【アドベンチャー・タイム】マーセリンはツンデレヴァンパイア？人気理由や声優は？

アメリカの子供向けアニメにアドベンチャー・タイムという作品があります。かわいくてファンタジーな世界観のアドベンチャー・タイムにはヴァンパイアでツンデレの女性キャラクター、マーセリンが登場します。ツンデレ気質で視聴者からの人気が高いマーセリンとはどんなキャラクターなのか？

この記事ではアドベンチャー・タイムのマーセリンの人気の秘密や声優について、マーセリンが歌った曲やツンデレ気質のヴァンパイアである噂について迫ります。アドベンチャー・タイムのマーセリンに興味のある方はぜひ最後までご覧ください！

アドベンチャー・タイムはアメリカの幼児層に向けて作られたアニメ作品です。アメリカには幼児用番組の専門チャンネル「ニコロデオン」があります。ニコロデオンが制作した短編アニメをカートゥーンネットワークが買い取り、30分のアニメ作品として作られたのがアドベンチャー・タイムです。アドベンチャー・タイムの主人公は12歳の少年フィン(Finn)で、彼にはジェイク(Jack)という仲の良い飼い犬がいます。

アドベンチャー・タイムはフィンとジェイクがファンタジー世界を冒険する物語が展開されます。アドベンチャー・タイムのアニメ、原作総監督をつとめたのがペンデルトン・ウォード（Pendleton Ward）さんです。ペンデルトンさんはアメリカの名作アニメ「ザ・シンプソンズ」や「ピーウィーのプレイハウス」、日本の「となりのトトロ」などの作品に影響を受けてアドベンチャー・タイムを制作されたようです。

アドベンチャー・タイムの舞台は「ウー大陸」で、核戦争(マッシュルーム戦争)が起こってから1000年後の物語が描かれます。核戦争後のウー大陸では魔法がよみがえるというファンタジーな世界観のアニメとなっています。このような設定のアドベンチャー・タイムは1話完結でアニメが進んでいきます。

アドベンチャー・タイムでフィンとジェイク、ゲーム機型ロボットであるビーモ（Beemo）は、ウー大陸のグリーンフィールドという、木で作られた家で生活しています。フィンとジェイクは数奇な運命の元に出会いました。フィンは生まれてすぐのころ林のなかで泣いているとき、ジェイクの親に発見されて引き取られました。

こうしてフィンとジェイクは一緒に育てられるようになり、これ以降両者は兄弟として暮らしていくことになります。ジェイクの両親が亡くなった後、フィンとジェイクはツリーハウスに移住します。やがてフィンたちはキャンディー王国のお姫様のプリンセス・バブルガム（Princess Bubblegum）と関わるようになりました。

キャンディー王国はお菓子でできた国で、プリンセス自身もお菓子のお姫様です。キャンディー王国で生活する人もお菓子なので、まさにお菓子そのものの国家となります。フィンはそんなバブルガム姫に恋をするのですが、お姫様はフィンを利用して事件解決のために使いまわします。アドベンチャー・タイムではバブルガムから依頼を受けたフィンたちが、問題を解決するために立ちまわり、冒険をするあらすじとなっています。

アドベンチャー・タイムに登場するマーセリンは、ツンデレ気質のヴァンパイアです。ロングの黒髪が特徴のマーセリンは、「マーシー」というあだ名で呼ばれることもあります。マーセリンはマッシュルーム戦争が終わった後1000年ほどの間、ウー大陸を旅していた風来坊のヴァンパイアでした。

マーセリンは背中に斧のような形をしたベースを背負い、自分のことを「あたし」と呼びます。マーセリンはベースを弾いたり、歌をうたったりするアーティスト的な一面もあります。かつてマーセリンはお化けと一緒に悪さをするヴァンパイアでした。しかしフィンと出会ったマーセリンは、心をあらためて真面目なヴァンパイアに生まれ変わります。

フィンはそんなマーセリンの事を、外見は悪そうだけど実はツンデレの良い子だと評価しています。マーセリンはナイトスフィアという国を支配するハンソン・アバディアの娘であり、この国のお姫様でもあります。マーセリンは依然、たちの悪いアッシュという男性と交際していた経験もあります。アッシュとは結局わかれましたが、後日よりを戻そうとアッシュがマーセリンの前に現れたこともありました。

