「プラネテス」アニメの評価・感想まとめ!漫画との違いや声優を調査!

SFアニメの傑作として名高い「プラネテス」というアニメを知っていますか?アニメ化された作品によくあることですが、実は原作の漫画とアニメでは大きな違いがあります。この記事では「プラネテス」のアニメと漫画を比較して、漫画との違いや声優陣という面からアニメ版「プラネテス」の魅力に迫っていきます。「プラネテス」を知らない方でもどんな内容のアニメなのかがわかる内容となっています。

「プラネテス」アニメの評価・感想まとめ!漫画との違いや声優を調査!のイメージ

目次

  1. 「プラネテス」とは?
  2. アニメと漫画でこんなに違う!アニメ版プラネテスを支える個性豊かな登場人物とは?
  3. プラネテスのアニメ版と漫画版の話の違いとは?
  4. あの名シーンはプラネテスのアニメ版ではどうなった?
  5. プラネテスのアニメ版の声優は?
  6. プラネテスアニメ版の評価と感想
  7. プラネテスのアニメと漫画の結局どちらを見るべき?

「プラネテス」とは?

「プラネテス」の原作は幸村誠の漫画作品です。モーニングにて1999年から2004年まで不定期で連載されました。2003年からはテレビアニメが放送され、「SF作品の金字塔」と言われるほど、リアルなSF描写や奥深いストーリーが評価されました。アニメ版・マンガ版ともに、優れたSF作品に贈られる「星雲賞」を受賞しています。

プラネテスのストーリーは?

舞台は西暦2075年の宇宙。宇宙ゴミ、通称「デブリ」が社会問題となった世界で、デブリ回収を仕事とする宇宙飛行士たちの奮闘や葛藤を軸に話が進んでいきます。主人公のハチマキはいつか自分の宇宙船を購入することを夢に見ながら、日々デブリを回収しています。

ある日デブリ回収中の事故がきっかけで宇宙飛行士を引退しかけるハチマキですが、木星往還船「フォン・ブラウン号」に搭載されるエンジンを目にしたことで、木星行きを目標にするようになります。アニメ版ではハチマキが木星に向かうまでのストーリーが、漫画版ではハチマキが木星に到着するまでのストーリーが描かれます。

プラネテスの特徴は?

この「プラネテス」という作品で特徴的なのが、宇宙飛行士を憧れの職業ではなく一般のサラリーマンと同じような位置づけで描いたことです。特にアニメ版では「サラリーマンとしての宇宙飛行士」に焦点が当てられ、お仕事モノ作品としても楽しめるようになっています。この点は漫画版との違いの一つと言えます。

アニメと漫画でこんなに違う!アニメ版プラネテスを支える個性豊かな登場人物とは?

ハチマキ(星野 八郎太)

「プラネテス」といえば、主人公のハチマキをはじめとする個性豊かな登場人物が魅力の一つです。漫画に登場した登場人物もアニメ版では変更が加えられ、さらにアニメオリジナルの登場人物を加えることによって物語を広げています。こうした登場人物の違いも、アニメ版「プラネテス」の特徴となっています。ここでは主人公のハチマキが所属する「デブリ課」のメンバーを例に、アニメ版と漫画版の違いを挙げていきます。

いつか自分の宇宙船を手に入れることを夢見る宇宙飛行士で、本作の主人公です。いつも頭にハチマキを巻いていることから「ハチマキ」というあだ名がつきました。漫画版の初期エピソードでは髪を染めていましたが、アニメ版では1話目から黒髪で登場します。年齢設定も漫画版より2歳上の25歳に設定され、入社4年目の社員として、新人のタナベの教育を任されています。

タナベ(田名部 愛)

どんなことに対しても「愛」を持って立ち向かおうとする新人宇宙飛行士です。漫画ではハチマキの代替要員として2巻から登場していますが、アニメでは1話目から登場し、アニメ版の第2の主人公でありヒロインという位置づけになっています。また、漫画版ではタナベの過去についてのエピソードがありますが、アニメ版では「普通の女の子」、「一般的な新入社員」として物語にかかわっています。

