アルスラーン戦記の3期アニメ放送はいつ？売り上げや原作から考察

アルスラーン戦記とは、銀河英雄伝説でも知られている田中芳樹による大河ファンタジー小説です。14歳の若き王太子・アルスラーンが敵国に奪われた王都の奪還を目指し奮闘し、そして国王に即位し「解放王」とまで呼ばれるようになったアルスラーンの成長と活躍を描く英雄物語です。1986年に光文社から刊行されたアルスラーン戦記ですが、16巻をもってシリーズ開始から31年を経て遂に完結しました。

鋼の錬金術師で知られている漫画家の荒川拡によって、2013年に別冊少年マガジンにて連載がスタートしました。2018年4月現在単行本は8巻まで出版されています。そして、2015年にアニメ化され1期の放送がスタートしました。アルスラーン役に小林裕介さん、アルスラーン・家臣のダリューン役、ナルサス役に細谷佳正さん、浪川大輔さんと声優陣もとても豪華で、1話の放送と共に一気に注目を集めました。

2016年の2期の放送を最後に、現在に至るまでアニメの進展はなく、3期の放送を心待ちにしている人もとても多いようです。アルスラーン戦記の3期はあるのか？いつ放送されるのか？今回は、そんな3期制作についてや、放送次期についてをこれまでの売り上げや原作のストーリーをもとに考察していきます！

アニメシリーズ2期は全8話で構成されており、前作の1期に比べると非常に短く1クール以下の放送でした。そんな2期の内容から3期の放送について考察していきます。

アルスラーン戦記2期は、囚われの身だったアンドラゴラス王が帰還。5万の兵を集めるという事実上の追放をされたアルスラーンでしたが、ダリューンをはじめとする家臣達と共に5万の兵を集めるための新たな旅に出かけ、そして辿り着いた港町・ギランを主な舞台として展開されていきます。

ストーリーもそうですが、櫻井孝宏さん演じるナルサスの旧友・シャガードをはじめとする魅力あふれる新キャラクターが続々と登場し、さらに盛り上がりを見せました。

ヒルメスはパルスの王位継承という悲願の達成を目指し、アンドラゴラス王は王都奪還を目指し、王都・エクバターナへ出陣。またギランでは、エトワールに助けを求められたアルスラーンも王都に向かうことを決断します。それぞれの陣営が王都を目指し出陣をしたところで、2期は最終回を迎えました。

2期の終わり方から考えると、3期の可能性は十分にあるようです。ストーリー描写を見ても、8話の終わり方は完全に続編を匂わせるものでした。それ故に、3期の製作を期待する声がより多いのではないでしょうか。

よく言われているのが、アニメの次期制作が決定するためには、DVDの売り上げが最低でも5,000枚を超えなければならないということです。インターネットの普及によってBlu-rayやDVDの売れ行きが乏しいといわれる昨今、アルスラーン戦記のBlu-rayやDVDの売り上げは一体どうだったのでしょうか？

まず、アルスラーン戦記1期のBlu-rayやDVDの合計売り上げについてです。1期のBlu-ray/DVDは全8巻あり、それぞれ調べた結果、1巻は合計5219枚、2巻は合計4289枚、3巻は合計3482枚、4巻は合計2992枚、5巻は合計2734枚、6巻は合計2565枚、7巻は合計2873枚、8巻は合計2919枚という結果でした。1巻は5000枚を超えましたが残念ながら2巻以降は下回ってしまいました。

続いて、アルスラーン戦記 2期「風塵乱舞」編のBlu-rayやDVDの合計売り上げについてです。2期のBlu-rayのDVDは全4巻あり、それぞれ調べた結果は、1巻は合計3150枚、2巻は合計2796枚、3巻は合計1924枚、4巻は合計2095枚という結果でした。2期の売り上げは、最も多い1巻でも3000枚、3・4巻は2000枚以下と厳しい数字でした。

