クレヨンしんちゃんのホラー回・怖い話まとめ!うさぎや行列などトラウマレベル?

『クレヨンしんちゃん』のホラー回をご存知でしょうか?明るいコメディアニメとして1992年から放送が続いている『クレヨンしんちゃん』ですが、ときどき子ども向けアニメらしからぬ気味の悪さ、後味の悪さを感じさせ、大人もゾッとしてしまうホラー回が放送され、子どものトラウマになると話題になっています。今回は、国民的コメディアニメ『クレヨンしんちゃん』の持つダークな一面、恐怖のホラー回をピックアップ。呪いの人形や、ネネちゃんと殴られうさぎ、謎の行列など、大人も震えるホラーエピソードを紹介します。

クレヨンしんちゃんのホラー回・怖い話まとめ!うさぎや行列などトラウマレベル?のイメージ

目次

  1. クレヨンしんちゃんのホラー回・怖い話が怖すぎると話題!
  2. クレヨンしんちゃんのホラー回・怖い話10選
  3. クレヨンしんちゃんのホラー回・怖い話の恐怖を味わってみよう!

クレヨンしんちゃんのホラー回・怖い話が怖すぎると話題!

1992年からTVアニメが放送されている『クレヨンしんちゃん』は、「しんちゃん」こと、おバカでちょっとおませな5歳の男の子・野原しんのすけを中心に、家族や友達、その他の大人たちとの、面白おかしい日常を描いたホームコメディアニメ。笑いだけでなく、家族愛など心温まる内容もあり、25年以上もの間、子どもから大人まで幅広い層に親しまれている、国民的アニメです。

しかし、そんな『クレヨンしんちゃん』に、大人でもゾッとしてしまう、子どもならトラウマ必至の、恐怖の一面があることをご存知でしょうか?『クレヨンしんちゃん』には時々、それまでの明るいコメディムードを吹き飛ばすようなホラー要素満載の回が存在し、放送されるたびに「怖すぎる!」と視聴者の間で話題になっています。今回は、『クレヨンしんちゃん』の闇の一面、ホラー回を紹介します。

『クレヨンしんちゃん』公式ポータルサイト

クレヨンしんちゃんのホラー回・怖い話10選

1.「呪いのフランス人形だゾ」

1997年に放送された「呪いのフランス人形だゾ」は、『クレヨンホラー劇場』と銘打って放送された、『クレヨンしんちゃん』ホラー回シリーズの最初にして、今なお相当怖いと語り継がれるお話です。人形の呪いや怪談と言えば、ホラーでも定番中の定番のテーマですが、『クレヨンしんちゃん』においても、それは遺憾なく発揮されています。

「呪いのフランス人形だゾ」では、しんちゃんのパパ・野原ひろしが、会社の同僚からフランス人形を譲ってもらい、家に帰ってくるところからお話が始まります。ママ・みさえは、人形を気味悪がりますが、妹・ひまわりは人形を気に入り、肌身離さずいるようになります。しかし、後日、ひろしは同僚から「人形を手に入れてから不吉なことばかり起こり、手放したかった」と、譲った本当の理由を聞かされます。

それを知ったみさえは人形を捨てようとするのですが、ひまわりが離そうとしません。さらに、人形は物を大切にしない人間への憎しみを語り、ひまわりを連れて行くと言うのです。しんちゃんとみさえは、人形の呪いによって動き出したおもちゃたちに襲われ危機一髪…というところで、全てみさえの夢だったという夢オチに。しかし、最後はゴミ捨て場で人形が不敵に笑い、この回は終了します。

最後はみさえの夢オチということで終わる回なのですが、よく見ていると、夢から覚めたみさえがしんちゃんたちを呼んだところで場面が転換してしまい、しんちゃんたちが無事だったのか、視聴者は確認することができません。本当に全てみさえの夢だったのか曖昧なままお話が終わってしまうという、『クレヨンしんちゃん』のホラー回の中でも、かなり後味のスッキリしないオチとなっています。

2.「恐怖の幼稚園だゾ」

「呪いのフランス人形だゾ」と同じ回に放送された「恐怖の幼稚園だゾ」もまた、普段の『クレヨンしんちゃん』とは異なるホラーテイストで有名な回です。この回の主人公は、しんちゃんの友達の風間くん。風間くんが幼稚園バスに乗ると、よしなが先生ではなく松阪先生が風間くんを迎え、園長先生ではない知らない人がバスを運転し、いつも遅刻するしんちゃんがバスに乗っていた…という、何かがおかしい朝から、お話が始まります。

