2018年06月27日公開
2018年06月27日更新
メイドインアビスのリコの正体とは?呪い除けの籠の謎や母ライザの秘密を考察
メイドインアビスの主人公リコはアビスのフチの街オースにある孤児院で暮らすかわいい女の子です。友達たちと共に遊び、探窟家として日々勉強して、探窟作業で見つけた遺物を孤児院に提出して、たまに珍しそうな遺物を「ちょろまかし」て、裸釣りにされるようないたって元気な女の子です。そんなリコには、本人すら知らない秘密があります。メイドインアビスの物語が進むにつれて明らかになる彼女の秘密とその正体を紹介していきます。
目次
メイドインアビスのリコの正体とは?ライザや呪い除けの籠も考察してみた
メイドインアビスのメインキャラクター見習え赤笛のリコが登場します。彼女は長い金髪を後頭部で二つ括りにしている、オリーブ色の目をしたメガネをかけた12歳のかわいい女の子です。
孤児院で他の子どもたちと暮らす元気いっぱいの女の子で、いつもアビスの底に憧れています。そんな彼女を中心に、リコの性格やかわいいところ、物語中に明かされるリコの秘密から、リコのかわいいところを紹介して、リコの母親のライザなどを通じて彼女の正体を解説します。
メイドインアビスとは?
メイドインアビスの舞台となるのは、南ベオルスカの孤島で1900年前に発見された直系約1000メートル、深度不明の竪穴「アビス」です。アビスは外とはまったく異なる特異な生態系を持ち、また人々の暮らしが中世ほどなのに、それを遙かに超える技術で造られた人工物「遺物」が数多く眠っています。そんな遺物やアビスの謎に挑む探検家が「探窟家」と呼ばれる人々です。メイドインアビスの主人公のリコもその探窟家の一人です。
アビスのフチにある街オースにあるベルチェロ孤児院で暮らすリコは、元気いっぱいなかわいい女の子です。彼女の一番の目標は「奈落の星(ネザースター)」と尊敬される白笛です。さらに自分の母親ライザが、伝説の白笛「殲滅のライザ」だと知ります。そしてライザが残した白笛と深層の手記、古い紙に走り書きされた「奈落の底で待つ」というメッセージを受け取り、リコは深度制限を無視して奈落の底へ行くことを決めます。
不可解な謎を内に秘めて、しかし力場により外部からの観測を阻むアビスの存在と、「すべての答えは奈落の底にある!」メイドインアビスではこの言葉を合言葉にして、リコと相棒のレグ、途中で出会うかわいいヌイグルミナナチの三人子供たちの冒険ファンタジー漫画です。
メイドインアビスのリコとは?
前向きで好奇心旺盛!
リコが一番素晴らしいのは、どれだけ苦しくて辛い目にあっても、折れることはあっても決してそのままでいることはありません。対策を考えて新たな手法で挑む強さが前向きな性格には込められています。そしてそれらを支えているのが、メイドインアビスでいまだ明かされていないアビスの底に眠る謎を知りたいがための強い好奇心なのです。
無謀レベルな行動力
アビスに生息する捕食者の危険度はかなり高いです。深界一層なら子供でも大丈夫だと言われていますが、時折深い場所から危険な動物が這い上がって来ることがあります。アビスには安全だと断言できる場所など皆無なのです。そのため、笛による深度制限があるのです。しかしリコは、正体不明のロボットレグが持つ伸びる腕と「火葬砲(インシネレーター)」を頼りに、見習の赤笛ながらも奈落の底に挑もうとする行動力を持っています。
誰が見ても無謀で無茶なことを実行するのは、昔から変わらずなようで、「裸釣り」の罰があるのにもかかわらず孤児院に秘密で見つけた遺物をちょろまかしたり、正体不明のロボットのレグを部屋に運んだりと、メイドインアビスの作中でいろいろしています。
アビスの動植物に詳しい
リコは幼い頃からアビスの正体や奈落の底に憧れていました。その知識は他の子どもたちの追随を許さないほどです。メイドインアビスの本編では暇な時を見つけては、近所のお宅にあるアビスの表層を観察できる望遠鏡を借りて、弱肉強食劇に興奮したりしています。その他にも、アビスから発見されて流通した全ての特級遺物やその性能を暗記しており、仲間達を助ける場面もあります。
粘着質な糸を出して獲物を捕食する「ゴコウゲ」を見て、「ゴコウゲは縄張りから出られないから『重し』になる」と、ゴコウゲにレグの腕を掴まらせたままさらに深い場所まで降りていくことがあります。さらに「アマギリ」の新芽は必ずアビスの北を向いていることから「遭難したらアマギリをたどれって昔からいわれてるんだ」と探窟にも役立っています。
メイドインアビスのリコのココがかわいい!
