金の国 水の国のあらすじ・感想をネタバレ!岩本ナオの美しい世界観を紹介

ネタバレ注意。岩本ナオ作『金の国 水の国』。読んだ後の爽快感がすごい!1巻完結の人気作品。「このマンガがすごい!2017オンナ部門」第1位&「マンガ大賞2017」第2位をダブル受賞した作品です。原作者の岩本ナオについてや作品について、あらすじから結末までをネタバレや感想を含んでご紹介します!『金の国 水の国』の魅力をたっぷりと紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

金の国 水の国のあらすじ・感想をネタバレ!岩本ナオの美しい世界観を紹介のイメージ

目次

  1. 金の国 水の国のあらすじと感想をネタバレ紹介!岩本ナオの世界観とは?
  2. 金の国 水の国とは?原作者は岩本ナオ!
  3. 金の国 水の国は1巻完結!あらすじを最終回までネタバレ紹介!
  4. 金の国 水の国の魅力とは?
  5. 金の国 水の国を読んだ感想をネタバレ紹介!
  6. 金の国 水の国のあらすじと感想まとめ!

金の国 水の国のあらすじと感想をネタバレ紹介!岩本ナオの世界観とは?

『金の国 水の国』は2017年に「このマンガがすごい!2017 オンナ部門」第1位&「マンガ大賞2017」第2位を堂々ダブル受賞している作品です。それでは『金の国 水の国』はどんなお話になっているのでしょうか?あらすじから結末まで、ネタバレや感想を含めて『金の国 水の国』の魅力を紹介していきます。

金の国 水の国 | 小学館

金の国 水の国とは?原作者は岩本ナオ!

『金の国 水の国』は月刊Flowersで連載されていました。原作者は岩本ナオとなっており、現在も月刊Flowersで活躍中です。それでは、『金の国 水の国』のあらすじをネタバレ含んで紹介する前に、原作者である岩本ナオや月刊Flowersを発行している「小学館」について紹介します。『金の国 水の国』をより楽しんで読めるはずです!

原作者である岩本ナオのプロフィール

『金の国 水の国』の原作者は岩本ナオ。2014年、月刊Flowers『その彼女の存在』でデビュー。その後、『町でうわさの天狗の子』で第55回小学館漫画賞を受賞しました。最近では、現在連載中の『マロニエ王国の七人の騎士』で「このマンガがすごい!2018オンナ部門」で1位を受賞。『金の国 水の国』とあわせて2年連続受賞となりました。今、大注目の作家さんです。

ファンタジー好きが高じて大学時代には西洋史を学びます。特に西洋の衣装が好きで『金の国 水の国』の中もそのこだわりが出ています。また『金の国 水の国』には2つの国が出てくるのですが、A国はイランやトルコをイメージし、 B国は中国やモンゴルをイメージしています。出てくるインテリアや小道具などもその舞台や時代背景にあったものが描かれているので、注目してみてください。

岩本ナオの『金の国 水の国』以外の作品

岩本ナオは小学館発行の「月刊Flowers」や「凛花」中心に活躍しています。『金の国 水の国』以外にも『Yesterday, Yes a day』や『雨無村役場産業課兼観光係』があります。また、講談社発行の週刊「モーニング」で読み切り『6日しかない一週間』を発表したこともあります。その中でもいくつか代表的な作品を見ていきましょう。

まずは、第55回小学館漫画賞を受賞した『町でうわさの天狗の子』です。これは、天狗を信仰する緑峰町を舞台とした作品です。天狗と人間のハーフである「秋姫」が主人公。普通の女の子として生きたいと望みつつも、天狗であるがゆえの問題に巻き込まれながら、恋や友情を育くむ姿が描かれています。

更にこちらは、「このマンガがすごい!オンナ部門2018」に選ばれた『マロニエ王国の七人の騎士』です。マロニエ王国の女将軍・バリバラの個性豊かな七人の息子が主人公。彼らの大義は「いつかかっこよくお姫様を助けること!」。そんな彼らが与えられた任務にあたる姿を描いています。現在も月刊Flowersで連載中です。ここで紹介した作品以外にも、岩本ナオは心に残る作品を数多く発表しています。

