2020年01月16日公開
2020年01月16日更新
パーマンの最終回のあらすじは?漫画版・アニメ版の結末とその後を解説
「パーマン」は藤子・F・不二雄先生による日本の国民的アニメ・漫画です。今回は「パーマン」の最終回のあらすじや結末をネタバレしつつ紹介します!最終回のあらすじはアニメと原作漫画では違ったストーリーになっているのでしょうか?本記事では「パーマン」の最終回をアニメと原作漫画で比較しつつ、読者や視聴者からの感想も紹介していきます。作品情報やパーマンの最終回のその後についてもまとめていきます!
パーマンとは?
漫画家の藤子・F・不二雄先生原作の作品「パーマン」は主人公のみつ夫がパーマンとして活躍する漫画です。漫画を原作としてアニメ化もされており、藤子・F・不二雄先生の代表作「ドラえもん」に次ぐ人気作品です。本記事では「パーマン」の漫画版とアニメ版の最終回を比較しつつ紹介します。「パーマン」の最終回の結末について気になるといった方は是非本記事を最後までお楽しみください。
パーマンの漫画の概要
ではまず初めに漫画「パーマン」についてご紹介していきます。漫画「パーマン」は1966年から2年間連載が行われ、その17年後である1983年2度目の連載が3年間行われました。旧作のパーマンと新作のパーマンの設定はおおむね同じですが、旧作ではスーパーマンと呼ばれていた宇宙人が新作ではバードマンとなったり、少し設定が違う所もあります。
漫画好きで怠け者の少年・みつ夫が宇宙であるバードマンから不思議なマスクとマントをもらいます。そのマスクとマントを身に付けると超人的な能力を身に付けることができました。みつ夫は超人的な力を駆使して正義のヒーロー・パーマンとなり世の中の平和のため活躍するというストーリーです。漫画「パーマン」を原作としてアニメの放送もされました。続いてアニメ「パーマン」の概要も紹介します。
パーマンのアニメの概要
続いて、アニメ「パーマン」についてご紹介していきます。アニメ版の「パーマン」は漫画版「パーマン」と同じように2度に渡って放送されました。漫画版の連載時期にそれぞれアニメ化されています。また映画化もされており、映画「ドラえもん」と並行して上映されました。またアニメ「ドラえもん」にパーマンのキャラクターが度々登場しています。
パーマンの漫画最終回あらすじ結末ネタバレ
最終回あらすじ①パーマン達にレコーダーを装着
漫画「パーマン」の最終回のあらすじを結末まで紹介します。バードマンがパーマン1号、2号、3号、4号それぞれにレコーダーを装着します。普段の生活を記録して、各パーマンたちの優秀さや努力を見定めるためでした。そして一番ヒーローとして優秀なパーマンをバード星に連れていき、留学させるということでした。
パーマンである3人と1匹はバード星に留学できる一人に選ばれるため、それぞれが身を引き締めて生活するようになります。
最終回あらすじ②活躍できないみつ夫
しかし元々怠け者で頭の良くないみつ夫はパーマンとして活躍できる場を見つけることができません。コピーロボットにも「きみはだめだね」と言われてしまいます。バッチが鳴ったので活躍しようと飛んでいきますが、到着したころには他のパーマンがすでに事件を片付けていました。どうにか自分の活躍をレコーダーに記録したいみつ夫ですが、とうとうパーマンとしての活躍をレコーダーに残すことはできませんでした。
最終回あらすじ③最優秀パーマンはみつ夫
ついに発表の日が訪れます。バードマンがパーマン達の元にあらわれ、レコーダーを再生し審査に取り掛かります。活躍を記録することができなかったみつ夫は「どうでもいいや」と半ばあきらめたような気持ちで不貞腐れたような態度をとっていました。
ところが何と最優秀パーマンに選ばれたのはパーマン1号であるみつ夫でした。パーマン1号のみつ夫本人も驚きを隠せない様子で、最初はからかわれていると思い憤慨しました。他の優秀なパーマン2人と1匹と比べて強みを持っていないみつ夫はいつも劣等感を持っていました。そんなみつ夫の反感をよそに、最優秀パーマンはみつ夫だとバードマンが改めて説明を始めます。
みつ夫は臆病者なのにパーマンとして悪者と戦った、頭が悪くとも知恵を絞って活躍したとのこと。人よりも劣っていながらもパーマンとして勇気と知恵を絞って活躍する姿が立派だと評価されたのです。出発は翌日です。それまでにみつ夫はバード星に旅立つ準備をすることになりました。
最終回あらすじ④行きたくないみつ夫
せっかく優秀なパーマンと認められ、バード星への留学が決まったのにみつ夫はどうも浮かない顔をしています。どうやらみつ夫は心細くなったようです。
いつもはしないお手伝いをしようとママに声をかけると、明日雨が降ると困ると言って「変わったことはしないで」と言われてしまいます。パパに対しても何かしようと働きかけますが「静かにしてくれ」と言われます。さらにはいつもケンカばかりだった妹のガンコとの別れを惜しみ抱き寄せようとすると「気持ちわるい」と逃げられてしまいます。
