【MONSTER】ヨハン・リーベルトとは何者?事件の真相・結末と名言も紹介

脳外科医の「天才」と称され社交性に富んだ人柄で皆から慕われる主人公がある事件をきっかけに世界を股に掛けた逃亡劇を繰り広げるサスペンス作品『MONSTER』。事件というのがヨハン・リーベルト事件です。主人公であるテンマは逃亡劇を繰り広げながら、ヨハン・リーベルトを追い続けているのですが、ヨハンとは何者なのでしょうか?ここでは、ヨハン・リーベルトの正体や事件の真相・結末、その後と名言までを紹介しています。

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目次

  1. ヨハン・リーベルトとは何者?
  2. ヨハン・リーベルト事件の真相と双子の妹
  3. ヨハン・リーベルトの最期と名言
  4. ヨハン・リーベルトの声優
  5. ヨハン・リーベルトに関する感想や評価
  6. ヨハン・リーベルトについてまとめ

ヨハン・リーベルトとは何者?

『MONSTER』に登場するヨハン・リーベルトは、事件の濡れ衣をきせられた主人公が追っている人物です。なぜ主人公は事件の濡れ衣をきせられたのか?それには、ヨハンが持つ秘密と深く関係していました。ここでは、ヨハン・リーベルトや主人公のテンマ、そしてテンマを追うルンゲ警部のプロフィールを紹介していきます。それではまず『MONSTER』のあらすじと魅力、概要などの作品情報をご覧ください。

MONSTERの作品情報

MONSTERの概要

『MONSTER(モンスター)』は浦沢直樹によるサスペンス漫画です。1994年から2001年まで「ビッグコミックオリジナル」にて単行本が全18巻、2008年には完全版が全9巻で刊行されています。累計発行部数が2000万部以上を突破し、1999年に第3回手塚治虫文化賞マンガ賞の受賞、2000年には第46回小学館漫画賞青年一般部門を受賞するなど人気を博した作品となっています。2004年には同作品のアニメが日本テレビから放送されています。

MONSTERのあらすじと見所

『MONSTER』の主人公は、デュッセルドルフのアイスラー記念病院に勤めながら、「天才」と称されるほどの技術を持つ脳外科医・ケンゾー・テンマ/Dr.テンマです。頭脳明晰であり社交性に富んだ人柄によって誰からも慕われる人物なのですが、そんな彼がヨハン・ルーベルト事件の濡れ衣をきせられてしまうのです。その事件を期に世界を股にかけて逃亡劇を繰り広げ、事件の真犯人を自ら追っていく様子が作品の魅力です。

追っているとはいうものの、天才外科医でありながらも抹殺するため。そんな彼が途中でさまざまな人と出会うことによって、驚愕の真実を知っていきます。真実に迫れば迫るほど犯人の秘密に近づいくので、長編サスペンスや刑事ドラマにのめり込む人は必ずハマる作品といえるでしょう。

MONSTERのテンマとは?

『MONSTER』に登場するケンゾー・テンマ/Dr.テンマは本作の主人公です。実家は市有数の総合病院を経営しているのですが、彼自身はドイツ・ディッセルドルフのアイスラー記念病院で働いています。周囲の誰もが認める人脳外科医の手腕を持っており、「天才」と称され、アイスラー記念病院院長の娘であるエヴァ・ハイネマンと婚約するほど将来有望な人物として約束されていました。

頭脳明晰であり社交的な性格をしており、周囲の誰からも慕われる存在。仕事に真面目に取り組み、人を助けることに対して人一倍の責任感と情熱を持っているため、そんな人柄から患者の誰からも慕われていました。しかし、頭を銃弾で撃ち抜かれたヨハン・リーベルトを救ったことによって、ヨハン・リーベルトの事件に巻き込まれることになります。そして、逃亡しつつヨハンの行方を追うことに…。

MONSTERのルンゲとは?

『MONSTER』に登場するルンゲはBKA(ドイツ連邦捜査局)の警部を務めています。キーボードを打つ仕草をすることによって頭に情報を記録する記憶法を用いているのですが、その方法で驚異的な記憶力を有しており、まさに人間コンピューターのような人物です。さらに、客観的事実から犯人の気持ちになることによって次の犯行を推理していき、犯人の動向と殺人方法を導き出しています。

ルンゲ曰く、今まで解決できなかった事件はないと語っており、局きっての凄腕刑事です。非常に優秀は刑事ではあるのですが、性格は単独行動主義であり冷徹怜悧でもあるため、ヨハン・ルーベルト事件の犯人がケンゾー・テンマだと思い込み、テンマを執拗に付け回しています。もはやヨハン・ルーベルト事件を解決するというよりも、テンマを捕まえることに執念を燃やしていると言えるかもしれません。

