【ユーリオンアイス】オタユリの公式エピソードまとめ！イラスト画像も紹介

オタユリとは、アニメ『ユーリオンアイス』に登場するキャラクターの二人をもじった愛称です。オタベック・アルティンとユーリ・プリセツキーの二人を中心に描かれたエピソードなども存在することから、二人の仲の良さを象徴した愛称として付けられています。

オタユリの二人について紹介する前に、『ユーリオンアイス』の作品情報を紹介します。アニメ『ユーリオンアイス』は、2016年10月にテレビ朝日などで放送を開始し、12月までの二か月間で全12話を公開すると、その緻密な作画と繊細な精神描写から話題になり、アイススケートブームを引き起こしたヒット作品です。

アニメ好きの視聴者だけでなく、アイススケートを愛するファンからも親しまれ、ついには実在のスケート選手も作品に登場するなど、アニメの枠にとどまらない作品になっています。そんなユーリオンアイスの主人公は、23歳のフィギュアスケート特別強化選手、勝生勇利です。彼は初出場したグランプリファイナルの場で大敗を記録してしまいます。

実力に追いつかないメンタルの弱さから、グランプリファイナルのトイレで泣いていた所を、ロシアンヤンキーとして恐れられるジュニアチャンピオンのスケーター、ユーリ・プリセツキーに怒鳴られてしまいます。傷心のままシーズンを終えた勇利は、実家の九州・長谷津のリンクに戻るのでした。

リンクを管理する幼馴染で元リンクメイトの西郡優子の前で、勇利がずっと憧れ続けるロシアのスケーター・ヴィクトル・ニキフォロフのプログラムを完全コピーして滑るのですが、それを優子の娘であるスケートオタクの三姉妹に撮られており、その後動画サイトに無断でアップされてしまいます。全世界にプログラムを滑る勇利の姿が公開され、それをロシアのユーリ、そしてヴィクトルまでもが目にする事になります。

事態はそれだけに留まらず、勇利が自分のプログラムを滑る姿にイマジネーションを感じたヴィクトルが日本に来日。そして、勇利に「自分がコーチになって、グランプリファイナルで金メダルを取らせる」と発言。世界中が驚きに包まれますが、この日から勇利とヴィクトルは師弟関係として、グランプリファイナルを目指すことになるのでした。

世界中を巻き込んだヴィクトルと勇利のコーチ騒動ですが、その後も二人は互いに成長しながら、グランプリファイナルへ一歩一歩近づいて行きます。その道中にも様々なキャラクターが登場するのですが、この記事では特に人気の高いオタユリについて紹介します。オタユリも勇利たちのライバルとして多くのエピソードが描かれています。

オタユリのオタは、カザフスタンの選手であるオタベック・アルティンのことを指しています。オタベックは感情の乏しい無口でシャイなキャラクターですが、リンクの上ではうって変わって雄弁に滑ることで有名です。

持って生まれた華やかさや特別な技術がある訳ではありませんが、その真面目な性格と常に新しきを吸収する強さから、昨シーズンの世界選手権ではシニアデビューにも関わらず、3位入賞を果たすほどの実力を誇ります。ユーリがグランプリファイナルを目指すシーズンでのアメリカ大会では2位、日本大会で優勝を飾り、誰よりも早くにグランプリファイナルへの切符を手にしました。

そして、オタユリのユリはユーリ・プリセツキーのことを指します。ユーリはロシアのスケート選手であり、ヴィクトルと同じコーチのもとで練習を重ねてきました。15歳ならではの華奢な体つきと、幼い顔、そして金髪のショートヘアが特徴的で、「ロシアの妖精」とまで言われています。ファンからはネコミミなどの可愛い要素を追加されることでおなじみです。

しかし、その性格は見た目の可憐さとは程遠く、コーチの命令には従わず、発言や行動は荒々しく、ロシアンヤンキーとして勇利に恐れられています。それは同年代に競える相手が居ない事から自分の実力を過信していることから来ているのだと言われています。

そんな正反対の性格をしたオタユリの二人、オタベックとユーリですが、アニメ『ユーリオンアイス』の本編でオタユリとまで言われるほどの公式エピソードが描かれているのです。ここからはそんなオタユリの二人の公式エピソードを紹介していきます。

