宇宙兄弟のネタバレ・考察・感想まとめ！最新刊までの見どころ特集！

2008年1号のモーニング(講談社の漫画雑誌)より、連載されている小山宙哉による漫画作品です。幼少期、謎の物体(UFOだと思われる)を目撃した南波兄弟が宇宙を目指す物語です。現在、漫画単行本は最新刊33巻まで発売しており、アニメ・実写映画とメディア露出を広げている作品です。

幼少期に宇宙へ行くことを誓い合った南波兄弟のうち、弟である日々人は第一次月面長期滞在クルーの一員として選ばれていました。日本人初のムーンウォーカーとして脚光を浴びている日々人と対照的に、兄・六太は勤めていた自動車製作会社をクビになってしまいます。それを知った日々人が、再び六太に宇宙飛行士を目指す道を示します。宇宙兄弟の最新刊は33巻まで発売しています。

宇宙兄弟の主人公、1993年10月28日生まれであることから、「ドーハの悲劇生まれである自分は不運に縁がある」を思っています。幼少時代は宇宙飛行士になることを夢見ていましたが、現実を知っていくうちに「自分には無理だ」と諦めてしまいます。自動車製作会社に勤めていましたが、日々人を笑った上司にヘディングしてしまい、クビになります。そこから再び宇宙飛行士を目指す日々が始まります。

宇宙兄弟の主人公の六太の弟であり、日本人宇宙飛行士です。六太とは対象的に描かれていることが多いです。1996年9月17日、野茂秀雄がメジャーリーグでノーヒットノーランを達成した栄光の日生まれです。日本人初のムーンウォーカーとして、期待を浴びています。几帳面な六太とは対照的で大雑把に描かれていることの多い日々人ですが、人一倍いろいろ考えています。

宇宙兄弟の第一話から六太は無職になってしまいます。そこからどうやって宇宙飛行士を目指していくのか考察も交えて紹介します。ネタバレ多数含みますのでご注意ください。

宇宙行きを控えた日々人を馬鹿にされ、上司をヘディングしてしまった六太は会社をクビになってしまいます。実家に帰り、就職活動をするも一向に新しい職場が見つかりません。そんな時、六太の状況を母から聞いた日々人が六太の履歴書をJAXAへ送ります。いつもどおり帰宅した、六太の目に飛び込んだのはJAXAからの書類選考通過通知でした。このときの日々人の早く来いよ、ムッちゃんという言葉はCMでも使われていました。

物語が始まっていく、序章の部分です。当初六太は宇宙飛行士の夢を叶えた日々人と自分の現在に大きな劣等感を抱いており、ネガティブな思考爆裂しました。物語が進んでいくうちに、その思考がどう変化していくのかが見どころだと言われています。

宇宙兄弟で、宇宙飛行士選抜試験の書類選考を通過した六太には、二次試験受験を行います。身体検査や、運動能力検査・数多くの面接をこなす六太たちです。この試験では、今後も活躍するキャラクターがたくさん出てくるのが見どころだと言われています。ネタバレを多数含みますのでご注意ください。

試験に受からないと踏んだ六太が、記念に宇宙服を着てみた想像をするシーンです。目撃してしまった、同じ受験者の伊東せりかは『父と同じことをしている』と興味を持ちます。六太とせりかさんの絡みはどこも見どころだと言われています。さて、二次試験は最終面接を終えてすべての項目が終了となります。

宇宙兄弟では、宇宙飛行士になるための第三次選抜試験が始まります。閉鎖空間での、2週間の共同生活です。JAXAは、宇宙訓練を想定した問題を出し続けます。ネタバレを多数含みますのでご注意ください。

ここの見どころは、六太のギクッと思わせるような一言です。JAXAからのグリーンカードにより、時計が壊されてしまったメンバーは疑心暗鬼にとらわれます。そんな時、「もっと宇宙気分で行こうぜ。JAXAの人が宇宙の窓をつけてくれたのはそのためだよ。ここは宇宙船で俺らは飛行士。」という意見を残しています。こういったピンチに陥った時に、自分たちがどう対処するのか、それをJAXAは見たいのでは?という六太の考えです。

テレビのコメンテーターに抗議文を送るための意見を考えるという課題では、六太は答えを出しませんでした。それについて六太は「誰に批判されたって、日々人が帳消しにしてくれるよ」と言っています。日々人が月に行くことは日本人にとって大きな一歩であり、小さな問題や雑音なんてすぐに気にならなくなるという六太の意見に閉鎖空間メンバーだけでなくJAXAもハッとさせられていました。

