DEVILMAN crybabyの感想は?最終回・ラストシーンもネタバレ解説

DEVILMAN crybabyは、Netflixで全世界へ向けての配信用に作成されたアニメ作品です。全十話を最終回まで、あらすじ、ネタバレ、感想を交えてご紹介します。DEVILMANは、これまでにもTV版、OVAと何度かアニメ化されてきましたが、原作がある意味凄惨な内容のため、原作に忠実にアニメ化されたことはありません。今回は、どのような解釈なのでしょうか。crybabyとは赤ん坊のように泣きじゃくる人、という意味だとか。どんなラストなのか感想を書くのが楽しみです。

DEVILMAN crybabyの感想は?最終回・ラストシーンもネタバレ解説のイメージ

目次

  1. DEVILMAN crybabyの感想やラストをネタバレ紹介!
  2. DEVILMAN crybabyとは?
  3. DEVILMAN crybabyの各話を感想つきで紹介!
  4. DEVILMAN crybaby最終回のラストをネタバレ!
  5. DEVILMAN crybabyの感想まとめ

DEVILMAN crybabyの感想やラストをネタバレ紹介!

DEVILMANは永井豪が1972年から1973年に「週刊少年マガジン」に連載していた漫画です。地球の先住民族として悪魔(デーモン族)が位置づけられており、悪魔が次々と人間の体を乗っ取って地球を侵略していくという、当時としては、非常に衝撃的な作品でした。

原作は、以下の画像の画風です。この一コマは、主人公の不動明がDEVILMANへ変貌する様子ですが、かなりケモノ感があります。主人公も正義の味方などという位置づけで書かれていたわけではない、ということがよくわかります。

また、下の画面は、TV版のアニメです。こちらは、変身ヒーロー物としての作品で、線も色合いもスッキリして、子供でも親しみやすい画風になっています。

それでは、Netflix制作のDEVILMAN crybabyは、どんなアニメに仕上がっているのでしょうか。まずは、ざっと大まかにアニメ全体のことをお伝えします。

DEVILMAN crybabyとは?

今回Netflixが製作した「Devilman crybaby」では、監督に湯浅政明を迎え、ネット配信だからこその映像化を果たしました。エロティックなシーンやグロテスクなシーンが多く、地上波で放送出来ないレベルだと思います。ここまでやり切るとは原作ファンも驚くことは間違いないでしょう。かなりダークな世界に引き込まれてしまうので、苦手な方は気分転換出来るものを用意した方がいいかもしれない、と思うほどです。

DEVILMAN crybabyの各話を感想つきで紹介!

それではいよいよ、あらすじと感想をネタバレを交え、各話を順にご紹介していきましょう。物語はどう始まり、どんな最終回を迎えるのでしょうか。最終回まで、どうぞお付き合い下さい。

I おまえが必要なんだ I NEED YOU

第1話のあらすじ(ネタバレ注意)です。岬に座り込んでいる飛鳥了に、主人公の不動明が手を差し出すシーンから物語は始まります。明と了は幼なじみの親友で、明は優しく、正義感が強く、しかし気弱な性格です。了は頭脳明晰でクールな性格です。

十年後。成長した了が車を走らせながら「明、お前が必要なんだ」と叫んでいます。明は、牧村家に居候の身で、ショートカットの似合うキュートな女の子、牧村美樹の家族と同居しています。美樹は、陸上で全国的に有名なスターです。最近、若者の間でサバトと言うドラッグパーティが流行っていて、残忍な虐殺事件が起こり、陸上部の男子も殺されたと言います。現場に居合わせた幸田は、その死にショックを受けていました。

学校帰りにフリースタイルダンジョンで美樹にからむラッパー達から美樹を助けようとする明の前に、突然了が表れ、ラッパー達をマシンガンで蹴散らします。「すぐ一緒に来てくれ」と言う了。「了は、同じ歳だけど大学の教授をやってるんだ」と明は美樹に伝えます。

了はある場所に向かいながら、助手席の明にフィギラ教授を訪ねた時の怪奇な出来事を話します。フィギラ教授は研究のために悪魔と合体したが心も乗っ取られそうになりガソリンをかぶって焼死したのだと。

そして、悪魔は魂として存在しているが何かと合体しなければ実体化できないこと。人間と合体して人間になりすましている悪魔がいること。急に性格が変わったり、スポーツの記録が急進した者は悪魔かもしれないこと。しかし、悪魔に合体されても心が残る場合もあり悪魔の力だけを手に入れる事が出来ることを話します。

