彼氏彼女の事情は名作漫画!感動のあらすじ・名言やその後もネタバレまとめ

1996年から連載を開始し、今尚名作と言われる少女漫画の1つ、それが彼氏彼女の事情です。ギャクが多く笑える話も多いながらに考えさせられてしまうストーリーは完結して既に10年以上になりますが、今でも話題に上がる事の多い人気作でもあります。今回は彼氏彼女の事情のあらすじや名言をネタバレありで紹介しながら、2人のその後が描かれる最終回までしっかりとネタバレありで紹介していきます。

彼氏彼女の事情は名作漫画!感動のあらすじ・名言やその後もネタバレまとめのイメージ

目次

  1. 彼氏彼女の事情のあらすじやその後を徹底調査!
  2. 彼氏彼女の事情のキャラクターを紹介!
  3. 彼氏彼女の事情のあらすじをネタバレ!
  4. 彼氏彼女の事情の最終回はその後が描かれる?
  5. 彼氏彼女の事情の名言を紹介!
  6. 彼氏彼女の事情を読んだ人の感想を紹介!
  7. 彼氏彼女の事情のアニメ版も要チェック!
  8. 彼氏彼女の事情は名作漫画だった!

彼氏彼女の事情のあらすじやその後を徹底調査!

1996年~2005年の10年の間、白泉社の出版する雑誌「LaLa」で連載されたのが名作漫画、彼氏彼女の事情です。原作者、津田雅美さんの代表する作品として連載終了から10年が経過した今でも高い人気を誇ります。今回は名作漫画彼氏彼女の事情のあらすじや名言をネタバレありで紹介していきます。

彼氏彼女の事情のキャラクターを紹介!

彼氏彼女の事情が面白いと言われる理由の1つが個性豊かなキャラクター達にあります。初めに彼氏彼女の事情のキャラクターを後述するあらすじに触れる内容のネタバレあり紹介していきます。

宮沢雪野

彼氏彼女の事情の主人公で「ゆきのん」の愛称で呼ばれるのが宮沢雪野です。元々は他人に賞賛される事に快感を覚え、良く見られたい、チヤホヤされたい一心で、文武両道、容姿端麗、品行方正な自身を作り上げた「優等生」を演じていましたが、有馬と出会い、その本質を見破られてからは本当の自分をさらけ出すようになります。「優等生の仮面」を外してからはそれまでと違い、親友と呼べる存在が増えていきました。

一方でその事が、有馬を苦しめる事にもなりますが、持ち前の芯の強さと有馬への深い愛情で頑なになってしまった有馬の心を溶かしています。後述しますが、その有馬とのやりとりの中で生まれた名言は彼氏彼女の事情の数多い名言の中でもダントツで人気の高い名言になっています。

有馬総一郎

彼氏彼女の事情のもう1人の主人公で「ありま」の愛称で呼ばれるのが有馬総一郎です。雪野と同じく、優等生でいる事を演じていましたが、雪野とは違い、家庭内でもそれを行っていた事、最初は雪野に心を開いたものの、他の者には心を開けないままでいるなど、雪野とは違った道を歩んでいます。有馬の心の闇を描く物語が特に後半のあらすじでは重要な要素となってきます。

その闇っぷりは愛しているはずの雪野にまで向かってしまう程で、一時的に自暴自棄になった事で救い出そうとする雪野を精神的にも肉体的にも追い詰めるなど、情緒不安定な状態になってしまいました。

浅葉秀明

自分とは違う方向でモテる有馬と一緒にいる事でよりモテようと有馬に近付いてきたのが浅葉秀明です。当初は雪野の事を邪魔者扱いしてバチバチやり合いますが、後に性別を越えた友情を育むようになり、有馬に対してもその心の闇にいち早く気づき、時に雪野よりも陰で支え続けるなど2人にとってかけがえのない存在になっていきます。