翌日、バード星に行きたくないと駄々をこね布団から出ようとしないみつ夫とママが言い合いをしていました。しかしママは突如固まってしまいます。どうやらバードマンの力で時間の流れが止まったようです。「君にはガッカリした」といってバードマンが現れます。バードマンが言うには他の世界中の選ばれたパーマンたちはすでに旅立つ準備ができているようです。みつ夫はバードマンに活を入れられ旅立つ決意をしました。
部屋から出る前に、時間がとまって固まったママにみつ夫は抱きつきます。最後の別れを惜しむようにママに抱きつき「行ってきます」と言うのでした。このシーンは一部修正が入っており、当初はみつ夫がママのほほをなでるだけでしたが、修正版ではみつ夫がママに抱きつくシーンが印象的に描かれています。年頃の少年が旅立つ前に最後に母親に甘える姿がより効果的に描かれたのでした。
最終回あらすじ⑤宇宙へ旅立つ
続いて最終回の結末を紹介します。いよいよ旅立ちです。仲間のパーマンが見送りに集まってくれていました。パーマン2号はみつ夫にバナナを、パーマン4号はお守りを渡しました。そしてパーマン3号はパーマン1号の前でマスクを外し、今まで見せたことのない素顔を初めてみつ夫に見せます。なんとパーマン3号の正体は人気アイドルの星野スミレでした。
みつ夫は星野スミレの大ファンであり、またスミレもみつ夫のことがずっと好きでした。しかしスミレは正体を隠していたため、パーマン3号の姿ではみつ夫に女の子として意識はされていませんでした。そんな環境の中、作中スミレは歯がゆい想いをずっと募らせていたのですが、最終回にしてその正体を明かすという驚きの展開になりました。
みつ夫はみんなにむかって「立派なパーマンになったらきっと帰って来るからね」と言って円盤に乗り込みました。一方、みつ夫の家ではコピーロボットがみつ夫の代わりに生活を担っていきます。コピーロボットは家から空に向かって「行っておいで~」と見送りの言葉をかけますが、それを聞いたママが「行くのはあなたでしょ!」と学校に遅刻しないよう急かします。みつ夫の家はいつもと変わりのない毎日が始まるのでした。
パーマンのアニメ最終回あらすじ結末ネタバレ
ここまで漫画版「パーマン」の最終回のあらすじと結末を紹介しました。ここからはアニメ版「パーマン」の最終回について紹介していきます。実は漫画版のような最終回はアニメでは描かれていません。
同様の話は最終回ではなく特番枠のスペシャルの回としてアニメ2作目で放送されましたが結末が違います。アニメではバード星に留学するパーマンはみつ夫に決まったものの、心細くなったみつ夫の気持ちを汲んだバードマンがコピーロボットをみつ夫の代わりにバード星に連れて行きました。それではアニメ版の最終回のあらすじを結末まで紹介していきます。
アニメ第1作目の最終回あらすじネタバレ
アニメ「パーマン」の第1作目の最終回を紹介します。最終回は「パー子という名の女の子の巻」「パーマンよいつまでもの巻」の2本でした。前半の「パー子という名の女の子の巻」ではパーマン3号のパー子の正体が初めて明かされることになりました。これは原作漫画を先駆けた回となりました。そして後半の「パーマンよいつまでもの巻」は原作漫画の「パーマンはつらいよ」が元となっています。
アニメ「パーマン」の最終回「パーマンよいつまでもの巻」のあらすじを紹介します。とつぜん「パーマンを辞めたい」と言い出したみつ夫。その思いは強く、仲間のパーマンを振り払って帰ってしまいます。ふさぎ込むみつ夫を仲間やバードマン(当時はスーパーマン)が説得します。しかしバッチが鳴っても動こうとしないみつ夫。
このまま本当にパーマンを辞めてしまうのかと思われましたが、やはりみつ夫は困っている人がいると思うと心が落ち着きません。困っている人のことを思うとじっとはしていられないみつ夫は、窓から飛び出しパーマンとして人々を助けにいくのでした。
アニメ第2作目の最終回あらすじネタバレ
続いて、アニメ第2作目の最終回を紹介します。アニメは「パー子の宝物ってなーんだ?」で締めくくられ、次の回からリピート回始まっています。それでは「パー子の宝物ってなーんだ?」のあらすじを紹介します。パーマン達の間で宝物の話になったのですが、パー子だけ「内緒」といってみんなに宝物を教えてくれません。そんなパー子に対してデリカシーのない態度ばかりとるみつ夫。
パー子は意を決して自分の気持ちを伝えようと行動に出ます。みつ夫に「これは私が命の次に大切にしている宝物です。」と書いた手紙とともに鏡を送ります。鏡に映ったみつ夫がパー子の宝物だったのですが、にぶいみつ夫には伝わっていません。勘違いしたままひと悶着ありますが、話の終盤にはしっかりとみつ夫も意味を理解します。
