2020年04月05日公開
2020年04月05日更新
【いぬやしき】宇宙人の正体とは?主人公・犬屋敷壱郎を機械の身体にした理由は?
「いぬやしき」は「GANTZ」で知られている奥浩哉原作の異色SF漫画です。宇宙人の手によって機械の身体にされてしまった初老の男性と男子高校生を軸にしてドラマが展開されます。テレビアニメ化や実写映画化が成されたヒット作です。ここでは「いぬやしき」に登場する宇宙人とは何か?宇宙人の正体についてネタバレも含めて考察していきます。宇宙人は地球で事故を起こしてしまったのでしょうか?それでは考察をご覧ください。
目次
いぬやしきとは?
「いぬやしき」とは「GANTZ」の大ヒットで知られている奥浩哉原作の漫画です。SFとホラー風味を巧みに融合させたストーリーが人気を呼び、テレビアニメ化や実写映画化されました。テレビアニメも実写映画も大きな話題となりいぬやしきは多くのファンを獲得したと言われています。奥浩哉の「GANTZ」と並ぶ代表作が「いぬやしき」であるという評価もされています。
ここではSF漫画の傑作だと評されている「いぬやしき」に登場する重要なキャラクターである宇宙人の謎に迫っていきます。宇宙人とはいったい何者なのでしょうか?彼らは地球にやってきて事故を起こしたと言われていますがその真相とは?「いぬやしき」の宇宙人の謎、正体についてネタバレも含めて考察していきます。さらに実写映画版で主人公犬屋敷壱郎を演じた木梨憲武のプロフィールや主な主演作品なども紹介します。
いぬやしきの概要
「いぬやしき」は奥浩哉原作のSF漫画です。講談社の青年向け漫画雑誌「イブニング」に2014年4号から2017年16号まで連載されました。あちこちに謎を散りばめたストーリー展開、SFの要素、ホラー&グロテスク描写が大きな話題となり、奥浩哉の代表作である「GANTZ」と並び賞されるくらいの評価を得たと言われています。コミックスはイブニングコミックス全10巻、プラチナコミックスで全4巻刊行されています。
「いぬやしき」は原作漫画の大ヒットを受けて複数のメディアミックスが成されました。最初にテレビアニメ化されて2017年10月から同年12月までフジテレビ系列他で地上波放映が行われました。主人公犬屋敷壱郎の声を俳優の小日向文世が演じて話題となりました。
続いて「いぬやしき」は実写映画化されました。公開は2018年です。木梨憲武が主人公犬屋敷壱郎を演じ、佐藤健が獅子神皓を演じました。木梨憲武と佐藤健の共演が話題を呼んでヒットしたと言われています。なお、テレビアニメ版・実写映画版ともにBlue-ray・DVDソフト化されており、手軽に鑑賞することができます。
いぬやしきのあらすじ
ここでは「いぬやしき」のあらすじを原作漫画に沿ってネタバレ紹介していきます。「いぬやしき」とは「私は機械編」「慟哭の獅子神編」「宣戦布告編」「誰が為に編」の4部構成となっています。「私は機械編」は主人公犬屋敷壱郎と獅子神皓が宇宙人の事故に巻き込まれて死亡しますが、事故を隠蔽したい宇宙人によって機械の身体へと生まれ変わります。それは2人の葛藤の始まりでした。
「慟哭の獅子神編」は家族や友人には機械の能力を有効に使う獅子神でしたが、一方で自分の存在意義を確認するために無差別殺人を繰り返します。犬屋敷は獅子神を止めようとしますが叶いません。「宣戦布告編」では日本に対して大量殺戮を始めた獅子神と犬屋敷との死闘、そして機械の身体となった自分を家族が受け入れてくれて幸せな日々を過ごす犬屋敷とひとりぼっちになった獅子神が描かれています。
「いぬやしき」のあらすじをネタバレ紹介します。「誰が為に編」は平穏な生活を取り戻した犬屋敷でしたが、地球には巨大隕石が迫ってきました。犬屋敷は自分の力を最大限に発揮して隕石の破壊を試みますができませんでした。そこに獅子神が現れました。彼は自爆と引き換えに巨大隕石の破壊に成功しました。こうして地球に再び平穏が訪れて人々はそれぞれの生活へと戻っていきました。
いぬやしきの宇宙人とは?正体をネタバレ考察
ここでは「いぬやしき」に登場する重要なキャラクターでありながら姿を現さないと言われている宇宙人について考察していきます。果たして宇宙人とはどのような存在なのでしょうか?そしてその正体とは何者なんでしょうか?ネタバレも交えながら紹介していきます。それではご覧ください。
いぬやしきの宇宙人とは?
