2018年10月18日公開
2018年10月18日更新
あらしのよるにの絵本シリーズ作品一覧!映画版のあらすじもネタバレ紹介
読者の感動を呼び大きな話題となった「あらしのよるに」の絵本シリーズ!この記事では、そんなあらしのよるにの絵本シリーズのあらすじを一覧で紹介していきます。さらに、2005年に松井ギサブロー監督によってアニメ映画化された「あらしのよるに」のあらすじも結末までネタバレ紹介していきます。また、「あらしのよるに」のアニメ映画版を観た人のネタバレ感想についても紹介します。
目次
あらしのよるにのあらすじが気になる!
読者の感動を呼び大きな話題となった「あらしのよるに」の絵本シリーズ!「あらしのよるに」は、原作者である木村祐一が1994年に出版した絵本で、今なお多くの人々に愛されている絵本シリーズです。この記事では、そんなあらしのよるにの絵本シリーズのあらすじを一覧で紹介していきます。
さらに、2005年に松井ギサブロー監督によってアニメ映画化された「あらしのよるに」のあらすじも結末までネタバレ紹介していきます。「あらしのよるに」のアニメ映画版は、ガブ役を中村獅童さん、メイ役を成宮寛貴さんが声優を務めたことで話題になりました。そして、記事の最後では「あらしのよるに」のアニメ映画版を観た人の感想についても紹介します。
あらしのよるにの絵本シリーズ作品一覧!
まずは、あらしのよるにの絵本シリーズのあらすじを一覧でネタバレ紹介していきます。種族を越えた友情とは?感動の絵本シリーズを紹介していきます!
あらしのよるに
あらしのよるにの絵本シリーズ記念すべき第一作目「あらしのよるに」のあらすじを紹介します。嵐の夜に、ヤギのメイはやっとの思いで小さな山小屋にたどり着き、そこで一晩嵐が過ぎ去るのを待つことにします。すると、そこに同じように雨宿りをするためにオオカミのガブがやって来ます。しかし、小屋の中は真っ暗で、しかもお互い風邪を引いていたため匂いもわかりませんでした。
そのため、メイもガブもお互いの正体に気づくことなく楽しくお話をします。本来「食べる側」と「食べられる側」という絶対に交わることのない二人が不思議なことに心を通わせていきます。第一印象だけで相手を判断し偏見を持たなければ、この二人のように仲良くなることもできるという希望を与えてくれると「あらしのよるに」の絵本第一作目は話題になりました。
あるはれたひに
あらしのよるにの絵本シリーズ第二作目「あるはれたひに」のあらすじを紹介します。ある晴れた日に、ヤギのメイとオオカミのガブはそれぞれお弁当を持ってピクニックに出かけます。しかし、ガブは持ってきたお弁当を谷底に落としてしまいます。元々大食いのガブはお昼の時間帯にお弁当が食べられなくなり、空腹に耐えられなくなります。目の前には美味しそうな友達がいて、ガブにとってはある意味地獄です。
このように「あるはれたひに」は友達と楽しい時間を過ごしたいという思いと、柔らかそうなお肉(メイ)を食べてしまいたいという気持ちがせめぎ合うガブの葛藤が見どころとなっています。ガブの葛藤は読んでいて面白い反面、あまりの健気さに胸が苦しくなると話題になっています。
くものきれまに
あらしのよるにの絵本シリーズ第三作目「くものきれまに」のあらすじを紹介します。雲の切れ間に太陽が見え隠れする日、ヤギのメイとオオカミのガブは会う約束をしていました。メイはウキウキしながら出かけますが、メイを心配していたヤギのタプもついてきてしまいます。メイは何とかガブとタプが鉢合わせしないようにしますが、結局その努力も虚しくガブとタプは鉢合わせしてしまいます。
タプは当然オオカミであるガブに怯えて逃げます。この一件で、ヤギ側のもっともらしい反応を実感したガブはヤギのメイとこれからも友達でいられるのか不安になります。やはりオオカミである自分とヤギのメイが一緒にいるのは無理なのかもしれない、一緒にいることでメイに迷惑がかかるかもしれないと悩むガブに、メイは「大丈夫」だと力強く言います。少し暗雲立ち込める「くものきれまに」のあらすじでした。
きりのなかで
あらしのよるにの絵本シリーズ第四作目「きりのなかで」のあらすじを紹介します。ヤギのメイとオオカミのガブは、今度はある丘で待ち合わせをします。しかし、約束の日は霧が濃く見通しの悪い日でした。実は、待ち合わせ場所の丘はよくオオカミが出現する場所で、ヤギのメイにとっては危険極まりない場所でした。しかし、メイはガブに会いたい一心でやっとの思いでその待ち合わせ場所へと向かいます。
しかし、メイは途中でガブ以外のオオカミたちに見つかってしまいます。一方、ガブはオオカミの群れの中では順位の低いオオカミで、ガブは自分より順位の高いオオカミに逆らうことができません。それでも、ガブはなんとかメイを他のオオカミから逃がそうとあの手この手を使って頑張ります。「きりのなかで」は、メイがオオカミ側の事情を知りますが、それでもお互い友達で在り続けたいという思いが溢れるお話となっています。
どしゃぶりのひに
