ハイスクール・フリートの評価はひどい?美少女軍事アニメが失敗した理由を考察

ハイスクール・フリートは、パラレル世界の日本を舞台に、海上の治安を守る職業・ブルーマーメイドを目指す少女たちの奮闘や、実在する戦艦をモデルにした教育艦船による戦闘シーンなど、美少女軍事アニメです。現実離れした戦闘シーンや、シリアルとコミカル描写の混在により、視聴者の評価が分かれた作品です。本文では、ハイスクール・フリートの評価がひどいと言われる理由や登場キャラクターなどを紹介します。

ハイスクール・フリートの評価はひどい?美少女軍事アニメが失敗した理由を考察のイメージ

目次

  1. ハイスクール・フリートとは
  2. ハイスクール・フリートはひどいアニメ?
  3. ハイスクール・フリートは美少女軍事アニメ
  4. ハイスクール・フリートが失敗した理由を考察
  5. ハイスクール・フリートの軍事・戦闘シーン
  6. ハイスクール・フリートのキャラクターの魅力は?
  7. ハイスクール・フリートに関する感想や評価は?
  8. ハイスクール・フリートの評価まとめ

ハイスクール・フリートとは

美少女と軍事系を掛け合わせた異色のアニメ「ハイスクール・フリート」は、パラレルワールドの日本列島を舞台に、海の治安を守る花形職業・ブル―マーメイドを目指す女子学生たちの学校生活や、教育艦・晴風での活躍を描いた作品です。

ハイスクール・フリートの作品情報

アニメ「ハイスクール・フリート」は、2016年4月~6月にかけて放送されたプロダクションアイムズ制作の作品で、「はいふり」と略称されています。本作品は、神奈川県横須賀市を舞台に、ブル―マーメイド養成学校・横須賀海女子海洋学校に入学した主人公が、仲間と共に困難に立ち向かいながら、教育艦・晴風を用いた戦闘を通じて成長していく姿を描いています。

ハイスクール・フリートの概要

ハイスクール・フリートの概要の紹介

軍事系の要素を盛り込んだハイスクール・フリートでは、海上を主な舞台とし、作中に登場する教育艦も武蔵・伊201・比叡など、第2次世界大戦にて活躍した実在の艦船をモデルにデザインされています。主人公・岬明乃が艦長を務める艦船・晴風は、陽炎型駆逐艦をモデルにデザインされた陽炎型航洋直接教育艦です。

ハイスクール・フリートのあらすじ

神奈川県横須賀市にあるブル―マーメイド養成学校・横須賀女子海洋学校に入学した主人公・岬明乃は、クラス分けで教育艦・春風の艦長に任命され、乗組員ことクラスメイトたちと海洋実習へ向かいます。しかし、ある事件をきっかけに晴風艦船は、反乱を起こしたと勘違いされ、明乃たちは窮地に追い込まれていきます。

ハイスクール・フリートの主要キャラ

岬明乃

岬明乃は、ハイスクール・フリートの主人公で、横須賀女子海洋学校・航海科に所属する女子生徒です。入学してまもなく、教育艦「晴風」の艦長・クラス委員長に抜擢され、「海の仲間はみんな家族」をモットーに尽力します。感情的になり過ぎて周りが見えなくなるなど、未熟な一面も見せつつも、晴風での出来事は艦長・岬明乃を大きく成長させます。

宗谷ましろ

宗谷ましろは、晴風の副長を担う砲雷科所属の女子生徒で、「シロちゃん」の愛称を付けられています。代々ブル―マーメイドを輩出してきた名家の出身で、自身も母や姉たちに劣らぬブル―マーメイドになることを目指す努力家です。艦長・明乃とは対照的に、生真面目で融通が利かない性格ゆえに、明乃とは対立すること多かったが、様々な困難を通じて明乃に対する見方を変え始めていきます。

納沙幸子

納沙幸子は、晴風の記録員・書記を担う主計科所属の女子学生で、愛称は「ココちゃん」です。艦内では、タブレットを用いて情報取集から航海日誌の記録を行なうなど、穏やかな性格も持ち主です。一方で、重度の妄想癖を持っており、広島弁で慰めてきたましろのことを一方的に「心の友」と呼んでいます。

