サトラレの漫画あらすじと名言をネタバレ紹介!実写化映画の結末は?

漫画「サトラレ」は映画やドラマ化もされた人気の作品です。この記事では漫画「サトラレ」のネタバレあらすじをご紹介します。また漫画版のネタバレあらすじだけではなく、映画「サトラレ」のネタバレや結末もご紹介していきます。人に心を悟られてしまうサトラレ達のそれぞれの生き方を見ることができるこの漫画では名言も存在します。登場人物の紹介と共に名言もご紹介しますので、ぜひご覧ください!

サトラレの漫画あらすじと名言をネタバレ紹介!実写化映画の結末は?のイメージ

目次

  1. サトラレの漫画あらすじと名言が気になる!
  2. サトラレの漫画登場人物を紹介!
  3. サトラレの漫画あらすじをネタバレ!
  4. サトラレの漫画の名言を紹介!
  5. サトラレの実写映画についてネタバレ!結末はどうなる?
  6. サトラレの実写映画の評価とは?
  7. サトラレの漫画あらすじと名言まとめ!

サトラレの漫画あらすじと名言が気になる!

漫画「サトラレ」は1999年の「モーニング新マグナム増刊」に掲載され、誌名が「イブニング」に変更されてからも2005年まで連載されていた作品です。作者は佐藤マコト。映画化やドラマ化もされている為、見たことがある人もいるかもしれません。

映画版では一人のサトラレに焦点が当てられていますが、漫画「サトラレ」は複数のサトラレ達のそれぞれの生き方を見ることができます。漫画「サトラレ」は全8巻あり、続編の「サトラレneo」は2巻まで発売されていますが、実質打ち切りと言われているようです。

この記事では漫画「サトラレ」の登場人物やネタバレあらすじ、名言についてご紹介していきます。また映画版のネタバレや感想なども一緒にご紹介します。周囲の人に思念が駄々漏れになってしまう、特殊な病気であるサトラレとして生まれた登場人物たちの生き様を見ていると、人生を深く考えさせられるかもしれません。ぜひお楽しみください。

サトラレの漫画登場人物を紹介!

漫画「サトラレ」の中には「サトラレ」と呼ばれる人たちがいます。「サトラレ」とはあらゆる思考が思念派となって周囲に伝わってしまう症状を示す架空の病名、または患者のことを言います。正式名称は「先天性R型脳梁変成症」。「サトラレ」である人たちはみなIQが高く天才であるものの、本人に告知すると全ての思考が周囲に知られる苦痛から精神崩壊を招く危険があります。

その為に日本では「サトラレ対策委員会」という組織が保護し、普通の生活が送れるように配慮しています。漫画に登場する「サトラレ」の人物たちと、「サトラレ」に関連する人たちを一部ご紹介していきます。

西山幸夫

本作は群像劇とも言えますが、その中でもメインの人物の一人です。エロさもまじめさも持ち合わせた、一見印象のさえない眼鏡をかけた青年。サトラレ達の中でもIQは200以上と高く、強い刺激を受けると思念派が半径30km以上にも達してしまう。物語が進むにつれ小松と恋をし、結婚もして長女・光を授かる。量子物理学を専攻しています。

小松洋子

上記画像右が小松洋子。サトラレ対策委員会のSPとして西山を担当しており、「西山幸夫から異性として興味をもたれず、友人として不快感をもたれない女性」として選ばれました。しかしある事件から相思相愛になり、サトラレ特有の思念が駄々漏れになる問題と直面しながらも彼と付き合い結婚し、光をもうけます。

西山光

西山幸夫と小松洋子の娘。光もサトラレとして生まれました。サトラレ同士の接触は互いにサトラレだと分かってしまうため、禁止事項になっており、西山とも別々に暮らしています。幼い頃から天才的名頭脳を発揮し、思念も強く通常時で半径1kmにも及びます。

白木重文

上記画像上のコマが白木、日本で二番目の確認されたサトラレ。サトラレであることを周りから揶揄され続けた幼少の経験から、重度の心的外傷を抱えています。サトラレ保護法の立案に立会ったものの、既に自覚している為普通には暮らせず、委員会が手配した孤島で一人暮らしをしています。島内の情報端末を使って会社を経営も行っています。

里見健一

臨床医のサトラレ。サトラレにはできない職業があり、守秘義務のある臨床医から外れるようにサトラレ対策委員会から圧力を受けていたものの、後に天才的な技術と思念派による裏表の無さが信頼を集め、患者本人が里見を担当医に希望したりと名医になっていきます。