幼稚園に到着した風間くんと、しんちゃん・マサオくん・ネネちゃん・ぼーちゃんのいつものメンバー、松阪先生は、自分たち以外幼稚園に誰もいないことに気づきます。さらに不気味なことに、3組までしかないはずの幼稚園の教室が、一部屋増えているのです。一行は不審に思いながらも、その増えた部屋に入り、閉じ込められてしまいます。

部屋の中で1人また1人と姿を消していく、いつものメンバーたち。最後に残った風間くんと松阪先生は、消えた皆が、石膏像のようになって教室の天井から崩れ落ちてくる光景を目撃します。ついには、松阪先生までもがおかしくなって風間くんに襲いかかり…というところで、風間くんは目を覚まします。夢だったと安心する風間くんでしたが、頭にはおかしくなった松阪先生に掴まれた痕、手には石膏像の欠片が握られていました。

そして、風間くんを迎えに来た幼稚園バスには、知らない運転手と松阪先生、しんちゃんが…という、夢の再現のようなシーンで、この回は終了します。夢は何だったのか?風間くんはこの後どうなってしまうのか?それらは一切語られることのない、『クレヨンしんちゃん』のホラー回でも、とくに不気味な回です。

3.「縮みゆくしんのすけ」

2000年に放送された『クレヨンしんちゃん』のエピソード「縮みゆくしんのすけ」は、そのタイトルの通り、しんちゃんの身体が縮んでしまうというお話です。幽霊や呪いとはまた違った恐怖を味わうことができるのが、このホラー回。ひまわりが小さいことをバカにしていたしんちゃんが、ある時昼寝から目を覚ますと、身体がおもちゃよりも小さなミクロサイズに縮んでしまっていました。

しんちゃんは慌ててみさえに助けを求めるのですが、昼寝中のみさえは気づかず、しんちゃんはみさえの寝返りで潰されそうになってしまいます。さらに、小さくなったしんちゃんをひまわりが見つけ、食べようと迫ってくるのです。しんちゃんは必死に逃げ回りますが、ついに捕まり、食べられてしまい…というところで、しんちゃんは目を覚まし、夢だったことに安堵しながら、小さいとバカにしたことをひまわりに謝ります。

これで終われば、妹に意地悪をしたしんちゃんが、不思議な夢で懲らしめられ反省したお話なのですが、この回は、しんちゃんの手に髪の毛が握られているというシーンで終わります。夢の中で、縮んでひまわりに捕まり食べられそうになったしんちゃんは、必死でみさえの髪の毛を掴んでいたのでした。本当に、夢だったのでしょうか?大きいものに襲われる恐怖と、夢か現実かというオチが秀逸な、『クレヨンしんちゃん』のホラー回です。

4.「オラとオラの対決だゾ」

同じく2000年の放送から、「オラとオラの対決だゾ」も、じわりと怖い回としてよく話題に上ります。この話は、みさえから庭の草抜きを言いつけられたしんちゃんが、それを放って遊びに出てしまうところから始まります。いつもの『クレヨンしんちゃん』なら、帰ってきたところでみさえに捕まり、お仕置きを受ける…はずですが、今回のしんちゃんは怒られません。それどころか、草抜きをやったことになっていたのです。

これを始まりとして、しんちゃんの周りでおかしなことが起こり始めます。食べた覚えのないプリンを食べたことになっていた。行った覚えのないお使いに行ったことになっていた。そして、しんちゃんはついに、自分そっくりな影を見つけ、偽者がいることに気が付きます。偽物を倒そうとするしんちゃんですが、偽物は鏡の中に逃げ込み、手が出せない状態に。反撃として、しんちゃんは鏡の前で、みさえの悪口を言い始めます。

みさえはしんちゃんにキツいお仕置きを食らわせ、鏡の中の偽物も、鏡の中のみさえにお仕置きを受けることになりました。痛み分けですが、しんちゃんの反撃は成功し、最後は偽物を退治して終わります。この回では、本物と鏡の中とで、しんちゃんの動きや表情が違う場面が存在します。まるで、鏡の中にもう1つの野原家があるように…。この回は、「鏡の向こう側の世界」という定番のホラーを味わうことのできる回です。

