2018年10月14日公開
2018年10月14日更新
トモダチゲームをネタバレ紹介!漫画のあらすじ・内容やゲームの謎を考察
皆が協力すれば簡単にクリアできるはずなのに、お金が絡むとどうして人は協力できないのか。そんな「お金と友情」をテーマにしたのが漫画トモダチゲームです。その世界観から人気を集め、ドラマ化映画化などのメディアミックス展開が行われています。今回はトモダチゲームのあらすじをネタバレありで紹介しつつ、作中行われる協力すれば簡単にクリアできるのにクリアできないゲームの謎などをネタバレありで考察していきます。
目次
トモダチゲームをネタバレ紹介!漫画のあらすじやゲームの謎も考察
2014年より講談社が発行する別冊少年マガジンで連載されているのが「お金と友情」をテーマにしたゲーム系漫画、トモダチゲームです。全員が協力さえできれば簡単にクリアできるはずなのにクリアできないゲームの中で行われる、駆け引き。裏切り、共謀、暴力などあらゆる物を駆使していくのが読みどころで高い人気を集める事になりました。
その世界観もあって、2017年にはドラマ化、映画化が発表されるなどのメディアミックス展開もされています。今回は漫画トモダチゲームのあらすじをネタバレありで紹介しつつ、トモダチゲーム作中で行われるゲームについてもネタバレありで考察していきます。
トモダチゲームとは?
出典: http://25news.jp
初めに漫画のトモダチゲームの概要的な部分を紹介していきます。トモダチゲームは、2014年、講談社が発行する漫画雑誌、別冊月刊マガジンで連載している漫画です。
作者について
トモダチゲームは最近増えている、原作と作画をそれぞれ別の人が務める形で連載が行われています。原作・原案者が山口ミコトさん、作画を行っているのが佐藤友生さんです。
山口ミコトさんは、2005年に「千里と万里」で第30回ジャンプ十二傑新人漫画賞で最終候補、2006年に「運命の最前線」で月間少年ガンガンの月例マンガ賞新G1ガンガン杯8月期奨励賞の受賞を経て、2008年に「死神様に最期のお願いを」で読切から連載を勝ち取り連載デビューしました。2012年からはネーム原作を担当するようになり、トモダチゲームもその形式で描かれています。
一方で作画を務める佐藤友生さんは、2001年に第66回週刊少年マガジン新人漫画賞に入選し「マガジンFRESH」にて「淘汰ーThe Death」で漫画家デビューを果たすと、2007年には週刊少年マガジンで「妖怪のお医者さん」でブレイクしました。以降、自ら原作も務める単独作と、トモダチゲームのように他に原作者がいる作品どちらも手掛けるようになります。作画担当はトモダチゲームで2作目になります。
キャラクター紹介
トモダチゲームは基本的にゲームをしている5人を中心に描写されますが、ゲーム系の作品では珍しく、運営側の人物も少数ですが比較的序盤から登場しています。紹介するのはあらすじの中での分類上「Cグループ」と呼ばれる主人公が所属するグループです。
漫画トモダチゲームの主人公、片切友一は貧乏ながらも地道に稼いで努力する苦学生のような形で描かれていきますが、その本質は卑劣で、ゲームをクリアする為なら外道と言われる事も躊躇わずに行うキャラクターです。作中では過去に3人もの人を殺した事が分かっていたりしますがもちろん普段はその事を隠しており、4人の友人と仲良くするごく普通の男子高校生でした。
そんな友一と仲良くする4人は、学年トップの成績を持つ秀才「美笠天智」刑事の父を持ちクラスでは副委員長を務める「沢良宜志法」政治家の父を持つムードメーカー「四部誠」大人しくて巨乳の「心木ゆとり」で、友一はこの4人と共にトモダチゲーム運営側から「Cグループ」と呼ばれるトモダチゲームに参加する事になります。
ネタバレすると4人の友人もそれぞれに秘めている事があり、天智は実は1つ年上である事、志法はかつて整形した事と天智と付き合っていた事がある事、誠は父の汚職、ゆとりは中学時代にいじめから逃れる為に援助交際していた事などがあらすじの中で行われたゲームの結果により暴露されています。
トモダチゲーム漫画のあらすじをネタバレ!