こちらもネタバレ多数含みますのでご注意ください。JAXAからの課題をつぎつぎと乗り越えていく六太たち受験生ですが、最終課題はとても難しいものでした。チーム5人の中から、宇宙飛行士にふさわしい人を二人選出するというものです。ここが一番の見どころだと言われています。果たして六太達はどうやって二人を選出するのか…という場面です。

六太たちAチームは選出方法を決めかねていました。2週間の試験を通して、それぞれの宇宙への思いや人柄を知ってしまっていたからこそ、すぐには決められないのでした。投票が手っ取り早いのではという意見の古谷に「不正が生じる恐れがある、自分ならそうしてでも残りたい」という新田、自分たちには弱点があると不安に思っているせりかと福田が悩んでいるときに六太は恩師シャロンの言葉を思い出していました。

「迷った時はね、どっちが正しいかなんて考えちゃダメよ。」幼少期の六太に言った言葉です。「どっちが楽しいかで決めなさい。」その言葉を思い出した六太は、意を決して提案をします。「じゃんけんで決めようか。」と、その言葉に戸惑いを隠せないメンバーですが、六太のこのメンバーはじゃんけんみたいなもの、「誰が一番強いか、答えを知っているやつはいるか?」という言葉でメンバーはじゃんけんで選出する事に決めました。

宇宙兄弟ではいよいよ日々人が宇宙に旅立ちます。ネタバレ多数含みます。ご注意ください。日々人が乗るロケットの打ち上げを目前に、六太はヒューストンを訪れていました。JAXAの計らいから最終試験の日程を日々人の打ち上げと合わせてくれたのです。

打ち上げ当日、六太は他の受験生たちとロケットの打ち上げを見守ることを心配に思っていました。『弟に先を越される兄』の姿を見られることを恥じていたからです。しかし、それは日々人の愛犬アポの脱走によって阻止されます。

このお話ではヤンじいが初登場します。なんともうさんくさいおじいちゃんですが、六太に影響を与える人物の一人です。宇宙兄弟ではこのような、六太に影響を与える人物が多数登場します。それが宇宙兄弟の見どころだと評判です。

宇宙兄弟のJAXAの最終試験を通過した六太は、晴れて宇宙飛行士候補生となります。これからたくさんの訓練を積んで、宇宙飛行士になります。ネタバレを多数含みますのでご注意ください。

砂漠からアマリロまで70ｋｍの道のりを徒歩でひたすら歩くという訓練では、6人一班で行動することとなります。この訓練では、今まであまり仲の良くなかった新田と打ち解けるところが見どころです。『出来た弟』を持つ六太が羨ましく思う新田と『尊敬できる兄』としていられることを羨ましく思う六太の星空の下での会話が印象的です。

宇宙飛行士候補の見どころ①から続き、ネタバレ多数含みますので、ご注意ください。カムバックコンペティションという大会に出場する訓練では、六太たちはキャンサットとローバーを作ります。

カムバックコンペティションはキャンサットを打ち上げ、パラシュートで着地・ローバーを起動させできるだけゴールに近づけたチームが勝利という大会です。ここでは、六太の自動車開発の経験が活きていきます。ここでの見どころは、サポート役のピコを本気にさせていく六太のものづくりに対する思考や行動です。ピコにも「こいつは失敗に前向きだ」と見初められるほどです。

T-38訓練では、六太はヤンじいと再会します。恩師シャロンの一件があり、大事な教養試験を落としてしまった六太はヤンじいを教官にT-38の飛行訓練を行います。初心者の六太に構わずどんどん負荷をかけてくるヤンじいとそれに苦悩する六太の姿にわくわくするシーンです。ここで目を見張るのが六太の吸収力です。できなかったことがどんどんと出来てきて『デニール化』していく六太が見どころだと言われています。

宇宙兄弟では、宇宙飛行士になった六太はバトラー室長から、『バックアップクルーに空きがある』と声を掛けられます。ネタバレを多数含みますのでご注意下さい。バトラーからの申し出に月への近道になると喜んだ六太でしたが、バトラー室長の話は月ミッションのバックアップクルーではなくISSのものだったのです。この話を受けると、宇宙へは近道になるけれど月に行くのは遠回りになります。

