ばらかもんの舞台の島は実在する? モデルや場所は?神社など聖地巡礼も紹介

アニメや漫画の『ばらかもん』の舞台となった島が実在するのかどうか、ネットを中心として噂になっています。都会人の主人公が島の生活を経て成長していく『ばらかもん』ですが、作品中に登場する学校や神社のモデルではないかとされる建物が長崎県五島列島の島に実在するらしいと、聖地巡礼した人たちから報告されています。アニメや漫画の『ばらかもん』の舞台となった島やモデルとなった場所や建物について調べてみました。

ばらかもんの舞台の島は実在する? モデルや場所は?神社など聖地巡礼も紹介のイメージ

目次

  1. ばらかもんの舞台の島は実在する?
  2. ばらかもんの舞台の島のモデルは?
  3. ばらかもんの舞台の場所を紹介
  4. ばらかもんの神社など聖地巡礼を紹介
  5. ばらかもんの舞台の島に関する感想や評価
  6. ばらかもんの舞台の島は実在する?まとめ

ばらかもんの舞台の島は実在する?

小説や映画などの日本文芸作品の舞台となった場所をファンが訪れることは、いつの時代でも見られる現象でした。テレビが家庭の娯楽全盛期であった頃、例えばフジテレビのドラマ『北の国から』の舞台となった北海道の富良野市がドラマの影響で全国的に知られるようになり、観光客が倍増するということが起こりました。

特にアニメなどで舞台になった場所を訪れることを「聖地巡礼」といいます。アニメにもなった漫画『ばらかもん』は田舎の島が舞台となっている物語です。それでは舞台となった島は、実在する島なのでしょうか。それともどこかの島をモデルとした架空の島が舞台となっているのでしょうか。モデルもなく、作者の想像だけの舞台だったのでしょうか。

ばらかもんの作品情報

漫画『ばらかもん』は女性漫画家のヨシノサツキが描いた青春漫画です。『ばらかもん』は2008年4月号にスクウェア・エニックスの少年向け漫画雑誌『ガンガンパワード』に読みきり作品として掲載されたものが反響を呼び、最終的には月に一度の掲載ではあるものの、同社の『月刊少年ガンガン』で2019年1月号まで続いた人気漫画作品です。

ばらかもんの概要

漫画『ばらかもん』は、作者のヨシノサツキが現在も住んでいる長崎県五島列島(ごとうれっとう)の島が舞台となっている漫画です。「ばらかもん」という言葉は、長崎県五島列島の方言で「元気な者、威勢が良い者」という意味です。『ばらかもん』は約10年の連載で全134話となり、結果、コミック版の『ばらかもん』は全18巻となりました。

漫画『ばらかもん』が好評だったため、『ばらかもん』の主人公である半田清を使ったスピンオフ作品の『はんだくん』が2013年から2016年まで『月刊少年ガンガン』に連載されました。また、2014年には日本テレビ系列でアニメ版『ばらかもん』が、2016年にはTBS系列でアニメ版『はんだくん』が放映され、コミック版『ばらかもん』全18巻も、2つのアニメも大ヒットとなる人気作品となりました。

ばらかもんのあらすじ

『ばらかもん』の主人公である半田清は代々続く書道家の後継ぎです。雅号を「清舟」としていました。小さい頃から書道中心に生活しており、常識に欠けるところが多々ある青年です。ある受賞パーティーで自分の作品を酷評されたために暴力事件を起こします。著名な書道家である父の半田清明は、自身がかつて生活したことがある長崎県五島列島の島に息子を「頭を冷やして来い」と送り出します。

都会とは真逆の島の生活に戸惑いながら、半田清の島民との生活から成長していく様子を描いていきます。島の生活を経て書家としての自信を取り戻したものの、自分の稼いだお金で生活していくことを望み、書家を辞め、島で書道教室を開業します。ラストシーンは十数年後、島の方言を使うようになった半田清が琴石なるや河本あいこと海にいる場面で、『ばらかもん』は終わります。

舞台は作者の出身地

漫画やアニメの『ばらかもん』の舞台は、長崎県五島列島にある島でした。実は、作者のヨシノサツキは五島列島出身の漫画家であり、しかも現在も五島列島に在住しています。『ばらかもん』の漫画でもアニメでも、描写がとても細かいことは、作者の出身地・現住所であったことが大きく影響しているのです。

舞台の島は実在する

作者の伝記的作品であれば、実在する場所などを織り込んだ作品となることがままあります。それとは逆に、テレビドラマなどでよく取られる手法が、複数の場所を組み合わせ、場所が特定できないようにするというものです。漫画やアニメでも想像上の街を前提とする場合、同じように複数の場所を混在させることがあります。またフィクションであることを強調するためか、本来映画館である建物を学校として描くこともあります。

これらに対して漫画やアニメの『ばらかもん』では、舞台となった島が実在します。リアリティ感を出すための、想像上の街並みに実際の島などをモデルとして織り込む手法というものではなく、実際にある島の場所や建物を忠実に作中に描いているのです。

TVアニメ「ばらかもん」公式サイト

ばらかもんの舞台の島のモデルは?