ここからはトモダチゲームの原作である漫画版のあらすじをネタバレありでゲームが始まるまでの導入部分を紹介していきます。
金より友達
主人公友一は幼い頃、母から「金より友達」だと教わり、それを忠実に守る高校生でした。そして信用できると言える4人の友人を手にする事になります。それが上記でもネタバレしたCグループとなる4人で、友一は貧乏ながらもなんとか日常生活を送っていました。
盗まれた修学旅行費
ある日、友一のクラスで集金していた修学旅行費が盗まれるという事件が発生します。理由は分からないままでしたが、その日、友一達5人は、突如拉致され謎の場所で行われる「トモダチゲーム」に参加させられる事になります。そして消えた修学旅行費はこのトモダチゲームへの参加費として支払われた事、5人のうち誰かがが2000万円もの借金をしている事が知らされてしまいます。
トモダチゲームはその2000万の借金を5人分割して1人400万の借金とし、ゲームをクリアする度に借金の増減が行われるというゲームです。そのゲーム自体は5人が皆協力出来さえすればクリアできる簡単な物で、友情を信じる友一は「お金への恐怖」で戸惑いながらもゲームへの参加を決意します。そうしてトモダチゲームに参加する事になるのが冒頭のあらすじのネタバレです。
トモダチゲームの謎を考察
ここからはトモダチゲームで行われるゲームに関してそのルールや友一のクリア方法などをあらすじと共にネタバレありで紹介していきます。
トモダチゲームの概要
まず初めにトモダチゲーム全体のルールに関してもネタバレありで紹介していきます。まず初めに主催者やその目的は不明ながら、ビジネス目的で開催されている事だけは判明しています。トモダチゲームに参加するには、借金の10分の1の金額を参加費として支払う必要があります。友一達の場合、元の借金は2000万の為、修学旅行費として集金され盗まれた200万が参加費として支払われました。
ちなみにこのトモダチゲームへの参加は一応任意で行われます。ただしその場合も参加費として事前に支払ったお金は戻ってこないので半ば強制的に参加する形となっています。ゲームに参加した場合、元の借金を人数分で割りそれが1人当たりの借金となります。ゲームをクリアできずにゲームオーバーとなった場合には参加者それぞれがその金額を背負う事になります。
これらの大筋のルールの元、これからネタバレしていく各ゲームが行われるのが作中で行われるトモダチゲームです。より詳細なルールは各ゲーム毎に分類されますが、最初の時点ではその他共通のルールとして「借金額が書かれたネームプレートを他の物にみられると借金額が倍になる」というルールがあります。
こっくりさんゲーム
そんなルールの元、漫画トモダチゲームにおいて1番最初に行われたゲームがこのこっくりさんゲームです。漫画トモダチゲームにおけるこっくりさんゲームもネタバレすると通常行われるこっくりさんと同じく、「はい」と「いいえ」とかかれた紙の上に10円を置き、参加者が全員人差し指を乗せるのは共通しています。そして読まれた問題に対し全員が正解を選べばゲームクリアとなります。
問題は必ず「はい」か「いいえ」で答えられる問題だけで、全5問、そのうち1問でも条件を満たしてクリアすれば賞金が支払われます。このゲームのポイントは、全員の答えが割れた場合には、少数派の意見を全員の答えとする事、問題はそれぞれ参加者が順に読み上げていくという事です。また相談や合図を送れてはゲームとならない為、このこっくりさんゲームに限り、声を出しただけで借金が2倍になるというルールが適用されました。
そしてこのゲームの友情を壊すポイントなのがもし全5問の問題を全問不正解となった場合です。この場合、ゲーム終了時に一番借金の多い人間が「最下位ペナルティ」として全員分の借金を背負う事になってしまうというルールになっています。つまり誰かに抜け駆けされると全員分の借金を背負う可能性があるという事なのでした。