フェミニスト的な面を持ち、女の子ならどんな子でも優しく接する浅葉ですが、反面特定の誰かと付き合うでもなく、特定の彼女を作った様子は一時的にも描かれる事がありませんでした。そしてそこには、有馬とは対称的に両親がしっかり揃っていながらも愛情を注いでもらった記憶がないという寂しさを抱えているからでもありました。

芝姫つばさ

有馬に恋する女の子として登場したのが芝姫つばさです。かなり人見知りが激しくなかなか人に懐かないという性格をしています。登場時には既に有馬と付き合い始めていた雪野を邪魔者扱いして2人の関係を壊そうと画策しますが、有馬の本心を知って諦め、雪野とも和解する事になります。同時期、父の再婚話が持ち上がり、当初こそ反抗するあまり家出をするまでになりますが、最終的には賛成しました。

有馬の件と父の件が重なった事もあり、結局自分の周囲にいる男の人が自分を選ぶ事はないと誘り、孤独を感じ始めていたつばさでしたが、その隙間を埋めたのが父の再婚で義理の「姉弟」になった一馬でした。お互いの孤独感を共有出来る一馬とは本当の「姉弟」のように生活。いつしか友人達の間でもバカップルとして認識されるようになっていくのでした。

芝姫一馬

上記のようにつばさの弟という形で登場するのが一馬です。ちなみに再婚前の名字は池田でした。インディーズバンド「陰陽」のボーカルを務める男子高校生で、「姉弟」となっていますが、実際には同学年だったりします。当初こそ本当に仲の良い姉弟でしたが、段々とつばさを1人の女性として意識するようになります。一時は家を出てつばさと「姉弟」でいる事を優先しようとした事もありました。

しかし音楽にも支えられつばさへの想いを素直に伝え、ついにつばさにもその想いが届きます。そしてその事が音楽にも相乗効果を生み、数馬のボーカリストとしての才能が凄まじい勢いで開花。インディーズバンドだった「陰陽」はメジャーデビューを果たすだけでなく、全国区、世界的にもメジャーなバンドへとなっていくのでした。

井沢真秀

出会いは最悪だったものの、後に雪野の親友の1人になるのが井沢真秀です。プライドが高く、中学時代から成績は常にトップに位置付けていたものの、高校入学後、文武両面において雪野がそれを上回ってしまっていた事で嫉妬心と敵愾心を持つようになります。そのように雪野に執着していた経緯からクラスメイトの中で最も早く雪野が優等生を演じている事を見抜きました。

一時とはいえクラスメイトを扇動して雪野に対して嫌がらせを行うなどしたものの和解し、親友になりました。その後は雪野の友人らの中に置ける「お姉さま」的存在として登場しています。また主要な登場人物の中では数少ないかなり年上の彼氏がいる存在でもあり、その思いを告白した事もありました。ネタバレしておくと最終回では無事にその年上の彼氏と結婚したのだろう様子を見て取る事ができます。

十波健史

雪野と有馬が付き合い始め、順調に交際を進める夏休み明け、同学年の違うクラスに転校してくるのが十波健史です。元々、中学1年まではこちらに住んでおり、有馬やつばさ、佐倉椿らと同じ中学に通っていましたが、誰も戻ってきた彼がそんな旧友だとは気付きませんでした。それもそのはずで、転校前の十波はデブで性格も悪かったのに対し、戻ってきた十波は文武両道の色黒美形男子に変貌を遂げていたのです。

そこには自分を徹底的に甘やかしてくる両親に対しての反発、そして椿に対しての復讐心がありました。十波は中学時代、椿に下僕のように扱われていたのです。そんな正体を隠して椿に接触する十波でしたが、その思いが実は「好きな椿に認めてほしい」という思いだった事に気が付きます。そして紆余曲折を経て、椿と付き合う事になるのでした。

