へうげものの最終回の内容・あらすじと感想をネタバレ!織部らしい最期とは?

戦国時代に華開いた芸術・文化こと「数奇」にスポットを当てて描かれた漫画「へうげもの」は、実在した戦国武将であり茶人として知られた「古田織部」を主人公に戦国から江戸時代前期までを舞台にした歴史ギャグ漫画で、これまで、歴史ものを題材にした作品を敬遠していた方でも楽しめる作品です。そこで、「へうげもの」のネタバレをふむめたあらすじを最終回まで辿り、衝撃の最終回のシーンや気になる感想を紹介します。

へうげものの最終回の内容・あらすじと感想をネタバレ!織部らしい最期とは?のイメージ

目次

  1. へうげものの最終回やあらすじを知って作品を楽しもう!
  2. へうげものとは?
  3. へうげもののあらすじをネタバレ紹介!
  4. へうげものの最終回あらすじネタバレ
  5. へうげものの織部らしい最期について
  6. へうげものを観た感想は?
  7. へうげものの最終回やあらすじネタバレまとめ

へうげものの最終回やあらすじを知って作品を楽しもう!

ふざける・おどげるを意味するタイトル名の漫画「へうげもの(読み:ひょうげもの)」は、実在した戦国武将・古田織部を主人公に、戦国時代に花開いた文化や「数奇」にスポットを当てて描かれた歴史漫画です。本作品では、茶道や茶器、美術と建築などの安土桃山文化をメインに描かれた一風かわった戦国物として高い評価を得ている漫画「へうげもの」の最終回やあらすじ・気になる感想を知って作品を楽しみませんか。

へうげものとは?

漫画「へうげもの」は、戦国時代から江戸時代前期にかけて実在した大名・古田重然(別称:織部)を主人公に据え、漫画家・山田芳裕さんによって描かれたギャグ漫画作品です。本作品は、講談社刊「モーニング」にて2005年~2017年まで隔号連載され、単行本全25巻、全273話で構成された長編漫画作品であり、緻密な時代考証に加え、コミカルに描かれた作風が読みやすいとの感想が多く寄せられています。

「へうげもの」主人公・古田織部とは

「へうげもの」の主人公・古田織部こと佐介は、織田信長に仕える武将でありながら、茶の湯や物欲に魅入る「数奇者」です。漫画「へうげもの」第1席の、降伏の使者として訪れるも、交渉そっちのけで松永久秀の「平蜘蛛釜」に魅了されるなど、武将としては頼りない一面をのぞかせるも、物語を通じて彼は、武将として数奇者としての人生を全うします。

「へうげもの」の主人公モデルのプロフィール

「へうげもの」の主人公のモデルとなった古田重然(織部)は、戦国時代から江戸時代前期にかけて実在した戦国武将・大名であり、茶人として広く知られています。茶人としての活躍は、利休と共に茶の湯を大成し、茶器・会席具制作から建築・作庭に至るまで「織部流」と呼ばれる一大流行をもたらします。また、利休亡き後は、天下一の茶人にのぼりつめ、伊達政宗をはじめとする諸大名の茶の湯の指導にもあたりました。

その一方で、師匠・利休と同様の反骨精神から、幕府の意向を無視することが少なかったこと、茶の湯を通じて朝廷・貴族・寺社などの様々な繋がりを持ち、諸大名たちへ多大な影響力を及ぼす存在であったことから、徳川家康からはその存在を危険視され、大坂夏の陣の折りに豊臣家への内通などの嫌疑をかけられ、切腹を命じられます。その後、古田家は断絶となるも、織部が大成した茶の湯は現在も受け継がれています。

へうげもののあらすじをネタバレ紹介!

