2019年03月29日公開
2019年03月29日更新
さかもと未明の現在と難病を調査!漫画「 奥さまは発達障害」や結婚した夫も紹介
漫画「奥さまは発達障害」の著者で、自身も発達障害・アスペルガー症候群を抱える漫画家、エッセイスト、コメンテーターと多彩な活躍を見せるさかもと未明さんは、TV番組にて国指定の難病・膠原病を患っていることを公表し、多くの視聴者が関心を寄せました。本文では、さかもと未明さんの現在と病気、自身の経験を元に執筆された「奥さまは発達障害」、世間を騒がせた不倫騒動や、結婚した夫について調査しました。
さかもと未明の現在・難病を調査
漫画家、エッセイスト、コメンテーターとして幅広い分野で活動するさかもと未明さんと言えば、機内のクレーム事件や現在の夫との結婚の経緯などから世間では派手な印象を持たれがちですが、国指定の難病・膠原病や自身の発達障害について公表するなど、その動向が注目されています。以下では、さかもと未明さんの現在や病気、漫画「奥さまは発達障害」で描かれた発達障害や世間をざわつかせた結婚などを調査しました。
さかもと未明のプロフィール
漫画「奥さまは発達障害」の原作者として知られるさかもと未明さんは、1965年生まれ、1989年に漫画家デビュー後、ルポやエッセイの執筆、コメンテーターとしてテレビ出演など、多彩な活動を行っていることで有名です。表舞台では、2010年にワイドショーで報道された不倫騒動など派手な印象が強いですが、さかもの未明さんの実体験を描いた漫画「奥さまは発達障害」では、表では語られなかった壮絶な過去が隠されています。
さかもと未明は難病・膠原病を発症
発達障害の1つアスペルガー症候群を抱えていることを明かしたさかもと未明さんは、以前から膠原病を発症していたことも公表していました。膠原病とは、皮ふ・筋・関節などに炎症や変性が起こる慢性疾患の1つであり、リューマチを始めとする様々な症状を総称した病名です。日本では、指定難病の1つに挙げられてる病気であり、男女比は1:9で、特に20~40代女性の発症患者が多く見られます。
膠原病が発症する原因は、体内で発生した免疫異常や、体質、遺伝、細菌感染などと言われていますが、まだ研究段階のため、これ以外にも発症の原因があると考えられています。また、膠原病の初期症状は、風邪や胃腸炎のように、他の病気と似たような症状が表れるため、早期発見が難しい病気と言われています。
膠原病の病気の症状
さかもと未明さんが抱える膠原病の症状は、発熱や疲労をはじめ、関節炎など多種に及ぶ症状を発症させる全身性えリテマト―デス、皮ふ硬化症状が見られる強皮症、目や口に症状が出るシェ―グレン症候群が明かされており、現在は介助なしでは生活できないくらい病気が悪化していると言われています。また、膠原病の症状には、多発性筋炎/皮ふ筋炎、脊椎関節症、消化器・血管症状に不調が表れるベーチェット病なども挙げられます。
膠原病の病気の治療方法について、その症状ごとに対処されますが、ステロイド剤と免疫抑制剤による投与治療が、多く使用されています。しかし、副作用により、骨粗しょう症などの病気も併発してしまう恐れもあるため、治療をためらう患者も多いですが、原因不明の病気とされる難病・膠原病には、対処療法で症状を緩和させるしか対策できないことが現状です。
さかもと未明に障害者手帳の給付
膠原病について、現在も完治は難しいと言われており、薬の服用によって症状の緩和・進行を遅らせることしかできない状態が続いています。また、長年に渡って膠原病の治療を行なってきたさかもと未明さんは、全身性エリテマトーデスと強皮症による、身体中の筋肉と腱が拘縮する病気を抱えており、2010年に、障害者手帳が給付されました。
現在も、筋肉と腱が拘縮する病気の進行が進むさかもとさんは、体を動かす度に激痛に襲われる症状に悩まされており、介助なしでは着替えすら困難な状況に苦しんでいると言われており、寝たきりの生活を余儀なくされていると言われています。
さかもと未明は発達障害だった?
