おそ松さん・マフィア松の元ネタと公式は？かっこいいイラストも紹介

2015年10月から第一期が放送され、大反響を博した人気アニメ「おそ松さん」。原作である漫画「おそ松くん」の作者、赤塚不二夫先生の生誕50周年を記念して制作・放送されました。成人していながらも職につかず、いわゆるニートな六つ子達の日常を描いた笑いあり下ネタあり、時に涙ありのギャグ&ハートフルアニメです。

2017年10月から2018年3月にかけて第二期アニメおそ松さんも放送され、相変わらずのニート具合とさらにパワーアップして帰ってきた六つ子達の個性豊かな姿を見ることができました。そんな、世間に大反響を呼んだ人気アニメおそ松さんでは、ファンによる沢山の二次創作設定が存在します。

おそ松さんの二次創作、パロディ作品の中でも「マフィア松」というジャンルが存在するのはご存知でしょうか?今回は、ニートで童貞な六つ子達が、普段とは違った格好いいマフィアに変身しているその経緯・公式との関係を詳しく調べてみました!ファンの愛情が詰まった素敵なイラストも盛りだくさんで紹介します!

マフィア松とは、「もしも六つ子達がマフィアファミリーだったら」というファンの想像から生まれたおそ松さんの二次創作・パロディ設定です。原作であるおそ松くん時代の六つ子達を振り返ってみると、長男であるおそ松は喧嘩が得意であったり、次男のカラ松は喧嘩っ早い性格であったり、逃げ足の速いチョロ松等、マフィア向きな特徴をしていたことが分かります。

さらにマフィアではないもののギャング役として六つ子が活躍するエピソードなどもあり、そういった要素や、普段のニートな六つ子達とのギャップの格好良さから、ファンがマフィアなおそ松さんを想像し続々と二次創作イラスト等が生まれ始めました。マフィア松は、公式よりも先にファンの想像から生まれていました。

2016年4月号別冊アニメディアDELUXE＋ Vol.1の表紙にて、おしゃれにスーツを着こなしたおそ松さんが登場しました。肩掛けジャケットのおそ松に、ゴールドのアクセサリーを付けたカラ松。スーツをピッチリと着込んだチョロ松と、ワイングラスを掲げ微笑む一松。サングラスを頭にかけ酒瓶を持って暴れる十四松と、ハットをかぶり決め顔をとるトド松。

この時の六つ子の服装が、今現在もっとも多く見られているマフィア松イラストの元ネタ衣装となっているようです。実はアニメディア発売時、マフィア松という正式な記載はありませんでした。しかしアニメディアの表紙を見たファンの間では、「マフィアのようだ」「ついに公式からマフィア松が出た!」と話題になりました。

マフィア松が公式から正式に登場したのは、AGF2016(アニメイトガールズフェスティバル2016)によるグッズ発売です。「MatsunoFamily」と称されたおそ松さん兄弟。初めの段階ではシルエットのみの発表だった為、ファンは焦らされることとなりました。

AGF2016では、クリアファイルやキーホルダー・缶バッチ等、沢山の種類のマフィア松グッズが発売され、おしゃれで格好いい普段とギャップのあるおそ松さんにファンが大殺到しました。

それぞれのイメージカラーのバラを持った、ニートとはかけ離れた格好いい六つ子達を見ることができます。シャツを着崩し何やら挑発するような表情の長兄おそ松・カラ松に、ピッチリと露出を抑えジト目の年中チョロ松・一松、そして純粋な可愛さとあざとい可愛さの弟組十四松・トド松。大人の色気を見せる六つ子達に、さらにファンのイラスト二次創作が加速しました。

おそ松さんには扶養組・保留組という組み分けがあるのをご存知でしょうか?アニメおそ松さん第4話「自立しよう」にて、松野家の母である松代が行った扶養家族選抜面接、そこで合格したおそ松・一松・トド松の3人を指して扶養組と呼ばれています。別名合格組とも言い、逆に残ったカラ松・チョロ松・十四松の3人は保留組、別名不合格組と言われています。

保留組が指輪をつけていないのに対し、扶養組の3人は指輪をつけています。指輪には、花言葉のようにその指輪をつけている指によって意味があります。今回は扶養組であるおそ松・一松・トド松の3人の指輪の位置と意味を考察してみましょう。