実際のあらすじをネタバレすると、問題は確かに誰でも解ける簡単で「はい」か「いいえ」で答えられる物でした。「日本で一番高い山は富士山である」「1+1は2である」「日本は英語でいうとジャパンである」という問題は参加者全員高校生という事を考えれば簡単な問題です。しかしその3度とも答えは「いいえ」になってしまいます。誰かがいいえを選んだ事で少数派になり、「いいえ」が選ばれる事になってしまったのです。
3度も連続で「いいえ」が選ばれた事で友一は疑心暗鬼に陥りますが、その謎は4問目、自身が問題を出題する番になって判明します。友一が読み上げる問題用紙には「問題は自分で考えろ」と書かれており、その下には「10円がはいにいけばゲームクリア」「10円がいいえにいけば自分の借金だけが半額になる」と書かれていました。つまり前3人は全員自身の借金を半分にする為にいいえを選んだ事がネタバレされます。
それでも友一は自身は「はい」を選択してゲームを終わらせようとします。しかし10円は「いいえ」を指しゲームは続いてしまいます。それぞれが疑心暗鬼に陥る中、ゲームもクリアは絶望的です。しかしそこで友一は奇策に出ます。ルール違反で自身の借金が倍になるのを覚悟で「ルールが変更され、最下位ペナルティはゲーム終了時に借金が一番少ない者になった」と伝えるのです。
この5人の中に裏切り者がいるのは明白でしたが、友一のこの行動により、その裏切り者にも借金を背負うリスクを背負わせます。そうして言葉巧みに半ば強制的に最後の問題の答えを「はい」に導き、ゲームをクリアしたのでした。ネタバレするとこのゲームのラストで主人公友一はその卑劣さの片鱗を見せつける事になります。
陰口スゴロク
漫画トモダチゲーム第2のゲーム「陰口スゴロク」は第1ゲームから継続して友一ら5人が参加します。ルールをネタバレすると基本的なルールは通常のスゴロクと同様ですが、通常のスゴロクでサイコロを使って進むマスを決める部分に「陰口ペーパー」が使われます。この陰口ペーパーに友だちの隠し事を書き、それをこのトモダチゲームに出資している視聴者に「誰が一番許せないか」というアンケートを取るという形式で行われます。
アンケートで1位を取ると5マス、5位を取ると1マス進むので必然的に1位になる者は多くの秘密が暴かれるというルールです。しかしこのルールには温情もあり、陰口ペーパーに何も書かない白紙投票が認められています。全員が白紙投票の場合はアンケートは行われず、全員が1マス進む事になるのです。つまり全員が必ず白紙投票を行えば全員同率1位でクリアとなり、その上誰も損する事なくゲームが終了するのです。
ただし全員同率1位の場合には第3のゲームへの参加が義務付けされるというルールも課せられています。また陰口では嘘を書く事も可能ですが、嘘が証明されれば強制的にトップになるというルールもありました。またスタート前には説明されませんでしたが、この陰口スゴロクでも通常のスゴロクのように止まったマスによってイベントがある(借金の増額)、そしてゲーム中に増えた借金はゴールした人が全額背負う事が伝えられます。
実際のあらすじをネタバレすると友一達はゲーム開始前に全員白紙投票を繰り返してゴールする事を決めます。しかし上記でもネタバレした追加ルールの発表を期にして、陰口が投票されるようになってしまいます。最初に投票されたのは志法が昔天智と付き合っていたというもので、そこからはそれぞれの過去を語りつつ、それぞれの秘密が暴露される展開でゲームが進んでいきます。
