アニメヘボットの元ネタや伏線を考察!面白い理由・感想や最終回を紹介

子供向けに制作されたギャグアニメでありながら、大人を含めた幅広い世代の人気を集めたアニメ「へボット」の魅力を元ネタや考察を交えて紹介します。子供向けのアニメとは思えない複雑な情報量からへボット考察を行う大人視聴者が登場しました。また、へボットの最終回や作中に張られた主人公たちの伏線、大人たちも夢中にさせたアニメへボットが面白いと言われる理由やへボットの気になる感想も合わせて知ってみませんか。

アニメヘボットの元ネタや伏線を考察!面白い理由・感想や最終回を紹介のイメージ

目次

  1. へボットとは?
  2. へボットの元ネタや伏線を考察
  3. へボットが面白い理由7選
  4. へボットの考察に関する感想や評価は?
  5. へボットのアニメ最終回を考察
  6. へボットのアニメ49話が最高だと話題に
  7. へボットの全話アニメあらすじを簡単に紹介
  8. へボットの考察元ネタ伏線まとめ!

へボットとは?

アニメ「へボット」は、物語の舞台であるネジが島の第2王子ネジル・ネジールと彼の相棒でボキャベットのへボットの冒険を描いた作品です。子供でも元ネタが想定しやすい多彩なパロディネタや、大人にしか分からない元ネタが盛り込まれたギャグ要素で、世代問わず人気を博しました。

へボットの世界では、多彩で異才なボキャワードを駆使したギャグで面白さを競う「ボキャバトル」が盛んに行なわれており、ボキャボットと呼ばれるロボットとボキャワードが隠されたボキャネジを組み合わせて、ギャグを繰り出します。また、ギャグ要素だけでなく、ネジが島の正体を表す伏線も所々に張られており、一部の視聴者の間で、最終回に関する様々な考察がネット上に投稿されていました。

へボットの作品情報

アニメ「へボット」の作品情報を以下に紹介します。

  • ジャンル:ファミリー向け、ギャグアニメ、
  • 放送局 :メ~テレ、テレビ朝日系列
  • 放送期間:2016年9月~2017年9月(全50話)
  • 漫画  :月刊コロコロコミック連載(バンダイナムコピクチャーズ原作・原案)
当初は、子供向けに制作されたアニメ作品でしたが、大人世代に馴染みのあるマニアックな元ネタがふんだんに盛られた回やへボックの謎に関わる伏線の考察など、世代問わず楽しめるアニメです。

へボットのあらすじ

ネジが島の王子ネジル・ネジールは、11歳の誕生日に父・ジル国王から王族の証「ネジ魂」を授かります。すると、ネジ魂は城の外へ飛んで行ってしまい、ネジルを運命のボキャボットの元へ導きます。ネジ魂によってボキャボットを見つけ出したネジルは、王国のしきたりとして、ジル国王と「ボキャバトル」を始めます。ボキャバトルとは、ボキャボットから繰り出されるギャグの面白さで勝負を競うネジが島のバトルです。

初めてのボキャバトルで、あっけなく完敗したネジルに呆れ果てたジル国王は、ボキャバトルの修行をさせるべく、ネジルを城から追い出します。ネジルは、ヘボいボキャボットから「へボット」と名付けた相棒と共に、ボキャワードが隠されたボキャねじを探す旅を始めます。

へボットのスタッフ・キャスト

アニメ制作所・イメージ画像

以下は、アニメ「へボット」の主な制作スタッフです。

  • 企画・原作:バンダイナムコピクチャーズ
  • 原案   :バンダイ
  • 監督   :石平信司
  • シリーズ構成:富岡順広
  • キャラクターデザイン:佐野聡彦
  • ボキャボットデザイン:高瀬健一
  • アニメーション制作 :BN Pictures

アニメ台本・イメージ画像

以下では、へボットのメインキャラクターと担当声優を紹介します。

  • へボット    :井澤詩織
  • ネジル・ネジール:​​​​​​田村奈央
  • ボキャ美    :新井里美
  • モエル     :新 祐樹
  • カスリ―ナ   :尾崎真実
へボット役を担当した井澤詩織さんを始め、1人複数役を演じることが多かった声優陣の声による演じ分けもへボットの見どころの一つです。

ヘボット!