漫画「へうげもの」は、戦国時代から江戸時代前期にかけて華開いた文化「数奇」にスポットを当てて描かれたことから、書籍の巻数表示には、茶にちなんだ「服」が表示され、話数表示も「第一席」のように茶会にちなんでいます。まずは、漫画「へうげもの」のあらすじをネタバレを含めて辿ってみましょう。

漫画「へうげもの」1~4巻のあらすじとネタバレ

戦国時代、信長に反旗を翻し、名器・平蜘蛛茶釜と共に散った武人・松永久秀、武人としての全てを投げ捨て茶人となった荒木村重と対照的な生き様である2人は、武将でありながら「美」を愛でる文化人という顔を持っていました。自身も武人でありながら文化にも造詣が深い主人公・古田佐介は、主君・織田信長に仕えながら、武人・文化人「数奇者」どちらの道を選ぶか模索していました。

同じ頃、佐介の茶の湯の師・千利休と主君・信長との間で、「美」に対する価値観の相違が露見します。南蛮物や唐物と呼ばれる海外の名品を「華の美」と愛でる信長に対して、一切の無駄を排除した「わびの美」に価値を見出す利休は、自身の価値観を世に広めるため信長排除を図ります。そこへ同じく信長排除を企む羽柴秀吉を手を組んだ利休は、ある作戦を構想します。

信長排除に暗躍する利休と秀吉は、同じく信長に仕える明智光秀に謀反に追い込み、本能寺の変が起こります。信長は秀吉の手により殺害されますが、信長の弟・長益と共に本能寺から逃げ出した佐介は、その後秀吉軍に加わり、山崎の戦いに挑みます。その頃、信長を殺したのは秀吉であったことが、信長の従者・弥助から佐介の耳に入ります。

山崎の戦いは、秀吉軍の勝利に終わり、敗れた光秀は比叡山・延暦寺の高僧の手助けがあるも、向かう途中で僧兵に襲われ重傷を負います。そこへ徳川家康が駆けつけ、光秀は家康に看取られながら息を引き取ります。

家康が光秀の意志を受け継ぎ天下統一へ動き出した一方で、秀吉に仕えることとなった佐介は、織部正の官位を授かったことを受けて「古田織部」名乗り、「織部十作」の創作を始めます。一方、信長排除の共通の目的により、秀吉の天下統一、利休の「わびの美」が実現したものの、秀吉が天下人という箔を求め、信長の「華の美」を再現し始めたことで、2人に溝が出来てしまいます。

漫画「へうげもの」5~9巻のあらすじ・ネタバレ

「織部十作」を機に文化人「天下一の数奇者」を目指し始めた織部は、利休の兄弟子・ノ貫(へちかん)との交流や家康との繋がりを得ます。一方、豊臣政権樹立後、筆頭茶頭として権威を振るう利休は、秀吉との美に対する価値観の違いや不本意な仕事ばかりを任されることに不満をあらわにします。そして、秀吉と共に小田原征伐に参戦した織部と同行した利休の元に、弟子・山上宗二との再開が訪れました。

山上宗二は、過去の経緯から武士が茶の湯を取り仕切る現状への不満から利休の元を去り、相模へ流れ着いていました。そこで、招かれた北条家の人々の数奇に対するひたむきな姿勢に感銘を受け、武人に対する偏見を払拭します。小田原征伐を経て秀吉と面会・豊臣家への復帰を願い出るも、「山上宗二記」での秀吉批判や彼に対する態度から、石田三成によって暗殺されます。

弟子・宗二が処刑されたことを知った利休は、秀吉に対する反逆心を持ち始めます。そして、織部に信長殺しの真相を語ると武人の弟子たちと距離を取り始め、やがて豊臣政権転覆を目論みます。そこで、家康に協力を要請するも、利休が信長暗殺に加わっていたことを知っている家康は彼の誘いを断る代わりに、光秀が読んだ時世の句を聞かされ、美を極めるものとして大切なことに気付かされます。

光秀暗殺を後悔する利休に、豊臣政権転覆の気力はもうありませんでした。一方で、三成は利休処刑のために利休の罪状を調べ始めますが、秀吉は利休の処刑を躊躇していました。そんな中、利休の娘・お吟と家康が放った刺客により秀吉の命が狙われたことをきっかけに利休の切腹が言い渡され、全国の大名を鎮めるため利休の高弟・織部に介錯役が命じられ、利休の最期に織部はあることを教えられます。

利休の介錯役を果たした織部は筆頭茶頭に昇進し、上田宗箇や伊達政宗らを弟子に迎えます。一方で、長年利休の兄弟弟子の間柄だった細川忠興や蒲生氏郷とは、利休切腹を機に絶縁状態になってしまいます。しかし、秀吉の命で新しい価値を創ることを命じられると、自身の本質である「一笑の美」を体現したこれまでにない歪んだ茶器の制作に取り掛かります。