この段階で読者には陰口を入れている人物、そして友一達をトモダチゲームに巻き込んだ人物が明かされる事になります。それは天智でした。天智は志法の人間関係を壊すべくこのトモダチゲームに参加、その為に修学旅行費も盗んだのでした。「読者には」と書いたようにこの段階ではまだ友一達には天智の裏切りはネタバレされておらず、ここからのあらすじは友一達がいかに裏切り者である天智に辿り着くかが描かれる事になります。
天智は自らの陰口も織り交ぜる事で疑いの目を掻い潜ろうと考えますが、そこで予想外の出来事が起こります。「スペシャルチャンス」と呼ばれるマスに最初に止まった人間が自分を含めた全員の中から誰かを指名でき、指名された人物の「運営が調べた」ネタが暴露されるというのです。天智が自分が指名されれば修学旅行費の事がバレるのでは恐れる事になります。そしてそのマスに止まったのは志法なのでした。
志法に自分を指名しないような行動を起こせば疑われると動けないでいる天智。先に動いたのは誠でした。自分に暴露されて困るネタはないからという誠でしたが、暴露されたのは父のスキャンダルでした。天智はそのスキャンダルネタを利用し、誠もお金の力でやましい事を揉み消している可能性があると孤立させる事に成功します。
ここでようやく友一が動きだします。「誠が過去に人を殺している」という陰口を投票するのです。そしてその結果、誰が裏切り者かが分かったというのでした。しかしその方法は失敗、ゲームはそれぞれ疑心暗鬼を抱える中、志法が後1マスでゴールする所まで進んでしまいます。陰口スゴロクはルール上、進まないという事はあり得ないので完全に志法の負けが決まっている状態で、それは天智の思惑通りでした。
そこで再び友一が行動を起こします。全員が「トモダチゲームに参加を申し込んだのは自分だ」と書こうというのです。こうすれば実際に申込を行った天智だけは真実を、残りのメンバーは嘘を言った事になり先頭志法の1歩前のマス、つまりゴールに辿り着く事になるのです。もちろんゴールしたメンバーは第3ゲームに参加する事になりますが、確実に裏切り者を排除できる事になります。
天智は書かざるを得ない状況に追い込まれて記入しますが、実際に記載したのは天智だけでした。友一は最初に陰口が出た時点で裏切り者を炙り出す為に行動を開始していたのです。志法とゆとりは他人に見られれば借金額が倍になるネームプレートを友一に差し出す形で信頼を勝ち取り、誠は元々口が軽いから誰も秘密を話しているわけがないという理由で信用されたのでした。
これで天智という裏切り者なしで4人第3ゲームに進む事になるかと思われましたが、第2ゲームのあらすじはこれだけで終わりませんでした。友一は「誠が過去に人を殺している」という投票は嘘だったと自らネタバレ発言したのです。上記でもネタバレしたように投票が嘘だとバレる事は先頭に行く事になります。この状況での先頭はつまりゴールです。そうして友一は皆を解放し自分だけで運営に立ち向かおうとしたのでした。
友情かくれんぼ
最初にネタバレすると第2のゲームラストでの友一の行動により第3ゲームに参加するのは友一と同行を望んだ天智だけになります。そして第3ゲームは友情かくれんぼが行われる事になります。友情かくれんぼは友一達「Cグループ」と「Kグループ」の対戦形式で行われるゲームで、チームの中から「隠れる役」1名と「探す役」に分かれて相手の隠れる役を先に見つけた方が勝ちというゲームでした。
当然探す側が多くなる方が有利で、2人しかいない友一達は最初から不利な状況を強いられる事になります。そして相手チームに暴力を振るう事、「隠れ役」が移動する事、ネームプレートの受け渡しが禁止されます。一方で、敵味方含めて連絡を取る事ができる携帯が支給される事になりました。また数日がかりになるルールである為、食事は用意されていますが、隠れ役は動くのは禁止なので、探し役の誰かが運ぶ必要がありました。