木村浩

「サトラレの里」で育てられてたが、偶然里に来た里見健一と一瞬だけ接触していまい自分がサトラレだと知ってしまいます。同じ場所にはいられなくなり、白木のいる島へと住むように。白木の弱い部分に対して酷く反発していましたが、段々と理解し、後に友人となりました。

片桐りん

サトラレ保護法成立後、最初に生まれた女性サトラレ。りんの父親は二番目に確認されたサトラレ白木と同級生であり、その白木からのアドバイスで思った事を何でも素直に口に出すように育てられました。プロの棋士を目指していましたが父の進言もあり諦め、18歳で白木のコネで就職しました。

サトラレの漫画あらすじをネタバレ!

サトラレ漫画1巻のあらすじネタバレ

「サトラレ」の漫画1巻のあらすじネタバレでは、西山幸夫から始まります。西山幸夫はサトラレである為、もちろん好意も周りに駄々漏れてしまい、好きな相手にもドン引きされてしまっています。そこで委員会はわざと西山が好意を寄せる相手に恋人役の人間を用意させ、失恋へと導きます。そんな事件を経てからあるきっかけで、近くにいたサトラレ委員会のSPである小松に恋をしました。

付き合いを始めた小松と西山は、サトラレ対策委員会が用意した島へ2人きりで旅行をしに行きます。そこは二番目に確認された白木が住む島でした。白木は人と話したかったために罠を仕掛け小松と2人きりになることに成功します。そして次の日に改めて来て欲しいと小松に頼みました。しかしその夜に、西山の思念から西山と小松野2人が愛を育んでいる事に気づき、どうしようもない思いになります。

翌日、小松は白木の家へと向かいますが、そこには白木の姿がなく代わりにテレビの映像が流されます。そこでワインをすすめ、緊張した様子で雑談をします。しかし途中で話をやめた白木は本心を切り出しました。白木は西山と小松の幸せを望みながらも、西山に嫉妬している己の気持ちを吐露します。久々に女性にあった白木は小松の裸を思い浮かべ、いくらで抱けるかと暗い気持ちを抱いてしまうのです。

そんな気持ちを自覚し、サトラレであるからこそ会えば伝わってしまう。繕うこともできずみじめで滑稽になるのだと白木は言います。「だから会えない、けれど…会いたい。一人ぼっちは本当にさみしいから」とサトラレである事を自覚した白木は、長い時間の孤独をいびつな笑顔で伝えるのです。

小松はその後本来なら10日間滞在する筈だった島を直ぐに出て行きました。サトラレではない自分ができることが、「島からでていくこと」だったからです。サトラレであるがゆえの孤独を知り、自分のできる最善を尽くしました。「サトラレ」1巻ではそれぞれのサトラレに取り巻く環境が露になっていきます。

サトラレ漫画2巻のあらすじネタバレ

「サトラレ」2巻のあらすじネタバレでは女性サトラレである片桐りんの父が登場します。りんの父は白木の同級生で、白木を茶化さなかった数少ない人物の一人。りんのことで何かあるとサトラレである白木に相談します。りんの父はりんが成長する姿を見て、サトラレであることを告知しようとしていました。白木の島で娘を預かってほしい、とも言います。

しかし白木はその前に「お前がこの島へ来い」とりんの父を呼びます。白木は最初こそ何かを話そうとしていましたが「わかっていた、オレには話すことは何もない」という思念が広がります。考えればどんどん溢れる悲しい思考はりんの父へと伝わっていきます。「思い返せば泣きそうになる」「過ぎ去った月日はもう取り戻せない」「父さん、母さん、もう二度と会えない、もう二度と戻らない」孤独であるということを思念で伝えました。

りんと社会とのかかわりあいを勝手に断とうとしていたりんの父へ自分の現状を伝えることで、りん自身が社会を求めていると訴えます。「目が覚めた、帰って娘を守る」と宣言するりんの父、帰り際に嵐のせいで船が危うくなりますが、りんが作ったという高機能GPSで助けられ、娘の成長を知りました。また2巻では小松の妊娠も発覚します。

サトラレ漫画3巻のあらすじネタバレ

「サトラレ」3巻のあらすじネタバレで、この巻ではサトラレノイローゼの人も登場します。サトラレノイローゼとは実際にはサトラレではないのに、自分のことをサトラレだと信じきっている人たちのことです。この回ではサトラレノイローゼに掛かった青年がサトラレ対策委員会のSPに出くわし、つっかかります。本来ならダメなことですが、この後彼は本物のサトラレの近くへと一緒に行きました。