とにかくアビス馬鹿!
メイドインアビスでリコの頭の中には、アビスの底に行くことしかありません。孤児院にいる時は実力に合わせて探窟する場所を割り当てられます。しかし深度130メートル程度では彼女は満足できません。そこでリーダーに直談判をしに行ったり、「じゃあ明日の査定で一位をとってみろ」と言われて、はりきっちゃえるほど素直なアビス馬鹿です。
なんでも食べようとする
リコの悪食はメイドインアビスの作中でしばしば話題になります。例えばリコがいない理由を聞かれたレグが「お腹を壊している」と言えば、すぐさま「また拾い食いをしたんだな」と原因を予想されてしまうほど、彼女は頻繁に拾い食いをして、お腹を壊しているのです。食い気に負けてなんでも食べてしまうリコは、メイドインアビスの作中で随一にかわいいといった声があります。
メイドインアビス6巻に収録されているハローアビスでは、落ちている食べかけの食べ物を見つけて「外国の人が持って来た食べ物はね、食べちゃいけないって教えられているの。だから食べないと損なの!じゃなきゃ一生食べられないかもしれないでしょ!」と言って食べます。それを見ていたレグは引き気味に「いつからそこに置いてあったか分からないのにか!度し難い!」と評価していました。この二人の落差もかわいい一面です。
お辞儀をするとリコの触覚がぱしぱし当たるところ
かわいいリコのチャームポイントの一つに、長いおさげを二本があります。そしてリコは基本的に礼儀正しくて、あった人には挨拶、なにか頼むときやお礼をいう時にはお辞儀をかかしません。メイドインアビスの作品の中で、勢いよくお辞儀をしすぎて、リコの二本のおさげが正面にいる人物や、机にぱしぱし当たってしまうのです。
そのことを本人は気づいた様子はなく、他の人物たちもそれについてとやかく言うことはありません。なので何度も同じかわいいシーンを見ることができます。
メイドインアビスのリコが腕を切断?
毒針で左手を刺されたリコ
深界四層についた赤笛のリコと正体不明のロボットレグの二人は、タマウガチと呼ばれている無数の毒針を持った狂暴な原生生物に襲われて、リコが毒針に刺されてしまいます。タマウガチの針には強力な毒があります。そこで左腕を切り落とすことで、毒ごと切除することをリコは決めます。メイドインアビスのシビアな世界観とはいえ、子供とは言えない冷静な判断力と決断力です。
左腕の切断をレグに頼む
レグはリコの言葉に息を飲みます。レグにはそれ以外に、毒をどうにかする方法など思いつきません。レグは泣きながらリコの骨を折り、ナイフを手にして左腕の肘から先を切り離そうとします。だがしかしリコの呼吸は止まってしまいます。
風前の灯の中でナナチが現れる
リコの呼吸が止まってしまい、泣くしかできないレグのところにナナチが現れます。彼は過去の悲劇から、自分とレグを重ね合わせて彼に助言をしにきたのです。そしてレグの献身的な材料集めと、ナナチの手当てのおかげで、リコの呼吸は安定して、タマウガチの毒の峠を越えることができます。
夢の中でつながってる?