そして「隠れる役」と「探す役」それぞれにルールが1つずつ追加されます。隠れる側には、ギブアップする権利があり、「探す役」には、敵チームの1名の承認の元、寝返る事ができるという「スイッチ」ルールです。寝返った側で勝っても次のゲームには進めませんが、自身の借金をチャラに(正確には元のチームメイトにかぶせる事が)できるルールでした。
ここまでのルールの元で行われる事になる友情かくれんぼですが、実際の漫画のあらすじでは、このままゲームは始まりませんでした。元々2人対5人だった事もあり、友一達Cチームに、別のチームで1人勝ち上がってしまったメンバーを加えてほしいという事を求められるのです。友一達は知りませんが第1ゲームから監視員として友一達のゲームを見ていた「運営側」の人間で読者には最初からネタバレされている形になっています。
結局3人対5人でゲームが開始される事になります。友一チームは隠れる役に天智が挙手します。友一はチームで勝つ為に天智に秘策を授けますがそれが天智にはとても辛いものでした。元々友情かくれんぼの開始前3日間、ペットボトルの水以外食事を取っていない状態なのにも関わらず、2日間食事を持って来ないのでした。天智は精神的にも肉体的にも追い詰められていきます。
一方で友一はその2日間元々立てた作戦であるとはいえ文字通り何もしていませんでした。3日目には寝返りを求めるなど、揺さぶりこそかけますが、それも認められるわけもなく、ついに4日目になってしまいます。当然この間も天智は一切の食事を取っていません。友一は普通に天智に食事を届けにいけば尾行されてしまうからと行動を起こしていなかった事、そしてもう1度信用する為だった事友一の口からネタバレされます。
友一は尾行されない為に仲間であるはずのマリアを崖から突き落とし、それを見張りである敵チームに助けさせるという奇策に出たのです。その上で、マリアにハニートラップ、そして自ら暴君を演じる事で、敵チームの1人を寝返らせる事に成功します。しかしそれは一方で敵チームの作戦でもありました。寝返ると元のチームに戻る事は出来ませんが、その状態で敵チームに暴力を振るえば移動したチームの負けになってしまうからです。
つまり友一達は寝返りを受け入れた元KチームのメンバーがKチームの誰かに接触し暴力を振るわないように見張っている必要がありました。しかも敵チームのリーダーである京の策略でマリアが寝返り、天智の居場所を教えてしまいます。友一絶体絶命の状態でしたが友一はここでも奇策を思いつきます。マリアに対してがそうだったようにルール上のチームメイトであれば、暴力を振るってもルール違反にはなりません。
そのルールを利用して友一は敵チームの隠れ役に連絡、確保している現在はルール上味方であるKチームのメンバーに暴力を振るう事を宣言、実際に殴る音を相手に聞かせます。さらに行動を起こす前の会話からその隠れ役の借金が理由でKチームがトモダチゲームに参加している事に気付いていた友一は、それも脅しとして使い、相手チームの隠れ役にギブアップさせるのでした。
ほぼ同時に天智もKチームに発見されてしまいますが、すんでの所で友一の方が早く友一チームの勝利が決まります。友一はマリアが運営側だと気付いていた事を伝え、「上に、必ずお前らを潰すと伝えてほしい」と言い、一時解放されるのでした。そしてゲームは特別編、第4のゲームとあらすじが続く事になります。
トモダチゲーム漫画の最新話をネタバレ
ここからは現在も連載中のトモダチゲームの最新話、単行本が発売している12巻収録話までのあらすじをネタバレしていきます。2018年10月現在は既に単行本以降も連載する別冊少年マガジンにて話が進んでおり、現在は60話までが公開されていますが、12巻までの時点で57話までの内容となっており、58話以降は今後発売される13巻に収録される事になります。
本当の裏切り者がわかる!?
