ギヴンの原作漫画あらすじ！アニメ化もされたBL作品のストーリーをネタバレ

ギヴンの概要について紹介していきます。ギヴンは、キヅナツキによるボーイズラブ作品、いわゆる、BL漫画です。2013年に連載がスタートされました。ロックバンドのメンバー1人1人にスポットを当てた物語となっており、誰か1人だけが主人公という物語ではない事が特徴になっています。2016年からドラマCDが出ており、2019年にアニメ化されました。また、2020年にアニメ映画化することも決定しています。

アニメ化もされたギヴンは、BL作品です。少しネタバレになりますが、高校生にして優れたギターの腕を持つ立夏と、天才的な歌声を持つ真冬の2人が交際していきます。そして、春樹と秋彦と秋彦の元彼である、雨月が三角関係にあります。果たして、この5人のそれぞれの恋の行方はどうなっていくのでしょうか？

ここからはギヴンの原作漫画1巻から3巻までのあらすじをネタバレありで紹介していきます！あらすじネタバレがNGの方はご注意ください。

アニメ化されたギヴンの原作漫画1巻のネタバレあらすじを紹介していきます。立夏は高校生離れする程のギターの腕前を持つ、いわゆる天才です。しかし、ギターが上達すればするほどにギターへの愛情や感情がなくなっていくのを、立夏は感じていました。そんなある日、立夏はいつも昼寝をしている場所へ向かうと、弦の切れたギターを抱えながら眠る真冬と出会います。

ギターへの愛情が無くなっていくとはいえ、弦が切れたギターを放っておけない立夏は、真冬のギターの弦を張り替えて軽く奏でます。立夏が奏でるギターを聞いた真冬は、そのメロディーに釘付けになってしまいます。思わず、真冬はギターを教えて欲しいと立夏に言っていたのでした。なんだかんだ面倒見のいい立夏は、真冬をバンドメンバーに会わせることにしました。

同じバンドメンバーの春樹と秋彦に真冬を紹介した立夏は、その演奏で生き生きとした表情を見せますが、真冬にギターを教えることはできないから、軽音楽部を見に行くようにアドバイスします。後日、真冬は立夏が練習をするスタジオにやって来ます。アドバイス通りに軽音楽部に足を運んだらしいのですが、立夏の方がかっこよく、どうしても立夏にギターを教えて欲しいと頼み込んだのです。

仕方なしに真冬にギターを教え始める立夏でしたが、真冬は想像以上にギターの上達が早かったのでした。そんな真冬に立夏は「知っている曲はないのか？」と尋ねました。すると真冬は、いつも頭の中に流れているメロディーがあると答えて歌い始めます。真冬の歌声を聞いた瞬間に全身に衝撃が走った立夏は自分でも気が付かない内に真冬をバンドメンバーに誘っていました。

しかし真冬は、バンドメンバーになることを拒みます。立夏は、拒み続ける真冬を執拗に追いかけ勧誘をし続けます。春樹からももっと真冬とコミュニケーションを取ってしっかりと誘えと言われていました。そんなある日、真冬の後を追う立夏の目の前で真冬が昔の友人から声をかけられています。どうやら真冬が持っているギターは昔の知人のギターらしいのです。

走り去る真冬を追いかけて立夏はなぜバンドをやりたくないのかを問いただします。すると真冬は、自分には表現力が足りないと、表現するのが下手くそなのだと答えました。その答えに激怒した立夏は、「俺がお前を誘ったのは、お前の歌声に俺の心が動かされたからだ」と言い、もう一度あの歌を歌ってほしいと頼みます。真冬が歌った歌を影で秋彦も聞いているのでした。こうして真冬はバンドメンバーに加入しました。

事は順調に進んでいると感じていたある日のことでした。立夏に気があるクラスメイトの笠井から真冬の過去の話を聞かされます。それは、真冬は中学時代に同性である男の子と付き合い、その男の子が突然自殺してしまった事実を明かします。しかもそれが真冬のギターの昔の持ち主だったのです。

自分の気持ちが整理できないまま、立夏は真冬が歌っていた曲を少しアレンジした曲を作りました。それに歌詞をつけるのは真冬の役目だと秋彦が言い、立夏も真冬が書いた詩で演奏がしたいと言います。何を書けばいいのか迷っている真冬に対して春樹が「恋愛ものを書くのはどうだ」とアドバイスをするのでした。

