ランカーズ・ハイのネタバレ感想を紹介!MGP受賞格闘漫画のあらすじは?

『ランカーズ・ハイ』は週刊少年マガジンで2017年10号から連載された闇格闘を題材とした少年漫画です。その後マガジンポケットに移籍し全6巻で連載終了となっています。作者の中島諒先生の高い画力で描かれる頭脳戦をメインとしたバトル描写が魅力的な作品です。そんな『ランカーズ・ハイ』の最終回までのあらすじや読者の感想などをネタバレ全開で紹介します!ネタバレも大丈夫という方はぜひご覧ください。

ランカーズ・ハイのネタバレ感想を紹介!MGP受賞格闘漫画のあらすじは?のイメージ

目次

  1. MGP受賞作品!ランカーズ・ハイとは?
  2. ランカーズ・ハイ1巻のあらすじをネタバレ交えて紹介
  3. ランカーズ・ハイ2巻のあらすじをネタバレ交えて紹介
  4. ランカーズ・ハイ3巻のあらすじをネタバレ交えて紹介
  5. ランカーズ・ハイ4巻のあらすじをネタバレ交えて紹介
  6. ランカーズ・ハイ5巻のあらすじをネタバレ交えて紹介
  7. ランカーズ・ハイ最終巻のあらすじをネタバレ交えて紹介
  8. ネタバレあり!ランカーズ・ハイの読者の感想
  9. ランカーズ・ハイは迫力のあるバトル描写が魅力的な作品!

MGP受賞作品!ランカーズ・ハイとは?

『ランカーズ・ハイ』とは、週刊少年マガジンに2017年第10号から連載され、後にマガジンポケットへ移籍した格闘漫画です。作者は中島諒先生。2014年にMGP(マガジングランプリ)佳作入選した同名作品『ランカーズ・ハイ』のリメイク作品でもあります。中島諒先生の高い画力による迫力のあるバトル描写と主人公の頭脳戦が魅力です。また、登場する女の子の可愛さも光ります。

マガメガ MAGAMEGA | ランカーズ・ハイ

MGPとは?

MGP(マガジングランプリ)とは、講談社が毎月ごとに開催する漫画賞です。毎月開催のため年12回のチャンスがあり、賞金も高く新人作家の登竜門として知られています。中島諒先生は2014年2月期に同名作品『ランカーズ・ハイ』でMGP佳作を受賞されています。

ちなみにMGP受賞当時の『ランカーズ・ハイ』の絵がこちら。連載時の絵と比べてみると中島諒先生の画力が3年間で大幅に向上していることが分かります。

ランカーズ・ハイ1巻のあらすじをネタバレ交えて紹介

ランカーズ・ハイ 1巻のあらすじ:渕上竜也がMAD参戦

相手を欺く喧嘩を得意とする高校生・渕上竜也は父が残した借金5億円を理由に眼帯の男・御堂康平に闇の闘技場”MAD”へと誘われます。渕上は対戦相手がボクサーチャンピオンの柴灯臨であり、敗者は死ぬという過酷な殺し合いであることを理由に拒否しますが、幼馴染の榎田麻衣を材料に脅され承諾、柴灯との対決へ。柴灯はヘビー級のパワーに加えて相手の情報を注意深く観察する能力を持つボクサーでした。

ランカーズ・ハイ1巻のあらすじ:ランキング9位である柴灯戦

柴灯は渕上の御堂とのやり取りやリングインアナウンスなどから情報を得て、渕上の小細工を全て封じます。逆転の目潰しも予測され、絶体絶命…!というところで渕上の会心の金的がヒット。目潰しと”予測させて”金的の選択肢を柴灯の頭から消すことが渕上の狙いだったのです。アナウンスや御堂とのやり取りも全て柴灯に聞かせてスタイルを誤解させるための仕込みでした。こうして渕上は初勝利をあげ、MADランキング9位となります。

ランカーズ・ハイ1巻のあらすじ:柴灯に勝利や久万との出会い

読者をも騙す策略で勝利した渕上。翌日、チンピラに襲われますが、柴灯戦の怪我を抱えて麻衣を守りながら戦い、ピンチに陥ります。そこへ謎の覆面レスラーが助太刀に入り、そのおかげで麻衣を守りきれた渕上。覆面レスラーと友誼を深めますが、彼こそが次の対戦相手のランキング8位、”ビッグベア”久万剛でした。彼を認めながらも試合に臨む渕上。ゴングが鳴って久万の強烈なラリアットがヒットしたところで2巻へと続きます。