西崎芽依

西崎芽依は、晴風艦隊の水雷長・水雷委員を担う、砲雷科の女子生徒で、愛称は「メイちゃん」です。主要メンバーの中では小柄であり、負けん気の強さも特徴です。おもちゃの鉄砲から水雷まで、とにかく撃てれば幸せというトリガーハッピーとして描かれ、同じく春風艦隊に所属する立石志摩とは行動を共にしています。

立石志摩

立石志摩は、晴風艦隊の砲術長・砲術委員を担う砲雷科の女子生徒で、愛称は「タマちゃん」です。人を話すことが極度に苦手な反面、弾道補正の計算を瞬時かつ正確にこなすなど、頭の回転の速さが取り柄の少女です。ハイスクール・フリートでは、武蔵の砲弾に対して、晴風の砲弾で撃ち落とすなど高い技術力を披露しています。

知床鈴

知床鈴は、晴風の航海長・航海委員で、舵取りを担う航海科所属の女子学生で、愛称は「リンちゃん」です。怖いことや嫌なことがあると直ぐに逃げ出す自分を変えるきっかけとして、ブル―マーメイドを目指しています。元来の性格が幸いし、晴風の舵取りに失敗した時には落ち込むも、艦長・明乃の励ましを受けて少しづつ自分を変えようと日々奮闘しています。

「劇場版 ハイスクール・フリート」公式サイト

ハイスクール・フリートはひどいアニメ?

かわいい女の子と戦艦という異色の組み合わせで賛否両論が巻き起こった、ハイスクール・フリートがひどいアニメと言われる理由を以下に紹介します。

OPはかっこいい

アニメ・ハイスクール・フリートの主題歌・イメージ画像

ハイスクール・フリートのオープニング主題歌「High Free Spirits」は、人気声優ユニット・TrySailが歌を担当しました。軍事系らしいシリアスな曲調がかっこいいと高い評価を得ています。

序盤は面白いアニメだった?

ハイスクール・フリートの序盤は、主人公達が乗る艦に向かって、教官艦からの不可解な発砲による戦闘の始まりのように、軍事系ならではシリアス描写や、何故、自分たちの艦だけが狙われるようになったのか、主人公目線の謎解き要素が面白いと、アニメファンから高い評価を得ていました。

中盤からはご都合主義すぎる

序盤こそ軍事系の要素をしっかり抑えた期待高まる展開を見せていたハイスクール・フリートでしたが、中盤に差し掛かった頃から、様々な違和感が指摘されるようになります。命の危険に晒されていながら、コメディタッチで彼女達の日常が描かれていたり、戦闘シーンでは晴風艦船を始めとする主人公サイドの被弾率の低さやケガ人の少なさなど、あまりにも現実離れした設定から「ご都合主義戦闘」と言われています。

終盤が残念

軍事系ならではのシリアスな展開や迫力ある戦闘シーンが期待されていた、ハイスクール・フリートでしたが、終盤に差し掛かるにつれて主人公サイドの緊張感が薄れていったことに加え、通常ではありえないようなご都合主義展開が増えていたことが、ひどいアニメと評価される原因になってしまったでしょう。

ハイスクール・フリートは美少女軍事アニメ

今回紹介しているハイスクール・フリートは、美少女と戦闘シーンをメインに描いた美少女軍事アニメと呼ばれています。

美少女軍事アニメとは

アニメやスマホゲームを通じて人気が高まりつつある、美少女軍事アニメとは、登場キャラクター女の子が実在する兵器を用いて戦いに挑む成長物語です。

美少女の要素

アニメ作品では欠かせない要素となった美少女とは、アニメファンが理想とする見た目や性格がかわいい女の子キャラクターを指します。そして、美少女たちをより魅力的に描くために、コメディタッチは欠かすことの出来ない要素です。

軍事系の描写

実際に起こった戦闘をモデルに制作されることが多い軍事系は、男たちによる熾烈な戦いを描いた作品のイメージが強いことから、人間同士のいがみ合いや、多くの負傷者を出す過激な戦闘シーンのように、シリアス描が特徴に挙げられます。

美少女の魅力と戦闘シーンが混在

美少女軍事アニメに分類されるハイスクール・フリートは、華奢で可愛らしい美少女の魅力と、実在の兵器を駆使して戦う戦闘シーンが混在した作品で、その内容もキャラクター達の日常を描いたコメディ描写と戦闘シーンを描いたシリアス描写の2つのパートが存在します。

