2018年04月13日公開
2018年04月13日更新
頭文字Dの最終回の内容をネタバレ!あらすじやプロジェクトDの意味とは?
走り屋ブームの火つけ役!あの頭文字Dがついに最終回を迎える!プロジェクトDは、無敗まま伝説を作ることができるのか?藤原拓海のファバトルの行方は?Dに込められた高橋涼介の思いとは?頭文字Dの最終回をあらすじを交えてネタバレしていきます。
目次
大人気まんが頭文字Dのネタバレ内容とは?
頭文字D最終回あらすじを紹介:ストーリー全般の内容
大人気漫画の頭文字Dは、天才的ドライビングテクニックを持つ少年が、あるキッカケを通じ、望まぬ走り屋の世界へ引き込まれていくこととなる。そして、バトルレースを通じライバルたちと死闘を繰り広げ、自分の心にある本当の思いや夢に気付き、徐々に走り屋の世界へのめり込んでいく。そこで、頭角をあらわし、数々の峠伝説を打ち立てていくという、走り屋の元祖サクセスストーリーである。そして舞台は頭文字D最終回へ。
頭文字D最終回あらすじを紹介:ファイナルバトル開催!
北関東最速プロジェクトもいよいよ最終戦を迎える。ここで、プロジェクトDを迎え撃つは、神奈川最強のチームサイドワインダーであった。バトルの会場となるのは箱根峠。バトル内容は、上りと下りに別れて行われる。高橋涼介(たかはしりょうすけ)はこれまでバトルの中で、もっとも厳しい戦いになると想定していた。(弟)高橋啓介(たかはしけいすけ)、藤原拓海(ふじわらたくみ)の両エースを信じ、今、ヒルクライムがスタートする。
頭文字D最終回あらすじを紹介:箱根街道の戦い!
プロジェクトDヒルクライムエース、高橋啓介のドライビングテクニックは洗練されていた。数々のバトルを通じ、タイヤ温存方法を熟知し、愛車FD3S(RX7)のポテンシャルを、最大限に生かしたコーナーワーク、勝負所を見極め、そのすべてのパワー開放し使い切るセンスは、NSXを操る対戦者 北条豪(ほうじょうごう)の経験やテクニックを上回っていた。
頭文字D最終回あらすじを紹介:洗練された走り
北条が先行で始まり、1本目は相手側が、レコードタイムを2秒近く縮める走りを見せるが、結局、啓介の走りを振り切れずに終え、2本目に突入する。高橋啓介の走りはより凄みを増す、コーナー一つ一つを抜けるたびに差が開き続ける。しかし、高橋啓介のそれは、凄みを増すが、一方では、まるで楽し気にも見える。
頭文字D最終回あらすじを紹介:ヒルクライムバトル終結!
北条は勝てない自分に気付き、そこからは勝敗ではなく、鬼気迫る勢いであるも、楽しみながらバトルを続け限界領域を超えていく。その後、終盤で北条のオーバースピードによるスピンで、勝負は決着する。しかし、北条は楽しめたことに満足する。勝利にのみ固執していた姿勢が変わり、ヒルクライムは終了する。そのあと、ダウンヒルバトルを控えて張り詰めた乾信司(いぬいしんじ)に、「楽しんで来い」と明るい表情を見せる。
頭文字D最終回あらすじを紹介:乾信司の思い
母親にせかされ、バトル会場に現れるも迷いを断ち切れずにいた。ギャラリーとして北条豪と高橋啓介のバトルを見ていたが、自分が走る気持ちにはなれなかった。しかし、そこで知り合った佐藤真子(さとうまこ)に好意を抱き、真子と沙雪(さゆき)の会話を聞いて心を動かされる。激戦の北条豪と高橋啓介の戦いを見て「自分の走りでヒーローになりたい」という気持ちを抱き、ついにバトルを決意する。
頭文字D最終回あらすじを紹介:最強の刺客
今、プロジェクトDの最終戦ダウンヒルバトルが始まろうとしていた。主人公 藤原拓海は今スタート位置につく、対するはチームサイドワインダー乾信司、ここで藤原拓海は驚愕する。なんと相手チームはどう見ても自分より若い、しかも、高校生ともいえないほど若いのだ。しかし、高橋涼介のアドバイスを信じ、過去最強の相手に集中し戦いに臨む。