『ランカーズ・ハイ』主人公の渕上竜也(ふちがみたつや)

『ランカーズ・ハイ』の主人公です。目立ちたがりの喧嘩屋ですが腕っぷしよりもその頭脳を武器として闘います。性格はスケベで不遜、ナルシストですが幼馴染の麻衣を誰より大事に思っており、友情に篤い面も見られます。戦闘スタイルは極めてクレバーかつとても少年漫画の主人公とは思えない卑怯な面もあります。過去の事件により5分以上戦えない身体になっており、ランキング1位の御条への執着に関係しています。

幼馴染である榎田麻衣(えのきだまい)

渕上の幼馴染で、借金の話を唯一打ち明けた存在です。行動力が高く気が強い性格をしていますが優しく、渕上のことを心配しています。容姿とスタイルもよく扉絵での登場は渕上よりも圧倒的にこの子が多いです。ちなみにMGP受賞時の同名作品には未登場です。

ランカーズ・ハイ2巻のあらすじをネタバレ交えて紹介

ランカーズ・ハイ 2巻のあらすじ:ランキング8位である久万戦

渕上は久万のパワーに苦戦しつつも、久万の心理とMADルールの穴を突く闘い方で隙を作り、最終的に必殺技”虎”を当てて勝利します。久万はMADの掟により処刑されそうになりますが、渕上がファイトマネーを使って久万の借金を肩代わりすることで彼を救います。渕上はそれを久万の道場への入会金であるとし、久万へ弟子入りして鍛えてもらうことになります。周到で卑劣な闘い方で悪魔と呼ばれる渕上に人情味が見えるシーンです。

ランカーズ・ハイ 2巻のあらすじ:越ヶ谷夕星が登場

渕上の怪我が酷くなっていくことに不審と不安を覚えた麻衣がMADについて調べはじめる中、渕上の前に転校生・越ヶ谷夕星が現れます。彼は有名な格闘一族の実力者で、MADランカーを目指すために渕上から情報を得ようとします。そして渕上の次の相手としてランキング7位、国民栄誉賞受賞の空手家・花嶺栄春が登場。彼は国民的英雄の顔の裏に、死体愛好の趣味を持っていた…というところで3巻へ続きます。

ランカーズ・ハイ3巻のあらすじをネタバレ交えて紹介

ランカーズ・ハイ 3巻のあらすじ:ランキング7位である花嶺戦

渕上は花嶺に嘘の試合日程を教えるという策を用い、その隙に彼が隠匿している死体を確認します。その死体は花嶺の愛弟子・富橋でした。そして試合へ。渕上は富橋の型や仕草を演じることで動揺を誘いますが花嶺は動じず、絶対絶命のピンチに恐怖で逃げ出してしまいます。一方その頃、渕上の身を案じた麻衣が何か証拠を得ようと渕上の家へ忍び込み、同時に資料を処分に来ていた御堂に接触します。

ランカーズ・ハイ 3巻のあらすじ:花嶺攻略

花嶺から逃げ出した渕上。そこへランキング1位の御条が現れ、呼吸法”龍”を使えと助言します。”龍”で心身を整えて再び花嶺に対峙する渕上。逃げ出す前から積み重ねてきた策で花嶺に一瞬の隙を作り、”虎”をヒットさせた後のラッシュで花嶺に勝利します。勝利のあと目覚めた渕上にファイトマネーを持ってきたのは、御堂に接触しMADの一員となった麻衣だった…というところで4巻に続きます。

ランカーズ・ハイ4巻のあらすじをネタバレ交えて紹介

ランカーズ・ハイ5巻のあらすじ:越ヶ谷夕星がMADへ

麻衣は渕上の反対を押し切り彼をサポートするためにMADの一員になります。一方、いつまでもMADランカーになれない越ヶ谷夕星でしたが、その理由はMAD役員である姉・越ヶ谷燈が弟を心配するあまり妨害していたからでした。妨害が発覚、夕星は父の敵である宇野の弟を倒すことで力を示しランカーとして認められます。そしてランキング6位として渕上との対決になり、試合開始直後に渕上が揺さぶりをかけた所で5巻へ続きます。

越ヶ谷夕星(こしがやゆうせい)

渕上の高校に転入してきたイケメンです。格闘一族・越ヶ谷出身で優れた体幹からどんな体勢からでも蹴りを放てる技術の持ち主です。姉に対して姉弟愛以上の感情を抱く重度のシスコンです。

