坂上智代はクラナドのヒロインの一人！声優や智代アフターのストーリーも紹介

『クラナド（CLANNAD）』はKeyから出ている恋愛アドベンチャーゲームです。「クラナド（CLANNAD）は人生」と言われるほどに爆発的な人気が出たことにより、アニメ化、コミカライズ化もされました。2019年には任天堂Switchにてリメイクが決定されています。メインヒロインは古河渚ですが、他にも多数のヒロインがおり、メインストーリーの演劇部立て直しを軸に各ヒロインとのルートに分岐されている作品です。

また、この記事でご紹介する坂上智代にフォーカスした『智代アフター 〜It's a Wonderful Life〜』という作品も発表されています。『クラナド（CLANNAD）』の外伝的な位置づけであり、シナリオは本編よりも短くなりますが衝撃の結末により、賛否両論ある内容となります。また、こちらのクリア後にプレイできる『DUNGEONS & TAKAFUMIS』はおまけながらも膨大なストーリーで充実した内容となってます。

ヒロインの1人、10月14日生まれで身長161cmの坂上智代は高校２年生の時に転校してきました。朋也たちの後輩に当たりますが、後輩らしい言動はなく、ちょっかいを出してくる朋也の友人の春原に対しては蹴るなどの暴力的な面も見られます。実際、転校してくる前は荒れており喧嘩を繰り返しては勝っていたため近隣の不良たちから恐れられるほどの少女でした。しかし、そこまで荒れていたのにも理由があります。

智代の両親は仲が悪く、そんな家庭内のストレスから非行に走ってしまっていました。しかし、両親紀子運が決定後、ある事件が起こります。鷹文という弟のことは可愛がっていたのですが、彼が自殺未遂をしたのでした。そのことにより、両親の離婚は取りやめ、家族関係も改善されたことで智代も無事更生し、転校することで新しい生活を始めるのでした。そしてその転校を機に、女の子らしく振舞おうと決めています。

元々は真面目な性格だったことにより、成績は優秀で運動神経も抜群で、家族で歩いた桜並木の伐採計画を撤回させるために生徒会長を目指しています。そのため部活の勧誘を多く受けますが、断っています。自他共に厳しく、男子寮の寮母をしている相楽美佐枝に生徒会長としての心得を受けています。一見とても強く見えますが内面は弱いところもあり、彼氏の朋也には出していますが、智代アフターではよりその脆さが際立っています。

智代アフターでは、鷹文が父親の隠し子である幼女のともを連れてきてから一緒に育てており、大の子供好きである智代は彼女のことを溺愛しています。とものことを悲しませるようであれば鷹文でも朋也であっても容赦なく鉄槌を食らわしています。ともの母親を見つけ出そうと奮闘する姿は本編の曲がったことが嫌いな彼女の性格を強く引き継いでいます。

坂上智代と朋也は先輩後輩同士であり、転校してきたということもあって元々接点があったわけではありません。2人が関わるようになったのは、春原が智代の噂を聞きつけて、男に勝てるわけがないと挑むのに付き合っていたためです。実際朋也が智代に手出しはせず、ヤンキー・不良と思われているはずの彼が実際は誠実であることに惹かれて気になっていくのでした。それから一緒に下校しようとするなど、アプローチを始めます。

朋也もまっすぐな智代に惹かれ、彼から告白をして付き合います。智代が生徒会長になりたい理由と過去の事件も知り、より絆は深まります。そして無事当選を果たした彼女ですが幸せな日々は長くは続きませんでした。優等生の生徒会長である智代が不良と言われる朋也と一緒にいることで、彼女の評価がマイナスになっていってしまうのでした。気持ちとは裏腹にすれ違っていく2人でしたが朋也はある決断をします。

