夏目友人帳の的場静司とは？右目の謎と狙う妖怪の正体をネタバレ考察

夏目友人帳は、2003年7月号からLaLaで連載が開始された人気漫画です。2008年にアニメ化され、好評を集めました。それ以降、6期に渡りアニメが放送されています。夏目友人帳は、孤独だった少年の主人公夏目貴志がニャンコ先生や妖達との交流を経て、大切なものを守ろうと成長していく姿を描いた物語です。妖に悩まされている人を救い、妖の声にも耳を傾け、その想いを叶えようと奮闘する夏目の姿が感動を呼びます。

心温まる物語が多い夏目友人帳ですが、的場静司の登場により緊迫感が出てきます。的場静司には謎も多く、読者にとって非常に気になる人物です。ひょんな事から的場静司と出会った夏目は、暴力的であり強引な手段で妖達を従えている的場一門に対し反発心を抱き警戒します。しかし、夏目が強力な妖力を持つ人間である事を知り、強い興味を示す様になります。時に卑怯な手段を使い、夏目を的場一門に引き入れ様とする事もありました。

的場静司には、夏目友人帳の存在を知られていません。的場静司は、妖を使えるか使えないかで判断する人間です。夏目友人帳には様々な妖の名が記されているので、万が一的場静司の手に渡れば悪用されてしまう可能性が非常に高いです。夏目が最も、夏目友人帳の存在を知られない様に気を付けている人物です。

夏目友人帳の的場静司は11月1日生まれ、AB型で身長174㎝です。特徴的な出で立ちで、着物やスーツに番傘という格好での登場が多いです。また右目には文様が入った眼帯をしていて、その下がどうなっているのかは、はっきりと明かされていません。何らかの理由があり、妖に右目を狙われている様です。そんな夏目友人帳の的場静司について、ネタバレを交えて紹介していきます。

夏目友人帳の的場静司の性格や妖に対しての考え方、若かりし頃の名取周一との出来事についてもネタバレしていきます！夏目友人帳の的場静司の事についてより詳しく知りたい方は必見です。

的場一門についてのネタバレです。夏目友人帳の祓い屋とは、妖により起きる怪奇現象を解決する専門の人々です。昔からその様な事を生業としています。妖と契約を交わし、式として仕えさせます。様々な術を独自に研究、伝承していきます。定期的に会合を開き、同業者の間で情報交換を行います。必ずしも祓い屋全員に妖が見えるという訳でも無く、能力も様々です。自身に仕える式が見えなくなってしまうと、廃業へと追い込まれます。

夏目友人帳の祓い屋は、家系的に多くの能力者を輩出しますが必ずしも能力者が産まれるという訳ではありません。祓い屋を廃業すると、祓った妖や仕えさせていた式からも報復される事がある為、怯えて生きていく事になります。的場一門とは、祓い屋を束ねている集団です。的場一門に所属していて、廃業に追いやられた祓い屋を妖の報復から保護するという目的で設立された互助組織です。情報を共有し、協力して強力な妖と対峙します。

夏目友人帳の祓い屋は原則として個々が個人事業主ですが、的場一門は会社組織の様なものであり扱える仕事が多いです。この為、所属していない同業者からは良く思われていません。的場静司と同じく祓い屋であり、夏目の理解者である名取とは高校時代から面識があります。的場静司は名取に強い興味を示し尊敬していますが、名取は祓い屋としての考え方が違うと認識している為、良く思われてはいません。

夏目友人帳の的場静司は高校生の時に、名取と協力し三本角の強力な妖を退治しました。自分の力に自信があるのか、強力な妖を前にしても動揺する様な素振りは一切見せません。既にその頃から卓越した実力を持っていた様で、その一件で名を上げ一門の人間に実力を見せつけます。そして若くして的場一門の当主となりました。ニャンコ先生と渡り合う程の手強い術も使います。

