Just Because!の感想はつまらない?原作小説とアニメ版最終回まで比較

「Just Because!」は2017年10月から12月まで放映されたオリジナルテレビアニメです。アニメの放映とほぼ同時で原作小説が「ダ・ヴィンチ」誌上で連載されました。高校生の日常生活と恋愛模様を描いた「Just Because!」ですが、その感想はつまらないという声が多いと言われています。なぜ「Just Because!」はつまらないという感想を持たれているのでしょうか?ここでは「Just Because!」の原作小説とアニメ版最終回までを比較していきます。

Just Because!の感想はつまらない?原作小説とアニメ版最終回まで比較のイメージ

目次

  1. Just Because!とは?
  2. Just Because!の原作とアニメ版を最終回まで比較!
  3. Just Because!の原作小説感想は?
  4. Just Because!の感想がつまらないと言われる理由は?
  5. Just Because!の感想やアニメ版との比較まとめ

Just Because!とは?

「Just Because!」は2017年10月5日から同年12月28日まで放映されたテレビアニメです。同時進行で「ダ・ヴィンチ」2017年10月号より小説版の連載が開始されました。とある高校生グループの日常と恋愛模様を繊細なタッチで描いた作品として話題となりファンの獲得に成功したと言われています。

しかし、テレビアニメを最終回まで観たファン、小説を最後まで読んだファンの感想として多かったのが「つまらない」という感想だったと言われています。なぜ話題作だった「Just Because!」はつまらないという感想を持たれてしまったのでしょうか?ここでは「Just Because!」の原作版とアニメ版最終回を比較、紹介していきます。そして「Just Because!」がつまらないという感想を抱かれた原因を考察していきます。

Just Because!作品情報

ここでは「Just Because!」の作品情報を紹介していきます。「Just Because!」はオリジナルテレビアニメ作品として企画され、小説家鴨志田一がシリーズ構成を行いました。キャラクター原案を漫画家の比村奇石が行い、この2人が「Just Because!」の立役者だと言われています。原作小説は鴨志田一が手がけ「ダ・ヴィンチ」に連載され、2017年11月25日に単行本が発売されました。

「Just Because!」のテレビアニメは2017年10月から同年12月までTOKYO-MXなど独立局で放送され、BS放送もされました。インターネット配信も積極的に行われ、AbemaTVやひかりTV、GYAO!、ニコニコ動画、バンダイチャンネル他多くのサイトで配信されました。全12話で放映後にBlu-rayやDVDなど円盤が全6巻で発売されました。

Just Because!あらすじ

ここではファンの間でつまらないという感想を持たれたと言われている「Just Because!」のあらすじを紹介していきます。舞台は神奈川県の柏尾川高校で時期は2学期の終盤です。ここに福岡から転向してきた主人公泉瑛太はもともと神奈川県の中学に通っており父親の転勤で4年ぶりに戻ってきました。そこで彼は中学時代に親友だった夏目美緒と相馬陽斗に再会しました。

瑛太、美緒、陽斗はさらに同じ高校の森川葉月と乾依子らと「えのすい」というLINEグループを作りました。5人で水族館へ行ったことがグループ結成のきっかけでした。グループの中では各々が意中の人に対して淡くも熱い恋愛感情を抱いていました。陽斗は葉月のことが好きで、思い切って告白しましたがフラれてしまいます。しかし、葉月は陽斗のことを次第に意識していくようになります。

瑛太はグループのメンバーではない写真部の小宮恵那につきまとわれるようになりました。しかし、瑛太は美緒のことを想っていて、その美緒は陽斗に片思いをしていました。時間の経過とともに美緒は陽斗から瑛太へと気持ちが移り変わっていきます。お互いの想いがもつれていきながらも、瑛太は第一志望の大学に合格したら美緒に気持ちを告白するという決心をしました。そして運命の合格発表がやってきました…。

「Just Because!」公式サイト

Just Because!の原作とアニメ版を最終回まで比較!

