2018年10月24日公開
2018年10月24日更新
PSYREN(サイレン)は名作中二病漫画?あらすじや打ち切りになった理由を考察
『PSYREN』(サイレン)は、2008年から2010年まで約3年間週刊少年ジャンプで連載をしていたサスペンス漫画です。ですが3年という短くない期間連載していたにも関わらず、打ち切りで終わったのではないかと読者の間では話題になりました。ここでは『PSYREN』(サイレン)がどのような漫画だったのかについてだけではなく、果たして本当に打ち切りで終わってしまったのかどうかについてもネタバレを踏まえて考察します。ネタバレを含みますのでまだお読みになっていない方々はご注意ください。
目次
PSYREN(サイレン)の漫画あらすじや打ち切りになった理由を徹底考察!
『PSYREN』(サイレン)とは、週間少年ジャンプで連載していたサスペンス漫画です。こちらの漫画はコミックスが全16巻あり、本誌で約3年連載していた人気漫画です。しかし、終盤はわりと駆け足で話が進み、まるで打ち切りで終わったかのような展開でした。そんな『PSYREN』(サイレン)を読者の間では”看板になりそこねた漫画”として辛口に評価している方もいます。
ここでは『PSYREN』(サイレン)という漫画がどんな漫画だったのか、また本当に打ち切りだったのか、あらすじをネタバレを含みながらご紹介します。ネタバレを含みますのでこれからお読みになる方はご注意ください。
PSYREN(サイレン)とは?
週刊少年ジャンプ漫画!
『PSYREN』(サイレン)は、集英社の発刊している『週間少年ジャンプ』で2008年1号から2010年52号までの約3年間連載していました。公式の漫画ジャンルはサスペンスです。コミックスは全16巻と決して少なくありませんし、番外編のノベルも2冊発行されており、それなりに人気があるジャンプの中では中堅の漫画でした。
2010年1月にジャンプ専門情報番組『サキよみ ジャンBANG!』ではヴォイスコミック、VOMICが配信されており、主人公2人のキャストは、櫻井孝宏や堀江由衣などの豪華キャストが起用されました。これだけ見るとやはり打ち切りで終わったというのは信じ難いです。
著者は岩代俊明先生!
『PSYREN』(サイレン)の著者の岩代俊明先生は週刊少年ジャンプを中心に作品を発表している漫画家です。前作の『みえるひと』が連載終了してから、約1年ぶりの連載作品になります。ちなみに『PSYREN』(サイレン)が連載終了した後にも、2015年に『カガミガミ』というファンタジー漫画を描いていました。気になる方はそちらも是非チェックしてください。
『PSYREN』(サイレン)についての評価ですが、面白いことは面白いのですが、手放しでべた褒めするようなものでもなくなんというか勿体無いかんじがする漫画であると言われています。前作の『みえるひと』も同様で、地味めな作風と展開の遅さで人気と掲載順は低迷をしていたようですが、一定層のファンがついており連載は1周年を迎えています。看板漫画家まであと一歩というところにいる漫画家のようです。
PSYREN(サイレン)が無料で読めちゃう!
現在『PSYREN』(サイレン)は、同社が運営するWeb漫画誌『少年ジャンプ+』で再連載しています。毎週月曜に更新されて、現時点で84話までが更新されています(2018年10月23日現在)。こちらは1話目から3話目までと公開されている1番新しい話を含めて3話が読めるようになっています。早く続きが読みたい!となってしまった方は書店へダッシュしてください。
PSYREN(サイレン)の漫画あらすじをネタバレ考察!
それでは『PSYREN』(サイレン)とは一体どのような漫画なのでしょうか?ここでは『PSYREN』(サイレン)のあらすじをネタバレを含めてコミックス1巻の内容を中心にご紹介いたします。ネタバレを多分に含みますので、まだお読みになっていない方はご注意ください。
”さいれん”ニ イキタイ?