フィー(フィー・カーマイケル)

ハチマキたちが登場するデブリ回収船DS-12、通称「トイボックス」の船長です。ヘビースモーカーで、タバコを吸うためなら手段を選ばない側面も持っています。漫画でもアニメでも、ハチマキたちを支える頼りがいのある女性として活躍しています。漫画版ではフィーの母親としてのエピソードや社会に対して諦めきれない怒りを抱いている姿が描かれていますが、アニメ版ではカットされています。

ユーリ(ユーリ・ミハイロコフ)

ハチマキと同じくデブリ回収を仕事としている宇宙飛行士です。過去に妻をデブリによる事故で亡くした経緯を持ち、妻の形見であるコンパスを探すためにデブリ回収の仕事に打ち込んでいます。漫画版ではユーリのエピソードが1話目になっており、当初はハチマキよりもユーリが主人公のように描かれていました。アニメ版ではハチマキとタナベを主人公にしたことで、ユーリはバイプレーヤーとしての立ち位置に収まっています。

課長(フィリップ・マイヤーズ)

画像左端の、大きなお腹が特徴の課長は、アニメオリジナルの登場人物です。「課長」と呼ばれていますが、役職は課長補佐(または課長代理)です。上司と部下との板挟みに翻弄されており、一般的な中間管理職として親近感のある人物となっています。

ラビィ(アルヴィンド・ラビィ)

画像右上にいる、ひょろっとした体格のラビィもアニメオリジナルの登場人物です。課長に次ぐ自称「デブリ課のナンバー2」。前半では上役のご機嫌取りに尽力する姿が目立ちますが、後半からはデブリ課の力になろうと努力する場面が描かれます。

プラネテスのアニメ版と漫画版の話の違いとは?

アニメと漫画では、エピソードの順番が大きく異なっています。もともと漫画版が1話完結の読み切り作品だったこともあり、アニメ版では大きく話の順番を変え、ハチマキとタナベの関係性を軸に話が進んでいきます。たとえば、アニメ版1話と2話はオリジナルエピソードとなっており、タナベが新入社員としてデブリ課に配属される様子が描かれます。

漫画版では1話だったユーリのコンパスの話はアニメ版では10話に移動されています。この話のように、漫画版をもとにした話はアニメ版でも細部まで丁寧に再現され、原作ファンからの評価も高くなっています。

また、アニメ制作時に漫画版がまだ完結していなかったことから、漫画版3巻までの、ハチマキが木星に行くまでのエピソードを中心に話を再構成しています。漫画版では3巻に収録されているハチマキからタナベへのプロポーズのシーンを、アニメ版最終話に持ってくることでおさまりの良い構成となっています。

あの名シーンはプラネテスのアニメ版ではどうなった?

「プラネテス」の名シーンといえば、アニメ最終話のプロポーズのシーンが挙げられます。「理想のプロポーズ」という感想も多く、男女問わず心動かされたファンが多いです。漫画版でも人気の高いこのシーンは、アニメ版でも忠実に再現されています。ハチマキとタナベが宇宙で船外活動をしながら、しりとりをしているシーン。「け」から始まる言葉に対し、ハチマキはタナベに「結婚しよう」とプロポーズします。

原作の3巻で描かれるこのエピソードは、アニメでは最終話のラストシーンとして登場します。タナベが「うん」と返事をした後にかかる音楽、声優陣の演技なども相まって、アニメ版の名シーンとして感想を挙げるファンも多いです。

プラネテスのアニメ版の声優は?

ハチマキ役の田中一成

漫画とアニメの大きな違いの一つが、登場人物の声です。漫画版では当然台詞は文字として語られますが、アニメ版では声優陣が登場人物に息を吹き込んでいます。「プラネテス」アニメ版は、どんな声優陣が登場人物を演じているのでしょうか?

