ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホームの映画あらすじ!結末もネタバレ

イギリスのアードマン・アニメーションズが手掛けるストップモーション・アニメーションの『ひつじのショーン』。この作品は非常に独特でユーモアなストーリーである事から、子供だけでなく大人の間でも人気の作品となっています。そんな『ひつじのショーン』が、2015年に『映画 ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム』として公開されました。個性的なキャラクターやストーリー展開が非常に面白いこの映画。今回、思わずクスッと笑ってしまうこの映画のあらすじや結末についてご紹介します。

ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホームの映画あらすじ!結末もネタバレのイメージ

目次

  1. ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム(映画)をあらすじから結末まで紹介!
  2. ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム(映画)とは?
  3. ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム(映画)のあらすじを解説!
  4. ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム(映画)の結末を解説!
  5. ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム(映画)のキャラクターを紹介!
  6. ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム(映画)の感想・評価は?
  7. ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム(映画)を是非ご覧あれ!

ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム(映画)をあらすじから結末まで紹介!

老若男女から人気の高い『ひつじのショーン』がついに映画化され、2015年7月4日に日本公開された『映画 ひつじのショーン〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』。日本での映画の興行収入は5億7000万円でした。

『ひつじのショーン』はイギリスのアードマン・アニメーションズが制作する、1話7分間のストップモーション・アニメーション作品です。『動物から見た世界』という設定であるため、ストーリー上に出てくるキャラクターは、声を出すとしても『言葉』として成立するセリフはありません。何かを話すシーンについては、視聴者がセリフとして理解できない音で表現をされています。

そんな、ストーリー中に一切言葉が出てこない作品の『ひつじのショーン』がついに映画化され、『映画 ひつじのショーン 〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』として公開されました。今回、この映画についてあらすじから結末までをご紹介します。

ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム(映画)とは?

『ひつじのショーン』が映画化され、2015年7月4日に日本公開された『映画 ひつじのショーン 〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』。映画化されたからには、映画の公開時間も映画時間となるため、テレビ放送の7分間では到底足りません。結果、『映画 ひつじのショーン 〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』は85分間の映画作品となりました。

そして、『ひつじのショーン』の設定通り、この映画にはセリフがありません。その為、『映画 ひつじのショーン 〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』の公開時間である85分間も、一切セリフが無いのです。セリフが無い85分間の映画って…と不安になる方々が多いでしょう。しかし、セリフが無いにも関わらず、この映画は85分の上映時間の始まりから結末まで非常にわくわくドキドキできる驚異的な映画に仕上がっていると評判なのです。

『映画 ひつじのショーン 〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』で監督を務めたリチャード・スターザックは、今回の映画について「構成をきっちり組み立てれば、セリフが無くても子供達を飽きさせることは無いと確信を持っていた」と話しており、この映画のあらすじから結末について自信のほどを見せていました。

『ひつじのショーン』はストップモーション・アニメであり、この作品は粘土を利用したものをさす『クレイアニメーション』と言う技法を用いています。普通の作画アニメーションと違い、クレイアニメーションは粘土を少しずつ動かしながらコマ撮りをし、それをつなぎ合わせて映像にするといった手法です。この映画では1秒に25コマを使用し、一日をかけて6秒の映像を作成。これを150人のスタッフで作成された映画なのです。

ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム(映画)のあらすじを解説!

非常に手のかかる手法で作成された映画作品である『映画 ひつじのショーン 〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』。ここで、この丁寧に作られた映画のあらすじについて簡単にご紹介します。

牧場主へのイタズラ

映画の舞台は農場。牧場主と牧羊犬のビッツァーと共に毎日繰り返されるスケジュールと変わりのない日常。ある日、ひつじのショーンは思い立ちます。『変わらない日常を変えたい!』。ひつじのショーンがそんな思考になった丁度その時、農場前に止まったバスの広告に目を奪われます。そこに書かれていたのは『たまにはお休みしよう!(Day Off)』と言う文字。そこからひつじのショーンは、優雅に過ごす時間に憧れます。

