キノの旅のティーの生い立ちと成長まとめ！シズとの関係や声優・名言も紹介

長年愛されてきたアニメ「キノの旅」に登場するティーというキャラクターをご存知でしょうか。ティーは眉毛がチャームポイントの可愛い12才の少女。育った滅びかけの国「船の国」から、シズというキャラクターに滅びる寸前の国から助けてもらう形で、旅の仲間になりました。本記事はティーの魅力とティーの名言について紹介します。ぜひご覧ください！

キノの旅はファンタジーものとして有名な電撃文庫のライトノベルです。2003年にアニメが放送されて以来、人気を博し定期的に映像化されている作品です。物語は様々な国をまたぎ旅を続けるキノが様々な国で人々に出会っていく旅の記録が小説の内容となっています。小説は1話ごとに訪れた国のことがそれぞれ描かれています。

そのため短編小説としても読むことができます。間口の広い小説ですが、国はそれぞれ事情を抱えています。その事情は現代社会に深く通じる問題を取り扱ったものが多く、あらゆる面から人気の高い作品です。

物語は主人公のキノとバイクのエルメスを中心に進んでいきますが、外篇のような扱いとしてシズと陸とティーの物語、師匠と相棒の物語に切り替わることもあります。ストーリーの中でそれぞれのグループが交わることがありますが、さっきも述べた通り1話1話独立した小説として楽しめます。ストーリーや人間関係の前後を知らなくても面白い、知ればなお面白いところがキノの旅の魅力です。

ほとんど無口で何もしゃべらないティー。年は12才ぐらいの小さい女の子ですが、価値観は大人びています。労働階級の大人たちと一緒に育ったからでしょうか？ときたま口を開けることもありますが、小説ではティーの喋るセリフはひらがなで表現されています。何を考えているのかわからないティーですが、シズたちと旅をともにしている間に表情がどんどん豊かになっていきます。これはシズたちに心を開いている証拠です。

手榴弾を使うのが得意なティー。「育てる国」の話では、手榴弾を投げ込み、水場を爆発させることで魚を殺し、浮いてきた魚を獲る方法で食料を得ていました。頭が良いだけでなく、記憶力も抜群。地図を一度に記憶することができたり、「船の国」の話では船の破損個所を全て暗記していたりします。ちいさくて可愛いからとって、あなどれません。

キノの旅でティーが初登場するのは原作の第8巻「船の国」です。普段、ティーと呼ばれていますが、ここではティーの本名が明らかになっています。本名はティフィナといい、年齢は12才ぐらいであると描写されています。ティーはチャームポイントのまゆげがかわいい、緑色の瞳をした少女です。

無口だけど賢いティー。それに加えて直感も鋭く、シズが大人の判断で決めたことを、自分の直感を信じてときたま反対します。例えば、バギーを手放すことを検討してたシズに、「てばなさないほうがいい」と言ったティー。このことが、のちの旅に大変役に立ちます。

また、ティーの旅の目的は、自分を捨てた親を探すことです。しかし、自分の親のような人がいても、「このひとがじぶんのおやじゃない」と見抜くことができるのです。大人では鈍くなってしまう直感。子供のティーだからこそ、シズの役に立てることはたくさんあります。

ティーは無口でほとんど喋ることがありません。非常に可愛らしいのに、笑顔をみせたりすることもなく表情に起伏がないのが勿体無いキャラクターです。シズが「船の国」にやってきたときには、ティーが育った船の国は滅亡間近。そんな中、シズは相棒の犬陸とティーをすくい上げるような形で、旅の仲間にします。

無口でとってもかわいいティーですが、身の上はかわいそうなもので、とっても過酷な人生を送っています。ティーは捨て子？船の国の人にどう育てられた？どうして心を閉ざしてしまったの？ティーはシズに連れられてどうなったの？徹底調査してみました！

ティーは「船の国」で生まれ育った訳ではありません。ティーは放浪者のカップルから生まれました。放浪者のカップルは船の国で滞在している時にティーを産みました。しかし、無責任にティーを船の国に置いてけぼりにして、また何処かの国へ旅立ってしまったのです。そのためティーは自分の母親と父親を知らずに育ちます。