マーセリンの特技は歌をうたうことで、彼女の歌声には魅力があります。マーセリンはアドベンチャー・タイムの中でも紅一点の女性キャラクターなのです。同じくヒロインのバブルガムとマーセリンはよく一緒にいることが多いので、両者はお互いひかれあうものがあるのかもしれません。マーセリンはバブルガムにロックTシャツをプレゼントしたこともあります。

アドベンチャー・タイムに登場するマーセリンはヴァンパイアなので、人間の血を吸うように感じる人も多いでしょう。しかし実際は人間の血を飲んでいる様子はないようです。マーセリンは1000年以上生きてきたヴァンパイアですが、人間の血液ではなく赤い色をしたものを好んで食べます。しかしマーセリンは人間の血を吸おうと思えば吸えると言われています。

かつてアドベンチャー・タイムでヴァンパイア狩りがあった時代、ヴァンパイアたちは人間の血を飲んでいました。またマーセリンがフィンたちと初めて会ったとき、ジェイクにたくさん噛みついたエピソードもあります。このためマーセリンが人間の血を飲めないわけではなく、あえて必要がないから飲まないという風にも考えられます。

マーセリンには特殊能力があります。例えば空を飛んだり、ロウソクに火を点火したり、体を透明にしたり、怪物に変身したり、ずっと死ななかったりなど、ヴァンパイア特有の不思議能力が使えるのです。ただしマーセリンは日の光が弱点となってます。ここもヴァンパイアらしい弱みだといえるでしょう。

マーセリンはヴァンパイアと人間のハーフとして生まれました。母親は人間であり、マーセリンは幼いころ人間の姿をしていました。アドベンチャー・タイムでマッシュルーム戦争が終結したころ、まだ幼いマーセリンはサイモンに出会いました。マーセリンにとってサイモンは忘れられない存在となります。マーセリンは初めサイモンと共に移動生活をしていたのですが、やがてサイモンは王冠の影響で精神の調子がおかしくなります。

サイモンは狂気に襲われるようになり、マーセリンとは別離しなければならなくなりました。マーセリンはサイモンと離れざるを得なくなった事をとても残念に感じていました。その後マーセリンは洞窟を住処として、独身生活を自由に送るようになります。

海外版アドベンチャー・タイムでマーセリンの声優を担当したのが、オリヴィア・オルソンさんです。ここではオリヴィア・オルソンさんの経歴に迫ります。

海外版アドベンチャー・タイムでマーセリンの声優をつとめたオリヴィア・オルソンさんは、1992年5月21日にアメリカで生まれた女優です。オリヴィアさんはマーセリンの声優をしているので、声優と思われがちですが、実は女優が本業でした。海外ではアニメキャラの声を声優よりも、女優や俳優がつとめることが多いといわれています。そのためアドベンチャー・タイムのフィンたちの声も、声優ではなく女優や俳優が演じています。

マーセリンの声優であるオリヴィアさんはいろいろな作品に出演しています。女優としてオリヴィアさんが出演した主な作品には「ラブ・アクチュアリー」(2003年)や同タイトルの次回作である「レッド・ノーズ・デイ・アクチュアリー」(2017年)があります。

オリヴィアさんが声優として活躍した作品には、ディズニーチャンネルの作品「フィニアスとファーブ」(2007年～)でヴァネッサ・ドゥーフェンシュマーツ役があります。

アドベンチャー・タイム日本版のマーセリンの声優をつとめたのは冠野智美(かんのとしみ)さんです。ここでは日本版マーセリンの声優である冠野智美さんに迫ります。

マーセリンの日本語版声優を演じた冠野智美さんは、1977年12月23日に兵庫県赤石市に生まれた女優であり声優です。冠野さんは1997年4月からピッコロシアターのピッコロ演劇学校で3年間ほど演技を勉強しました。

やがて冠野さんは「ベン10」(2007年)でベン・テンスン役を演じる事になり、初の主役を担当しました。冠野さんは女優や声優として活躍する以前、尼崎市の市役所で働いていたこともあります。冠野さんは演劇集団円という事務所に入っています。

