風の名はアムネジアは結末が切ないアニメ映画?あらすじや感想をネタバレ

「風の名はアムネジア」はSF小説を基にして1990年に制作されたアニメ映画です。人間達がすべてを忘れ去ってしまった世界を舞台にしているという一風変わった作風で、さらに切ない結末となっているため泣けるという感想が多く挙げられました。そこで今回はアニメ映画「風の名はアムネジア」のあらすじを結末までネタバレし、実際に映画を観た視聴者による感想も紹介しながら作品について詳しく触れていきます。

風の名はアムネジアは結末が切ないアニメ映画?あらすじや感想をネタバレのイメージ

目次

  1. 風の名はアムネジアとは?
  2. 風の名はアムネジアのあらすじネタバレ
  3. 風の名はアムネジアの結末ネタバレ
  4. 風の名はアムネジアの登場人物と声優
  5. 風の名はアムネジアの主題歌
  6. 風の名はアムネジアの感想や評価
  7. 風の名はアムネジアのあらすじ・ネタバレや感想まとめ

風の名はアムネジアとは?

風の名はアムネジアの映画情報

アニメ映画「風の名はアムネジア」は、SFやファンタジーを得意としている小説家・菊地秀行が発表した小説を原作として1990年に公開された日本のアニメ映画です。タイトルに使われている「アムネジア」とは記憶障害の1つである「健忘」という意味で、アニメ映画「風の名はアムネジア」は世界中の人々が記憶を失ってしまった世界を描いています。

風の名はアムネジアの予告動画

こちらがアニメ映画「風の名はアムネジア」の予告動画になります。世界中の人々が記憶障害となる元となった一陣の風である「アムネジア」が吹いているシーンから始まり、それによって滅亡の一途をたどる世界を主人公・ワタルが旅しているところを垣間見る事が出来ます。

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風の名はアムネジアのあらすじネタバレ

あらすじネタバレ:忘却の風「アムネジア」

時は199X年、人々はそれぞれの日常生活を送っていましたが、そこに突如として一陣の風が吹きました。世界中の人々はその風によって今までの全ての記憶を失ってしまい、知識や言葉だけでなく、自分が人間である事さえも忘れてしまいました。人々が獣のように食べ物を奪い合うようになった事で、世界は急激に荒れ果てていきます。世界荒廃の原因となった風は、記憶障害の意味を込めて「アムネジア」と呼ばれるようになります。

あらすじネタバレ:記憶喪失の少年ワタル

少年・ワタルも「アムネジア」の被害にあった1人でした。人々が欲望のままに食料を奪い合っている中で、元々優しい性格であったワタルは自分が人を傷つけてしまう事を恐れてあてもなく逃げ出しました。ワタルが行き着いた場所はとある施設で、ワタルはそこで車椅子に乗った少年と出会います。少年の名前はジョニーで、生体研究所で脳の改造をされていたため「アムネジア」の被害に遭わずに済んでいました。

あらすじネタバレ:ジョニーの死

ジョニーはワタルよりも3つ年下でしたが、他の人々のように記憶障害になっていないため、ワタルが1人でも生きていけるように一緒に暮らして自分の知識を少しずつ与えていく事にします。勉強の日々を送りながらワタルは5歳児ほどの知識や言葉遣いを覚える事が出来ました。しかし、季節が秋になった頃、ジョニーは突然体調が悪くなり、冬が始まる頃には動く事も出来なくなって、そのまま亡くなってしまいました。

あらすじネタバレ:旅に出るワタル

ジョニーは死ぬ直前に、自分の代わりに世界を見て回ってほしいという願いをワタルに託していたため、ワタルはジープに乗ってアメリカ横断の旅をする事にします。そしてワタルがサンフランシスコに着くと、ガーディアンという過去に政府が製造したロボットが襲い掛かってきました。ガーディアンには「アムネジア」によって降り方を忘れて死んだ人間が乗っており、現在は自動操縦の殺戮マシンとなっていました。

あらすじネタバレ:ソフィアとの旅

ガーディアンに向かって銃を構えたワタルはある女性の声を聴き、その声に従ってガーディアンの弱点を撃って倒します。その声の主はソフィアという美しい女性で、自分よりも難しい言葉を知っていた事からワタルは感心します。さらに、ソフィアは「アムネジア」について詳しい事を知っているようでした。ワタルはニューヨークを目指しているというソフィアをジープに乗せて一緒に旅をする事にしました。

そしてロサンゼルスまでやってきた2人がジープで走っていると、何者かから追われている少女と、その少女を助けたために怪我をしてしまった男性と出会います。少女も「アムネジア」によって言葉を話す事が出来ませんでしたが、ソフィアは不思議な力を持っていて少女の考えが理解出来るようでした。ソフィアによると、少女はこの辺りで神として崇められている「砕き飲み干す者」の花嫁になる予定でしたが逃げてきたという事でした。