ここではつまらないという感想が多いと言われている「Just Because!」の原作とアニメ版の最終回までを取り上げていきます。原作小説版とテレビアニメ版両方を比較して「Just Because!」がなぜそのような感想を持たれてしまっているのかを考察していきます。

原作とアニメのストーリー展開の違い

「Just Because!」の原作小説とアニメ版のストーリー展開の違いを紹介していきます。一番大きな違いだと言われているのはアニメ版が泉瑛太・相馬陽斗・夏目美緒・森川葉月のえのすいグループと写真部の小宮恵那の5人の視点から高校生活や恋愛模様が描かれています。それに対して原作小説は瑛太と美緒の視点から2人の恋愛事情がメインとして描かれており、他の登場人物は脇役に徹している印象と言われています。

したがってテレビアニメ版で取り上げられた瑛太と美緒以外のエピソードやイベントは軒並みカットされているというのが原作版の大きな特徴となっています。例えば陽斗が葉月に告白するシーン、恵那が瑛太のことを想い焦がれるシーンなどがカットされています。このことでアニメ版で存在感を示していた陽斗や瑛太につきまとってウザイと言われていた恵那が目立っていないと言われています。

小説はスピンオフでオリジナルはアニメ脚本

「Just Because!」はもともとオリジナルテレビアニメとして企画された作品です。従来の作品とは別で小説版は原作というよりはスピンオフ作品に近いのではないかという指摘をするファンも多くいます。小説版を連載させた「ダ・ヴィンチ」の編集長は鴨志田一からスピーディーな展開にしたいという希望を受けたと言われています。その結果が瑛太と美緒中心のラブストーリーという形でした。

原作の心理描写とアニメ版のED曲

登場人物の心理描写が繊細で良いとファンから評価されている「Just Because!」ですが、特に小説版はヒロイン夏目美緒の描写に人気が集まっていると言われています。さらにテレビアニメ版のエンディング曲「behind」は女性シンガーソングライターやなぎなぎが小説版美緒の心情を歌にしたものではないかという感想を多くのファンに抱かせたと言われています。

アニメ後半の展開

「Just Because!」の原作小説は泉瑛太と夏目美緒の心理描写や恋愛模様がストーリーの核となっています。それに対してテレビアニメ版は相馬陽斗、森川葉月、小宮恵那が絡んできて各々の視点からもストーリーが紡がれていきます。それが結果的に小説版を超えるボリュームになっていると言われており、比較的淡々と進行する小説版と比較してもアニメ後半は様々なイベントが発生し、面白いという感想があります。

例えばテレビアニメ版の10話だと恵那が瑛太にバレンタインデーのチョコと大学合格祈願のお守りをあげるという一大イベントがありますが、小説版にそのような描写はありません。また、最終回で瑛太は恵那のことをフッてしまいますが、アニメ版ではその後慟哭するのに対し小説版では涙を堪えて笑うなどストーリー展開に違いが見られ、その対比が興味深いという感想を持つ人も多いです。

Just Because!の原作小説感想は?

ここでは「Just Because!」の原作小説の感想を取り上げていきます。5人の心理描写が細かく絡んでいくテレビアニメ版と比較すると淡々と進んでいくストーリー展開に対してつまらないという感想を持つファンもいれば、テレビアニメ版の内容を補完してくれる内容であると高評価の感想持つ人もいると言われています。「Just Because!」の原作小説はどんな感想を持たれているのでしょうか?

展開が足早

「Just Because!」の原作小説を読んだ人が抱く感想として多いと言われているのが展開が足早であるということです。主人公泉瑛太とヒロイン夏目美緒の視点で描かれる小説版は相馬陽斗や森川葉月、小宮恵那らが存在感を示すイベントが多く存在するテレビアニメ版と違い、それらがバッサリとカットされているためにどうしても展開が性急過ぎると感じるファンが多いと評されています。

また、陽斗・葉月・恵那からの視点が存在しないため、ストーリーがどことなく薄いものに感じてしまうファンも多いようです。小説版の感想がつまらないというのもこの辺りに起因しているのではないかと言われています。しかし、この足早な部分・テンポが読んでいて心地良いという感想を持っている人もいます。