アニメ『ユーリオンアイス』の第10話『超がんばらんば！ グランプリファイナル直前スペシャル』で描かれた公式エピソードから紹介します。ユーリはその可愛らしい容姿と性格のギャップのおかげで、特に若い女性から熱烈な支持を受け、そのファンの愛情も非常に濃いものになっています。しかしユーリ自身はそんなファンの事を邪魔に思っている節も多くあり、この第10話でもファンの追手から逃亡していました。

後少しという所で建物の影に隠れることが出来たユーリですが、思うように逃げられません。そこに車体の大きなバイクに乗った男性が通りかかります。ヘルメットを取ったのは、あのオタベックでした。「乗るのか、乗らないのか」と判断を迫られたユーリは、オタベックからヘルメットを受け取って飛び乗ります。その姿はファンや街中を歩いていた人々に撮影され、SNSで拡散されてしまうのでした。

バイクで逃亡することに成功したオタユリの二人は、日も暮れてきた頃、街外れの高台で話を始めます。普段は無口で、スケート仲間とも打ち解けようとしないオタベックですが、実は昔からユーリのことを知っていて、そして惹かれていたのだと告白するのです。それはジュニア時代にロシアで行われたキャンプでのことでした。ユーリ自身は当時の事を覚えていなかったようですが、そんなオタベックの語りに静かに耳を傾けます。

オタベックは、ユーリの事を「ソルジャー」と形容し、自分に似ていると言います。そして、友達になることを持ちかけるのです。ユーリは迷うことなくオタベックの手を取り、そして二人は晴れて友達同士になります。ユーリはこれが初めての友達でした。オタユリ二人の熱い友情が交わされた感動のシーンになっています。

その後のオタユリの二人の様子は中心的には登場しませんが、ヴィクトルと勇利がスペインを観光している中で公式エピソードとして描かれています。それはスペインの町中に出ている出店で笑顔で談笑しているユーリの姿から確認できます。オタベックも楽しそうに笑うユーリの話を黙って聞いており、このシーンだけでも二人の友情がどんどん育まれていっている事が分かります。

アニメ『ユーリオンアイス』での時は流れ、ついにグランプリファイナルです。グランプリファイナルには、勇利、ユーリ、オタベック、クリストフ・ジャコメッティ、ジャン・ジャック・ルロワ、ピチット・チュラノンが出場しました。6人の中で誰がグランプリファイナルを制するのか、緊張の時間が流れます。

『ユーリオンアイス』の主人公である勇利は、様々なプレッシャーから放たれ、過去最高の得点を叩きだし見事暫定1位に咲き誇ります。それを追うユーリとオタベック。オタユリはここでもその友情を見せつけていきます。オタベックはそのコツコツと積み上げる堅実な滑りでパーソナルベストを出し、2位となりました。ユーリはオタベックの滑りを見て、オタベックが自分に劣らない強い選手だと言うことに気づきます。

そして最終、滑るのは勇利の宿敵でもあるロシアのユーリです。ユーリは試合直前になって勇利がアイススケートを引退することを知ります。それまではヴィクトルを奪い合う宿敵として描かれてきた仲ですが、ユーリ自身もまた、勇利のことを認めていました。そのため勇利が引退できないように、彼の出した歴史的高得点を塗り替える得点を叩き出します。これによりユーリは初出場のグランプリファイナルで堂々の1位を獲得するのです。

アニメ『ユーリオンアイス』本編では見ることが出来ませんでしたが、『ユーリオンアイス』のDVDである『ユーリ!!! on ICE 6 Blu-ray / DVD第6巻』の特典映像として収録された、ユーリ・プリセツキーエキシビジョン特典映像にて、オタユリの友情エピソードを見ることが出来ます。

特典映像なのでネット上でその内容を確認する事は出来ませんが、“Welcome to The Madness”のPVではパワフルに滑るユーリと、ユーリに狙いを定めるオタベックの姿を確認できるのです。ユーリとオタベックはDVDの表紙でも隣同士に並んでいるので、その友情が変わっていない事が分かります。特典映像が気になる方は、ぜひチェックしてみて下さい。

ここからは、アニメ『ユーリオンアイス』に登場するオタユリのイラスト画像を紹介していきます。ネット上に公開されている素敵なイラスト画像を厳選して掲載するので、オタユリに興味のある方は是非チェックしてください。

