2018年10月17日公開
2018年10月17日更新
サツリクルートの登場人物・悪魔の能力を紹介!落ちたら死亡の就活漫画?
就職活動で内定が取れなかったら即死亡?就職活動とデスゲームを掛け合わせてた、衝撃のテーマを扱っているサツリクルートという漫画。サツリクルートにおける登場人物たちは、悪魔と契約して授かる特殊な能力を駆使して就職活動に挑みます。サツリクルートに出てくる登場人物はどんなキャラクターなのか、そして悪魔の能力とはどのようなものなのか。サツリクルートに対する感想も交えてご紹介いたします!
目次
サツリクルート(漫画)の登場人物・悪魔の能力を一覧で紹介!見た人の感想は?
命をかけた就活バトルが繰り広げられる漫画「サツリクルート」。就職活動で落ちたら死亡?そんな物騒な就職活動が起こるとは一体どういう事なのか?そして悪魔から授けられる能力とか?この記事では、サツリクルートの登場人物や、悪魔が持っている能力、そして漫画の感想についてをご紹介いたします!
サツリクルート(漫画)とは?
サツリクルートとは、小学館のウェブコミック配信サイトである裏サンデー、及び漫画雑誌アプリのマンガワンで連載されていた漫画です。原作はMITA、作画は吉宗という2人体制で、2015年に連載が開始され2017年に最終回を迎えました。全64話、コミックス全7巻の作品となります。
「サツリク」と「リクルート」で「サツリクルート」…就活×デスゲームという、一風変わったどころか全く想像できないテーマの組み合わせがサツリクルートの特徴です。悪魔から魔法のような特殊な能力を授けられた登場人物たちが、就職活動に文字通り命がけで立ち向かっていきます。
サツリクルート(漫画)の登場人物・悪魔の能力を紹介!
サツリクルートには、様々な思いから就職活動に挑む登場人物たちがいます。そして、様々な試練を課してくる大企業の就職試験に対して、悪魔から授けられた能力を駆使しながら、試験を突破するため奔走いたします。どのような登場人物がサツリクルートで就職活動を繰り広げるのか。習得している悪魔の能力と合わせてご紹介いたします!
蓼丸カズヤ(たでまる かずや)
サツリクルートの主人公である蓼丸カズヤは、日本を代表する4大財閥の1つである、蓼丸財閥の御曹司です。将来を約束されたも同然の彼ですが、財閥内の派閥争いの結果、CEOである父親が更迭されてしまいます。無一文となってしまいますが、悪魔から得た能力を駆使し、財閥トップ企業からの内定獲得を目指します。
蓼丸財閥という強力な権力がバックにあったためか、尊大な態度と過剰なまでの自信を持ち合わせています。そして、自分自身が利用される事を何よりも嫌う傾向にあります。敵対する者には一切の容赦をしませんが、仲間(自分の役に立った者)に対しては相応の礼をするなど、ただ冷徹というわけではありません。
彼が悪魔アガリと契約して得た能力は「消去(デリート)」。自己・他人を問わず、直前にした発言を無かった事にできる能力です。発言を消去した場合、発言した本人だけでなく周囲の人間も記憶からその瞬間が無くなります。カズヤだけが、その時にどんな発言があったかを覚えている事ができるのです。
カズヤはこの能力を巧みに使いこなし、就職活動を勝ち残っていきます。面接官に能力を使えば、面接官が話をした後に能力を発動する事で、あたかも面接官の心理を読んだかのような発言できます。カズヤ自身の頭の回転が速い事との相性も良く、サツリクルートの劇中において、様々な場面でこの能力を活用して難関を突破していきます。
木村厳龍斎(きむら げんりゅうさい)
いかつい名前とは対照に、小柄で女の子のようなキャラが木村厳龍斎です。サツリクルートの序盤において、登場人物の中では早々にカズヤと同じ面接で対決する事になりましたが、結果敗北。そのまま不合格となるはずだった所を、カズヤのとある思惑が働いたおかげで両者とも内定を獲得します。