へボットの元ネタや伏線を考察

へボットの元ネタや伏線考察・イメージ画像

様々なパロディネタを組み合わせて制作されたアニメ「へボット」では、第21話・31話のように、大人にしか分からない元ネタをふんだんに取り入れたマニアックな回も放送されており、大人世代からも「面白い」との感想が寄せられています。また、最終回に関わるへボットの伏線についても以下で考察しました。

へボット第21話の元ネタ

「時をバグるピコピコ」というタイトルから、元ネタが「時をかけ少女」だと想像がつくへボット第21話では、ファミコンやそれらゲームソフトを元ネタにした話が放送されました。ネジルやへボットが実際にプレイするゲーム画面は、人気ゲームシリーズの特徴的なシーンを組み合わせて描かれており、ファミコン世代には懐かしさを感じるでしょう。

へボット第21話では、ギャク漫画の名シーンや「ゲームは1日1時間」で有名な高橋名人の必殺技を元ネタにしたシーンも登場し、子供や20代にはパロディだと分からないシーンがふんだんに描かれました。その一方で、ソーシャルゲームでお馴染みの単語をへボックが発言したり、ピコ太郎のPPAPを思わせるゲーム画面が現れたり、現代っ子にも通じる元ネタも採用されているゲームネタの回でした。

へボット第31話の元ネタ

多彩なパロディネタで子供から大人まで楽しめるへボット第31話「インネジクタス」は、ネジが島がゲーム世界に侵略された設定とあり、ゲーム関連の元ネタが多数登場しました。まず、「スーパーマリオブラザース」でお馴染みの緑の土管を始めとする人気ゲーム作品やアニメ・映画の名シーンを、所々で見かけられ、第31話も多彩なゲームやアニメネタを元ネタにして制作されていました。

そして、へボット第31話は、カプコンの人気ゲームシリーズ「ロックマン」を基に描かれ、作中の背景画をよく観察すると、ロックマンシリーズでお馴染みの「Dr.ワイリー撃破時の土下座」などが見られます。子ども向けに制作されたアニメでありながら、時代を感じさせる元ネタを多数盛り込んだへボット第31話も、ツッコみどころ満載の回でしょう。

主人公・ネジルの伏線

アニメ「へボット」の世界の謎や作中に登場した膨大な伏線は、全て主人公・ネジルとへボットに深く関わっており、作中の伏線を全てつなぐことで、世界の謎が全て明らかにされました。ツイッター上のへボット考察班を始め、大人視聴者を中心に、へボット最終回にまつわる伏線集めや考察がなされるも、49話で明かされたへボット世界の複雑な設定には、伏線集めを行なっていた大人も考察に苦しんだでしょう。

へボットが面白い理由7選

子供から大人まで世代問わず人気を博したギャグアニメ「へボット」は、膨大な情報量でありながら、とにかく面白いとの感想が多く寄せられる人気作品です。以下で、へボットが面白いと言われる理由を以下に紹介します。

面白い理由①ストーリー展開

へボットの最大の特徴である独特なストーリー展開は、他のアニメ作品には見られない膨大な情報量の多さが特徴です。軸となる話の流れに、その話に登場しないキャラクターが突然ツッコみを入れてきたり、本筋とは関係のない台詞や意味不明と捉えかねないシーンが描かれたり、まるでツイッターのタイムラインを見ているようだとの感想が多く寄せられています。

子供から大人まで世代問わず楽しめるアニメでありながら、1話30分あたりの情報量の密度の高さは、情報社会と呼ばれる現代を表現したとも感じられます。また、1話あたりに出て来る情報量の多さから、「脳が溶ける」「脳を守れ」などのパワーワードが生まれました。

