【ジョジョ】吉良吉影の名言・名セリフ集!平穏を愛する殺人鬼から学ぶこととは?

ジョジョの中でも根強い人気を誇る第4部のラスボスである吉良吉影とそのスタンドのキラークイーン。人生を平穏に過ごしたいといいながら女性を殺し続ける殺人鬼のセリフには、様々な名言やそれを踏まえた名シーンが数多く存在し、しかもこの現代においては非常に共感できる部分も多いと言われています。ここでは、そんな殺人鬼・吉良吉影の有名なセリフや名言、名シーンを紹介していきます。

【ジョジョ】吉良吉影の名言・名セリフ集!平穏を愛する殺人鬼から学ぶこととは?のイメージ

目次

  1. 吉良吉影はジョジョ4部のキャラクター
  2. 吉良吉影の名言・名セリフ集
  3. 吉良吉影は平穏を愛する殺人鬼
  4. 吉良吉影から学ぶこと
  5. 吉良吉影の名シーン
  6. 吉良吉影のスタンド・キラークィーン
  7. 吉良吉影に関する感想や評価は?
  8. 吉良吉影の名言・名セリフ集まとめ

吉良吉影はジョジョ4部のキャラクター

ジョジョの奇妙な冒険の作品情報

ジョジョの奇妙な冒険の概要

吉良吉影の登場するジョジョの奇妙な冒険とは、1987年より週刊少年ジャンプ、ウルトラジャンプ連載されている長寿漫画で、シリーズ累計で7,000万部を超える販売部数を誇ります。大きく体をひねりダイナミックなポーズの「ジョジョ立ち」や規定の概念にとらわれない独特の色調など他の漫画では見られない特徴が多数見られ、ファンを公言する著名人も少なくありません。

ジョジョの奇妙な冒険のあらすじ

ジョジョの奇妙な冒険とは、過酷な運命に挑む強い意志と何者にも屈しない気高い誇りを持つジョースター一族の、世代を超えた冒険の物語です。第1部イギリスの貴族であるジョナサン・ジョースターをはじめとし、第2部ではその孫に当たるジョセフ・ジョースターの、第3部ではさらにその孫の空条承太郎が主人公として活躍します。

ジョジョ4部のあらすじ

上述のジョセフ・ジョースターの隠し子に当たる東方仗助を主人公とした物語で、第1〜3部のように世界中旅をし敵を倒すような冒険ではなく、杜王町という日本にある架空の町に潜む様々な不可解な事件や不思議な力を持つ犯罪者に立ち向かうといった物語になっています。単純に「悪の組織・集団を戦って倒す」という形式にはとらわれておらず、敵味方ともに戦闘に特化しないスタンド能力者も少なくありません。

あくまでも「日常の中の非日常」を描いており、賭け事やじゃんけん勝負が描かれていたり、あるいは事件と思っていたが実は単にスタンド能力を使った料理店であるだけだったりなど、異彩なストーリーが多いのも特徴です。物語後半からは殺人鬼吉良吉影が登場し、町に潜む吉良吉影を追う形で物語が進行していきます。

吉良吉影とは

吉良吉影のプロフィール

吉良吉影とはジョジョの奇妙な冒険第4部の舞台である杜王町に潜む殺人鬼です。1966年1月30日生まれの33歳男性、血液型はA型。一見どこにでもいるような平凡なサラリーマンですが、その実「手」の綺麗な女性を50人近くも殺しています。殺された女性の多くは「手」のみを残して跡形もなく爆発させられており、その「手」だけを家に持ち帰りまるで恋人のように語りかけたり、頬ずりしたりしていました。

吉良吉影はラスボス?

物語の後半、杜王町の行方不明者数が全国の平均と比べても突出して多いことが語られており、その一因として、殺人鬼が町に静かに潜んでいることが語られます。それが吉良吉影です。東方仗助とその仲間たちはその後、町に潜む殺人鬼である吉良吉影を追う形で物語が進んでいきます。

出世やお金稼ぎにも興味を示さず、第1〜3部のラスボスであるディオやカーズのように組織の上に立ったり自身の力を誇示することも無縁な吉良吉影。「好みの女性を殺しながら平和に生きていく」ことだけを目指すという狂った感性を持った殺人鬼だからこそ、日常に潜む恐怖を描く第4部のラスボスにぴったりな存在と言えるでしょう。