本記事でも追ってご説明しますが、サツリクルートにおいて、悪魔と契約した者が就職試験に不合格となる事は文字通り死亡を意味します。つまり、厳龍斎にとってカズヤは命の恩人。対決後はカズヤを慕うようになります。絶大な信頼を寄せている事もあり、以後の就職活動ではカズヤに協力して共に更なる大企業からの内定獲得を目指します。
厳龍斎が悪魔マモンと契約して得た能力は「(過剰反応オーバーリアクション)」。一定時間、対象が取るリアクションを何十倍にも増幅する能力です。評価や感情といったものが対象になるため、面接で相手が少しでも好印象を持った場合、一気に面接を有利に進める事ができる、就職活動のためにあるような能力となります。反面、悪い印象も増幅させてしまうため、能力の使いどころには注意が必要と言えるでしょう。
小川いずみ(おがわ いずみ)
玩具会社イヌザらスのインターンシップでカズヤ達の前に現れた能力者。感情をあまり表に出さないタイプで、インターンシップでは子供を駄洒落で笑わせようと四苦八苦する姿が描かれています。そんな彼女の正体は玩具会社の社長を父に持つ女性で、その会社は蓼丸財閥に買収されてしまいます。そして、挙句の果てには父親も自殺に追い込まれてしまった過去を持ちます。
そのような理由から、蓼丸財閥には憎悪を抱いており、カズヤもまた復讐の対象とされてしまいます。しかし、劇中のとある事件でカズヤに命を救われ、カズヤの仲間となり彼の隣部屋に引っ越してきます。カズヤには恩義を感じると共に、仲間以上の感情を抱いているようです。
小川いずみは悪魔ムルムルと契約して「三点魅惑(スリーポイントチャーム)」という能力を会得します。対象とした人物に「笑顔にさせる」「すき、と言わせる」「1つ質問に答えさせる」という3つの条件をクリアさせる事により、相手を自分に惚れさせてしまう事ができます。条件をクリアさせるという難易度は高いですがその反動もあってか、惚れた後は如何なる抵抗もできず、かなり強力な能力だと言えるでしょう。
角倉真人(かどくら まさと)
サツリクルートの序盤でカズヤはとあるアパートに引っ越してきますが、隣の部屋に住んでいたのが角倉真人です。彼は就活のために4年留年をしており、カズヤ達ら他の登場人物よりも年上で、また就職活動自体の経験も豊富なキャラクターです。留年生活も長く苦しい日々を送っているようで、食べる物がなくなると畳を食べるというとんでもない行動にでる事もあります。
角倉真人が他の主要な登場人物と大きく異なる点として、悪魔と契約してない、という事があります。つまり特殊な能力も持ち合わせていない、サツリクルートの中では珍しい常人枠で就職活動に臨むキャラとなります。しかしながら、彼の経験やカズヤ達にとっても貴重な情報源であり、彼の行動が試験の突破口を開く事もあり、サツリクルートには欠かせない存在となっています。
嶋セイヤ(しま セイヤ)
カズヤを抹殺しようと企てる危険な就活生、嶋セイヤ。「蓼丸セイヤ」という本名からも分かる通り、彼もカズヤと同じ蓼丸一族の人間ですが、母親が本妻ではありません。カズヤにとっては義理の兄弟にあたり、元は仲の良かった間柄のようです。
しかしながら、蓼丸財閥の後継者を決めるテストの中でカズヤに裏切られ、母親とともに蓼丸家より追放される立場となってしまいます。それ以降、蓼丸財閥とカズヤを憎悪の対象としていました。
彼はフルーレティという悪魔と契約を交わしており、カズヤの前に姿を現します。そして何と、蓼丸財閥に関係する建物にテロ行為を働き、混乱の最中で自分の対応力をアピールし、試験の評価を上げようという究極の自作自演を仕掛けます。そもそも一介の就活生にテロ行為などできるはずもありませんが、それはセイヤの持つ能力が大きく影響しています。
その能力は「硬貨爆弾(コインプロージョン)」、硬貨を爆弾に変えるという、もはや真面目な就職活動にどう活かせるのか分からない強烈な能力です。硬貨は価値に応じて威力が上昇し、海外の効果も利用可能です。復讐を目的とするセイヤだからこそ使いこなせる能力なのかもしれません。
サツリクルート(漫画)とはどんな話?あらすじを解説!