『優雅で自由な時間を過ごしたい』その思いを叶える為に、ひつじのショーンを筆頭に、羊達が作戦会議を開きます。その作戦を成功させる為に、同じ農場で生活するカモに賄賂を渡して協力を煽ります。そんなこんなで牧場主を寝かせることに成功し、牧場主をキャンピングカーに放り込みます。そして訪れた自由なひと時!羊達は牧場主の家に入って自由気ままな時間を過ごします。

さぁ、いよいよこれから楽しい時間!そう意気込んだその時でした。なんと、牧羊犬のビッツァーにあっさりと作戦がバレてしまったのです。キャンピングカーの中で爆睡している牧場主を見たビッツァーは、牧場主を起こそうとドアノブを回します。しかし、古く劣化してしまっている為でしょうか。なかなか開きません。それを見かねた羊達が手伝おうとビッツァーを引っ張ったその時、大事件が起こります。

なんと、キャンピングカーのタイヤを止めていた木が壊れ、傾斜の作用でキャンピングカーが動き始めてしまいました。何とか止めようとピッツァーとひつじのショーン達がキャンピングカーの取っ手に捕まりますが、劣化している為に取っ手が取れてしまいます。自分たちの手を離れてしまったキャンピングカーは一気に道路を走り、大都会へ。ビッツァーは羊達を牧場に留まらせ、一人で牧場主を追いかけて行きます。

その間、残るように言われた羊達は牧場へ戻り、再度牧場主の家で優雅な時間を過ごそうと試し見ますが、家の中には既に、同じ牧場にいる豚3匹が占拠し、思うようになりません。仕方なく外で過ごす羊達ですが、餌が無い事に気付きます。ひつじのショーンは重機を使って自分達で何とかしようとしますが、何かをすればするほど悪循環に。1日を優雅に過ごすどころの話ではありません。

その頃、大都会までキャンピングカーを追いかけていったビッツァーは、やっとの思いで牧場主を見つけます。しかしその時牧場主は、救急車に乗せられ運ばれるところでした。牧場から走りさったキャンピングカーは大都会の電柱に衝突して停止し、キャンピングカーから出てきた牧場主の頭に電球がヒットした事で牧場主が気絶し、目撃者の人々が救急車を手配していたようです。

救急車に乗せられた牧場主はそのまま近くの病院へ運ばれ、それをビッツァーも追って行きましたが、残念ながら犬であると言う事で病院内には入れません。職員から追い払われ、牧場主に会うこともできず、ビッツァーは途方に暮れてしまいます。

一方牧場では、優雅に過ごすどころでは無くなった現状にひつじのショーンがため息をつき、自分で牧場主を探しに行く決意をします。必要な物を簡単い鞄に詰めると、牧場の前に停車したバスに乗り込み、いざ大都会へ。到着したのは、大都会の中心にあるバスターミナル。ひつじのショーンがおずおずとバスがら降りようとしたその時、野良犬がゴミ箱をあさっている姿を見かけます。

天敵は動物捕獲員

すると突然、その野良犬が目の前で人間に捕まってしまいます。その野良犬が乗せられた車には『動物収容センター』の文字が。このまま見つかれば、先ほどの野良犬同様、動物捕獲員に捕まってしまいます。ひつじのショーンが何とか隠れてその場から逃げようとした、その時でした。

次にバスターミナルに入ってきたバスの中に、牧場に残っていたはずの羊達が乗っていたのです。ひつじのショーンは慌てます。何とか動物捕獲員に見つからないよう、仲間の羊達と合流し、場所を移動しようとしますが、動物捕獲員の鋭い目が光り、なかなか思うように動けません。そんな時、バスターミナルの前にあったお店が目にとまります。

ひつじのショーン達はそのお店に入り、店主の目を盗んで二人羽織ならぬ、二匹羽織になりながら洋服を着て、人間になりすまして何とか動物捕獲員の目から逃れ、牧場主を探しに街へ繰り出します。その頃、牧羊犬のビッツァーは、病院の清掃員が運ぶカートに乗り込み、何とか病院内へ侵入。手術着を拝借し、牧場主を無事発見します。それに一安心し、声をかけようとしたその時、前方から院内の医者が向かってきます。

