イタズラなKissは未完の漫画？最終回の結末や原作者・多田かおるの死因は？

イタズラなKissは日本だけでなく韓国や香港などでドラマとして実写化された作品でもあります。日本では実写化とアニメ化がされており、今でも人気の少女漫画です。なぜこんなに人気の少女漫画なのでしょうか？ここではイタズラなKissの最終回の結末や原作者の死因について迫っていきます。では早速見ていきましょう。

ここではイタズラなKissの原作者である多田かおるさんについて紹介をしていきます。多田かおるさんの漫画の作風についてや多田かおる先生の死因についてもあわせてご覧ください。

1960年9月25日生まれ、大阪府出身の女性漫画家です。1977年、高校在学中に「琴美の婚約者」で第3回別冊マーガレット新人長編マンガ賞佳作受賞しています。同年に「キッスの代償!?」という漫画で漫画家デビューをしました。雑誌掲載後の読者アンケートで第１位にも輝きました。多田かおるさんの代表作は「愛してナイト」「イタズラなKiss」など女子に好まれる漫画で人気となりました。

そして、家族構成ですが1985年5月10日に結婚をしています。現在は音楽プロデューサーをしている方です。1989年2月7日に長男を出産しています。子育てをしながら漫画を描き、漫画家二足の草鞋を履くようになりました。そして1999年3月11日に急逝、38歳の若さでこの世を去りました。

多田かおるさんは多彩な方です。個性豊かなキャラクターたちの明るいコメディー漫画が多いです。一途な恋模様や人々の感情がとても丁寧に描かれている漫画となっており数多くの女性を虜にしてきました。

連載中の引っ越し作業中に事故は起きてしまいました。亡くなる18日前に引っ越しのため掃除をしていました。その時に、大理石製のテーブル下の床を雑巾がけしていて一息つこうと頭を上げたところ、そのテーブルに頭を打ちつけその夜に、倒れてしまい意識不明のまま亡くなったと言われています。死因は、頭部強打による脳内出血と診断されました。日常生活の事故死ということで多くのファンが悲しみ驚きました。

「イタズラなKiss」は、通称「イタKiss」という愛称で親しまれている少女漫画です。ここでは漫画版の「イタズラなKiss」のあらすじとネタバレを一覧にして紹介します。それでは早速見ていきましょう。

主人公の相原琴子は落ちこぼれだけど明るくて前向きな女子高生、頭脳明晰、運動万能の完璧であるけれど冷めた性格のイケメン入江直樹のことが好きでラブレターを渡しますがあっさりと振られてしまいます。琴子はそんな冷たい対応の彼を忘れようとしますがそんなある日、琴子の新築の家が小さな揺れで倒壊してしまいます。琴子の父と入江くんの父が親友だったので父娘で入江家にで不思議な同居生活が始まります。

頭脳明晰な入江くんが落ちこぼれの琴子たちに振り回されやがて人としての感情が芽生えていき性格が丸くなっていきます。入江くん自身も振り回されながらも琴子に惹かれていきます。高校生から大学、そして社会人へと大人になっていきます。２人の成長と恋愛模様を中心に描かれていくストーリが展開されていきます。

どんなに冷たくされても入江くんのことがやっぱり大好きな琴子。中々忘れることができません。高校時代の琴子は、偏差値順のクラス分けで3年間F組。通称おちこぼれ組でした。入江くんと同居生活を送るようになり入江くんが夜な夜な勉強を手伝うと実力以上の力を発揮することができ見事、学年100位に入ります。そして高校卒業の日入江くんは琴子に壁ドンをして初めてKissをするのでした。

エスカレーター式の斗南大学へ二人は進学をしました。科は違うもののまた入江くんと同じでテンションが上がる琴子。大学では入江くんを追いかけテニス部へ入部することになります。琴子は入江くんをどこまでも追いかけていくのです。そして、入江くんは大学３年の時に医学部へ編入試験を受けようとしていました。そんな中入江くんの父が倒れてしまい入江くんに政略結婚の話が舞い込んできます。

入江くんは父の会社へ入り大学は休学をします。そして、琴子は金ちゃんと付き合うようになりました。琴子が金ちゃんからプロポーズをされたことを知った入江くんは自分の気持ちにウソがつけなくなり琴子と結婚することになりました。大学3年生のときでした。入江くんの政略結婚は破談となりました。そして、入江くんは見事、医学部への編入試験に合格し医者となり琴子も入江くんを支えたいと思い看護学校の試験を受けるのでした。