面白い理由②パロディの豊富さ

「脳が溶ける」というワードが生まれたへボットの豊富な情報量の源は、ファミコンゲームを始めとする幅広いパロディネタにあります。へボット31話のように、伏線を集めることで元ネタとなったゲーム作品を軸に物語が展開されていることに気付くこともあります。このように、子どもだけでなく、大人世代にしか分からないパロディネタもふんだんに取り入れたストーリーが、面白いと言われる理由の一つでしょう。

面白い理由③声優の演技力

世代を問わず幅広いパロディネタが特徴のへボットは、そのハチャメチャなストーリー展開だけでなく、声優陣の演技力がすごいとの感想も見られます。子供向けアニメは、登場キャラクターに加え、登場期間の長さから、1人の声優が複数のキャラクターの声を担当する兼ね役が見られます。例えば、5種類のへボットの担当声優井澤さんの演じ分けを始め、へボット声優陣の実力も見どころのアニメ作品です。

面白い理由④へボットの考察班

親子で楽しめるギャグアニメとして制作された「へボット」では、お父さん・お母さん世代にしか通じないパロディネタや下ネタを含めたギャグシーンも多数登場します。しかし、子供向けに制作されたアニメなので、常識を逸脱するようなストーリー展開はありませんが、膨大な情報量には、へボットの世界の隠された秘密があるのではと大人世代の間で考察が行われ始めました。

何気ない台詞やギャグには、へボットの世界に隠された闇深い伏線が張られているなど、考察班と呼ばれる一部の視聴者のツイートが、やがてへボット人気を沸かせるきっかけとなり、様々な場面に張られる伏線や

面白い理由⑤魅力的なキャラクター

言葉を巧みに使ったギャグに、多彩なパロディネタをふんだんに盛り込んだ「へボット」は、主人公・ヘボネジコンビの掛け合いを始めする魅力的なキャラクターたちの活躍も人気に火を付けました。例えば、可愛いキャラクターで人気のボキャ美のへボットを巡る腹黒い一面や、へボットの主人公の座を巡って登場したカスリ―ナのギャグやツッコミなど、登場人物たちの動向に目が離せない面白さが魅力です。

ボキャ美/新井里美さん

へボットに思いを寄せるピンクのボキャベットで、普段はオーバーボディを付けた人間の姿をしています。ヘボネジコンビ(へボット・ネジル)の初陣を見てへボットに一目ぼれをして以来、彼を「へボット様」と呼び慕うも、当のへボットはボキャ美のアタックを迷惑がっています。一人称は「ボキャ美」で、語尾に「キャミ」を付ける口調が特徴です。

ヘボットの為なら手段を選ばない腹黒い一面をのぞかせるボキャ美を演じた新井里美さんは、シリアスな役からコミカル要素の強い役まで幅広い役柄の声を演じています。2017年からは、NHKの長寿アニメ「おじゃる丸」のタナカヨシコ役を担当し、現在も多くの作品にて活躍する声優です。

カスリ―ナ/尾崎真実さん

ツインテールにした金髪にへそ出しルック、ピンクのプラスネジの髪留めが特徴のカスリ―ナは、正ヒロインに憧れる少女です。テキサス州出身で葛飾区在住という設定がなされており、作中では舞台となるネジが島に住んでいます。

アニメの主人公ポジションに憧れる、ツッコみ役でお馴染みのカスリ―ナを演じた尾崎真実さんは、へボットに登場したキャラクター、トゥル子、山田、めみ子、カスカス魔女、ヤヨ、ウグイスのジョウ、チビタウロス、デスカマキリ、モエナイの声も担当しました。

ネジ柳ユーコ/藤井ゆきよさん

長い髪に白い服、首のコワコワネジに、「うん、いいと思う」が口癖のネジ柳ユーコは、恋人・夏男と共にネジ会社を経営するキャラクターです。第46話で明らかとなったネジ工場の拡大から、経営手腕に長けていると考察されます。