見つかっていはいけないと、牧場主に声をかけられないままビッツァーは病室を後にし、他の人間の目からも逃げようと一つの部屋に逃げ込みます。しかしそこは手術室で、今まさにこれから手術というところ。ビッツァーが手術着を着ていた事で、執刀医であると勘違いした職員達は、ビッツァーに手術を促し、メスを渡します。それに対してなぜかやる気になってしまったビッツァー。メスで患者の腹部を切ろうとした、その時です。

ビッツァーは目の前にあった骨標本の骨に反応してしまい、犬であることがバレてしまいます。その騒動で牧場主もそわそわし出し、偶然見つけてしまった自分のカルテに『記憶喪失』と記載されている事を知ります。混乱してしまった牧場主は、自分の部屋の修理にきた職員が金槌を掲げた姿をみると、自分に向けられると思い込み、急いで病院を抜け出してしまいます。

その頃、牧場主を見つけるために町中を探し回っていたひつじのショーン達は、いよいよ腹の虫が限界を迎えます。偶然逃げ込んだお店にレストランがあり、食事をする事に。しかしマナーを知らないので、ひつじのショーンは近くのテーブルに座る男性の真似をし、他の羊達に指導します。しかし他の羊達が徐々にエスカレート。真似をしなくてもいいゲップやフォークを落とすところまで真似をしてしまい、人の目が集中します。

すると、羊達の中で一番小さなひつじのティミーが空腹の限界に達し、ケーキのカートへ行ってしまい、勝手にケーキを食べ始めてしまいます。それに気づいたひつじのショーンは、仕方なくひつじのティミーを連れ戻しに。しかし、ひつじのショーンが着ていたセーターが引っかかってしまい、徐々にセーターがほどけて行ってしまいました。みるみるうちにセーターは無くなり、ひつじのショーンが丸見えに。

ひつじのショーンが店内にいることがバレ、店員は急いで動物捕獲員に連絡。速攻で来た捕獲員は、ひつじのショーンがバスターミナルで見かけた、あの動物捕獲員でした。店内の客が大騒ぎする中、ひつじのショーンは動物捕獲員に捕まってしまいそのまま動物収容センターまで連れていかれます。その途中、偶然にもひつじのショーンは牧場主が歩いている姿を発見。大声で鳴いて見せますが、牧場主が気付く事はありませんでした。

カリスマ美容師へ

一方で、ひつじのショーンが動物捕獲員に連れていかれている中、牧場主はとある美容室の前を通ります。その時、先ほどひつじのショーン達がはちゃめちゃにしたレストランにいた男性が、その美容院へヘアセットをしに急いで来店します。見事に爆発したヘアをどうしようかと美容師達が思いあぐねていると、外で様子を見ていた牧場主が店内にあったバリカンを目にします。すると、一瞬羊の毛を刈っていた時の記憶が頭に過ります。

すると突然牧場主はいてもたっても至れず店内に入り、先ほど店内に入った男性客の頭をバリカンでカットし始めたのです。突然の事でお店の店員さん達もビックリ。急いで男性客のボディーガードが牧場主を止めます。当の男性客も牧場主に怒ろうと立ち上がったその時、鏡に映った自分を見ます。するとどうでしょう。とても素敵な髪型に!その髪型が気に入った男性客は牧場主に礼を言い、牧場主はそのままその美容院で働く事に。

男性客はどうやら有名人のようで、新しい髪型になって店を出ると出待ちのファンが殺到。新しい髪型で写真を撮られ、その画像がSNSで拡散。多くの人々にその画像がシェアされ、その髪型は一気に流行となりました。それと同時に、その有名人の髪型を変えた牧場主も有名となり、記憶喪失のままであったことから『カリスマ美容師のミスターX』として名を轟かせることになりました。

脱出大作戦!そして再会

さてさて、動物捕獲員に捕まったひつじのショーンは動物収容センターに到着。そこで牧羊犬のビッツァーと再開します。そしてそこには、ひつじのショーンが初めて都会のバスターミナルに到着した際に出会った野良犬も収容されていたのです。どうやってここから出るか。なかなかいい案が浮かんでこない中、捕まったひつじのショーンを助けようと、他の羊達が収容所へやって来てます。