漫画「へうげもの」10~15巻のあらすじとネタバレ

秀吉の筆頭茶頭となった織部は、新しい価値「一笑の美」を世に広めるべく、理想の茶器を作るために作陶技術と良質な土を求めて、朝鮮出兵に便乗し密航します。渡航後は、日本の義勇兵に見つかり急きょ帰国するも朝鮮の作陶技術を手に入れた織部は、「一笑の美」を体現した歪んだ器の作製に成功します。そして、歪んだ器はやがて忠興との和解を導き、織部はさらに歪んだ器の制作に精を出します。

その頃、朝鮮出兵や甥・秀次切腹事件を経た秀吉に死期が近づいており、秀吉の病状悪化と共に天下も乱れをみせます。そんな中、織部は、信長の弟・織田有楽斎と家康たちを集めて「瓜畑遊び」なる宴を開き、憔悴しきった秀吉を元気付けます。そして、秀吉の死の間際、織部は秀吉から「楽」の志を受け継ぐように言い残されます。

秀吉の死後、織部は「古田織部助重然」と称して隠居し、秀吉の「楽」の志を引き継ぎ、緑釉の器の制作にいそしむ日々を送っていました。一方世間では、家康は天下統一を実現させるため、三成は家康に対抗すべく動き始めていました。大名たちが家康・三成方に分かれていく中、隠居した織部にも双方から誘いの手が現れるも、自身は数奇の道を極めるべく両陣の誘いを断ります。

家康が上杉討伐の兵を挙げると、織部は徳川陣営に付き弟子たちの調略を始めます。家康の留守の隙を付いた三成は徳川討伐の兵を挙げ、関ケ原の戦いの火蓋が切られました。戦いは家康軍が勝利するも、数奇を拒絶する家康の天下が数奇者にとって生き難い世になることが危惧されます。

一方、戦に敗れ、捕らえられた三成は、処刑直前になって数奇の心に目覚めるも、利休をはじめとする数奇者に対する敵視の報いを受けて刑が執行されます。ようやく数奇に理解を示してくれた三成を見殺しにしてしまったことに、織部は動揺を隠せずにいました。

漫画「へうげもの」16~20巻のあらすじとネタバレ

家康の天下統一と江戸幕府が開かれた頃、織部は帝の茶の湯指導に選ばれ、天下一の数奇者として名をはせます。その一方で、家康の天下に納得のいかない秀吉の側室・茶々と彼女の乳母子・大野治長をする豊臣家は、徳川家と対立し、両者には不穏な空気が流れていました。

織部は、数奇の世の存続と数奇に通じる大名たちの力も借りて家康と茶々の「豊徳合体」による天下泰平の世を目指します。しかし、織部の弟子・正宗と手を組み天下を狙う大久保長安による介入や、織部と有楽斎の息子、重嗣や頼長が豊臣方について策を巡らす等が起こり始めます。豊徳合体に進展が見られない中、織部は家康の息子・秀忠の茶の湯指南役に選ばれます。

茶の湯指南役に選ばれるも、当初は織部に対して反発心を持っていた秀忠でしたが、妻・お江との夫婦仲に関する助言を求めたことをきっかけに、秀忠は織部を慕うようになります。一方、織部や加藤清正の説得により家康と豊臣秀頼の会見が執り行われるも、豊臣方の裏で仕込まれた罠に気付きます。やがて謀反疑いの目を向けられた清正は、家康の刺客に暗殺されます。

正宗と共に徳川幕府の倒幕を機会をうかがっていた大久保長安は、病に蝕まれていました。そして、計画の漏えいを危惧した正宗が放った刺客・支倉常長に暗殺され、不正蓄財の発覚により一族は処刑されます。また、長安の背後にはキリスト教勢力がいることを知った家康はキリシタン追放令を出し、キリシタンだった織部の義弟・高山右近は、呂宋(ルソン島)へ国外追放されます。

一方、豊臣家では、織部と共に「豊徳合体」を目指した片桐且元が、大野治長ら強硬派により大坂城を追い出されてしまいます。大野と片桐の相違はやがて家康の耳に入り、豊臣家討伐が決行されます。

漫画「へうげもの」20~24巻のあらすじとネタバレ

方広寺の梵鐘の銘文「国家安康」「君臣豊楽」を言いがかりに家康は、豊臣家を滅ぼすことを決意します。織部は、片桐と共に和解に向けて尽力するも、秀頼は徳川家との戦いを決意、家康も豊臣家との共存を拒否し、徒労に終わります。