明は了にサバト会場に連れて行かれます。ドラッグを飲み裸で踊り狂う若者たち。了は「まだ血が足りない。悪魔は血を好む。」とつぶやき、割った瓶で若者達を襲い始めます。ついに悪魔達の人間との合体を始まります。了が聞き慣れない言葉で「アモン~」と呼びかけると、明も悪魔と合体し人間の心を持つ悪魔DEVILMANに。了は「俺は明を悪魔にしてしまった。それも、無慈悲で残忍な最強の悪魔を作ったかも知れない。」とつぶやくのでした。

第1話の感想(ネタバレ注意!)です。視聴する前に思っていたよりもエログロさ満載でした。子供なら映像だけでビックリしてしまいそうです。飛鳥了がデーモン側だと第一回から伏線が張られているのは興味深いです。ただ、悪魔は理性のタガが外れた人間にしか憑依できない、という設定をもう少し丁寧に表現して欲しかったなと思いました。2話へ期待感を残してのラストシーンは良かったと思います。

II 片手で十分だ ONE HAND IS ENOUGH

第2話のあらすじ(ネタバレ注意!)です。ワイルドに変貌した明。女子学生に騒がれるようになり、陸上部でも最も足が遅かった明が俊足になりました。昨日会ったラッパー達に絡まれても、片手一本で倒す明。「片手で十分だ」と余裕です。

自宅で静養している了の見舞いに行く明。了は、「お前は武器や道具がなくても悪魔と対等に戦える力を手に入れた。悪魔の肉体と人間の心を持つ男、DEVILMANだ」と明に説明します。「俺が人間を傷つけだしたら殺してくれ。自分を制御できなくなったらフィキラの様に死を選ぶ」と明は言います。

場面は変わり、悪魔に殺される1人の男を遠くから見ている男女、それは人間の姿をした悪魔、シレーヌとカイムでした。人間に憑依した悪魔は暴力や性欲を抑えきれない様子です。「発散くらいさせてやれ」「性衝動を抑えるのさえ一苦労だ」と、シレーヌは性欲旺盛です。「私はいくらでも君を慰める用意はあるよ」とカイムは言いますが、「私とあんたが?不釣り合いだ」と却下されてしまいます。

牧村家は、父親がキリスト教徒のアメリカ人、日本人の母親、高校生の美樹と小学生の太郎の4人家族。明は5人目の家族のような存在で、部屋には「最後の晩餐」が飾ってあります。美樹にグラビアを撮らせろと言う長崎というカメラマンが現れます。

同じく陸上部のミーコ。以前、グラビアを撮影した際、長崎に無理矢理レイプされた事があり、時折それを思い出しながら股間に手が…。いつも花壇の水やりをしてるのを見ているラッパーの男はミーコに気があるようです。

カメラマンの長崎は編集部から「お前の仕事はJKの裸を撮る事だ」と言われながら、サバトと呼ばれるドラッグパーティの事件を独自に追っていました。長崎は偶然、悪魔に襲われてる人間を助ける明と了に出くわし、明がDEVILMANに変身する姿をムービーをカメラに収めることに成功します。

了が逃げる長崎を見つけ、「撮られた!ネットに上げられたら終わりだぞ」と明に言います。「スゴイ物を撮った!俺は撮ったんだ!」と興奮しながら車を走らせる長崎。

第2話の感想(ネタバレ注意!)です。明の変貌ぶりに驚きました。牧村家の人達に愛されて生活してたんだなということがよく伝わりました。でも、DEVILMANになったばかりなのに、もう2話で正体がバレるなんて、この先一体どうなるのでしょうか。3話に期待が持てるラストシーンでした。

III オレは撮ったんだ! BELIEVE ME!