それは別れる、というものでした。気にしないという智代でしたが彼女の夢を叶えて欲しい朋也は、自分がその邪魔をしたくないと伝えます。そうして別れてしまった2人ですが、智代は夢のために頑張り続け桜並木の存続に成功します。その報告を朋也にし、次は恋人としての日々を取り戻したいと言います。朋也もその気持ちを受け入れ幸せな日々に戻るのでした。本編では朋也と智代、弟の鷹文で仲良く桜並木を歩きながら終わります。

智代アフターでは高校卒業後、卒業廃品回収屋に就職した朋也はアパートで一人暮らしをし、智代は実家で暮らし続けます。智代はアパートに通いながら智也を支えて交際は続いていきます。そんな中、鷹文がともという子供を連れてアパートを訪れるのです。父親の隠し子であるというともを実家に連れて行ってはまた両親は不仲になってしまいます。半ば強引に預かる形となったとものことを2人は育てていくのでした。

原作のゲームとアニメでは坂上智代自体の違いはほとんどありません。原作をほぼ再現しているため、原作ファンでもアニメからでもしっかり内容を理解できるようになっています。しかし、アニメの方はメインヒロインを渚にしているため、朋也が付き合うのは渚であり、智代とのハッピーエンドを迎えることはありません。そのため、智代ファンで彼女のルートが見たい方は原作をプレイするのをおすすめします。

『クラナド（CLANNAD）』の原作、アニメ共に坂上智代を演じた声優さんは歌手、ナレーター等幅広く活躍される桑島法子さんです。劇団四季のミュージカルやテレビドラマを見て演劇に興味を持ちはじた彼女は、宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』を見て声優を志します。高校に通いながら勝田声優学院の通信講座に通い、卒業後も青二塾に入塾し声優としての勉強を積みながら無事オーディションに合格し、デビューを果たしました。

1995年にテレビアニメ『美少女戦士セーラームーンSS』の女生徒役でデビューし、翌年には『機動戦艦ナデシコ』にてヒロイン役を演じます。その後も『Bビーダマン爆外伝』、『神風怪盗ジャンヌ』で主演を果たすなど、主要登場人物を演じるのに欠かせない声優さんとなっています。他にも『犬夜叉』の珊瑚は約10年間演じてきました。デビュー間もない新人の頃からその声量は圧倒的で、マイクを壊したという逸話もあります。

一方、『クラナド（CLANNAD）』の外伝である『智代アフター 〜It's a Wonderful Life〜』では一色ヒカルさんが坂上智代役を演じました。主にゲームで活躍されている一色さんも小学校の頃から声優を志します。酔いどれお姉さんの役が多く、「酔いどれ声優」とも呼ばれており酔うシーンの演技では「もうちょっと抑えてください」と言われるほどの演技力を持ちます。『School Days』や『ヨスガノソラ』に出演されています。

智代アフター、ともを預かってからの続きになりますが、その後ともの母親は見つかります。母親がともと離れたのは、自分が癌で余命いくばくもないからなのでした。自分がいなくなれば身寄りがいなくなると、父親の元に渡そうとしたのですが、朋也はたとえいなくなるとしても一緒にいたほうがいいと伝えます。そして病のある人々が暮らしている村にともが通える学校を作ろうとするのでした。

その考えに智代は反対しますが、ある日朋也が足を滑らせて頭を打ってしまいます。病院に行き、事なきを得ますが朋也がそこまでして作ろうとしたことで智代も受け入れることができます。学校も無事完成し、ともを村に呼んで短かった家族生活は終わりとなりました。最後に智代は、どっちが強くなるか競争しようと言いお別れをします。

その後、事態は急変します。問題がなかったはずの朋也ですが、記憶喪失になってしまっていました。中学以降の記憶を失くしてしまい、さらに1週間でまた記憶を失くしてしまうというものでした。そのため記憶の積み重ねもできず、智代のことも1週間で忘れてしまいます。

そんな生活を3年続けました。ある日、朋也は智代に愛してると伝えます。初めてその言葉を言われた智代はいつもと違うのではないかと感じます。そこで記憶喪失の話、さらに1週間で忘れてしまう話をするのでした。それを聞いた朋也はプロポーズをします。喜んだ智代は、記憶喪失を治せる可能性のある手術があると伝えます。しかしその手術はリスクも大きいのです。それでも朋也は手術を受けて智代と生きようと決意するのでした。