佐倉椿

ボーイッシュな性格とバレー部での活躍で、異性よりも同性にモテるタイプの女子、それが佐倉椿です。面倒見の良い性格もあり、バレンタインには下級生の女子から埋もれる程のチョコをもらっていた実績を誇ります。上記でネタバレしているように十波を下僕のように扱うなど、周囲に侍らすのが好きなタイプのオレ様系女子であり、系統的に近いタイプである浅葉の事をライバル視していたりします。

高校にて再会した十波とはそれが中学時代に下僕としていた十波とは「同姓同名の別人」という認識のままに自然と付き合う事になります。しかし当然過去の事があるのでそのまま順風満帆とはいかないのでした。

瀬名りか

芝姫つばさの友人として登場するのが瀬名りかです。手先が器用で特に裁縫を得意としており、温厚で「自分が目立たなくてもいい」という献身的な性格をしていますが、同時に怒らせると椿や亜弥がおびえる程怖いとも言われています。目立たなくても良いとはいいながらもその実力は他者から高く評価されており、高校生にして、売れっ子デザイナーであるつばさの父にもその裁縫技術を認められています。

沢田亜弥

同じくつばさの友人として登場するのが沢田亜弥です。つばさとは中学時代から付き合いがあり、りかとは幼馴染、また椿とは悪だくみ仲間として意気投合しています。幼少期から突拍子もない行動で周囲を振り回しつつ、りかにお世話になりっぱなしですが、同時に卓越した文才を持ち、既に「沢井綾希」のペンネームで小説家として活動しています。その為、夏休みにはみんなと遊ぶ際に目の下にクマが出来ていたりします。

彼氏彼女の事情のあらすじをネタバレ!

ここからは彼氏彼女の事情のあらすじをネタバレありで紹介していきます。物語は雪野達が高校に入学してすぐから始まります。尚今回のあらすじではあくまでも雪野と有馬の物語として紹介していきますが、先にネタバレしておくと、上記のような個性的なキャラクターの話も多いのが彼氏彼女の事情のあらすじの特徴です。

彼氏彼女の事情のあらすじ

雪野は自身も認める「見栄王」として中学までを生活していました。家族にもソレを突っ込まれる程で、家ではダラダラしながらも外では絵に描いたような優等生を演じていたのです。そんな雪野の前に立ちはだかったのが有馬でした。入試で1位を取る事で学年総代に選ばれ高校でも華々しくデビューしようと目論んでいた雪野は有馬に敗れてしまったのです。その日から雪野は一方的に有馬をライバル視するようになりました。

雪野は高校でのテストで有馬を破り学年1位を獲得、有馬に勝利しますが、その事で却って有馬を意識するようになります。そして有馬から告白されるも雪野は断ってしまいます。テスト後、家で油断している姿をその有馬に見られて、外面と中身が違う事がバレてしまうのでした。雪野は有馬が周囲にバラすのではないかとドキマギしますが有馬がバラす事はありませんでした。

雪野が安心したのも束の間、有馬は秘密を守る変わりとして、雪野に自身の委員会の手伝いを頼むようになりいつしか雪野は有馬の下僕のようになっていきます。有馬に反発心を覚える雪野ですがその中で、有馬もまた本当の自分を隠している事に気付いたのでした。そしてお互いの本性を知って尚惹かれあう2人は、付き合う事になります。

2人は付き合いだすと同時にそれぞれの本性を隠す事を辞めます。特に雪野はあまりにもギャップが凄い為に周囲から孤立するような場面もありました。そして、それまで必死に勉強して取っていた成績が落ちてしまった事を受けて生徒指導から呼び出しを受ける事にもなってしまったのです。成績の為に別れろと言われ雪野は反論。最終的には双方の両親を呼び出して話し合いが行われる事になるのでした。