ネジ柳ユーコを演じた藤井ゆきよさんは、へボットに登場したキャラクターで、ダスッペリアン、イケクイーン、若岡美、ポペップ、いもチンプリンス、ボキャメンテタ子、プルートの兼ね役も担当しました。また、人気アニメ・ルパン3世の新シリーズ「イタリアン・ゲーム」にて、ヒロインのレベッカ・ロッセリーニ役に起用され話題となりました。

ナグリ―・ドツーキ/能登麻美子さん

ネジルとチギルの母親とは思えない若さと古風な口調が特徴のナグリ―・ドツーキは、ネジが島王国の王妃でありながら、ネジが島最強の格闘家でもあります。ネジが島を最強格闘王国にするべく、幼いチギルを連れて修行の旅に出た過去があり、へボット39話にてネジが島へ帰還しました。「無駄な努力」を嫌うなど、ネジルと共通した考えをのぞかせつつ、夫・ジル国王は彼女に頭が上がらない模様です。

従来の王妃像を根底から変えてしまうほどのインパクトを放つ、ナグリ―・ドツーキ王妃は、能登麻美子さんが演じました。能登さんが担当するキャラクターは、「です・ます」口調のおっとりした役柄が多くみられますが、「犬夜叉」りん役、「七つの大罪 戒めの復活」ネロバスタ役を始め、少年役や高飛車な悪女まで幅広い役柄を演じています。

面白い理由⑥作画のクオリティ

ギャグとSF要素を巧みに盛り込んだストーリー展開に加え、子供向けのアニメとは思えない作画のクオリティや演出も、へボット人気に拍車をかけました。子供向けのアニメと言えば、ゆるい線で簡潔に描かれることが多い中、1話ごとの情報量がとてつもなく多いへボットの作画は、カットシーンが多いだけでなく、ワンカット午ごとの作画のクオリティの高さが、他のアニメでは真似できないと賞賛されています。

面白い理由⑦へボットのアニメ好評回

大人世代も思わず夢中になって見ていた「へボット」第29回・第39回・第44回の各放送回は、最終回に関わる伏線が深く張られた好評回でもありました。いつも通りのギャグ要素でお茶の間に笑いを誘う一方で、時折挟まれる意味深な台詞から最終回にまつわる伏線が張られていたと考察されました。伏線や考察以外でも、21話・31話のように元ネタをゲームに特化した回も大人視聴者に好評な回でした。

主なターゲットとなる子供だけでなく、あえて大人世代にしか分からないマニアックな元ネタが、世代を問わずへボット人気に火を付けました。一話完結型でありながら、ギャグ要素の間にへボットの世界に隠された謎を示す伏線が張られているなど、様々な視点で楽しめる一風変わったアニメ作品です。

第29回「イインダヨ~、スゴインダヨ~」

導入部と本編の境が曖昧なことでも知られるへボットの第29回は、へボットの考察班の間で「最終回につながる重要な伏線が張られている」シリアスな回とも言われています。お決まりのギャクとパロディシーンに加え、何でも肯定してしまう「スゴスゴインダーネジ」が登場しました。一部視聴者の間で「ちょっと怖い」との感想が寄せられたスゴスゴインダーネジは、後に最終回に向けて重要な役割を果たすネジでした。

第39回「王妃ナグリ、帰還」

回想シーンから本編への登場を果たしたナグリ王妃。チギルとネジルの母親であるが、見た目年齢18歳にしか見えない若さとパワフルさが好評を呼びました。ナグリ王妃は、ネジが島王国を最強格闘王国にすべく修行の旅に出ており、第2王子・ネジルには優しいが、夫・ジル国王を尻に引くなど、見た目から想像がつかない怖い一面を持っています。

第44回「劇場版へボット!って、ナニそれ?」

へボット第44回のタイトルから、日本で大ヒットした映画「君の名は。」を始め、国内・海外問わず多くの人気映画の名シーンがパロディとして「劇場版へボット!」に登場しました。ゲーム作品を元ネタにしたパロディ(21回及び31回)に加え、映画を元ネタにしたパロディ映画のクオリティも高く評価された回でした。また、最終回へつながる伏線もシリアスシーンにて深く張られていました。

へボットの考察に関する感想や評価は?