吉良吉影の名言・名セリフ集

名言・名セリフ①「もっとも闘ったとしてもわたしは誰にも負けんがね 」

誰に対しても本気を出せば絶対に勝てるという、吉良吉影の確固たる自信からくるセリフです。彼にとっては生きていく上で障害など何1つとしてないのです。

名言・名セリフ②「わたしは常に心の平穏を願って…」

常に心の平穏を願って生きる吉良吉影は決して勝ち負けにこだわって頭を悩ませる事はありません。勝ち負けなど吉良吉影にとっては心の安寧を妨げる要素に過ぎないからです。

名言・名セリフ③「誰も『爪』をのびるのを…」

爪がのびるという誰もが持ち合わせる常識と、自身の異常かつ残酷な性癖を一切変える事ができないことを同等に考えているという、異常な殺人鬼ぶりが伺えるセリフです。

名言・名セリフ④「だめだめだめだめだめだめだめ!君は…」

キラークイーンの目撃者重ちーが血まみれとなり助け求めた際に放つ、無情な殺人鬼のセリフです。

名言・名セリフ⑤「早人! おまえが運んで来てくれたのだ!」

川尻浩作の息子である早人の作戦によって吉良吉影の正体は仗助の知られるところになりますが、その仗助との戦いによるピンチを切り抜けることができたのは、早人が持ってきていた猫草のおかげでした。自分にとって不利な状況を運んできたものを最大限生かしてチャンスに変える、吉良吉影の運命の強さが現れている名シーンです。

名言・名セリフ⑥「これで今夜も…くつろいで熟睡できるな」

殺人鬼である自分の正体を知った人間を殺し、証拠を全て消し去った後に放ったセリフです。吉良吉影にとって「自身の安眠が妨げられること」は「殺人鬼である自分の正体が知れること」と等価値であり、言い換えれば「正体がバレることなど安眠を妨げる程度のトラブルでしかない」と言っているのです。

名言・名セリフ⑦「命を運んでくると書いて「運命」! 」

仗助との戦いでキラークイーンが危機に陥った際、自分を陥れようとした早人のおかげで助かった時のセリフです。「運命」を自分の都合に解釈する自分本位の殺人鬼ならではのセリフです。

名言・名セリフ⑧「君を始末させてもらう」

殺した女性の「手」を見てしまった重ちーに対して、自分勝手に自分のことをベラベラ喋ったあとにキラークイーンを出した時のセリフです。なぜ殺されなければいけないのか、相手にしっかりと認識させた上で殺す。このスタンスは物語を通して見られます。それは吉良吉影ならでは美学なのかもしれません。

名言・名セリフ⑨「激しい「喜び」はいらない…」

現代においてこういう考えの人は少なからずいるのではないでしょうか。自分の生を淡々と過ごしたい、そんな願いの込められたセリフです。

名言・名セリフ⑩「君はわたしの睡眠を妨げる「トラブル」であり「敵」というわけさ…」

キラークイーンを出し、これから殺す相手を「睡眠を妨げる」程度のトラブルでしかないと宣う吉良吉影。しっかりと睡眠をとることについてはこだわりがあるようです。

名言・名セリフ⑪「質問を質問で返すなあーっ!!」

リアルでも言いたくなる場面が多いセリフでしょう。現実ただそれをパニックになっている女性に強要するあたり、相手のことをまるで考えてない異常な殺人鬼ならではのセリフです。

名言・名セリフ⑫「50数万円しかないって意味でしてね…」

家賃の滞納が続いていた川尻家に大家が直接回収に来ます。川尻浩作になりすます吉良吉影はそんな大家に対して、滞納分の家賃に加えさらに数ヶ月先の分まで家賃を支払います。吉良吉影は自分が他人に下に見られること好みません。はじめ強気に出ていた大家が、家賃を前払いで払ってくれると分かった途端コロッと態度を変えへこへこし出すのですが、吉良吉影はこのように、絶対に自分が上でなければいけないのです。

名言・名セリフ⑬「必ず爆死させる…」

正体を知られたからには、それがたとえ誰であろうとも問答無用で必ず殺すことが、吉良吉影の「平穏に生きる」コツです。吉良吉影のスタンド・キラークイーンならば対象を爆発させ跡形もなく消しとばすことができることから、「爆死させる」というセリフになったのでしょう。