12巻のあらすじ11巻から続くでは友一達は大人のトモダチゲーム第2のゲームである、「人生博打(オールベット)ゲーム」に参加しています。友一は軍資金を確保する為、誠と天智を人質に出していました。そんな誠と天智の元に姿を見せたのが、ずっと姿を見せていなかった志法です。彼女は運営側が来ている運営服を着ていました。食ってかかる天智ですが、志法は「もう本当の裏切り者が誰なのかはわかっているから」と話しました。
ネタバレすると志法のしっかりとした登場は第2ゲーム以来久しぶりで今後その間の話が盛り込まれるのではないかと思われます。志法は自分の一番大切な物を守る為、運営側である東條のゲストとなっているのでした。この時点では「本当の裏切り者」についての詳細は不明ですが、志法は誠や天智に恨まれるのを覚悟で警告をしに行ったと答えるのでした。
姿を消した友一
こちらは11巻でのあらすじのネタバレになりますが、ゆとりは神代と共闘する事を決め、実際に神代の協力の元、食料を確保してきます。同行していた京は友一は共闘に反対するだろうと思っていましたが、友一はゆとりの行動を良い判断だと褒めました。ただし密接に関係を持つ事は避けるべきだとし、ゆとりに師事を出します。友一は気になる事があって調べたいから長時間戻ってこないというので京にゆとりのフォローを任せます。
友一のルール変更提案
友一が不在の間に京が魅嶋と殴り合いゲームを行った事にされてしまい、リベンジマッチ的な形で京が勝負を受けてしまいます。勝負はなんとか京が勝ちますが、結局言った言わないの水掛け論になりそこに戻ってきた来た友一。ちょうど全てのチームが集まった事でルールの変更を提案します。それはゲームに当たって同意書に署名するというもので、今回のような水掛け論にならない為のものでした。
友一は口には出しませんでしたが、モニターで見ている志法はこのルールは、友一にとってはゆとりが勝手にゲームをしない為の物ではないかとネタバレします。友一とゆとりは2人になると、友一が次のギャンブルに勝つ為の策を伝えますが、ゆとりはそれを神代に密告、すっかり心奪われている様子が描かれるのでした。
チーム戦という名の実質3vs1のババ抜き開始
そして友一の提案により、神代チームとのババ抜きギャンブルが行われる事になります。友一からルールの説明や細かなルールの確認が行われますが、そのルールは神代が事前にゆとりに聞いている通りでした。そして友一は知らず知らずのうちに実質3vs1のババ抜きを始める事になってしまいます。全3回行われる事になる勝負は前半3回をゆとりが足を引っ張る形で友一チームが負けてしまいます。
勝負は神代の駆け引きもあって精神的にも友一に不利な状態で進んでいきます。そしていよいよ最後の勝負となる4回戦に入る所で12巻は終了しています。13巻収録分となる以降の話を少しだけネタバレすると2018年10月現在までに展開さされている60話まででこのババ抜きは思わぬ形で決着が付いています。
トモダチゲーム劇場版ファイナルにも注目!
ここからは2017年にドラマ化から2本立ての映画として公開された実写映画のラスト作品「トモダチゲーム劇場版ファイナル」の内容もネタバレありで紹介していきます。
監督は永江二朗
実写映画「トモダチゲーム劇場版ファイナル」にて監督を務めたのはドラマでも監督・脚本を務めた永江二朗さんです。2011年に公開された「2ちゃんねるの呪い・劇場版」にて映画監督としてデビューすると「リアル鬼ごっこ」を手掛けた山田悠介さん原作の「骨壷」やニコニコ生放送にて数あるホラー作品からNo1と評価された「心霊写真部」などのホラー作品を中心に監督を務めています。
キャストを紹介
トモダチゲーム劇場版ファイナルは元々ドラマ化から始まり、連作として作られているので、キャストはドラマ版、劇場版第1作と共通になっています。ドラマから共通して出演する、友一役の吉沢亮さん、天智役の山田裕貴さん、志法役の内田理央さん、誠役の大倉士門さん、ゆとり役の根本凪さん、監査役として登場し、第3ゲームにはプレイヤーとしても参戦するマリア役に上野優華さんが継続して出演しています。