物語の始まりはどこにでもあるような都市伝説の1つ『PSYREN』(サイレン)です。この『PSYREN』(サイレン)を巡ってたくさんの人々の運命が巻き込まれていきます。『PSYREN』(サイレン)の謎を追うサスペンスホラーと人を超越した能力を持つ人々が戦うサイキック・アクション、この2つが融合された物語が人類の未来を巻き込んだ壮大なスケールで描かれています。
『PSYREN』(サイレン)の大まかなあらすじ
その赤いテレホンカードを使うと異世界サイレンに行けるという都市伝説が世間を駆け巡る2008年、主人公の夜科アゲハ(よしなあげは)は、ひょんなことから『PSYЯEN』と書かれたその赤いテレホンカードを手に入れます。アゲハはその事を信じていませんでしたが、ある日幼馴染の雨宮桜子(あまみやさくらこ)が関わっていることを知りました。その後アゲハは桜子が失踪したことを知ります。
アゲハは桜子を探すためにテレホンカードを使いサイレンに旅立つ決意をします。しかしそこは想像を絶するとんでもない世界だったのです。サイレンに辿り着いたアゲハはそこでも同じようにテレホンカードを使ってサイレンにやってきた他の人々に出会いますが、禁人種(タヴー)と呼ばれる謎の化物に襲われ、人々は為す術なく殺されていきました。その状況でアゲハは桜子を見つけ、共にサイレン世界から脱出します。
脱出後、アゲハ達はサイレン世界に行ったことで、超能力・PSI(サイ)という力が使えるようになります。またアゲハ達は桜子達からサイレン世界について衝撃の事実を知らされます。なんとサイレン世界というのは”文明が崩壊した未来の地球”だったのです。アゲハ達は地球の破滅を防ぐべく、現代と未来で調査を開始します。
調査の結果崩壊の原因が謎の隕石・ウロボロスと超能力集団・W.I.S.E(ワイズ)だとわかったアゲハ達は、地球崩壊の歴史を防ぐためにW.I.S.E(ワイズ)に闘いを挑んでいくのです。
公衆電話から始まる物語
ある日、主人公の夜科アゲハは、無人で鳴響く公衆電話に遭遇しました。気になったアゲハが受話器を取ると、謎の『怪人ネメシスQ』が現れます。それに驚いたアゲハでしたが、怪人はすぐにその場から煙のように消えてしまいました。そこでアゲハがもう一度公衆電話を覗くと、赤いテレホンカードが1枚残されており、そこには『PSYЯEN』(サイレン)と書かれていました。
その頃世間では、全く接点のない人々が全国で次々と姿を消す連続失踪事件、通称『神隠し』が騒がれていました。この事件の黒幕は『秘密結社サイレン』であるという都市伝説が流布しており、内容は『秘密結社サイレン』の使者『ネメシスQ』が赤いテレホンカードを持つ者を楽園へと導くという内容でした。このテレホンカードにある人物が5億円の懸賞金をかけたことででサイレンの謎解きが一大ブームになっていました。
アゲハは学校で同じ赤いテレホンカードを持っている人を見つけます。それはアゲハの幼馴染の雨宮桜子でした。幼い頃は明るく元気な少女だった桜子は高校ではまるで別人で、その奇っ怪な発言からクラスで浮いた存在になり、いじめの対象とされていました。アゲハは桜子の財布を見つけたことをきっかけに赤いテレホンカードのことを桜子に尋ねます。しかしその翌日から桜子は行方不明になったのでした。
桜子の失踪が気にかかったアゲハはサイレンについて調べ始めます。そしてオカルト研究部の部員から詳しいサイレンの情報を聞きました。未使用の赤いテレホンカードは500万円はするだろうと言われ浮かれるアゲハですが、桜子の失踪がサイレンに関わりがあるのではないかと感じ、泣く泣く500万円の可能性をドブに捨て、公衆電話で赤いテレホンカードを使用します。
すると電話は『サイレン入国管理センター』に繋がり、奇妙な質問をされます。初めは定型的な質問だったのが、次第にアゲハの私生活に踏み入った内容のものに変わっていき、そして最後に『”さいれん”ニ行キタイ?』かどうか質問をされるのです。