5.「知らない誰かがいるゾ」

こちらも同じく2000年放送の『クレヨンしんちゃん』から、座敷童が登場する「知らない誰かがいるゾ」です。この回は、夏休み、幼稚園に来ていつもの5人で遊んでいたしんちゃんたち…という出だしで始まります。いつものように遊ぶしんちゃんたちでしたが、今日はいつもと様子が違い、何をやっても1人多いように感じてしまいます。それもそのはず、遊びには、知らない子どもが1人紛れ込んでいるのです。

しかし、しんちゃんたちはその子に気づきません。そのうち園長先生がやってきて、かき氷をごちそうしてくれることになりますが、かき氷の数が足りず、やっぱり1人多い気がします。園長先生も不思議に思いながら、「座敷童ではないか」と、座敷童のことをしんちゃんたちに語って聞かせます。座敷童なんているわけない、次は何をして遊ぼう?そう言って遊びに戻るみんなの後ろ姿を見送る園長先生。

そして、園長先生は、そこにいるはずのない「6人目」の後ろ姿に気づいてしまうのでした。というオチでお話は終わります。誰かが怖い思いをするようなお話ではありませんが、日常の中におかしなものが紛れ込み、誰もそれに気が付かないというのは、十分背筋が寒くなるホラーです。また、この回で座敷童が画面に映り込む時の演出も、幽霊モノのホラー映画に近いものになっています。

6.「殴られうさぎの逆襲だゾ」

ネネちゃんとネネちゃんのママが隠し持つうさぎのぬいぐるみは、何かしら2人の逆鱗に触れることがあるたびに暴行を加えられることから、「殴られうさぎ」と呼ばれ、『クレヨンしんちゃん』の定番になっています。普段はやられ放題なうさぎですが、その恨みをはらさんとネネちゃん母子に逆襲する回が『クレヨンしんちゃん』にはいくつかあり、「殴られうさぎシリーズ」と呼ばれ、トラウマ級のホラー回として有名です。

2003年に放送された、『クレヨンしんちゃん』の「殴られうさぎの逆襲だゾ」は、そんな『クレヨンしんちゃん』の「殴られうさぎシリーズ」の元祖。いつもうさぎのぬいぐるみをボコボコにしているネネちゃん母子が、意思を持って動き出したうさぎにこき使われる夢を見る回です。普段乱暴に扱っているぬいぐるみに恨まれ、立場が逆転してしまうというのは、なかなかの恐怖体験でしょう。

7.「ネネちゃんのうさぎがしゃべったゾ」

2003年放送の『クレヨンしんちゃん』の「ネネちゃんのうさぎがしゃべったゾ」は、殴られうさぎシリーズの2作目。ある日、ネネちゃんはしんちゃんの家に、うさぎのぬいぐるみの1体を忘れて帰ってしまいます。うさぎは夜になると動き出し、野原家の飼い犬シロの小屋を乗っ取って、ネネちゃんに受けた仕打ちを語ります。「職業は殴られ屋。痛みがわからない私にはピッタリ」などダークなセリフが次々飛び出し、かなり怖いです。

その後、うさぎを忘れたことに気づいたネネちゃんが、しんちゃんの家に探しにやってきて、うさぎはネネちゃんの家に帰ることになります。家に帰る道中、うさぎを背負うネネちゃんの首を、うさぎの腕がギリギリと締め、うさぎの目が赤く輝き…というところでお話は終了。『クレヨンしんちゃん』なのに、ギャグもオチも一切ないというのが余計に恐怖を煽るホラー回です。ネネちゃんは無事に帰ることができたのでしょうか。

8.「殴られうさぎたびたびだゾ」

2006年放送の『クレヨンしんちゃん』「殴られうさぎたびたびだゾ」は、殴られうさぎシリーズの3作目。うさぎに責められる悪夢を見たネネちゃんが、うさぎから卒業するため、うさぎを捨てようとします。しかし、何度捨てても、うさぎはネネちゃんの元に帰ってくるのです。なぜなら、ネネちゃんに殴られることが、うさぎの存在意義だから。復讐から依存へ。殴られうさぎは、どんどんたちの悪い悪霊と化していきます。

この後もネネちゃん母子とうさぎの関係は悪化し続けており、2014年の「レジェンド・オブ・殴られうさぎだゾ」ではネネちゃんがうさぎに取り憑かれ、2015年の「殴られうさぎ(泡)だゾ」では、ネネちゃん以外のみんなにうさぎが取り憑き、2017年の「殴られうさぎ(醒)だゾ」では、ネネちゃん母子がうさぎに洗脳されてしまいます。殴られうさぎシリーズは、全てギャグ一切なしのダークな展開で、トラウマ間違いなしです。

