【刀語】とがめの年齢・正体や左目の秘密を考察!最後死んだ理由は?

刀を使わない剣士「虚刀流」の主人公・七花とある能力に特化した12本の刀「完成形変体刀」の持ち主との戦いを描いた作品『刀語(刀語)』。本作の物語の発端を作った人物が奇策士・とがめです。『刀語』のとがめは年齢不詳、特徴のある左目、物語終盤で正体が判明する、など謎に包まれた人物ですが、そんなコミカルでシリアスな人物像が人気となっています。ここでは謎に包まれたとがめの年齢・正体や左目、最後に死んだ理由、声優まで気になる情報をお届けします。

【刀語】とがめの年齢・正体や左目の秘密を考察!最後死んだ理由は?のイメージ

目次

  1. 刀語のとがめとは?
  2. 刀語のとがめの年齢や正体
  3. 刀語のとがめの左目の秘密や死んだ理由
  4. 刀語のとがめの声優
  5. 刀語のとがめの強さや口癖
  6. 刀語のとがめに関する感想や評価
  7. 刀語のとがめまとめ

刀語のとがめとは?

『刀語』のヒロインであるとがめは、尾張幕府家鳴将軍家直轄預奉所軍所総監督という長い肩書を背負い、物語の発端となった刀集めの立案者という重要人物です。年齢も正体も不明となっていた切れ者ですが、物語の終盤で死んでしまいます。ここでは、そんなとがめの年齢・正体や特徴的な左目の秘密、死んだ理由を交えて紹介していきます。それではまず『刀語』のあらすじと概要などの簡単な作品情報からご覧ください。

刀語の作品情報

刀語の概要

『刀語(カタナガタリ)』は西尾維新による伝奇小説を原作にしたライトノベル作品です。講談社BOXの企画「大河ノベル」の2007年作品として12カ月連続で発売されており、清涼院流水「パーフェクト・ワールド What perfect world!」と共に刊行されています。「刀を使わない剣士」とある一つの能力に特化した刀「変体刀」を持つ人物たちとの戦いを描いた作品です。2010年1月にはテレビアニメが放送されました。

多くのテレビアニメは「毎週放送&放送時間30分」ですが、それに対して『刀語』が「月1回放送&放送時間1時間」という、珍しい放送形態です。そして、原作小説およびアニメ本編以外には『刀語』の20年前にあたる大乱時代を舞台にしたCD『第零話 虚刀鑢』が存在しており、本編で明らかにされなかった事実が語られていました。さらに『刀語』の約200年前の真庭忍軍をメインにした『真庭語』が講談社BOXにて刊行されています。

刀語のあらすじ

ここからは『刀語』のあらすじを紹介していきます。舞台は戦乱の時代を経て、尾張幕府によって国が統一された日本。かつて伝説の刀鍛冶といわれた「四季崎記紀」が作った千本の刀を所持している軍ほど、有利な戦ができるとされていました。国を統一した尾張幕府は、その刀の力を恐れ「刀狩り」をおこないます。988本までは収集したものの、残りの12本こそが「完成形変体刀」という本物の刀だったのです。

その事実が判明してから時は流れ、刀を使わない剣術「虚刀流」の現当主である七花は、父六枝の流刑地・不承島で姉と2人きりの生活をしていました。そんなある日、幕府からの使いだと名言う奇策士・とがめが七花の前に現れます。とがめは七花の先代にあたる六枝の力を借りるために訪れたものの、六枝は既に死んでいました。

そこで、現当主である七花に協力を求めることに。躊躇している七花でしたが、とがめの一言「金や名誉のためではなく、私に惚れた愛のために戦う剣士を雇いたい」を聞いて、七花はとがめのために「完成形変体刀」を探す旅に出ることを決意します。それから二人は各地を巡り、さまざまなトラブルに巻き込まれながらも、変体刀を狙う組織や所持者との戦いに身を投じていったのでした…。

とがめのプロフィール

  • 名前:とがめ
  • 肩書:尾張幕府家鳴将軍家直轄預奉所軍所総監督
  • 体重:八貫三斤(約32㎏)
  • 身長:四尺八寸(約145㎝)

とがめは『刀語』の発端である「刀集め」の提案者であり、自ら奇策士と称す人物でもあります。尾張幕府家鳴将軍家直轄預奉所軍所総監督という長い肩書からうかがえるように、頭の回転の速さと鋭い観察眼を持っています。やはり、自称奇策士というだけあって正攻法の策を練ることがなく、それによって七花の戦いを支えていました。ただ、元々運動神経も悪いことや役職に就く際に誓った非武装のために攻撃力が全くありません。

