2018年10月31日公開
2018年10月31日更新
タイムスリップオタガールの感想は?面白い理由とネタバレあらすじ【佐々木陽子】
30年代のオタクが90年代にタイムスリップしたらどう生きるのか。その謎や疑問を解決できる漫画が「タイムスリップオタガール」です。体は子供、心は大人なオタク女子が歩む第二の人生に、各界隈の漫画好きが注目しています。今回は、タイムスリップオタガールのあらすじやネタバレ、さらには読んだ人の感想を紹介します。タイムスリップオタガールに秘められた魅力である、オタクならではのあるあると共感をチェックしましょう。
目次
タイムスリップオタガールの感想をネタバレ!佐々木陽子が描く物語のあらすじを紹介
出典: https://pinga.mu
2016年から連載され、現在もオタクの人たちが共感している漫画「タイムスリップオタガール」はオタク以外の人はもちろん、それ以外の人たちからも支持されています。90年代のオタク生活を送って来た原作者、佐々木陽子が描く、30代オタク女子が事故でタイムスリップして第2のオタク人生を歩いていく物語を、あらすじやネタバレ、さらには感想も紹介していきます。
タイムスリップオタガールとは?
タイムスリップオタガールは、佐々木陽子がWeb漫画サイト「COMICポラリス」同人誌を持ち込んだことがきっかけで、2016年に連載開始した漫画です。2018年現在も連載されています。90年代のオタクが体験してきた懐かしの世界を、城之内はとこは再び生きていきます。佐々木陽子本人の実体験を元にした漫画なので、当時のオタクたちが共感できるリアリティがある漫画です。
タイムスリップオタガールのあらすじをネタバレ解説!
ここからは、タイムスリップオタガールのあらすじ・ネタバレを解説していきます。どういうきっかけで30代オタク女子がタイムスリップし、中学生になったのか、チェックしていきましょう。
タイムスリップオタガールのあらすじ!30代オタクが13歳中学生に
オタクとして現代に生きる城之内はとこ(30)は地方から都会まで行き、ミュージカルでライトスティックを振って楽しんだり、コミュケで神絵師の同人誌バイトで稼いだ金で買ったりして満喫していました。十分に楽しんで実家に帰ろうとした時、後ろの列に押されて駅のホームから落ちてしまい、電車に轢かれます。轢かれる直前、コミケの戦利品である「同人誌」が散乱するのを防ぎたい一心で、城之内はとこは同人にを体で守ります。
轢かれた瞬間、城之内はとこはコミュケの前日にいたミュージカル会場にいました。戸惑いながらも前と同じようにミュージカルとコミュケを楽しみ、帰路の途中、同じ状況で再び電車に轢かれます。こうして何度も死にそうになる体験を繰り返していくうちに、気付けば1996年にタイムスリップし、城之内はとこは中学生に戻っていました。
城之内はとこは1996年に戻ったことで、今まで集めていた同人誌を失ったことに落胆しますが、すぐに気を取り直し、ポジティブになって90年代のアニメや漫画を楽しもうとします。こうして、心は30代、体は中学生の城之内はとこはオタク活動を再び楽しむべく、第二の人生を歩き出します。
タイムスリップオタガールが面白い理由・見所を調査!