一体どのような経緯でカズヤ達登場人物は命がけの就職活動に臨む事になったのか?また世界観はどのようになっているのか?サツリクルートがどんな話か、あらすじを解説いたします!
大恐慌に見舞われる日本
サツリクルートの世界における日本は、突如として発生した大恐慌である「スコーチド」により不況の真っ只中に陥っていました。国家も力を失ってしまい、不況を生き残った企業の方が力を持つ時代が到来しています。その中でも、カズヤもいた蓼丸財閥を含む「4大財閥」がとてつもない権力を持ち、財閥を中心に生活が回っていると言っても過言ではありません。
出典: http://labaq.com
財閥側にいるカズヤにとって、将来は約束されたも当然だと思われていました。しかしながら、登場人物紹介の際にも触れましたが、CEOである父親の更迭を機に人生が一変します。将来の見通しが立たなくなったカズヤの前に、1人の女性が姿を現します。
悪魔との契約
カズヤの前に現れた女性はアガリと名乗る悪魔で、彼に対してとある契約を持ちかけます。それこそが魔法のような能力であり、カズヤにとっては就職活動を勝ち残るための大きな武器となります。しかし、その契約にはデメリットもあり、就職活動で一度でも不合格になると即死亡というとてつもない制約が存在しました。こうして、文字通り命をかけた就職活動の幕が上がります。
大企業から内定を勝ち取る事は、再びカズヤが権力の座に舞い戻るための最短ルート。悪魔達が何故能力を授けて人間に就職活動をさせるか、その思惑は不明です。しかし、その能力すらも自分が利用できる駒の1つと考えるカズヤにとって、人間と悪魔、2人は互いの目的のために利用し合う関係となります。こうして、文字通り命をかけた就職活動の幕が上がりました。
ちなみに、悪魔たちは常に悪魔そのものの容姿をしている訳ではなく、人間に姿を変えて登場する事もあります。悪魔の時は妖艶に、そして人間の時は可愛らしく、そんな悪魔たちの描写もサツリクルートにおける見どころの1つです。
序列試験制度
4大財閥に権力が集中するサツリクルートの日本においては、現実とは少し変わった就職活動のルールが存在します。それが「序列試験制度」です。
4大財閥は数多くの系列会社を有しており、財閥の中でも序列が存在します。当然、就活生は序列の高い企業からの内定を狙いますが、同じ財閥の中で下位となる企業の内定を持っていないと、上位企業の試験を受ける事ができない仕組みとなっています。人材をふるい分けするという目的もありますが、下位企業にとっては有益な人材を上位に送り込む、という実績により財閥内の価値を上げていくというアピールの場でもあります。
内定を取れなかったら即死亡のカズヤにとって、試験の数を少なく抑えるに越した事はありません。しかしながら、カズヤが目指す財閥トップの試験を受ける資格を得るためには下位企業の試験を受けざるを得ません。
確実に内定が狙える企業に絞れば死ぬ事はないが、カズヤの野望も果たせない。そして勿論、上位の企業になればなるほど試験の難易度も高くなっていきます。悪魔の契約と序列試験制度、この2つがある事でサツリクルートが緊張感のある内容となっているのもこの漫画の特徴です。
サツリクルート(漫画)を見た人の感想は?
ここまでサツリクルートの人物や話の大筋をご紹介いたしましたが、珍しいテーマを扱ったこの漫画を読んだ方々はどのような感想を持ったのでしょうか?ネットでどのような感想が集まっているのか、幾つか特徴的な感想をご紹介いたします!