ヨハン・リーベルトのプロフィール

『MONSTER』に登場するヨハン・リーベルトはテンマが追い続ける人物です。本作のラスボス的存在であると共にテンマの人生を変えるきっかけともなった人物なのですが、幼少期から容姿端麗かつカリスマ性に富んでおり、一般的な子供とはまるで違い”怪物”と呼べるほどの人物でした。語学堪能で、少なくとも独、英、羅、仏、チェコ語を完璧に話せる人並外れた頭脳を持っています。

そんなヨハン・リーベルトの父親はドイツ系チェコスロバキア人の士官候補で、母親がブルノ大学で遺伝子工学を学んだ優秀な人物です。それからはとある経緯を経て、特別な子供を育成する施設「511キンダーハイム」に収容されています。

ヨハン・リーベルトのカリスマ的魅力

「511キンダーハイム」に収容されたヨハン・リーベルトですが、この施設に収容された子供たちの多くが天才的な才能を持っています。その中でも、ヨハン・リーベルトのカリスマ性はずば抜けており、施設の天才児たちでさえも存在感が薄くなるほどの才能を持っていました。

ヨハン・リーベルトはカリスマ性を活用することで人の心に入り込み、相手を意のままに操る術を身に付けていました。その術を利用したヨハンは、施設関係者を自身のカリスマ性を使って洗脳し、施設内にいる教師と生徒を殺し合わせて施設を壊滅へと追い込んでいます。

MONSTER|日本テレビ

ヨハン・リーベルト事件の真相と双子の妹

『MONSTER』のヨハン・リーベルト事件の犯人であるヨハンを追うテンマ。テンマはヨハンを殺すことができたのでしょうか?ここでは、ヨハン・リーベルト事件の真相・結末と、ヨハンノ双子の妹であるアンナとの関係を紹介していきます。

ヨハン・リーベルト事件の真相・結末

ヨハン・リーベルト事件の真相・結末は『MONSTER』の終盤のことでした。テンマはさまざまな困難を乗り越え、ついにボナパルタが余生を過ごしていたルーエンハイムでヨハン・リーベルトと対峙しています。その時のヨハン・ルーベルトは大梁虐殺事件を企て、それを実行しようとしていたのでした。それをテンマが食い止め、ヨハンと直接対決をすることに…。結果はヨハン・リーベルトの敗北。

その時に頭を撃ち抜かれて重傷を負ったヨハンだったのですが、テンマは外科医としての使命を全うする選択を取り、ヨハンの命を再び救います。テンマはヨハン・リーベルトを長い旅の果てに追い詰めているのですが、追い詰めるうちに人間としての彼に同情したため、ヨハンを救う道を選択したところがあるのでしょう。

ヨハン・リーベルトの双子の妹はアンナ

ヨハン・リーベルトには双子の妹・アンナがいるのですが、彼女も『MONSTER』における重要人物です。幼少期の記憶はなく、フォルトナー夫妻に引き取られて育てられていました。学業はヨハン・リーベルトと同じく優秀なのですが、性格は正反対です。殺人に対して強い嫌悪感を抱き、自分に自身がなく人を尊重する優しさを持っています。

平穏な家庭で平凡な生活を送ってきたアンナですが、兄であるヨハン・リーベルトの殺人行為を知ったのはフォルトナー夫妻が殺害された時にテンマと出会ったからでした。テンマに図書館で命を救われてから彼に惹かれ、テンマと共に事件の解決とヨハンの行方を追うことになっています。

ヨハン・リーベルトの最期と名言

ヨハン・リーベルトをついに追い詰め、無事に事件を解決したテンマだったのですが、『MONSTER』の物語はそれで終わったわけではありません。テンマのその後とヨハン・リーベルトのその後が最終回で描かれています。テンマはヨハンを救ってしまったと悲観的に捉えるのか?それとも楽観的に捉えるべきなのか?ここでその後を明らかにしつつ、ヨハンの名言を紹介していきます。

ヨハン・リーベルトの最期やその後

ヨハン・リーベルトを救ったテンマの選択は正しかったのでしょうか?物語の最終回、テンマのその後は元の外科医へと戻っており、すべての濡れ衣を解消し人生の再スタートを歩んでいました。一方のヨハン・リーベルトのその後ですが、テンマがヨハンを見舞おうと彼の病室を訪れているのですが、なんとそこにヨハンの姿はありませんでした…。

病室の窓が開いていたため、そこから抜け出したのは分かるのですが、なんとも不気味で衝撃的な最後となっていました。その後のヨハンを知る人物はおらず、多くの人を恐怖へと陥れた人物が再び自由の身になると考えれば恐ろしい最後とその後となっています。

ヨハン・リーベルトの名言「Dr.テンマ……あなたにとって…」

ヨハン・リーベルトによって衝撃的なラストとその後となった『MONSTER』。なんとも不気味なその後となったヨハンですが、彼のその後を最後に述べた名言からみてみましょう。下記がヨハン・リーベルトが最後に述べた名言です。「もう後戻りはできない」と「誰にも平等なのは…死だけだ」という名言から、その後も犯行をやめる気がないことがうかがえます。

「Dr.テンマ……あなたにとって、命は平等……だった……。だから、僕は生き返った……。でも、もう気がついたでしょ? 誰にも平等なのは……死だけだ。あなたには見える……終わりの風景が……もう後戻りはできない……Dr.テンマは、僕を撃つんだ……そうでしょ? Dr.テンマ……? 