ハイスクール・フリートが失敗した理由を考察

美少女が兵器を使用する違和感や、不自然な展開も多かった戦闘シーンのように、一部の視聴者から辛口評価を下されたハイスクール・フリートの失敗理由について、以下で考察しました。

美少女+軍事系は難しい

アニメ作品の中でも、美少女軍事系は難しいジャンルと言われています。その理由は、軍事系ならではの表現力の難しさに加え、戦う美少女という普通の設定ですら違和感を覚える組み合わせが、アニメ制作そのものを難しくしているでしょう。

軍事系が難しいとされる理由

軍事系で登場する兵器は、よりリアリティを持たせるために、現実の兵器と同等のスペックになるように描かなければならないため、脚本に制限が生じてしまいます。また、架空の兵器を登場させるにも、不自然さを極力なくすために、現実の兵器との差を小さくしなければならない努力も求められます。

華奢な美少女と重機関銃に違和感

アニメで描かれる美少女と言えば、華奢で可愛らしくそもそもハードな戦いとは無縁の存在でしょう。そして、美少女軍事系として、主に筋肉質の男性が使用するイメージが強い重機関銃と、美少女の組み合わせは、視聴者に違和感を与えるだけでなく、非現実的に思えてしまう描写もハイスクール・フリートが失敗した大きな理由でしょう。

シリアスかコメディか不明

アニメ序盤では、自分たちの艦船だけが狙われた理由について調べるなど、軍事系らしいシリアスな展開が描かれるも、終盤が近づくにつれて非現実的な戦闘シーンが多くなるなど、コメディ要素を彷彿させる描写が見られます。このように、シリアスはコメディが混在した曖昧な点も失敗した理由に挙げられるでしょう。

シリアス描写が雑

ハイスクール・フリートが失敗した最大の要因は、軍事系特有のシリアスパートの設定が甘すぎたことでしょう。そして、美少女の戦闘シーンをメインに描きたいがために、アニメ序盤で起こった主人公側の艦に対する攻撃理由など、ストーリーはあっさりに描かれてしまったために、シリアス描写が雑に見えてしまったのでしょう。

ハイスクール・フリートの軍事・戦闘シーン

美少女ものならではのコメディ要素の強さで、評価が分かれやすいアニメ・ハイスクール・フリートの軍事や戦闘シーンを紹介します。

艦隊戦は高クオリティ

シリアス描写が雑と評価されるハイスクール・フリートですが、作品の見所である艦隊戦は、美少女が主人公のアニメ作品とは思えない高クオリティで高い評価を得ました。

戦闘シーンに迫力はある

所どころ不可解な展開を見せるなどご都合主義と呼ばれるシーンも目立つハイスクール・フリートですが、迫力ある戦闘シーンで、多くの視聴者を虜にしました。

知略と勇気で挑む面白さ

ハイスクール・フリードの登場キャラクター達は、皆、ブル―マーメイドを目指す女子生徒です。まだ、発展途上段階の彼女たちですが、自分たちより高いスペックの艦船に対して、知略や自分たちに与えられた装備を最大限に活用して挑んでいく展開は、視聴者を夢中にさせました。

戦闘シーン特有の緊張感がない

迫力ある艦隊戦や主人公達の奮闘ぶりが高く評価されたハイスクール・フリートでしたが、アニメ中盤以降からは、戦闘シーン特有の緊張感が薄れ始めと同時に、美少女系でお馴染みのコメディ要素が強調されるように感じたファンが多くいたようです。

運だけで切り抜ける終盤の戦闘

序盤では、乗組員たちが絞り出した知恵や迅速な判断などによってピンチを乗り越えていくハラハラな展開を見せていました。しかし、終盤で描かれた戦闘シーンは、もはや乗組員たちの実力ではなく、彼女たちが持つ運を頼りにピンチを切り抜いたあっけない展開に、期待外れだったとも言われています。

終盤の戦闘シーンのクオリティとは

終盤では、主人公サイドの晴風が敵の被弾を受けたことにより機関は浸水し、戦艦武蔵に接近・体当たりする危機的状況を迎えます。しかし晴風は、沈没するどころか戦艦武蔵を止めてしまうなど、あまりにも現実離れした展開は、戦闘シーンのクオリティの低さを増長させてしまったでしょう。

BGMが残念だった?