サトラレノイローゼの青年はついていった先で、アトリエを構えているという画家のサトラレの話を聞きます。しかしこんな所で描くものなんてない、見慣れた平凡な山のシルエットがあるだけだと驕ります。その後に本物のサトラレから飛んでくる思念により、彼が描こうとしている勢いのある風景やキャンバスが頭に雪崩れ込んできます。そこで気づきました。

美大を卒業したものの数年引きこもりになっていた彼は「僕には何も見えていなかった、この風景がこんなにも輝いていたのに気づかなかった」「個展で見た絵を盗作だと思ったのも、僕の考えたモチーフがありきたりで誰しも考えるものだっただけだ」と。本来サトラレは天才的であり、青年は「僕がサトラレとは滑稽です」と自分がサトラレではないことにようやく気づきます。

「何の価値もないのは風景ではなく、おごった凡人のこの僕だった。迷惑をかけました」とサトラレ対策委員会のSPの前から去ろうとすると、SPは言います。「君のような人間がいるからこそ、サトラレ自身に自分がサトラレだと気づかせないことに一役買っている」今ではアトリエに篭っているサトラレも、以前は自分がサトラレではないかと疑っていました。

しかしその時期に世間を騒がせていたサトラレノイローゼの人たちの情報を見て、こんなに多くの人が抱く気持ちだったのだと考え疑いを振り切りました。SPは「ごくあたりまえの普通の凡人がたくさんいる事が、天才(サトラレ)を支えている。価値のない凡人なんていない」と言いました。サトラレの思念を感じたことで青年は言い訳を作ることをやめ、パリで再出発するという前向きな思考へと変わることができました。

サトラレ漫画4巻のあらすじネタバレ

「サトラレ」4巻のあらすじネタバレでは、西山と小松の娘がサトラレだということが判明します。またサトラレの女性である片桐りんと将棋の名人宮本直己とのエピソードもありました。りんは以前プロの将棋棋士を目指しており、最後に名人とネット対戦をしました。その時に名人に惚れてしまい、名人もまたりんに惹かれお付き合いをしています。

遊園地へと向かったりんと名人。そこで身長の低い子供が乗り物に乗れないことで、残念そうにしていました。その少年たちは家族連れで来ていました。

しかし帰り道でその家族の車を見かけると、名人は違和感に気づき自分の車をその家族の車へとぶつけて止めました。りんを警備していたサトラレ対策委員会のSP達も突然の事態に驚きました。もちろん名人は理由があってその行動を起こしています。

それは家族が「心中をしようとしていた」ことでした。誰よりも早く異変に気づいた名人は家族の心中を止めたのです。他の誰もその真実に気づかなかったのですが、名人だけは気づいていました。読んだり読まれたりが当たり前の将棋の世界で生きているからこそ、他人の顔色や変化に気づく名人。心は隠せないものだから隠さない、というのが名人の考えです。

だからこそサトラレであるりんとも何の戸惑いもなく付き合えるのでした。作中ではサトラレではなくても、相手の気持ちを少しでも考えられたなら気づけたかもしれない、と述べられています。

サトラレではなくとも、しぐさや行動から相手の気持ちを察することができる。「人はみなちょっとしたサトラレなのですから」と締めくくられていました。

サトラレ漫画5巻のあらすじネタバレ

サトラレ5巻のあらすじネタバレでは、サトラレの星野勝美という人物が出てきます。彼は日本で三番目に見つかったサトラレで、サトラレ保護法に守られて育った最初のサトラレでもあります。航空宇宙技術研究の第一人者として働いています。2巻で初登場し、サトラレ対策委員会の企画したお見合いパーティーで知り合った元女優と結婚し、サトラレでは最初の既婚者です。

星野は仕事中の事故で一時昏睡状態に陥ってしまいます。脳神経外科医の権威でサトラレの研究をしている山田教授が彼を見ました。山田教授は子供のサトラレ木村浩や、里見とも面識がありますが、サトラレに強い嫌悪感を抱きモルモット扱いしています。一時は浩を殺そうとも策略をしていました。そして、星野が目覚めた時、彼は思念を飛ばすことはなくサトラレではなくなっていたのです。

思念がなかったため、妻でさえもうっすら意識が戻っている星野に気づきませんでした。星野は妻が自分の教えていない情報を知っていることに気づき、元々勘の鋭かった星野は自分がサトラレであったと気づいてしまったのです。そんな中、山田教授は元サトラレの遺体を手に入れようと星野に強い薬を投薬します。そのせいで自殺しようとする星野でしたが、なんとか免れます。