ある日、立夏が真冬と出会った場所へ向かうと真冬と遭遇します。自分の気持ちが整理できていない立夏はモヤモヤした気持ちを抑え込んだまま、狸寝入りをします。すると真冬は立夏に語りかけてきます。寝たままでいいから聞いてほしいと前置きをして、歌詞を作るのを頑張ってみることや、本気で好きになった人がいたことを告白します。

真冬の話を聞いていた立夏は、自分の最近のこのモヤモヤした気持ちが何なのかに気が付いたのでした。この感情は、真冬が昔付き合っていた人に対する嫉妬心だったのです。

アニメ化されたギヴンの原作漫画2巻のネタバレあらすじを紹介していきます。自分のモヤモヤした気持ちが嫉妬だということに気づいてしまった立夏は、不調に陥ってしまいます。そんな2人を春樹と秋彦は元気づけようとしました。また、勘が鋭い秋彦は立夏の気持ちに気づいてしまうのです。

真冬への気持ちに対して戸惑っている時に、秋彦は「俺も男に恋したことがある」と立夏に対して暴露します。秋彦は自分が過去に同じような経験をしているため、立夏の恋がバンドを壊してしまう可能性があると踏んでいました。一方真冬の方は、ギターの腕はどんどん上達していきますが、真冬が担当することとなった立夏のアレンジ曲の歌詞はなかなか進みません。

そんな真冬を見た秋彦は、春樹に立夏を託しました。そして、真冬に対して「過去と蹴りを付けないといつまで経っても詞は書けない」、「伝えたいのか、それとも逃げたいのか」と核心に迫りました。また、立夏も春樹から「このままだと真冬に食われるぞ」と忠告されました。

ある日、秋彦に言われたことが頭から離れない真冬の元に柊が尋ねてきました。真冬の元彼と真冬の2人と幼なじみである柊は、あまり人に干渉しない性格をしていたため、元彼と真冬が付き合いだした時も特に何も言いませんでした。しかし、当時のことを後悔していると柊は真冬に告白しました。真冬と元彼はそれこそ、性格は真反対ですが、お互いが母子家庭だったため、相手を必要としている空気が漂っていました。

2人は中学の時から付き合っていますが、高校にあがり、学校が離れ離れになってしまいます。そして元彼と、柊ともう1人の幼なじみの3人でバンドを始めることにしました。元彼は、ギターを買うためにバイトばっかりをしていたり、スタジオに引こもることが多くなってしまいました。そんなある日、真冬と元彼は些細なことで喧嘩をしてしまいました。

そんな柊に対して真冬は自分のライブに誘いました。そして、「今まで自分の気持ちから逃げていた」と口にしました。それから真冬はライブの当日まで歌うことはありませんでした。ライブ当日に、立夏は真冬に自分の気持ちを素直に口にしました。今まで自分の気持ちをあまり口にしたことが無かった立夏は、上手く言うことが出来ませんでしたが、それでもきちんと伝え真冬の心に響かせることができました。

演奏が始まった後、会場に響いていたのは4人のそれぞれの音と、真冬の叫ぶように歌っている歌声でした。歌う真冬の頭の中では元彼が「お前のためならなんでもできる」と言った言葉と自分の放った「じゃ、俺のためなら死ねる？」という言葉が流れていました。

真冬の歌声はまさに「天才」でした。歌っている真冬を見て立夏は、音楽を始めた頃に感じていた大切な気持ちを思い出しました。そして、音楽が終わり、袖にはけた立夏は真冬にキスをしました。その後真冬は、ライブハウスの外で柊と会っていました。「真冬の元彼は真冬のために歌を作りたかった」ということと「真冬と一緒に歌いたかったのではないか」と柊は真冬に伝えました。

柊の言葉を聞いて真冬は柊に「俺、今新しく好きな人がいる」と告げました。真冬は自分が、他の人より「感情を言葉にして表現するのが下手だ」と言っていましたが、実はそうではなく、ただ自分の気持ちから逃げていただけだったのです。しかし、立夏が自分の気持ちを口にしたため、真冬も自分や自分の過去と向き合うことにしたのでした。

アニメ化されたギヴンの原作漫画3巻のネタバレあらすじを紹介していきます。4人はライブを見事成功させましたが、立夏は思わず真冬にキスしたことを後悔していました。しかし、真冬からの告白で2人は付き合うこととなりました。立夏は、どんどん音楽を吸収してどんどん上達していく真冬の天才肌に少し戸惑いを感じているのでした。