おそ松が指輪をしている右手人差し指には、「自分の意志で周囲を動かし、導きたい」という意味があります。自由気ままに兄弟を振り回す長男おそ松に見事に当てはまっています。また右手人差し指には「夢を現実に」という意味もあり、夢はビッグなカリスマレジェンドとうたうおそ松にピッタリです。

一松が指輪をしている左手中指。この位置には「人間関係が円滑にいく、協調性が出る」という意味があります。普段‟闇松”と呼ばれている一松の性格や行動からは真逆に見えますが、ファンの間では、真逆な行動をしてしまうからこそ本心ではこうありたいと考えているのではと考察されています。又、エスパーニャンコ回で垣間見えた一松の‟普通”な心の内を思い出すと当てはまっているのではないでしょうか?

トド松の付けている左手小指には「チャンスや変化の象徴」という意味があり、兄弟イチ流行に敏感でバイトやジム通い、山登りなど多趣味なトド松にこの指輪の位置と意味は納得できます。又、左手小指には「願いの成就」という意味も含まれており、ニートで童貞な同世代カースト圧倒的底辺である今の現状を打破しようと考えているトド松にピッタリです。

もともとおそ松さんファンの間での「六つ子がマフィアだったら」という想像作品はあったものの、アニメディア表紙・AGF2016グッズ販売など、公式からのマフィア松登場に触発され、さらに沢山の二次創作作品が続出しました。

毎日グダグダな生活を送り、職に就かず成人してもなおニートな六つ子達。次の項では、そんな姿を忘れるほど色気たっぷりな、しかし六つ子としての面影もどこか残るファンの愛情が詰まった素敵なマフィアなおそ松さんのイラスト・ファンアートを紹介します!

主にボス・頭として設定される長男おそ松。普段のニートからは想像できないオーラを放つおそ松ですが、ギャンブル好き・お金好きという性格もどこかマフィアに向いている性格のように見えます。いざという時に頼れる長男の姿を見せるおそ松にボス・頭という設定はピッタリではないでしょうか。

赤いシャツに白いネクタイ、さらに肩掛けジャケットが様になっています。顔には長男として1の数字が描かれ、その表情から長男・ボスとしての余裕とオーラを感じられる、大人っぽいおそ松が見れるイラストです。

主に参謀や戦闘要員として設定されるカラ松。おそ松の右腕としてや、馬鹿力で兄弟を守る姿が描かれたりすることが多いのは、兄弟好きの次男だからでしょう。普段はイタい要素とされているサングラスやネックレスが様になっています。

ニートなおそ松さんの時にはあまり見られない、不機嫌な表情でタバコを吸うカラ松。こういったギャップのある表情や行動、そして意外な頭の良さを発揮する参謀役カラ松を見れるのも、マフィア松ならではと言ってもよいでしょう。

主に策士・世話役などを設定されることが多いチョロ松。長兄二人のお世話や下の弟たちの面倒を見るなど、あまりニートな六つ子達の時と変わらない立ち位置にいます。こちらのイラストではマイクを使って兄弟に指示を出しているようです。

白手袋を唇で挟みセクシーに決めるチョロ松。こちらもニートな六つ子の時には見られないマフィア松ならではの姿です。切れ長な三白眼は、目力が強く格好良く決まっていますね。

主に暗殺・拷問役として描かれることが多い一松。秘密裏に行動をとり敵を仕留めるのは、一匹狼気質な一松に似合っていますね。ニートな六つ子の時には頻繁に次男・カラ松に暴力をふるうことから拷問役としても抜擢されるのでしょうか。

ナイフを口にくわえ、不敵に笑う一松。おそ松くん時代や公式アニメでは見られないような、ピアスや黒いネイルもマフィア松の魅力です。怪しげに浮かべる笑みが、不気味で格好いいと評判です。

主に戦闘要員として設定される十四松。笑顔で敵を蹴散らしたり、場を荒らしたりと、その狂人的な行動はニートな六つ子の時とあまり変わらないようです。兄弟好きな姿を描かれていることが非常に多く、巷では天使松などとも呼ばれています。

