失恋ショコラティエの結末は？原作漫画の最終巻あらすじとネタバレ感想

松本潤さんが主演でフジテレビの「月9」でドラマ化された「失恋ショコラティエ」の原作は全9巻で完結しています。ドラマの結末と原作漫画の結末は一緒なのでしょうか？ドラマのみで原作漫画を読んでいない人にとって失恋ショコラティエの原作漫画の結末は気になるのではないでしょうか？失恋ショコラティエの原作漫画のあらすじと一緒に結末も紹介します。

失恋ショコラティエは水城せとな先生原作の少女漫画です。第36回講談社漫画賞「少女部門」受賞、第2回ananマンガ大賞大賞を受賞しています。失恋ショコラティエ7巻が刊行した時点で累計発行部数が250万部を突破しています。2014年1月には松本潤さん主演でドラマ化もされました。更に2014年1月に三越伊勢丹で開催されたチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ 2014」とコラボしました。

失恋ショコラティエの中に登場する「ショコ・ラ・ヴィ」のチョコレートを再現したボックスが販売されました。『失恋ショコラティエ「チョコレートコレクション」』は6種類のチョコを1箱に集めたもので、失恋ショコラティエ原作のイラスト付きでチョコを解説していました。テレビドラマと同時期に販売されましたが、このコラボレーション企画はテレビドラマとは無関係でした。

失恋ショコラティエのドラマは主演がジャニーズ事務所に所属している嵐の松本潤さんという事もあり、とても注目されていました。ドラマの平均視聴率は12.3％でした。第17回日刊スポーツ・ドラマグランプリで作品賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞の4冠を獲得し、第80回ザ・テレビジョンドラマアカデミー賞で主演男優賞、助演女優賞、ドラマソング賞、監督賞、作品賞で2位を獲得するなど、人気作となりました。

小動爽太（こゆるぎそうた）は失恋ショコラティエの主人公です。実家はケーキ屋で、高校を卒業後は勢か学校に進学しています。高校時代、先輩のサエコに一目惚れをして以降、一途に想い続けています。サエコに振られた後も彼女を振り向かせる為にフランスへ修行に行き、自分の店を開きました。結婚していてもサエコへの気持ちは変わらず、彼女を振り向かせる為に「悪い男」になる決心をします。

高橋紗絵子（たかはしさえこ）は失恋ショコラティエの主人公、爽太の片思いの相手で、現在は結婚しており、吉岡姓です。チョコレートが大好きで、色々なお店を食べ歩いています。高校時代からモテており、イケメンをとっかえひっかえしていました。当時の彼氏と不仲だった際、爽太に告白されOKしたものの、彼氏とのよりが戻ると爽太を振ってしまいました。幸せな結婚をしましたが、不自由な生活に不満を募らせています。

加藤えれな（かとうえれな）はRICDORの宣伝をしているモデルで、名前も知らないドラマーに片思いをしています。爽太のセックスフレンドで、チョコレートの貴公子の誕生パーティーで知り合った爽太とお互いの片思いを語る内に肉体関係を結びました。お互いに合意の上でのセックスフレンドです。

吉岡幸彦（よしおかゆきひこ）は爽太が片思いをしている紗絵子の夫です。大手出版社のグルメ雑誌「グルメシーカー」の副編集長で、食通の吉岡は爽太のショコラティエとしての実力を評価しています。真面目で優しい旦那を演じていますが、本当はバツイチのDV男です。妻の紗絵子を肉体的、精神的に追い詰めていきます。

オリヴィエ・トレルイエは有名老舗「パティスリー・トレルイエ」のオーナーの四男です。フランス人で漫画、アニメが好きなオタクです。現在は「ショコラヴィ」の従業員で、爽太の妹のまつりに片思いをしています。爽太とは親友で、家族ぐるみでの付き合いがあります。友達と刃傷沙汰になったまつりにプロポーズして結婚しました。

井上薫子（いのうえかおるこ）は爽太の実家のケーキ屋で働いていた従業員です。「ショコラヴィ」オープンの際、商品のアイディアや販売戦略を練った人物であり、爽太に片思いをしています。オリヴィエだけがこの事実を知っています。爽太がえれなとセックスフレンドという関係になったり、紗絵子が店に押しかけて来た時には嫉妬していましたが、最後は爽太の背中を押してえれなとの関係修復を手助けしました。