「コードギアス反逆のルルーシュ」玉城真一郎役や「ハイキュー!!」烏養繋心役などで有名な田中一成さんが、この「プラネテス」で主人公のハチマキを担当しています。残念ながら田中一成さんは2016年に脳幹出血のため死去されました。訃報を受け、田中一成さんの代表作として「プラネテス」を挙げる人も多く、まさにハチマキは田中一成さんを象徴する役の一つと言えます。

タナベ役の雪野五月

「犬夜叉」日暮かごめ役や「銀魂」志村妙役で有名な雪野五月さんが「プラネテス」のヒロインであるタナベを担当しています。漫画版とは一番立ち位置が異なっているアニメ版のタナベを、魅力的な人物として演じています。

フィー役の折笠愛

「サクラ大戦」藤枝あやめ役や「新機動戦記ガンダムW」カトル・ラバーバ・ウィナー役で知られるベテラン声優が、「プラネテス」アニメ版のフィーを担当しています。少年声から大人の女性、時には老人の約まで幅広く演じる折笠愛さんが演じるフィーは、デブリ課の中心人物として存在感を放っています。

ユーリ役の子安武人

「機動戦士ガンダムSEED」ムウ・ラ・フラガ役や「地球へ…」キース・アニアン役で知られる子安武人が、「プラネテス」アニメ版のユーリを担当しています。アニメ版では前半と後半で、ユーリの妻の形見であるコンパスの話をきっかけに、大きくユーリの人柄に変化が現れます。その変化を子安武人さんが見事に演じ分けたことで高評価を得ました。

プラネテスアニメ版の評価と感想

アニメ版プラネテスはどこが評価されたのか?

ここではアニメ版「プラネテス」への評価やファンの感想を紹介します。アニメ版「プラネテス」は2005年に「星雲賞」アニメ部門を受賞しており、SFファンからの評価も高いです。漫画版に続いての「星雲賞」の受賞はとても珍しく、「星雲賞」の中では「風の谷のナウシカ」以来の快挙でした。

アニメ版「プラネテス」では、今までのアニメにはないリアルなSF描写が評価されました。たとえば月の重力を意識した登場人物の作画、背景の描写が挙げられます。また、空気のない宇宙空間を意識し、船外活動中の効果音をできるかぎり使わないようにしています。このこだわりが多くのSFファンの期待に応える結果となりました。また、「お仕事モノ」、「サラリーマンモノ」として登場人物たちに感情移入する感想も見られます。

アニメ版プラネテスの根強い人気

今から10年以上前の作品にもかかわらず、好きなアニメとして「プラネテス」を挙げる大人のファンも多く、長年愛されている良作と言えるでしょう。感想も肯定的なものが多く見られます。

また、2017年には「プラネテスオールナイト上映会」が開催されました。「プラネテス」制作スタッフ、声優陣、そして多くの「プラネテス」ファンが集まり、未だに根強いアニメ版「プラネテス」の人気を証明しました。ファンの感想からも、アニメ版「プラネテス」を高く評価していることがわかります。

プラネテスのアニメと漫画の結局どちらを見るべき?

アニメ版「プラネテス」は漫画版よりもオリジナルエピソードや登場人物を増やすことによって、ハチマキやタナベの成長や関係性を丁寧に描いています。そのため、初めて見るのであればアニメ版が良いでしょう。漫画版ではアニメ版以降のエピソードを読むことができるため、アニメ版視聴後に漫画版を読むと「プラネテス」の世界をより楽しむことができます。

ここまで「プラネテス」のアニメと漫画を比較してきましたが、いかがだったでしょうか?アニメ版ならではのオリジナルエピソードや登場人物、そして声優陣の演技を堪能できるアニメ「プラネテス」。HuluやAmazon、バンダイチャンネルなどで配信もしているので、気になった方はぜひチェックしてみてください!

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