容体が安定したと言っても、深界四層の上昇負荷とタマウガチの毒による肉体のダメージは、十代の子供にとっては重いものです。リコは長い昏睡状態に陥ります。夢の中でリコは言葉も忘れて、怖くて泣くことしかできません。そこに、別の鳴き声が聞こえます。怖くても、目の前にはもっと怖がっている子がいると、声も出せない中でじっとその声を出す人物の目に、リコは大丈夫だよと寄り添い続けました。
そうして長い時間が経過して、煙みたいなにおいを感じて、鳴き声が止んでいることに気づきます。黒い岩のようなものの外が見えて、少女が一人、立っています。その少女の横顔は、探窟家たちとおなじあこがれにあふれた目をしていました。そこでリコは自分がなにになりたいのか思い出して、歩き始めます。こうしてリコは目覚めます。
治ってからもリコ節は相変わらず
目覚めたリコは、ナナチの分泌物のような料理を見て、ナナチにかわって料理を指南します。さらにナナチの姿は人のそれではなく、まるでウサギが人の形をしているかのように異形の姿をしています。レグはその姿を見て警戒心を高めたのですが、リコはナナチにふかふかと身を寄せて、懐いています。彼女の好奇心の前では、不審な姿も、好印象の一つにしかなりません。
メイドインアビスのリコの正体を考察!
動く死体?
リコは母親のライザが探窟に行った帰り道で誕生しました。しかし産まれた時は、死産で出てきたのです。そこでライザが持ち込んでいた「呪い除けの籠」に死体を入れて、持ち運ぼうとしたのです。すると、呪い除けの籠のなかから赤子の声がしました。なんと死産だった赤子、リコがよみがえったのです。
オーゼンはライザと会話をしているとき、リコのことを「動く死体」と表現していました。さらに、リコには「呪い除けの籠」の効果が切れる可能性があるのです。いつ死体に戻るのか、底抜けに明るくかわいいリコにある意外な正体の一つです。
生まれつきアビスの呪い
リコは死体から蘇りました。そして引き続き呪い除けの籠に入れられて、地上まで運ばれたのです。しかし、呪い除けの籠は、すべての呪いを完全に防ぐものではありませんでした。リコの眼は、水晶版の眼鏡を通して見なければ頭痛がしてしまう体質になったのです。リコがかけている眼鏡の正体は、アビスの呪いの影響を弱めるためのものでした。
さらに、リコがこん睡状態に陥っているときに見た夢を聞いたレグとナナチは、リコが会った人物の正体に心当たりがありました。ナナチにとって大切な人、今は亡きミーティです。レグは「リコの命はもしかしたらアビスと深いところで繋がっていて…」とナナチの悲しみを癒そうとしました。もしかすると、リコの正体はアビスとつながる重大なものなのかもしれません。
母親ライザからの言葉
リコが呪い除けの籠に入り蘇ったと説明しました。そのときに、まだ生まれて間もない赤ん坊なのに、アビスの中心に這って行こうとしていました。そのことをオーゼンは気味悪がっていましたが、母親のライザは「おかげで元気よさは化け物級だ」と笑っていました。リコの行動力やアビスの底に行きたいと言っている正体は、この頃と同じなのかもしれません。
メイドインアビスのリコの母ライザとは?
オーゼンと師弟関係
メイドインアビスで描かれた、ライザが白笛のオーゼンのところに押しかけたのは、リコと同じような小さな子供の頃です。その時はオーゼンに二度も蹴られても、懲りずに挑み続けたようです。「動かざるオーゼン、本物の白笛だ。なあ、あんた私の師匠にならないか」といったライザの言葉に、子供の嫌いなオーゼンも心を許したのでしょう。
それから子供は立派な大人になり、オーゼンの後ろを歩くライザは「あんた性格は度し難いが、最高の師匠だよ!」と言っています。そしてオーゼンが他の探窟隊に攻撃をされて、重傷を負った時はライザはオーゼンのかわりに「連中を根絶やしにしてやる!」と言っています。メイドインアビスで描かれている通り深い師弟関係があるようです。
ライザの押しかけからはじまった師弟関係ですが、オーゼンにとってもいい師弟関係らしく、ライザが伴侶のトーカ(リコの父親)を連れて来て「結婚したぞ!」と事後報告された時には、非常にショックをうけた表情になっていました。
ライザは生きている?