彼らの作戦により、ひつじのショーンと牧羊犬のビッツァーは無事脱出!…かと思いきや、彼らの作戦が失敗し、それによって他の羊達の存在が動物捕獲員にバレてしまいます。他の羊達がひつじのショーンを助けに来たのだと気づいた捕獲員は、収容所にいるショーンの様子を見に来ます。ところが、檻の中の壁には穴が!しまった、と思った捕獲員は、鍵を開けて中に入り、穴を確認します。しかし、それは罠だったのです。

檻から出るために、ひつじのショーンが機転を効かせて行った作戦で、壁に外へ繋がった穴が空いているように見える絵を書くことで、何とか捕獲員を騙して檻の外に出ることができました。一緒に同じ檻に入っていたビッツァーも、そして何と、バスターミナルで見かけた野良犬も一緒に収容所から脱走することに成功します。外でほかの羊達と合流を果たした三匹。外に出てからふと、ひつじのショーンが視線を上げた、その時でした。

そこには、ミスターXとして大きくポスターになっている牧場主の姿が!看板にはお店の地図が描かれており、それを辿って羊達は牧場主へ会いに行くことにします。ひつじのショーンと一緒に収容所から出て来た野良犬が、牧場主のお店までの道案内をしてくれることになり、野良犬が知っている道無き道を進んで行きます。そしてとうとう目的のお店に到着。目の前には会いたかった牧場主が!

ひつじのショーンがそっと店に入り、牧場主のお尻をツンツンと触ります。そして振り向いた牧場主。感動の再会!…となるかと思いきや、彼は記憶喪失になっているため、ひつじのショーンの事が分かりません。今ひつじのショーンの目の前に立っている牧場主には、ひつじのショーンは店に迷い込んだ『ただの羊』なのです。でも、彼が記憶喪失だとは知らない羊達は、牧場主が自分達の事を追い払っている事に困惑します。

ひつじのショーンは目の前で牧場主から追い払われてしまい、それにとてもショックを受けます。咄嗟に牧羊犬のビッツァーが二人の間に入りますが、それでも牧場主は2匹の事が分かりません。最終的には店の他の店員に追い出され、とてもショックが大きいひつじのショーンは泣きながらその場を去って行きます。

牧場主の真相

悲しい気持ちを引きずりながら、野良犬の寝床にご一緒させてもらっている羊達とビッツァー。気持ちが沈んでいるだけに、一番小さな羊のティミーがぐずってしまいます。そこでひつじのショーンがテープレコーダーを手に取り、皆んなが好きな歌を流します。しかしテープが古いのか、カセットは壊れてしまいます。再びティミーがぐずりだしたその時、ひつじのショーンがその歌を口笛で奏で始めます。

それが合図となって、今度は他の羊達もその歌を口ずさみ、最終的には大合唱に。そしてその声は、記憶を無くした牧場主にまで届き、しっかりとした記憶は戻らないにしろ、その歌に反応を示し、牧場主は仕事そっちのけで口ずさむのです。そしておもむろに病院から持ち出した自分のカルテをクシャクシャと丸めて窓際に放置してしまいます。その後、その丸まったカルテは風に飛ばされ、コロコロと転がって行きます。

羊達はというと、歌の大合唱で機嫌を良くしたティミーが眠りに付き、ほっと一安心といったところでした。そして、先ほど転がされた牧場主のカルテが、巡り巡ってどういう訳かひつじのショーンの元へ。火を起こすために燃える物を探していたところ、転がって来たカルテも紙くずだと思い、他の燃やす物と一緒に火がついたドラム缶の中へ!

カルテに火がつき、丸まった形が徐々に伸びて来たその時、それが牧場主のカルテだと分かり、ショーンは急いで火の中からカルテを取り戻します。そしてそのカルテを見た瞬間、先ほど牧場主が羊達の事が分からなかった理由を理解します。ひつじのショーン達は、牧場主が記憶喪失である事を知るのです。

帰還大作戦!