売り上げから考えると、3期の放送は難しいと言われています。1期の話数が全25話に対して、2期は全8話と非常に短いです。その理由は様々挙げられていますが、もしも、1期はアンダーラインの5000枚を一度超えたものの、1巻以降は厳しい売り上げだったことから、2期は話数を短くしてBlu-rayやDVDの売り上げの様子を見て、今後のプロジェクト展開を考えようという意図があったとしたら、なおのこと難しいかもしれません。

アルスラーン戦記の原作本は全16巻あり、2部構成のストーリーとなっています。アニメは原作でいうとどこまで進んでいるのか、ストックがどれくらいあるのかなど、原作とアニメを比較しながら3期の考察していきます。

原作本は2部構成でストーリーが展開されています。第1部は1巻から7巻までの内容で、アルスラーンの初陣から始まります。ルシタニアの侵略で王都・エクバターナを奪われた14歳のアルスラーが、家臣と共に様々な国を旅しながら王都を奪還するまでを描いています。

第2部は、王都奪還の3年後からストーリーが始まります。国王に即位し3度目の即位記念日を迎えた18歳のアルスラーンの政治や、それを脅かす隣国や魔軍との新たな戦いを描いた内容となっています。

まず、アニメシリーズ1期についてです。1期の最終回である「汗血公路」というのは、原作本の4巻に当たります。つまり1期では、全25話で原作4巻分を消費したことになります。

そして、アニメシリーズ2期は前作の続きから最終回の「風塵乱舞」までを描いています。「風塵乱舞」というのは、原作本6巻のタイトルですが、内容としては6巻の途中で終わっています。2期では、全8話で5巻～6巻の途中までを消費したことになります。

このように、アニメは1期2期を合わせても原作本の6巻の途中までしか進んでいません。また、原作でいう第1部後半で終わっているため、ストーリーのストックはまだまだあることがわかります。

まず、原作のストックから考えると3期の制作は十分可能だと思います。既にアニメで原作の第1部を描き切っていたとしたら、簡潔に終わっているため3期の可能性は低いと思いますが、未だ第1部の後半という半端な部分で終わっているため、3期の制作は期待でると思います。

しかし、内容から考えると3期制作は少し微妙なところです。アニメの主なテーマは「王都奪還」です。そこから考えると、アニメシリーズで描くのはきっと原作の第1部の内容です。アニメは現時点で原作6巻の途中、それぞれの陣営が王都へ向かっているところまで描かれているので、残りは6巻残り～7巻の内容のみで、1クールで放送するには少し足りないと言われています。

2期は全8話で1巻分を消費しましたが、アニメ放送が1クール以下というのは非常に珍しいことです。3期も同じく8話構成というのはなかなか考えずらいです。しかし原作7巻では、「ヒルメスの正体」についてやアニメシリーズ1期からずっとほのめかされたいた「アルスラーンの出生の秘密」が明らかになったりと、ストーリーも濃密なものとなるので、1クール（12,13話）にすることは可能かもしれません。

アニソンアーティストの藍井エイルさん。一見、アルスラーン戦記3期と関わりがないように見えますが、彼女がアニメシリーズ3期制作に大きく関わっていると思います。その理由について紹介していきます。

藍井エイルさんは、2011年にアニメ「Fate/Zero」のエンディング曲「MEMORIA」でアニソンアーティストとしてデビューを果たしました。その圧倒的な歌唱力と美しいルックスから、多くの注目を集め、今では"アニソンの歌姫"という枠を超え、超人気アーティストとなりました。

一気にアニソンアーティストの頂点へと昇り詰めていった藍井エイルさんですが、2015年以降から体調不良を繰り返すようになり、2016年10月14日に、同年11月4日5日の武道館コンサートをもって無期限の活動休止をすることが発表されました。人気の真っただ中にいただけあり、藍井エイル無期限活動休止への反響はとても大きいものでした。