頭文字D最終回あらすじを紹介:ダウンヒルバトルの攻防
ダウンヒルバトルはスタートする。先行は乾信司のAE86(2ドアセダン)、藤原拓海AE86(3ドアハッチバック)は後追いとなる。レース直前、涼介のアドバイスは「過去最強の敵だ」「タイヤを使い切っても食らいつけ」であった。カリスマ的存在の高橋涼介は、的確なアドバイスをしていた。藤原拓海のテクニックには疑いようが無く、驚異的なセンスでコーナーを駆け抜ける。しかし、乾信司は藤原拓海の速さを上回るものであった。
頭文字D最終回あらすじを紹介:信司の暴挙
拓海は全力でコーナーを攻めていたが、コーナーを抜けるたび差は広がっている。信司の余裕を持った独特のリズムに苦しめられていた。一方、乾信司は、以前に見た「白い翼」を探していた。それは、藤原拓海のハチロク(AE86)の背中に見たものであった。しかし、今は先行している状況である。そこで、突然ハザードを点灯、進路を譲るという常軌を逸した行動にでる。藤原拓海はその様子に驚愕し、走りに精細を欠いていく。
頭文字D最終回あらすじを紹介:弱点
愚行に出た信司は、拓海のハチロクに「白い翼」
を見ることが出来ずにいた。その様子に苛立ちながらも、今度は拓海のハチロクに接触しながら抜き返す。再び先行バトルに、なんなく戻ることに成功する。しかし、拓海の類まれなるドライビングセンスは進化する 。その驚異的スピードについていきながらも、信司の弱点を発見、走行ラインのズレに対応できない事実に気付く。頭文字D最終回あらすじを紹介:ホワイトウイング
ここで、拓海の経験値が生きる。走行ラインを変えても同じタイムを計測できる、プロジェクトDのダウンヒルエースは、すかさずブラインドアタックをかける。その刹那、信司は拓海のハチロクに「白い翼」見ることになる。
頭文字D最終回あらすじを紹介:ダウンヒルの激戦
抜き返した拓海だが、信司を追い詰めていくも、終盤は拓海のハチロクのタイヤが先に苦しくなり、ツッコミが甘くなっていく、諦めなかった信司はそれを見抜き、再度AE86に接触しながら抜き返す。しかし、藤原拓海もまた並走に持ち込む。互い譲らず、車体同士、接触させながらバトルを繰り広げていく。しかし、決着は突然訪れることになる。
頭文字D最終回あらすじを紹介:アクシデント
ゴール直前、再度ブラインドアタックをかけた拓海は、ハチロクの限界に気付かなかった。抜き返すことに成功するも、ライト消灯により限界を超えた回転数まで把握できず、ハチロクがエンジンブローを起こし、タイヤロックでスピン。コースを塞ぐ形となってしまう。
頭文字D最終回あらすじを紹介:ついに決着!伝説となる
一方の乾信司は、この窮地に判断が遅れ接触回避に、自身のハチロクをスピンさせてしまい大きく失速。ここで、拓海はスピンした直後クラッチを切り、バック走行に切り替え、みごとゴールラインを先に駆け抜ける。バトル後、内容に意を唱える者は無く。そして、プロジェクトDに勝利をもたらした。
頭文字D最終回!ネタバレしたハチロクとの絆!
頭文字D最終回、ゴール直前のブラインドアタック慣行。本来超えることの無い限界を超えたハチロク。最高回転数11000回転までの高回転ユニットは、奇跡的に12000回転というオーバーレブを起こし燃え尽きた。結果、プロジェクトDに勝利をもたらすこととなる。
ハチロクはまるで、相棒である拓海に最後の力を貸し、その最後を迎えたように見えてしまう。この奇跡は、ハチロクを信じ、数々の激戦を潜り抜けてきた拓海の思いへ、ハチロクは答えたかったのではないだろうか?