子供から大人まで、世代問わず多くの人気を集めたアニメ「へボット」は、物語の舞台となるネジが島の謎は勿論、主人公ヘボネジコンビに関する伏線の考察や、アニメの感想などが飛び交いました。以下では、へボットの考察に関する感想や評価を以下に紹介します。

感想1:へボット人気は今も衰え知らず

2017年9月をもって、アニメ「へボット」の放送は終了しましたが、最終回本編終了後に発表された「へボットDVDBOX」の販売を始め、現在も根強い人気を誇っています。子供をメインターゲットに制作されたアニメながら大人から多くの感想や考察が寄せられたへボットでは、大人視聴者をターゲットにしたイベント開催が行われるなど、へボット人気は劣え知らずでしょう。

感想2:作画のクオリティに絶賛の声

ギャグアニメならではのハチャメチャな展開が特徴の「へボット」ですが、一部の大人視聴者の間で「作画のクオリティが高い」との感想も多く寄せられています。

 驚くような変顔に反して作画は綺麗です。特に女性キャラの可愛さ、魅力的な描写は流石フェアリーテイルを長年作ってきたスタッフといった感じです。マニアックなパロディ、ハードSF考察、カオスギャグがお好きな方にはオススメです
 

特に、カスリ―ナやボキャ美のように、女性キャラクターの可愛さも、大人視聴者を中心に多くの感想が投稿されています。

感想3:子供向けアニメとは思えない濃い内容

子供をメインターゲットにして制作されたアニメでありながら、複雑な舞台設定に理解に苦しむとの感想も寄せられた「へボット」は、まさに世代を問わず楽しめるアニメ作品だという感想も多く見られます。放送当初は、子どもでも分かりやすいギャグ要素がふんだんに描かれていたが、最終回目前になって明かされた世界の複雑な設定や、それにたどり着くまでの膨大な伏線は、まさに大人視聴者をターゲットにしたと考察されます。

一生忘れることの無い作品。
濃厚なSF・目の離せないシリアス展開・設定・ギャグ・活き活きしたキャラクター達
数々のSF作品を観ているが、この作品はその中でも特に上質なSFを保っている。
表ではキッズアニメというガワを被ってぶっ飛んだコロコロ的ギャグが炸裂するが
裏では目の離せない、重厚な物語が進行している。

表面上では、子ども向けのアニメとして制作された「へボット」でしたが、見れば見るほど内容の濃いアニメ作品に目が離せなくなるでしょう。

へボットのアニメ最終回を考察

最終回目前にて、へボット世界の鍵を握るネジルによって、再び世界はリセットされます。ネジルによって、次元のねじれは正され、ループから脱出ことができました。最終回では、明日へ進むことができたネジル・へボットたちの日曜日が描かれました。

アニメ最終回のあらすじ

ネジルによってリセットされたネジが島の世界は、へボット第1話の日曜日まで巻き戻され、いつも通りのへボットたちの日常が描かれました。へボットお決まりのギャグをふんだんに盛り込んだストーリーでしたが、一つだけ違うことが起こり始めます。それは、日曜日の世界だけに存在するへボットたちが、新しい世界・月曜日へと時を進めることができたことです。

いつも通りのパロディネタ

へボット最終回でも、いつも通りのパロディネタでお茶の間に笑いを誘いました。例えば、1985年に放映された映画「DAY OF THE DEAD-死霊のえじき」から、スタジオジブリの人気作品「天空の城ラピュタ」まで、世代問わず認知度の高い作品から年代を感じさせるマニアックなものまで、アニメ「へボット」は、最終回でも多くのパロディネタが登場しました。

物語はループものと判明

ギャグ要素で笑いを誘う一方、シリアスパートのキャラ達によって、1話ごとにリセット、つまり高度なループによって、日曜日が繰り返されていたことが判明します。そして、第1話アバンがネジル達の未来の姿だったことが、第49話にて判明しており、物語がループのものによって進行されていたという設定は、大人視聴者にも理解が難しいとの感想が多く見られます。