ラストダイブに挑み白笛と封書のみが帰って来たライザは、オースの探窟家組合には死亡したことになっています。しかし、オーゼンはライザの墓らしき場所を暴いてライザの死体を探しました。そして、墓の下にはなにもなかったと発言していました。つまり、ライザは生きている可能性があります。そして奈落の底で娘のリコを待っているのかもしれません。
レグとの関係は?
正体不明のロボット、レグには、自分の記憶がありません。メイドインアビスでリコと遭遇したとき、最初は自分がロボットだったことすら気づいていませんでした。そんなレグには、メイドインアビスの物語の中で時折、断片的に記憶が蘇ることがあります。そのなかには、ライザと思われる声や姿がある時があります。
ライザの封書のなかにも、レグと思われる覚え書きがありました。最初に遭遇したのはライザが七層を間近にしたところでです。しかしレグの走馬燈では、深界四層中部にある不屈の花園にライザの墓やライザの言葉がありました。もしかすると、奈落の底からやってきたレグは、深界六層から四層までしばらくライザと一緒に行動した可能性があります。その辺りは、レグの記憶が戻る展開がくるときが注目です。
メイドインアビスの呪い除けの籠の謎
アビスの中でしか使えない一級遺物
メイドインアビスで最初に語られていた呪い除けの箱の効果は「渡りができない生き物を入れて深層から引き上げると、上昇負荷を受けずに死ななかった」です。だから呪い除けの籠はアビスの内部でしか、その真価を発揮できませんでした。しかし、メイドインアビスの物語が進み、後々にその評価が違っていたことがわかります。
起動方法は白笛の音
アビスの遺物のなかには、オーゼンなど伝説級の探窟家「白笛」が持つ白笛の音色で起動する仕掛けがあるものがあります。呪い除けの籠も同じく、白笛の音色で動くものなのです。
通常は複雑な模様が刻まれたただの四角い箱です。白笛の音色が響くと、表面に波紋のようなゆらめきがおき、崩壊するように形を崩して、赤い籠の内部の凹みを見せます。かつてはこの凹みに生き物をいれて、運んでいたのです。
籠に入っても呪いにかかる
ライザはリコが産まれた時のために呪い除けの籠を持ってきていました。しかしその正体は「実際は呪いも受けるし死にもする。ただ動き出す」ということが判明するのです。
生肉が動き出した?
呪い除けの籠の正体を発見できたのは、リコのおかげです。リコが死産で誕生し、籠の中にいれていました。すると籠の中に入った死体が動き出したのです。そのことを思い返していたオーゼンは、再び成長したリコと会った時に、晩飯に使う予定の肉をいれてみました。すると、走り回って逃げたのです。そしてアビスの中心へ向かおうとするのです。
この籠の本来の使用目的はいまだに謎につつまれています。「死んだ生物を動かし、アビスの中心へ向かわせる効果」がいまのところ解明されている効果です。いつか呪い除けの籠の正体が判明する時がくるかもしれません。
メイドインアビスのリコの正体に今後も目が離せない!
多くの謎を謎のままにして1600年が経過したアビス、我々がその謎を知るにはメイドインアビスを読むほかないのです。今回の記事を読んで、さらなる謎やリコの正体が気になった方は、原作漫画のメイドインアビス、メイドインアビスのアニメ1期や2018年に上演予定の前編後編の劇場版メイドインアビス、これから開始予定の2期メイドインアビスをおたのしみにしてください。