頭文字D最終回!ネタバレしたプロジェクトD・旅立ち
最終回プロジェクトDの公道レースの内容は、チーム公式サイトにも掲載。ギャラリーの口コミにて伝わったのだろう。頭文字Dの主役、高橋啓介、藤原拓海はプロのレーシングチームからスカウトを受け、その誘いに応じる。チームスタッフはそれぞれ、メカニックやレース関係の仕事を目指すと語っている。だが、高橋涼介は医学生のままである。しかし、頭文字D最終回では、今後の思いについてふれている。
頭文字D最終回の謎ネタバレ?Dに込められた思い
頭文字D最終回では、高橋涼介は医師を目指し続けながらも、今後もプロジェクトDの「D」に込められた思いに従い、「ダイヤモンドの原石をさがし育てながら、新しい舞台へ送り出していく」とネタバレのように語っている。藤原拓海、高橋啓介は、その思いの一つなのだろう。
最終回の頭文字Dに登場しない重要人物
最終回頭文字Dにいない:藤原文太(ふじわらぶんた)
最終回には登場していないが、「頭文字D」言わずと知れた存在。藤原拓海の父、藤原文太である。元秋名山最強のカリスマであり、拓海に数々のドライビングテクニックを植え付けた張本人である。中学生(13歳)であった拓海に、家業手伝いと称し豆腐の配達をさせていた策士。父親の所業ではない、まさしく、熱き走り屋の思いが消えぬ現役なのだろう。頭文字D最終回の勝利は、まさしくこの父親の仕業である。
最終回頭文字Dにいない:城島俊也(じょうしまとしや)
この男なくしては、最終回頭文字Dは語れない。拓海はこのゴットアームと呼ばれる城島と対戦している。この男の得意技というのが、レコードラインが多数あることである。通常、コースタイムアタック時、一本のラインが最短距離とされ、そのラインに沿って走行し、速いタイムを出すものである。しかし、城嶋は拓海との対戦で、ラインの安定しない走行を見せ、それでも、タイムは変わらずにハイペースを保つ離れ業を見せている。
バトルは辛くも拓海の勝利となるが、対戦後にドライビングテクニックの教示を受け、それを頭文字D最終回のバトルで見せている。
最終回頭文字Dにいない:舘智幸(たちともゆき)
舘智幸との対戦は衝撃的なものである。まずは、相手は現役プロレーサーであるということ。通常、走り屋が勝てる相手ではない。これは誰の考えでもその答えに簡単に行き着くことだろう。しかし、頭文字Dでは、最終回より数十話前に対戦する機会があった。当然のごとく、完膚なき力の差を見せつけられている。
しかし、予期せぬアクシデントが起き、まるで、拓海の執念が呼び寄せたかのように勝利している。また、この勝負が、ブラインドアタックを生み出すキッカケとなったことは、知っている読者も多いことだろう。城島俊也との対戦と同じく、頭文字D最終回のバトルに大きく影響している。
最終回頭文字Dにいない:須藤京一(すどうきょういち)
頭文字Dの登場人物としては重要。高橋涼介の古い知り合いで、過去、バトルにて涼介に敗北。リベンジを目的にチームエンペラーを結成、腕を磨き群馬エリアに乗り込む。そこで、秋名山無敗のドライバー藤原拓海のうわさを聞きつける。しかし、ハチロクに対して自身の愛車はランサーエボリューションⅢ改、「勝負にならない」とこの場ではバトルは成立しなかったのだが、まもなく、とあるキッカケから拓海と対戦し勝利している。
コース不利の条件やハチロクのエンジンブローもあり、拓海に敗北を認めさせた唯一の存在である。しかし、須藤は「これは勝負ではない、車を変えたら勝負してやる」といい残し去っていく。その後、高橋涼介との勝負に二度目の敗北を喫し、地元へと帰る。一方、拓海は須藤の言葉どうり、NEWハチロクを携えて、いろは坂に向かいリベンジバトルを挑む。そして、みごと拓海は勝利することとなる。
この勝負で、須藤はハチロクを「いい車だ」と称し、拓海はこれを機に、プロジェクトDに加わることを決意する。拓海の背中を押すかたちになったのだ。頭文字D最終回に伝説を作ったキッカケも、ここにあるのかもしれない。
最終回頭文字Dにいない:鈴木政志(すずきまさし)