意味を理解して照れたみつ夫が「ねぇねぇねぇ!」「宝物ってぼくのこと?」「ねぇねぇ」としつこく聞き、気持ちを伝えてこちらも照れたパー子が「しつこいわね!!」「うるさい!」と返事します。そして「うるさい!」「うるさいってなんだよ!」といった半ばケンカのような子供ながらの照れ隠しが詰まったやり取りが繰り広げられました。
パーマンの最終回のその後
最終回のその後①パーマン1号
最終回のその後を紹介します。パーマンは一体どのような最終回のその後を過ごしているのでしょうか?実は「帰ってきたパーマン」という話が「藤子・F・不二雄大全集」の第2巻に収録にされています。「帰ってきたパーマン」ではバード星に留学したみつ夫が正月休みで地球に2時間だけ帰ってきます。
その回でみつ夫はバード星で元気に勉強していること、他の留学してきたパーマン達に負けないように怠けてはいられないことを語っています。しかし朝寝坊のくせだけはどうにも治らなくて先生に怒られているようです。
最終回のその後②パー子
「パーマン」の最終回のその後、パー子について紹介します。パー子は一体最終回のその後をどのように過ごしているのでしょうか?実はパーマン2号であるパー子の正体は大人気アイドルの星野スミレです。大人になった星野スミレが「ドラえもん」にもサブキャラクターとして度々登場します。「ドラえもん」の世界でも星野スミレは大人気アイドルでドラえもんとのび太も大ファンです。
のび太と星野スミレの会話シーンで、パー子こと星野スミレがロケットのペンダントを落としたことがありました。そのロケットの中にはみつ夫と思われる少年の写真が入っていました。星野スミレことパー子は大人になってからもみつ夫のことを想い待ち続けていたのです。
また「ドラえもん」の別の回では、星野スミレがドラえもんとのび太にひみつを話すシーンがありました。星野スミレの好きな人は遠い遠い国にいることを二人に話しています。おそらくこれはバード星に行き、未だ帰らぬみつ夫のことを指しているとファンの間では考察されています。
パーマンの最終回に関する感想や評価
ここまで「パーマン」の最終回のその後を紹介しました。ここからは「パーマン」の最終回に関する感想や評価をまとめていきます。
『パーマン』は最終回がF先生の作品の中でも特に傑作だと思っています。最終回ではバードマンがパーマンたちの中から一人だけ相応しい人間を選び、その一人をヒーローの星に留学させてくれると言うのですけどね。それを聞いてミツ夫も頑張りはするのですが、やはり他の仲間よりドジなのですよ。
— ふぎさやか (@maomaoshitai) July 26, 2016
まず最初に紹介するパーマンの最終回に関する感想は「パーマンの最終回は傑作だ」というツイートです。「パーマン」の原作者である藤子・F・不二雄先生は著名な漫画家であり、「パーマン」以外にもヒット作品を世に生み出しています。数多くの漫画を生み出した藤子・F・不二雄先生ですが、最終回に関しては「パーマン」が特に傑作であったと評価されています。
ドラえもんの劇中で、最終回で去ったパーマンをパー子が待ち続けていたのを知って切ない気分になっています。 pic.twitter.com/1qQW81ej3H
— “DIE”suke (@eroerorocknroll) August 10, 2018
最終回と後日談とも思える話が漫画「ドラえもん」で見ることができます。「ドラえもん」に星野スミレが登場した回を見て「切ない気分になった」という感想がありました。パーマン3号である星野スミレが大人になってもバード星に旅立ったみつ夫を待っている姿が読者の胸を打ったようです。
#パーマン
— hiropon-ta (@hiropontaz) November 5, 2017
最終回の各バージョン
少年サンデー版→虫プロ版→汐文社版→小学館てんコミ版
個人的には汐文社版が一番切ない pic.twitter.com/HVoObGRqLB
パーマンの結末を描いた最終回は少年サンデー版、汐文社版、小学館てんコミ版、虫プロ版それぞれで少し違いがあります。どれも素晴らしい内容で大きな違いはありませんが、ママに対するみつ夫の最後の甘え方に差があり、作者の藤子・F・不二雄先生がこだわったシーンであることが分かります。
パーマンの最終回のあらすじまとめ
いかがでしたか?漫画「パーマン」の最終回のあらすじを結末まで詳しく紹介しました。「パーマン」の最終回「バード星への道」はみつ夫がバード星に旅立つ内容となっています。またその後日談としてパーマン3号である星野スミレが「ドラえもん」に登場しており、みつ夫を待ち続けている切ない姿を見ることができます。藤子・F・不二雄先生原作の「パーマン」と「ドラえもん」の両作品を再度読み込んでみてはいかがでしょうか?