9.「恐怖のアプリだゾ」

2015年放送の『クレヨンしんちゃん』「恐怖のアプリだゾ」は、スマホアプリを題材に、現実にあるかもしれないと思ってしまうようなホラー回となっています。内容は、みさえや大人たちのスマホに、「秘書アプリ」という謎のアプリがいつのまにかインストールされているというもの。このアプリは、iPhoneのSiriのように、質問をすると何でも答え、さらにどうすればいいかまで決めてくれるという、便利なアプリなのですが…。

アプリを使った人たちは、次第に自分で考えることをやめ、夕飯の献立から今後の人生まで、全てをアプリ任せにするようになってしまいます。そして、街中のスマホを持った人々が、秘書アプリに従っている状態に。みさえはアプリに従おうとしないしんちゃんを、無理矢理にでも従わせようとします。異様な雰囲気に怯えたしんちゃんが、みさえのスマホを奪い取り、アプリを消去することで、人々はアプリの支配から解放されました。

めでたしめでたしで、このお話は終わりません。アプリの支配から解放されたあと、みさえは夕飯の献立を考えながら、ふと「なんでも決めてくれる誰かがいたような」と、秘書アプリのことを思い出します。それと同時に、みさえのスマホに「秘書アプリ2」が勝手にインストールされ、お話は終わります。秘書アプリの恐怖は続くという後味の悪さに、スマホアプリという身近な風刺も加わって、ホラーとしてとても完成度の高い回です。

10.「謎の行列だゾ」

最後は2017年放送の『クレヨンしんちゃん』から、「謎の行列だゾ」です。ある日、しんちゃん・風間くん・マサオくん・ぼーちゃんの4人は、ネネちゃんに呼ばれ、公園に向かっていました。その途中、4人は先がわからないほど長い行列を見つけます。何の行列だろうと4人が思っていると、行列に並んでいたきれいなお姉さん4人組から、少しの間代わりに行列に並んでくれるよう頼まれます。

交代する時、お姉さんたちが後ろめたそうにしていたのが気にかかりましたが、4人は少しの間、行列に並ぶことに。しかし、お姉さんたちは行列に戻ってきません。ネネちゃんとの約束がある4人は、行列を離れようとするのですが、なぜか身体が動かず、行列から離れられません。それどころか、行列が進むと、それに合わせて身体が勝手に動いてしまうのです。そうこうしているうちに行列は進み、ついに4人は行列の先を目撃します。

行列の先にあったのは、1軒の古びた建物。行列に並んでいる人は、その建物に入っていきます。しかしおかしなことに、入る人は何人もいるのに出てくる人はいないのです。そして、ついに4人の番が来て、建物に吸い込まれそうになったその時、待ちくたびれたネネちゃんが現れ、持っていたリアルおままごとの台本の「おわり」のページが建物に張り付くと、建物も行列も消え、4人の前には空き地が広がっていたのでした。

あの行列はいったい何だったのか?建物に入った人はどうなってしまうのか?そういった謎は一切解明されず、「あなたの町にも行列ができているかもしれない」という不気味な雰囲気を残したまま、この回は終わります。『クレヨンしんちゃん』のホラー回の中でもとくに不気味な内容だったため、ネットでは「あの建物は死の世界に繋がっているのでは」などの考察が話題となりました。

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クレヨンしんちゃんのホラー回・怖い話の恐怖を味わってみよう!

以上、『クレヨンしんちゃん』のホラー回を紹介してきました。子ども向け番組と侮るなかれ、『クレヨンしんちゃん』のホラー回は、お話も演出もしっかりホラー寄りに作られており、大人でもゾッとしてしまう怖い話になっています。『クレヨンしんちゃん』は、基本的に明るいコメディ調にお話が構成されているため、そのつもりで見た子どもがホラー回に当たってしまえば、そのギャップにトラウマも間違いなしでしょう。

今回は数ある『クレヨンしんちゃん』のホラー回から、10本を選んで紹介しましたが、紹介した以外にもホラー回は存在します。また、アニメのホラーは音や映像表現などの演出があると、より恐ろしく感じられるものです。紹介したあらすじだけでなく、この機会にぜひ『クレヨンしんちゃん』を見て、ホラー回・怖い話の恐怖を味わってみてください。

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