ザファブルのネタバレまとめ！個性派キャラやあらすじなど徹底解説

『ザファブル』とは週刊ヤングマガジンで好評連載中のクライムアクション漫画です。個性的なキャラたちのシリアスな笑いと、アウトローたちのどす黒い欲望、そして息も吐かせぬアクションで話題です。ザファブルは現在13巻まで発売され、ドラマや映画化が期待されています。

ファブルとは『寓話』という意味を込めた現代の殺し屋。裏社会ではおとぎ話のような扱いをされている伝説です。ある時、仕事のし過ぎを理由に組織のボスから、「大阪で一年間、誰も殺さずに一般人として過ごせ」と命じられてしまう。偽名を貰ったファブルは相棒だった女と共に、大阪府太平市に引っ越す事になります。

ボスの知人であるヤクザ、真黒組に預けられた二人は、そこで兄妹として過ごす事になる。一般人らしく、バイトを始めるようになったファブルは、そこでミサキと呼ばれる女性と出会う。ミサキは親の借金を返す為にバイトを幾つも掛け持ちするいい子なのだが、過去の仕事のせいで妙な騒動に巻き込まれてしまいます。

ミサキを食い物にしようとした真黒組ヤクザや、彼女の偏執的なストーカー、更には人を罠に嵌めて揺するアウトローなどを人知れず倒していくファブル。ボスと誓った「殺しはしない」というルールを守りながら一般人として過ごしていきます。そんな彼を預かる真黒組の組長が陰謀から毒殺されてしまいます。

ザファブルの魅力は、映画さながらの躍動感あるアクションシーンです。漫画でありながらダイナミックな構図と、スピード感のある戦闘シーンは必見です。ザファブルのファンは、早く実写化して欲しいと願っているようです。同じヤングマガジンで連載していた『監獄学園』が実写化しましたので可能性はあると言われています。

ザファブルのもう一つの魅力は真面目にやりながらも個性的なキャラクターたちの掛け合いで生まれるシリアスな笑いです。特に、ザファブルはキャラ一人一人が個性的で、一般人からアウトローまで魅力的になっています。今回はザファブルのキャラを画像と記事執筆時点までのネタバレも一緒に紹介していきます。

ザファブルの主人公、ファブル。殺し屋の為、本名は不明。太平市では佐藤アキラと名乗っています。本編開始前に六年間で七十一人を殺害しているが、本人は至って温厚な性格です。ただ、スイッチが入った時は容赦なく相手を無力化する実力を持ちます。

幼少期の頃に殺し屋としての天才ぶりを発揮。それをボスに見込まれ、山で一か月生活するなどの過酷なトレーニングを受け、いくつもの死線を潜り抜けて最強の殺し屋へと成長します。現時点ではザファブル内で最強キャラです。しかし、一般人としての感性は低く、時々周囲とはズレた事を言ってしまいます。

佐藤アキラとしてはパートナーだった佐藤ヨウコ（こっちも偽名）と一緒に暮らす兄妹という設定です。デザイン会社「オクトパス」の配送・雑用担当としてバイトに入りましたが、社長に言われて描いたイラストが妙に受けてイラスト作成も請け負うようになります。上の画像はファブルの絵です。

一般人として暮らしていながらも、伝説の殺し屋としての腕は錆びていません。実弾を持った相手をおもちゃのような鉄砲で制圧。仕掛けられた爆弾を回避するためにマンションの外に飛び降りて一階下に退避。熊とだって戦います。それでいて、ボスの命令通り、誰も殺さずに過ごしている超凄腕です。

太平市を縄張りとする真黒組の組長が突如として死亡。組内部で組長争いが勃発する中、その死に自分と同類の殺し屋が関わっていると見抜き、若頭の海老原と共に調査に乗り出します。

ファブルの仕事上のパートナー。ファブルが仕事をする際のサポートや運転手を務めていましたが、彼と共に太平市に移り住みます。太平市では佐藤ヨウコと名乗り、ファブル＝佐藤アキラの妹という設定です。

可愛らしいルックスに愛嬌もあり、男心をくすぐる術を持った女性で、愛車を傷つけられたヤクザの懐にするりと入り込み宥めるのもお手の物です。意外な事に荒事にも長けていて、ザファブル内では二番目に強いです。そんな彼女ですが、困った悪癖があります。それは自分を酔わせようとする下心満々の男を酔わせるという事です。

