ゴールデンカムイ家永カノの性格や元ネタ・モデルは?女装している理由は?

家永カノは、2018年にアニメ化された漫画『ゴールデンカムイ』に登場する謎の美女です。アニメ版『ゴールデンカムイ』では、第11話で初登場を飾り、正体は「女装の老人」という、大きなインパクトを視聴者に残しました。家永カノは、『ゴールデンカムイ』に登場するキャラの中でも、ずば抜けて変わった能力を持っている人物です。この記事では、『ゴールデンカムイ』の登場キャラクター・家永カノの性格、元ネタ&モデルを紹介し、家永が女装をしている理由にも迫ります。

ゴールデンカムイ家永カノの性格や元ネタ・モデルは?女装している理由は?のイメージ

目次

  1. ゴールデンカムイ家永カノの性格やモデルが気になる!
  2. ゴールデンカムイとは?
  3. ゴールデンカムイ家永カノとは?性格や女装している理由も調査!
  4. ゴールデンカムイ家永カノの元ネタ・モデルは?
  5. ゴールデンカムイ家永カノに対する感想や評価を紹介!
  6. ゴールデンカムイ家永カノの性格やモデルまとめ!

ゴールデンカムイ家永カノの性格やモデルが気になる!

漫画・アニメの『ゴールデンカムイ』は、美しい作画に定評のある作品で、『ゴールデンカムイ』に登場する女性キャラ達は美しく、時にはユーモラスに描かれます。『ゴールデンカムイ』の作中に登場する美少女といえば、ヒロインのアシリパですが、美女は?と問われると、家永カノの名前が挙がるかもしれません。

しかし、家永カノの正体は「女装した老人」であり、性格も一般的な美女キャラとはかけ離れており、非常に危険な人物として描かれています。それ故に、彼女(彼?)のモデルは実在の殺人鬼であると言われているのです。ここでは、『ゴールデンカムイ』の家永カノの性格や物の捉え方、何故女装をしているのか、モデルとなった殺人鬼など、まとめて紹介します。

TVアニメ「ゴールデンカムイ」公式サイト

ゴールデンカムイとは?

アニメ化されて増々人気に火がつく『ゴールデンカムイ』ですが、未視聴でアニメや原作のあらすじを知らない方も多いとされています。この項目では、『ゴールデンカムイ』の原作情報とストーリーを紹介します。

ゴールデンカムイの原作は漫画

『ゴールデンカムイ』は、2014年8月から「週間ヤングジャンプ」内にて連載されている漫画作品です。その人気により、2018年4月からはテレビアニメ版『ゴールデンカムイ』の放送が始まりました。『ゴールデンカムイ』の物語の舞台は明治時代末期の日露戦争後の北海道で、作中にはアイヌ語やロシア語など、日本語以外の言葉も頻繁に登場します。

原作者の野田サトルさんは北海道出身で、『ゴールデンカムイ』の作品テーマは、日露戦争を経験した曾祖父のエピソードや、熊谷達也さんの小説『銀狼王』(2010)から着想を得たと言われています。ちなみに、『ゴールデンカムイ』という題名は、英語の「golden(金)」とアイヌ語の「kamuy(神)」を合わせた造語です。

ゴールデンカムイのストーリー

主人公・杉元佐一(さいち)は、陸軍兵として日露戦争で大きな活躍を果たし、絶対に死ぬことを許さない不屈の精神と強力な治癒能力を有しており、「不死身の杉元」として名を知らしめていました。しかし、日露戦争が集結した後は、軍を辞め、幼馴染の寅次の妻・梅子の眼病を治すため、資金となる砂金を集める日々を過ごしていました。

ある日、とある老人に気に入られた杉元は、アイヌ族を殺害し、金塊を奪った囚人についての噂話を聞かされます。その金塊は誰も知らない場所に隠されており、手に入れば梅子の病気を治すことも夢ではありません。一世一代のチャンスだと思っていた杉元でしたが、頼りの綱の老人はクマに襲われて死亡してしまいます。