藤原文太の友人で昔の走り屋仲間である。自動車修理工場のオーナー。頭文字Dの登場人物としては影薄い存在だが、最終回、拓海の活躍に大きく影響した人物の一人であろう。ハチロクのレース用エンジンは、鈴木政志の知り合いから入手したものであり、載せ換え調整にもかかわる。エンジンブローさせた拓海を、文太が迎えにいったときに使ったキャリアカーは、彼の会社のものである。もちろん、頭文字D最終回には登場しない。
最終回頭文字Dにいない:秋山渉(あきやまわたる)
頭文字D最終回には登場していないが、物語で何度も登場している埼玉エリアのハチロク乗り、レビンにボルトオンターボのドッカン使用にて登場。腕は一流、根は、まずまずの紳士的男、しかし、拓海の車の無知さに苛立ち、反して神業のようなドライビングテクニックに驚き、また、驚異の高回転ユニットエンジンに嫉妬、走り屋らしからぬ状況を見過ごすことはできないと、走り屋のプライドをかけ勝負を挑む。
一進一退の攻防も、最後は拓海に敗北。その勝負を機に拓海の周囲と友好関係となるが、ここで、拓海の無知さに救いの手を差し伸べている。レブ縛りされていたエンジンの封印を解き、また、拓海が、無知を改めようと考え直すキッカケを与えている。頭文字D最終回までには、まるでプロレーサーのような知識を持ち合わせるようになる。
最終回頭文字Dにいない:庄司慎吾(しょうじしんご)
頭文字Dでは、注目されない存在のようだが、この男も、最終回のバトルに影響したと言えよう。もちろん最終回には出てこないが、頭文字Dの物語序盤に対戦している。バトル内容はガムテープデスマッチ。このバトルはハンドルにガムテープで右手を完全に固定し、走行するという簡単な内容のものだ。しかし、庄司慎吾は嫉妬深いやつで嫌なヤツ、自身の愛車は駆動方式FF、しかし、拓海のハチロクはFR、これは罠であった。
コーナリング時、FFはカウンターステアをほとんど必要とせず、だが、FRはカウンターステアが制御する生命線である。これを狙って、この嫌な奴は勝負を挑んだのだ。当然のごとく拓海は危機的状況となる。しかし、すぐに対応、非凡な才能で、ほとんどカウンターステアが必要のない四輪ドリフトを完成させる。しかも、完成前より速いコーナリングを手に入れ、罠をものともせず勝利する。
ここで得た四輪ドリフトは、この後の頭文字Dすべてのバトル、もちろん最終回バトルにも生きてくる。そのあとの連戦連勝は、このバトルがいしずえとなったと言えよう。
最終回の頭文字Dに出てくる主要人物
頭文字D最終回:主人公の藤原拓海
頭文字D主人公 藤原拓海。運転免許の無い13歳の中学生から、家業である豆腐の配達のため、秋名山を走り込んでいた。運転歴は長い訳である。そして、豆腐は商品であるため、壊さないように紙コップに水を入れ、こぼさない走りを特訓し、荷重移動を極めることとなった。また、車に興味をもたないことで、配達後の秋名の下りは出来る限り、早く帰ることを目的として、優れたブレーキング技術を自然に培ったのだ。
そして、すべてのコーナーを四輪ドリフトで駆け抜けることか出来るまでの、超絶テクニックを持つこととなり、高橋涼介に「公道最速理論」の完成形に限りなく近いドライバーと、認めさせるほどの逸材となる。その後、プロジェクトDに参加、数々の強敵に勝利し、北関東制覇のため活躍する。そして、頭文字D最終回バトルで、その存在は伝説となる。
頭文字D最終回:公道のカリスマの高橋涼介
「赤城の白い彗星」こと、公道のカリスマ高橋涼介。この人なくしては、頭文字D最終回を語ることはできないだろう。涼介は現役の医学部大学生、当然のごとく秀才。そして、高橋病院の御曹司。走り屋としては、プロのレーサーとしてスカウトを受けるほど、実績、知名度は高い。まさしくカリスマ的存在である。しかし、自身の行く末は、医師として家業を継いでいくこととハッキリと決めている。
頭文字Dの中心となる、北関東最速プロジェクト、プロジェクトDのリーダーだが、自身はドライバーではなく指令塔的存在に徹している。その采配はまさに天才的なもので、藤原拓海、高橋啓介の活躍の半分は、この天才がいたからこそ実現したものである。走り屋の戦績は藤原拓海とのバトルまで、すべて無敗。頭文字D最終回でも、この男の采配が冴えわたる。
頭文字D最終回:火の玉走行の高橋啓介
頭文字D最終回まで見ても、はっきりと語っているわけではないが、元暴走族らしい。高橋涼介の弟、走り屋としてだけではなく兄としても、全幅の信頼を置き尊敬している。昔、親の教育に反発し、誰も手が付けらない程グレていた時に、赤城山で無理矢理、涼介のRX7(FC)の横に乗せられ、その超絶スピードに恐怖し、また、涼介の神業テクニックに魅せられ、走り屋の世界に飛び込み、のめり込んでいく。