『金の国 水の国』を発行した小学館について

「小学館」は東京都千代田区にある日本の総合出版社です。元々、小学生向けの教育図書に出版していたのが社名の由来です。その後、娯楽図書部門を「集英社」と独立させ、太平洋戦争後に娯楽図書出版に再進出し、現在の総合出版社となりました。小学館は『金の国 水の国』を連載していた「月刊Flowers」以外にも様々な雑誌を発行しています。

小学館が発行する雑誌

まずは児童・学習誌。小学1年生向けの総合雑誌です。小学館の中でも有名な雑誌の1つと言えるでしょう。また、小学1年〜6年生の教師向け雑誌『教育技術』も発行しています。『教育技術』は担任教師向けの雑誌ですが、管理者向けの『総合教育技術』もあります。教育現場において欠かせない参考書の1つとなっています。

青年コミック誌では、デュエルマスターズなどが連載中の「月刊コロコロコミックス」や名探偵コナンが連載中の「週刊少年サンデー」が人気で、少年達の遊びに大きな影響を与え続けています。

女性コミック誌では、『金の国 水の国』が掲載されていた「月刊Flowers」以外にも「ちゃお」や「Sho-Comi」があります。こちらも小学生から大人の女性まで、人気の作品がいっぱいです。コミック誌以外もファション雑誌「CamCam」や情報誌「女性セブン」も小学館が発行しており、ジャンルは多岐にわたっています。

特色

実は小学館の漫画には他の出版社にはない特色があります。それは「句読点があること」です。これは学習誌を発行していたこが大きく影響しており、句読点があることで子供が読みやすくなるのだそうです。

マニアな人達の間では有名な話で、句読点があるかないかで小学館の編集者かどうかが分かるという逸話もあるほどです。青年誌向け雑誌にもこの傾向があります。しかし、『金の国 水の国』を含めた少女・女性向け雑誌は他社と同様に句読点は使われていません。

金の国 水の国は1巻完結!あらすじを最終回までネタバレ紹介!

『金の国 水の国』は1巻完結となってますが、200ページ以上あり、読みごたえバッチリです!それでは、「このマンガがすごい!2017 オンナ部門」第1位&「マンガ大賞2017」第2位の『金の国 水の国』はどんな話なんでしょうか?早速、『金の国 水の国』のあらすじを紹介していきます。ここからはネタバレや感想が含まれていきますので、ご注意ください。

昔々、A国とB国という大変仲の悪い国がありました。とうとう両国はつまらない事で戦争になり、慌てた神様はこういいました。「A国は一番美しい娘をB国に嫁にやり、 B国は一番賢い若者をA国に婿にやりなさい」と。そこで選ばれたのがこの2人でした。

A国の第93王女サーラとB国の技師ナランバヤルです。サーラは B国との境にある辺鄙な所に住んでおり、彼女の元にB国で一番賢い若者が婿としてくる予定でした。ナランバヤルは国の失策つづきで無職となっており、彼の元にはA国で一番美しい娘が嫁としてくる予定でした。しかし、両国から結婚相手として送られてきたのは犬と猫でした。2人は「このこと国に知られると戦争になってしまう」と、この事実を隠すことにしました。

サーラは送られてきた犬をルクマンと名付け可愛がっていました。ある日散歩中にルクマンが誤って穴に落ちてしまいます。そこに偶然通りかかったのがナランバヤルでした。サーラはルクマンを助けてくれたお礼にナランバヤルに豪華な食事をご馳走します。ナランバヤルはあまりの豪華さに驚きつつも「また何か困ったことがあれば言ってくだせえ」と伝えます。そこでサーラはB国の婿のフリをすることを頼みます。

A国の王都には「動く道」や「漕がなくても登れる川」があり、ナランバヤルはA国が想像以上に発展していることに驚きを隠せません。そして、A国の近代的な美しさに「金の国だ」と感動します。その後、第一王女レオポルディーネと左大臣サラディーンと出会います。ナランバヤルが壊れた時計の破片をみて部品が足りないことをすぐに見破ります。

それを見たレオポルディーネは「サラディーンが姫3人の中から結婚するなら、どのように選べばいいか?」と謎かけをします。その謎かけに対するナランバヤルの答えを気に入ったレオポルディーネとサラディーン。ナランバヤルは「サラディーンに仕事の話を持ちかけたい」と一緒に食事をすることにしました。

