テンペストのあらすじや最終回の結末ネタバレ!漫画の感想も紹介【阿仁谷ユイジ】

女性同士の恋愛が描かれた百合漫画として、人気となったテンペスト。女性しかいなくなった世界という、衝撃的な設定が話題を呼んでヒットした阿仁谷ユイジの漫画作品です。ここでは、結末が気になるという声が続出した人気漫画テンペストをネタバレ紹介していきます。百合漫画テンペストの最終回までのネタバレや、テンペストを読んだ人の感想、作者阿仁谷ユイジの他の人気漫画などの情報もまとめます。

テンペストのあらすじや最終回の結末ネタバレ!漫画の感想も紹介【阿仁谷ユイジ】のイメージ

目次

  1. テンペストのあらすじや最終回の結末ネタバレ!
  2. テンペストの登場人物
  3. テンペスト以外の阿仁谷ユイジの作品
  4. テンペストのあらすじに関する感想や評価
  5. テンペストのあらすじや最終回の結末まとめ

テンペストのあらすじや最終回の結末ネタバレ!

テンペストは百合漫画

数多くの漫画作品が生み出される日本において、描かれる恋愛の題材も様々です。テンペストにて描かれる主人公達の恋愛は、女性同士の愛を描いた百合漫画と言われています。テンペストの絵柄は線が細くて美しく、繊細な描写がされる百合漫画として、表紙を気に入って買う読者も多いほどです。テンペストの舞台ははるか未来の地球。そこでは、地球上のヒトのY染色体が絶滅してしまっています。

Y染色体が絶滅し、男性は生まれなくなってしまった地球。男性という存在が、もはや幻となっていました。そんな世界に生まれてきた安斎・Y・姫。なんと「彼」は、幻ともなってしまった男として生を受けたのでした。女しかいない世界で、男として生まれた姫。そんな彼が葛藤しながら生きていく、テーマの重いストーリーとなっています。ここでは、そんな漫画テンペストのストーリーを最終回までネタバレします。

男だとバレる

世界で唯一の男として生まれ、そのことを隠して生きる姫。皇とは愛し合っているものの、自分の体について悩み続けます。子供を産んでほしいと皇に願われても、叶えられない姫。舞踏会でお揃いの真っ白なドレスを着ようとはしゃぐ皇を前に、姫はどうしていいか分からず泣き出してしまいます。自分の部屋でドレスを切り裂き、姫は「どうして自分だけ」と嘆きます。落ち込んで学校にも行かなくなった姫。

心配した両親が様子を見に来ますが、泣き喚く姫にあたられてしまいます。そんな姫に、両親はまっすぐな愛情を注ぎ続けるのでした。「皇もわたしが好きかな」と一大決心をする姫。舞踏会の当日、姫が来ないからと不機嫌だった皇の前に、髪の毛をばっさり切った姫が現れます。ドレスも着ていない姫は、真っ白な男性用のスーツを身に纏っていました。驚く皇に「私がこんな風に変わっても選んでくれる?」と問う姫。

「迷いなく」と答えた皇に、姫は「自分の体では皇の子供は産めない」と打ち明けます。「私が産むわ」と何でもないように答える皇。しかし、姫はそうじゃないんだと、自分の平らな胸板に皇の手を添えさせます。自分が本当は男であると伝えた姫。しかし、受け入れられない皇は「嫌」と姫を拒絶してします。絶望した表情の姫がその場に取り残されるのでした。

9巻あらすじネタバレ

第32話のネタバレ

テンペストを最終回までネタバレしていきます。姫との交配が成功し、二人の子供を授かった皇。女児と男児の双子を抱えながらも、幸せな生活を送っていました。窓の向こう側を見ると、こちらに向かって手を振っている男性の姿が見えます。泣いていた子供たちは嬉しそうに泣き止み、玄関まで走っていきます。皇も出迎えるために一緒に向かいますが、ドアを開けた瞬間、両手に抱いていた子供たちは花びらになって散ってしまいます。

ユリエは、皇の産んだ子供の内、どちらをテストに出すかを考えていました。サキュバスの耐久テストを行うのです。効率的に考えれば女児が良いという霧江。無事に血が引き継がれたことで、ユリエは安堵するのでした。そのころ、姫は飛行機の操縦をマスターしており、娘を連れて旅に出る支度をしていました。息子は皇に託し、そんな姫に皇は名前を考えておくようにと伝えるのでした。

皇はこの後クイーンの人工子宮に入ることが決まっていました。そして、男児の複製を永遠に生きながら続けなければいけないのです。人口子宮に入れば、脳死に近い状態になるため、二度と姫には会えません。そんなことは姫に内緒にしていた皇。しかし、離陸をするという時にサキュバス現象が始まってしまいます。逃がしてやると皇の手を掴む霧江でしたが、皇は自らその手を離し、姫と永遠の別れを選択したのでした。