そこにアイヌ族の少女・アシリパが現れ、クマの脅威から杉元を救います。アシリパの父親は、金塊を隠した囚人に殺されたアイヌ族の1人でした。アシリパは復讐、杉元は金塊探しを目標に、2人は一緒に行動することを決意し、囚人と金塊の跡を追う旅に出ます。

家永カノも所有!金塊の位置を示す刺青

金塊を探すために必要なものは、金塊の在りかを示す地図でした。その地図は、アシリパの父親を殺害した囚人・のっぺら坊と同じ収監所にいた囚人達の体に彫られていました。家永カノも当時そこにおり、地図の刺青を上半身に彫られています。

杉元達は闇雲に金塊を探している訳ではなく、まずは刺青のある囚人達を探し、彼らの刺青をヒントに、金塊の在りかを探し出そうとしているのです。『ゴールデンカムイ』のゴールデンは、「金塊」という言葉から来ていると言えるでしょう。

ゴールデンカムイ家永カノとは?性格や女装している理由も調査!

『ゴールデンカムイ』の中でも目立った存在である家永カノ。彼(彼女?)のプロフィールには、意外と知られていない項目も多く、女装している理由も明かされていません。ここでは、そんな家永カノの性格やプロフィール、女装している理由の考察もお届けします。

家永カノのプロフィール

家永カノは、漫画版『ゴールデンカムイ』では第50話から、アニメ版『ゴールデンカムイ』では1期の第11話から登場したキャラクターです。家永は、「札幌世界ホテル」という洋風ホテルの若女将として、杉元達の前に姿を現します。家永の容姿はとても美しく、口元にはセクシーなホクロがあり、長く伸ばした黒髪をお団子にして纏めています。

家永は美しい女性の姿をしていますが、その正体は60代70代近くの高齢の男性です。網走監獄にいた際は、「やたら若いジジイ」として囚人達に認識されていました。有能な医者だった家永は、医者として働いていた際、患者を何人も生贄に捧げ、その血と肉を利用し、若さを保っていました。

肉(人間のものだと思われる)が大好物ですが、海鮮のエビは苦手とのことです。本名は家永親宣(ちかのぶ)と言い、女性として名乗った時の「カノ」という名前は、親宜の「かの」から取られたと推測出来ます。

家永カノの性格を紹介!同物同治の考え方とは?

美しい容姿を持つ家永ですが、彼を知る上では、その美貌を形成する元となった考え方や性格にも注目する必要があります。家永は非常に貪欲な性格をしており、自身が美しさを手に入れるためであれば、他人の犠牲も厭わない、自己中心的な面が目立ちます。

しかし、「美しさ」という脆く崩れやすいものを追い求める姿は、真剣でもあり、美という概念に対して、真面目に向き合う一面を覗かせています。家永の性格を一言で言い表すと、「執着」という言葉が一番特徴を捉えていると言えるでしょう。

美や若さに執着する性格を持つ家永ですが、彼が大切にしている考え方が1つあります。それは「同物同治」という、中国から日本へ海を渡って伝わって来たアジア的な病気の治療方法で、家永のアイデンティティの1つだと言える治癒術です。家永の場合は、治療のためというよりはアンチエイジング的な目的で使われています。

同物同治を簡単に説明すると、自身の悪い部分を治すためには、他の動物の同じ部位を食べることによって、その部分の治療が出来るという考え方です。例えば、肝臓が悪いのであれば、牛や豚の肝臓を食べて、自身の肝臓を治療するといった具合です。家永の性格・考え方は、この同物同治によって染めあげられ、他人を殺してまで、自身のコンプレックスを治すという歪んだものへと変化してしまいました。

家永が『ゴールデンカムイ』の作品内で行った同物同治的な治療方法は、若く美しい患者の血を自身の体内に輸血し、その肉を食べるといったカニバリズム的なものでした。牛山から「小鳥のさえずりの様に可愛らしい」と称されたその美しい声も、同物同治の考え方から、家永が綺麗な声を持つ女性の喉を食したことで手に入れたものだったのです。家永の美しい容姿は、若者達の犠牲から成り立っていたのでした。

家永カノが女装している理由とは?