第3話のあらすじ(ネタバレ注意!)です。編集部に戻り、興奮して編集長にムービーを見せる長崎ですが、「こんなものより牧村美樹の水着は撮れたのか?」と相手にされませんでした。編集長は悪魔側の人間だったのです。明の身辺を調べるため、美樹をスタジオに呼び出す長崎。「話したい事がある」と嘘をつく次の瞬間、長崎に不気味な液体が流れ込みます。

雨に濡れ、スタジオに着いた美樹は長崎にお風呂を借ります。長崎と同化していた悪魔ゲルマーは美樹に乗り移り、到着した明から裸のまま逃げ出しますが、あっけなくつかまり、倒されてしまいます。

陸上部の練習後、花壇の水やりをするミーコにラッパーの男が話しかけます。ミーコは自分より足も速くチヤホヤされる美樹に、密かに嫉妬を感じていました。

ムービーを回収するために長崎の自宅に向かう了と明。出てきた長崎の母親が断るのを無視して上がり込んでパソコンのムービーを確認し、USBメモリーにコピーする了。スタジオに戻り、ビデオのバックアップが他にない事を確認した了は長崎を撃ち殺します。

「人間だぞ!」と驚く明に「お前の秘密を見た者を生かしておくワケには行かない」と了は言い、明に抱きかかえられた美樹に銃口を向けます。必死に抵抗する明。お互いの額と額がぶつかり合い血が流れます。「選べ、明!俺と生きるか!その女と死ぬか!」

第3話の感想(ネタバレ注意!)です。DEVILMANである証拠をムービーに撮られた明の危機に、美樹が巻き込まれて行くドキドキ感が良かったです。もしや美樹が殺されてしまうのかと、4話に期待が膨らむラストシーンでした。

IV 明、来て COME, AKIRA

第4話のあらすじ(ネタバレ注意!)です。明の母親から「お父さんから連絡ない?詳しくは空港で話すから来て」と連絡が。明の両親は海外にいたのですが、明の父親に何かあったようです。了は「もはや誰が悪魔になってもおかしくない。誰も信じるな。信じていいのは俺だけだ」と意味深なことを言い出します。

美樹は昨夜の事件を覚えていませんでした。「明君に助けられた気がする」と言う美樹に「夢だよ」と誤魔化す明。昨夜の記憶がないなら、と、今回に限り見逃す事にした了と明は2人で空港に向かいます。

水やりをするミーコに話しかけるラッパーのマユタは、自分の思いをラップに乗せて歌います。それを聞いて涙するミーコ。明と了が成田に到着すると、空港バスに乗っている明の母親と乗客の悲鳴が聞こえます。見ると明の父が乗客を皆殺しに。「あなた、止めて!」と叫ぶ母までもが、明の父に殺されてしまいます。

空港で明の母親から電話があります。GPSから場所が整備工場からだと分かり、不振に思った明と了は工場へ向かいます。暗闇に母親の顔が浮かび、「来ないで明!私は死んだの!」と。そして、沢山の人の顔が浮かび上がって来ます。それは、明の父親と合体した悪魔、ジンメンに食べられ、吸収された人達の顔でした。

DEVILMANに変身した明は泣きながら父に語りかけます。「俺も戦っているんだ負けるな父さん!父さんも悪魔に勝ってくれ!」父の意識が戻り、「くそっ、出て行け出て行け~!」と叫ぶ父。「悪魔めっ!」と自分の顔を切り裂く父。しかし父の意識は消え悪魔が勝ってしまいます。泣き叫ぶ女の子の顔を銃で撃ち抜いたのは了でした。

母の顔が「私達は死んでるの!ここへ来て救って!生きて!明、愛してる!」と言い放ち、明は「うわー父さん!母さん!」と叫びながら母親の顔に拳を叩き込みます。開いたままの母親の目を指で閉じる明。一方、マユタとミーコはサバトに行きます。「前から来てみたかったの。ここに来て記録が伸びた人が居るって言うし」しかし、近くにいた女性が悪魔に変貌する様をミーコは目撃してしまいます。

第4話の感想(ネタバレ注意!)です。crybabyのタイトル通り、この作品ではDEVILMANである明が、本当によく泣きます。ましてや、明の父親が悪魔となり母親を殺してしまうのですから、明の悲しみが深いことがよく伝わります。そして、ミーコまでも悪魔になってしまうのか?と思わせるラスト。5話はどうなるのか、と気になるラストシーンで第4話は終わります。

V シレーヌ、君は美しい BEAUTIFUL SILENE

第5話のあらすじ(ネタバレ注意!です。真夜中に叫びまくる明を心配して美樹が声を掛けます。「何かあったら言って!」明の叫び声は抑えきれなくなった性欲をガ天井にぶちまけたときのものでした。悪魔シレーヌもまた、別の場所でアモンを求め性欲をもてあましていました 。