加えて、トモダチゲーム劇場版ファイナルでは下記でも触れるように原作トモダチゲームにおける第3のゲーム、対戦形式で行われる「友情かくれんぼ」がメインのシナリオとなるので、対戦相手である門倉役に上松大輔さん、鬼瓦役にシルクロードさん、柱谷役に財木琢磨さん、紫宮役に浦上晟周さん、丹羽役に町山博彦さんが本格的に登場しています。
トモダチゲーム劇場版ファイナルをネタバレ紹介
ここからは映画トモダチゲーム劇場版ファイナルの内容もネタバレありで紹介していきます。映画トモダチゲーム劇場版ファイナルはそれ以前に公開された劇場版、さらにその前に放送されているドラマから続く作品なので、ストーリー的にはそれら前2作を見ている事を前提としたストーリーとなっています。ネタバレするとドラマ版で「こっくりさんゲーム」、劇場版1作目で「陰口スゴロク」が行われた後のストーリーです。
主なストーリーは友情かくれんぼ
ドラマ版で行われた「こっくりさんゲーム」、劇場版で行われた「陰口スゴロク」に続いてトモダチゲーム劇場版ファイナルではついに友一達をトモダチゲームに巻き込んだのが天智である事が判明する所から物語がスタートします。一応映画自体はこれまでのドラマ版や劇場版を見ていない人用の前回までのあらすじから展開されそのまま物語は「友情かくれんぼ」へと向かって行きます。
そして友一と天智しか参加しないCチームに運営側のスパイであるマリアを加えて「友情かくれんぼ」が開始されるのです。「友情かくれんぼ」の流れや展開に関しては、上記でもネタバレした原作通りに展開されCチームが勝利に終わります。
クライマックスは映画オリジナル
元々劇場版ファイナルが今回の実写映画最後の作品と決まっていたトモダチゲームの実写化。その区切りとする為、友一達Cチームの勝利が発表された後からは映画オリジナルの展開になっています。原作では上記でネタバレしたように久しぶりに解放される事になるのですが、映画では、解放前に友一が運営側であるマリアにハサミを突き付けて脅し、運営側に案内するように求めるのです。
そこから映画は原作とは異なった展開で原作で行われた「指切りじゃんけん」が行われ、さらには原作では既に捕まっていた誠が目の前で運営側に連行される事になります。誠は父親の借金の為にトモダチゲームよりより過酷な「大人のトモダチゲーム」に参加させられる事になるのです。運営側から「友達を助けないのか?」と言われ友一は大人のトモダチゲームへの参加を決意。最終的に4人ともが誠を助ける為に参加する意志を見せます。
映画は誠を含む5人で、「大人のトモダチゲーム」が行われる場所へ連行されながら友一のそれぞれ暴露された過去である「エンコー女(ゆとり)、暴力女(志法)、復讐の塊(天智)、金の亡者(誠)、人殺し(友一)、俺たちとんでもない友だちだよな」と皮肉を込めた発言で5人全員で笑い合う所で締め括られます。
トモダチゲームのネタバレまとめ
トモダチゲームは、お金と友情を天秤にかけたテーマ性から高い人気を集めた作品です。作中行われるゲームは「協力すれば絶対にクリアできるゲーム」から始まり大人のトモダチゲームでは「大人になってからの友だち」を描く形で、ある種歪な形の友情を描いたあらすじは非常に読み応えのある作品になっています。
作中で行われるゲームにおける駆け引きは思わず納得してしまうような物が多く、ゲームにもある種の説得力があります。キャラクター全員がお金に執着しているわけでもないというのがより深くトモダチゲームの深みを演出していると言えます。
トモダチゲームはその作風から実写化しやすい事もあってドラマから映画に続く形で実写映像化されています。ドラマや実写映画も最後の締め括りこそオリジナルになっていますが基本的には原作に忠実に展開されているので、漫画版、ドラマからの実写映画どちらでもトモダチゲームの深みを感じる事ができます。ぜひ好きな媒体で1度触れてみてはいかがでしょうか。