エンゼルバンクの名言まとめ!働く人におすすめの転職漫画の内容は?

漫画エンゼルバンクは、転職をするにあたっての心構えや押さえておくべき知識などのほかに、会社という組織の構造や医療や経済、教育など日本の制度の裏事情などについても語られています。そしてこのビジネス市場において人がキャリアアップするための必要な情報がまとめられています。ここではそんな漫画エンゼルバンクに登場する数々の名言について、解説なども踏まえつつ紹介していきます。

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目次

  1. エンゼルバンクの名言を徹底調査!
  2. エンゼルバンクとは?働く人におすすめの転職漫画の内容を紹介!
  3. エンゼルバンクの主要な登場人物を紹介!
  4. エンゼルバンクの名言を紹介!
  5. エンゼルバンクの漫画最終回をネタバレ!
  6. エンゼルバンクの漫画を読んだ感想や評価を紹介!
  7. エンゼルバンクの名言まとめ!

エンゼルバンクの名言を徹底調査!

エンゼルバンクという漫画をご存知でしょうか。転職をテーマとした漫画ですが、転職活動に関する情報がまとめられているというだけではなく、ビジネス全般において役立つ名言が数多く登場することでも有名です。ここではそんな漫画エンゼルバンクについて、登場する名言の解説を通してその内容をまとめていきます。

エンゼルバンクとは?働く人におすすめの転職漫画の内容を紹介!

漫画エンゼルバンクは、2007年から2010年にかけて講談社の漫画雑誌モーニングにて連載されていた三田紀房による漫画です。前述のとおり転職をテーマとした漫画ですが、正式名称が『エンゼルバンク―ドラゴン桜外伝ー』となっており、同作家の代表作ドラゴン桜の続編という位置づけとなっています。

登場する人物もどこかで見たようだったり、自分自身と重ねてしまうことすらありそうな人物ばかりです。30代前半で安定した将来が約束された「高校教師」という仕事に飽きてしまい、転職を考える主人公井野真々子をはじめ、職場の上司と折り合いがつかず転職を希望する中堅商社の若者や「一般職」として大企業に入社するも正当な評価をされずに悶々とする30代キャリアウーマン。

また自分の技術を社会に評価されていないと言う50代中堅機械メーカーのエンジニアや、有名私大卒ながら常識に欠ける20代イケメン。「自分らしく」を夢見る資格マニアの女性や東大卒エリートだけれどもプライドが高くうまくいかない20代後半サラリーマンなど。なんとなく「あいつのことかな」と想像してしまうような人物像もいるのではないでしょうか。

また「稼げるタクシー運転手とそうでない運転手の違い」「日本の大企業よりアメリカ企業の方が『ゴマすり文化』」「人は転職先を決める前よりも、転職先が決まった後に悩む」「もうすぐ潰れる企業に表れるチェックリスト」など、転職するしないに関わらず気になるトピックスも、漫画エンゼルバンクにはたくさんまとめられています。

エンゼルバンクの主要な登場人物を紹介!

漫画エンゼルバンクでは個性的な登場人物が数多く登場し、数々の名言を残しています。ここではそんな中から、特にメインとなる登場人物をまとめていきます。

海老沢康生

転職サポート事業・ライフパートナーの転職代理人で、漫画エンゼルバンク1番のキーマンです。独自の価値観を持つことで社内からは変人扱いされていますが、その言葉は何かと含蓄があり、心にぐっとくる名言もしばしば。若いころから投資で既に財産を築いていて、自由奔放な性格をしています。代理人を通じて有望企業に懇意の人材を送り込む「日本支配計画」をまとめています。

彼の今の自由な性格と独特の価値観はエンゼルバンク開始以前、小学校時代にすでに構築されつつあったようです。チョコボールの「金のエンゼル」「銀のエンゼル」を売買し利益を得るなど、当時から投資家としての一面を覗かせていたということです。またその頃の経験から「モノの価値は全て相場で決まる」という持論(後に名言の項でも紹介します)を持つようになり、それがその後の人生の指針にもなっていると言われています。

井野真々子

ドラゴン桜では常に主人公の桜木に突っかかっていて、桜木からはたびたびダメ教師などと言われていた英語教師でしたが、漫画エンゼルバンクでは単に新しいことをしたいという理由で英語教師を退職。海老沢の伝手でライフパートナーに転職することになりました。

ドラゴン桜の頃から逃げの姿勢が多く、面倒なことを押し付けられることを嫌っていましたが、漫画エンゼルバンクでは何の予備知識もないままクライアントを付けられ、自身で試行錯誤しながら新しい仕事に挑戦している様子が見られました。