名言・名セリフ⑭「私はどこに…連れていかれるんだ…? 」

仗助たちとの激闘の末命を落とした吉良吉影がたどり着いたのは、霊の通り道と言われる小道でした。そこで吉良吉影はキラークイーンすら通用しない闇から伸びる無数の手によって、「決して平穏などないところ」へと魂を連れていかれるのです。最悪の殺人鬼が裁かれる瞬間が描かれた名シーンです。

名言・名セリフ⑮「それじゃあ仕事に出かけるか…」

殺人鬼である自分の正体を隠し通せる自身がある吉良吉影の陽気さと、自分の夫に恋をし始めて嬉しそうなしのぶの2人の姿の対比がとてもうまく描かれています。

名言・名セリフ⑯「この吉良吉影の『勘』が…ここから『用心深く観察しろ』と言っている」

朝の早人の様子が変だったため「何かあるのでは?」と勘ぐる吉良吉影。吉良吉影を出し抜こうとする早人に感づく吉良吉影の感性には驚きを隠せません。

名言・名セリフ⑰「あなただけだッ!…」

時間を吹き飛ばしこれまで追い詰められた事実をなかったことにできるキラークイーンの第3の爆弾、バイツァ・ダストを発動させる直前のシーンです。追い詰められた吉良吉影の切迫した様子が現れています。

名言・名セリフ⑱「コッチヲ見ロッ」

吉良吉影のスタンドであるキラークイーンの第2の爆弾、シアハートアタックのセリフです。突如現れたドクロのスタンドの恐ろしさが際立ちます。

名言・名セリフ⑲「食料の幽霊?食い物も幽霊になる?…でもそもそも最初から卵って生き物なのか?…」

何気ない事象に潜む不思議を言語化している、こんな哲学的なセリフもジョジョシリーズならではです。

名言・名セリフ⑳「『思い込む』という事は…」

人間は誰しも自分の都合の良い方へと思い込んでしまう癖があります。そしてそれこそが、自分を窮地に追いやってしまう要因になると吉良吉影は言っているのです。

名言・名セリフ㉑「『ジョー・モンタナ』の投げる…」

相手との距離を慎重に測り、確実に仕留めるよう考えている吉良吉影のセリフです。こういった「〜のように」という例え方は、ジョジョシリーズ全体でよく見られます。

名言・名セリフ㉒「来るか! 承太郎…」

正体がバレ、1番会いたくなかった空条承太郎と初めて相対するシーンでのセリフです。自らを追い詰めキラークイーンの第3の爆弾・バイツァ・ダストの発動を狙っています。

名言・名セリフ㉓「フウウウウウウ~~~」

「手のところだけ切り抜いてしばらく…部屋に飾ってました。あなたのも…切り抜きたい…」吉良吉影の変態性を確固たるものにした名セリフです。

名言・名セリフ㉔「忘れていた『帽子』を…とどけにきたよ…」

物陰からそっと姿を表す吉良吉影のセリフです。後ろからいきなり声をかけられる恐怖と早人の絶望感を感じられるシーンです。

名言・名セリフ㉕「一度起こった『運命』の結果は…」

キラークイーン・バイツァ・ダストにより一度死ぬ運命が決定づけられたら最後、何をしても動かすことができない。そんな絶望を早人に与える吉良吉影のセリフです。

名言・名セリフ㉖「最も重要なのはこの青空を眺めること…」

幽霊になっても吉良吉影の本質は変わりません。自分の幸福を追求することには余念がないのです。

名言・名セリフ㉗「『勝ち負け』にこだわったり…」

心の平穏について語る吉良吉影です。こういった人生観や幸福論は特に最近増えてきたとも言われています。

名言・名セリフ㉘「永遠に時が続くというのなら…」

幽霊としてこの世に留まっている吉良吉影が今後どのようにして幸福に生きるかを考えているセリフです。自分の幸福についてしっかり考えているところは生前と一緒です。

名言・名セリフ㉙「おまえが『露伴』に会ったという事実さえも消えて…」

キラークイーン・バイツァ・ダストが発動し、岸辺露伴が死ぬ運命は確定しました。今後早人が何をしようとも、岸辺露伴の死は免れません。早人を絶望に追いやるセリフです。

名言・名セリフ㉚「この女ともそろそろわかれ時かな、手を切る時期か…」

もともと殺した女性の「手」を切り取って持ち歩く吉良吉影の、異常な感性が表れるセリフです。

名言・名セリフ㉛「このわたしが杜王町から逃れるだとーッ!」

追い詰められた吉良吉影に、父である「写真の親父」は杜王町から出ることを提案されますが、変化を嫌う吉良吉影はそれに対して激高します。

名言・名セリフ㉜「この吉良吉影が切り抜けられなかった…」

人の死を背景とした幸福を享受して過ごしてきた吉良吉影は、ここで初めて完全な敗北を味わいます。しかし、決して諦めることはありませんでした。最後まで「自分ならどうにか切り抜けられる」と信じているセリフです。