少女はスー、男性はリトルジョンという名前で、スーは自分を助けてくれたリトルジョンにすっかり懐いているようでした。ワタルとソフィアは2人と一緒に行動しようと考えましたが、翌日の夕方になるとスーとリトルジョンはどこかへ行ってしまいました。ワタルそソフィアはすぐに2人を追いかけ、そこで「砕き飲み干す者」の正体が大型の都市開発用土木ユニットマシンである事を知ります。

あらすじネタバレ:生贄の儀式

人々はマシンとスーを囲んで生贄の儀式を行っており、リトルジョンとワタルが助けようとしましたが、突然マシンが暴走を始めて人間を次々と殺害していきました。どうやらマシンは祭司が操縦しているようで、スーに向かって突撃してきます。ワタルはスーを助けようと手を取りますが、スーは暴走を止めようとマシンの目の前まで行き、そこでマシンのビーム光線によって撃ち抜かれて殺されてしまいました。

ワタルは涙を流しながら怒り、拳銃で操縦している祭司を撃った事でマシンの暴走は止まりました。その後は「砕き飲み干す者」がいなくなった事でリトルジョンが新たな集落の長となり、ワタルはリトルジョンに拳銃をはじめとする様々な役立つ道具の使い方を教えて、またソフィアと旅立ちました。

あらすじネタバレ:2人の賭け

ソフィアはワタルにある賭けを持ち掛けてきます。それは目的地であるニューヨークに到着するまでに1人でも仲間に加わる人間が現れるかどうかというもので、ソフィアは1人も加わらない方に賭け、ワタルはよく分からないながらも加わる方に賭けました。ソフィアは、ワタルが賭けに勝ったら世界の未来の記憶を授けてくれると言ってきました。

そして旅を再開した2人でしたが、そこにガーディアンが襲ってきた事で2人を乗せたジープは崖から落下していってしまいます。しかしソフィアがまたもや不思議な力を使った事でワタルの命は助かりました。

あらすじネタバレ:エターナルタウン

ワタルが気が付くと綺麗なベッドに横になっており、清潔な服を着せられていました。さらに言葉を話す事が出来る医者と婦長がいた事でワタルが驚いていると、ソフィアはここがエターナルタウンというモデル都市で、ビッグコンピューターによって全てを制御されているためガーディアンは入って来れない場所なのだと説明してきました。ワタルはさらに質問を投げかけようとしますが、ソフィアの力によって眠らされてしまいました。

夕方になって目が覚めたワタルは病室を抜け出し、エターナルタウンを探索していると、医者と婦長が恋人のように仲良さげにしており、先ほどとは全く態度が違いました。2人の名前はシンプソンとリサという名前で、ビッグコンピューターによって操られているため会うたびに違う人格になっていたのでした。その後、市長に扮したリサに誘われて食事に向かったワタルとソフィアは、このままこの街に残るように武力行使で脅されます。

あらすじネタバレ:男女の決断

しかしソフィアが不思議な力を使ってビッグコンピューターを破壊したため、そこでシンプソンとリサの洗脳は解けました。ワタルは自分たちと一緒に旅をしようと2人を誘いますが、シンプソンはこのままエターナルタウンに住み続けると言って断り、リサだけがついて来る事になりました。しかしリサはシンプソンとの生活が忘れられず、エターナルタウンに戻ってしまった事で、ワタルはまたソフィアと2人で旅を再開する事にします。

風の名はアムネジアの結末ネタバレ

結末ネタバレ:ソフィアの正体

ワタルとソフィアがラスベガスに着くと、ソフィアは自分の正体を語ってきます。ソフィアは人間ではなく、地球に生命体が生まれてから40億年以上もの間、地球を見守ってきた存在で、「アムネジア」を吹かせたのもソフィアだという事でした。ソフィアは「アムネジア」によって世界の秩序を壊し、その試練から脱出した人間を仲間にしようと考えていたようでしたが、今のところ答えは見つかっていないという事でした。

ソフィアは真実を話した後、ワタルに旅をする事をやめるかと問いかけますが、ワタルはこのままソフィアと旅を続ける決心をし、ニューヨークに向けて出発します。それからしばらく旅を続けていると、再びガーディアンが襲ってきました。ガーディアンはサンフランシスコからずっと、自己修復を繰り返しながらワタルを狙って追跡していたのでした。

結末ネタバレ:ガーディアンとの対決

ワタルとソフィアは遂にニューヨークへと辿り着くと同時にガーディアンを撒き、ワタルはソフィアに別れを告げてガーディアンとの最終決戦をする決意をします。ワタルはガーディアンによる爆撃を受けながらも何とかビルの屋上に誘い出し、仕掛けておいた罠によってビルから落下させて破壊する事に成功しますが、自身も気を失った事で落下してしまいます。しかし間一髪のところでソフィアが助けてくれました。