桜木建二

前作ドラゴン桜の主人公。元暴走族という異色の経歴を持つ弁護士で、破綻寸前だった龍山高校を「東大合格者を出す」という前代未聞の方法を実現し建て直しに成功。その後も数々の学校を再建したとのことで、漫画エンゼルバンク開始時点では「学校法人の救世主」と呼ばれています。またビジネス塾の経営も始め、ドラゴン桜連載開始当初からは比べ物にならないほどに出世しているようです。

井野からはたびたび人生相談を受けているようですが、煙たがってはいるものの、なんやかんやと結局は様々なアドバイスを送っていて、様々な名言も残しています。

水野直美

前作ドラゴン桜では無事東大に合格し、学費捻出のため実家のスナックで働きながら通学しています。漫画エンゼルバンクでは、これまでの生い立ちから貧しさに対しては非常に敏感になっていて、ひたすら「収入の多さ」を求めてがむしゃらに就職活動を行っているところです。なかなか結果が出ずにもやもやする様子が見られていました。
 

矢島勇介

前作ドラゴン桜では惜しくも東大合格に至らなかったものの、その後浪人生活を経て無事合格。当時は精神的にも不安定でいろいろと幼い面も見られましたが、漫画エンゼルバンクではいくらかは成長したようで、日本を変えたいという強い志のもと、官僚を目指し日々努力しています。

エンゼルバンクの名言を紹介!

漫画エンゼルバンクの一番の見どころはやはりビジネスマンにとって聞き逃すことのできない名言の数々と言えるでしょう。単に社会を風刺しているようなものだけではなく、働くうえで、キャリアを考えていくうえで決して目を背けられないような名言ばかりです。ここではそんな名言の数々をまとめていきます。

転職はリセットではない、人生のチューニングだ

転職について「自分をリセットする」と考えている人が多いと言われています。転職すれば生まれ変わるかのようにそれまでの悩みが解消されて、すべてうまくいくと、そんな意識に警鐘を鳴らす一言と言えます。具体的に言うと、転職する理由として、給料や労働時間、将来性、やりがい、人間関係と様々な悩みがあげられるわけですが、それをすべて自分の希望通りに行くことはまずありません。

「例えば外資系金融会社は給料はバカ高いかわりに、成果を求められる。日々のプレッシャーは強烈に激しい。突然クビを宣告される不安定さもある。給料をとれば精神的重圧を我慢しなければならない」これはその1例ですが、その通りで、自分にとって何が大事なのか、どこを重要視して何を妥協するのかを自身で把握し、調節していく必要があるのです。

これは転職に限らず、出世や部署移動に関しても言えることかもしれません。自分のキャリアプランを立てていくうえで優先順位をしっかりと決め頭の中でまとめておかないと、思わぬところで足を踏み外してしまう可能性があります。人生の岐路に立つ前にある程度まとめておく必要がある、と考えさせられる名言です。

成功の反対は「失敗」ではない

これは特に日本人が陥りやすい問題の1つともいえます。失敗することは悪いことで、失敗のリスクがあるうちは行動に移してはいけない、といった考え方が広く浸透してしまっていると言われています。これは転職の場に限らずビジネスの世界、それも組織が大きかったり動く資本が大きかったりするほど顕著に表れてきます。よく日本の企業の悪い部分としてあげられる意見の代表格が「決済までに時間がかかる」こととも言われています。

ビジネス上大成功のチャンスとも考えられる案件について、失敗のリスクを常に考え、責任を分散させた状態でなければ決済を取ることができず、その間に中国など足の速い企業に案件を持っていかれてしまう、というのです。確かにリスクマネジメントは非常に重要ですが、それによって挑戦すること自体をためらい、または放棄してしまうと、成功は訪れることはない、ということを言っているのです。

かの発明家トーマス・エジソンは「失敗」について「I’ve not failed. I’ve just found 10,000 ways that won’t work.(私は失敗したことがない。ただ、1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ)」と述べています。

またバスケットボールの神様と呼ばれるマイケル・ジョーダンも「I can accept failure, everyone fails at something. But I can’t accept not trying.(失敗することには耐えられるが、挑戦しないでいることには耐えられない)」といったことを言っています。

その他にも似たような言葉としては、「愛情の反対は憎悪ではなく、無関心である」「進化の反対は退化ではなく、停滞である」などが知られていますが、いずれにせよハッとさせられる言葉であることは確かでしょう。