小動まつり（こゆるぎまつり）は爽太の妹で大学生です。時間がある時にお店の手伝いをしてくれています。ゲームが好きで、オタクのオリヴィエと話があいます。兄の爽太にとってはガサツな妹ですが、素直で明るい人です。しかし、友達の彼氏と交際しており、三角関係の末、友達に知られてしまい、カッターで切りつけられて消えない傷が残ってしまいます。オリヴィエに丸め込まれる形で結婚する事になりました。

小動爽太は片思いをしていた先輩紗絵子に告白しますが、二股をかけられていました。紗絵子が元カレとよりを戻してしまい、失恋したショックでフランスへ行き、有名なチョコレートのお店で5年間修業をします。日本に帰国した爽太はチョコレート王子として話題を呼び、その事がきっかけで紗絵子に再会しますが、彼女は既に結婚が決まっていました。諦めきれない爽太は彼女を振り向かせる為に「悪い男」になる事を誓います。

失恋ショコラティエのドラマから原作漫画を読んだ人の中には紗絵子へのイメージが違うという声がありました。原作の中で爽太は紗絵子を「妖精さん」と評していますが、薫子から言わせると「めちゃくちゃフツー」という評価です。ドラマで紗絵子を演じた石原さとみさんは衣装も化粧もとても可愛らしく、感想の中でも可愛いという声がとても目立っていたので、ドラマを観た後で漫画を読むとギャップを感じる人もいるでしょう。

お店が軌道に乗り始めますが、ライバル店が登場します。片思い中の紗絵子もそのお店にご満悦です。紗絵子との駆け引きで、彼女に聞こえるように出会いが欲しいと言いますが、友達を紹介すると言われてしまい、爽太はショックを受けます。爽太の周囲でも、爽太に想いを寄せる薫子や友達の彼氏と交際している妹のまつり、まつりに片思いをするオリヴィエ、更に爽太と肉体関係を結ぶえれなが登場しました。

失恋ショコラティエは人間関係がとても複雑です。原作者の水城先生特有の心理描写が好きという読者が多くいます。水城先生の描く登場人物達の心理描写に心惹かれる読者がいる一方で、ドロドロしすぎててちょっとという感想を持つ人もいました。全体的に2巻まで読んでみてとても面白いという感想が一定数ありました。

今まであまり出ることのなかった紗絵子の私生活が徐々に明らかになり、彼女が結婚生活に不満を持っている事がわかります。紗絵子の気持ちは少しずつ爽太へ向かっていました。爽太に想いを寄せる薫子は爽太とえれなの片思い同士だからと割り切って肉体関係を結んでいる姿にやきもきしています。そんな彼女の前にライバル店の店員関谷が現れ、飲みに誘われました。

爽太に片思いをしている薫子はとてもわかりやすく嫉妬心を露わにします。読者にとって薫子が一番わかりやすいキャラクターと言えるでしょう。爽太と紗絵子のすれ違いについてそのまま読むのが正解なのか、裏を読んだ方がいいのか、水城先生の描く二人の描写に悩みながら読む読者がいました。

人妻になった紗絵子を一途に想い続けている爽太は振り向かせようと悪い男を演じて彼女の気を引こうとします。爽太は相変わらずえれなとの肉体関係を続けていますが、悪い男を演じた効果が出たのか紗絵子とのデートにこぎつけました。紗絵子も外で仕事をしたい、旦那に不満があるなど、日常が明らかになってきました。爽太の周囲でも恋愛模様に変化がみられてきて、みんなが悩みを抱えています。

周囲から羨ましがられる結婚をした紗絵子でしたが、夫との結婚生活に不満を持っていました。ただ、不満を持っている事を悟られないように演じる姿に背筋を冷やして何回も読んでしまう読者もいました。

今まで何を考えているかわからなかった紗絵子の気持ちや考えが見始めてきた事で面白くなってきたという感想を持つ読者もいました。

紗絵子は夫との関係がうまくいっていませんでした。爽太のセックスフレンドのえれなは片思いをしていましたが、失恋してしまい、彼女を見た爽太も紗絵子との事にけじめをつけてえれなに向き合う決意を固めます。

爽太に想いを寄せる薫子はえれなとの関係について悪く言ってしまい、爽太を怒らせてしまいました。爽太はえれなと向かい合う為に紗絵子にきちんと振られる事を決めます。

失恋ショコラティエ5巻では物語が大きく動きます。爽太とセックスフレンドという関係だったえれなが失恋してしまったのです。同じように紗絵子に片思いをしていた爽太ですが、えれなの失恋した姿を見て、紗絵子との関係にケリをつけてえれなと向かい合う事を決意する巻です。5巻を読んで涙が止まらなかったという読者が多くいました。

