2018年05月23日公開
2018年05月23日更新
デスノートのミサ(弥海砂)の残りの寿命・最後は?その魅力や名言を紹介
デスノートの登場人物のミサは天真爛漫なヒロインです。映画版のミサ役を戸田恵梨香さんが演じ、可愛いと評判にもなりました。ミサはあまり物事を深く考えない性格ですが、作中では第二のキラとして活躍します。キラの賛同者であり、月のことを常に想い続ける一途な少女です。またデスノートの所有者の中で、死神の目の取引を2回も行った唯一の人物でもあります。ここでは死をも恐れないミサの残りの寿命や名言について迫っていきましょう。
目次
DEATHNOTE(デスノート)とは?
DEATHNOTE(デスノート)
DEATHNOTE(デスノート)は2003年12月から2006年5月までの約3年間、週刊少年ジャンプで連載されていた漫画作品です。バトル漫画やスポーツ漫画が多いジャンプの中で、ダークサスペンスであるDEATHNOTEは目立つ存在となります。全12巻の世界累計発行部数は3000万部を超え、アニメ化や映画化、ドラマ化、舞台化までされた人気作品です。
デスノートは原作が大場つぐみさんで漫画が小畑健さん
DEATHNOTEは原作者の大場つぐみさんと漫画家の小畑健さんがタッグを組んで執筆した作品です。この2人がタッグを組んだ漫画には「バクマン。」や「プラチナエンド」があります。緻密に構成された大場つぐみさんのストーリーと画力の高い小畑健さんの絵は圧巻です。
原作者の大場つぐみさんの代表作には小畑健さんと共作の「バクマン。」、「プラチナエンド」の他に、「スキップ!山田くん」があります。この作品は週刊ヤングジャンプに読切として掲載されたもので、漫画を担当したのは「となりの怪物くん」の作者である漫画家のろびこさんです。
漫画を担当する小畑健さんの代表作は「ヒカルの碁」や「人形草紙あやつり左近」などです。小畑健さんは1989年にギャグ漫画「CYBORGじいちゃんG」でデビューしました。漫画の他には表紙絵や挿絵、ゲームのキャラクターデザインと幅広く活動してます。
デスノートのあらすじ
主人公である高校生の夜神月がデスノートを拾うところから物語が始まります。名前が書き込まれた者を死に至らせるデスノートを手にしたことで、犯罪者のいない新世界を創るために粛清を始めることに……。デスノートの力で、次々と犯罪者を消していった月はやがて「キラ」と呼ばれるようになります。
しかし犯罪者を粛清すると言えど、キラの行為も犯罪です。インターポールが黙っているわけもなく、インターポールから依頼された世界随一の名探偵「L」とキラは対峙することになります。ここからキラとLの命を掛けた頭脳戦が始まって行くのです。
原作のデスノートは第一部と第二部に大きく分けられます。第一部ではキラの誕生からLとの闘いまでが。第二部ではLの意志を継いだニアとの闘い、そしてキラの最後が描かれています。第一話では17歳の高校生だった夜神月は最終話では23歳の社会人になっています。デスノートのストーリーの中ではキラとの闘いは6年にも及ぶものだったのです。
デスノートに登場するヒロイン・ミサ
DEATHNOTEにはミサこと、弥海砂(あまねみさ)というヒロインが登場します。キラのことを崇拝しており、後に弥海砂自身も「第二のキラ」として活動を始めます。本職はファッション雑誌のモデルであり、かなりの美少女です。タレントや女優としても活躍しているため、「ミサミサ」の愛称で親しまれています。
しかしキラのことを崇拝しており、デスノートを使って殺人を犯すことに対しては罪悪感を感じていない様子です。月のことを溺愛しているため、ヤンデレに近い愛情を向ける場面も少なくありません。明るく前向きな性格の少女ですが、幼稚な面や品性があまり良くない点も目立ちます。
出典: http://festy.jp
普段は考えなしの発言や行動が多いため、「おバカ」キャラに見られがちですが、女優のスキルを活かして月が動けない状況下にあるときにはキラを演じたりと活躍を見せます。DEATHNOTEのストーリーには、なくてはならない存在がミサこと弥海砂なのです。
ミサが初めて登場するのは原作コミックスの第4巻です。初登場の髪型はツインテール、その後はツーサイドアップにしています。Lの死後である第二部からは、年月が経過したこともあり髪を下ろしたストレートヘアです。第7巻以降は少し大人っぽくなったミサを見ることができます。
ミサこと弥海砂の魅力
弥海砂の魅力と言えば天真爛漫な性格とそのルックスでしょう。色白で金髪に良く映える紅い口紅が印象的な美少女、それが弥海砂です。またゴシックやパンクを取り入れたミサ独自のファンションは、コスプレイヤーの間でも大人気でした。