両親の後押しを受けて勉強もちゃんとやるという約束の元、2人は正式に付き合う事になります。芝姫、真秀との一件を経てクラスの女子にも友達が出来る雪野なのでした。夏休みに入ると、有馬はインターハイに出場。有馬と雪野はなかなか会えない日々を過ごす事になります。しかし雪野は和解した芝姫の再婚騒動に巻き込まれるような事もあったものの女子同士で楽しい夏休みを過ごします。

インターハイが落ち着いて久しぶりの対面を果たした有馬と雪野。有馬の姿にドキドキが隠せなくなるなど2人の交際も順調に進んでいました。文化祭のシーズンに入ると雪野は有志で劇を演じる事になります。劇が成功し達成感と高揚感に包まれる中で雪野は有馬に「勉強で1位を争うのをやめる」と宣言します。しかしこの宣言が有馬の雪野との距離を決定的に開かせてしまう結果となってしまうのでした。

表面上は上手く付き合いながら、雪野達は高校3年生になります。事件が起きたのは有馬が剣道の試合で活躍しテレビでインタビューを受けた事でした。そのインタビューを見た生みの親、涼子が有馬に接触してきたのです。涼子は有馬の幼少期、虐待をして酷い傷を与えた挙句放置した過去があります。そんな涼子の接触に有馬は逃げるように様子が変わってしまいます。

そしてこうなって初めて雪野は有馬の変化に気付いたのです。助けようとする雪野に明確に拒絶の意志を示した有馬。そして雪野は過去に自分がどこかで有馬を突き放してしまっていた事を知ります。なんとか有馬に向き合おうとし有馬は雪野の言葉を受けてなんとか自分を取り戻す事に成功、そして友人や育ての親の協力も得てついに涼子を撃退する事に成功します。

平穏を取り戻したかにみえたのも束の間、今度は有馬の生みの父が、姿を見せます。有馬の父、怜司はアメリカでジャズミュージシャンとして活躍しており、有馬は日本公演をする父の世話係として付いて回る事になったのです。そこで有馬はこれまでの経緯などを聞き、育ての親との間にあった溝も埋める事が出来るのでした。そして再び現れた母、涼子も怜司が撃退。二度と近寄らないように誓わせ、怜司はアメリカに戻ったのでした。

ついに受験という頃、雪野は受験をしない旨を有馬に伝えます。なんと雪野は有馬との間に子供が出来た事を明かすのです。そうしてそれぞれがそれぞれの夢を叶えるべく別々の道に進む事になる春が訪れるのでした。

彼氏彼女の事情の最終回はその後が描かれる?

彼氏彼女の事情の最終回は、主要なキャラクター達のその後が描かれる形で幕を閉じています。ここからは彼氏彼女の事情の最終回で描かれるその後について紹介していきます。

それぞれの将来

まず語られる事になるのが、それぞれの将来です。有馬は、警察官になり、その優秀さから出世をするように周囲から言われながらも現場にいたいからと出世の為の試験を受けずにいましす。雪野は3人の子供を出産した後、大学に通い医師となって働いています。浅葉は美大に進学し、毎年長寿番付に載るほどの有名売れっ子画家となった後も有馬と雪野の家の隣に住んで2人を支えています。

そして最終回にて新たにしっかりと登場するのが有馬と雪野の子供、有馬咲良です。高校生になり、両親と同じ北栄高校に入学した彼女は有馬の血を強く引き継いだ容姿端麗、文武両道、成績優秀な優等生となっていました。幼少期から雪野の想像を上回るしっかり者で、雪野が予定よりも早く医者への道を歩めたのも彼女の勧めです。そして初登場となる最終回にて浅葉に告白。彼の心を支える存在にもなっています。

ちなみに、その他の友人についても最終回にてその後がネタバレされて。真秀は、将来の夢であった医師の道を進み、雪野と同じ有馬の病院にて脳外科医として勤務、さらには12歳年上の彼氏とも無事に結婚したようで名字が井沢から貴志に変わっていました。またつばさと一馬は結婚し、一馬は売れっ子ボーカリストとして、つばさはそれを支える専業主婦になっている様子も描かれています。