バレンタインデーの日、爽太は紗絵子が好きなチョコレートの詰め合わせを持って今までの想いを告白しました。爽太は紗絵子に振られてからえれなと向き合うつもりでいましたが、旦那との事で悩み、心を閉ざしていた紗絵子は爽太への想いを抑えきれなくなってしまい、涙を流しました。爽太は驚きながら紗絵子にキスをします。ホワイトデーの日、えれなと約束していた爽太の前に家出をした紗絵子が現れました。

失恋ショコラティエ6巻では爽太と紗絵子の関係に大きな動きがみられました。爽太にもらったチョコレートを夫が食べてしまい、紗絵子はとうとう荷物をまとめて家を出てしまいました。爽太は紗絵子にきちんと振られる事でえれなと向かい合うつもりでいたのに、バレンタインデーに紗絵子に告白すると泣かれてしまいました。思わずキスしてしまった爽太と紗絵子の関係に大きな変化が訪れ、読者をハラハラさせます。

家出をしてきた紗絵子は行く宛てがなく、爽太を頼ってきました。爽太は繁忙期に自分が使う宿泊スペースを紗絵子に提供します。爽太はえれなの元へ行こうとしますが、携帯を落とした事に気付きます。紗絵子のいる所に戻るとバスタオル一枚で出てきた紗絵子の手に爽太の携帯が握られていました。抱き着いてきた紗絵子を爽太は受け入れてしまいます。爽太は遂に紗絵子と肉体関係を結んでしまいました。

夫との関係に疲れてしまった紗絵子は爽太を頼りに逃げてきました。紗絵子への想いにケリをつけようとしていた爽太でしたが、紗絵子を見捨てることが出来ず、店の繁忙期の時に使う宿泊スペースを提供しました。その後、爽太と紗絵子は肉体関係を結んでしまいます。紗絵子はお店で薫子と恋愛について話しますが、薫子と紗絵子の捉え方の違いが読者にとって新鮮だったり、おもしろいという感想がありました。

紗絵子と結ばれても彼女の本心がわからず、爽太は苦悩します。紗絵子は爽太の気持ちを知っているので、彼に甘えっぱなしです。産婦人科に行った紗絵子は妊娠している事がわかりました。妊娠していた紗絵子は夫の元に戻る事を決めます。爽太は家に帰っていく紗絵子を引き留めることも、自分の気持ちを伝える事も出来ず、打ちひしがれてしまいました。

爽太の元に転がり込んできた紗絵子と肉体関係を結んでも、彼女の本心がわからず、爽太は悩みました。紗絵子と話をしようとすると、彼女は「家に帰る」と爽太に言ったのです。爽太の元にやってきた紗絵子はあっさりと夫の元へ戻ると言い、引き留めることが出来なかった爽太は打ちひしがれます。本当にあっさりと終わりを迎えてしまった二人の終わりに面食らう読者もいました。

紗絵子が夫の元に戻ってしまい、爽太は仕事に打ち込んでいました。紗絵子は妊娠した事を夫に報告し、あなたが変わるか離婚するかしてと告げました。長期戦を覚悟しながら夫との関係を変えていこうとしていました。薫子は引きこもる爽太を連れ出し、背中を押しました。薫子の助言を受けて爽太はえれなに会いに行きました。爽太は紗絵子との事を全て話し、えれなとの新しい未来に生きる事になります。

失恋ショコラティエの9巻で友人の彼氏と交際していた事が知られてしまい、カッターで切りつけられてしまったまつりは消えない傷が残ってしまいます。今まで流されて人を傷つけてしまっていたまつりは自分自身を責めます。まつりが切りつけられてしまった事を知ったオリヴィエは駆けつけると彼女にプロポーズをしました。まつりにプロポーズをするシーンにときめいた読者がいました。

爽太の元へ逃げ込んだ紗絵子ですが、妊娠している事が発覚し、夫の元へ帰ると爽太に告げました。爽太と不倫しながら、母親として頑張ろうと紗絵子は考えていたのです。夫の元へ戻った紗絵子は妊娠している事を告げ、夫に変わるか、離婚するかどっちかにしてと選択を迫ります。紗絵子は祖母の家にいたと話し、フレンチトーストが一番おいしかったと答えました。