そして弥海砂の最大の魅力は辛い過去に負けない、明るく前向きな性格です。登場人物に天才が多すぎるためおバカキャラ扱いされがちですが、ダークな趣向の作品の中では良いアクセントとなっています。また月を一途に愛するところもキュートな女の子として描かれています。ミサのように可愛くて一途な彼女が欲しいという男性陣は多いのではないでしょうか。
また忘れてはいけないのが「第二のキラ」としての弥海砂です。ミサはキラに逢いたい一心で、デスノートを使い殺人を起こしてしまいます。そして念願のキラである月と行動を共にするようになってからは、月の代理としてキラを演じる重要な役割を担います。
ミサの声を担当する声優
デスノートの弥海砂の声を担当するのは平野綾さん
アニメ版DEATHNOTEで弥海砂の声を演じるのは声優の平野綾さんです。2001年に「おとぎストーリー 天使のしっぽ」で声優としてデビューしています。平野綾さんが声優としてブレイクしたのは、2006年の「涼宮ハルヒの憂鬱」で主人公の涼宮ハルヒの役を演じた時です。この役は、DEATHNOTEの弥海砂と同様にテンションの高いキャラとなっています。
元々子役として10歳から芸能界で活動していた平野綾さん。現在は声優にとどまらず、舞台女優や歌手として幅広い活動を行っています。2016年には演技力にさらに磨きをかけるためにニューヨークへの短期留学もされています。平野綾さんの今後の活躍は要チェックです。
平野綾さんの出演作品
14歳から声優として活動している平野綾さんは、これまで数々のアニメ作品に出演してきました。代表する作品のキャラクターには「涼宮ハルヒの憂鬱」の涼宮ハルヒ、「らき☆すた」の泉こなた、「NANA」の芹澤レイラ、「アンパンマン」のコキンちゃんなどがあります。マスコットキャラから大人の女性まで、幅広い役柄をこなす声優さんです。
ミサがデスノートを手にするまで
弥海砂は本来なら19歳でその寿命を終え、最後を迎えるはずでした。しかしミサがストーカーに殺されかけた時、突如ストーカーが絶命してしまいます。それはミサに恋をしていた死神のジェラスが、デスノートにストーカーの名前を書き込んだからです。死神が人間の寿命を延ばす行為は掟破り。その代償として死神ジェラスは命を落としてしまいます。
ジェラスと共に人間界を見ていた死神レム。彼女はジェラスが悲しい最後を迎えた後、残されたデスノートを弥海砂に届けるため、人間界に舞い降ります。死神レムにジェラスのデスノートを渡されたことでミサはデスノートを手に入れました。
ミサがデスノートの主人公・夜神月を愛する理由
ミサはDEATHNOTEの主人公である夜神月を崇拝しています。それは夜神月が新世界を創造するキラだからではありません。ミサには両親を強盗に殺されてしまった過去があります。ミサにとっては許しがたく、とても辛い過去でした。しかしその強盗は、月がデスノートに名前を書いたことで殺されます。ミサにとってキラは恩人なのです。
キラに感謝するミサは、キラに会うために関西から上京します。そしてキラに自分の存在を知らせるために、レムから渡されたデスノートを使い「第二のキラ」として活動を始めました。無事にキラを見つけることができたミサは月に一目惚れ。「彼女にしてください」と月に伝えます。ミサが月を好きになったのはイケメンだったこともありますが、一番は両親の仇を取ってくれたからです。
ミサは月を溺愛しています。そのため、月の言うことや指示なら何でもするとまで発言していました。もちろんデスノートによる殺人行為も厭わないのです。ミサは月から愛情を受けていると思っていますが、それは本物ではありません。月はミサの気持ちを利用して、新世界を創るための手駒にしています。ミサの気持ちが報われないところが少し切ないです。
ミサにデスノートを渡した死神レム
人間にデスノートを渡した死神は原則として、その人間の最後か、デスノートの最後を見届けなくてはなりません。もちろんミサにも例外なく死神が憑いています。ミサに憑いているのは雌の死神レムであり、死神としてのランクは4位と高いです。骸骨のような見た目とメドゥーサのような髪が特徴で、愛情深い性格をしています。またデスノートに関して、豊富な知識を持っています。
性格のとおり、好きな物は「愛情」です。嫌いな物は「夜神月」とされています。これは死神レムが見守っているミサのことを、夜神月が手駒に取っているからでしょう。死神レムはミサに親のような感情を抱いています。死神リュークが誰の見方でもないのに対して、死神レムはミサの見方です。常にミサの幸せを願って行動しています。
死神レムは死神の掟を破ったことで最後を迎えます。破られた掟とはミサを助けるためにデスノートを使い、ミサの寿命を延ばしたこと。Lからキラの疑いをかけられたミサを救うには、そうするしかありませんでした。死神レムは最後までミサの幸せを願いながら命を落とします。ですがこれも夜神月の思惑通りにことが進んだ結果なのです。死神レムもまた、夜神月の手駒に取られていたのでしょう。