サバトで悪魔と合体したミーコは雰囲気も変わり、明同様俊足になっていました。「美樹と差をつけてやる。私がミキだ」とうそぶくミーコ。

了の元に、記録が急進した陸上部の幸田を取材するため、テレビ局の記者が訪れます。了は幸田が悪魔になったと確信していました。そこへやって来た明が、破壊衝動や性欲が我慢できないと了に伝えます。了は札束を渡し「人間と同じように発散して来い」と言います。風俗街に行った明はシレーヌに出会いました。シレーヌは明を待ち焦がれたアモンとして愛し、アモンを呼び覚まそうとして明と戦闘になります。

DEVILMANとシレーヌの激しい戦い。明は片腕を失い、シレーヌは自分の爪で自分の腹を裂き、さらに片翼をもぎとられ瀕死となります。そこにカイムが表れ、シレーヌに合体をせまります。「私は死にかけている、合体したらお前も死ぬ」と言うシレーヌに、「分かっている。生き延びるつもりはない!君にDEVILMANを倒す快感を味合わせてあげたい」と言うカイム。ここで、「シレーヌ、血まみれでも君は美しい」との懐かしい名セリフが聞けます。

カイムと合体したシレーヌに明は敗れました。悪魔の力が抜け、死を覚悟する明でしたが、なぜかシレーヌが襲ってきません。「なぜトドメを刺しに来ないシレーヌお前は勝ったんだぞ」とつぶやきながら、意識を失う明。

翌朝、了に起こされた明が見たものは、立ったまま絶命したシレーヌでした。「立ち往生と言うヤツだ。トドメを指す前にこときれた。勝利を確信したんだろうな、満足しきった顔をしている。」と言う了に、明は「悪魔にも愛はあるのか?」と、問います。「そんなものはない」と答える了でしたが「俺には愛に見えた」と、明はつぶやきます。

第5話の感想(ネタバレ注意!)です。ミーコの悪魔化は、やっぱりと思う展開でした。このまま学園は悪魔だらけになってしまうのでしょうか。シレーヌとカイムには、もっと活躍して欲しかったというのが正直な感想です。他の悪魔達と違い、どこか人間らしさを感じたからでしょう。果たして悪魔にも愛があるんでしょうか。これは最終回への伏線かもしれません。第5話のラストシーンは、実に美しく、心に残ります。

VI 悪魔でも人間でもない EITHER DEMON NOR HUMAN

第6話のあらすじ(ネタバレ注意!)です。やはり悪魔と合体していた幸田。同性愛の恋人をサバトで失った悲しみに暮れ、違う男と愛し合いながら衝動的に相手を殺してしまいます。了は自らがプロデュースするネットテレビの競技中継で幸田が悪魔だと公表するつもりでした。「俺が悪魔の姿に戻ったあいつを外に出すからお前があいつを殺してくれ」と明に言う了。

中継は、幸田や美樹やミーコ、明も参加する4kmリレーがメイン。ミーコは美樹へのライバル心を剥き出しに「私は勝つ!そしてミキの名ををもらう」と美樹に宣言しました。

了の思惑通り、レース中に悪魔の姿になる幸田。競技場はパニックになり地上波の中継は中止、了のネットテレビだけが全世界への生中継を続けていました。明は「あいつは逃げたいだけだ。予定通りあいつを外に出せ!早く競技場の扉を開けろ」と叫びます。しかし了は落ち着いた様子で「幸田選手は悪魔なんです」と中継で解説を始め、「悪魔は実在するのです。もしかしたらあなたのすぐそばに」と人間達の不安を煽りました。

幸田を追う明は、「お前は悪魔ではない。お前はDEVILMANだ。俺がお前を救ってやる」と言い、悪魔の姿をした幸田を抱えました。

第6話の感想(ネタバレ注意!)です。悪魔化した幸田に散々人間を殺させた挙げ句、外に出した了の意図とはなんでしょう。幸田は明と同じDEVILMANなのでしょうか。このままでは地球は悪魔に支配されてしまうかもしれません。物語が最終回のクライマックスに向けてゆっくりと動き出した予感がします。第7話に期待が膨らむラストシーンでした。

VII 人間は弱く、悪魔は賢い WEAK HUMANS, WISE DEMONS

第7話のあらすじ(ネタバレ注意!)です。了がネットテレビ中継で「私たち人類は必ず勝つ!悪魔に勝ちましょう」と呼びかけたことで、人間達は悪魔撃退に闘志を燃やし始めます。明は、「悪魔じゃない人間が殺されてるんだぞ!」と了に詰め寄りましたが、「それがどうした?多少の犠牲は仕方がない。人間も死んでるが悪魔も多少死んでいる」と冷たく言い放ちます。