ライブで自分の気持ちを歌に乗せて歌うことが出来た真冬は、今までとは違う弾ませたような笑顔を見せるようになりました。そして、音楽に対しても以前より前向きになっていきました。果たして、立夏と真冬、春樹と秋彦の2組は今後どのようになっていくのでしょうか。

アニメ化されたギヴンの原作者キヅナツキの、商業デビューは2012年からとかなり最近ですが、腐男子や腐女子から人気が高いBL作家です。そして、絵がとっても上手く、細かいところまで繊細に描かれており、心理描写で腐男子や腐女子たちから人気を集めています。

アニメ化されたギヴンの原作者キヅナツキは、デビュー前から人気の作家でした。キヅナツキは、商業デビューをする前からBL作家として活躍していました。細かいところまで描かれている絵柄や、どこか切なさのある物語で読者の心を掴み、発売する作品の数々がランキングにランクインするなどデビュー前からかなりの人気を誇っていました。

アニメ化されたギヴンの原作者キヅナツキは、恋の描き方がうまいと評判です。ギヴンでも見られるようにキヅナツキは、両思い同士の思い違いや、すれ違い、大切な人との死別などといった明確な別れを描きます。ただ単に「幸せ」ということを描くのではなく、それぞれの登場人物が胸の中に秘めていた思いや、苦しさを描く事でリアル感が生まれ、読者からも共感を得ています。

ギヴンでも、立夏と真冬と真冬の亡くなった元恋人、春樹と秋彦と雨月のそれぞれの複雑で切ない三角関係について描かれています。そのような複雑で切ないながらも、どこか優しい部分がしっかりと描かれており、読者からの共感を得られています。キヅナツキはこのような、お互いに思い合っているのにどこかすれ違ってしまうような恋を描くのがうまいです。

アニメ化された漫画ギヴンの魅力の1つ目は、4人それぞれの恋です。過去と別れを告げたいと願い、過去の未練をずっと断ち切れない真冬と秋彦と、その気持ちなどを全て受け入れ、手を差し伸べる立夏と春樹のそれぞれの恋模様がこの物語の1番の魅力とも言えます。

物語の最初に関係が変化していくのは、立夏と真冬です。2人とも口下手なところがあり、上手く自分の思っていることを言葉にできないため、衝突してしまうこともしばしばありますが、それがきっかけで2人の距離はどんどん縮んで行き、2人は交際することとなりました。しかし、真冬の中にはまだ亡くなった元彼への後悔と未練が残っていました。そんな真冬が立夏と共に心の中の思いと向き合っていきます。

そして、立夏と真冬の2人に影響されて、春樹と秋彦の関係も徐々に動きを見せていきます。ずっと秋彦に片思いをしていた春樹は、その事を秋彦に悟られないようにバレないように、普通の友達として秋彦と接していました。ところが真冬が秋彦の前に登場したことで、秋彦は自分がかつて愛した「天才」を思い出してしまい、どんどん悪い方向へ向かって行ってしまうのでした。

そんな秋彦に巻き込まれる形で、春樹もどんどん悪い方向に向かって行き、2人の関係は拗れてしまいます。この4人が今後どのようになっていくのかが、読者達が最も注目している部分であり、この物語の1番の魅力と言っても過言ではありません。

アニメ化された漫画ギヴンの魅力の2つ目は、音楽を本格的に描いた漫画です。ほとんどの作品は題材として、「音楽」や「バンド」を使っている場合が多いのですが、この物語はきちんと音楽活動をしています。そして、キャラクター達がみんな音楽を愛しており、音に乗せて伝えたい思いがあるということを丁寧にきちんと描かれています。

歌というのは、普段なかなか言えないことを相手に伝える非常に有効な手段の1つです。真冬も普段は言えないことをライブ中などに歌として表現することで相手に伝えることができた人物です。ライブシーンでは、真冬の個人の気持ちなのか歌詞なのか分からない言葉が並び、真冬の恋心を表したようなフレーズに読者も視聴者も、この物語の中でのファンも引き込まれていきます。

天才と言われる立夏のギターと真冬のボーカル、天才ではないものの才能がある秋彦のドラム、そして、それら全ての音を繋ぎ合わせ、支えている春樹のベースに、聴く人みんなが魅了されてしまいます。4人とも音楽を通じて、自分の気持ちや相手の気持ちを知ることができるのです。