織部は、家康が放った刺客柳生宗矩により命を狙われるも、織部の数奇により未遂に終わります。豊臣家との戦いも、大坂城の堀を全て埋め、戦力状態を奪う形で一度和睦を結びます。しかし、家康のやり方に不満を持つ織部の息子・重嗣は、密かに豊臣家に寝返り、やがて禁中や西国大名たちに連絡を取り秀頼を守ろうとする織部の耳にも入ります。

その頃、知恩院を訪れていた家康は、光秀が織部の数奇を認めていたことを知り、織部を謀反人として処刑を命じます。織部は、重嗣を屋敷から脱出させ、秀頼の末子を連れて福島正則の屋敷に匿わせます。徳川・豊臣の戦いは、真田信繁らの討死を経て大阪城の落城・秀頼の母・淀君と彼女の乳母・大蔵卿局、大野治長らは、自害して果てます。

大坂の陣にて豊臣家は滅びたものの、大坂城落城前に脱出した秀頼・国松は九州に下り、福島正則の屋敷に匿われた末子は、増上寺に預けられ僧籍に入りました。そして、天下一の茶人として影響力を強める織部に警戒した家康は織部に対し、秀吉・家康暗殺未遂の罪をなすり付け、切腹を言い渡します。

織部を慕う秀忠は、織部の切腹撤回を迫り兵を連れて家康に対峙するも、家康は心労で倒れてしまいます。秀忠の数奇に対する関心に目覚めたことを知った織部は、全てを悟り切腹を受ける決断をします。そして、秀忠に書状を送り、最期に向けた準備を始めました。

へうげものの最終回あらすじネタバレ

漫画「へうげもの」最終回は、家康と織部の対決と織部の切腹から十数年後の世界が描かれ物語幕を閉じます。以下では、織部が切腹に至った経緯と、織部の切腹から十数年後の世界までのあらすじをネタバレを含めて辿っていきましょう。

「へうげもの」最終回あらすじとネタバレ1:織部と家康の対立

家康にとって織部は、得体のしれない危険人物のように感じていました。理と経験を元に新しき物を構築することを自らの「数奇」とする家康は、織部が創作した歪んだ茶碗にはその価値を認めており、その歪んだ茶碗から織部を危険視し続けていました。

織部から届けられた書状を読んだ秀忠は、織部の助命を諦める代わりに、織部が作りだした茶の湯の作法を幕府の中に残すことを決意します。その頃、秀吉の正室・高台院が家康の元を訪れ、織部の助命を願い出ました。その時、「豊徳合体」を成功させるべく、織部が家康と思いを寄せていた高台院を引き離した事実を知り、家康は織部に対する怒りを顕わにし、織部の切腹時には、家康自らが介錯役を務めました。

「へうげもの」最終回あらすじとネタバレ2:織部の消息

古田織部の切腹から数十年、織部を切腹に追いやった家康や共に数奇を愛でた織田有楽斎や細川忠興らは世を去っていきました。残された上田宗箇は、織部が武人らしい最期を遂げたことが信じられず、又兵衛と共に織部の痕跡を探す旅に出ます。

2人は、堺・薩摩・琉球王国へと足を運ぶも、織部と思われる老人はすでに南方へ旅立ったことを知り、又兵衛は織部の生存を諦めました。しかし、宗箇は何かを察していました。それは、かつて老人が住んでいた家屋で見つけた「へうげもの」の確かな証を見つけたからです。

へうげものの織部らしい最期について

笑いあり涙ありのギャグ要素が多く含まれた「へうげもの」は、物語で一番緊迫する「織部の切腹」でも、笑いを忘れず、へうげもののラストに相応しいとの感想が見らます。へうげもの最終回の名シーンとも呼べる織部らしい最期について深堀りしてみましょう。

織部の切腹のあらすじとネタバレ:因縁の対決

切腹当日、織部は自らの死を受け入れ、これまでの人生を振り返りました。そこで、茶の湯の師匠・千利休の介錯役を務めた過去がよみがえります。師匠を介錯することに悩み葛藤する織部に対して利休が取った行動、それは「ひょうげる」笑いでした。師匠の思わぬ行動に大爆笑の織部に、利休がそれが織部の数奇であると言い残しました。