ハイスクール・フリートのBGM・イメージ画像

ハイスクール・フリートの戦闘シーンでは、専門用語の使用などかっこいい演出だったとの評価がある一方で、戦闘シーンではありえないような展開に加え、緊迫感のないBGMが残念だったと評されています。

ハイスクール・フリートのキャラクターの魅力は?

艦船を舞台にストーリー展開されるハイスクール・フリートは、個性豊かなキャラクターの魅力にも注目が集まっています。

サブキャラクターは及第点

ハイスクール・フリードは、他のアニメ作品に比べて、サブキャラクターに関するエピソードの不足が指摘されています。しかし、軍事系を題材にしたアニメでは、サブキャラクター全員のエピソードを掘り下げることは難しいため、及第点は取れているでしょう。

キャラ付けはしっかりしていた

ハイスクール・フリートのサブキャラクターに関するエピソードは、他の作品に比べて少ないですが、それらを補うようにしっかりしたキャラ付けが高い評価につながっています。

主人公に感情移入できない理由

しっかりしたキャラ付けで、サブキャラクターの人気が高いハイスクール・フリードですが、本作品で艦長を務める主人公・岬明乃の艦長らしからぬ言動には、多くのアニメファンが感情移入できないと、低い評価が下されています。

言動がぶれすぎる

アニメ序盤では、突然のできごとに戸惑いも見せつつも「乗組員のみんなは家族」をモットーに艦長として指揮を行なう主人公の奮闘ぶりに好感を覚えたでしょう。しかし、中盤で起こった事件をきっかけに、艦長・明乃のぶれすぎる言動は、目に余るものでしょう。

中盤以降に失われる愛着

明乃の言動のぶれは、アニメ中盤に起こった事件で描かれ、感情的になった明乃は、艦隊の指揮を放棄し、艦から脱出する不可解な行動に出はじめます。敵の艦隊の攻撃を受ける中、必死に戦う乗組員を見捨てるような艦長の行為を機に、ファンからの愛着は徐々に失せていったでしょう。

意味不明な艦長

中盤以降の出来事を機に、一時は艦長としての自信を失いつつも、そこから這い上がり艦長として大きな成長を見せられれば、主人公に対する評価も高かったでしょう。しかし、艦長らしからぬ言動だけでなく、乗組員との意味不明なやり取りも、感情移入できないと言われる要因となったでしょう。

ハイスクール・フリートに関する感想や評価は?

ハイスクール・フリートに関する感想や評価を調査・イメージ画像

個性的なキャラクター達が魅力的でかわいいことや、現実離れした戦闘シーンにがっかりなど評価が大きく分かれたアニメ・ハイスクール・フリートに関する感想や評価を紹介します。

感想1:可愛い美少女キャラクターに魅了される

軍事系を組み入れたアニメ作品でありながら、あまりにも現実離れした展開で不評も多く聞かれるハイスクール・フリートですが、作中に登場する美少女キャラクターは、どの女の子も個性豊かで魅力ある姿で高い人気を誇っています。

感想2:大物・タマちゃんの活躍に期待

極度の引っ込み思案で無口な立石志摩ことタマちゃんは、他の登場キャラクターと比べて一風変わった女の子のように描かれています。しかし、いざという時には思わぬ実力を発揮するなど頼もしい一面もあり、タマちゃんの大物感は、劇場版での活躍も期待されています。

感想3:2020年上映の劇場版に期待

2016年にテレビアニメ放送されたハイスクール・フリートは、2020年初春に劇場版アニメーションが上映されることが決定し、前売り券の販売も開始されました。劇場版の公開は、多くのハイスクール・フリート(略称はいふり)ファンに注目を集めています。

ハイスクール・フリートの評価まとめ

ここまで、ハイスクール・フリートのアニメ評価について紹介しました。美少女と軍事系という難しい組み合わせから、かわいいキャラクター達が魅力的だったと好評を示すファンもいれば、違和感を覚えたり、現実離れした展開に不評を示す視聴者もいるなど、見る人によって評価が分かれやすいアニメ作品です。

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