アニメ「アルスラーン戦記」の人気の理由の一つが、藍井エイルさんが担当してきた楽曲の数々です。藍井エイルさんはアニメシリーズ1期からアルスラーン戦記の楽曲を担当してきました。1期のエンディングテーマである「ラピスラズリ」は、初週売上げ1.0万枚を記録し、16週後には売上げを3.0万枚を記録しました。

動画サイトにアップされたこのミュージックビデオは、再生回数400万回を超え、アニメファンから一般層にアーティスト「藍井エイル」を知らしめた大ヒット曲となりました。

そして、アニメシリーズ2期ではオープニングを担当しました。オープニング曲「翼」は、レコチョク・iTunes・オリコンミュージックストアなど様々な配信サイトで軒並み1位を獲得し、藍井エイルさん自身最高記録となる19冠を果たしました。また、無期限休止前の最後の曲となったのもこの曲でした。

この様に、アニメ「アルスラーン戦記」にとって藍井エイルさんのテーマ曲が必要不可欠であるという事が見て取れます。アルスラーン戦記のファンにとっても、アニメシリーズ3期でも藍井エイルさんのテーマ曲を心待ちにしている人も多いのです。

2018年2月8日に、藍井エイルさんの公式サイトにて2018年春から活動再開することが発表されました。さらにこの発表と同時に、動画サイトにて新曲の「約束」のPVが公開されました。待望の復活であったことと、藍井エイルさんからファンに向けた「約束」の歌詞は、彼女をずっと待っていたファンに大きな感動を与えました。

藍井エイルさんが活動を再開したことで、アニメシリーズ3期制作の可能性は一気に上がったのではないかと言われています。アニメファンだけでなく制作サイドとしても、今までアニメの人気を支えてきた藍井エイルさん協力なくして3期の制作は考えられなかったようです。だとすると、今回藍井エイルさんが活動再開したことはすなわち、3期制作へ1歩進んだことを意味するのではないでしょうか？

ここまでそれぞれの観点から「アルスラーン戦記 3期」の制作について考察してきましたが、4つ全ての考察からまとめた結果、僅差ではありますが、3期が制作される可能性の方が高いようです！一番の決め手はやはり「藍井エイルさんの復帰」です。

藍井エイルさんが活動を休止してからのアルスラーン戦記はアニメの進展はなかったものの、スマホゲーム「アルスラーン戦記 戦士の資格」が配信されたり、コミックは続けて連載されていました。

つまり、アルスラーン戦記はアニメ以外のところではずっと展開されていました。考察の4でも言ったように、やはり藍井エイルさんの楽曲なくして3期の制作はなかったのでしょう。しかし、藍井エイルさんが活動再開したことでアニメ制作サイドも3期制作に向けてやっと動けるようになったのではないかと言われています。

3期の可能性が出てきて次に気になるのが「いつ放送されるのか」についてです。前作2期の放送次期を参考に考えてみました。1期の放送が2015年の4月～9月で、そこから2期の放送に至るまで1年3ヵ月開きました。それをそのまま当てはめるて3期の放送がいつなのがを考えた結果「2017年の冬」でもう過ぎています。しかし、その時はまだ藍井エイルさんが活動再開する前でした。

藍井エイルさんが活動再開したのが今年の2月でした。それと同時くらいに3期制作のプロジェクトが動いていたとして、いつ放送されるのかを考えると、やはり1年くらい先になるのではないでしょうか？時期として、2019年の春アニメとして放送されるのではないかと言われています。

2期の放送が発表されたのは、「ヤシャスィーン！カーニバル」という2015年に開催されたアニメイベントの時でした。もしも今後、アニメイベントの開催が決定したとしたら、そこて3期制作の発表が行われる確率がとても高いようです。

今回はアルスラーン戦記の3期の放送について様々な観点から考察してきました。アルスラーン戦記は3期を放送して欲しいという声がとても多いアニメです。さらに、藍井エイルさんが活動再開したことによって、その期待はさらに大きくなりました。アルスラーン戦記ファンとしては、今後の展開に目が離せませんし、3期の制作発表がされることを祈っているという声が多いようです。