『ばらかもん』の舞台が長崎県の五島列島であることは分かりました。それでは、『ばらかもん』の舞台となった場所が、実在するのでしょうか。小説や映画などでは、存在しない場所を舞台とすることがあります。では『ばらかもん』の舞台も長崎県五島列島ではあるものの、モデルとして使用しているだけで実は存在しない島が舞台となっているのでしょうか。

島のモデルは五島列島

漫画やアニメの『ばらかもん』の舞台は、長崎県五島列島の福江島という実在する島でした。『ばらかもん』は福江島をモデルとして描かれただけではなく、『ばらかもん』の作品中に登場する建物や場所などは実在するものを描写しています。作者のヨシノサツキが現在も五島に在住していることから、『ばらかもん』を製作する際には相当細かくロケハンしたものと考えられています。

五島列島の場所

『ららかもん』の舞台となった長崎県五島列島は、ほぼ全域が西海国立公園に指定されている風光明媚な島です。漁業が盛んで、名産品としては海産物が多くあります。五島列島といいますが、地元民は単に「五島」としかいいません。中通島、若松島、奈留島、久賀島、福江島の大きな5つの島だけでなく、周辺の小さな島も含めるので学問的には列島と表現するのです。

五島列島への行き方

福江島に五島福江空港があり、長崎空港と福岡空港からそれぞれ一日に3往復の便が利用できます。船便としては長崎港から福江港へ「ジェットフォイル」という高速フェリーで約85分でアクセスします。ジェットフォイルは利用客が多く、一日に4便から7便が運行しています。他にも長崎港と福江港の間には費用が安い通常のフェリーが一日3便運航しており、また博多港と福江港の間にも一日1往復のフェリーが運航されています。

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ばらかもんの舞台の場所を紹介

漫画やアニメの『ばらかもん』は、長崎県五島列島の福江島が舞台です。モデルとなった福江島の様々な場所が実際に存在すると、ファンからの聖地巡礼レポートで判明しています。福江島ではスマホやタブレットにコミック『ばらかもん』を入れ、実際の景色と『ばらかもん』での描かれ方とを参照しながら島内を散策するファンの姿が見られるそうです。

舞台の場所①何度も出てくる港

コミック版『ばらかもん』でもアニメ版『ばらかもん』でも、何度も出てくる漁港のモデルは、福江島にある倭寇漁港であると特定されています。『ばらかもん』の登場人物たちにとっては重要な場所として描かれており、第一話でも登場する漁港です。漁業で栄えた五島列島らしい漁港ではありますが、比較的小さな漁港です。『ばらかもん』の舞台となった倭寇漁港は福江島最南端の坪地区にある漁港です。

舞台の場所②小学校の校舎

『ばらかもん』の主人公の1人である琴石なるが通っていた生徒9人の分校も、実在しました。ただし、モデルとなった富江小学校岳分校は、現在は廃校となっており倉庫のような使われ方をされています。モデルとなった分校の校門や周辺の民家も、作品に登場しています。分校を中心とした建物や場所が『ばらかもん』のモデルとなっているのは間違いないようです。

舞台の場所③さんさんキャンプ村

漫画やアニメの『ばらかもん』の舞台となった場所で実際に存在するものが多々存在しますが、この「さんさんキャンプ村」も実際に存在します。アニメ『ばらかもん』でいうところの第6話で主人公半田清の友人が宿泊した場所が、「さんさんキャンプ村」です。実際の名称は「さんさん富江キャンプ村」といい、今現在でも観光客に人気の宿泊施設となっています。

舞台の場所④山下商店

アニメ版『ばらかもん』の3話に登場する「くみあいマーケット」は、「くみあいマーケット山下店」が舞台となっています。長崎県五島市富江町山下にある山下漁港の側にあります。現在はお店としての営業はやっていないようですが、「ふれあいマーケット」の看板や赤い郵便ポストは健在です。

ばらかもんの神社など聖地巡礼を紹介

アニメや漫画で人気の『ばらかもん』は、背景や場所などの描写がとても細かく描かれているため、リアリティ感が高いと評判です。漫画もアニメも終了した現在でも、町とタイアップした作品展や同じ長崎県五島市出身の美術家である山本二三の美術館でのコラボ作品展なども開催されています。『ばらかもん』の舞台となった場所の聖地巡礼は、漫画が終了した今でも人気ツアーの一つになっています。

聖地巡礼①福江空港

『ばらかもん』の島の最初のシーンとして登場し、その後も何度か登場するのが空港です。舞台となったのは「五島福江空港」であり、漫画やアニメでは外観だけではなく、内部施設なども実物とほぼ同じように描かれています。

聖地巡礼②県道49号線

アニメ版『ばらかもん』の1話で主人公の半田清が空港から歩く道は、県道49号線です。富江町に続く県道49号線で半田清はトラクターに乗せられます。舞台として『ばらかもん』で描かれた49号線沿いのいくつかの場所は、実際に存在している場所です。