繰り返されていた日曜日

繰り返されていた日曜日・イメージ画像

高度なループの中から抜け出す、つまりに日曜日から月曜日へ進むためには、まず、自分たちが同じ時が永遠に繰り返された世界にいることを自覚することが重要です。そして、へボットたちは「ワイたちはもともと日曜日だけに存在しているのだ」と気づき、ループを回避することに成功します。そして、ループを避けることに成功したへボットたちは、月曜日を迎えることができました。

最終回のラストシーン

最終回でもギャグを忘れないへボックでしたが、最終回のラストシーンでは、アニメ全体の最終回の「締め」をきちんと行い、これまでのおふざけを一切封印した上で、登場キャラクター全員で視聴者への感謝の言葉を述べました。感動的なへボックのラストシーンは、一部の大人視聴者の目頭を熱くさせたでしょう。

続きの話は二次創作

1年にわたって放送してきたへボットは、2017年9月に最終回を迎えますが、最終回ラストシーンにて、へボットたち登場キャラクターたちが視聴者に向かって「二次創作」を推奨する台詞を発します。へボットの世界に月曜日が来たことでアニメは最終回を迎えましたが、月曜日を迎えたその後のへボットたちの二次創作推奨は、おそらく制作スタッフの思いが込められた伏線だと考察されます。

へボット考察班の感想や見解

へボットの世界は、ループによって繰り返されていた日曜日の世界だったことを示唆する伏線は、なんと放送第1話冒頭から張られており、これらを始めとするシリアスシーンには、最終回にまつわる伏線が隠されているのではと、大人視聴者を中心に様々な考察がなされていました。また、第1話から49話のループにつながる凝ったシナリオと比べると、最終回は少し物足りなさを感じた視聴者もいたでしょう。

へボットのDVD計画について

最終回を終えたへボットは、その後完全受注制でDVD化されることが決定しました。しかし、子ども向けアニメのDVD販売で300本も売り上げることは難しく、当初は予約者数が300人に達しない限り販売は行わない予定でした。しかし、世代問わず人気を博したアニメ「へボット」のDVDBOX予約者数は最終的に3200個を突破する人気を見せ、さらにDVDにブルーレイが付く異例の豪華セットが販売されました。

へボットのアニメ49話が最高だと話題に

これまでパロディ前回のギャグで、日曜日の朝に笑いを届けて来たへボットには、シリアスパートと呼ばれるシーンが所どころ存在し、これらシーンには、最終回にまつわる伏線が張られていると様々な考察がネット上へ投稿されていました。そして、最終回目前となった49話で、へボットの世界はループによって繰り返されていたことが判明します。

第1話アバンとの相違点

第49話にてループによる繰り返された世界であることが判明すると同時に、第1話アバンとの相違点を以下にまとめました。

  • ヘボネジコンビ、旧カルテットと星々のものがいること
  • チギルとぺケットが加わった新カルテットの8人体制に編成されている
  • マンドライバー・ネジキール卿(ネジル)・リーマンズが親交を深めていた
  • ヴクトリ二ティリーマンにリーマンズの意思があった
  • キャラクターの服装が異なる
  • 黒へボット主導で世界の崩壊
  • ヴィ―テの「終わらせるもの」が目覚めかけていた

キャラクター関係

これまでアニメへボックを楽しませてくれたキャラクターたちの隠された秘密も明らかにされます。実は、彼女たちは、次元の歪みによる地球の消滅を回避しようと、星々のもののアバターや分身をへボックの世界に送り込んでいたことが判明しました。

  • 冥王星代表プルート:ユーコ(アバター)
  • 土星代表サートゥルヌス:ボキャ美(分身)
  • 金星代表カスリ姫:カスリ―ナ(子孫)
星々のものによって生み出されたキャラクターたちは、ネジが島のリセットと同時に、独立した個人として認められ、新たな世界へ進みだしました。