公衆電話をかけた翌日、アゲハの学校に刑事を名乗る二人組の男がアゲハを探してやってきます。男達の狙いはアゲハの持つ赤いテレホンカードでした。男の1人が『カードが目覚める前に奪い取れ。』と言います。アゲハはわけがわからないまま応戦しながら逃げ惑いました。すると急にアゲハの携帯電話がけたたましく鳴り響き、アゲハが電話を取るとそこは先程までいた場所と全く違う場所になっていました。
異世界”サイレン”
何がどうなっているかもわからないアゲハが助けを呼ぶ声を聞きつけ、その場へ駆けつけると、奇妙な化物に男が殺される現場に遭遇しました。そしてその化物がアゲハに向かって来て、絶体絶命かと思われたその時、現れたのは5日前に失踪した桜子だったのです。桜子は日本刀で化物を切り倒し、アゲハの姿を見つけると大いに驚きました。
その後倒れてしまった桜子からアゲハはこの世界のことについて聞きます。これはゲームでゲームをクリアすれば元の世界へ戻れる、桜子はそう言います。アゲハは桜子の言う通り公衆電話を探し、その場へ行くと同じようにこの世界に来た人々が集まっていました。そこに集まっていた人々はアゲハと同じように公衆電話で赤いテレホンカードを使用してこの世界にやってきたの人々だったのですが、この世界の事は何も知らないようでした。
すると突然公衆電話が鳴り響き、アゲハがそれを取ると、またあの不気味な声がどこからともなく響き渡りました。そして『門(ゲート)を探せ』と別の公衆電話の映像が映し出されたのです。電話が切れると鼓膜が破れそうなサイレンが辺りに鳴り響きました。これが桜子の言っていたゲームの始まりだったのです。
悲惨なデスゲーム
人々はゲートを探しに外へ行こうとしましたが、アゲハは先程化物に襲われたのを思い出しそれを止めました。しかし、化物の存在など人々がいきなり信じるはずもなく、忠告も聞かずに人々は建物の外へと出ていってしまったのです。アゲハは桜子が目を覚ますまで待ちました。そして目を覚ました桜子はまた止められなかったと泣き崩れます。アゲハと同じように桜子も人々を今まで止めようとして笑い者にされてきた経験があったのです。
アゲハは桜子にゲームの詳しい説明を聞き、公衆電話を使ってゴールのある場所を地図で確認します。そして”サイレン”とは何なのかを桜子に問いましたが、桜子はどうせ信じないのだろうとまた泣き出します。アゲハはそんな桜子を背負い、今度こそ誰も死なないようにゲームをひっくり返してやろうぜ、と走り出すのでした。
一方そのころアゲハの忠告を無視して外へ出た人々は、奇妙な姿をした”ヒト”のようなものに遭遇していました。その”ヒト”は化物を連れて人々を次々に襲い始めたのです。ほとんどの人が殺されてしまった中、その中の1人、朝河飛竜(あさがひりゅう)が化物に襲われていたところをアゲハが助け出します。もう1人生き残っている可能性があると知ったアゲハはその人物を探しに”ヒト”の元へ戻ることを決めました。
アゲハはまだ息のあった1人の元へ駆けつけましたが、彼はもう虫の息でした。その上、化物の追撃もありアゲハはまた再びピンチを迎えます。逃げる中で化物の弱点を見つけたアゲハは何とか化物を倒しましたが、彼はもう助かりませんでした。助けられなかった無力さに打ちひしがれているアゲハは、突然の風によって開かれて景色に目を見開きます。そこには隕石が落下したような痕が複数ついた富士山があったのです。
”サイレン”の正体とは
先に”ゲート”に向かっていた桜子と飛竜は、目的地目前で”ヒト”に襲われます。桜子も不思議な能力を使いますが、力尽き飛竜と共に窮地に立たされますが、そこにアゲハが駆けつけます。そして先程と同じように弱点を突き、命からがら倒すことに成功します。そして桜子から先程の”ヒト”は禁人種”タヴー”と呼ばれる化物で”ヒト”の形や”ムシ”の形をした様々なタヴーがこのサイレンを徘徊していると説明されます。