聖地巡礼③五島市役所富江支所富江地域福祉センター

アニメ版『ばらかもん』の第2話に登場する七ッ岳病院は、実際には存在しないようです。病院は福江地域福祉センターをモデルとし、それを病院として描いたとされています。それでも建物の向かい側には漫画でも描かれた「あい調剤薬局」が実在し、病院から帰るシーンで「あい調剤薬局」が登場することから、七ッ岳病院は富江地域福祉センターをモデルとしていることで間違いないとされています。

聖地巡礼④山下簡易郵便局

地方には個人宅や個人商店などが郵便業務代行をする簡易郵便局があります。今現在も、村の唯一の個人商店が郵便業務を委託代行していることがあります。アニメや漫画の『ばらかもん』に登場する「くみあいマーケット」は現在は閉店し、家屋の左端の部分で五島市山下簡易郵便局として営業しています。

聖地巡礼⑤倭寇漁港

福江島の南端にある小さな漁港が倭寇漁港です。『ばらかもん』の各シーンの舞台に何度もなっている漁港ですが、ほとんど実物を描写しています。ただし、例えば夕日のシーンなどは実際には漁港の位置的が夕日を見ることが出来ないようです。砂浜として描かれているシーンの舞台が、実際は岩場であったりもします。

聖地巡礼⑥富江ふれあい商店街

アニメ『ばらかもん』の第10話でお祭りが行われた商店街の舞台となった場所が、富江ふれあい商店街です。富江町の中心にある商店街で、シーンに登場する「中央市場」と書かれた商店も実在します。中央市場の向かいの店において、アニメのシーンに登場するバスケットゴールはありません。

聖地巡礼⑦富江町の集落にある神社

アニメ『ばらかもん』の第10話に登場した神社も実在します。石階段の脇にある石段にあいた謎の穴も実在し、この神社が舞台となっていることは間違いありません。神社に続く道などは多少のアレンジがなされていますが、神社自体はほぼ忠実に再現されているといえます。

ばらかもんの舞台の島に関する感想や評価

アニメや漫画の『ばらかもん』に対しての評価は、ネットではどのようなものがあるのでしょうか。舞台となった長崎県五島列島にある福江島に関するネットでの感想や評価には、どのようなものがあるのでしょうか。

感想評価その1・島全体で盛り上げている

主だった産業の無い島では、観光が大きな収入源となります。五島列島は、潜伏キリシタンの島として観光名所でした。列島内には50あまりの教会があり、世界遺産にも登録されています。これらの観光名所に『ばらかもん』が更に影響を与え、観光客に若い世代が加わり、島内が活性化されたと評価されています。島内の各所で『ばらかもん』関係のポスターなどが見られ、島全体で『ばらかもん』を応援している様子が伺えます。

評価感想その2・舞台探訪(聖地巡礼)

アニメと漫画の『ばらかもん』が人気になったのは、リアルな描写が一因といえます。『ばらかもん』の舞台となった島は実在するだけではなく、商店街や神社などの背景も実物を精密に再現しているところがあります。ファンにとっては舞台となった場所を訪れることは、とても楽しいことだとネットでは良い感想が多く、高い評価を得ています。

評価感想その3・現在も人気が衰えず

長崎県五島列島出身の美術家である山本二三と『ばらかもん』の作者であるヨシノサツキがコラボした美術展を2020年まで五島にある山本二三美術館で開催しています。アニメの『ばらかもん』は2014年の作品で、再放送しているとはいえ今でも人気が衰えない作品となりました。山本二三美術館での「大ばらかもん展」では、長崎在住の書家である原雲涯が書いた『ばらかもん』にちなんだ作品も展示されています。

評価感想その4・おもしろい

『ばらかもん』は、登場人物たちの素朴さや純粋さが癒し効果を与える漫画です。特に『ばらかもん』に登場する島民たちの言動が面白い漫画と評価されています。ネットから聞こえる声は「なる、最高」「出てくる人たち、みんな面白すぎる」「毎回ふきだしちゃう」などというものが多く、漫画としてのクオリティが高い作品だからこそ人気が衰えていない作品です。

ばらかもんの舞台の島は実在する?まとめ

長崎県五島市に在住する漫画家ヨシノサツキが描いた『ばらかもん』は、作者が在住する島を舞台とした作品で、実在する場所や建物などが随所に、かなり精密に描写されている作品です。このため舞台探訪(いわゆる聖地巡礼)する場所も多く、楽しめると好評です。とはいえ、聖地巡礼には節度を持って楽しんでください。例えば作中の「木下商店」の舞台となった場所は、現在も自動販売機が設置されているものの、民家です。

許可無く撮影することはマナー違反であり、また私有地に無許可で侵入することはマナー以前の問題といわれています。『ばらかもん』のファンが今でもたくさん五島列島福江島を訪れます。生活している島民の迷惑にならないよう、節度を持って『ばらかもん』を楽しんでください。

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