最初こそサトラレであった事実に絶望しますが、思念が駄々漏れである自分に付き合うという事は妻もプライベートなどなくサトラレ対策委員会に全て知られているということ。それに気づいた星野は妻の愛は本物であったと気づくのでした。サトラレであった時とは違う苦労があると気づいても、嬉しそうな星野夫婦がいました。

山田は今回の事でサトラレを消す手段を思いつき、星野は自分が元サトラレであることもあり、山田に協力することになりました。

サトラレ漫画6巻のあらすじネタバレ

「サトラレ」6巻のあらすじネタバレでは、島に住んでいる白木にがんが見つかります。白木は過去、サトラレに悪意のある山田教授に薬を盛られそうになったこともあり警戒していました。しかし山田教授が状態を見ることになり、その診断結果が初期の胃がんでした。

検査の為に久々に人のいる病院にいることになった白木は元サトラレの星野とも出会います。そしてサトラレではなくなる手術の話をしました。しかし検査の為に病院にいるだけで、白木は段々とパニックになり外へと逃げ出してしまいます。すると他人の目がいっせいに自分に向くような感覚になり、過去のトラウマを引き起こしました。白木はPTSDを患っており、例え手術をしたとしても普通に暮らしていける状態ではありませんでした。

白木は手術は受けず「サトラレにはサトラレの幸せがある」と違う道を選択します。星野は星野で自分は山田教授についていくと宣言しました。白木は山田が「事故」と称して自分を殺すことができないように手を打ってから、胃がんを治す手術を山田教授に任せました。そして初期の胃がんが治ってからは再び島への生活へと戻るのでした。

サトラレ漫画7巻のあらすじネタバレ

「サトラレ」7巻のあらすじネタバレでは、小松が光の事で葛藤します。光の思念は子供にも関わらず半径1kmにも届く強い思念です。光が転んだときの思念は周りの子供にも影響し、驚いた子供がブランコから落ちて怪我をしてしまいます。他の人からも強く責められ、小松は光の行く末を心配します。そこにやってきた星野は既に例があるという、サトラレを無くす手術を提案しました。

最初は光の為に手術をしようと決めた小松でしたが、初めて聞いた光の思念「カニ」という言葉が手術室から聞こえてくると急いで手術室へと向かい飛び込みました。「この子の意志を私には変えられません、私はこの子に従います」と山田教授に言います。「そして何があってもこの子を守ります」と母親の強い表情で言うのです。

普通には暮らせない小松と光は思念が周りに届かないように西山の故郷である田舎町で暮らします。光が生まれてからは代理として別の人間を会わせ、光も西山も親子でありながら会ったことがありませんでした。西山が今研究している量子物理学の関係でテロリストに命を狙われていることから、西山は研究から離れることになりました。それに落胆している西山は久々に小松と2人きりで会うことになります。

光は西山の母と旅行、ということにしてある程度離れている場所で花と戯れていました。しかしここで事件が起こります。光が蜂に手を刺されてしまい、痛みから大きな思念を飛ばすと西山に届いてしまいました。小松は「隣村にサトラレが住んでいるらしい」と嘘をつきますが、西山は助けに行こうとします。しかし西山を止めようとする小松が崖から手を滑らせ、それを助けた西山の「小松うっ!」という声が光に届いてしまいます。

「ママァ、ドコォ!」と叫ぶ光、「ひかりいたいよ」という思念で「光だって?」と反応する西山。お互いサトラレである為、お互いに聞こえてしまっています。光が「えっだれ?」と答えると西山は「君の名前は」と尋ねます。「あたしはにしやまひかり」その言葉で、西山は自分の娘がサトラレであると気づいてしまいました。離れなきゃな…と泣きながら背を向ける西山の後ろを、怪しい外国人が見ています。

サトラレ漫画8巻のあらすじネタバレ

「サトラレ」8巻のあらすじネタバレで、自分がサトラレであるという真実を知ってしまった西山は山奥近くの小屋に隠れました。しかし暗殺者が潜伏しているという報告があり、妻である小松に今後が託されました。小松は自身がサトラレ対策委員会であることも明かします。また絶望する西山に全力で支えるとも伝えました。自分の娘のためにも研究を続けたいと研究所局長に伝えます。