マーセリンの声優を演じた冠野さんの主な女優としての出演作には「BECK」(2005年)のメラニー役、「銀魂」(2008年)の女子B役などがあります。冠野さんの声優としての主な出演作には「TIGER & BUNNY」(2011年)のMs.バイオレット役や「コクリコ坂から」(2011年)の信子役などがあります。

アドベンチャー・タイムに登場するマーセリンは視聴者から人気のあるキャラクターです。ではなぜマーセリンは人気があるのか？ここではマーセリンの人気の秘密に迫ります。

アドベンチャー・タイムに登場するマーセリンの魅力として、心に響く歌声があります。マーセリンはいろんな歌をうたうキャラクターで、自分の心情を歌にのせるアーティスト的な要素があります。歌唱はマーセリンらしさを表現した特技となっています。

アドベンチャー・タイムで登場人物の性別が男女真逆になったことがあります。このときマーセリンはマーシャル・リーという名前の少年にかわりました。このマーシャルはアドベンチャー・タイム制作側の偶発的な発想で生まれたキャラクターだといわれています。たまたま登場する事になったマーシャルですが、視聴者の間では人気が出て、マーシャルのファンが現れるようになりました。

マーシャルはマーセリンに似て、ワイルドな服装をしており、片刃型のギターをもっています。マーシャルはプリンス・ガムホールで開催されたダンス会に登場したり、フィオナにアプローチしたこともあります。

またケイクやフィオナをパーティに呼ぼうとしたこともあって、マーセリン以上に積極的なアプローチをするキャラクターです。マーシャルはいたずらが好きなので、ダジャレを言ったり噛みつこうとしたりと、少年らしいことをします。

マーセリンはバブルガムと因縁の関係だといわれています。両者は昔からの仲で友達なのですが、よく対立する間柄でもあります。マーセリンとバブルガムはかつて恋人同士だったという噂も存在します。二人きりの時は「ボブルガム」と呼んでおり、マーセリンはバブルガムの体から赤い色に吸いついてしまう事があるくらい仲良しです。マーセリンは「I’m Just Your Problem」という曲でバブルガムへの思いを歌ったとされています。

アドベンチャー・タイムの日本語訳版コミカライズがあります。日本語訳版のコミカライズはスーパーヒーローになるために冒険するフィンと、特殊能力を持つジェイクが活躍する物語となっています。アドベンチャー・タイムの日本語訳版コミカライズは独自のあらすじがで編成されているのが特徴です。

また日本語訳版コミカライズには2巻目もあって、バブルガムがタイムマシンを作る話となっています。時空を行き来するSFチックな物語が2巻目で楽しめます。

マーセリンは「アドベンチャー・タイム:マーセリン&ザスクリームクイーンズ」というコミカライズ作品でも活躍しています。この日本語訳版コミカライズでは初回限定カバーとして、日本人イラストレーターで中村祐介さんの作品が使われています。そのほかにもアドベンチャー・タイムのグッズや公式の関連本などが多数出版されています。
 

アドベンチャー・タイムのマーセリンは人気があるキャラクターなので、彼女が使われたいろいろなグッズも存在します、例えばマーセリンが使われたラバーキーホルダーやぬいぐるみ、ミニポーチや、キーチェーン、Tシャツなどのグッズがあります。人気のあるマーセリンなので、彼女のグッズは需要があるのです。

アドベンチャー・タイムのマーセリンはいろいろな歌をうたってます。ここではマーセリンが歌った曲について解説していきます。
 

マーセリンが歌った曲に「I’m Just Your Problem」があります。これは直にバンドの演奏が聴ける扉を背にして、マーセリンが歌った曲です。また「I’m Just Your Problem」は、バブルガムに向けて歌われた曲だともいわれています。「あなたは完璧ではなく、自分はどうせ邪魔者」という意味の歌詞が歌われるこの曲は、マーセリンの心の声が叫ばれているようでもあります。
 

マーセリンは自分が周りから嫌われていると感じており、その心情を歌いました。「自分の心や状況を理解してほしいわけではない。では一体何を望んでいるのか？」というような歌詞をマーセリンは歌っており、複雑な若い女性の心境が書かれたラブソングとなっています。「I’m Just Your Problem」は複雑な歌詞に反して、曲調はシンプルな点が特徴の曲です。