また十波と椿に関しても最終回のその後にてネタバレされており、十波を徹底的に甘やかす十波の両親から家出するも同然の形で海外に飛びだしています。遺跡などを放浪する生活を送っているようです。十波はそんな生活の中で8カ国語を習得して古代文字解析の専門家として活躍、椿もとある国の大学教授になるなどしています。

りかのその後に関しては、被服科のある大学に進んだ後、亜弥の兄と結婚した一方で、つばさの父、一馬の所属するバンド「陰陽」のドラマー、マーティンの専属縫い子として活躍しています。亜弥は既に小説家として活躍していた為、みんなのその後が描かれる場面でも編集者に追いまわされる姿が描かれており、唯一、その後を含めて恋愛関連の出来事が描かれる事のなかった主要なキャラクターとなりました。

彼氏彼女の事情の名言を紹介!

あらすじや最終回で描かれるその後について紹介した所でそれだけでは語れない彼氏彼女の事情の名言をネタバレありで紹介していきます。

人を愛したかったんじゃないの

名言の多い彼氏彼女の事情の中でも圧倒的に人気を誇るのが雪野が有馬に向けて放ったこの名言です。有馬に秘密を知られてから自らをさらけだしどんどん変わっていった雪野に対し、有馬は段々と心を開けなくなっていました。しかし雪野はそれに気付けないままだったのです。そしてそれに気付いた時には有馬は心の闇に捉われカッターナイフで手を傷つけるような事をするようにさえなってしまっていました。

有馬の手の傷に気付いた雪野は有馬と向き合う為、「同じ傷をつくったら、私の事信じる?」と有馬の目の前で自分の手を傷つけます。そこで有馬は自分が何に苦しんでいるのを考えますが、雪野はその答えを既に持っていました。それを伝えるのが上記の言葉です。有馬はこの言葉をきっかけに真に雪野に心を開けるようになるのでした。

それまでは、首席の座は、ありまにゆずることにするね

雪野と有馬の思いがすれ違ってしまった決定的なセリフも彼氏彼女の事情の名言として知られています。文化祭にて演劇を行った事で手ごたえを感じ、もっと自分の視野を広げたいと前向きな気持ちで放った雪野の一言なのですが、それが有馬にとってはショックで、同時に心の闇を深くさせる事になるのです。立場を変えて見ると全く異なって見える名言で、彼氏彼女の事情のテーマを反映した名言です。

そしてこのやりとりの後、2人だけの世界で満足していた有馬と、世界を見渡したくなり実際にそうなっている雪野との間に溝を感じ、雪野にも心を閉ざし、雪野を前にしても演じる事を続けるようになり、それでも今までと変わらず2年もの時を過ごします。この2年の間、雪野にさえその心情の変化を見破られる事が無かったのです。

総一郎さんが嘘をついているように見える。ねぇ、私はずっと嘘をつかれてた?

上記のセリフに対して、雪野が有馬が自分に対して心を閉ざしてしまっている事に気付いた時に放ったこのセリフも名言として高い人気を誇っています。ちなみにネタバレするとこのセリフは有馬に直接ぶつけた物ではなく、既に男女を越えた友情を育み常に有馬を支えていた浅葉にぶつけた物になっています。そしてこの時浅葉だけは唯一有馬の異変に気付いていました。

そしてこの時有馬はちょうど、有馬の心の闇の象徴でもある母、涼子と再会して対峙している時だったのです。このセリフが放たれるシーンは、ネタバレしておくと普段感情を表に出す事は多くともほとんどない雪野が声を荒げるシーンでもあり、同時にその後のあらすじが有馬の心の闇に対する物になっていく象徴的なセリフとしても人気の高い名言になっています。