就活生に受けるネタ
わるるさん@saiyojinji の紹介で知った「サツリクルート」、端的に言って面白かった。
— みゅぜっと (@nkmt_asm) July 24, 2018
能力系での好き嫌い、後半の進展の強引さはある。けどGDでのクラッシャーで共感したり、柔軟さとロジックうまく掛け合わせる例があったりで特に就活生にとって楽しめました。 pic.twitter.com/vfNoiqcw4U
漫画のテーマがテーマなだけに、同じく就職活動をする境遇の就活生のとっては気になる漫画のようです。
今回のサツリクルートの話、面接で自分は潤滑油って例えるのテンプレすぎwwww
— かいせー (@rEkisiam) March 20, 2017
実際の面接を受ける場面もサツリクルートの劇中には多く、そこでのやり取りが共感するといった感想がありました。また、作者がどこまで狙っているかは分かりませんが、就活の所謂あるあるネタのようなものも見受けられるといった指摘の感想も。
就活生を元気付ける!?
就活解禁なので就活生には是非、マンガ『サツリクルート』を読んで貰いたい。
— G 4 (@g4loyd) March 3, 2018
当たり前ですが、現実の就職活動では内定が取れなくても死亡する事はありません。そのため、「死ぬよりマシだろう」と就職活動のモチベーションを上げるためにサツリクルートを活用(?)しているようです。
就活がきつい方はこれでも読んで、「これよりかはマシか」と思ってください。https://t.co/oIjvWZx99K
— 帝国城 摂政 (@m060620) October 30, 2015
サツリクルート|裏サンデー
サツリクルートを読む事で内定を取る確率が上がるかは定かではありませんが、就職活動の厳しさが和らぐのであれば一定の効果があるという事なのかもしれません。
心理戦が面白い!
サツリクルート面白いな、ちゃんと能力心理戦やってる。
— くおたん (@Quo_9tails) December 3, 2015
就職活動は言わば腹の探り合い。そこに自分の命が関わってくる訳ですから、必然的に心理戦を中心とした攻防が多くなります。
トモダチゲームとサツリクルートを出てる分は読み終えた♪
— 姉さん女房《ようやくログインできた》 (@setunafseieivao) January 28, 2017
やっぱり頭脳戦や心理戦系は先が気になって引き込まれる pic.twitter.com/v9wdLTPOdf
サツリクルートにおける、そういった心理戦の描写を評価するような感想もTwitterでは見受けられました。心理戦が好きな方にとって、サツリクルートはオススメとなる漫画なのでしょう。
蓼丸カズヤの存在感
チートで傲岸不遜で悪役な言動が似合う主人公大好きだからサツリクルート最高なんだよね… pic.twitter.com/X7pPcnFJPz
— タミオ (@saitou_tamio) March 18, 2016
自身が持ち合わせる知識だけでなく、その場の判断力や悪魔の能力を持った者との駆け引きなど、サツリクルートの就活では様々な要素が試されます。その中で、主人公である蓼丸カズヤの頭脳、そして他者を蹴落としてでも内定を勝ち取りにいるドライな姿勢などが、読者にとっても印象深いという感想も見受けられました。
サツリクルートとかも好きですね
— 鱗🎋💛🦄👻🐶🎈 (@Ring_ing69) February 24, 2018
頭回る主人公系が好き
漫画として読む分には楽しめますが、同じ就活生の立場だったとして蓼丸カズヤとはぶつかりたくないという感想を持った読者も多いです。
サツリクルート(漫画)を是非ご覧あれ!
就職活動という舞台で繰り広げられるデスゲームを描いた漫画であるサツリクツート。この記事では登場人物達が持つ悪魔の能力の紹介や、どのような物語なのか、そして漫画の感想を中心にご紹介いたしましたがいかがだったでしょうか?
就活を受ける企業の数だけ、その試験に挑むキャラクターたちが登場します。この記事では一部の登場人物をご紹介しましたが、まだまだ魅力的なキャラクターがサツリクルートという漫画には存在します。
これから就職活動を受けるという方、もう過去の思い出となっている方、どのような立場の方でも楽しめる漫画です。カズヤたちがどのような就活を挑んでいるのか、ぜひ本編をご覧になってください。