「いい会社の見分け方」は「中古物件の賢い買い方」と同じ

家などの中古物件を買う際には、その宣伝文句の裏を読み取ることが大事と言われています。例えば、「閑散」「存在感が輝く」「この品質!安心」「まぶしい光に包まれた」「広々」「素敵」「環境が良好」「デザイナーズ」「最高」「即入居可」などの文句は、一見よさそうにも見えますが、実際のところ具体性に欠け、どの物件にも当てはまりそうなありきたりな言葉を並べているだけなのです。

もう少し踏み込んでみると、「閑散」というのは逆に言えば周りに何もないことを表していますし、「即入居可」はつまるところ今まで他に借り手がいなかったということになります。こういった物件は特に、文言に踊らされずに慎重に検討する必要があるのです。

そしてこれが、会社選びにも全く同じことが当てはまるというのです。会社に良いところがあるなら、それを具体的にアピールすればいいだけです。しかしそれがない場合、どこにでも当てはまるような抽象的なことを書かざるを得なくなります。「若者中心」「笑顔が絶えない」「個性が活かせる」「チャンスは無限大」こういった言葉はまさにその代名詞と言えるでしょう。

さらに言えば、これはブラック企業の見極めにも通じるものがあるでしょう。「将来の幹部募集」などよく聞く文言ですが、何の担保も具体性もない言葉ですし、「20代で管理職も夢ではない」「入社1年目で管理職」などは実力主義と言えば聞こえがいいですが、逆に言えば数字さえ上げればすぐにでも偉くなれる、それだけ離職者が多い傾向にあるとも言えるでしょう。

「年収1,000万円も可能」「月給16万~40万」「高額インセンティブ」などもよく聞かれる言葉ですが、これらも危険なワードであることに間違いはありません。具体的な内訳がないまま高額な報酬を提示している会社の多くは、採用時には下限ギリギリの給与を提示してくるものですし、高額な報酬をエサに少しでも多くの人材を集めたいという魂胆が見え見えだからです。

転職の際にはぜひとも上にまとめられているワードによく注意したうえで、交渉先を選ぶ必要があると言えるでしょう。

"会っている人間がずっと同じヤツ"はいつまでも夢を実現できない

例えば飲み会など、会社の同僚であったり大学時代の同級生であったり、毎回飲むメンバーが同じということはないでしょうか。ゴルフなどスポーツなど何かの集まりに行くにしても、いつも同じグループだけでつるんでいることはないでしょうか。確かに毎回同じメンバーで何かをするというのはまとめる方も楽ですし、話す内容やどこに気を遣ったらいいのかも分かりやすく、自分にとっても都合がいいことは間違いありません。

ですがそれは逆に言うと、進んで楽な方にばかり行ってしまい、それ以上の成長が望めないということでもあるというのです。エンゼルバンクでは特にそういった、特に自分の同級生や昔なじみの人とばかり会う人たちのことを「自分と同等かちょっとレベルの低い人としか会わなければ、自分の地位に安心したり、優越感を味わうことができるから」とバッサリ切り捨てています。

会って話すことと言えば学校時代の思い出話ばかり、ああだった、こうだったと話していれば盛り上がって楽しいけど、なんの新しい情報も刺激もない。それよりも常に上を目指して新しい人脈、新しい発見を追い求めるようでなければ成長はありません。

転職を通じて新しい出会いや新しい発見を追い求めるということももちろんですが、たとえ転職しなかったとしても、いつもとは違うメンバーの飲み会に参加してみる、今までは敬遠していたコンペに参加してみるといった新しい一歩を踏み出すことが、成長に向けた第一歩であるということを教えてくれる名言です。

人の価値は「相場」が決める

モノの価値は需要と供給で値動きすることは誰もが知っていることですが、それが人材にも十分に当てはまることを理解できている人は意外と少ないとも言われています。例えば1つの会社に10年いて、それなりのキャリアを積みスキルも人脈もある程度できたことが自身につながっていたとします。実際に転職をしようとする際にそのスキルや人脈は唯一無二のものだと信じて疑わない人が多いのですが、実のところそんなことはまったくないのです。

誰もが「自分は特別」と思いがちなのが、実際にはそんな人は市場にたくさんあふれていて、それを理解していないまま転職しようとするから失敗してしまう、とエンゼルバンクでは言っているのです。転職をする際に必要なのは自分が何をできるかではなく、それが市場においてどれくらいの価値のある商品なのかを見極めることが重要なのです。

逆に言えば、市場になかなか出回っていない付加価値をつけることで、自分の価値がぐんと上がることを意味しています。これもまた転職に限らず、社内でのキャリアアップを考える上でも非常に重要な要素を言えます。転職市場に限らず、社内において自身の立ち位置がどのあたりにいるのか、市場価値が低いスキルは何なのか、逆に市場価値が高いスキルは何なのか、それらを見極めたうえで自身のレベルアップに励むことが重要と言えるでしょう。

エンゼルバンクの漫画最終回をネタバレ!