明は幸田をある建物に隠し、人間の心を持った悪魔であるDEVILMANの同士を集めようと決心します。一方、土手を走っていたミーコは、銃を持った男にレイプされてしまいます。ミーコは男に暴行されながら銃で男の頭を撃ち抜きます。街では、美樹が人間達に囲まれていました。以前美樹に助けられた不良グループが今度は美樹を助け、合流しました。街ではDEVILMANたちが悪魔狩りにあっていたのです。

幸田が潜伏する建物の屋上にやってきたミーコ。幸田がミーコを殺そうとすると、ミーコも悪魔の姿になり、自分もDEVILMANだと幸田に告げます。騒然となった国会では悪魔対策として無意味な政策が語られ、空回りする人間たちを見て「これじゃ、悪魔たちの思うツボだ」と了はつぶやきました。

街を歩く美樹の母親、亜希子と弟の太郎。亜希子が目を離した隙に太郎が犬を食べてしまい、太郎が悪魔になった事を確信する亜希子。了は明に、「人間は弱い、疑心暗鬼になった人間達には悪魔もDEVILMANも同じだ!異生物間の戦争が始まるぞ。今はお前も静観しろ」と諭しますが、明は「俺は戦う!DEVILMAN軍団を集めて悪魔と戦う!」と宣言します。「そんな事のために悪魔にしたんじゃない!裏目に出やがった。頼む生き延びてくれ!」とつぶやく了。

悪魔を恐れるあまり、大国から核ミサイルが発射されます。しかし、不思議な光が地球を包み核は無効化されてしまいます。それを見てなぜか了の顔に恐怖が浮かびます。太郎を連れて失踪した亜希子が置き手紙を残していました。父親は美樹たちに留守を任せ、二人を探しに出かけます。亜希子と太郎は教会に身を寄せ、牧師の話を聞いていました。

第7話の感想(ネタバレ注意!)です。幸田とミーコはDEVILMANでした。悪魔に乗っ取られるよりは良かったのでしょう。二人の屋上での競争が印象的で、陸上が好きなんだ、人間らしいと思いました。闘争心の強いスポーツ選手なら悪魔になっても誰かに勝ちたい願うこともあるかもしれません。ミーコと幸田、亜希子と太郎はどうなっていくのでしょうか。人間と悪魔の戦いは?いよいよ目が離せない展開になってきました。最終回が楽しみです。

VIII オレはオレを知らなくてはならない I MUST KNOW MYSELF

第8話のあらすじ(ネタバレ注意!)です。了は自問自答していました。自分は一体何者なのだろうと。明をDEVILMANにした現場に行ってみても、現場には何も残っていませんでした。誰かが隠蔽したのかと疑い、了は自分探しを始めます。

廃墟と化した街で、妻と息子を捜し回る美樹の父親。街は精神を病んだ人間達が殺し合い奪い合う地獄と化していました。明は自宅で太郎の携帯のGPSから、2人が恵比寿の公園にいる事を探り当てます。

公園に駆けつけた父親が見たものは、母を捕食する悪魔化した太郎の姿でした。太郎は父親の見て涙を流します。銃の引き金を引けない父親は、「神よ、神よ!」と叫びながら苦悩する間に、悪魔狩りの人間達に射殺されてしまいます。

「また救えなかった」とショックから倒れ込む明を殺そうとする悪魔ゼノン達の前に、幹部格の悪魔サイコジェニーが現れ、「不動明を殺すな。あの方のご意志だ!」と宣言します。サイコジェニーは、記憶を取り戻しつつある了に近づき、「お迎えに参りました。もう目覚めていらっしゃるかと」と伝えます。

ミーコが明を助け、牧村家に連れて行くと、美樹と不良グループが待っていました。美樹の家族のことを話ながら涙を流す明。放心状態となった美樹は自室に行き号泣しました。そして全員の携帯に緊急メッセージが流れます。テレビを付けると了が出演して「悪魔の誕生の秘密が分かりました」と話し始めます。これでやっと解決かと明の喜びもつかの間、了は、事実と全く違うことを放送し始めたのです。