すべての痛みも苦しみももう恐くない。それごと一馬ちゃんは包み込んでくれるから

それまでその容姿も相まってどうしても子供っぽさが目立ったつばさが大きく大人の女性へと足を進める事になる際に放ったセリフも名言として人気が高いです。自分と近いと思っていた有馬や父もそれぞれに道を見つけ、やっと見つけたと思った一馬も音楽の道を選んだと思い込んでいたつばさに対して、一馬の想いがしっかり届いたこのシーンは彼氏彼女の事情において、つばさと一馬の存在がかなり大きい物である事も示しています。

これがオレが親としてひとつだけおまえにしてやれることだよ

彼氏彼女の事情の中でも名言製造機と言われるのが有馬の本当の父である有馬怜司です。登場する期間は全体を見ればそこまで長くないものの、インパクトのあるセリフの数々を残しています。その中でも代表的な名言が上記のセリフです。怜司はアメリカでジャズピアニストとして活躍していましたが、急遽凱旋帰国を果たします。その目的は過去に自身の過ちで生まれてしまった涼子との禍根を断つ為でした。

怜司は己の境遇、そして涼子の策略もあり、自身で息子である総一郎を育てる事は出来ませんでしたが、本当に息子を大切に思っており、その大切な息子の総一郎が将来安心して暮らす為には涼子を殺すしかないと覚悟を決めて帰国していたのでした。ネタバレしておくと総一郎の説得もあって怜司が涼子を殺すまでする事はありませんでしたが、以降涼子は総一郎の前に現れる事はなく、幸せな生活を送っています。

でも、わたし以外の女、本気で隙になることできないくせに

上記のあらすじ最終回でえがかれるその後でも紹介した有馬と雪野の娘、咲良による浅葉に対しての告白。両親と同級生である浅葉はその二人の娘からの告白に戸惑いを隠せませんでした。そんな浅葉に向かって咲良が放った名言です。このセリフが描かれたのは最終回なのでその後、どうなったのかは分かりませんが、さらなるその後を期待したくなる名言として人気が高くなっています。

心のバランスが取れなくなるから恋愛でしょ

ここまで紹介してきた名言は、基本的に彼氏彼女の事情のそれぞれの境遇があってこその名言が多くなっています。一方でその原文を聞くだけで思わずこれは名言だと納得してしまう名言も彼氏彼女の事情の中には含まれています。それがこの名言です。先にネタバレしておくとこの名言は井沢真秀のセリフになっています。

「心のバランスが崩れるほどの人に出会った。だから心を「奪われる」っていうの」というセリフは今後の人生、恋愛の教訓にしたいという人が多い名言です。

彼氏彼女の事情を読んだ人の感想を紹介!

彼氏彼女の事情は既に完結して10年以上が経過しているので読破して感想を投稿する人も多くなっています。ここからは既に彼氏彼女の事情を最終回で描かれるその後までしっかり読んだ人の感想をネタバレありで紹介していきます。

高校時代の濃密さを思い出させてくれる名作漫画

最終回で描かれるその後を除けば基本的に高校3年間の物語である彼氏彼女の事情。その間には実に色々な事が起こり、登場するキャラクターの多くが色々な出来事を経て成長していく姿が描かれています。あらすじの中心にいるのは間違いなく雪野と有馬ですが、浅葉を始めその他多くのキャラクターについてもしっかり描かれている所が、彼氏彼女の事情が人気の高い1つのポイントでもあります。

それぞれにエピソードが描かれる事から共感できるキャラクター、想いを乗せたキャラクターにも読者によって差があり、好きなキャラクターも実に多くの名前が上がる程に魅力的なキャラクター達がそれぞれの高校時代を謳歌しています。また連載開始当時高校生だった人が2018年現在ちょうどその後で描かれる年頃になっている事もあって読み返しての感想というのも多いのが彼氏彼女の事情の1つの特徴でもあります。