記憶喪失を治す、という部分で言えば手術は成功しました。朋也は全てを思い出します。しかし、朋也はいません。このアフターストーリーは、タイプライターで打たれ、過去の話を綴っていくという形で始まるのですが、最後もタイプライターで、最後に朋也と見た夕日が忘れられないと書かれます。思い出した代償に後遺症により亡くなってしまった朋也を偲び、また同じ思いをしている人に向けて智代が書いた昔話なのです。

クラナド（CLANNAD）には名言がたくさんありますが、ここでは智代の名言をご紹介します。まず1つ目は「いいじゃないか。記念となる日を増やしていこう。それはぜんぶ私たちがふたりで過ごしてきた記念だ。」という名言です。朋也との未来を楽しみにしていく前向きな言葉です。

2つ目は、「取り柄がないことなんてない。おまえは私を幸せにできる。それが取り柄だ。」です。批判されることも多く、自分に取り柄がないと自信を無くす朋也に伝えた言葉です。落ち込んでいる時にこんな言葉を言われたら惚れ直すこと間違いなしな名言です。どちらが彼氏か分からないくらい男前かつ、愛のある言葉です。

最後は「さあ行こう。世界はかくも美しく、そして人生はすばらしい。It's a Wonderful Life」です。過去、現在、智代には乗り越えなければならない壁がたくさんありました。それを乗り越えて前を向いて生きていける智代だからこそ言える言葉です。

クラナド（CLANNAD）は多くのグッズが出ていますが、こちらでは3種類ご紹介します。まずはスリーブです。スリーブというのはトレーディングカードなどに使うカードが折れたり汚れたりしないように保護するケースのことです。種類もたくさん出ており、持ち歩きにも適しているため人気のグッズです。

次はフィギュアです。アニメグッズと言えばフィギュアというくらい人気の商品です。作品自体も人気なこともあり、多くの智代のフィギュアが出ています。こちらは制服姿で眼鏡を持ったフィギュアです。基本的には裸眼なのですが、目が悪いため時々眼鏡をかけています。そんな智代の細かい部分も反映した完成度の高いものになっています。他にも私服バージョンなども出ています。

また、昨今コスプレの人気がどんどん高まっていきます。アニメ・ゲームが大衆人気を得るにつれ、コスプレをする人も増えてきました。コミックマーケットやコスプレのイベントなどを訪れる人も多くいます。衣装も多く、もちろんクラナド（CLANNAD）も出ていますので、コスプレに興味のある方はこれを機に挑戦してみてはいかがでしょうか。銀髪ウィッグにカチューシャを合わせれば完璧です。

魅了的でいい子たちばかりのヒロインが登場するこの作品は、1番好きなヒロインがちょうど良く分散しています。その中でも坂上智代はアフターストーリーが出るだけの人気があります。アフターは賛否両論ありましたが、それも智代ファンゆえに幸せになってほしかったという気持ちから出ているものです。喧嘩が強かった女の子が改心して生徒会長になるというギャップにファンになる方が多くいました。

また、嫁にしたいという声も多くあります。見た目の可愛さもありますが、年下なのにも関わらず落ち込む主人公を支えようと励ます言葉は支えようとする妻のような貫禄、そして愛が伝わってくるものでした。そんなことを自分も言われたいとファンになった方も多くいます。また、料理上手なところも嫁にしたいと言われる理由の1つです。

『クラナド（CLANNAD）』のヒロインの1人である、坂上智代についてご紹介しましたが魅力をお分かりいただけましたでしょうか。可愛さ、真っすぐさ、そして時には脆くなってしまう女の子らしい部分に多くの人がファンとなっています。途中でも何度も泣いてしまう、とても感動的なストーリーでまさしく人生といえるような内容となるこちらの作品をぜひご覧ください。