越ヶ谷燈(こしがやあかり)

MAD役員として弟・夕星より早くに登場。ドジでネガティブ思考なところがありますが、弟へ深い愛情を持っています。父を死なせたMADへ弟を入れることを極度に恐れていて、妨害のために役員としてMADに入りました。

ランカーズ・ハイ5巻のあらすじをネタバレ交えて紹介

ランカーズ・ハイ5巻のあらすじ:ランキング6位の夕星との戦い

渕上は試合開始前から打っていた布石で夕星を惑わしますが、夕星は燈の助言を得て巧みに反撃します。燈も越ヶ谷一族として卓越した観察眼を持っていました。渕上は負ければ姉が処刑されると脅して時間を稼ぎ回復。その後もドーピングを匂わせたり、姉の助言を聞かないように挑発したりと夕星のメンタルを攻撃。混乱を誘って変形の”虎”をヒットさせ、勝利を収めます。

ランカーズ・ハイ5巻のあらすじ:夕星戦と決着

試合後、燈は夕星のMAD入りを妨害するために着服した4000万円が原因で処刑されそうになりますが、久万のときと同様に渕上が肩代わりして救い、夕星を自分の技術の師とすることで決着します。そして次の相手はランキング5位、凛堂宗作。一週間後、学校へ出てきた渕上のもとに麻衣の妹・芽衣が現れ、友人に絡むヤクザを倒して欲しいと頼まれます。そのヤクザの所属は”凛堂”組――というところで最終巻に続きます。

ランカーズ・ハイ最終巻のあらすじをネタバレ交えて紹介

ランカーズ・ハイ 最終巻のあらすじ:凛堂戦

凛堂組を名乗るヤクザと対峙する渕上ですが、そこへ凛堂組組長・凛堂宗作が現れます。ヤクザらは凛堂組を騙る偽物でした。凛堂は組名を騙った連中をジークンドーで倒し、拳銃で迷いなく殺害して渕上に警告します。そして試合に臨む両者ですが、MADは上位ランカーが環境を決められるため、凛堂組の屋敷での闘いとなります。渕上は事前に屋敷を下見し、十分な仕込みをした上で闘いに臨みます。

ランカーズ・ハイ 最終巻のあらすじ:凛堂戦・決着

渕上はMADルールの穴を突いて刀や拳銃を使用可能にし、自身が活用すると見せて凛堂の手に渡るように仕向けます。強力な選択肢を与えることで要所のジークンドーを封じる狙いでした。逃げ回るときに靴を奪い、砂利の庭に誘い込むことでフットワークを封じ、”虎”をヒットさせて勝利を飾ります。残りのランカーは4人、凛堂の早さを習得しさらに上を目指すため、彼を久万や夕星のように自身の師としたところで物語は幕を閉じます。

ネタバレあり!ランカーズ・ハイの読者の感想

連載開始時の感想

『喧嘩稼業』/『喧嘩商売』との類似性を指摘する感想が多く見られました。ただ、それを肯定的に捉える読者も多いようです。

中島諒先生のインタビューが紹介されています。喧嘩商売フォロワーであることを公言されているようです。

ネタバレあり!終わり際の感想

中島諒先生の画力のおかげか、キャラクターに好感を持つ感想が見られました。来澤のスタイルの秘密や御堂の目的など回収されない伏線を多く残して終わったのが残念だという感想も多くあります。

ランカーズ・ハイは迫力のあるバトル描写が魅力的な作品!

ランカーズ・ハイのメインである頭脳戦は特に前半、キャラクターの事を読者が知らない時点で偽りの情報を出すことによって読者をも騙すところが爽快でした。逆に言えば読者がキャラを把握した段階では、渕上の嘘を読者は誰一人信じないのに作中のキャラはまんまと騙されるのが白けてしまう…という意見もありました。越ヶ谷戦などはそれが顕著だったと言われています。また、どうしても有効とは思えない策もいくつかありました。

頭脳戦の部分は好みが分かれるところだと言われていますが、作者の高い画力で描かれるバトルの描写は非常に迫力があり、ここは多くの人に受け入れられる魅力的な部分です。また、女性キャラが大変可愛らしいのも読者の評価が高いです。ランカーズ・ハイは残念ながら打ち切りとなってしまいましたが、これからも魅力的な作品を生み出せる作家だと言われていますので、中島諒先生の次回作に期待しましょう!

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