ミサが手に入れた能力「死神の目」
デスノートを所有する人間は死神からある取引を提示されます。その取引に応じると、残された寿命の半分と引き換えに「死神の目」を手に入れることができるのです。死神の目を手に入れると、人物の顔を見ただけで相手の名前と残りの寿命を知ることができます。しかし相手がデスノートを所有している場合、寿命は見ることができず、名前のみがわかります。
死神の目はデスノートの所有権を放棄することで解除されます。しかし死神の目を得るために失った寿命は元には戻りません。ミサはキラである夜神月を探すために死神レムとの取引に応じ、死神の目を持っています。DEATHNOTEの作中で、二度に渡って死神の目の取引を行ったのはミサのみです。
ミサが残した名言
作中でミサは数多くの名言を残しています。ミサは夜神月を溺愛しているので、月に対するヤンデレな名言が多いです。月と一緒にいるためなら平気で殺人をも犯してしまうミサなので、少し変わった発言が多くなっています。ここでは、ミサの名言を紹介していきましょう。
ミサの名言①「ミサは世の中よりも、月のことが好き」
キラの賛同者として、月と共に新世界を創造することになったミサ。成し遂げるには月とミサの関係がLにバレてはいけません。そこでミサの存在が目立たないよう、月は他の女の子と会う機会を増やそうとします。しかしミサはそれに反発します。「世の中を良くするため」と諭されますが、ミサにとっては世の中よりも月が大事なのです。
ミサの名言②「ミサ 月の為なら 喜んで死ねる」
ミサは月に身も心も全て捧げるつもりでいます。月に「僕の為に死んでくれ」と言われれば、ためらいなく死ぬことができるでしょう。月の役に立てることで喜びを感じます。恋は盲目とは言いますが、ここまでくると一途と言うより、もはや盲信です。ミサは初登場から最後の瞬間まで月を愛し続けます。
ミサの名言③「今死んでも幸せ…若くキレイなうちに……殺して…」
このセリフはミサが第二のキラ容疑をかけられて、Lに拘束されている時のものです。自分がLに拘束されたことで、キラの正体が夜神月だとバレないように「殺して」と言い放ちます。もちろんこの言葉を発した相手はミサの側にいる死神レムです。
Lや捜査本部のメンバーには長時間の拘束によって精神を保てなくなっていると取られています。しかしミサにとって、この発言は「月の為なら 喜んで死ねる」を実行したまでのこと。ミサの月に対する深い(重い)愛情が現れた発言です。
ミサの名言④「素敵な殺し方。」
死神を殺す方法は人間に恋をさせる事。ミサは死神レムからこの情報を教えてもらいます。実際にミサに恋をして、ミサの寿命を延ばした死神ジェラスは命を落としています。「死に方」ではなく、「殺し方」と表現するところにミサらしさが現れていると言えるでしょう。可愛い顔をして最も残酷なのはミサなのかもしれません。
ミサの名言⑤「キラを異常なほどに愛し、崇拝している」
ミサはキラを崇拝しています。これはデスノートの所有権を失い、デスノートに関する記憶がないときも変わりません。両親の仇を取ってくれたキラはミサにとって救世主だったのです。キラを崇拝していることに関しては、捜査本部のメンバーの前でも口にしています。誰を前にしても信念を変えないミサの心が現れているのでしょうか?
ドラマ・映画版DEATHNOTEの弥海砂
DEATHNOTEはアニメ化だけでなく、ドラマ化、映画化されています。ドラマ版と映画版では違うキャストがミサの役を演じています。ここではそれぞれの違いについて紹介します。
映画版デスノートのミサ
映画「デスノート the Last name」でミサを演じたのは女優の戸田恵梨香さんです。戸田恵梨香さん扮するミサは原作とは異なり、黒髪のストレートヘアをしているのが特徴です。衣装は原作に忠実なパンクファッションで可愛いと話題になりました。戸田恵梨香さんの華奢なラインもミサのイメージに合っています。
戸田恵梨香さんがミサ役を演じた当時の年齢は18歳です。ストーリーの設定でのミサの年齢より若いですが、ミサは童顔と幼稚な性格で実年齢より若く見えるので違和感はありません。戸田恵梨香さんが演じる黒髪のミサも一見の価値アリです。
ドラマ版デスノートのミサ
ドラマ版「DEATHNOTE」では佐野ひなこさんがミサ役を演じています。グラビアモデルとしても活躍しているためか、露出度の高い衣装が多いです。佐野ひなこさんが演じるミサは見た目が少し大人っぽくなっているので、イメージと違うと言う意見も多々あります。ですがドラマ版で見られるスタイルの良いミサもアリではないでしょうか?