相対してしまう2人が良い

彼氏彼女の事情が名作漫画と言われるのがそのあらすじの1つの分岐点と言える、雪野と有馬の出会いです。雪野は有馬に出会い、本当の顔を知られる事でどんどん素の自分を出して成長していくのに対して、有馬はそんな雪野の隣にいるのにどんどん心の闇を深くしていくのです。それでも2人は付き合っていて多くの事柄を共有しているのだから同じ出来事でも人によって感じ方が大きく違う事を感じさせてしまうあらすじとなっています。

もちろんそれにはあらすじでもネタバレしているように出会う前の過去が関係しているわけですが、そんな2人が周囲の協力も得て立ち向かっていく姿が描かれるのもまた良かったとする感想は非常に多くなっています。同時に育ての母の強さも感じてそれがまた良かったとする声も多いです。

浅葉が幸せになれて良かった

これは特に最終巻でのその後を読んでの感想に多い感想です。上記でもネタバレしているように多くがそれぞれの想い人と結婚してい幸せになっている様子に相対して独り身を続け、大好きな雪野と有馬の生活を支える事を第一に考える浅葉。感想によっては「パパ代理」と描く人もいる程にその生活に深く関わっています。そしてそんな浅葉に雪野と有馬の娘である咲良が告白するのです。

そして浅葉自身も理性的に受け止める一方でこの咲良に対しての自分の想いを認めています。長く有馬を支え続けた事、直近で浅葉の心理について描かれていた事もあって、こういう最終回で本当に良かったという声が非常に多い結果となっています。

彼氏彼女の事情のアニメ版も要チェック!

原作人気の高い彼氏彼女の事情ですが、その人気に拍車をかける一旦となったのが1999年に放送されたアニメです。ここからは彼氏彼女の事情のアニメについても紹介していきます。

原作に忠実をベースに脚色

昨今ではアニメの演出、さらには放送枠数の関係でアニメオリジナル展開になるようなアニメも増えていますが、彼氏彼女の事情は全26話のうち、ほぼ全ての話を原作のあらすじをほぼ忠実に再現する形で製作されました。ただ完全に一致しているわけではなく、アニメの終盤には、原作のあらすじに追いついてしまった事もあり、オリジナルストーリーを取り入れた形で終了しています。

原作ファンはもちろん、後述の理由から原作を読んでいない人にも視聴されたアニメ版彼氏彼女の事情は、批判を受ける部分もありながらも心情描写などの細かさもあって高く評価され、今尚、「ラブコメが好きならぜひみるべきアニメ」の1つとして名前が上がる程に人気の高い作品となっています。

手掛けたのは庵野秀明監督

彼氏彼女の事情のアニメを手掛けたのは当時「新世紀エヴァンゲリオン」で一躍時の人となっていた庵野秀明監督です。彼氏彼女の事情のアニメは「新世紀エヴァンゲリオン」後初の庵野秀明監督の作品としても注目される事になりました。なのでアニメには庵野秀明監督のこれまでの様々な作品のパロディやギャグ要素などを多めに取り入れるなどしています。

彼氏彼女の事情は名作漫画だった!

彼氏彼女の事情は1996年から連載が開始され、その深いあらすじと個性豊かなキャラクターで高い人気を集める事になりました。2005年に無事に完結を迎えてからも高い人気を誇り続け、ラブコメ漫画として今では名作と言われる程の漫画になっています。ラブコメでありながらただのラブだけで終わらない深く考えさせられるあらすじも高い人気の秘密です。

名言も多く、人生の教訓となるようなセリフの数々が彼氏彼女の事情をさらに名作漫画と言われるまでに押し上げています。アニメの人気も高く、原作漫画、アニメどちらから入っても十二分に楽しめる作品です。ラブコメが好きなら間違いなく面白いと思える作品なのでまだ読んだ事がないという人はぜひ1度読破、或いはアニメを視聴してみてはいかがでしょうか?

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