「いぬやしき」に登場する宇宙人とはいったい何者なのでしょうか?ネタバレを含めて考察していきます。主人公である犬屋敷壱郎と獅子神皓を機械の身体に改造した存在であることがストーリーの中で語られています。しかし、現れているのは彼らの会話がコラージュ的なイメージとして展開されているだけで、その姿は登場しません。ストーリーの後半に登場するのではと分析したファンもいましたが結局出てきませんでした。
いぬやしきの宇宙人の正体を考察
「いぬやしき」に登場する宇宙人の正体をネタバレを交えながら考察していきます。ストーリーの中では存在としては出ているのですが、姿を現すことは一度もありませんでした。彼らはやって来た地球上で事故を起こしてしまい、犬屋敷壱郎と獅子神皓を事故に巻き込んで死なせてしまいます。贖罪の気持ちなのか、事故を隠蔽したかったのか、彼らは2人を機械の身体へと改造して生かすことに成功しました。
考察①事故で地球に落下
「いぬやしき」に登場する宇宙人は地球で事故を起こしました。事故を起こして地球に落ちてきたのか、地球に目的があってやって来てそこで事故を起こしたのかは定かではありません。ただ、事故で犬屋敷壱郎と獅子神皓という2人の地球人を巻き添えにしてしまったことは確かです。贖罪か隠蔽かも定かではありませんが宇宙人は2人の命を機械の身体にするという方法で救いました。
考察②最後まで正体は不明のまま
「いぬやしき」に登場する宇宙人の正体についてネタバレ考察していきます。宇宙人が登場したのは事故を起こして、巻き添えで死なせてしまった犬屋敷壱郎と獅子神皓を機械の身体へと改造して生き返らせたところのみです。この後宇宙人の存在がストーリーの伏線になるのではないかと分析するファンも多かったと言われていますが、結局ラストまで宇宙人は登場せず正体は謎のままで「いぬやしき」は完結しました。
いぬやしきの宇宙人が関わった主人公・犬屋敷壱郎を考察
ここでは「いぬやしき」の主人公である犬屋敷壱郎についてネタバレも含めて考察していきます。宇宙人の事故に巻き込まれて命を落とし、宇宙人によって機械の身体を持った存在として生まれ変わった犬屋敷壱郎。彼は果たしてどのような人物なのでしょうか?また、事故の瞬間彼と同時に居合わせ同じように機械の身体を持った獅子神皓にもスポットを当てながら紹介していきます。
考察①宇宙人が犬屋敷壱郎を機械の身体にした理由
「いぬやしき」に登場した宇宙人が犬屋敷壱郎と獅子神皓を機械の身体へと改造した理由は先にも述べたようにその正体とともに最後まで謎のまま残りました。考えられる理由としては事故に巻き込んで死なせてしまったことからの贖罪の意味で改造したというものと、2人の死がもとで宇宙人である自分たちの存在が知られてしまうのはまずいので隠蔽したいというものがあります。いずれにしてもその理由は不明のままです。
考察②獅子神が公園にいた理由
「いぬやしき」のもう一人の主人公とも言われているのが後に犬屋敷壱郎と対の関係となる獅子神皓です。宇宙人の事故が起きた公園に2人はいました。犬屋敷は犬の散歩に来ていましたが、獅子神が公園にいた理由は謎のままです。偶然そこにいたと分析する人もいれば、家族関係に疲れていて現実逃避に公園を訪れていたのではないかと考察する人もいます。読み手の想像に委ねる部分であると評されています。
考察③家族構成
ここでは「いぬやしき」の主人公である犬屋敷壱郎の家族構成について紹介していきます。犬屋敷家は壱郎とその妻万理恵、2人の娘である高校生の麻里と中学生の息子剛史の4人家族です。それにペットの柴犬はな子がいます。はな子は犬屋敷と獅子神が宇宙人によって機械の身体にされるところを目撃した唯一の存在でもあります。
出典: https://ciatr.jp
「いぬやしき」の主人公犬屋敷壱郎についてネタバレ考察しています。犬屋敷家は特別家族仲が悪いわけではありませんが関係は良好とはいえず冷めた状態でした。しかし、犬屋敷が機械の身体となりそれを人助けの為に使っていったところから彼の心境に変化が生じ、やがてそれは家族へも伝播していきました。犬屋敷が機械の身体であることを知った家族はそれでも彼を受け入れて、一家団欒を取り戻したのです。
考察④年齢
「いぬやしき」の主人公である犬屋敷壱郎は年齢58歳です。しかし、実年齢以上に老けて見えます。娘の麻里の友人から「おじいちゃん?」と言われてしまうほどの白髪と皺の持ち主です。家族からも疎まれ、胃ガンが見つかり余命3ヶ月と宣告されて絶望の中で暮らしていました。しかし、宇宙人との事故で機械の身体に生まれ変わってからは激しい葛藤の末に自分の能力を人助けの為に使っていくという決意をしたのです。
考察⑤力の使い方
「いぬやしき」の主人公犬屋敷壱郎は機械の身体に生まれ変わった当初は自分が人間でなくなってしまったことに対して激しい葛藤を抱き苦悩しました。しかし、ホームレスを救ったことがきっかけで人助けに自分のアイデンティティを見出しました。重病人や怪我人を治癒させる能力で多くの人々を救い、名乗り出ないことから「謎の奇跡の人」と呼ばれます。自身の能力については未知な部分も多いと自覚しています。
自身の能力を人助けに使う犬屋敷壱郎。対して同じく宇宙人によって機械の身体となった獅子神皓は家族や友人に対しては優しい一方で、その能力を殺人へと用いていきます。それが彼のアイデンティティだったのではないかと言われています。対の存在となった2人は決闘しますが、激闘の末に犬屋敷が勝利し、獅子神は後頭部と両腕を失って姿を消しました。
考察⑥犬屋敷壱郎は自爆する?