漫画やエッセイなど、多くの執筆の題材に起用されてきた発達障害の当事者の視点で描かれた作品の多くは、自身も当事者である、さかもと未明さんの経験が元になっています。さかもとさんが抱える発達障害は、アスペルガー症候群という、知的障害を伴わない自閉症の1つであり、高機能自閉症とも呼ばれます。
アスペルガー症候群は、相手の感情や雰囲気を察することや、暗黙の了解などの社会的ルールを自分で理解することが難しい特徴がみられます。そのため、自分では正直に物事を言ったつもりが、相手の捉え方によって、気分を害するような事を言われたと勘違いされてしまい、結果、悪気はないのに相手が勝手に傷ついたり、何故嫌われてしまったのか理由が分からないという対人関係の難しさが見られます。
さかもと未明の漫画「奥さまは発達障害」
多くの肩書を持つさかもと未明さんは、漫画家を本業に活動しており、2011年に発表された漫画「奥さまは発達障害」は、ファンを始め多くの読者に大きな衝撃を与えました。以下では、さかもの未明さんの実体験を元に描かれた漫画「奥さまは発達障害」の気になる内容について紹介します。
「奥さまは発達障害」の作品情報
2011年に刊行された漫画「奥さまは発達障害」は、発達障害の中のアスペルガー症候群を抱えるさかもの未明さんの日常を描いた作品です。作中では、さかもの未明さんのように、発達障害を抱える方の多くに見られる言動・部屋が片付けられない、戸締りやコンセントの抜き差しを異常に気にしてしまい、日常生活に支障が出てしまうなど、当事者を始め多くの共感を呼んだ代表作です。
「奥さまは発達障害」のあらすじ内容をネタバレ
さかもと未明さんの実体験をもとに描かれたエッセイ漫画「奥さまは発達障害」は、膠原病と発達障害を抱えるさかもとさんの日常を客観的に描いています。さかもとさんが抱えるアスペルガー症候群の特徴を中心に描かれる一方、発達障害と診断されるまでに経験した、小学校でのいじめや、両親の行き過ぎたしつけや、周囲の理解を得られず苦しんだ壮絶な過去も明かされています。
さかもと未明の結婚した夫
2010年に、チャリティーコンサートの支援をしていた開業医との不倫が、ワイドショーを賑わせたさかもと未明さんでしたが、2012年に、その相手と再婚したことを明かしました。当初、不倫について両者共に否定はしつつも、相手の離婚から1年後に結婚したため、さかもと未明さんの略奪愛だったとも言われています。
さかもと未明の元夫
さかもと未明さんは、過去に婚姻歴がありました。親の勘当を受けて会社勤めを始めるも、周囲に馴染めずうつ病を発症してしまい、3ヶ月ほどで解雇された後、中学時代の同級生だった元夫と22歳で結婚し、1年後には漫画家デビューを果たしました。しかし、慣れない家事と仕事の忙しさから、夫の休日の日も、疲れていることを理由に、2人で過ごす時間が無かったそうです。
また、元夫からは子供を望む声を聞かされていたが、発達障害に理解を示そうとしなかった両親の姿など、壮絶な家庭環境で育った影響から、子どもを持つことや、親として子供を育てていくことに不安や恐怖を感じていたと明かしました。その後、元夫との結婚生活は、お互いの意見の食い違いによって2年あまりで休止符がうたれました。
さかもと未明の現在の夫
2012年、さかもと未明さんは、開業医の医師(現在の夫)と再婚したことを公表しました。さかもとさんは、最初の離婚後、47歳で再婚するまで独身ですごしていたため、さかもとさんの結婚が再婚であることを知る方は少なかったでしょう。難病や発達障害(アスペルガー症候群)を抱えるさかもとさんにとって、現在の夫・武田さんは、かけがえのない理解者でしょう。
さかもと未明さんの現在の夫・武田さんは、内科・小児科を専門とする開業医であり、さかもとさんとの不倫疑惑が報じられた際には、難病に苦しむさかもとさんを心配して支援していたとの説明しました。しかし、不倫を否定する立場を保ち続ける一方で、傍から見れば不倫と思わざるを得ない言動も報じられました。
さかもと未明の現在の夫は略奪愛だった?
さかもと未明さんと現在の夫である医師・武田さんの出会いは、さかもとさん主催のチャリティーコンサートがきっかけでした。当初は、難病のさかもとさんを支援する目的で始まった2人の交友関係は、武田さんの元妻の訴えによって、不倫疑惑が世間に広まってしまいます。訴えられたさかもとさん・武田さんは不倫を否定し続け、武田さんはさかもとさんを支援していただけであったと弁解し続けました。
後に、武田さんの元妻の告訴取り下げによって、不倫騒動は静まり返りましたが、武田さんの離婚から1年後にさかもとさんと結婚したことから、さかもとさんの略奪婚とも言われました。また、不倫を否定し続けた武田さん側も、さかもとさんに対する支援と弁解しつつも、高価なプレゼントを多数贈っていたことから、元妻から不倫と思わざるを得ない行動にも非があるでしょう。
さかもと未明のエピソード
発達障害の当事者であるさかもと未明さんが描いた作品は、さかもとさん自身の体験だけでなく、発達障害に対する周囲の理解も必要であることも訴えています。以下では、執筆作品の題材に多く起用されたさかもと未明さんの知られざるエピソードについて紹介します。
さかもと未明の壮絶な過去