得意な武器は弓矢です。呪符を付けた破魔矢であれば、大妖でも一矢で消滅させる事が出来る程の力を持っています。夏目友人帳の的場静司は一門の人間の言う事を聞く様な事はほとんど無く、思うがままに行動します。下の画像は的場が連れている式ですが、特に名前は無い様です。言葉を話す事は無く、的場に従っています。的場静司は強力な妖を欲していて、この式は人工的に作られた式の様です。

夏目友人帳の的場静司は、右目の眼帯に注目が集まります。しかし、ラフな服装でも番傘という斬新なスタイルも注目されています。パーカー等のラフな格好もしていますが、自宅に居る時のほとんどは着物で過ごしている様です。長い髪の毛とバランスが取れていて、的場一門当主としての貫禄を感じさせます。

夏目友人帳の的場静司の右目の眼帯には文様が書かれていて、非常にミステリアスです。着物やパーカーだけでは無く、祓い屋の会合の際や目上の人間に会う時にはスーツも着用しています。きちんとしたスーツ姿も格好いいと視聴者に人気です。

見た目からして危険な雰囲気を漂わせている的場静司ですが、その性格も一風変わっています。常に不敵な笑みを浮かべ何を考えているのか分かりずらい人物ですが、夏目や名取とのやり取りでその性格が分かってきました。祓い屋の人間からは「面汚し」等と言われ、人望は無い人物の様です。

夏目友人帳の的場静司の性格についてをネタバレしていきます。的場静司は、自身の目的の為であれば手段は選びません。より強い強力な妖を手に入れる為に妖の血を使い強力な妖を呼び寄せる、一帯に様々な術を使い手当たり次第に妖を狩っては集める等の非情な行為をする一面を持っています。そのやり方には、夏目は勿論の事同じく祓い屋の名取も危険視する程のものです。

夏目友人帳の的場静司は人間に対しても合理的に判断する性格で、弱い者には全く興味を示しません。しかし能力が高く使える人間だと判断すると、強い興味を示します。その対象となっているのが主人公の夏目で、度々現れては夏目を嫌な目に合わせています。夏目にとってはトラウマになっているのか、妖が関わる不審な出来事が起こると的場一門が絡んでいるのではと不信感を募らせています。

夏目友人帳の的場静司が夏目の力を借りようとした際には、手紙を書いて家にまで迎えに来ています。藤原家に居候させてもらっている身の夏目にとっては、そんな事されてしまっては非常に迷惑です。断りずらい雰囲気を出していました。やはり相手の都合はお構い無しな性格です。物腰は柔らかく口調も穏やかですが、隠し切れない危険な雰囲気を漂わせています。

夏目を的場一門に勧誘する際には、藤原夫妻に夏目の見えているものを話す等と脅迫とも取れる事を言いました。夏目に対しての執着心が強く、夏目は的場一門に入るべき人間だと考えています。妖に肩入れしてしまう夏目の気持ちを理解しようとする事は一切無く、妖は危険な存在だと断言します。妖を物の様に扱い、使えるか、使えないかのどちらかしか的場と頭にはありません。

若かりし的場静司と名取が強力な妖を仕留めた際にも、的場の合理的な性格が表れています。二人が初めて出会ったのは高校生の時で祓い屋の会合の場です。初対面にも関わらず的場は名取の力がどの程度かを試し、名取が使える人間だと判断しました。態度が悪く名取に不快感を露にされますが、気にする事無く名取に絡みます。

名取が初めて心を開いた人間である祓い屋のタクマさんが妖に怪我をさせられ、名取はその妖を仕留める事に決めます。そんな時に的場が表れ「手を組もう」と誘いますが、名取は「自分の力を試したい」と断りました。そんな事を言った名取に対し馬鹿にする様に笑った的場は、また名取を怒らせます。

試行錯誤した末、妖を追い詰める事には成功した名取ですが、もう少しの所で術が解かれピンチに陥ります。その時、物陰に潜んでいた的場が一本の矢を放ち止めを刺しました。二人で協力して倒しましたが、名取は失敗してしまったからと手柄を譲りました。それに対し的場は遠慮する事無く、手柄を得て名を上げます。この一件があり、的場は的場一門当主になりました。