弥海砂の寿命
ミサは元々19歳で寿命が尽き、最後を迎えることになっていました。しかしミサに恋をした死神ジェラスによって、ミサの寿命は延ばされます。ミサの寿命は原作と映画版で異なっているので、それぞれ紹介します。
原作デスノートでの寿命
ミサがデスノートの所有者になってから死神の目の取引を行った回数は2回です。DEATHNOTEにおける寿命の計算の仕方を、現在20歳で寿命が80歳までの人間を例として説明します。1回目の取引で残りの寿命60年の半分を失い寿命は50歳となります。さらに2回目の取引で残りの寿命30年の半分を失って、寿命は35歳と計算できます。ミサの寿命はDEATHNOTEの公式ガイドブックによると、2011年の2月14日までです。
映画版デスノートでの寿命
映画版デスノートにおけるミサの年齢は20歳でした。映画のラストではミサは生存しています。2017年に公開された映画版の続編である「デスノート Light up the NEW world」。この映画は2006年に公開された映画の10年後を描いており、大人の女性になったミサが登場します。映画内でミサは命を落とすため、映画版デスノートでのミサの寿命は30歳と考えられるでしょう。
弥海砂の最後の瞬間
ミサの最後は原作やアニメ版では詳しく語られていません。映画版については、2017年に公開された「デスノート Light up NEW world」でミサの最後が描かれています。原作とアニメ版、映画版でのミサの最後を紹介します。
原作デスノートの最後
原作でのミサは2011年2月14日に自らの手で人生に幕を引きます。原作者の大場つぐみさんによると、捜査本部のメンバーであった松田がミサに夜神月の死を漏らしたことがきっかけのようです。「月がいないと生きていけない」と言うほど月を愛していたミサ。月の後を追うことにためらいはなかったはずです。ミサは最後の瞬間まで月を想い続けていたことでしょう。
2月14日が命日というのもミサらしいのではないでしょうか?原作のファンの中には、ミサは大好きな月にバレンタインチョコを渡すために旅立ったと推測している人もいます。「ミサが天国でも地獄でもない場所で月と会うことができたら」というファンの願いの現れです。
アニメ版デスノート
アニメ版デスノートではミサの最後は明らかにされていません。ですがラストのシーンでミサが描かれています。今までのパンクファッションではなく、ゴスロリファッションに身を包み、悲しい唄を口ずさみながらどこかへ向かうミサ。夕日で紅く染まったビルの屋上に立つミサが描かれています。その後ミサがどうなったのかは不明ですが、自殺を連想させる描写です。
映画版デスノートの最後
「デスノート the Last name」の最後に「何か大事なことを忘れている気がする」と呟くミサ。そして映画は10年後の「デスノート Light up NEW world」へと続きます。再びデスノートと死神の目を手に入れたミサは、この世に月がいないことを知ってしまうのです。その後のミサが取った行動は自らデスノートへ名前を書き込むこと。「月の腕に抱かれて死亡」と書き込み命を落とします。
原作でもアニメ版でもミサの最後は詳しく描かれていません。ミサの最後の描写があったのは映画版のみです。最後まで月のことを想い、死んでいったミサは美しくも悲しいヒロインでした。月がいない世界では、生きていく価値を見いだせなかったのでしょう。
デスノートのミサこと弥海砂は不遇なヤンデレヒロイン
ミサミサこと弥海砂の魅力を紹介しましたが、いかがでしたか?明るく天真爛漫、直感で行動してしまうミサはダークサスペンスであるデスノートにアクセントを与える重要なキャラクターです。両親を目の前で殺された暗い過去を感じさせない明るさと、月に向けられた深い(重い)愛は少し怖いかもしれません。月への気持ちが強すぎるゆえのヤンデレ発言も印象的です。
デスノートはアニメや映画、舞台など、様々な方面に展開されているので、いろんなミサを見ることができます。原作しか読んでいない人はアニメやドラマのミサもチェックしてみてはいかがでしょうか?