自分がサトラレであったという事実には絶望を感じながらも、西山は小松が隣でずっと見守っていてくれたことに感謝します。「ずっとこんなボクの人生に何も言わず付き添ってきてくれたんだな」その一文に西山の想いが乗せられています。

暗殺者は暗闇の中で西山が見えずに任務を遂行していませんでした。しかし皮肉なことに、小松に上着を渡して白い上着があらわになったことで輪郭が正確になってしまいました。それを利用して暗殺者は西山を狙撃します。

致命傷を受けた西山は己の死期を悟り、今までの研究の全てを光に託すことにしました。人が人に情報を伝えるのは難しいことだが、サトラレ同士の完全なコミュニケーションがそれを可能にしました。

他の人では理解できない難解な数式も4歳である光は理解して、気持ちも疑問も全てを受け取ります。普通の人間では叶えられないパーフェクトコミュニケーション。サトラレの真の可能性にに気づきました。

そして西山は最期に光にメッセージを送ります。「愛してるよ、光。強く生きてくれ、サトラレで幸せだった」と満足そうな顔で目を閉じる西山。

自分がサトラレであると気づいた時には絶望したものの、サトラレであったからこそ最期に光へ研究を託すことができ、家族への愛を伝えることができたのです。

西山を狙った暗殺者は石油メジャーの手によるものでした。石油に代わる新エネルギーである融合炉完成の可能性を消すために西山を狙いました。研究の全てが光に渡ったことが知られれば、光の命も危険に晒されることになります。そのためマスコミには西山の死を隠しました。しかし負傷の程度が知らされないことや、警備体制が解かれないことに疑念を抱いたマスコミに光がサトラレだとばれてしまいます。

同時に研究成果も受け継いでいると公表されてしまいます。サトラレ対策委員会は危機に焦りますが、白木が小松と光を援助することになります。白木は島を買い、安全に暮らせる孤島を2人に与えました。小松は対策委員会として光の思念を記録し、西山の研究成果を引き出すことも仕事として行っています。

大人のように基礎から積み上げた知識ではないため、漠然としたイメージとして存在しているに過ぎない。つまり現実的に考えると光の成長を待つしかありませんでした。温暖な気候の島は必要物資もすぐに届けられ、サトラレの生活環境として不満はないものの、光の将来を考え不安を抱く小松。

「この子がこの先、社会の中で生きるのか。それとも一生この島で暮らすのかはまだ解らない。でも光は普通の子供として育てていきたい」母である故に不安を抱きながらも前向きに考える小松。光は島で唯一の友達であるリスと遊んでいますが、一人の寂しさも感じていました。仕事で一緒に過ごせない時も、島のどこからでも家が見られるように工夫する小松の姿がありました。以上でサトラレのネタバレは終わりです。

サトラレの漫画の名言を紹介!

ウソをつけるのは人間に与えられた偉大な能力です

サトラレ対策委員会で警備主任をしており、大学の後輩である小松にかつて恋心を抱いていた二ノ宮。そんな二ノ宮が言った言葉がこちらの名言です。二ノ宮が今の妻へプロポーズしていた時、小松にまだ想いを寄せていました。しかしその女性は二ノ宮が小松に想いを寄せていたことを知っています。それでも、彼女は「世界一愛している」という言葉が嬉しかったのです。

その時にはウソだとしても彼女にとっては嬉しかったのでプロポーズを受け、現在は子供ももうけ幸せに暮らしています。自分の経験を踏まえて、二ノ宮はその能力が幸せを作り出せると公言しているのです。実際にサトラレ対策委員会では、サトラレであることを気づかせないように日々ウソをついています。しかしそれはサトラレである人の幸せを望んでの優しいウソなのです。

真剣に必死で相手の事を想っている時、きっと心はきれいになる

自分がサトラレであることに気づいた木村浩は白木が住んでいる島で暮らすようになりました。ある時、人の少ない田舎町にいって出会った川原美咲。彼女が家出をして数日の間島で共に暮らすことになりました。サトラレである浩は思念が伝わるのを恐れて、互いが近づかないよう杭とロープを使って仕切ることにします。しかし、美咲は夜中に少しずつその杭を移動し2人の近づける距離を狭めようとしていました。

浩は美咲を性的な目で見ている自分に気がつくと、後ろ暗い部分に嫌気が差し下衆だと感じていました。美咲を気に掛け暮らしていたものの、その中で約束を破った美咲に今すぐ出て行け!と声を上げてしまいます。美咲は悲痛な表情で夜の荒れた海へゴムボートに乗り込みます。美咲がボートから落ちても頭の中を覗かれるからと躊躇しますが、海へ飛び込む浩。

思念で指示を出し無事に美咲を助けることが出来ました。そこで浩が気がついたことが「真剣に必死で相手の事を想っている時、きっと心はきれいになる」ということです。助けようとした時には下衆な考えなど一つも思い浮かばなかったのです。浩はこう言葉を締めます。「いつもそんな風に周りの人間を想えたら、心を隠さずに暮らせるのかもしれない」「そんな人間になれたら自分から美咲に会いに行こう」と。

サトラレの実写映画についてネタバレ!結末はどうなる?