夫はおばあちゃんお洒落だなと笑いましたが、フレンチトーストは爽太が作った朝食でした。紗絵子は爽太が作った朝食に思い入れを持っていたのです。子供がいなかったら、爽太からもっと強く言われていたら、紗絵子と爽太には違った未来があったのでしょう。このシーンで紗絵子が爽太を利用していたわけではなく、きちんと好きだったのかもしれないと読者に思わせる描写でした。

紗絵子があっさり夫の元へ帰ってしまい、爽太はショコラティエの仕事に打ち込んでいました。薫子は爽太を外へ連れ出し、えれなの所へ会いに行くよう背中を押します。紗絵子との事にケリをつけた爽太は薫子に背中を押されてえれなに会いに行きました。えれなに謝る爽太は紗絵子が店の二階に住んでいた事、夫の元へ帰った事、爽太も引き止めなかった事を打ち明けます。

もう終わったという爽太にえれなは全部話せないなら帰ってと告げました。大事なことも話せないならあたしなんていらないじゃんというえれなは今ここで全部話すか、出来ないなら二度と現れないでと爽太に二択を迫りました。

爽太は全部話すと言って、二人は一から新しい関係を築く事になりました。爽太の情けない姿やみっともない姿を知っているえれなを大事にしていく道を選んだのです。

友達の彼氏と付き合っていたまつりはその事が友達に知られてしまい、カッターで切りかかられてしまいました。オリヴィエはまつりの元へ急ぎます。無自覚に人を傷つけてきた自分へのバツが下されたと責めるまつりにオリヴィエはプロポーズしました。

まつりはプロポーズを断りますが、オリヴィエに言いくるめられてしまい、まつりの卒業と同時に結婚式が執り行われる事になりました。

失恋ショコラティエの原作漫画を読んでいたファンからすると、ドラマの最終回に少し納得のいかない人もいます。失恋ショコラティエのマンガとドラマとでは最終回が違います。原作漫画の最終回もよかったという声がある一方で、紗絵子は爽太と不倫をしていました。その件があっさりと片付いてしまった事を不満に思う人もいれば、爽太と一緒にならないんだ残念という感想もありました。

失恋ショコラティエの原作漫画9巻を手にした読者は最後まで追いかけていた作品に満足している感想も一定数ありました。読者の想像していない展開もありつつ、最後は納得のいく展開で終了した事に満足している人が多くいます。漫画の最終回について賛否両論はあるものの、多くの読者がいる以上、全ての人が納得する終わり方というのは難しいでしょう。しかし、面白いと思い、先生を労う言葉がネット上にはたくさんありました。

失恋ショコラティエと言えば、おいしいチョコレートがいくつも登場します。登場人物達の恋愛にひやひやドキドキしながら、作中に登場するチョコレートに心を躍らせる読者は多くいたでしょう。ドラマ化した年にドラマ化とは無関係に失恋ショコラティエとコラボしたチョコレートが販売され、多くのファンを喜ばせました。ドラマと原作漫画で最終回の内容が違いますが、ドラマより漫画の方がよかったという意見が目立ちました。

失恋ショコラティエのドラマと原作漫画では終わり方が違います。ドラマだけを観ている人の中にはドラマの最終回でもよかったという声もありますが、原作漫画を読んだ人からすると、ドラマ版の最終回も原作漫画通りにしてほしかったという声が多くありました。やはり、原作ファンからするとドラマの最終回のオリジナルには納得できない読者も一定数いるようです。

紗絵子の妊娠が発覚しましたが、読者の中には紗絵子のお腹の子供が夫ではなく、爽太なのでは？と疑う人もいたでしょう。紗絵子のお腹に宿った子供は夫の子供なのか、爽太の子供なのか、最後まで気にしていた読者は一定数いました。DV夫の元へ帰っても子供にもDVを働くかもしれないと心配していた読者は離婚して爽太と一緒に子育てしてもよかったのでは？と考える読者も少なからずいました。

失恋ショコラティエの原作漫画の結末やあらすじなどを紹介しました。失恋ショコラティエは松本潤さんが主演でドラマ化された事でとても注目された作品です。石原さとみの衣装や化粧の可愛さに同性異性を問わず、大人気でした。

失恋ショコラティエの原作の結末と失恋ショコラティエのドラマの結末が違うのか気になった人もいるでしょう。失恋ショコラティエのドラマしか観ていない人は原作漫画も読んでみましょう。