長居は無用だとアゲハ達は目的地地点で、スタートの時に見せられた風景と同じ場所を建物の中で探し、ゴール地点となる”ゲート”と呼ばれる公衆電話を発見します。あとはこの公衆電話からテレホンカードを使って電話をすればゲームクリアだと桜子に言われて、各々テレホンカードを使い電話をかけます。するとかけた者の姿が消えて、気がついた時には先程までいたサイレンではなく、元の世界に戻ってきていました。
戻ってきたアゲハは生還を喜びますが、ふと違和感に気が付きます。元の世界に戻ったその場所は荒廃はしていないものの、先程自分達が電話をかけた場所とそっくりそのまま同じ場所だったのです。どういうことかわからず戸惑うアゲハに桜子は『戻ってきたのよ、現代に。』と言います。その言葉に驚きを隠しきれないアゲハに桜子は『私達は今未来から戻ってきたの』と続けます。サイレンの正体は未来の地球そのものだったのです。
PSI(サイ)の修得
現代に戻ってからもまだ混乱しているアゲハ達を置いて、桜子はヘルメットを被った超能力者に連れて行かれてしまいました。桜子が大丈夫というので、その場は仕方なく家に帰るアゲハと飛竜でしたが、その謎の人物はサイレンに詳しいようで、サイレンの大気を吸引したことによる感染症がアゲハ達を襲うと言い残してその場を去っていきました。そしてその晩アゲハ達は40度近くの高熱などに苦しむのでした。
明後日アゲハが学校へ登校すると、桜子にテレパシーで呼び出されます。アゲハはピアノのコンサート会場に連れて行かれ、そこで八雲マツリ(やぐもまつり)に出会います。彼女は桜子の不思議な力の先生で、桜子にサイレンでの生き残り方を教えた者でもありました。そしてマツリもまたサイレンを旅する者『サイレンドリフト』だったのです。ただ違うことと言えば、マツリは既にゲームをクリアした存在であるということでした。
マツリはテレホンカード残数が0になるまでサイレンに行き、その全てのゲームで生き残った強者でした。当然サイレンのことについても詳しく現時点で知りうる限りの情報を提供してくれます。マツリはもうサイレンに行くことはできませんが、サイレンで見てきた世界が本当に未来の出来事なのであれば、原因を突き止めて防がなければならないと強く思っていました。そして桜子もまたそんなマツリに着いていくと決めていました。
サイレン世界に徘徊する禁人種”タヴー”と渡り合うためには、桜子が使っていた不思議な力、PSI(サイ)を習得しなければなりませんでした。PSIとはいわゆる超能力で、サイレンの大気には眠った脳内のPSIを司る分野を超覚醒させる作用があったのです。サイレンから戻った日にアゲハ達を襲った高熱などはそれによる副作用のようなものでした。そしてここからアゲハ達のPSI修得のための特訓が始まるのです。
天樹院エルモアとエルモア・ウッド
天樹院エルモア(てんじゅいん エルモア)という有名な霊能力者が2008年現代にはいました。老齢な女性ではありますが、このエルモアこそがサイレンの謎に懸賞金5億円を出すといったサイレンブームの火付け役だったのです。未来を予知する幻視のPSI『千年万華鏡(せんねんまんげきょう)』を操るエルモアはいつ頃からか荒廃した未来を見るようになりました。
彼女の夫、古比流(コペル)は他人の心を読むPSIの使い手で、彼はサイレンドリフトでもありました。古比流はエルモアにサイレン世界の映像をテレパシーで伝え、その制裁としてネメシスQに殺されることとなりました。エルモアはそうした経緯からサイレンの謎、世界の崩壊の原因を探っていました。
エルモアは『エルモア・ウッド』と呼ばれる子供達を引き取って育てていました。この『エルモア・ウッド』と呼ばれる子供達は元々の資質でPSIが使用できる子供達で、親に捨てられたり様々事情を持っていました。エルモアは来る日の戦いのために子供達を鍛えていたのです。とあるきっかけでアゲハはこの子供達からPSIを教わることになり、子供達は大層アゲハに懐くことになります。
天戯弥勒の存在