第33話のネタバレ

時は流れて西暦7117年。人類は皇の功績もあり、絶滅の危機を脱していました。そんな未来の世界で、人々はクイーンが眠りについた日を再生の日と呼んでいます。人類記念公園はクイーンの墓所であり、毎年恒例の墓守の劇が始まろうとしていました。主役を演じる女の子は舞台へと向かいます。墓守は主役二人の演技が素晴らしいと褒めたたえます。伝統では性の解放の為、女性役を男が演じると決まっています。

しきたりとはいえ、コルセットがきついと文句を言う男。初代の墓守であった霧江のことが語られ、霧江が苦労の末に触媒を手に入れたことが話されていました。本番当日、主役の二人は順調に役を演じています。終盤の別れのシーンに差し掛かった時、男は泣きながら台本にはないセリフでクイーンを引き留めます。主役の男女二人は、お互いが姫と皇の生まれ変わりだという事を思い出し、永遠の愛を誓うのでした。

最終回の結末

壮大なスケールで展開するテンペストのストーリー。その最終回の結末をネタバレしていきます。姫が男性だと知った日、姫を拒絶してしまった皇。その後、姫と再会した後も、皇は素直になる事が出来ませんでした。姫と別れた後、とても後悔していた皇。一度も素直になる事がなかったと悔やみ、姫に謝り続けます。しかし、その気持ちは姫に届くことはなく、皇はもう一度姫に会えるようにと願うことしかできないのでした。

テンペストの登場人物

登場人物①姫

男性がいなくなってしまった世界を描いた漫画テンペスト。阿仁谷ユイジの人気作テンペストの、ストーリーあらすじを最終回の結末までネタバレしてきました。漫画テンペストの最終回までのネタバレを見てみると、主人公二人の美しい恋愛が、運命に翻弄されてしまう切ない結末の物語だったと分かります。重く深い愛のテーマを描いた漫画・テンペストの最終回までにネタバレに続き、テンペストの登場人物について紹介していきます。

まず、漫画テンペストの主人公、安斎・Y・姫(アンザイ・イアント・ヒメ)です。宇宙に漂う磁力の暴走で、地球上のY染色体をもつ男性が絶滅してしまった世界。そんな世界で主人公の姫は、たった一人の男として生を受けました。女性である事が前提の世界では、姫の両親も身の回りの人物も全てが女性です。人類は女性同士の卵子を取り出し、人工的に生命を生み出すテクノロジーを獲得しています。

女性同士で子供を産むことが義務ともされている世界。18歳を超えれば、全ての女性に「出産」の義務が課せられ、学校においても教育されています。姫は青春時代からお互いを想い合う恋人がいました。どんなに好き同士でも、自分の体では恋人の子供は産めないと絶望する姫。しかし、両親の変わらぬ深い愛情を受け、前向きに成長していきます。しかし、唯一の男性である姫は、次第に過酷な運命に翻弄されていきます。

登場人物②皇

漫画テンペストで主人公の一人とも言える存在が、伊集院・R・皇です。テンペストの主人公姫の恋人で、互いを好き同士でいます。勉強も出来て堂々としており、容姿も美しい皇。学校生活においても、とてもモテる少女です。学校のイベントで行われる舞踏会において、誰もが皇のパートナーになりたがるほどです。しかし、皇はきっぱりとパートナーは姫で決まっていると言い切るのでした。

姫が男性とは知る由もない皇。「姫、お前が私の子供を産むの」とクラスメイト大勢の前で堂々と言い放ちます。そんな皇を愛している姫でしたが、本当は男の身体を持っているため、皇の子供は産めないと落ち込むことになります。姫が泣いてしまっても、理由が分からない皇。後に姫から真実を打ち明けられますが、受け入れることが出来ずに姫を拒絶してしまいます。そんな皇にも、過酷な運命が待っているのでした。

テンペスト以外の阿仁谷ユイジの作品

作品①刺青の男

「刺青の男」は、テンペストで百合をテーマとした阿仁谷ユイジのBL漫画です。コミカルな作品も多い阿仁谷ユイジですが、刺青の男では非常に重く切ない展開を描き、結末では多くの読者に衝撃を与えています。この作品を読んで、阿仁谷ユイジが好きになったという人もいる程、心に残る漫画となっています。絵柄が荒いとも評される阿仁谷ユイジですが、癖があって好きだと評価もされている魅力的な作品です。