また、名言にある「終わりの風景」が印象に残る言葉なのですが、この名言を聞いたことがある人はいるのではないでしょうか?ヨハンを好きな芸人・インパルスの板倉が頻繁に使用している名言なのです。

ヨハン・リーベルトの声優

容姿端麗でカリスマ的な資質を持ちながらも、大量虐殺事件を企てる冷酷無比な性格をしたヨハン・リーベルト。そんなヨハンを担当した声優が「佐々木望」さんです。ここでは、佐々木望さんのプロフィールや主な出演作品を紹介していきます。

佐々木望のプロフィール

  • 本名:佐々木 望(ささき のぞむ)
  • 愛称:望さん、王子
  • 出生地:広島県広島市
  • 生年月日:1967年1月25日
  • 職業:声優、歌手
  • 所属事務所:フリー

ヨハン・リーベルトを担当した声優・佐々木望さんは、1986年に放送された『ドテラマン』の短鬼役で声優デビューを果たしています。新人育成オーディションを受験したことが声優になったきっかけ。

1980年代から1990年代にかけて『おぼっちゃまくん』の柿野修平役、『幽☆遊☆白書』の浦飯幽助役、『うしおととら』の蒼月潮役など多くの作品とその主人公の声を担当していました。1989年には音楽ユニット「NG5」を結成しているのですが、このユニットはアニメに限らず、多くの一般マスコミに取り上げられるほどの人気を獲得しています。

佐々木望の主な出演作品

  • 1986年~:ドテラマン(短鬼 役)
  • 1989年~:おぼっちゃまくん(柿野修平 役)
  • 1992年~:幽☆遊☆白書(浦飯幽助 役)
  • 1996年~:機動新世紀ガンダムX(オルバ・フロスト 役)
  • 2007年~:DEATH NOTE(メロ 役)
  • 2007年~:シグルイ(伊良子清玄 役)
  • 2009年~:エレメントハンター(ロドニー・フォード 役)
  • 2016年~:うしおととら(ラーマ 役)
  • 2016年~:ドラえもん(源義経 役)
  • 2018年~:からくりサーカス(ギイ・クリストフ・レッシュ 役)

ヨハン・リーベルトに関する感想や評価

こちらの感想では、さまざまな漫画に登場する魔物の中でも『MONSTER』のヨハン・リーベルトを越える人物が現れていないと言われています。『サイコパス』に登場する槙島(マキシマ)もカリスマ的な資質を持っており、周囲の人間を利用して楽しむという人物でしたが、そんな人物であってもかわいいレベルと感じているようです。マキシマの場合はまだ人間らしいところがあったからなのでしょうか?比較してみると面白いのかもしれません。

こちらは依存と敬愛、支配関係にある作品及び人物が好きだと言われ、その候補に『MONSTER』のヨハンが挙げられています。ヨハンを構成するすべての要素が好きだと言われているのですが、どのような要素なのでしょうか?ヨハンはカリスマ性を持ち、冷酷無比な性格、良心の欠如、容姿端麗、頭脳明晰など、サイコパス的な特徴をしていました。

こちらは出てきただけで恐怖と絶望を味わいつつも惹かれるキャラとして、『MONSTER』のヨハンが挙げられています。作品自体も薄暗く緊張感のある世界観で恐ろしくもあり魅力的でもあったと言われているのですが、これらはホラー作品で見受けられる特徴なので、もしかするとホラー作品も好きなのではないでしょうか?

ホラー作品でサイコパス要素がある場合は、恐怖と絶望を味わいつつもその後は救い無し、という展開があるので、『MONSTER』を好む人はサイコパスホラー作品も好きなのかもしれません。

ヨハン・リーベルトについてまとめ

ヨハン・リーベルトの正体や最後・その後、名言などを紹介してきましたが、いかがでしたか?カリスマ的な資質で、多くの人を恐怖のどん底に陥れたヨハン・リーベルト事件は『MONSTER』に強烈なインパクトを与えた人物でした。

最後はテンマに救われたヨハンだったのですが、その後は類まれな才能を活かして全うに生きてほしかったと考えた方もきっと多いことでしょう。しかしヨハンの名言を見る限り、全うなその後も期待できないのかもしれません。これを期に『MONSTER』のヨハン・リーベルトに注目し、彼の動向を予想してみてください。

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