名言・名セリフ㉝「『おむかえ』が来たというわけだよ」

死んで幽霊になっても人を殺す生活をしている吉良吉影。そのセリフはまるで死神のようです。

名言・名セリフ㉞「おおっ!竹久夢二か?これ!マジィ!?」

死んで幽霊になった後、吉良吉影は生きていた頃の記憶を失いつつもまだこの世界に止まっていました。セリフから、生きていた頃に比べて感性が若くなっているのかもしれないと思わされます。

名言・名セリフ㉟「そんなに出世したかったのか…」

吉良吉影がなりすます一般人の川尻浩作が、とにかく会社でペコペコしていたことに対するセリフです。目立たず、平穏でいたい吉良吉影にとって、出世のために上司の顔色を伺い、ひたすら頭を下げる川尻浩作の行動は、理解のし難いものだったのでしょう。

名言・名セリフ㊱「殺さなくてはならないところだった…」

早人がそこに隠れているとも知らずに言ってしまったセリフです。これをきっかけに、吉良吉影は早人に追い詰められてしまうことになるのです。

吉良吉影は平穏を愛する殺人鬼

殺人鬼と言われる理由

まるで噂話でもするかのような気軽さで、吉良吉影は人を殺します。人を殺すことは吉良吉影にとって日常の一部であり、ごく当たり前のことです。その感覚が、吉良吉影の殺人鬼たる所以なのです。

吉良吉影は無欲

吉良吉影は自分が1番になったり、地位や名誉、名声を手にすることに全く生きがいを感じません。実力があっても決して目立つポジションには立たない。それは幼い頃からずっと変わらない、吉良吉影の信念でもあります。

非日常が嫌い

いつもを同じ時間に朝食をとり、いつもと同じように睡眠をとる。そしていつもと同じように女性を殺す。そうやって死ぬまで平穏に暮らすことが吉良吉影の何よりも尊い願いなのです。

吉良吉影から学ぶこと

吉良吉影から学ぶこと①規則正しい生活

平穏でいるためにはストレスを溜め込まないことが重要、と吉良吉影は説いています。また健康によい習慣…例えば寝る前にあたたかいミルクを飲み20分ほどストレッチをするなど、いつも変わらずルーチンでできる環境を維持することもまた重要なのです。

吉良吉影から学ぶこと②自分の幸福を知る

自分が何において幸福を感じるのかをあらかじめ理解しておくことが、幸福に生きる条件だということです。それをしっかりと理解しておけば、幸福を妨げるものが何なのか、それを排除するために何をすれば良いのかがはっきりするのです。

吉良吉影から学ぶこと③ストレスを溜めない

喜びも悲しみも、心の動きは全て吉良吉影にとってはただのストレスでしかないと言っています。確かに、全く感動しない人生というのは、人によっては面白みにかけるところはあるでしょうが、決してそれが悪いということはないでしょう。平穏とは常に心が安定し乱れがない状態であることを、吉良吉影はよく理解しているのです。

吉良吉影から学ぶこと④最後まで諦めない

靴のムカデ屋での1件や早人に殺人鬼であることを看破された時、そして仗助との勝負に負けて承太郎をはじめとするスタンド使いに囲まれた時など、吉良吉影は本編において、何度も仗助や承太郎に追い詰められてきました。けれども吉良吉影は最後まで決して諦めることはありません。最後には自分が勝利すること確信して、最後まで自分が生きる道を見出そうとするのです。

吉良吉影から学ぶこと⑤語り過ぎない

吉良吉影は「これから殺す相手」に対して、自分のことを多く語りすぎる傾向があるようです。重ちー然り、康一然り、そして早人然りです。そして語りすぎるが故に、ビデオに取られてしまっていたり、仗助たちに正体がバレてしまうなどピンチを招いてしまうことも多々ありました。自分を語りすぎることが自分の首を絞めてしまうこともあると、学ぶ必要があるでしょう。