タイムスリップオタガールは、2018年に宝島社が開催した「このマンガがすごい!2018オンナ編」にて第5位にランクインしました。ここからは、各界隈の漫画好きが絶賛したタイムスリップオタガールの魅力について紹介していきます。
タイムスリップオタガールの魅力その1「オタクあるある」
城之内はとこは古典的なオタクイメージを凝縮した人物です。身だしなみは最低限で、社会では目立たずに過ごし、早口で特徴的な口調で喋ります。中学生に戻っても中身は30代のままなので、よくあるオタク感は変わっていません。そんな城之内はとこが対面する葛藤が、90年代に生きて来たオタクたちに突き刺さり、共感されています。
タイムスリップオタガールの魅力その2「タイムスリップしてどう生きるか」
城之内はとこは体は中学生ですが、精神・知識は30代です。蓄積された経験を生かして、オタク人生の中で収集できなかったグッズを入手したり、当時の同級生と仲良くなったりします。しかも趣味のお絵かきを続けていたため、当時の夢だった漫画家への道を進むこともできます。今までの経験を生かして第二の人生をどう過ごすのか、必見です。
タイムスリップオタガールの魅力その3「当時のオタク活動」
1996年は今ほどインターネットが世間に浸透しておらず、城之内はとこの家庭にも環境はありません。なので、アニメや漫画の情報は全て情報誌やカタログといった紙媒体で得るしかありません。当時のオタクの情報収集のやり方が描かれているので、30〜40年代のオタクたちは懐かしい気持ちになります。
タイムスリップオタガールの魅力その4「周囲の人たちとの交流」
タイムスリップする前の城之内はとこは常にオタク活動に目を向けています。タイムスリップ後も変わりはないのですが、精神的には30代のため、同級生にからかわれても堂々としたり、母親の言いつけを守ったりしています。タイムスリップ前とは違う人間関係のおかげで、城之内はとこ自身の将来も変わっていく兆しに、大注目です。
タイムスリップオタガールの魅力その5「見られたくない」
最初にタイムスリップする時、城之内はとこは電車から同人誌を守っています。これは同人誌が散乱して公共の場に迷惑をかけたくないという思いがあっての行動です。他にも、遺品整理の際に母親にBLを見たらどうする等の不安が脳内で駆け巡られています。これは現代のオタクや腐女子なら誰もが共感する思いです。タイムスリップするきっかけとなった出来事の最中の思いに、読んでいるオタク達はぐっと作品に引き寄せられます。
タイムスリップオタガールの魅力その5「懐古要素」
城之内はとこがタイムスリップした1996年は、懐かしの漫画やアニメが連載・放送されています。当時のジャンプを読んだ城之内はとこは、昔連載されていた漫画を雑誌として読めることに感動しています。そのシーンの中で、実際に連載されていた漫画タイトルが羅列されているのですが、そのタイトルを見た読者は「懐かしい」とか「お母さんが見てた」などの感想が出てくるでしょう。
タイムスリップオタガールの感想をネタバレ紹介!
ここからはタイムスリップオタガールを読んだ人の感想を紹介していきます。ブログやツイッターに掲載されている数々の感想を、チェックしていきましょう。
感想その1「城之内はとこに共感」
こちら感想は、城之内はとこが体験した出来事に共感を得ている感想です。城之内はとこは趣味で絵を描いていたので、感想を書いた人のような創作系のオタクの人たちなら、城之内はとこの懐かしむ姿に共感するでしょう。
あああ、これはもう、少しでも創作畑に身を置いていた人間ならわかりみが激しすぎます。自分は特に強く腐ってないけれど、そういうのに萌え心を刺激される思春期は過ごしてきたし普通にオタだったしなあ。友人とも創作ノートを見せ合ってた過去もあるわ!ww 事故によって、中学生に戻った主人公の、三十路メンタルで乗り越えていく中坊時代のあれこれ。隣の席のイガグリ君のきゅんエピソードといい、そのくせチートを使えるわけでもない小市民な主人公のオタ生活がとても共感を刺激されます。ああ…そう、16時までの無記名小為替…(遠い目)
感想その2「まるで自分を見ているみたい!」
こちらの感想は、城之内はとこがまるで中学生当時の自分みたいだと、悶えながら書いている感想です。こういう感想を見ると、タイムスリップオタガールは本当に90年代オタクあるあるを描いており、佐々木陽子が描く90年代オタクあるあるは本物なんだなと実感します。
何だろ、腐女子だったり、中学時代吹奏楽部だったり、漫画家になりたがってたり、あんたは私ですか!!? って感じで、ハラハラドキドキですよ。
くそぅ、やり直したい~~!私も中学生に戻りたい~~~!
などと、叶わぬ願いで身悶えしてしまう作品です。
感想その3「試し読みして即購入」
こちらは試し読みしたら面白くて即買いした人の感想です。投稿されたのはまだ3巻が出ていない時期なので「3巻が待てない」と書かれていますが、この感想を書いた人は3巻が出た時に即購入してそうです。
1巻の試し読みをして即!購入しました!