あらしのよるにの絵本シリーズ第五作目「どしゃぶりのひに」のあらすじを紹介します。このお話では、ついにガブとメイの種族を超えた友情がそれぞれの群れにバレてしまいます。メイとガブは、二人ともそれぞれ相手の情報を探ってくるように言われ、重たい気持ちを引きずりながら二人はお互いに会いにいきます。そして、ついに二人はお互いの仲間を捨てて二人だけで生きていこうと決意するのです。
群れを抜けたメイとガブは、二人だけで安心して暮らせる地を求めて歩き始めます。一緒に生まれ育った仲間や土地を捨ててまで、二人一緒にいたいという思いは読んでいてとても切なくなると話題になっています。
ふぶきのあした
あらしのよるにの絵本シリーズ第六作目「ふぶきのあした」のあらすじを紹介します。群れを抜けたメイとガブは、安住の地を求めて山を越えようとします。あの山を越えれば、きっと二人で安心して暮らせる緑の大地があることを信じて。しかし、山の頂上まで行くとそこは草も生えず動物もいない不毛の地でした。さらには、激しく吹雪くようになります。
寒さに耐えきれなくなったメイは、ガブに「自分を食べてほしい」と頼み込みます。二人一緒に死んでしまうよりも、ガブが生きていればいつまでも心は一緒にいられるとメイは考えていたのでした。しかし、ガブは大事な友達を食べることなんて絶対にできません。結局ガブはメイを食べることはなく、その後雪崩に巻き込まれ二人は離れ離れになってしまいます。
まんげつのよるに
あらしのよるにの絵本シリーズ最終作「まんげつのよるに」のあらすじを紹介します。メイはなんとか山を越えた先の緑の大地を見つけます。しかし、メイの隣にガブの姿はありません。それでもメイは、ガブもきっと緑の大地にやってくると信じて待ち続けます。そして、ついにガブがメイの前に現れます。しかし、やっと会えたと思ったガブは壮絶な体験の末にメイの記憶を失っていたのでした。
メイのことを覚えていないガブは、メイを襲います。そして、満月の夜にメイを食べるのだと言います。メイはそんなガブに何度も話しかけます。しかし、ガブは「うるさい」と答えまるで話になりません。メイは半ば諦めて「こんなことなら嵐の夜に出会わなければよかった」と呟きます。すると、ガブは「嵐の夜に」という言葉に何か引っかかりを感じ、全てを思い出したのでした。
あらしのよるにのアニメ映画版のあらすじをネタバレ!
ここからはあらしのよるにのアニメ映画版のあらすじについてネタバレ紹介していきます。基本的なストーリーは絵本のあらすじと同じですが、映画と絵本との違いを踏まえながらネタバレ紹介していきます。
幼いメイの悲劇
あらしのよるにの映画版は、幼い頃のヤギのメイの悲劇から始まります。幼いメイは、母親と一緒に草原の草を食べていました。そこへオオカミの群れがやってきます。メイの母親は必死に抵抗してなんとかメイだけを逃がすことに成功しオオカミの片耳を食いちぎりますが、メイの母親はオオカミに食べられてしまいます。メイは泣きながらオオカミの群れから逃げ帰ったのでした。
あらしのよるに
成長したヤギのメイは、ある嵐の夜に山小屋へと避難します。そして、同じようにオオカミのガブもその山小屋に避難してきました。暗闇の中、二人はお互いの正体に気づかないまま挨拶をし、おしゃべりをします。そして、意気投合し「あらしのよるに」を合言葉にして翌日またここで会う約束を交わします。
種族を越えた二人の友情
再会した二人はお互いの意外な正体に驚きますが、それでも二人は「秘密の友だち」として種族を越えた友情を育んでいくのです。しかし、二人の秘密の関係は長くは続きませんでした。ほどなくして、お互いの群れに二人の関係がバレてしまいます。それぞれの群れは、二人に相手の情報を探ってくるようにと命令を下します。メイとガブはお互いに重い気持ちを抱えながら会います。
緑の森を目指して
友達を騙すことに耐えられなかった二人はそれぞれ生まれ育った仲間と土地を捨てて、二人だけで生きていくことを決意します。メイとガブは、二人だけで安心して暮らすことのできる「緑の森」が雪山を越えた先にあるという噂を聞き、その「緑の森」を目指して出発します。一方、オオカミの群れのリーダーは怒り狂い、裏切り者のガブを捕らえるために追跡を開始します。
道中、ガブはメイに気を遣って夜中に狩りをしていました。そのことに対してメイは気分を害してしまい、二人は喧嘩をしてしまいます。しかし、すぐに二人はお互い相手を想っての行動だったことを知り、さらに強い友情で結ばれるようになります。一方、ガブの追手であるオオカミの群れはもうすぐそこまで迫ってきていました。早く逃げなければ追いつかれる状況の中、メイは寒さで衰弱してしまい自分はもう歩くことができないと悟ります。
メイはガブに「自分を食べて逃げて」と懇願します。ガブはその申し出を頑なに拒みますが、一歩も引かないメイを見てその頼みを受け入れようとします。しかし、その瞬間ついに追手のオオカミが二人のすぐ傍まで迫ります。ガブはとっさに自分を囮にしてメイを逃がそうとします。しかし、ちょうどその時雪崩が起きてガブと追手のオオカミたちはその雪崩に巻き込まれてしまいました。こうして、メイとガブは離れ離れになってしまったのです。
あらしのよるにのアニメ映画版の結末をネタバレ!