転職代理人を通じて様々な企業や人、そしてそれらがマッチングするさまを見ていく中、主人公の井野は人の先入観に端を発する意識改革の必要性や日本のビジネス構造の問題点、果てには医療や農業、教育といった日本の制度そのものの課題などにも触れていくことになります。

また同時に海老沢がそういった社会のゆがみを変えていきたいという強い意志に触れていくうちに、井野自身もまた日和見であった頃から少しずつ変わっていき、日本を変えるために自分に何ができるのかを真剣に考えるようになっていくのです。そしてそんなさなか、ドラゴン桜で矢島の家庭教師をしていた本田さんにから、新たなビジネスの担い手としてスカウトされます。

本田さんは今は病院経営をしていて、新しい病院経営のビジネスモデルを確立させ、それをまとめて日本に広めることで日本の医療構造を変えていきたいというのです。以前の井野であればそんな話には全く取り合わなかったことでしょう。けれども海老沢はじめ多くの野心家の考えに触れ変わってきていた井野にとって、それはとても魅力的な話でした。

ただ、最終的に井野はライフパートナーの転職代理人として残ることを決意します。「私は主役になって頑張るタイプではなくて、主役になる人をサポートするのが性に合っている」「人が次の世界へ旅立つのを見送るとき、私の心は満たされる」と、自分のやりたいことを改めて見つめなおし、考えた結果なのでした。

エンゼルバンクの漫画を読んだ感想や評価を紹介!

前作のドラゴン桜は「超低偏差値にお高校生を1年で東大に合格させる」という衝撃的な内容で非常に大きな話題を集めました。賛否両論はあるものの、様々な受験のテクニックや勉強法が紹介され、加えて受験に向けての心構えなども紹介されています。また「世の中のルールは頭のいいやつに都合のいいように作られており、勉強をしないやつはそれに騙されつづける」など社会の現実に目を向けた名言も多く登場します。

そういった意味でも、漫画エンゼルバンクはまさに「転職活動者向けのドラゴン桜」といっても過言ではないでしょう。転職の実態や求人企業の本音、正社員の厳しさや一般職と総合職の違いと女性社の不遇など、転職をするにあたって押さえておくべき転職市場の裏側の話がまとめられているほか、それ以上に「仕事とは」「生きることとは」といった転職という人生の岐路において考えざるを得ない問いかけもについても考えさせられます。

ただし、誰もが経験する「受験」をテーマとし、そのテクニックや方法論を中心にまとめられたドラゴン桜に比べて、エンゼルバンクはどちらかというと方法論よりかは心構えや意識改革の話も多く、またドラゴン桜のように「東大に受かる」といった明確なゴールも設定されていないため、ドラゴン桜に比べるとエンゼルバンクは一般受けはしにくい漫画であることも事実です。

また現実に潜む問題を厳しい口調で切り込んでいくスタイルで、読者自身の現実すらも辛口で批判し否定してしまうような内容も多く、人によっては読んでいてモヤモヤしたり受け入れがたかったことも多いようです。またこのエンゼルバンク後半からは個人の転職というテーマから一更に歩踏み込み、「日本の問題点」「医療問題」「農業問題」といった壮大な話になってきて、読者がついてこれなくなってきたという意見も聞かれました。

「読者がついてこれなくなってきた」と述べましたが、今になって再評価されるような動きもあるようです。なんにせよ、ドラゴン桜も含め三田紀房さんの作品に共通している「常識を疑う」「多方面から物事を見る」という大テーマは存分にちりばめられており、会社や組織の中で自身の立ち位置について考えている人や、前向きな転職を通してキャリアアップを狙っている人にとってはうなずける内容であったとも言われています。

エンゼルバンクの名言まとめ!

いかがでしたでしょうか。エンゼルバンクにはほかにも様々な名言があり、転職だけではなくビジネスをするうえで、あるいは生きていくうえで大切なことがまとめて詰め込まれていると言えるでしょう。仕事をするうえで迷った時、今後の自分の身の振りについて考えるとき、是非一度この漫画エンゼルバンクを手に取って読んでみてはいかがでしょうか。

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