ひつじのショーン達は牧場主と共に牧場に帰るための作戦会議を開きます。会議の結果、牧場主をキャンピングカーに乗せた時のように、彼を眠らせてその間に運び出す事に決まりました。羊達は場所を移動し、牧場主が働いている美容院の前へ。そこでひつじのショーン達は、牧場でやったように皆んなで柵を飛び越え、牧場主の眠りを誘います。作戦が上手くいき、牧場主が眠ったところで羊達は牧場主を店から連れ出します。

ひつじのショーン達は皆んなで馬の被り物を被り、牧場主があたかも馬にまたがっているように見せかけて、いざ出発!その頃、ひつじのショーン達に逃げられた動物捕獲員は、彼らに逃げられた事に対して怒り浸透。どんな手を使ってでも、ひつじのショーン達を捕まえようと行動し始めます。そしてひつじのショーン達が牧場主を連れて街を歩いていた時、その動物捕獲員とバッタリ出くわしてしまうのです。

一度は何とかやり過ごす事ができたひつじのショーン達でしたが、ちょっとした事故で動物捕獲員の頭が馬の着ぐるみを突き破って入り、彼に中を見られてしまいます。バレてしまったひつじのショーン達は何とか動物捕獲員を巻こうと必死に応戦します。そして、牧場主を乗せたキャンピングカーがある場所まで何とか辿り着き、キャンピングカーの紐をバスに括り付けて牽引され、何とか自分達の牧場に帰還するのです。

ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム(映画)の結末を解説!

無事に牧場まで帰還できたひつじのショーン達と牧場主でしたが、映画はこれが結末ではありません。実は、もう一山超えなければいけない問題が立ちはだかるのです。では、『映画 ひつじのショーン 〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』の結末についてご紹介します。

無事に牧場主を連れて牧場に帰還できたひつじのショーン達。しかし、何と、皆んなが乗って来たキャンピングカーの裏に、あの動物捕獲員が張り付いていたのです。動物捕獲員を見つけたひつじのショーン達は、牧場主を連れて羊小屋の中に急いで逃げ込みます。しかし動物捕獲員はクレーンを使って羊小屋ごと谷底に落とそうとするのです。

ひつじのショーン達は必死に牧場主を起こそうとしますが、なかなか起きてくれません。刻一刻と谷へ押しやられるショーン達は、恐怖のあまりに牧場主に抱きつき、ブルブルと震えます。その時、やっと目を覚ました牧場主が、窓に映った自分の姿を目にします。そこには、自分が羊達やビッツァーに囲まれている姿がありました。すると、その光景に似た過去の写真が頭の中でフラッシュバックし、牧場主は記憶を取り戻したのです。

状況に驚き、窮地に追い込もうとしているのが動物捕獲員だとわかると、牧場主は彼に物申すために建物から出ようとします。しかし出た先はまさに崖!するりと足を滑らせ、牧場主が落ちてしまいます。しかし、何とか牧羊犬のビッツァーが牧場主を掴み、他の羊達もその行動を助けます。しかし、このままでは建物もろとも谷底へ落ちてしまいます。するとその時、ひつじのショーンが動きました。

ショーンは動物捕獲員のいる操縦席へ何とか移動し、捕獲員から操縦を奪い取ります。何とかギリギリのところで操作する事ができ、牧場主や仲間達が谷底へ落ちつ事は免れました。しかしその時!動物捕獲員がショーンを捕まえ、谷に向かって思いきり投げたのです。仲間の頭上を超えて谷へ一直線に飛んでいきます。もうダメだ!…と思ったその時、ギリギリのところでショーンを捕まえた人物が!牧場主でした。

牧場主はしっかりと記憶を取り戻しており、捕まえたショーンを自分の目の前に下ろすと、そのままぎゅっと抱きしめ、安堵します。それはショーンも同様で、牧場主の記憶が戻った事、谷底に落ちずにすんだ事に安堵し、牧場主と目を合わせてニシシと笑います。でも、それで終わりではありません。さて、羊小屋をめちゃくちゃにし、羊達を怖い目に合わせた者に制裁を加えなければ!