ファブルと一緒に行動していたせいか、酒で足腰が立たなくなるくらい酔っ払い、思考も滅茶苦茶になる男を見るのを楽しみにしています。行きつけのBARではドランククイーンとして恐れられています。画像のように無邪気に喜ぶのが逆に恐ろしいようです。

10歳の頃に両親が火事で亡くなり天涯孤独の身となった所をボスに拾われ、以来教育を受けます。ファブルと違い、一般人としての感覚を持っているため、特に父親への憧憬が強く泣いてしまう時があります。

真黒組の組長が死亡する直前、街で同じ組織に属するプロを見かけた事により、太平市に大きな騒動が起きると予感。近づく嵐に備えて準備をします。

ファブルを預かる事になった真黒組。その若頭の海老原は昔気質のヤクザです。真面目な一般人には迷惑を掛けないようにし、殺し屋のような存在は快楽殺人鬼だと毛嫌いしています。ファブルの事も、厄介者と思い部下に追い出すように指示を出しますが、腹を割って話した結果打ち解けるようになります。ヤクザなのにザファブル内でも常識人です。

組長の死がプロによる犯行だと判明。それも内部に関わった人間が居る可能性が高く、組長の敵討ちのためにファブルと一緒になって行動します。

真黒組組員の一人。ある事を切っ掛けに佐藤明＝ファブルだと知り、彼に憧れ弟子入りを申し出ます。映画やフィクションの世界のヤクザに憧れており、いつか自分もそんな存在になろうと夢見ています。

その憧れが空回りして、ファブルが飛び降りて無事だった橋から自分も降りて骨折。ファブルの山ごもりに付き合って熊と対決など散々な目に遭っていきます。それでもファブルに対するあこがれは捨てきれず、彼に付き纏っています。ザファブル内の癒しキャラです。

組長の死に、組全体が不穏な空気に包まれるのを肌で感じ取るも、下っ端の為状況が分からずにいる。

清水岬は「佐藤明」の初めての知り合いとなった女性です。22歳と若いながらも親の借金もあって五つのアルバイトを掛け持ちする苦労人。それでいて、他人を気づかえる優しい子です。ですが、ザファブル一の苦労人です。

数年前までグラビアアイドルとして活動。際どい姿まで晒していましたが、結局売れることなく引退。今は真面目に働いていますが、その時に真黒組と繋がりを持ちます。真黒組のヤクザからデリヘルを強要され、断るも社長が暴漢にあってしまい、更に脅迫を受けて止む無く要求に応じます。そこを助けに来たのがファブルです。

ファブルによってヤクザのトラブルが片付いたのも束の間。今度はストーカー行為を繰り返していた貝沼が暴走。本人の知らない所で強姦寸前まで行きそうになりましたが、その前に貝沼はウツボの罠に落ちてしまいます。精神的に追い詰められた彼は逆上し、ミサキを殺そうとしますが、またしてもファブルに救われました。

貝沼の事も一段落し、世の中もクリスマスムードという事もあって佐藤兄妹と社長と共にクリスマスパーティーを開きます。ヤクザとのトラブルやストーカー騒動もあってか、愚痴を零しながらも穏やかそうに眠ります。

デザイン会社「オクトパス」の社長。仕事内容はブラックと言ってはばからない頑固そうな男に見えますが、意外と観察力があり社員の事を気づかう優しい人です。借金で苦しむミサキを気づかい、佐藤の暗い過去を察し、時折見せる男らしさはこんな上司が欲しいとファンからも好評のようです。

貝沼の騒動も終わり開いたクリスマスパーティー。佐藤と岬をくっつけようと二人きりにするため、洋子とサシで飲む事に。アルコールクイーンに負けまいと食らいつきますが、健闘虚しく彼女に敗れますが、最後に男の矜持として見せた姿に、洋子は亡き父を思い出しました。

オクトパスで働くファブルの同僚。大人しそうな青年に見えて、その本性はゲス。同僚のミサキをストーキングしており、彼女の自宅に不法侵入、盗撮カメラの設置などをしており、最後には強姦寸前までエスカレートします。しかし、自分の悪行がウツボに捕まれ、逆に脅迫のネタとされ、精神的に追い詰められ逆上。よりにもよってミサキを殺そうとするもファブルに止められます。