こちらのイラスト画像はとろさんによるものです。アニメ本編第10話で、颯爽とユーリを攫って行ったオタベックのシーンが描かれています。大きなバイクに跨って操縦するオタベックの後ろには、小柄なユーリの姿が。助けあいつつもライバルという関係のオタユリが見事に表現された画像になっています。

こちらのイラスト画像はじっかさんのものです。「10話後のユリオ」と題されたこちらの画像では、初めて友達が出来たユーリが、オタベックとのショッピングや自撮りをしている妄想で、じたばたしている姿が描かれています。初めて友達が出来たという嬉しさを噛み締めるあまり、自らのコーチであるヤコフと目を合わせられない姿がなんとも可愛らしい画像です。

こちらはあやとさんによるイラスト画像です。ユーリとオタベックが食べているのは、ユーリのおじいちゃんが作ってくれたピロシキです。オタベックはこれを「うまい！」と言って頬張っており、隣でニコニコとその様子を見ているユーリは得意げにおじいちゃんのお手製であることを語っています。互いに友達である、という関係を心から喜んでいる、見ていてこちらまで温まる様なイラスト画像です。

ここからはアニメ『ユーリオンアイス』の登場人物であるオタユリ二人の声優について紹介していきます。ユーリとオタベックの声を担当した声優さんにスポットライトを当て、その経歴などを紹介していきますので、気になる方は是非チェックしてください。

オタユリのユーリ・プリセツキーの声を担当したのは、声優の内山昂輝さんです。内山さんは劇団ひまわりに所属する声優で、少年の声を担当することが多いのが特徴的です。どこか影のあるキャラクターを演じることも多いことで有名です。そんな内山さんの代表作には、ソウルイーターのソウル＝イーター役や、君と僕。の浅羽悠太役、ニセコイの一条楽役などがあり、有名な作品に数多く登場しています。

オタユリのオタベック・アルティンの声を担当したのは、声優の細谷佳正さんです。細谷さんはほそやんという愛称で親しまれるフリーの声優で、主に少年から青年の声を演じています。自然体の芝居と表現力が持ち味であると言われ、様々な役を演じ分ける実力派です。感情の起伏が激しい、激情に駆られる芝居に定評があります。

代表作は新テニスの王子様の白石蔵ノ介役、ダイヤのAの結城哲也役、アルスラーン戦記のダリューン役、機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズのオルガ・イツカ役など、数多くのアニメに抜擢されています。

そんなオタユリですが、世間の皆さんはオタユリについてどのような感想や評価を抱いているのでしょうか。ここからは皆さんの感想をTwitterから抜粋して紹介していきます。オタユリについての感想が気になる方は是非ご覧ください。

オタユリが可愛いという意見が多くみられました。オタユリはアニメ『ユーリオンアイス』本編の後半部分で出来た愛称ですが、ユーリ自身の成長にも大きく関係しているので、ファンの間では人気の高いペアになっていると言われています。

アニメ『ユーリオンアイス』の第10話にて、オタユリの熱い友情を見ることが出来ましたが、そんな二人の友情が素敵だという声も多くみられました。オタユリのお互いをライバルとしながらも友達として絆を深めていくシーンは、視聴者であることを忘れ、応援してしまう熱いものになっています。

ユーリをファンから守るため、事実上攫う形でバイクに乗せて走り去ったオタベック。それまでは無口で無表情なキャラクターとしか描かれていなかったので、バイクの免許を持って居ることや、ユーリを助けてくれる優しさなどが一気に確認され、そのかっこよさを評価している意見が多くみられました。ロシアの妖精を乗せたバイクが路地を突き抜けていくシーンには、誰しも胸を熱くしたと言われています。

この記事ではアニメ『ユーリオンアイス』の登場人物であるユーリ・プリセツキーとオタベック・アルティンについて、オタユリという愛称がつくほどの友情の公式エピソードを紹介してきました。ユーリをファンから守り、バイクで駆け抜け、夕焼けの広がる中友情を交わすオタユリ。二人の絆はアニメ本編でも、その後の特典映像などの追加媒体でも見ることが出来ます。

アニメ『ユーリオンアイス』の主人公は勇利で、ヴィクトルとの絆に注目して見られがちですが、15歳のユーリと、19歳のオタベックが育む熱い友情にも注意して視聴してみて下さい。