その分口と頭は良く回るのですが、七花から交渉力に疑問を持たれています。普段は尊大な態度が目立つのですが、一方で勘違いを指摘されてしまうとすぐにパニックを起こし、子供じみた言動をするなどしっかりしていながら、少しドジっ子特性を持っています。このような個性的で魅力的なキャラクターなのですが、実は四季崎記紀の歴史改ざんによって本来登場するはずのない人物だったのです。

アニメでは派手な格好を好んで着用しており、七花には常に大量の着物を運ばせています。とがめの住居となっている奇策屋敷は奇抜な外見をしており、質実剛健な気風を漂わせている尾張城下町にはとても似つかわしくありません。また、小説では厚い服を着ている描写があるのですが、そのことに関して敦賀迷彩から「元は高貴な出自で、昔のことを忘れられないのであろう」と推測されていました。

とがめのフィギュアやコスプレ

『刀語』のヒロインであるとがめは小柄でありながらも、バランスの取れたスタイルをしています。やはり、そのようなところも人気があるため、フィギュアが販売されていたりコスプレをしたりするようです。上記の画像がフィギュアなのですが、スタイルがよく髪のなびき方が美しいとがめが再現されています。

こちらのTwitterでは、ショートボブで年齢がさらに若くなったとがめをコスプレしている画像が上げられています。白髪がスタイルの良さをより一層際立たせているのがうかがえます。

西尾維新アニメプロジェクト - 刀語

刀語のとがめの年齢や正体

七実に髪を切られてしまいショートボブの髪型になった挙句、そんな容姿が年齢にそぐわず否定姫から笑われてしまう要因となっていました。これが些細な出来事のように思われたのですが、意外ととがめの年齢が少なからず正体へと結びついていると言えます。物語終盤で明らかになったとがめの思惑。ここでは、とがめの年齢を解説しつつ「完成形変体刀」を集める目的と密接な関係にあるとがめの正体について紹介していきます。

とがめの年齢

見た目が小柄で少女を思わせるのですが、年齢は不詳。ただ、高い役職と出雲の敦賀迷彩から言われた「確かに見た目ほど若くないようだが」によって、24歳の七花よりは年齢が上であることが分かりました。また、『刀語』の第七話で七実に髪を切られてショートボブの髪型になっています。

その髪型がさらに年齢が若く見え、とがめを見た否定姫からは「10歳、20歳は若く見える」と言われているため、それなりの年齢だということが推測できます。このほか、とがめの年齢に関すると考えられる出自についても物語序盤では語られていませんでしたが、『刀語』第3話で敦賀迷彩が「どこぞの藩主の娘だったのだろう」と言っているので、これがヒントとなっていました。

とがめの正体や完成形変体刀を集める目的

『刀語』の舞台は尾張幕府が天下統一を果たした泰平の世になってから150年が経った頃。四季崎記紀が作った千本の刀の所持が多ければ多い軍ほど、戦を優勢に進めることができました。そのため、幕府は幕府転覆の可能性がある刀を恐れ「刀狩り」をおこない、これまでに988本を収集しています。しかしなぜ今になって幕府が残りの12本の「完成形変体刀」を集めることになったのでしょうか?その理由にとがめの思惑が絡んでいました。

「今後の天下安寧のため」という理由で、とがめが立案したものでした。そして立案後にとがめ自らが刀探しに乗り出しているのですが、この行動にも理由があります。実は、とがめの正体が20年前の幕府に謀反を企てた飛騨鷹比等の娘「容赦姫(ようしゃひめ)」なのです。父がかつて起こした謀反は失敗に終わってしまい、七花の父である六枝の手によって最後を迎えています。

さらにとがめを除いた一族の人間はことごとく処刑されてしまい、飛騨家は滅亡。それがとがめの髪色と密接な関係があり、幼い頃に一家を殺された際の激しい憎悪によって白髪となったようです。

それ以来、その憎悪を心に秘め続け、長い月日をかけて幕府内の地位と策士の実力を確立させていったのでした。そして最後の目的が将軍を討つこと。「完成形変体刀」を自らが全て収集した暁には、将軍からお目通りが適うことを見越し立案に至っています。

刀語のとがめの左目の秘密や死んだ理由

『刀語』のシーンではとがめの左目が気になった人が多いのではないでしょうか?左目の左部分に十字紋が浮かび上がる、という特徴はどう見ても物語の重要な要素だと考えられます。それが彼女の正体とどのように関わっているのか。はたまた死んだ理由に関係しているのか?さまざまな疑問を抱くことでしょう。ここでは、とがめの左目の秘密に迫っていき、死んだ理由までを紹介していきますので要チェック。