吉良吉影の名シーン

名シーン①初登場シーン

一見普通の会社員、意中の女性とドライブを楽しんでいるだけの普通の男性として登場します。日常に潜む異常な殺人鬼という構図が丁寧に描かれています。

名シーン②吉良吉影と猫草

正体不明の猫草に対して慎重に接している様子が描かれ、吉良吉影の殺人鬼以外の一面がよく分かるシーンです。

名シーン③猫草にも容赦なし

多少の愛着もわいたところだったのでしょうが、自分の平穏を乱すものであれば容赦無く爆発させる、そんな吉良吉影の割り切る性格が見て取れます。

名シーン④幸福への執着

吉良吉影は自分がこれと決めた幸福にとことん執着します。もし他に、例えば仮の夫婦として一緒に過ごしたしのぶとともにある幸福を享受することができたのなら、もっと違った結末もあったかもしれません。

名シーン⑤筆跡まで真似る

顔を変え、川尻浩作の姿と生活を手に入れた吉良吉影ですが、些細なほころびで正体がバレないよう徹底して川尻浩作になりきろうとします。平穏のために自分の筆跡すら変えてしまおうとするなど、まさに幸福に対する執念でしょう。

名シーン⑥お出かけのキス

自分の明確な「敵」である早人に対して、一番効果的にダメージを与えることができる方法をとる吉良吉影。そんなつもりのない吉良吉影に対して、嬉しそうなしのぶが哀れにすら感じます。

名シーン⑦しのぶを心配する吉良吉影

これまで人間としての女性には一切興味を示してこなかった吉良吉影が、初めて人間の女性に優しい感情を抱いたシーンです。非道かつ異常な殺人鬼がかりそめの夫婦の間で今まで持ったことのない感情を芽生えさせていく上で、非常に貴重なセリフと言えるでしょう。

名シーン⑧吉良吉影と美女の手

吉良吉影は初登場時、自身の運転する車の中で助手席に語りかけている様子が見られます。ギアを操作する手に女性の手が添えられそしていたり、腕時計の話題になったり、ことさら「手」のみにスポットが当てられます。

そして、車を降りる際に、「週末は楽しく過ごそう」とその手を取るのです。「手」だけを。

名シーン⑨吉良吉影VS重ちー

殺した女の手を見られ、口を封じようとする吉良吉影と、何とか逃げ切りその事実を仗助たちに伝えようとする重ちーとの戦いです。仗助たちをギリギリまで追い詰めた重ちーがいともあっさりと吉良吉影のキラークイーンに殺されたことで、その強さが際立つ名シーンです。

名シーン⑩吉良吉影VS康一

ともに吉良吉影の調査に来ていた承太郎がやられてしまい、康一は1人で最悪の殺人鬼とそのスタンドであるキラークイーンと相対します。結果はあっさりと敗北してしまうのですが、精神的に吉良吉影を追い詰め、取り乱す吉良吉影と対照的に笑って散る康一に誰も「カッコいいッ」と感じたことでしょう。

名シーン⑪追い詰められる吉良吉影

承太郎と康一に極限まで追い詰められてもなお、幸福への道のりは決して諦めないのが吉良吉影です。この状況でも笑顔という、不気味なシーンです。

名シーン⑫康一の靴下

キラークイーンでいざ康一を殺す段階になって、裏返しに履いている康一の靴下が気になり、履かせ直してしまいます。そしてこの後几帳面さが災いして、吉良吉影はさらに追い詰められてしまうことになるのです。

吉良吉影のスタンド・キラークィーン

キラークィーンの能力

キラークイーンのスタンド能力は「触れたものを爆弾に変える」というものです。小さな小石や衣服、ドアノブ、圧縮された空気の塊や果ては人間そのものまでも爆弾に変え、爆発させてしまうことができます。人間を爆弾に変える場合、その人間の手を取り、その手を綺麗に残したままにそれ以外の体を爆発させてしまうこともできます。しかも原則、爆破したものはそのかけらすら残ることはありません。

またキラークイーンの持つ爆弾の能力は1つだけではありません。第2、第3の恐ろしいオプションも有しているのです。シアハートアタックと、バイツァ・ダストという爆弾です。