映画版「サトラレ」は2001年に公開されました。映画版「サトラレ」のあらすじネタバレ、そして結末をご紹介します。映画版ではメインが西山ではなく医者である里見健一になっており、ヒロイン役は小松になっていました。主な出演キャストは以下の方々です。

  • 里見健一/安藤雅信
  • 小松洋子/鈴木京香
  • 里見キヨ/八千草薫

映画「サトラレ」のあらすじネタバレでは、「サトラレ」は日本で7人しかいない障害ということになっています。漫画と変わらず、サトラレ対策委員会に守られて暮らしています。健一は外科医になり水虫の特効薬を開発した功績で、政府が研究者に転進させようとします。そこで政府は医師の小松洋子を健一の勤務先に派遣しました。

健一には他に好意を寄せる女性がいましたが、政府はその女性との間は引き裂きます。しかし、健一が段々と小松の優しさに惹かれていきました。政府の次の計画によって健一は小松と共に無人島へ旅行に行きます。その旅行中、小松は島に隠れていた男にさらわれました。その男は死んだと聞かされていた最初の「サトラレ」でした。自殺と装って島に潜伏していたのです。

人と話したかった、という理由でさらわれた小松でしたがその後解放されます。「サトラレ」の孤独を知った小松は健一を強く抱きしめました。2人が島から戻った後に、健一の祖母であるキヨの健康診断ですい臓がんが発見されます。政府はその事実を伏せたまま、健一を研究所へ行かせようとしました。しかし、小松は健一から医師になった理由を聞き心を打たれます。

幼い頃に発熱した健一をキヨが背負って病院に連れて行った過去から、人を助ける仕事がしたいと望んでいたためです。健一が医者になろうと思った理由は漫画版と同様でした。健一は無念を感じながらも病院を去ります。一方の小松は上層部に掛け合って、研究所行きの延期を求め、「サトラレ」に対する非常な扱いを批判していました。

小松が説得し健一はキヨの本当の病状を知ると病院へと戻り、キヨの主治医を志願しました。健一の思念に動かされた病院側は、一度限りの条件付で主治医を許可します。周りの人々が健一の思念を感じ取り心を打たれる中で、健一はキヨの手術を行います。しかし、がんは既に他の部位までも蝕んでいました。激しく悔やむ健一でしたが、その手術での技術が評価され健一を主治医に希望する患者が増えます。

「サトラレ」を取り巻く環境が少しずつ変化しているのだと、明るい希望を感じさせる結末となりました。漫画「サトラレ」を知っている方は、漫画と映画の違いに驚く場合もあるかもしれません。

サトラレの実写映画の評価とは?

実写映画「サトラレ」の視聴者の感想をご紹介します。映画「サトラレ」では感動する…という声が多く見受けられました。

この映画が公開されたのは2001年と15年以上も前の作品ですが、今みても感動できるとの感想もありました。漫画版は知らず映画「サトラレ」から見た視聴者も多いようです。

また漫画「サトラレ」の作中でサトラレノイローゼといって、自分がサトラレではないかと疑心暗鬼に囚われてしまう人がいるのですが、映画を見て「自分もサトラレかもしれない…」と考え出してしまう人もいるようです。それだけ内容が衝撃的で、自分と置き換えて考えることができる映画だったのかもしれません。

サトラレの漫画あらすじと名言まとめ!

この記事では漫画「サトラレ」のネタバレあらすじ、名言などをご紹介してきました。漫画「サトラレ」の作中の中では様々なサトラレが、それぞれ異なった生活を送っています。「サトラレ」に絶望する人、「サトラレ」じゃなくなった人、「サトラレ」だったことに感謝する人。彼らの環境や人間としての有り方に「泣ける…」という声も多い漫画でした。

漫画版と映画版では違った魅力を感じられます。「サトラレneo」は漫画「サトラレ」の続編であり、15年後の舞台になっています。西山の娘である光も登場するので、気になった方はぜひチェックしてみてください。

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