とがめの左目の秘密

アニメ版『刀語』のとがめには策を弄する際や驚いた時などに、左目の瞳の部分に十字紋が浮かび、色が紫色に変わることがたびたびあります。ただ、原作小説では常に十字紋が浮かび上がっている状態なのですが、左目に十字紋が浮かび上がったり消えたりするのはアニメ版のみとなっっています。このような特徴にとがめの左目には秘密があるのか?と疑問を抱いた人もきっと多いことでしょう。

左目の秘密には作者である西尾さんの言葉遊びが関係しており、「とがめ=十が目=十字の目」という言葉遊びによって左目の特徴が考案されています。アニメ版では動きがあるため、アニメ版ならではの視覚効果を狙ったからこそ、左目に十字紋が現れたり消えたりするのだとか。

アニメを見る限り、自信のある発言やアイディアが閃いた時に左目に十字紋がよく表れていることが分かります。いずれにせよ、とがめの左目には特殊な力が備わっているのではなく、左目はとがめの個性だと捉えてもよさそうです。

とがめが死んだ理由や最後

『刀語』のヒロインであるとがめの最後はいきなり訪れました。否定姫の腹心・左右田右衛門左衛門が使う銃によって弾丸を腹部に打ち込まれてしまい、死んだのです。とがめは最後の最後まで奇策を練ろうと必死だったのですが、それでも打つ手がないと悟りました。そこで七花に最後の願い「ちぇりお!を気合を入れる言葉として広めてほしい」と頼みこんでいます。

そして七花との旅が楽しかったことやさまざまな人と出会えて嬉しかったことなどを伝え、さらに旅の最後に七花を殺すつもりだったことまでを告白していました。やはり、最後の最後まで七花と自分を「駒」としてしか見ることができなかったようです。しかし、それでも「自分が死んだことで七花が死なずに済んでよかった」、「言葉は嘘でも気持ちは嘘ではない」と言っています。

そして七花を道具として扱ってきたことを詫びた上で「私はそなたに惚れても良いか?」といってとがめは死んだのでした。七花を愛していたにも関わらず、最後まで復讐への思いを断ち切ることができず、死んだ父親と繋がりのある七花を自分が死んだことでようやく苦境を断つことができたとがめ。死んだとがめですが、最後の1年を七花と過ごせたのは幸せな日々であり、かけがえのないものだったと思いたいものです。

刀語のとがめの声優

とがめは「奇策士」を自称するだけあって頭の回転が速く知恵者であり、愛していた七花に自分の気持ちを悟らせない様子や正体と目的を最後まで打ち明かさなかった切れ者。しかし、たまに失敗してしまうとすぐにパニックを引き起こすかわいい一面も持ち合わせています。そんなとがめを担当した声優が『魔法少女リリカルなのは』の高町なのは役で大ブレイクした「田村ゆかり」さんです。

田村ゆかりのプロフィール

  • 本名:田村 ゆかり
  • 愛称:ゆかりん、ゆかりん姫
  • 出生地:福岡県
  • 生年月日:1976年2月27日(年齢:43歳)
  • 職業:声優、歌手、ナレーター
  • 所属事務所:アミュレート

とがめの声優を担当した田村ゆかりさんは、声優として幅広いタイプのキャラクターを演じることで知られています。『極上生徒会』の主人公である蘭堂りのと人形のプッチャンの2役を1人でこなしており、また『ひぐらしのなく頃に』では二面性のある古手梨花の声優を担当しています。さらに『勇者シリーズ』の「勇者王ガオガイガーFINAL」ではシリーズ初となった女性勇者を1人三役で担当するなど、幅広い声質を十分に活かしています。

そして声優だけではなく、声優である自身の声を活用することが重要だということから歌手としても活躍しており、声優・歌手の双方に関する活動もおこなっています。『魔法少女リリカルなのは』シリーズにおいて声優として出演するとともに、テーマソングも担当していました。今ではベテラン声優として大活躍の田村さんですが、小学校4年生の頃に国語の授業で朗読を褒められたのが声優を目指すきっかけとなったようです。

田村ゆかりの主な出演作品

以下は田村ゆかりさんがアニメ声優として出演した作品です。

  • 1998年~:ふたり暮らし(斉藤ひかる 役)
  • 2002年~:G-onらいだーす(ゼロ 役)
  • 2003年~:D.C. 〜ダ・カーポ〜(芳乃さくら 役)
  • 2004年~:魔法少女リリカルなのは(高町なのは 役)
  • 2006年~:おとぎ銃士 赤ずきん(赤ずきん 役)
  • 2006年~:ひぐらしのなく頃に(古手梨花 役)
  • 2007年~:D.C.II 〜ダ・カーポII〜(芳乃さくら 役)
  • 2012年~:NARUTO -ナルト- ロック・リーの青春フルパワー忍伝(テンテン 役)
  • 2016年~:Re:ゼロから始める異世界生活(プリシラ・バーリエル 役)
  • 2018年~:SLAND(御原凛音、リンネ・オハラ 役)