アゲハ達のPSIの先生でもある雹堂影虎(ひょうどう かげとら)が裏の仕事をしている最中に消息がわからなくなってしまいます。それを知ったアゲハ達は当然影虎を探すべく奔走します。しかしこの事件がサイレンの秘密に大きく繋がることになるのです。
影虎はお世話になっているヤクザから金を盗んだ犯人達を追っていました。相手もまたサイキッカーで、関東一のライズ(PSIの一種)使いの影虎なら大丈夫だろうと誰もが持っていた中、影虎は不意を突かれ犯人達に拘束されてしまいます。主犯の犬居という男は容赦なく影虎を拷問にかけます。そこへ居場所を突き止めたアゲハとエルモア・ウッド達が助けにやってきます。
犬居と戦い、影虎を助け出したアゲハ達でしたが、影虎の調べでは犬居には弟なんかいないという事実がわかりました。しかし現場には確かに犬居の弟という犬居三郎という男が存在していました。では犬居に従う愚鈍な弟・犬居三郎とは一体何者だったのでしょうか?素性がバレて正体を明かしたその男は天戯弥勒(あまぎ みろく)、地球崩壊の原因となる男だったのです。
急速に変わりゆく未来
アゲハ達はゲームの回数を重ねていく内に、地球崩壊の謎を解く重大な物を入手します。それは超能力集団・W.I.S.E(ワイズ)と名乗る集団が何か事件を起こすという事が書かれたチラシと、その事件の当日の様子を記録したDVDでした。そのDVDの内容は顔を隠した数人の集団が、破壊の限りを尽くす姿が撮影されており、それを止めるためにエルモア・ウッド達が戦いを挑むも敗れて死んでしまう衝撃的な映像が保存されていました。
しかし、ゲームの回数を重ね、現代でもサイレンのことを調べていく内にこのDVDの中身はどんどんどんどん書き換わっていきます。仮面で顔を隠していた犯人達の顔もわかるようになり、自分達が確実に未来を変えていっていることにアゲハ達は手応えを感じることもありましたが、それでもまだ足りませんでした。エルモア・ウッド達を死なせない未来にするためにアゲハ達は必死に戦い続けます。
未来のエルモア・ウッド達
アゲハ達は4回目のゲームで絶対絶命のピンチを迎えます。そこに現れたのは時を経て大きくなったエルモア・ウッド達だったのです。瀕死のアゲハの目の前に現れたカイルは目の前にいるアゲハが本物であることに歓喜します。そして、アゲハ達が苦戦していた敵をまるで赤子の手をひねるかのように倒してしまうのです。それにはさすがのアゲハも呆然でした。
エルモア・ウッド達は『転生の日』と呼ばれる超能力集団・W.I.S.E(ワイズ)が事件を起こした日にあの場に行かなかったと言います。エルモアの財産等を使って巨大な地下シェルターを作り、そこに人々を連れて避難をしていたのです。我慢して、我慢して、超能力集団・W.I.S.E(ワイズ)に宣戦布告する日を待っていたエルモア・ウッド達の成長して大きくなった背中がアゲハや桜子にはとても頼もしく見えました。
被検体 グリゴリ07号
カイル達に助けられたアゲハ達が傷を癒やしている時、突然ネメシスQが目の前に現れました。ネメシスQは今までゲーム中にアゲハ達の目の前に現れたことはなかったのですが、なんと驚くことに現れたネメシスQはアゲハ達に助けを求めてきたのです。話を聞く限り、ネメシスQを使って連絡をしていきたのはネメシスQを作った者で、アゲハ達にこの凄惨なゲームに強いている張本人だったのです。
アゲハは当然最初は怒りました。しかし、自分を助けなければサイレンに来れなくなるとその者は言います。仕方なくアゲハ達はエルモア・ウッド達の力を借りてネメシスQの言う夢喰島(むくろじま)に行くことになるのですが、そこにはメシスQとその主の抹殺を画策しているネオ天草なる組織が待っていたのです。
ネオ天草を統治する男は一番最初にアゲハからテレホンカーを奪おうとした刑事の1人でした。彼は政府が関与する裏の仕事に携わっていた際にサイレンドリフトとなり、この荒廃した未来を知ったのです。彼は崩壊後の世界で楽に生きるために、サイレン世界で安全な場所を探し、それが終わると自身のPSIで仲間と共にゲームから離脱し、邪魔者になり得る赤いテレホンカードの所有者からカードを奪っていたのです。