血の付いた鉄パイプを持つ十四松。いつもと変わらない口を開けた笑顔でいることが、余計に凶器を感じます。スーツをきっちり着こなし黒手袋を付け、袖の長いパーカー姿の十四松とはまた違った魅力が詰まっているイラストです。

主に情報収集役を任されるトド松。喧嘩や戦闘に参加する姿を描かれることは少なく、普段から携帯をさわり流行に敏感であり、どこかドライなところがあるトド松にはピッタリの設定です。

デスクにて決めポーズをとるトド松。全体的にトド松のイメージカラーであるピンクが使用されています。ウサギ耳のスピーカーやピンク色のスマホ等、トド松らしい小物も配置されたおしゃれな雰囲気のイラストです。

おそ松さんには、原作・おそ松くん時代から相棒という組み合わせがあります。六つ子の中でもイタズラなどを行う際特に一緒に組むことが多かったコンビです。おそ松とチョロ松は、遅い、チョロチョロと早い、というどちらも速度に関係する名前であることから「速度松」と呼ばれています。

札束を持ち満足げに笑うおそ松と、呆れ顔のチョロ松。ニートな六つ子の時と変わらずマフィア松でも、お金に目が無い長男とそれを窘める三男の図は変わらないようです。このイラストのおそ松は、アニメディア公式と同じように右手人差し指に指輪をはめていますね。

名前に数字が入る事から一松と十四松の組み合わせは「数字松」と呼ばれています。数字松は原作・アニメともに他兄弟の組み合わせよりも比較的穏やかに仲が良く、この設定はマフィア松でも生かされているようです。殴り込みの十四松と拷問の一松として協力し合う姿が描かれたイラスト。目の焦点が合っていない十四松と闇オーラ全開の一松に恐怖を感じる一枚です。

カラ松とトド松の組み合わせは、どちらも実際に建築材料として使われる材木の名前であることから「材木松」と呼ばれています。イタ松兄さん呼びやトド松のバイト先スタバァで邪魔をするなど一見気が合わないように見えるものの、実は一緒に釣りに出かけたりと仲の良い二人。お互いにおしゃれを楽しむ者同士でもある為、本質的なところでは気が合うようです。こぶしを重ね、相棒としての信頼関係が垣間見えるイラストです。

おそ松とトド松の組み合わせは、どちらのイメージカラーも赤系統であることから「紅松」と呼ばれています。自由に行動するマイペースな長男と、時に腹黒い一面を見せるあざとい末弟のコンビは、目的の為なら手段を選ばず行動することもあり、敵に回したくないコンビNo.1です。

チョロ松と一松は、お互いに三男・四男と六つ子の中でも真ん中の二人であることから「年中松」と呼ばれています。普段は六つ子の中では大人しいほうである2人ですが、キレると手のつかないチョロ松に、何をするか分からない闇オーラの一松。二人とも口が悪く毒舌で、目つきの悪さからもマフィア姿が様になっています。

肉好きで馬鹿力なカラ松と体力自慢の十四松は「筋肉松」と呼ばれているコンビです。長男や末弟のようにずる賢さもなく、三男や四男のように口が上手いわけでもない筋肉松ですが、このコンビに力で敵う相手はいないでしょう。兄弟好きのカラ松と兄弟大好きの十四松の組み合わせは、癒されるとファンの間でも話題になっています。

おしゃれにスーツを着こなし煙草をくわえる色気のあるマフィア松。目の色も普段と違い、イメージカラーに怪しく光っています。しかし目元や口元等の表情から、きちんとそれぞれの個性と六つ子の面影を感じるイラストです。

母・松代を中心に六つ子が囲んでいるイラスト。主に多く描かれるおそ松が頭の設定とは違い、この場合母・松代がボスのようです。マフィアになった六つ子でも、母には敵わないようです。

今回はおそ松さんのマフィア松について、公式との関係やファンアート・イラストを紹介させていただきましたがいかがだったでしょうか。マフィア松は、公式から登場しそこからファンに広まったのではなく、ファンの間でささやかれていた想像設定が、公式へ逆輸入されたという珍しいケースでした。

ニートで童貞でありながらどこか可愛らしいおそ松さん。その良さとはまた違った、大人の男としての色気や魅力が詰まった派生二次創作設定・マフィア松。格好いいおそ松さん、イケメンな六つ子達がみたいファンの皆さんにおすすめです!