我に返り、自分のした事を恐れて逃亡するもウツボたちに身柄を拘束されてしまいます。殺されると思った貝沼はどうにか逃亡するも、誤って転落。哀れにも死亡してしまいます。

ウツボは太平市で興信所を開き、街の相談役のような仕事をしています。ですが、それは表の顔で、裏では数年以上もの時間を掛けて、将来揉め事を起こしそうな子供のリストを作成してマーク。読み通り、問題のある大人になった彼らの弱みを使って脅迫する悪党です。

昔、ファブルのターゲットにされたが辛くも生還。しかし、弟はファブルに殺され復讐に燃えていました。オクトパスの社員、貝沼を嵌めようとしたところ、佐藤明がファブルだと知り、彼と敵対する事を選びます。

興信所爆破など、なりふり構わない手段でファブルを殺そうと計画。ヒナコをも巻き込んだ殺害計画を実行しようとした矢先、両親の死の真実を知っていたヒナコに打たれてしまう。用意していた地雷も無駄になってしまい、最後には悪の矜持を持って死亡します。

鈴木ヒロシはウツボと共に興信所を営む、見た目は二十代ぐらいの若者です。しかし、それは整形した姿であり、実年齢は四十歳以上の殺し屋です。ウツボの仕事における暗部を受け落い、殺しの実行役を任されています。

殺し屋としてのスキルは高く、作中に出てきた殺し屋を一瞬で仕留め、一度は負けたヨウコを二度目では拘束に成功しています。一方で後ろめたい仕事に加わっているが一般人のヒナコを気づかう場面もあります。

ウツボと共にファブル殺害計画を実行しますが失敗。格の違いを思い知り、ファブルと和解します。ウツボが死に、街を騒がせたことから後始末を付けて一人街を離れていきました。

ヒナコはウツボの興信所で働く、車いすの女性です。ウツボの悪事を知りつつも、共に行動しているのはファブルに会うためです。ウツボの弟が死んだ現場に幼い彼女もいっしょに居り、その時に両足に麻痺が残ってしまいました。その上、自分の両親までファブルに殺されたとウツボに知らされ、彼と共に復讐する為に行動しています。

ファブルを待つ日々の合間に、公園の鉄棒でリハビリをしていたヒナコはある男と出会います。最初は突き放していたが、男が懲りずに話しかけてくるので根負けしてしまいます。男の妙に含蓄のある言葉に心を開いていきますが、その男が佐藤明、ファブルだと知りウツボの計画に参加します。

実はヒナコの両親を殺したのはウツボ。ウツボのミスでその事実に気づいたヒナコは計画に乗る振りをしてウツボを強襲。いつか自分で仇を取る為にとリハビリしていた足で立ち上がりますが、殺害計画の要である地雷を踏んでしまいます。

絶対絶命の危機を救ったのはファブルです。地雷から助け出され、仇だったウツボも死にヒナコは佐藤と二度と合わない事を約束、そして自分にもう一度断つ勇気をくれた事へ感謝して表の世界へと帰っていきます。

真黒組下っ端の高橋。海老原から佐藤兄妹の監視を命じられ、妹のヨウコに惚れてしまう。彼女に近づこうとするも、下心が見え見えだったため逆に轟沈。哀れな被害者第一号となってしまいます。

ユウキは女にもてるためなら努力を欠かさないプレイボーイです。行きつけのBARで見かけた可愛い子をナンパしようとするが、よりにもよってヨウコでした。彼女は一目でユウキの底の浅さを見抜き、逆に手玉に取ります。その理由は暇だったからです。

ジャッカル富岡は二流のお笑い芸人。テンション任せの体を張った芸風ですが、どういう訳かファブルのお気に入りです。彼のLINEスタンプを欲しいとねだり、彼のコマーシャルしている消臭スプレーを買い、彼の出ているドラマを録画する熱烈ぶりです。

今回紹介したのはザファブルに出てくる登場人物の一例であり、触りだけです。ザファブルは漫画とは思えないスピード感のあるアクションに、シュールな掛け合い、現代の裏社会をテーマにした重厚なストーリーなど魅力は一杯あります。もしも興味を持ったら、ザファブルを読んでみたらいかがでしょう。