マーセリンが歌う曲に「Fry Song」があります。これはお父さんにフライドポテトを食べられてしまって、泣きじゃくるという内容のユニークな曲です。マーセリンはフライドポテトがすごく食べたいと思い、この曲を書きました。フィンは父親であるハンソンが、マーセリンのフライドポテトを食べている現場を発見します。

これを知ったマーセリンは悲しみ、父との関係に亀裂が入るほどでした。そしてマーセリンがフライドポテトを父に食べられてしまった心の内を告白したのがこの曲となります。マーセリンが歌う「Fry Song」の映像は、とてもきれいなのが特徴です。

マーセリンが歌った曲に「Nuts」があります。Nutsはマーセリンがサイモンと生活していた時のことを歌った、ラブソング的な曲です。マーセリンと一緒にいたとき、サイモンは彼女のことを面倒に感じていました。しかしマーセリンとしては、サイモンに淡い恋心を感じていたのです。そんなマーセリンの切ない心情を歌った曲が「Nuts」です。

後にマーセリンはサイモンが書いたメモを発見しています。そこには、サイモンがマーセリンの事を愛していたことが記されていました。サイモンはマーセリンと一緒にいたころ、狂気の発作に襲われたことがあります。自我をコントロールできなくなったサイモンは記憶を喪失していきます。そんなサイモンを見ていたマーセリンは悲しみを隠せませんでした。

やがてサイモンはマーセリンのために記憶を喪失することになります。マーセリンは淡い恋心を抱く相手が記憶喪失になってしまったことにショックを受けました。この心の傷が消えることなく残り、やがてはマーセリンはサイモンとの関係を歌でうたうようになりました。そんなマーセリンとサイモンの事が書かれた曲は胸にしみる魅力があります。

「Nuts」の曲の映像はモノクロで、サイモンとマーセリンの過去を映しており、ファンからすると感動的なシーンとなっています。

マーセリンが歌った曲に「Everything Stays」があります。「Everything Stays」はツンデレ気質のマーセリンが幼いころにお母さんと歌っていた曲です。マーセリンの歌声は柔らかい魅力がありますが、「Everything Stays」はやや悲しそうな雰囲気もある曲です。「Everything Stays」を聞いていると、マーセリンがサイモンとの未来のエピソードを予見しているような感じがするという意見もあります。

「毎日少しづつ変わっていく、そのままのはずなのに」というような意味の歌詞が歌われますが、これはサイモンのことを暗示しているようにも感じられます。「Everything Stays」の映像では、マーセリンが生きてきた人生が走馬灯のように映されていきます。

ここではアドベンチャー・タイムに登場するマーセリンに関するツイッターでの感想や評価について見ていきます。マーセリンは視聴者から人気のあるキャラクターだけあって、外見がかわいいという感想が多数あります。またマーセリンが昔関わっていたサイモンとの関係性が良いという評価もありました。マーセリンはサイモンに対する淡い恋心を歌に歌うほどなので、二人の関係性はファンからも人気の的になっています。

マーセリンはツンデレ気質であることから、サイモンに面と向かって好意を示しづらかったとも考察できそうです。逆に「マーセリンとサイモンの関係性は救いようがない」という感想もありました。またアドベンチャー・タイムでマーセリンとアイスキングがメインで扱われるエピソードが感動的で泣けるとの評価もあります。マーセリンは女性らしい心境を歌うことから、外見だけでない内面的なかわいさも指摘されています。

ツンデレ気質を含めて、マーセリンの心の内もかわいいといえるのかもしれません。他にはヴァンパイアなのに、血は吸わず赤い色を吸いとる姿が新鮮だという評価もありました。ツンデレ気質のマーセリンはおしゃれでもあるため、外見や歌手としての内面、ともにかわいいという感想が言われている人気キャラクターです。

ここまでアドベンチャー・タイムに登場するツンデレキャラクター、マーセリンの人気や魅力、声優などについて見てきました。マーセリンはアドベンチャー・タイムでバブルガムと並んでヒロイン的存在です。1000年以上前から生きていたヴァンパイアのマーセリンは、サイモンとの淡い関係など印象的な過去のエピソードを持つキャラクターでもあります。

ツンデレ気質の女性らしい心情をいろんな歌で表現するマーセリンは魅力的です。マーセリンのキャラクター性を知って、今後ともアドベンチャー・タイムをより楽しんでいきましょう！