アニメ化された漫画ギヴンの魅力の3つ目は、言葉にできない恋愛の表現です。ギヴンは基本的には、立夏と真冬、春樹と秋彦の2組の恋模様を中心として描かれています。しかし、真冬には亡くなってしまった元彼、秋彦には別れを告げられてしまった想い人がいました。明確な三角関係ではありませんが、2組の間にはこのように別人の影がうろちょろしているのです。

真冬には過去にバンドマンの彼氏がいました。しかし、ある日2人は些細なことで喧嘩をしてしまいます。バンドマンの彼は、その直後に亡くなってしまいました。その時の後悔から、真冬はずっと過去に縛られていました。立夏のおかげで立ち直ったように見えましたが、心の中ではもういないその彼のことを想っている真冬がいました。

秋彦は、高校の時に圧倒的な才能を持つ、雨月と出会い、彼に憧れを抱いていました。いつしかその憧れは恋愛感情に変わっており、晴れて付き合うことが出来たものの、ある日急に一方的に振られてしまいます。それでも、雨月は秋彦のことを自宅に住まわせており、時には抱くことすら許していました。

真冬にとっても、秋彦にとっても過去の相手は他の誰にも代わりが務まらない程、重い存在です。しかし、2人とも言葉に出来ずにいました。言葉にできない思いは見ている人の心に直接響いていき、それがこの物語の魅力となっています。

アニメ化されたギヴンの原作漫画4巻の見どころの1つ目は、4人での初ライブです。改めて4人で活動することを決めたメンバーは、バンド名を「givun」にし、SNS活動や、アーティスト写真の撮影などなど本格的に活動を始めていきます。

しかし、春樹は他の3人との実力の差に劣等感を感じてしまい、「俺って必要なくない？」と考えるようになってしまいました。何度も「お前が必要だ」と言っていた秋彦の言葉は、全く春樹には伝わっていなかったのでした。果たして、4人での初ライブは成功するのでしょうか？

アニメ化されたギヴンの原作漫画4巻の見どころの2つ目は、秋彦と春樹の関係です。秋彦は、元彼である雨月と喧嘩する度に、色々な人の所に来ては、慰めて貰っていました。そんなある日、いつもの様に雨月と喧嘩した秋彦は、ついに春樹の元へやって来たのでした。秋彦は今まで、春樹の前では汚い自分を見せないように、自分を偽っていた部分がありました。

しかし、そのように自分を偽っていくことに疲れた秋彦は「春樹が自分を好き」だということをいいことに、許可も貰わずに春樹のことを抱きました。そして、落ち着いた後に春樹に「しばらくここに泊めてほしい」と頼みました。春樹はそんな秋彦からの頼みを断ることは出来ず、また、秋彦のことを嫌いになることも出来ませんでした。

春樹は自分のモヤモヤに蓋をして、その気持ちを秋彦に知られないように頑張って笑顔を作りました。4巻では、普段では見ることの出来ない春樹の珍しい一面を見ることができる物語となっています。

アニメ化されたギヴンのギヴンに関する感想や評価の1つ目は、ギヴンが切ないという評価です。ネット上では、ギヴンの物語が切ないと話題になっています。ネタバレでも紹介している様に、2組の恋模様が切なく、涙無しでは見られないという評価が多いです。また、その切なさが癖になるといった声も数多くあっがています。

アニメ化されたギヴンのギヴンに関する感想や評価の2つ目は、ギヴンの物語に共感するという評価です。ネット上では、共感すると話題になっています。その中でも特に、春樹と秋彦の2人の関係に共感すると言った声が数多くあがっています。別れたくなかったが、2人のために別れることを決意した雨月に対して共感が最も多いようです。

アニメ化されたギヴンのギヴンに関する感想や評価の3つ目は、ギヴンが面白いという評価です。ネット上では、ギヴンが面白いという評価があがっています。そんな中で最も多かったのは「原作もアニメもどっちも面白い」という声です。

いかがでしたか？今回はギヴンの1巻から3巻までのあらすじをネタバレ込みで紹介してきました。今回のあらすじネタバレで立夏と真冬の関係についてわかりました。本記事を参考に、ギヴンをチェックしてみてはいかがでしょうか？