彼らとの戦いに勝利したアゲハ達は夢喰島(むくろじま)にて、ネメシスQを作りだした本人と出会います。それは旧科学技術庁と防衛庁が合同で設立した秘密研究機関で、PSIの研究被検体として閉じ込められていた、『グリゴリ07号』と呼ばれる女性でした。アゲハ達はこの『グリゴリ07号』から衝撃の事実を伝えられることとなるのです。
続きは是非コミックスで!
ここまでは『PSYREN』(サイレン)のコミックス1巻~2巻辺りを中心にあらすじをまとめてました。続きが気になる方は是非書店でコミックスをご購入ください。一気読みのほうが面白いと評価が高いので一気読み推奨です。
PSYREN(サイレン)の最終回をネタバレ考察!
それでは打ち切り打ち切りと呼ばれる『PSYREN』(サイレン)ですが、最終回はどのようなあらすじだったのでしょうか?果たして今までのあらすじをぶち壊すような無茶なあらすじだったのでしょうか?ここでは最終回についてネタバレを含めてあらすじをご紹介します。ネタバレを含みますので、まだお読みになっていない方はご注意ください。
最終回のあらすじ
最後の戦いで意識を失ったアゲハは、約半年間病院で眠りにつきます。その間にアゲハは夢の中で未来の皆が無事に生きて幸せになった光景を『グリゴリ07号』に見せられます。そして目を覚ますと病室にはこれまで共に戦ってきた仲間が勢揃いでアゲハの目覚めをまっていたのです。
天戯弥勒は公式では死亡したとされており、世界は新しい未来に向けて歩き始めていました。そして最後にアゲハと桜子が夢喰島(むくろじま)で実験体にされている『グリゴリ07号』を救い、そこで物語は終了となっています。現代でも未来でも皆がハッピーエンドでめでたく終わりを迎るのでした。
ハッピーエンドで大団円!
皆が幸せになるハッピーエンドで物語は終わりましたが、最後が全体的に駆け足だったがゆえに消化不良の内容も多く、そこが気になる読者も多々いらっしゃるようです。しかし総じて物語としてはよくまとめられたなと高評価のあらすじになっています。途中幾度となくハラハラドキドキする展開になりますが、終われば現代でも未来でも皆幸せで気持ちの良い最終回になっています。
PSYREN(サイレン)の打ち切りだった?
打ち切りだったと囁かれる『PSYREN』(サイレン)ですが、それではどのようなあらすじなどから読者は打ち切りではないかと考察しているのでしょうか?ここでは打ち切りについて、本編のあらすじと一緒に考えたいと思います。ネタバレを含みますので、これからお読みになる方はご注意ください。
あっけない幕切れ
物語の中盤あたりから地球を崩壊する原因とされる超能力集団・W.I.S.E(ワイズ)の存在と黒幕である天戯弥勒(あまぎ みろく)という男の存在が明らかになっていきます。アゲハ達は最終的に彼らを止めるために成長を続け、実際に戦う場面もあるのですが、後半に実は天戯弥勒という黒幕の後ろにまた黒幕がいたという急展開になったのです。
結果的に未来ではラスボスと思われていた天戯弥勒やW.I.S.E(ワイズ)のメンバーの命懸けの行動で地球は救われ、現代では何となく改心した風の天戯弥勒がアゲハ達の前から姿を消すことになりました。この急展開や終盤の駆け足具合に違和感を覚え、結局皆仲良くなって本当の黒幕に立ち向かったという、そこだけ聞くと何とも面白さを感じることができないような展開となって幕引きを迎えているのです。
まさかのつぶやき
それでも週間少年ジャンプでコミックス16巻分も連載し、終了を迎えているので打ち切りと言えなくもないのですが、twitterで岩代先生のアシスタントが気になる発言をしていたようです。『予定より早く終わった』というような内容のそのつぶやきに本当はもう少し長期的な連載を考えていた様子が伺え、そのため読者の間ではやはり打ち切りで終了したと言われるようになったのです。
打ち切りでよかったのかも?