美しさに執着している家永が、女装をしている理由は、実は明らかになっていません。美を追い求めるだけであれば、男性のままでも良かったはずです。しかし、家永は女装することに固執しています。それは一体何故なのでしょうか?

単純明快に考えると、美しさの象徴は、何時の時代も女性で表現されることが多く、そのため、女装を行っていると推測出来ます。家永にとっては、女装は犯罪を行う際のカモフラージュでもあり、自分をより美しく若く見せるための手段でもあると言えるでしょう。

女性は男性と比べて、危険な人物と見なされる機会が少ないため、女装をするメリットは大きく、ターゲットを油断させるには打ってつけの方法だと言われています。家永は美を追い求めた結果、女性に扮することに優位を見出し、今の自分を形成しているのです。確かに、このような綺麗な女性(男性)が、食人鬼であることは、誰も想像が付かないかもしれません。

家永カノの強さとは?

家永カノは元々高齢者の男性であるため、戦闘に必要な筋力はあまり備えられていないと言えるでしょう。自身が戦うよりも、他者が戦う時に治療を行う、サポートタイプのキャラクターだとされています。RPGで例えるならば、回復系のキャラクターの位置にいる人物です。直接的な戦闘は出来なくても、薬を盛ることはいとも容易く行えるので、旅のパーティに1人はいてほしいタイプのキャラクターです。

同物同治で自身を改造出来る力を有している家永は、『ゴールデンカムイ』内でも、レアな能力を持ったキャラクターで、戦闘能力は高くないものの、特殊能力を備えている時点で現実離れをしている、ある意味最強のキャラクターであると言えます。

家永カノと牛山はどんな関係?

家永と同じく網走監獄にいた牛山でしたが、札幌世界ホテルで、家永の若く妖艶な女装姿を見た瞬間、彼に惚れてしまいます。家永の美しさをとても評価している牛山は、彼に好意を抱き、「抱きたい」と何度も宣言しています。家永が男性だと判明した後も、特に気にする様子はなく、家永を瓦礫まみれのホテルから助け出し、介抱するといった愛情(友情?)を見せていました。

家永は、牛山と出会った当初は、彼の獣の様な力強く太い腕に魅せられ、彼を食べようとしていました。しかし、ホテルでの一件でピンチに陥った家永は、牛山に助けられた後、その恩から牛山を慕うようになり、「牛山様」と、彼を様付けで呼ぶようになりました。

強さを求める牛山、美を求める家永、共通点がないように思える2人ですが、実は似ている部分が存在します。2人が追い求めている「強さ」と「若さ」は、生きていればいつかは衰えるものです。家永と牛山が真の意味で親しくなれたのは、それらの点で気が合ったためだと推測されています。いつかは朽ちるものを永遠にしたいと考える2人は、出会うべくして出会った存在であると言えるでしょう。

家永カノのアニメ声優は?

アニメ『ゴールデンカムイ』で家永カノを演じた声優は大原さやかさんです。大原さやかさんの声の特徴は、メゾソプラノで、時には中性的な役割も果たす声質となっています。少女の様に高い声から母親の様な落ち着いた声まで、多くの女性キャラを演じています。家永の声は、「小鳥のさえずり」と称されており、大原さんの美しい声が、アニメでは心地良く響き渡っています。

『ゴールデンカムイ』以外の、大原さやかさんのアニメ代表作としては、『xxxHOLiC』の壱原侑子役、『美少女戦士セーラームーンCrystal Season III』の海王みちる/セーラーネプチューン役、『Fate/Zero』のアイリスフィール・フォン・アインツベルン役などが挙げられます。

ゴールデンカムイ家永カノの元ネタ・モデルは?

『ゴールデンカムイ』の作品内には、時にブルッとなる様な怖い描写がありますが、家永カノのモデルとなった実在のシリアルキラー達の話は、より恐ろしいものとなっています。『ゴールデンカムイ』内で、家永カノとして1つの存在となったモデル達は、一体どのような人物達だったのでしょうか?

家永カノのモデルはアンドレイ・チカチーロ?