そして、まもなく涼介に次ぐほどのテクニックで赤城峠で、兄と共にレットサンズを結成し赤城の高橋兄弟として知名度を上げる。そして、兄と共に北関東最速プロジェクト・プロジェクトDを立ち上げ、自身はドライバーとして活躍する。その走りはクールで理論はの涼介とは違い、魂を込めた熱き走りが魅力的である。しかし、涼介の指導にて理論を加え、頭文字D最終回では、策士であった北条豪を完全に討ち果たし、勝利に貢献する。
頭文字D最終回:策士の北条豪
頭文字Dではチームサイドワインダーのリーダー、ヒルクライム担当。兄は北条凛(ほうじょうりん)「富士の北条兄弟」と呼ばれて、知名度は高い。頭文字Dの主役たち高橋兄弟とにた境遇といえよう。理論派の凛に対し、感性で勝負する天才肌。しかし、頭文字D最終回では勝つために、用意周到な一面も見られている。
かつて、凛とは良好な兄弟関係にあったが、婚約者 香織(かおり)の死により変わってしまった兄の姿に失望し、それからは絶縁状態となっていた。兄弟関係に対して否定的になる。しかし、最終回、バトル直前に駆け付けた凛から「楽しめ」と言葉をかけられ、尊敬する兄を思い出し過去の確執の間で揺れつつ、頭文字D最終回のバトルに臨むことになる。
頭文字D最終回:箱根山が生んだ天才児の乾信司
頭文字D最終回、最強の刺客 乾信司、愛車は拓海と同じ、AE86トレノ(4ドア)、ハチロクは亡き父親の形見。頭文字D最終回バトル途中で、母親が信司の、天才ドライビングテクニックを育んだ理由について語っている。小学生のとき、父を亡くし、働きに出ている母の疲れた姿を心配し、帰宅前の帰り道でハンドルを握るようになる。
毎日学校に母親の運転で送迎されていたため、箱根峠のコースを見てきていた。日々変わる景色とコース状況もすべて把握し、基本的な運転技術も知り尽くす要因となる。そして、初乗り時には、すでに、自分の手足のように操る運転技術を身に着けることとなる。その後は、「どれだけブレーキをかけずに走れるか」というゲーム性を考えはじめる。
また、「助手席で眠る母を起こさないよう走る」という、母への優しさがドライブ技術を培った要因。「横Gを感じさせず、いつのまにか助手席で眠ってしまう」と母親は語っている。しかし、問題もあり、ホームコースに特化した走りであるため、他では平凡なドライバーだろうとも評するものもいるようだ。しかも、信司自身は、走ることに特に高いモチベーションを感じていない。若いだけあってムラもあるのが難点だ。
だが、頭文字D最終回、あることをキッカケに、走ることに興味とモチベーションを感じ始めていくことになる。
頭文字D最終回:インパクトブルーの佐藤真子
頭文字D最終回では、重要人物といえよう。愛車はシルエイティー、「インパクトブルー」のドライバー。高橋涼介にあこがれ走り屋となる。幼馴染の沙雪をナビゲーターとし峠デビュー。その腕は、碓氷峠ホームコースでは他の走り屋がNo.1と認めるほど。普段は清楚な女の子。ハンドルを握ると性格が変わるタイプである。
拓海とのバトル経験あり、序盤、善戦するも最終的には拓海を「とんでもない怪物」と称し、バトルには敗北している。最終的には、自動車雑誌の企画レーサー兼ライターとして働いているとのこと。頭文字D最終回では、沙雪と共に観戦し、そこで会った信司に対し、モチベーションを与えるキッカケとなる。
頭文字D最終回:インパクトブルー司令塔の紗雪
頭文字Dの中では憎めないキャラクター、脇役ではあるが、最終回までなんとなく存在感がある登場人物。愛車は真子のシルエイティー?「インパクトブルー」のナビゲーター。運転歴は不明。対向車とすれ違うポイントを予測できるなど、インパクトブルーの頭脳的存在。
頭文字Dのナイトキッズ庄司慎吾とは、近所だったこともあり幼馴染。慎吾に「跳ねっ返り」といわれている。奥手な真子と比べて活発で明るい性格。頭文字D最終回は真子とギャラリーとして観戦。藤原拓海に似ていると信司を気に入る。
人気の秘密やドラテクの解説!頭文字D最終回の謎の考察
頭文字D最終回のブラインドアタックはこうして生まれた!