経済的に豊かだか、深刻な水不足に悩まされているA国。貧しいが、緑豊かな B国。ナランバヤルはサラディーンに提案します。「B国からA国に水路を引いちまわねえか」と。それはA国とB国の国交を開くことを意味していました。

ナランバヤルはサラディーンと共に水路を引く為に奮闘します。そんな中、ナランバヤルの猫:オドンチメグがいなくなってしまい、サーラはオドンチメグを追ってB国にたどり着きます。そこでサーラはナランバヤルが結婚していることを知るのです。ナランバヤルの嫁が猫であることを知らないサーラはショックを受けます。そんな時B国の族長が「A国の嫁」に会いにきてしまい、サーラはA国の嫁のフリをしてほしいと頼まれるのです。

その頼みに咄嗟に「絶対嫌」と思い、そこでナランバヤルへの思いに気づきます。しかしサーラはその頼みを受け入れ、冷たい空気のなか丁寧な挨拶をします。B国の族長は、そんなサーラにワインの飲み比べ勝負をしかけます。戸惑うサーラでしたが、ナランバヤルを馬鹿にされ怒ったサーラはその勝負を受け勝利するのです。

族長との会合中は気をはっていたサーラですが、1人になるとナランバヤルが結婚していたことを思い涙を流します。そこへ、水路の設計図を取りに来たナランバヤルと偶然出会います。ナランバヤルはサーラに伝えます。「B国からA国に水路を引いて、お嬢さんが生きている間にA国を水に困らない国にしてえんだ」と。

しかし、ナランバヤルが結婚していると思い込んでいるサーラは嬉しさを感じつつも「いつでも難しい方の道を選んでください。あとで良かったと思えますわ」と言葉をかけ、別れます。水路の建設に奮闘するなか、国交の復活に反対する右大臣ピリパッパは国王を唆し、ナランバヤルを暗殺することを企てます。

ナランバヤルは会談に向かう途中で殺されそうになりますが、仲間達に助けられながら、なんとか隠し通路に辿り着きサーラと再び出会います。隠し通路は細くもろいものでした。サーラは「私と一緒だと落ちてしまう。1人で行ってください」と伝えます。ナランバヤルは「置いていかない。落ちるなら一緒に落ちよう」と伝えるのです。

そこに更に国王がやってきてナランバヤルを殺そうとします。「B国を乗っ取ればいい」と言う国王に対して、ナランバヤルは得意の話術で、B国との交渉の場を設け国交を復活させることを提案します。そうすることで偉大な王として名を残せると。そこでサーラはナランバヤルの嫁が猫であることを知り、2人は心を通わせるのです。そして、A国とB国も国交の復活へと進んでいくことになるのです。

金の国 水の国の魅力とは?

あらすじでも紹介したように『金の国 水の国』はサーラとナランバヤルの恋を中心に、政治的な要素もあり、ドキドキハラハラするようなストーリーになっています。その中でも、『金の国 水の国』の魅力についてじっくり見ていきましょう。

美しい世界観

『金の国 水の国』は柔らかで鮮やかな色使いで、細かく丁寧に描かれています。岩本ナオについて紹介した時に少し触れましたが、登場人物の服や小道具、A国とB国の描写がとても繊細に描かれています。その繊細さは後に岩本ナオが「背景を描いてくれたアシスタントさん達には本当に感謝です」とコメントを残しているほどです。思わず見入ってしまうこと間違いないでしょう。

そして、躍動感がすごい!と話題になっています。秘密通路を見下ろすシーンやナランバヤルが追手から逃げるシーンはとても臨場感があり、本当にハラハラするといわれています。漫画なのにまるで映画を観ているようで、キャラクター達がいまにも動き出しそうな雰囲気があり、1冊を一気に読んでしまうと話題になっています。

魅力的なキャラクター達

まずは主人公であるサーラです。見ての通りサーラは少女漫画のヒロインにしてはだいぶぽっちゃりしていて、美人とは言いがたい容姿をしています。とても親近感がわくキャラクターです。性格もおっとりしていて、戦争を嫌う優しさをもった女の子です。

しかしその反面、傷つきながらも姫として気高く振る舞う姿や、唯一ナランバヤルを馬鹿にされた時に怒りをあらわにする姿に凛とした強さを感じます。また、ナランバヤルと結ばれることはないと知りながら、相手を第一に考える健気さに「絶対に幸せになってほしい」と思わず応援したくなることでしょう。