『PSYREN』(サイレン)ファンからすれば打ち切りで終わるだなんて悲しい、納得できない、という声も多いですが、中には打ち切りで終わってよかったのかもいう読者もいます。
『PSYREN』(サイレン)の物語のあらすじを見ると、終盤の駆け足がやはり打ち切りを冗長させるものとなっています。ですがこのスピード感で話をまとめたからこそ話をまとめきることができ、このまま長く続けていればただダラダラと連載をするだけでもっとハッキリと打ち切りっぽく終わっていたのではと考察されています。
PSYREN(サイレン)を読んだ人の感想を紹介!
「PSYREN」感想続きの続き>ラストも黒幕倒してからライバルと真の決着、みたいな展開にできたかもだし、ヒロインとの絡みももっと濃密にできたかも……。うーん、14~15巻位から展開が早くなり過ぎた感だから、巻を入れられたんだとは思うけど、もうちょっと続けさせてあげて欲しかった感~ #潮感
— 潮屋@猫又公司 人災2nd 展開中! (@ciogohan) September 3, 2018
『PSYREN』(サイレン)の最後のあらすじがやはり腑に落ちないという方は多いです。これはやはり打ち切りの影響なのでしょうか?終盤の話の展開の早さはやはり打ち切りを連想させる要素になっているようです。
最後のゲーム始まってからが結構な駆け足やったから、毎週読んでた当時は展開のめまぐるしさに着いて行きづらかったけど、コミックスで纏めて読むとホント面白いのなPSYREN……(感想)
— あまら避難用 (@JtazQu3) April 8, 2018
ここにも終盤置いてけぼりをくらったと思われる読者様がいます。打ち切りを思わせるあらすじの駆け足での展開に当時読者の中ではついていけない様子の方も多数見られました。しかしこの方の仰るようにコミックスなどで一気に読むと面白さがグッと伝わるのかもしれません。
真面目にPSYRENの何がダメで打ち切られたのか教えてほしい
— のはる (@tktk_noharu_tk) December 27, 2017
面白い以外の感想が出ないんだが…
こちらは『PSYREN』(サイレン)の連載終了に納得がいかない様子の読者様です。このように『PSYREN』(サイレン)という漫画が何故打ち切りになったのかの説明を求める声も多数挙げられます。
『PSYREN』(サイレン)の感想まとめ
『PSYREN』(サイレン)は話のあらすじもしっかりしており、やはり総評としては面白いという評価が多いです。特にコミックスで一気に読むと面白さがよくわかり、逆に週刊で連載していた時はやはり何か足りない、もったいないという気持ちになる方が多かったようです。コミックスは現在当然全て発売を終えておりますので、これを機にコミックスを揃えてみるのもいいかもしれません。
PSYREN(サイレン)の漫画あらすじまとめ!
いかがでしたか?今回は週刊少年ジャンプで連載していた『PSYREN』(サイレン)のあらすじや、打ち切りに至る考察をまとめました。コミックスは16巻と決して短くはないですが、多彩な能力も登場したサイキックアクションは見応え抜群と評判です。またその能力の名前についても厨二っぽさがすごくてカッコイイと高評価です。この機会に興味を持たれた方は是非ご覧になってください。