六太は悩みましたが、ISSにはもっとふさわしい人物がいるとせりかの名前をあげ、バックアップクルーにと推薦しました。バトラーから失望された六太は月ミッションの訓練にも参加できないこととなりました。

六太の最初の仕事は、月面バギーの改良になりました。日々人の事故を受けて、『落ちても壊れないバギーもしくは落ちないバギー』を作るように指示されている製作チームに混ざり、バギーの改良を手伝うことになりました。当初は月への道を断たれ、落ち込んでいた六太でしたが、次第にチャンスに変えるべく行動していきます。ここでの見どころは、六太の提案力です。

バトラーが六太を月ミッションの訓練に参加させないのには理由がありました。日々人は事故の影響でパニック障害に陥っていたのです。兄が月を目指すことで、日々人の焦りにつながるのではないかと考えていました。それを先輩日本人宇宙飛行士である吾妻は『日々人はそんなことで焦るやつではない』と咎めました。

その間、六太はバトラーの魔法の裏技『バーティカルクライムロール』を練習していました。完璧にこなすことができれば、月への熱意として受け取ってもらえるのではないかと考えたからです。

六太の完璧なバーティカルクライムロールと熱意を高く評価したバトラーは六太の月ミッション訓練参加を指示しました。六太はさまざまな訓練を経て、宇宙飛行士に必要な資質を見につけていきます。

宇宙兄弟では、いよいよ六太を乗せたロケットが発射されました。ネタバレを多数含みます。ご注意ください。六太はシャロン望遠鏡の建設のため気合を入れます。そんな六太に、全く連絡を取り合っていなかった日々人からメールがきます。『楽しいだろ?宇宙って』そのメールに『バクバクだ』と返す六太です。

しかし、地上では緊急事態が起こっていました。シャロンの呼吸が一時的に止まってしまったのです。幸い大事には至りませんでしたが、人工呼吸器を付けるために手術を受けることになったこととNASATVをBGMに手術に挑みますというメールがシャロンからきました。

ほっとしたのも、束の間です。月面着陸時にアクシデントが発生しました。シャロンが聞いている!と思った六太は咄嗟に行動し『大丈夫です!』と声を上げます。着陸は無事成功しました。

ミッションは順調に進んでいきます。そんな中、せりかのピンチを知った六太は、励ましのメールを送ったり、月面に洞窟を見つけたりと盛りだくさんな内容になっています。そして、最新刊の33巻へ続きます。

宇宙兄弟の最新刊33巻について、感想とネタバレを紹介していきます。ネタバレ多数含みますので、ご注意ください。

太陽フレアによって、期間日を5日後と設定されたジョーカーズでした。医師クジョーによって『5日間走り続けるより4日間走りきる』と判断され任務に挑みます。シャロン望遠鏡を完成させるためです。そんな中、ベティに悲劇が起こります。事故の影響で気胸か血胸の可能性が高いと診断され、すぐに手術をしなければ命の危険があるとのことでした。

カルロは何の問題も無く、無事に手術を終えます。しかし実は、この手術をしたことは無かったようです。ベティーの手術を受け、チームは二手に別れることとなりました。帰還チームと建設チームです。

建設チームは月にたった二人だけになるということ、太陽フレアの影響が徐々に高まる今、安全に帰れる可能性が薄れていくことが考えられますが、それは問題ではありませんでした。意思の強さから、建設チームは六太とフィリップに決まりました。

TwitterなどのSNSでは、宇宙兄弟の読者の皆さんの感想がたくさん見られます。読者の皆さんの感想を紹介します。ネタバレ含みますので、ご注意ください。

宇宙兄弟は本当に続きが気になる作品だと言われています終わり方も、いいところで終わる、と思わせてしまいます。次回も楽しみな作品だという感想が多数あります。

エディの最後のEVAにベティの手術、残るか帰るかの選択、この一冊でボリューム満点の内容です。泣けるシーンが多く、33巻というボリュームでも一気読みしてしまった方が多くいます。

本当に、宇宙兄弟はどの巻も熱い内容だと言われています。六太の思考や行動はとても勇気をもらえる場面が多く、また他の登場人物もすごく個性的です。読者の皆さんの感想でも、宇宙兄弟を皆に見てほしい!というものが多かったです。