第8話の感想(ネタバレ注意!)です。大量虐殺が起こる作品でも、主人公側の要人は、なかなか死なないことが多いのですが、この作品は違います。もうこの時点で、視聴者は人類滅亡の予感がすると思います。最終回まで、もう残り二話です。了は何者でその目的は?明をDEVILMANにしたのも罠だったのでしょうか。一気に最終回へと物語が加速するラストシーンでした。

IX 地獄へ墜ちろ、人間ども GO TO HELL, YOU MORTALS

第9話のあらすじ(ネタバレ注意!)です。了の放送は「悪魔は人間から生まれる。悪魔になる前の人間を先に殺すしかない」というものでした。そして、全世界に向けて明がDEVILMANに変貌し殺戮する映像を流したのです。それを見た不良グループが明に銃を向けました。明は、「違う!オレは悪魔じゃない!」と叫びます。明を信じようとしない不良達も、明に抱きつく美樹を見て考えを変えます。しかし、他の人間やパトカーが明を追ってきました。

明は了の真意を聞くため了の元へ向かおうとしましたが、途中悪魔と間違えられた人間を拘束し、石を投げつけている人間を見つけます。「止めろ!どうして人間が人間を殺すんだ!」と訴えますが、誰も聞く耳を持ってくれません。ミーコは美樹の自室を訪ね、落ち込む美樹に、美樹を嫉妬していたけど愛していると告げて、力づけます。

気を取り直した美樹は、SNSに投稿を始めます。「私の家族の話をします。不動明君は、身体は悪魔だけど心は人だと言ってます。私は信じます。明君は、人のために泣くんです。明君は自分のために全然泣かない。強いんです。心が強い。でも人一倍、誰かのために泣くんです」と訴えました。流れるコメントには辛いものが多かったけれど、中には「私もDEVILMANです」とカミングアウトも出始めました。

公園では子供がDEVILMANとなった明にすり寄って行った事をきっかけに暴徒が正気を取り戻し、明に謝り、拘束していた人達を開放しました。ところが、そこに悪魔に寝返った幸田がゼノンと共に現れて明を襲います。その頃牧村家周辺に武装した暴徒が集まり出し、SNSの投稿から美樹を悪魔崇拝者とみなして殺そうとします。美樹を守る不良達も、1人また1人と殺されていきます。

ミーコは悪魔化して美樹を乗せ、全力で逃げ出しました。ミーコの上で、美樹は「私もあなたを愛してる!」と叫びました。しかし、ミーコは銃撃されて、暴徒に捕まってしまいます。振り返る美樹にミーコは「走れ!走れ!美樹!」と叫びます。

ミーコは自分のこめかみに銃を突きつけながら、暴徒に訴えました。「お前達に問う!人間である事と善良である事は!正義とは!」しかし「おらおら早く死ねよ!」と、暴徒は全く聞く耳を持ちません。ミーコは「頼む!美樹を逃がしてくれ 頼む頼む!」と言うと銃の引き金を引きました。

走る美樹の前方にワンボックスカーが。見えたのは仲間だったラッパーのマユタでした。一瞬、喜ぶ美樹でしたがマユタは既に殺されており、死体がドアから転がり落ちます。逃げようと走る美樹にナイフを持った男が追いつき、美樹の背中をナイフが引き裂きました。

戻った明は信じられない光景を目にします、無残にも炎上する牧村家と、美樹やミーコの首を棒に刺して暴徒が歓声を上げていたのです。怒り狂い、「お前らこそ悪魔だ!地獄へ堕ちろ、人間共が!」と叫んだ明は暴徒を焼き尽くしました。

第9話の感想(ネタバレ注意!)です。明がDEVILMANだと知ってからの美樹、ミーコや不良達の行動に感動しました。ミーコは美樹を最後まで守って、愛のバトンを美樹に渡しました。きっとそのバトンは明の心のどこかへと渡ったのでしょう。それにしても、正直な感想として、これほどまでに残忍な人間達の行動を目の当たりにしても、こんなことが起こるはずはない、とは思えないことに恐怖を覚えました。恐怖に支配された人間の集団心理は本当に恐ろしいと思います。最終回を、心して見守りたいと思えるラストシーンでした。

X 泣き虫 CRYBABY

第10話のあらすじ(ネタバレ注意!)です。了の正体は、悪魔の王サタンでした。サタンは両性具有で、男でも女でもある存在です。了は明に悪魔の起源を話します。悪魔が地球の先住民だった事、神が悪魔の体を奪ったため、魂としてしか存在できず、核爆弾を抑えたのも神だと。