一家の団欒というかけがえのないものを得た犬屋敷壱郎でしたが、そこに地球の危機が訪れます。巨大隕石が迫ってきたのです。犬屋敷は自分の能力を使って単身隕石の破壊を試みましたが、失敗に終わってしまいました。そこへ現れたのが獅子神でした。彼は自分の命と引き換えに地球を守る決心をしたのです。獅子神は自爆能力を使って隕石を破壊しました。皮肉にも犬屋敷と獅子神が対の関係から同士になった直後のことでした。
いぬやしきの宇宙人が関わった主人公・犬屋敷壱郎役の俳優
ここでは実写映画版「いぬやしき」で宇宙人が関わった存在である主人公・犬屋敷壱郎を演じた人物について紹介していきます。実写版の犬屋敷壱郎を演じたのは木梨憲武です。石橋貴明とのお笑いコンビとんねるずとしての活動があまりにも有名な木梨憲武ですが、ここでは彼のプロフィールや俳優としての主な出演作品などを取り上げてその魅力に迫っていきます。それではご覧ください。
木梨憲武のプロフィール
木梨憲武は1962年3月9日東京都生まれです。2020年3月現在58歳です。妻は女優の安田成美です。1980年に石橋貴明と組んだお笑いコンビとんねるずとして芸能界デビューしました。とんねるずは数年の下積みの後にバラエティ番組「夕やけニャンニャン」等で大ブレイクを果たしました。「とんねるずのみなさんのおかげです」「とんねるずのみなさんのおかげでした」等長寿番組を生み出し国民的スターの仲間入りをしました。
木梨憲武の主な出演作品
お笑いの世界で頂点を極めた木梨憲武ですが、歌唱力にも定評がありとんねるずや野猿等で多くのヒット曲を飛ばしています。また、俳優活動も並行して行っています。1988年のテレビドラマ「甘い結婚」や1999年のテレビドラマ「小市民ケーン」で主演を努めた他にも2004年のドラマスペシャル「にんげんだもの-相田みつを物語-」で相田みつを役を演じています。その他にも多くの映画・ドラマに出演しています。
いぬやしきの宇宙人に関する感想や評価
ここでは「いぬやしき」の宇宙人に関する感想や評価を紹介していきます。Twitterでのつぶやきをいくつか取り上げていきます。「いぬやしき」の宇宙人はTwitter上でどのような感想や評価を持たれているのでしょうか?それではご覧ください。
いぬやしきって面白いよね、1番面白いのは先をいった宇宙人が人間たった2人にちょっとのテクノロジーを与えるだけで社会がめちゃくちゃになったりすんのが面白いよな
— えびトルコ🍡 (@ebitoruko) February 4, 2020
奥浩哉さんの作品はだいたい好きやなぁ、いぬやしきとGANTZしか知らんけど
「いぬやしき」の原作を最後まで読んだと思われる方のツイートです。宇宙人がたった2人の人間を機械の身体にしたことで社会がおかしくなってしまうところが興味深く、その引き金となったのが宇宙人であるとの感想をお持ちです。
いぬやしきの宇宙人はGANTZとの前後関係あるのかな?
— NeRo'sアニメ垢 (@reon_ghoul) January 19, 2020
奥浩哉作品のファンであると思われる方のツイートです。「いぬやしき」と「GANTZ」に登場する宇宙人に繋がりがあって、2作品も繋がっているのではないかと推察されています。
いぬやしき
— とれたま (@tr_la_429) March 10, 2020
宇宙人の手によって機械の身体となった初老の男性と高校生が、それぞれ人を殺す事、人を救うことに生き甲斐を覚えて、対立し合うってやつ。
ただバトルするだけじゃなくてお互いの苦悩が細かく描写されてて泣ける。
「いぬやしき」原作漫画のファンだと思われる方のツイートです。宇宙人が2人の機械の身体を持った存在を生み出すも、それぞれが同じ苦悩を抱えながら違う道を進んでいく、その機会を宇宙人が与えたのではないかとの感想をお持ちです。
いぬやしきの宇宙人の正体まとめ
「いぬやしき」に登場した宇宙人の正体について考察してきました。「いぬやしき」を読んだことのない、あるいはテレビアニメや実写映画を観たことのない方はこの機会にその魅力に触れてみてください。