織部の切腹あらすじとネタバレ:織部と家康の共通点

かつて、秀吉が存命だった頃に行われた催しで、家康の「あじか売り」の必死で迫真の演技に一同が笑いを失うほどあ然とする中、織部だけが大爆笑したことがありました。その時から、周りには理解できない「数奇」が二人を結んでいました。織部は切腹直前に、家康を笑わせることで、自身の数奇「ひょうげ」を認めさせ、家康に数奇で勝とうと実行に移します。

織部の切腹あらすじとネタバレ:勝敗の行方

そして、利休の最期の教えを元に、織部は切腹直前に脱糞をしてしまいます。控えていた皆があ然とする中、何故か家康1人だけが大爆笑します。長い人生の中で、水と油のように交わることのなかった2人でしたが、その瞬間は2人にしか理解できない「数奇」が現れていました。

へうげものを観た感想は?

歴史漫画でありながら、ギャク漫画として描かれた「へうげもの」は、歴史物を敬遠している方からも「面白い」「読みやすい」などの感想が多く寄せられています。そこで、異色の歴史漫画とも呼べる「へうげもの」の気になる感想を見てみましょう。

感想1:独特の世界観に圧倒

歴史漫画「へうげもの」は、戦国時代を舞台としながら、その時代に華開いた芸術・文化にスポットを当てて描かれたギャグ漫画として知られています。同じく戦国時代を舞台にした歴史漫画のほとんどは戦をメインに描かれることが多いですが、「へうげもの」では歴史物を敬遠する方でも楽しめるエンターテイメント性の高い漫画でもあり、歴史が苦手な読者からも「ストーリーが理解しやすい」との感想が寄せられています。

日本の戦国時代を独自の切り口で捌いていて、こりゃいいわ!と思った次第です。主人公である古田さんが湯飲みが何々焼きだとか言って、傍から見るとすごくオーバーに驚いている様や、信長や利休の超人ぶりがとても印象に残っています。

感想2:モデルとなった人物を意識したキャラ設定が面白い

漫画「へうげもの」に登場した戦国武将たちの中で、どこかで見たような顔つきだなと思うキャラクターが登場します。例えば、文化人として名を馳せた細川幽斎は、彼の子孫で総理大臣を務めた細川護熙氏を、加藤清正は元ボクサー・具志堅用高氏をモデルに描かれました。特に加藤清正は、本人と見間違えるくらいの言動を作中で披露しており、「具志堅さん本人では?」との感想も見られます。

感想3:ギャグ漫画らしい解釈で読みやすい

歴史漫画でありながら、歴史に興味が無い人でも楽しめる「へうげもの」の最大の特徴は、個性豊かな登場人物たちに見られます。例えば、主人公・古田織部が名物を評する時に発せられる独特のオノマトペや、登場人物たちの個性が服装を通じて表現されているように、従来の堅苦しさが無い所が、「読みやすい」「面白い」との感想を生んだのでしょう。

人一人の生涯を追いかけた感慨もひとしおだが、様々な曲者達との絡みが面白可笑しく思い起こされて、歴史の行間に埋もれた人間のリアルな姿に熱い気持ちになった。

感想4:「へうげもの」らしい最終回に感動

どんな物語でも最終回は読者をしんみりした気持ちにさせてしまいますが、「へうげもの」では、最後まで笑いを忘れていません。織部の切腹の緊迫したシーンでもギャグは忘れずに登場し、まさにへうげた者らしいラストに納得との感想が多く見られます。

最後でまさかの対決は予想してなかった。昔のアニメやマンガで最後に主人公が渡米するというベタなラストがあったがその変形版で笑う。

ずっと楽しんできたこのシリーズにふさわしい。期待を裏切らない、へうげた終わり方でした。余韻を残す素敵なラストに心洗われました。

へうげものの最終回やあらすじネタバレまとめ

戦国時代を舞台に描かれた歴史漫画でありながら、ギャグ要素をふんだんに盛り込んだストーリーで「面白い」との感想が寄せられた「へうげもの」は、歴史が苦手な方でも読みやすい漫画です。また、戦国物としては珍しく文化や芸術にスポットを当てた読みやすい歴史漫画作品でもあります。

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