さかもと未明さんが漫画家を志した動機に、自身の壮絶な生い立ちが関係しています。小学生の頃から、同級生たちと上手くコミュニケーションを取ることが難しく、それ故に周囲と馴染めなったことや壮絶ないじめを受けていたこと、後に摂食障害やうつ病に苦しんだ過去をエッセイ等で綴りました。このような苦しい経験は、絵を描くことが好きだったさかもとさんが、これらを題材にした漫画を描く動機になりました。
周囲には理解されにくい発達障害の当事者には、親など身近な人間の理解が必要不可欠です。しかし、さかもとさんの家庭では、発達障害と診断された後も、その症状について理解を示してくれる人間が周囲におらず、さかもとさんは窮地に追い詰められていました。また、漫画家になる夢についても、両親の口論の末、けんか別れ後は法事の時しか帰らないという、恵まれなかった家族関係も明かされました。
機内でのさかもと未明の子供事件
発達障害の中のアスペルガー症候群は、周囲の雰囲気や人の気持ちを理解することが難しい特徴が見られ、周囲の人間から見て、自己中心的・わがままなどと捉えかねない言動を見せることがあります。アスペルガー症候群を抱えるさかもとさんも、機内で乗り合わせた赤ちゃんの泣き声に、思わず激しいクレームを言い付けてしまった過去がありました。
傍から見れば、赤ちゃんが突然泣き叫ぶことは仕方がないように思え、さかもとさんのクレームは自己中心的な言動に聞こえたでしょう。しかし、さかもとさんが機内で発した赤ちゃんとその母親に対するクレームは、必ずしも悪意を持って発したのではなく、さかもとさんの正直な気持ちが言葉になって表に出てしまったとも捉えられます。
横田夫妻との関係
北朝鮮拉致被害者・横田めぐみさんの両親として、現在も拉致被害者の帰還へ向けた活動を行う横田夫妻と漫画家・さかもと未明さんは、知人の紹介をきっかけに知り合い、さかもとさんによって実の父母のように慕っています。また、偶然にもさかもと未明さんと横田めぐみさんの年齢が1歳違いであることや、漫画の絵を描くことがすきだったという共通点から、運命を感じたそうです。
さかもと未明に関する感想や評価は?
世間では、辛口コメンテーターとして華やかな人生を歩んでいるように思われますが、その陰には、発達障害に苦しんだ壮絶な過去や、現在は介助なしでは生活できないくらい症状が悪化の一途を辿る膠原病と闘うさかもと未明さんに関する感想や評価について紹介します。
感想1:さかもとさんの作品に共感
さかもと未明「発達障害は生きにくいが、正しく学べば治療も人生も必ずうまくいく」 : https://t.co/3bWlJ8KTem #週刊女性PRIME #発達障害 #さかもと未明 pic.twitter.com/beNSSa5TPf
— 週刊女性PRIME (@shujoprime) January 13, 2018
周囲にはその特性が理解されにくいアスペルガー症候群を抱えるさかもと未明さんの作品の多くは、同じく発達障害を抱える多くの当事者の共感を呼ぶだけでなく、さかもとさんの作品を通じて発達障害について知ったきっかけとなった読者も多く見られます。発達障害について、現在も心もとない偏見が持たれがちですが、当事者に対する周囲の人間の理解も必要であることを、さかもとさんの作品を通じて伝わるでしょう。
感想2:表舞台で明かされなかった苦悩
さかもと未明さんは、飛行機の離陸時のときしか知らなかったけど、病気もして、ご家族のこともあり、こうして横田めぐみさんのご両親を変わらず助けている。くるくる拉致問題担当相が代わる政府よりよほど頼りになるじゃない。人間、一面だけで判断してはいけない。#さかもと未明 #横田めぐみ
— 桜崎比呂 (@Hiro_Sakurazaki) December 9, 2016
さかもと未明さんと聞いて、機内での泣き叫ぶ赤ん坊と母親に対する激しいクレームを思い浮かべるでしょう。これらの事件や結婚にまつまるスキャンダル報道により、坂本さんに対して良い印象を持っていない方もいます。一方で、さかもとさんが漫画やエッセイなどで明かした自身の病気や発達障害、壮絶な過去や現在の活動などを通じて、さかもとさんに対する考えを改めた方も存在します。
感想3:難病について知るきっかけにもなった
#さかもと未明#膠原病
— れむ (@remu410) December 9, 2016
膠原病だったんだ。
私も(通称SLE)同じ膠原病だ。
膠原病の中の何なのか分かんないけど、闘病は大変だ。
見た目が健康的に見えるから誤解されやすく理解されにくい。
番組を機に周りの理解が増えるといいなあ。
日本で指定難病に認定された膠原病は、目に見える病気ではないため周囲から理解されにくい病気でした。しかし、バラエティ番組にて、さかもと未明さんが自身の難病・膠原病について明かしたことを機に、病気に対する世間の理解や関心が深まったと感じられます。
さかもと未明の現在と難病まとめ
漫画家・エッセイスト・コメンテーターとして活躍するさかもと未明さんの現在と難病、漫画「奥さまは発達障害」で明かされた発達障害、世間を賑わせた機内クレーム事件や結婚などを紹介しました。さかもとさんの作品の多くは、自身の経験を元に執筆されており、さかもと未明さんの作品を通じて発達障害や難病について理解を深めてみませんか。