雪山で離れ離れになってしまったメイとガブ…。二人は無事に再会することはできるのでしょうか?ここでは、あらしのよるにのアニメ映画版の結末についてネタバレ紹介していきます。
奇跡の再会
あれから時は過ぎ、春になっていました。メイは、あれから山を越えた先にある草原に辿り着きました。しかし、メイの隣にガブの姿はありません。それでもメイは、きっといつかまたガブに会えると信じてガブを待ち続けていました。そして、そんなある日メイはガブと再会を果たします。喜ぶメイでしたが、なんとガブは雪崩のショックでメイとの記憶を全て失っていたのです。
記憶喪失のガブは、メイを餌として食べようとします。メイは、そんなガブに対しショックを隠しきれず「あらしのよるに出会わなければ」と言います。そして、その瞬間ガブの動きがピタリと止まりました。ガブはメイの言った「あらしのよるに」という合言葉によってメイとの思い出を全て思い出したのでした。
あらしのよるにのアニメ映画版を観た感想を紹介!
確かに映画なんだけど、ずっと絵本の読み聞かせをされているような不思議な感覚。種別を超えた友情に感動した。まっさらで、純粋で、本当に綺麗な友情。こんなの子供向けだろ〜と思って舐めてたけど、しっかり泣ける展開だった。
では、最後にあらしのよるにのアニメ映画版を観た人の感想や評価について紹介していきます。あらしのよるにの映画版(絵本シリーズでも)多かった感想はやはり「感動した」というものでした。種族を越えてお互いの命を書けた友情に対して、多くの人がその結末に涙したようです。また、あらしのよるにのアニメ映画版は絵本の読み聞かせを聞いているような不思議な感覚だったという感想もみられました。
恋人で描いても成立する話だろーけど、友達のほーが良かったんかなー?ラブストーリにするよか、友情をテーマに描きたかったんかなー。
また、あらしのよるにのアニメ映画版の感想として「メイの性別」に関する疑問や感想も多くみられました。実は、あらしのよるにの原作やアニメ映画版ではメイは「性別不明」だとされています。それは、原作者の意向であえて読者にメイの性別を想像してもらおうというものでした。アニメ映画もそれに倣ってあえてメイの性別は不明だとしています。ただ、メイの声優が男性だったためオスだと思っている人が多いようです。
楽しいに可愛いし面白いし、でもおぞましい印象的なシーンもあり感動的なシーンもあり、映画のメッセージ性からも大人も子供も入り込める素晴らしいアニメ映画だと思います。
また、あらしのよるにのアニメ映画は可愛くて面白いシーンもありながら、映画としてのメッセージ性も確かにあり感動を呼ぶと話題になっています。あらしのよるには子供向けとして作られてはいますが、大人も子供も楽しめる素晴らしいアニメ映画だと思うという感想も多くみられました。ぜひ親子で子供と一緒になって涙を流しながら観てみてください。
あらしのよるにの絵本シリーズ作品一覧まとめ!
ここまで、あらしのよるにの絵本シリーズ作品のあらすじを一覧で紹介し、あらしのよるにのアニメ映画版のあらすじから結末まで一気に紹介してきました。この記事を読んで、あらしのよるにの絵本シリーズやアニメ映画版の魅力について知っていただけたでしょうか?もし、まだ絵本や映画をみたことがなく興味を持っていただけたのなら、ぜひ見てみてください。二人の感動の結末をあなたの目で見届けていきましょう。