「もっと上手く生きなよ」「強くなれないんなら」と的場は名取に言いました。既にこの頃には、的場の合理的な性格は出来上がっていた様です。的場一門に生まれ、幼い頃から厳しい教育を受けてきたであろう的場は、この様な性格にならざるを得なかったのかもしれません。

妖に容赦はしない的場静司ですが、実は人を守りたいという気持ちを強くもっています。それ故に、妖に対して情けをかける必要は無いという自分の気持ちを真っ直ぐに貫く正直な所も持ち合わせています。

夏目友人帳の的場静司が付けている眼帯について、ネタバレしていきます。的場一門には、代々当主の右目を狙う妖がいます。的場によると「昔、妖に手伝わせる代わりに右目を食わせてやる」と言った者が居たそうです。しかし「結局与えなかった」という事でした。的場の先代の人間が妖との約束を果たさなかった為、代々当主が右目を狙われるという事になってしまいました。

気になる眼帯の下について、ネタバレしていきます。この眼帯は魔除けの様な物で効果の程は分かりません。的場が言うには眼帯の下に妖に襲われて出来た酷い傷がある様です。ちなみに右目は見えています。的場邸で夏目に眼帯の下を見せようとした事がありましたが、夏目は逃げてしまったので見る事は出来ませんでした。

高校生の時の的場は眼帯は付けておらず、両目も無事でした。名取と妖を倒した以降に的場一門の当主となっているので、それ以降で妖に襲われたのでしょう。

夏目友人帳の的場静司の右目を狙う妖についてのネタバレです。この妖についての名前は不明です。しかし、いくつかの特徴がありました。月に一度右目を狙いにやって来る。行動が読めない。一度かわされたらいじけて帰って行く。真っ黒で巨大な姿。子供の様に幼稚。狡猾。妖力は強大。的場の右目を狙っているのは、この様な姿の妖です。

夏目友人帳の的場静司は、的場一門の当主になって以降この様な妖に何年も右目を狙われ続けています。狙いに来るのは月に一度、かわせれば帰って行くという事ですが、行動も読めずに妖力は強大では恐ろしくてたまらないでしょう。

夏目友人帳の的場静司は、この妖に対し何をするでも無く吞気に構えている様にも見えます。しかし、この妖の存在が的場を何年も苦しめ、妖に対しての憎しみを決定づけたといっても過言では無いでしょう。まだ名前も明かされていませんが、徐々に明らかになっていくのではないでしょうか。

夏目友人帳の的場静司が使用している番傘ですが、番傘を使っている理由については特に無い様でした。番傘とは和傘の一種で、元々は商人がお客に貸し出す為に番号を書いた傘だそうです。古い時代の西洋では、傘は貴族にしか使えない身分の高さを象徴するシンボルでした。的場静司は伝統ある祓い屋の家柄に生まれているので、家柄を象徴する様な傘にこだわりを持っているのではないでしょうか。

夏目友人帳の的場静司はどんな服装の時でも番傘を使用していて、何とも言えない品格を感じます。昔からある祓い屋の家系なので、日本の和を表している物も好きなのでしょう。自分の気に入っている物は、とても大事にするこだわりの強いタイプなのではないでしょうか。番傘は、的場静司を象徴するアイテムです。

夏目友人帳の的場静司について、ネタバレを交えつつ紹介しました。的場は何を考えているのか分かりずらく、周りの迷惑も全く気にしない人物です。自分にとって使えるか、使えないかを合理的に判断し人を不愉快にする事も多い性格でした。しかし、自身が妖に苦しめられ、右目を狙われている事もあり人間を守りたいという気持ちを最優先にしている人物です。

夏目友人帳の的場静司は、人間を守りたいという気持ちだけは夏目や名取と同じです。しかし、妖に対しての気持ちは正反対なので今後夏目や名取との間でトラブルが起きる可能性が高そうです。また、夏目友人帳の存在を隠し通せるのかも気になる所です。夏目に強い興味を持っている的場は、今後も必ず夏目に接触してくると言われているので的場の動向に注目です。