了はサタンである記憶を固く閉ざし、人間として無意識に悪魔復活の作戦を続けていたと告白します。「明、人類は滅びる、一緒に生きよう!そのためにお前とアモンを合体させたんだ」と言うのです。明は、「ふざけるな!今度会った時、お前を殺す!」と宣言しました。

了は、始まりは神と悪魔の戦いだったけれど、人類より明と共に生きたいと願ったのです。悪魔達は神との戦いに人間は邪魔だと考え、壊滅させようとしていたからです。そしてついに、明の元に美樹のSNS投稿を見たDEVILMAN達が集結し始めました。悪魔と人類とDEVILMANの最終決戦の幕開けです。

そして、全ての人間とDEVILMAN、悪魔が死に絶え、明と了の死闘が始まります。その結果は…。

DEVILMAN crybaby最終回のラストをネタバレ!

壮絶な戦いの末、地球には明と了の2人きりが残りました。崖に横たわり、明に了が「星が良く見える。人類が滅んだせいだな」と話しかけます。幼い日の思い出話をする了でしたが、明は既に上半身だけになっており、言葉を返す事もありませんでした。

生まれて初めて涙を流しながら、了は「な、なんだこれは?教えろ明!今の俺の気持ちを感じてくれ。今まで俺と一緒にいたことを忘れるな!」と言いました。「返事してくれ!俺を一人にしないでくれ!」と号泣する了。地球は、あえなく滅亡してしまったのです。

DEVILMAN crybabyの感想まとめ

最終回まであらすじを紹介してきました。最後に海外での反響も含め、DEVILMAN crybabyの感想や評価をまとめます。最終回にはもう少し突っ込んだ描写が欲しかったという意見が多いようです。ただ、ある意味、原作に忠実な結末だったとも言われています。セルのタッチが、もう少し緻密なアニメで視聴したかったという意見も。全世界に向けての配信ということで、海外のアニメを意識したのかもしれません。

副題のcrybabyについてですが、涙を流すシーンは確かに多いです。どんなときに泣くシーンがあったかを考えていて思い付いたのは、誰かが誰かを思いやったり、愛したりして、その相手が失われたときに、明を始め、登場人物達は涙を流したということです。そう考えると、このcrybabyという副題には、涙を象徴にして、愛というメッセージが込められているのではないか、とする意見がありました。

物語中、一番たくさん泣いたのは、言うまでもなく明です。原作では泣くイメージの無いDEVILMANを、なぜ副題をcrybabyにして、泣きまくる設定にしたのでしょう。これも、愛や、思いやりから生まれた悲しみ、涙が、人間の最も人間らしい感情表現だからではないでしょうか。DEVILMAN crybabyである明だけでなく、シレーヌも、最後にはサタンである了も号泣します。これには何か意味があると考えた視聴者も多いようです。

凄惨なシーン、エロティックなシーンについては、賛否両論があり、この物語ではセックスが欲望のはけ口として描かれているためか、美しさや色っぽさは表現されていないのでは?との感想を持った方も少なくないようです。欲望や不安、怒りを抑えられなくなって爆発させてしまった人類は、滅んでしまいました。悪魔や人間の性欲や食欲、破壊衝動は、涙に象徴される愛とは、対照的な要素として描かれているのでしょうか。

最終話のエンディングとスタッフロールの後には、滅亡したはずの地球と月が美しくよみがえっている場面があり、その美しい地球のシーンで物語が完結しています。ここに着眼した感想もあり、興味深いシーンです。これは、結果的に悪魔との戦いに勝利した神が地球を復興させたのでしょうか。それとも、サタン(飛鳥了)の心に芽生えた愛が、いつしか惑星をよみがえらせる、という未来を示唆しているのかもしれません。

一度も泣いたことの無かった了(サタン)が、最終回でcrybabyになり、泣きました。頬をつたうのは明への愛ゆえの涙です。ミーコから美樹へ。美樹から明へ渡った愛のバトンが、最終回で了に渡ったのかな…と感じた方もいるようです。皆さんも、機会があれば、是非一度DEVILMAN crybabyを見てみて下さい。様々な感想や評価をまとめると、この作品は、壮絶で絶望的な、しかしどこか希望が残る愛の物語と言えるでしょう。

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