泉瑛太のモノローグ

「Just Because!」の原作小説版で大きな効果を上げていると言われているのが終盤において行われた主人公泉瑛太のモノローグです。瑛太はモノローグの中でずっと近くにいるとそのことが当たり前になってしまって何も行動を起こせないということを語っています。片思いしている美緒が近くにいる状況が当たり前になると告白なんていつでもできるから結局やらないで終わってしまうということです。

瑛太は福岡県に転校して美緒が身近にいない4年間を過ごしたことで、それが当たり前のことでないことを悟りました。当たり前でないからこそ自分が行動を起こさないと何も状況は進展しないのだということも学びました。このモノローグを「Just Because!」小説版の名場面・名セリフだと高評価するファンも多いです。

LINEを使った演出

「Just Because!」の原作小説版にはLINEを使った演出が高く評価されています。アニメ版で行われた「なぜ美緒が瑛太のLINEを2ヶ月間も未読にし続け、瑛太を避け続けていたのか」という行為に対する疑問への解答が成されていると言われています。テレビアニメ版の補完を小説版が行った顕著な例だとファンの間では言われています。

また「Just Because!」のストーリーにはもともとLINEグループが存在していたことも最終回の伏線になっていたのではないかと推察するファンもいると言われており、「Just Because!」の大きな魅力のひとつになっているという感想を持った人もいます。

Just Because!の感想がつまらないと言われる理由は?

ここでは「Just Because!」の感想がつまらないと言われている理由をいくつか理由を取り上げて考察していきます。よくある高校生の日常の機微や心理を繊細に描いてファンを獲得していった「Just Because!」はなぜつまらないという感想を持たれて評価を落としてしまうこととなったのでしょうか?大きく3つの理由があるのではないかと言われています。どのようなものがあるのかご覧ください。

作画崩壊

「Just Because!」のテレビアニメ版を観た人の中で特に多い感想だと言われているのが作画崩壊についてです。日常生活を淡々と描くストーリーに対する絵柄はリアルタッチであることがセオリーであると言われています。「Just Because!」アニメ版に関しては建物や風景などの背景はリアルに描かれているのに人物に関しては作画崩壊を起こしていると感じた人が多いと評されています。

また、ストーリーの真面目さに対して演出を軽めにしたり、キャラクターの絵柄をカジュアルっぽくしたり、声優の演技も軽めにしたりということが出来のバランスを悪くしてしまったのではないかと評価する人もいます。

すれ違いが起こりすぎる

「Just Because!」の感想がつまらないと言われる理由の2つ目が「すれ違いが起こり過ぎる」ということです。特に第11話で瑛太と美緒が同じ大学をすれ違いで受験した展開とその後の合格発表の日も瑛太は会場に直接見に行くのに対し、美緒は合格通知を受け取ってそのことを知るということで、すれ違いが起こり過ぎた展開にストレスを感じつまらないと思った人が多いと言われています。

また、そのすれ違いの多さが冗長さを招いてしまったのではないかという人もいます。必要性がないと思われるシーンが多くなって、その結果ダラダラとした展開になったことでつまらないという感想を持ったファンも多いと言われています。

最終話の最後が微妙

「Just Because!」の感想がつまらないと言われている理由の3つ目が最終回に関してです。先に挙げた作画崩壊が最も顕著に表われてしまったのが最終回である第12話だと言われています。その他にも瑛太と美緒に対する演出に独善的な部分を感じるという感想を持った人もいます。

そして美緒が瑛太を避け続け、LINEの未読スルーを実に2ヶ月も続けた展開に不満を持ったファンも多いと言われています。2人がお互いの気持ちを伝え合うのは実に大学生になってからということを良く思っていない人もいると言われています。高校時代の話で、特に瑛太は美緒への想いを伝えるために大きな決心をしたはずなのにそれが大学入学後まで先延ばしになってしまうのは良くないと評されています。

Just Because!の感想やアニメ版との比較まとめ

ここでは「Just Because!」の感想やアニメ版との比較を取り上げながら、なぜ「Just Because!」がつまらないという感想を持たれてしまったのか、その理由を考察してきました。様々な理由があることが窺えましたが、繊細なキャラクター描写やストーリー展開について高く評価するファンも多いです。この機会に「Just Because!」のテレビアニメ版や小説をご覧になり、その世界観に触れてみてください。

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