牧場主とひつじのショーン達の姿を目にし、まずい、と思った動物捕獲員は、その場から逃げようと少しずつ後ずさって行きます。しかしその時、一緒に牧場まで来ていた野良犬のスリップが、動物捕獲員の靴を噛んで彼の逃亡を阻止します。その様子を確認すると、牧場主は動物捕獲員に詰め寄ります。穏便に済まそうと捕獲員が苦笑いしながらあとずさります。

するとその時、後ろから牧場で暮らす水牛が一頭、捕獲員めがけて走ってきます。そしてそのまま捕獲員に突進し、彼を崖の向こう側まで吹っ飛ばしてしまいました。動物捕獲員がいなくなり、平和が戻った牧場。皆で喜びを分かち合います。そして少しすると、野良犬のスリップがいなくなっていることにショーンが気づきます。

周りを見渡して見ると、スリップからの置き手紙が。ショーンが急いで追いかけると、丁度スリップがバスに引かれそうになっているところでした。するとバスから運転手が現れ、スリップを抱き締めてバスに乗り込みます。スリップは優しい飼い主を見つけたのでした。スリップとショーンはお互いに目を合わせると笑顔になり、それぞれの居場所へと戻って行ったのです。

そしてひつじのショーン達は、またいつもの日常に戻りますが、スケジュールで塗り固められた日常はもう沢山!牧場主もショーンたちも気持ちは同じです。いつもと同じ日常でも、大切な仲間達と共に自由気ままに好きなように過ごす日々を楽しんでいくのでした。そんな、牧場のみんなが仲良く楽しく暮らす姿がエンドロールに流れ、映画は素敵な結末で幕を下ろします。

ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム(映画)のキャラクターを紹介!

それではここで、『映画 ひつじのショーン 〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』のあらすじで出てくるキャラクターについてご紹介します。この映画に出てくるキャラクターは殆どテレビ放送に出てくるキャラクターと変わりありませんが、映画にしか出てこないキャラクターも存在します。映画に出てくるキャラクターの魅力は一体何でしょうか?

ひつじたちのリーダー!ショーン

まずはこの映画の主人公である『ひつじのショーン』です。羊達の中で若い方の雄の羊で、好奇心が他の羊達よりも旺盛な為か、頭の回転が早く機転もきくため、様々な作戦を思いついて牧場主を欺くといった事をよく仕出かし、羊の中でリーダー的存在となっています。テクノ音楽やディスコサウンドが好きで、特技は首を一回転させることのなだそうです。小さな羊のティミーのお世話をすることも多く、人気の高いキャラクターです。

牧羊犬のビッツァー

映画で出演の多い牧羊犬。羊達との違いとして、ビッツァーは牧場主の前でも堂々と二足歩行を行います。頭のニット帽はとても気に入っているようで、夜でもナイトキャップと一緒に被って寝ます。また、そのニット帽を奪われた際、その犯人が牧場主であったとしても激怒するほど、ニット帽を大切にしています。全身が黄色に近い土色で、大きな黒い鼻が特徴。その鼻を押すと、ラッパのような音が鳴るそうです。

牧場主

独身で、少しぽっちゃり体型の白人男性、メガネをかけています。羊達のお世話を牧羊犬のビッツァーに任せきりで、あまり働きません。頭がハゲ気味で総入れ歯なんだとか。かなり視力が悪く、電話の受話器をバナナと間違えてしまう程。農場でひつじのショーン達が裏で何やら動いていることには全く気づいておらず、お手柄も失敗も全部牧羊犬のビッツァーがやっていると思っています。映画ではいつもと一味違う姿が見られます。

愛らしい野良犬!スリップ

映画で初めて出てくるキャラクターで、映画のあらすじでキーポイントとなるキャラクターでもあります。とてもか弱いですが、芯があって大都会で強く生きている野良犬。自分のことを愛してくれる飼い主を探しています。孤独な存在のキャラクターですが、ショーン達に街を案内する役目を担っている重要なキャラクターです。そしてこの映画の結末でも、彼女の登場が欠かせません。

トランパー

映画でショーン達と対立する立場として登場するキャラクターです。大都会で働いている動物捕獲員の男で、動物の捕獲が生きがいになっており、街を勝手にフラついている動物達には容赦しません。そんな彼にも弱点が。それは『女性』なのだそうです。映画のあらすじでも、女装した羊達に色目を使って話しかけるシーンが登場する程。彼はこの映画の結末までしっかりと登場し、映画の重要人物となっています。

ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム(映画)の感想・評価は?