結末ネタバレ:賭けの結果

結局賭けに負けてしまったワタルでしたが、勇敢な姿を見せた事によってソフィアに祝福されます。ソフィアはこれから地球から離れるそうで、ワタルはジョニーとの約束を果たすために1人で旅を続けるのでした。以上がアニメ映画「風の名はアムネジア」の結末までネタバレしたあらすじになります。

風の名はアムネジアの登場人物と声優

ワタル/矢尾一樹

アニメ映画「風の名はアムネジア」の主人公であるワタルは日本人の少年で、「アムネジア」によって全ての記憶を失ってしまいますが、車椅子の少年・ジョニーによって多くの事を学び、夢を与えられた事によって不思議な女性・ソフィアと旅をする事になり、様々な経験をしていきます。最終的にはソフィアと別れ、ジョニーとの約束を果たすために旅を続けるという結末となっていました。

そんなワタルの声を担当している声優は矢尾一樹です。アニメ映画「風の名はアムネジア」以外の代表作に、「超獣機神ダンクーガ」の主人公・藤原忍役があり、本人も1番思い入れのある役であると述べています。また近年では「ワンピース」のフランキー役としても知られています。

ジョニー/山口勝平

アニメ映画「風の名はアムネジア」の重要人物であるジョニーは生体研究所で育った少年で、脳を改造されていたために「アムネジア」によって記憶を失わずに済んでいました。施設を訪れたワタルに研究所の装置を使って多少の記憶を取り戻させ、そのあとに言葉や拳銃の使い方など様々な知識を与えました。物語の結末では世界を見て回るというジョニーとの約束を果たすためにワタルが旅を続けるというところで幕を閉じていました。

そんなアニメ映画「風の名はアムネジア」のジョニーの声を担当している声優キャストは山口勝平です。1989年に「らんま1/2」の早乙女乱馬役に抜擢されて初の主人公を演じてからは、「名探偵コナン」の工藤新一役や、「犬夜叉」の犬夜叉役などメインキャラクターを多く演じるようになっていきました。また、近年では「ワンピース」のウソップ役としても有名です。

ソフィア/戸田恵子

ソフィアはアニメ映画「風の名はアムネジア」のキーパーソンで、記憶を失った人と会話をしたり、機械などの物を破壊するなどの不思議な力を使う事が出来ます。実は地球人ではなく、地球の生物の進化を見守る存在である事が物語の終盤で明かされ、結末ではワタルに別れを告げて地球の外へと旅立って行きました。

そんなアニメ映画「風の名はアムネジア」のソフィアの声を担当している声優キャストは戸田恵子です。もともとはアイドルとして芸能界で活躍しており、その後、声優へ転身しました。代表作は「それいけ!アンパンマン」のアンパンマン役や、「機動戦士ガンダム」のマチルダ・アジャン役などがあり、デビューから現在まで人気キャラクターを多数演じてきています。

風の名はアムネジアの主題歌

都志見隆とAKEMIが歌う「TRUE LOVE」

アニメ映画「風の名はアムネジア」の主題歌である「TRUE LOVE」を担当しているのは作曲家の都志見隆と、シンガーソングライターのAKEMIで、歌詞に「風」というワードが使用されているなど、「風の名はアムネジア」本編の内容を思わせるバラードとなっています。

風の名はアムネジアの感想や評価

風の名はアムネジアは魅せる映画という感想

アニメ映画「風の名はアムネジア」は、記憶を失くした人々を描いているという独特の世界観を、アニメーション制作会社である「マッドハウス」が臨場感ある表現で映像化しているため、魅せる映画だという視聴者の感想があります。また「風の名はアムネジア」は少年と美女の旅を描いているため、「銀河鉄道999」と少し似ているという感想も多くありました。

風の名はアムネジアは泣けるという感想

アニメ映画「風の名はアムネジア」は、記憶を失くした人々の姿や主人公のワタルの成長も大きな見どころとなっており視聴者からは高評価の感想が多く寄せられましたが、それと同時に感動的なシーンも多く取り入れられているため、「泣ける」という感想も非常に多くあります。特に結末でソフィアと別れる時のワタルの姿を見ると序盤に比べるとかなり成長しており、親のような気持ちで泣けてくるという感想も少なくありませんでした。

風の名はアムネジアのあらすじ・ネタバレや感想まとめ

アニメ映画「風の名はアムネジア」のあらすじを結末までネタバレしてきましたが、独特な世界観で、結末も感動的なものとなっている事が分かります。今回のまとめを読んだ後にもう1度、アニメ映画「風の名はアムネジア」を観てみるというのはいかがでしょうか?

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