シアーハートアタックとは

シアハートアタックとはキラークイーンの左手の甲に存在し、状況に応じて独立して稼働させることができる自動追尾型の爆弾です。人間の体温以上の温度を感知してターゲットを定め突撃し一定時間接触していると巨大な爆発を起こしますが、シアハートアタックそのものは非常に頑丈で爆発で壊れることがないため、無差別に次から次へとものを爆発させて行くことが可能です。

本編では、主人公たちがいる建物の中にシアハートアタックを置き去りにして始末させようとし、吉良吉影本人はカフェで優雅にお茶を飲みんでいました。ただし弱点として、人間の体温よりも高温のものがあった場合それをそちらをターゲットと誤認してしまうこと、そして自動追尾型であるため定めたターゲットに対して単純な動きしかできないことが挙げられます。

バイツァ・ダストとは

バイツァ・ダストとは吉良吉影が極限まで追い詰めら絶望した際に発動する爆弾で、吉良吉影自身がそれを自在にコントロールすることはできません。吉良吉影の正体について知っている人間にのみ仕掛けることが可能で、仕掛けられた人間が吉良吉影の正体について第三者に教えようとしたり、もしくは第三者から尋問などを受けて吉良吉影の正体についての秘密が漏れそうになるときに発動、該当する第三者を爆発させます。

しかも爆発させる際に時間を巻き戻してしまうのですが、巻き戻った時間の中で起こった事実は、バイツァ・ダストを解除するまで変えることができません。つまり一度吉良吉影の正体の秘密を知ってしまった人間は、巻き戻った後の世界で吉良吉影の秘密を知ることがなかったとしても、やはり同じ時刻に爆発してしまうのです。

バイツァ・ダストを仕掛けられた人間以外から吉良吉影の正体を知ったのなら爆発することはありません。本編では、吉良吉影が自分で「吉良吉影という殺人者である」としゃべっているところを仗助が聞き、その正体を知ったため吉良吉影はバイツァ・ダストを解除せざるを得ない状況になってしまったのでした。

バイツァ・ダストの弱点はまさにそこで、時間を巻き戻してから、吉良吉影の秘密を知った人間が爆発してしまう前にバイツァ・ダストが解除されてしまうと、今まで爆発することになっていた人間も爆発せずに生き残ってしまうのです。また一旦解除してしまうと、吉良吉影が絶望するほどに追い詰められないと再度発動させることができません。

キラークィーンの容姿

キラークイーンの顔や目は猫を思わせるような風貌で、体の様々なところにドクロが描かれています。吉良吉影の平和で安らかに暮らしたいという願いが猫の生活に近しいことから、このような風貌なのかもしれません。

吉良吉影に関する感想や評価は?

吉良吉影に関する感想や評価はネット上に数多くあふれています。ここではそのうちのいくつかを紹介します。

カッコいいという意見は非常に多く見られました。ジョジョのシリーズのラスボスはどれも皆非常にカッコいいと人気がありますが、この吉良吉影は一般人に紛れていることから、特に一番身近に感じやすいのかもしれません。

ジョジョのシリーズのラスボスでは唯一、その内面まで非常に掘り下げられたキャラだと言えるかもしれません。特に川尻浩作になりすましている間のしのぶとの交流については、単なる殺人鬼ではない一面を垣間見ることができ、複雑な思いを抱いた読者も多かったのではないでしょうか。

「吉良吉影がしのぶと幸せになって欲しかった」という声も非常に多かったことも、ジョジョシリーズにおいては珍しいことでしょう。

これまでのジョジョのラスボスと違って、初めて人間味のあるキャラクターであったということでしょう。だからこそ、今もなおこれだけの人気を誇っていると言えます。

吉良吉影の性格や思想に関して、共感とまではいかないものの、今の時代ならありえる、リアルにありそうという声も少なくありません。当時日本人の考え方の最先端を進んでいたと言えるでしょう。

吉良吉影の名言・名セリフ集まとめ

吉良吉影の人気は今もなお衰えることがなく、むしろ現代の日本においてより理解の幅が広まったと言えるかもしれません。またそんな吉良吉影の言葉には現代だからこそ共感できる部分も多く、参考になる部分もたくさんあります。もう1度改めて、ジョジョの奇妙な冒険第4部を手に取ってみるのもいいかもしれません。

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