それでは、実際に『映画 ひつじのショーン 〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』を観た方達はとのような感想や評価をされているのでしょうか?映画のあらすじや結末はどう感じたのか。映画の感想や評価をいくつかご紹介します。

セリフなしでもここまでできる!

まずは『映画 ひつじのショーン 〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』を観た方で一番多かった感想は、『喋っていないのに面白い!』というものでした。映画なのにあらすじで喋るシーンがどこにも出ない、という難易度の高い課題に挑戦した映画ですが、現にこの映画を視聴した方々が口を揃えて『面白い』と言われるほど、この映画は高評価を得ています。

また、喋らないと言うことは、映画でキャラクターの動きや効果音での表現しかできない状態になります。動きと効果音だけで映画の時間である85分をもたせなければいけないわけです。しかし、監督のリチャード・スターザックが『映画の内容をしっかり構成すれば子供を飽きさせることは無い』、と断言した通り、この映画はあらすじがしっかりと伝わっており、セリフが無い状況でも大いに楽しめる映画になっています。

また、セリフが無い分キャラクターの心境を観客に伝える事が難しくなりますが、この映画に関しては十二分に映画監督の実力が発揮されています。上記の方が仰るように、この映画は見事にキャラクター達の動きと音楽、あらすじの構成でセリフをカバーし、セリフが無いのにも関わらずキャラクター達が喋っているかのような映画になり、キャラクター達の心情までもが手に取るように伝わる映画となっていました。

大人も子供も楽しめる!

『映画 ひつじのショーン 〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』は、やはり何と言っても『可愛い』という部分が非常に魅力的な映画です。それぞれのキャラクターの仕草や表情、時には鳴き声すら可愛らしく、子供だけでなく大人もその可愛さに夢中です。また、この映画はあらすじや結末がしっかりとしていることもあり、大人が真剣にみると、グッと胸にくるシーンがいくつか存在する映画なのです。

特に途中のあらすじにある、牧場主がショーン達の事を思い出せずに追い払うシーンや、ショーン達が歌を歌いながら寂しさを紛らわすようなシーンでは、映画を見ていて思わずホロリと泣きそうになります。また、映画の結末では牧場主がショーンを助けるカッコイイ姿も!セリフが無いのにここまで始めから結末まで、人を感動させられる映画は本当に少ないでしょう。

上記の方は親子で『映画 ひつじのショーン〜バック・トゥ・ザ・ホーム』をご覧になり、親子が双方でこの映画を「もう一度見たい」と感想を持たれています。それだけこの映画には魅力があり、老若男女が楽しめる映画である事が分かります。親子で一緒に見て双方が心から楽しめる映画ですので、親子の時間をゆっくり共有したい時にはぴったりです。

ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム(映画)を是非ご覧あれ!

これまで『映画 ひつじのショーン 〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』のあらすじや結末についてご紹介しました。セリフが一切無いあらすじにも関わらず、映画上映時間の85分を存分に楽しめる映画で、ユーモアでついつい笑ってしまう反面、結末では少しホロリと涙してしまいそうな感動が待っているこの映画は、子供から大人まで、幅広い年代層の心を鷲掴みする力を持っている映画だと言えます。

そして実はなんと!ひつじのショーンの映画第二弾の『ひつじのショーン スペシャル 〜いたずらラマがやってきた!〜』が、2017年3月に日本だけで公開されました。映画第一弾の『映画 ひつじのショーン 〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』が非常に良い映画だっただけに、第二弾の映画もあらすじや結末が非常に気になるとことです。

ひつじのショーンを知らなくても、映画だけを見ても十分に楽しめる映画ではありますが、テレビシリーズを一通り見てから改めて映画の方を見るのも、出てくるキャラクターの性格などが分かっている分、面白おかしく映画を見れるかもしれません。テレビ放送分も様々なあらすじや結末があって非常に魅力的な作品で、見ていて本当に飽きません。この映画を見て、ぜひぜひ家族で楽しい時間を過ごしてみてはいかがでしょう?

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