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刀語のとがめの強さや口癖

尾張幕府の将軍直轄にあたる尾張幕府家鳴将軍家直轄預奉所軍所総監督のとがめ。奇策士と自称しているのですが、やはり肩書がその裏付けとなっているため七花と出会った当初はそれを信じた人も多いのではないでしょうか?では実際にどの程度の強さを誇るのか、その疑問に迫っていきます。また、とがめの口癖も紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

とがめの強さ

否定姫の腹心である左右田右衛門左衛門の手によって死んだとがめですが、とがめの強さをどの程度だったのでしょうか?曲がりなりにも軍に所属していることから、ある程度の強さを持っていると考えられるのですが、実際はまったくそのようなことはありません。やはりとがめの力量が死んだ主な原因となっています。その力量はとがめと七花があったシーンでうかがえますが、その時は七花の力量を試すために刀を振るっていました。

しかし、刀は七花にすらも届かず、足元の石につまずいて大コケしているのです。ほかにも、千段階段や砂漠横断、雪中行軍など数々のシーンで途中でへばっている様子が描かれており、七花にお姫様抱っこをされていました。「障子紙のごとく弱い」「戦闘力がうさぎ以下」だとされているため、このことから体力と戦闘力共にほぼゼロに近いということが分かります。

とがめの口癖「ちぇりお!」

とがめが死んだシーンで、最後に日本中に広めてほしいと七花に懇願した「ちぇりお!」ですが、この言葉がとがめの口癖でした。実は、この言葉は薩摩の示現流の掛け声となっている「ちぇすと!」をどこかで聞き間違えたものです。そのため、『刀語』の第5話で真庭鳳凰から指摘を受けているのですが、その時に恥ずかしさのあまり盛大に顔を赤くし取り乱していました。

しかし、やはり頑固な性格なためかそのまま押し通すことにしています。その後、とがめは否定姫に対して「実は知っていただろう?」と詰め寄っていたため、後々まで間違ったことを引きずっていた様子がうかがえました。そんな経緯を考慮すると、死んだシーンで最後にこの口癖を広めてほしいと懇願するほどなので、間違っていたことが心残りだったのかもしれません。

刀語のとがめに関する感想や評価

こちらの感想ではとがめがかわいいと言われています。またとがめを担当した声優・田村ゆかりさんが最高だといわれているため、とがめの魅力をより一層高めたのが田村さんであることがうかがえます。幅広いキャラを演じれる田村さんだからこそ、とがめのかわいい魅力が引き出せたのかもしれません。

こちらはとがめの魅力についていくつかの要素が挙げられています。やはり、奇策士を自称するだけあってコミカルでシリアスなキャラだと言われているのですが、もし復讐心さえ抱いていなければ、純粋でかわいい性格だけだったのかもしれません。とがめの最後で大号泣ししばらくは立ち直れなかったともいわれているため、かなり思い入れが強いキャラだということがうかがえます。

こちらはとがめの左目の十字が気になると言われています。当記事でも左目の秘密について迫っていますが、どのような時に十字になるのかまでは分かりませんでした。他にも左目の十字について気になるとの感想が上がっており、こちらの感想のようにさまざまなパターンで深読みされています。

刀語のとがめまとめ

『刀語』のヒロインであるとがめについて、年齢・正体や左目の秘密、死んだ理由、声優などを紹介してきましたが、いかがでしたか?小柄でかなり若く見えるとがめは、年齢が七花の年齢・24歳よりも上だという意外な事実が判明し、さらにショートボブになってしまったことから年齢について笑われる羽目になっていました。その正体が幕府への謀反を企てた飛騨鷹比等の娘「容赦姫」。

『刀語』の発端が全てとがめの復讐となっており、物語の中枢を担う事実となっていました。結局、復讐を遂げることなく死んだとがめですが、七花と共に11本の完成変形刀を収集に成功しています。

ライバルである否定姫の手に掛けられ死んだとがめでしたが、苦境を経験しつつもやはり愛していた七花と旅をした一年間が、とがめの人生の中でかけがえのない時間であったことは間違いありません。これを期に『刀語』をご覧になった際はぜひとがめに注目してみてください。

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