アンドレイ・チカチーロは、ウクライナのソビエト連邦時代に生まれた猟奇殺人犯で、その殺害した人数の多さと、被害者の人肉を食したこと(カニバリズム)で有名になった殺人鬼です。家永カノの本名は、家永親宜(ちかのぶ)ですが、チカチーロとちかのぶ、名前にチカが付く所が似ています。名前の一部とカニバリズムに走ったことが共通しているため、家永のモデルの1人としてアンドレイ・チカチーロが挙げられました。

家永カノのモデルは佐川一政?

佐川一政は、「パリ人肉事件」の加害者として大きく注目された日本人の男性です。1980年からパリへ留学していた彼は、1981年に同じ大学へ通うオランダ人女性を殺害し、彼女の肉を食べたとしてフランスで逮捕されました。しかし、精神鑑定の結果、心神喪失状態と判断され、手に負えなくなったフランス政府は、佐川をそのまま日本へ帰国させ、彼は罪に問われることはありませんでした。

未熟児として産まれた佐川は、当時大きくてたくましい白人女性に憧れており、彼女達を食したいと考えていました。憧れの存在を自身に宿すために食すという点が、家永と酷似しており、モデルの1人として挙げられています。そして気になるのは名前です。佐川の佐は分解すると、イ・エ・ナとなり、そこに川のガを繋げると「イエナガ」になるのです。これは偶然なのでしょうか、それとも意図されたものなのか、謎が深まります。

家永カノのモデルはH・H・ホームズ?

「ワールズ・フェア・ホテル」という大きなホテルを経営していたヘンリー・ハワード・ホームズ(通称:H・H・ホームズ)は、歴史上でも類稀な殺人方法を行っていた人物で、入り組んだホテル内で次々と奇妙な殺人事件を起こしていました。

部屋に毒ガスを撒かれて死亡する客、金庫内に閉じ込められて窒息死に追い込まれる客、首吊り部屋と呼ばれる部屋で絞首刑にされた客など、殺人方法がバラエティに富んでいるのもH・H・ホームズの殺害方法の特徴です。

家永カノとH・H・ホームズの関係ですが、まずは彼らが経営しているホテルの名前に注目しましょう。「ワールズ(世界)・フェア・ホテル」と「札幌世界ホテル」、共に世界が付く名前を持っており、どことなくネーミングの類似性を感じられます。経営者自身のみが、ホテルの内部構造を理解し、複雑なホテル内を行き交って殺人を行う面も似通っています。

家永カノは殺人鬼の複合体

上記では、『ゴールデンカムイ』の魅惑の女装家・家永カノのモデルとなった殺人鬼達を紹介しましたが、家永のモデルは1人には絞れず、彼は様々な殺人鬼の恐ろしい面や名前が融合されたキャラクターだということが分かります。家永カノというキャラの殺人鬼としての性質は、彼らからインスピレーションを受けたと言っても過言ではありません。

ゴールデンカムイ家永カノに対する感想や評価を紹介!

ゴールデンカムイ家永カノ感想①怖いけど素敵!

『ゴールデンカムイ』の作品内でも、家永は特に個性的なキャラクターだと言われています。しかし、その怖い個性(カニバリズム)と美貌がギャップを生んで、ファンを虜にしていることが分かります。美人のお姉さん(おじいさん?)が、実は残忍な殺人鬼であるというギャップは、とても魅力的だと言えるでしょう。

ゴールデンカムイ家永カノ感想②牛山との関係に萌える

『ゴールデンカムイ』のストーリー内で、よく絡む牛山と家永の関係に萌える人が続出しています。牛山は出会った時から美しい家永に夢中になり、その後も家永に対して優しく接している描写があります。一方、家永も牛山を慕っていることから、2人の円満さが伝わって来ます。

ゴールデンカムイ家永カノの性格やモデルまとめ!

この記事では、『ゴールデンカムイ』に登場する家永カノの性格やモデルについて述べましたが、いかがでしたでしょうか?家永の性格がとても執着心の強いものだということ、そして、モデルには複数の殺人鬼が起用されていることが判明しました。美しい家永が気になる方は、是非『ゴールデンカムイ』を読む、または視聴してみてください!

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