人気作品である宇宙兄弟の魅力を考察します。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

宇宙兄弟の魅力の１つとして、六太の発想力が挙げられます。ネタバレ含みますので、ご注意ください。

六太の発想力はすごいと言われています。宇宙飛行士候補者訓練でのロバー作りもそうでしたが、月面バギーのフロントウィンドー計画、ニーモ訓練での発案などとてもよく考えられています。こういった発想力の幅の広さも宇宙兄弟を好きになる所以なのではと言われています。

宇宙兄弟の魅力として、六太を成長させる登場人物が挙げられます。ネタバレ含みますので、ご注意ください。

六太・日々人の恩師シャロンからはとてもたくさんのことを教えられています。六太が悩んだときに思い出すのは大抵シャロンの言葉です。宇宙飛行士を目指すときも、シャロンは背中を押しています。きっと、今の六太があるのはシャロンのおかげです。

ヒューストンにある日々人の家のご近所にすんでいるオジーは、『運も実力』と言う言葉に力を与えてくれた人物です。六太は何度もこの言葉に救われます。

JAXA職員である星加は、幼少期の六太と日々人を知っており、『こういうやつらが宇宙飛行士になるんだよなぁ』とこぼした言葉が現実になることを喜んでいます。六太が日々人より後に試験を受けたからという理由で落とそうとしている職員たちの防波堤になります。

宇宙兄弟の魅力として、ひとりひとりの夢が挙げられます。ネタバレ含みますので、ご注意ください。

幼少期にシャロンと約束した六太は、宇宙飛行士の夢の道半ばで一度諦めてしまいます。だからこそ、この夢を忘れたことにしていました。シャロンにも忘れていてほしかった夢です。しかし、宇宙飛行士になるという夢がかない、もう一度この約束を果たすために奮起します。

福田さんは、若いころから宇宙飛行士を夢見ていました。宇宙飛行士選抜試験を受けたのも一度ではありません。最年長受験者ではありましたが、動きも軽やかで六太たちも驚くほどです。

せりかの夢は、ISSへの搭乗と父の死因である『ALS』に効く新薬の開発でした。ISS内の希望モジュールでの実験が唯一の鍵でしたが、ISS存続問題やネットでの炎上などいろいろな問題を抱えながらも彼女は夢を叶えました。

宇宙兄弟の魅力の1つとして、六太と日々人の関係が挙げられます。ネタバレ含みますので、ご注意ください。

幼少期二人で誓った夢は、いつしか六太のなかでは叶わない夢となってしまいました。それでも、叶えようと努力する日々人と諦めてしまった自分に溝を感じます。この二人の関係がとてもリアルで、特に良いわけでも悪いわけでもない兄弟仲や兄弟げんかは宇宙兄弟が本当の物語のようだと評判です。

『兄とは常に弟の先を行っていなければならない』と思っている六太は、宇宙飛行士という夢を叶えた日々人に劣等感を感じています。しかし、悔しいから言いません。こういった感情もとてもリアルだと言われています。

日々人は六太のことを『宇宙飛行士になれる』と思っています。そして、いつからか張り合ってこなくなった六太におもしろくないと感じています。こんな本音をぶつけられるのも、信じているからなのだと言われています。

テレビアニメ宇宙兄弟は2012年4月から放送が開始されました。読売テレビ・日本テレビ系列で放映され、2014年3月までで全99話で放送されました。放送時間は土曜日朝7:30から始まり、途中で土曜日夕方17:30からに変更になりました。どちらも子供たちが見る時間なのもあり、今週の宇宙写真という宇宙について学習できるコーナーが設けられていました。

実写版の宇宙兄弟は2012年5月に公開されました。実写版宇宙兄弟のキャストは、六太が小栗旬、日々人が岡田将生でした。実写版宇宙兄弟はJAXA全面協力で、筑波やケネディの宇宙センターにて実際の機器で撮影されました。実写版宇宙兄弟は『夢の続きを始めよう。』がキャッチコピーです。実写版宇宙兄弟は少し原作の宇宙兄弟とは違った物語ですが、南波兄弟の夢は同じです。とてもわくわくする映画だと評判です。

宇宙兄弟について、ネタバレや読者の感想などを交えて紹介しました。宇宙兄弟は最新刊まで33巻あり、とてもボリュームの多い作品ではありますが最新刊まですぐに読めるなすごく入り込んでしまう作品です。たくさんネタバレや感想・考察を紹介しましたが、実際に手にとって読まないとわからないストーリーも多々あります。宇宙兄弟の魅力はここだけでは紹介できません。ぜひ、皆さん読んでみてください!