へボットとネジルの別れ

虚無ヘボの目覚めによって世界の完全消滅が目の前に迫る中、壊れたへボット共にネジルの周りにいた人間やボキャボットたちがネジルの前から次々と消えていきます。そして、1人虚無の世界に残されたネジルは、1人悲観に暮れるも次元のねじれは、えじれから生まれたネジルにしか正すことができないことを悟られます。

また、階層と呼ばれる次元のねじれによって生まれたネジルとへボットたちのように、世界をリセットさせることは、現次元のネジルとへボットにも別れが訪れることを示唆しました。しかし、ねじれは覚悟を決めると、トキトキねじをへボットに挿して、第1話の日曜日へ世界をリセットさせます。

へボットの全話アニメあらすじを簡単に紹介

アニメ「へボット」は、1話完結型のアニメ作品でありながら、所々にへボット世界の謎を紐解く伏線が至るところに張られており、様々な考察が飛び交った奥の深いアニメです。それでは、以下でへボット全話アニメ亜あらすじを簡単に紹介します。

へボット第1話~20話のあらすじ

王族に伝わる「ネジ魂」の導きで出会ったネジが島王国のネジル王子とボキャボットのへボットは、ネジルの父であるジル国王にボキャバトルで勝つべく、ボキャネジを探す旅に出ます。ボキャバトルに勝つためには、多彩で異才なボキャワードが詰まった「ボキャネジ」を3本組み合わせてボキャボットの頭に挿し、面白いギャグを生み出すことがポイントです。

最強のボキャネジを求めて旅をするネジルとへボットの元へ、個性的なキャラクターが登場します。ネジヘボコンビにボキャバトルを挑むものもいれば、アニメ「へボック」の主人公の座を巡って争う姿勢を見せるカスリ―ナとの出会い、そして、世界で1本しか存在しないと言われるへボックの頭に挿されているボキャネジを巡る攻防戦など、キャラクターと共に多彩なストーリー展開を見せています。

このように、ボキャバトルをメインとする一方、相棒・ネジル王子の世話に嫌気を指したり、人間の生理現象に憧れるへボットの人間臭い言動もアニメの見どころの一つです。また、日本の干支にちなんだエトボキャボットやネジが島の新年の光景のように日本の文化を元ネタにしたパロディも多数起用されました。

へボット第21話~40話のあらすじ

へボット第21話からは、ネジルの弟・チギルに、ネジが島の王妃でネジル・チギルの母親・ナグル―が登場し、へボットも賑わいを見せる中、ネジキール卿を始めとする謎のキャラクターの登場を始め、最終回に関わる伏線が数多く張られていました。また、アニメ第21・31話のように、一部の視聴者にしか分からない元ネタを起用したマニアックな回もはさみ、へボットは1話完結型で物語が進行されています。

へボット第41話~48話のあらすじ

最終回目前となったへボット第48話から、ついにネジが島にある次元ネジの正体が明かされます。次元ネジは、その封印が解かれると、宇宙全体を消滅させるという危険な存在であります。そして、次元ネジの封印を解こうとする者が現れたことを知ったジル国王は、ネジル・チギル・モエル・ボキャ美の4人をボキャネジカルテットに任命し、鍵を握るゴッドネジをしめるミッションを与えます。

同時にへボット世界の謎も明かされました。始まりの者エース・オカによって生み出されたへボットの強大なエナジーによって生み出された世界は、宇宙を消滅しかねない次元のねじれをも生じさせてしまいます。そして、終わらせる者フィーネを内に秘めるヴィ―テ姫と次元のねじれから生まれたネジルゼロは、世界が消滅するとトキトキネジでリセットを行い、世界を巻き戻してできた新次元がこのへボットの世界であることを知ります。

へボットの考察元ネタ伏線まとめ!

ギャグ要素をふんだんに取り入れたパロディ満載のアニメ「へボット」は、メインターゲットとなる子供だけでなく、大人も夢中にさせてしまう楽しいアニメ作品です。へボットの人気は、SNSを中心にみられる感想から単に面白いだけでなく、へボット考察班を始めとするへボットの謎の解明など、大人ならではの視点でも楽しめる奥の深いアニメ作品です。

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