作品②男子迷路

漫画テンペストでは、女性同士の愛を描いた阿仁谷ユイジ。そんな阿仁谷ユイジのBL漫画として人気なのが、『男子迷路』です。同じ町の中で繰り広げられる、様々な男性たちの恋模様。登場するキャラクターたちは、遊び人の大学職員や、モテモテのスタイリスト、ちょい悪なバーテンダー等、個性豊かで魅力的な人物ばかりです。阿仁谷ユイジの繊細な絵柄で描かれる魅力のあるキャラクターが人気の漫画です。

BL漫画のジャンルは女性人気が高く、女性読者の心をつかむ心理描写の深いストーリーや、別々に繰り広げられる恋愛模様が繋がっていく見事さなどが評価されていると言えます。様々なカップルが登場しているので、自分のお気に入りのカップルに出会うことが出来ると人気を集めている作品です。オムニバス形式の漫画なので、阿仁谷ユイジ作品でも読んでみやすいとおすすめされています。

作品③喜劇は恋で進化する

「喜劇は恋で進化する」は、阿仁谷ユイジの初期の作品で、ファンから一番好きと評価もされている漫画です。酔った勢いから始まった男子同士の恋物語。そこに双子の片割れも登場して、コミカルでテンポの良いストーリーが展開していきます。

作品④ミスターコンビニエンス

ミスターコンビニエンスは、阿仁谷ユイジの人気BL漫画です。タイトルにもある通り、コンビニを舞台に繰り広げられるラブストーリーとなっています。コミカルで笑えるストーリーながら、泣ける部分もあると人気を集めています。コンビニ店長として働き、美人の彼女もいる主人公が、コンビニバイトの年下男子から猛アタックを受けるという物語です。

店長に恋をするバイト男子の乙女な言動と方言が可愛いと、女性人気の高い作品となっています。色々な恋愛模様を描く漫画家阿仁谷ユイジの、良い所がたくさん詰まった作品として、評価されています。

作品⑤目をとじて3秒

「目をとじて3秒」は柔らかなタッチで描かれている阿仁谷ユイジの漫画です。テンペストでは人類存亡の危機という想いテーマも描いた阿仁谷ユイジ。時にはコミカルなラブストーリーも描き、切ないストーリーも描き、非常に作品の幅が広い漫画家として人気です。この作品は切ないストーリーながらも、阿仁谷ユイジらしさが散りばめられており人気作品となっています。

主人公二人のお互いの想いを交互に描く形で進行する「目をとじて3秒」。お互いの気持ちのすれ違いや、葛藤が良く分かる描き方をされており、感情移入してしまう切ないストーリーになっています。

テンペストのあらすじに関する感想や評価

人気百合漫画テンペストの最終回までの結末ネタバレに続き、テンペストの感想も紹介していきます。阿仁谷ユイジの漫画テンペストの感想としては、女性しか存在しなくなった地球という衝撃的なSF設定を評価している感想が多いです。様々な漫画作品で斬新な設定が見られますが、テンペストの設定ではただのラブストーリーではなく、深く作り込まれた遺伝子工学の設定が素晴らしく、ストーリーも面白いという感想が多いです。

百合漫画テンペストの感想としては、男性が絶滅しているという設定の為、登場する人物たちの恋愛は必然的に百合という事になります。BL漫画も百合漫画も人気の漫画ジャンルになってきましたが、漫画テンペストの百合描写は繊細で線が美しいという感想も聞かれています。テンペストのストーリーネタバレを見ても分かりますが、テンペストの世界観において、主人公二人の恋愛は男女ながら百合っぽさが良いという感想もあります。

テンペストの感想としては、ネタバレからも分かりますが、非常に重く深いテーマを扱っていて考えさせられるという感想も多いです。女性しか存在しない世界で生まれた男性が主人公という事で、性とはいったい何なのかという所まで、考えを及ばせてしまうストーリーだと言われています。設定は深く展開も衝撃的で、様々な感想が飛び交うテンペストですが、純粋にただのラブストーリーとしても楽しめるという声も聞かれています。

ネタバレを見てみると分かりますが、テンペストの結末はハッピーエンドとは言えないという感想もあります。ラブストーリーとして、主人公姫と皇が幸せに結ばれて欲しいという声が多く、最終的に別れたまま終わってしまった結末で、哀しく感じるという声も多いです。

テンペストのあらすじや最終回の結末まとめ

ここでは、阿仁谷ユイジの人気百合漫画テンペストのストーリーを、最終回の結末まで詳しくネタバレしました。また、ストーリーネタバレの他に、百合漫画以外にも様々な作品を描いている阿仁谷ユイジの、他の人気作も紹介しています。とても重いテーマと切ない結末で読者を惹きつける百合漫画テンペスト。ネタバレを見てもっと気になったという人は、是非作品をチェックしてみてください。

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