捨てられてしまったティーは、船の乗組員として船の国の人々によって手塩かけられ育ちます。ティーという名前は乗組員がつけたものです。以前「船の国」に迷い込んだ船「ティファナ」船にあやかってつけられました。子は宝。放流者がもたらした幸運と放流してきた船の名前に、ちなんで名付けられました。

「親に捨てられた」ティーはそんな過去を持つことに悲観し心を閉ざして育ちます。シズに拾われた時も無口で物静かな少女でしたが、少しずつ変わっていきます。旅の途中で様々な人と出会ったり、困難を体験していく過程で、感情が揺さぶられ、閉ざして忘れていた感情を思い出します。

ついには仲間意識が芽生えます。心を閉ざしていたティーが人間の心を取り戻す。そんな名シーンと名言を本記事ではまとめてみました。年上であるシズのことをまだ小さいティーが守ろうとするシーンや、犬である陸を「なかまだ」といって抱きつくシーンなどをご紹介します！

帰る場所がなくなってしまったティーは、シズと一緒に旅に出るとに決めます。ティーはいつか自分を捨てた親を探す目的を持ちながら、シズとの旅を続けます。無口のティーですが、旅でさまざまな人と触れ合っていく過程で、心を開くようになっていきます。

キノの旅9巻に収録されている「むかしの話」という物語では、歳をとったティーだと考察される老婆が出てきます。この話ではティーと思われる老婆が語り手で、こどもたちに「むかしの話」をしてあげています。語られる内容はシズと陸、ティーたちの旅のことなので、ティーが好きなひとは必見です。

無口で無表情なティーですが、周りのキャラクターとはどのような関係なのでしょうか。ティーを助けてくれたシズですが、最初は関係は最悪だった？ティーが子供なのに自殺しようとした？犬の陸との複雑な関係は？

「国の人々と同じように労働者として働きたい」と希望したシズ。いったいどんな労働があるか、その案内役としてティーが選ばれました。ティーにシズが船の国を案内されている間に、船の国は滅びかけていることを知りました。国の設備は長い間使われていたため、老朽化が進んでおり、そう遠くないうちに船は沈んでしまうことを知りました。ティーを助けるために、船を陸につけて船の国のひとびとを助けようとします。

「船以外での生活は考えられない！」そのため、人々は自ら進んで船の中に戻ってしまうのでした。ティーも船に戻りたい一人。シズは「船の国へ戻るな」と止めますが、ティーは初めて感情を見せます。「わたしにもどるとこなんてない！」と激しく起こったティー。初めての感情をコントロールできずに、ティーはシズをナイフで刺してしまいます。

シズを刺してしまったことを後悔したティーは、自殺をはかろうとシズが常備していた手榴弾を手にとります死んでしまう寸前のところでキノに助けられます。シズもキノに手当をしてもらい、回復します。シズは「自分がティーの気持ちを理解せずに、軽率な行動にでてしまった」と反省し、陸に取り残されたティーと一緒に旅に出ることに決めたのでした。

ティーを旅の仲間に加えることにしたシズ。シズはありとあらゆる場面に子供のティーに助けられます。無口だけど頭の賢さをもったティー。そして元来の直感能力のおかげでシズはティーに助けられます。シズもティーに対して世話をしてやったり、人間の心のことを教えていきます。ティーは次第に、心を表現するようになっていきます。

シズのお供をする白い犬の陸。ご主人様を傷つけたティーが旅の仲間になったといえど、歓迎していませんでした。しかし、旅をともにして様々な経験を共有していくたびに陸とティーは仲良くなっていきます。ティーは陸にお手をさせようとしたり、抱きついたりするようになりました。

無口だけど可愛い見た目から人気を誇っているティー。ほとんど喋らない彼女ですが、時たましゃべる言葉は大人びているけれど、声はやっぱり子供です。ティーという複雑な役を演じるのは、最初の「キノの旅」のアニメでは能登麻美子さん。2017年に放送された「キノの旅」では佐倉綾音さんが演じています。どちらの声優さんの演技も必見です。