頭文字D主人公の藤原拓海のテクニックいえば一番はドリフトだろう。しかし、ドリフト以外にも、数々の公道限定のテクニックを披露している。それは、頭文字D最終回バトルにもいえることだ。だが、ここでスポットを当てたいのは、頭文字D最終回の(超絶テクニック)ブラインドアタックである。前述のでも少し触れていたが、舘智幸との一戦である。
頭文字Dの舘は、前走車の視覚から消える(消えるライン)プロレーサーのテクニックで、拓海をいとも簡単に抜き去る。プロであれば、当たり前とされるテクニックであるようだが、拓海にはマネできない、ましてやプロが相手では当たり前の話である。しかし、ここは公道、数々の行動テクニックを持っている。しかも、走るたびに進化してきた拓海は、自身のテクをすべて出しても適わない相手に対し、諦めるということをしない。
ここで思いついたのであろう「新しい技しかない」と、つまり相手の思いつかない未知の技、テクや知識では適わないが、相手が知らない技というより、相手か出せない技と考えたのであろう。「ブラインドアタック」である。普通に考えて、危険すぎるため、誰もこの技は出来ないのではなく、使わない技なのである。これも視界から完全に消える技。つまり「消えるライン」を即興で応用したのだ。
常軌を逸した行為であるが、公道特化型レーサー拓海ならではの技と言えよう。この技での勝利とはならなかったが、確実にプロレーサー舘智幸は驚愕し、追い詰められたことはいうまでもない。また、頭文字D最終回でも勝利を呼び込む、キッカケとなる技となった。
頭文字D人気の秘密?
頭文字D最終回ネタバレの内容を見て、この漫画が、大人気となった理由にも頷ける。車種の多さや車の性能にも細かく正確に触れている点が、走り屋だけでなく車好きにはたまらないモノだろう。頭文字Dには大げさすぎないドライビングテクニックと、現実的なプロのレーシングテクニックの内容で描かれているため、分かりやすい。これらは、頭文字Dが読者受けした人気の要因と、考える人が多いのも事実である。
非力なハチロクが頭文字D最終回のドラマティック性を高める?
頭文字D最終回では、非力な型遅れであるAE86同士の対戦となる。珍しい構図である。今まではビックパワー車に非力なAE86が立ち向かい、その非凡なセンスやテクニックで討ち果たすのが魅力であったが、最後にハチロク対ハチロクの構図にしたところには、心の奥がくすぐられる思いを感じた方も多いことだろう。この展開読みにくい意外性に、この頭文字D最終回の面白さが、詰まっているようにならないようだ。
頭文字Dは自動車産業に大きく貢献した!
近年、若者の車離れがささやかれている。車が売れないことはメーカーにとってもモータースポーツ業界にとっても死活問題である。もちろん、車好き、モータースポーツ好きにとっても悲しいことである。そんな中、連載された頭文字Dの功績は大きなものだろう。漫画は大人気となり、スポーツカー人気の向上にも一役かったのではないだろうか?発行部数3000万部の人気漫画「頭文字D」は、自動車産業の発展にも貢献したことだろう。