最近漫画は古本しか買わないのですが面白すぎて久しぶりに定価で買っちゃいました♪
これからどうなるのか楽しみで3巻が待てません><
感想その4「オタクなら読むべき」
オタクのみんな~!!佐々木陽子先生のタイムスリップオタガールを読んでくれ~~!!
— まさ (@onigirimasan) October 23, 2018
陽気なオタクが地球を回す系だぞ!!
特に30代のオタクは懐か死するはずだっ!!!https://t.co/PNjyAG1c3b
こちらの感想は、生き生きとしているオタクが楽しんでいることに感動している感想です。タイムスリップオタガールはオタクなら誰でも突き刺さる漫画ですが、特に30代のオタクはより深く突き刺さり、懐かしさで床の上をゴロゴロするでしょう。
感想その5「ノスタルジーな作品」
『#タイムスリップオタガール』
— 淳之介 (@pop_junnosuke) April 29, 2018
タイムスリップ転生モノ×オタカルチャー。ノスタルジーの対象としての90年代描写も相まって、ハートをギュンギュン狙い撃ちされる。が、本作の白眉は過去を通して自分の本質的な魅力を再発見するヒロインの成長過程。キャッチーなギミックとは裏腹に誠実さの光る良作。 pic.twitter.com/6OIiLh4Lw3
こちらの感想は、城之内はとこ自身の成長に惹かれている感想です。当時の城之内はとこに出来なかったことを、タイムスリップした城之内はとこが次々と実現していく姿は、ヒロイン成長漫画としても高評価を得ているのがわかります。
読者の感想にタイムスリップオタガール公式ツイッターが反応
はとこも感激‼️
— タイムスリップオタガール@1〜3巻発売中 (@TIMESLIP_OTA) December 9, 2017
『タイムスリップオタガール』が
「このマンガがすごい!2018」(宝島社)オンナ編 5 位に入賞🎊🎉
本誌では素敵なレビューと共に見開き2pでご紹介いただいています✨ 佐々木先生のお気に入りシーンもコメント付きで掲載😊✨#タイムスリップオタガール pic.twitter.com/9HRLAbC9LS
タイムスリップオタガール公式ツイッターでは、タイムスリップオタガールについて呟いた感想をリツイートしています。「COMICポラリス」からのツイート投稿や、ハッシュタグ「#タイムスリップオタガール」がついた投稿もRTされているので、他の人の感想が気になる人は、タイムスリップオタガール公式ツイッターもチェックしましょう。
あっ!オタガールの缶バッチも1種類だけ引けるみたいです! https://t.co/iGoQr21UWU
— 佐々木陽子@3巻発売中 (@sasakiyoko0122) September 28, 2018
また、タイムスリップオタガール原作者の佐々木陽子もツイッターをやっているので、佐々木陽子の日常を知りたい人やタイムスリップオタガールに対する思いが知りたい人は、佐々木陽子のツイッターもチェックしましょう。
タイムスリップオタガールのネタバレまとめ
タイムスリップオタガールのあらすじ、ネタバレ、読者の感想を紹介してきましたが、いかがでしょうか。タイムスリップオタガールはオタクの人なら是非一度は見て欲しい作品なので、興味を持ったオタクの人だけでなくそうでない人も、試し読みできる第一話を読んでみましょう。
タイムスリップオタガールは城之内はとこと同じ30代のオタクだけでなく、現代のオタクにも突き刺さる共感とあるあるが詰まっています。タイムスリップオタガールが見せる90年代のオタク活動と比べると、現代のオタク活動は恵まれていると実感できますが、タイムスリップオタガールを読んでいると、90年代ならではの喜びも格別なのでしょう。
30代まで蓄積された経験を活かしてオタク活動を続けている城之内はとこは、この先も楽しく90年代のオタク活動を続けていくのでしょう。周囲の人たちとの交流にも目が離せません。今後も佐々木陽子が描くタイムスリップオタガールに注目です。