そして、ナランバヤル。こちらも見ての通りカッコいいヒーローではありません。ヘラヘラしていて、とても胡散臭い感じの泥の男です。しかしその反面、ピュアな一面を持っています。サーラと初めて出会った時、「家族(猫)にオドンチメグ(星の輝き)なんて名前を付ける方に悪い人はいませんわ」と言われて、真っ赤に赤面するシーンが印象的です。ここでナランバヤルの可愛さにキュンしてしまう人も多いでしょう。

そして、得意の話術でA国の第1王女や左大臣、そして国王まで動かしていく姿はとにかくカッコイイ!そして飾らず真っ直ぐとした言葉で、いつも気持ちを伝えているところは、ナランバヤルの一途な性格を表しているようです。

第一王女のレオポルディーネと左大臣サラディーン。レオポルディーネは意地悪な王女かと思えば、A国の未来をしっかり考え、国を守ることを第一に考える王女でした。また、サラディーンも俳優としての一面を持ち、軽く適当なキャラクターかと思えば、冷静な目でA国の現状を把握し未来を案じていました。そして最終的にはナランバヤルの協力者として奮闘するのです。

主要のキャラクター以外にも魅力的なキャラクターがたくさんいます。暗殺部隊のライララをはじめ、水路の建設に協力する仲間達も登場する回数は少ないものの、そのわずかな回数で自国を愛していることが伝わります。B国の族長やナランバヤルの家族も、ちょっとコミカルな要素があって読者を飽きさせません。

2人の恋模様

なにより注目なのは、2人の恋の行方でしょう。サーラはナランバヤルのさりげない優しさに惹かれ、またナランバヤルもサーラを守りたいと思うようになります。ナランバヤルはサーラに「B国からA国に水路を引いて、お嬢さんが生きている間にA国を水に困らない国にしてえんだ」と熱い思いを伝えます。しかし、ナランバヤルが結婚していると思い込んでいるサーラにその思いが伝わることはありません。

様々なすれ違いからなかなか結ばれることがなく、無事に2人が結ばれるのかととてもハラハラします。最終的に2人が結ばれた時ホッとした読者は多いことでしょう。サーラとナランバヤルがどのようにして結ばれるのか、2人の恋の行方から最後まで目が離せません!

金の国 水の国を読んだ感想をネタバレ紹介!

『金の国 水の国』はとても魅力的な1冊となっています。それでは、実際に『金の国 水の国』を読んだ読者はどんな感想を持ったのでしょうか?ここでは、実際に読んだ読者の感想をネタバレを含んで紹介していきます。読者の生の感想をぜひご覧ください。

心が洗われる!

『金の国 水の国』の感想で多かったのは、「ほっこりした」や「感動した!」という感想。「何度も読み返してしまった!」という声も。『金の国 水の国』は何より読んだ後の爽快感がたまらない!という声が多いです。その言葉では表現できないほどの爽快感は読んだ人にしか分かりません。

キャラクターがステキ!

主要キャラをはじめ脇役キャラについても、「キャラがステキ!」と感想を述べている読者は多いようです。何よりすごいのは、たくさんいるキャラクターの中に1人も本当の意味での「悪」がいないことです。「悪役」と呼ばれる役割のキャラクターも出てきますが、そのキャラクターさえも自身の考えの元に行動していて、どこか憎めないキャラクターばかりです。

純愛、理想的な両片思い

サーラとナランバヤルの恋について感想を述べている人も多いです。あらすじでも紹介したとおり2人はすれ違い結ばれるまで時間がかかります。そんな2人を見て「理想的な両片思い」という感想もありました。サーラとナランバヤルのすれ違っていく純愛に、読者はじれったく感じながらも、2人の純愛が気になって仕方がありません。

金の国 水の国のあらすじと感想まとめ!

『金の国 水の国』のあらすじや感想を、ネタバレを含めて紹介してきました。『金の国 水の国』の魅力やそのあらすじについてご理解いただけたのではないでしょうか。ここまでネタバレを多く含んで紹介してきましたが、『金の国 水の国』の読んだ後の爽快感やその魅力は実際に読んでみた人にしか分からない部分が多くあります。ぜひ、この機会に『金の国 水の国』を手に取って読んでみてください。

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