第1作目の「キノの旅」は2003年に放送されました。そのとき、ティーの声を演じたのは声優の能登麻美子さん。「まみまみ」というかわいい名前でファンから親しまれている能登麻美子ですが、声は落ち着いたクールな役が多いです。その特性を生かして、最近ではCMやテレビのナレーションなど活躍の幅を広げています。

1980年生まれ、2月6日生まれの能登麻美子さん。主な代表作は「廻るピングドラム」の時籠ゆり役や「いちご100％」の東城綾役を演じられています。「地獄少女」では主役の閻魔あいを演じられています。閻魔あいの名台詞「いっぺん、死んでみる？」を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか？

佐倉綾音さんは2017年に放送された「キノの旅」のティー役を演じました。「あやねる」という愛称で親しまれている佐倉綾音さん。1994年生まれの若手の声優さんです。可愛らしい声を生かして「ご注文はうさぎですか？」の保登心愛役、「有頂天家族」の夷川海星役としてアニメに出演されています。

言葉の少ないティーですが、印象的な場面で名言を残しています。鋭い直感と大人では思い浮かばないような素直なセリフを三つ紹介します！紹介できなかった名言も多いのでぜひアニメをチェックしてみてください。

アニメの9話では旅の途中に流れ着いた国で、七夕の短冊に願い事を各シーンがあります。ティーは短冊に「ここにあるみんなの願いが叶いますように」と書くのでした。どうしてそんな願いを書いたの？と理由を聞く陸。

それに対してシズは「どうせこんなの役に立たないから」と答えます。どれだけお願い事をしても、結局それが実現しなければ意味がない。そういった考えをシズと旅をする間に身につけたティー。まだ子供のティーですが、超現実的で大人びた発言をします。

「美男美女の国」にたどりついたシズたち。街には美男美女しかおらず、美男美女でいることが移住の必要条件でした。入国許可がおりたシズたちは、さっそく「移住できるか」と聞いてみると、「顔が整い過ぎているから無理だ」と言われてしまったのでした。美男美女であっても個性的な美男美女でなければならなかったのです。すったもんんだの挙句、ティーが口を開きます。「なかみ、みてほしいもんな」

ティーに対する反応をまとめてみました。ティーの感想は「ティー、かわいい」というものが多かったです。なかでも、ティーと陸がじゃれ合っているシーンでは、「みているだけでも癒し」というコメントが多くありました。また声優についてのコメントもまとめてみましたので、「あやねる」好きの方はぜひご覧ください！

ティーの成長が楽しみな人のかわいいイラスト付きのツイート。まだ12才のティーですが、シズと旅を続けている間に反抗期もくるはず。そのときどんな態度にでるのでしょうか？これからのティーの活躍に期待です！

シズとティーの関係が強いものであるということは周知のとおりですが、ティーと陸も少しずつよくなっています。じゃれ合うシーンも増え、「小さい子と犬が触れ合っているだけで癒される」というコメントやティーと陸が一緒にいるイラストが多くみられました。

名言&セリフに関しては「普段無口だけど圧倒的に鋭い批評能力がティーにはある」という結論に至る人が多くみられました。紹介した名言も、大人ではすっと出てこないセリフをさらりと言ってくれています。原作の中でも、ティーの的確なセリフが小説のオチになっている場合が多いです。

声優さんのコメントは「あやねる」こと佐倉綾音さんについて書かれたものが多かったです。ファンの方が、ティーのセリフの少なさに驚くツイートがよくみられました。セリフが少ないけれど的確に物事を指摘するティー。なかなか難しい役柄ですが、アニメ版ティーの声優の評価は高いです！ぜひアニメを確認してみてくださいね。

ティーの生い立ちから、シズたちとの出会い、そして現在にいたるまでの名言のまとめいかがだったでしょか？無口なためセリフの少ないティーですが、これからシズたちに心を開いて言葉数が増えていくことに期待です！