専門分野を学びたく神戸の病院の小児科で少しの間行きたいと言う入江くん。琴子には「東京に残れ」といいますが琴子を連れていくことを決めました。しかし琴子は「一年で看護師になってみる」と言って少しの間入江くんと離れ離れに。無事に琴子も看護学生となれました。看護科に通うようになり琴子は鴨狩から告白をされ入江くんとの仲がが少しだけ悪くなり喧嘩をしてしまいます。

琴子と入江くんは無事に仲直りできます。琴子も看護学生から看護師になることができ看護師のキャップを貰うことができました。入江くんは医者、そして琴子は看護師として毎日忙しい日々を過ごしています。最終話へと続きます。

イタズラなKissの漫画は全23巻。イタズラなKissは未完の最終話となっている少女漫画です。そして、その最終回は意外な展開を迎えています。その漫画版の最終話についてこれから書いていきますので見ていきましょう。

入江家ではインフルエンザが蔓延しており忙しそうにする琴子。琴子も体調不良なのかよろけてしまいます。入江くんはこの時に何かを感じ取ったのでしょう。職場でもインフルエンザが蔓延していて人手不足。フルで２人とも働きます。そして琴子は倒れてしまいます。

琴子は入江くんに「妊娠していないか？」と聞かれ漫画では未完の完結を迎えてしまします。作者の多田かおるさんが急逝したので仕方ないのですが非常に残念だといわれています。

漫画では、妊娠が判明したかどうか不明のまま未完で最終話を迎えました。ここでは「イタズラなKiss」の漫画の妊娠判明？後の第23話からアニメ版の最終回について書いていきます。では早速見ていきましょう。

アニメ版22話以降は、アニメのオリジナルの話ではなく作者の多田かおるさんが残したメモにより構成されました。イタズラなKissの完結ともいえるものになっています。漫画の最終話の続きであるアニメでいうと22話のラストで琴子は体調不良になり入江母に薬を貰おうとしますが入江くんに「妊娠していないか」と聞かれます。

琴子は妊娠３か月でした。家族のみんなは喜び家でパーティーをすることに。父たちは名前を考えたりお腹の音を聞いたりと楽しそうにしています。職場の仲間にも妊娠を報告し喜んでもらいます。仲間たちから”妊娠したら浮気をする”などと悪いことを吹き込まれてしまう琴子でした。琴子は入江くんの浮気を疑いますが入江くんは浮気なんてしていません。勘違いです。

そして金ちゃんは自分のお店を開業することになります。開業を機にクリスと結婚式を挙げるという金ちゃんにクリスは喜びます。開業祝い時にクリスの母もやってきました。クリスの母は結婚に反対するのかと思いきや賛成してくれイギリスで式を挙げることになりました。一方、松本さんは入院をしていますが毎日のように須藤先輩が見舞いに来てくれます。

入江母も直樹の浮気を疑っていました。家に帰ると机には証拠写真となるものががあり入江母は隠しますが琴子も知ってる子ですし問題ありません。琴子たちは自分の部屋に行くとお腹の中の赤ちゃんが動きました。そして、”この時の私たちはまだ知らなかった。この先に思いもよらない試練が待ち受けているなんて”という不穏なナレーションで23話が終了しました。

前回の不穏な終わりから一転。琴子の胸とお腹は大きくなっていました。琴子は鏡を見て嬉しそうにしています。看護師の仕事も出産ギリギリまでするそうです。そして、金ちゃんとクリス夫婦にも子供ができ３か月目。どちらの夫婦も幸せな様子です。入江くんは論文があり忙しそうにしていて琴子は自分の体調変化に気づいていましたが言えずにいました。仕事から帰る途中琴子は倒れてしまい病院に運ばれます。

仕事を頑張り過ぎたようで琴子は妊娠高血圧症でした。赤ちゃんは無事でした。産休を取り、そして無事に琴子は出産しました。女の子です。入江くんは出産に立ち会うことはできませんでしたが松本さんの命を救ったので琴子は「あなたのパパはすごいんだよ。友達の命を救ったんだよ」と赤ちゃんに語り掛けます。赤ちゃんが生まれ家族みんなで写真を撮りました。

そして月日が立ち琴美も大きくなり幼稚園です。朝から入江くんをかけて琴子と勝負しています。24話のEDでは金ちゃんとクリスのところにも赤ちゃんが生まれていました。そして、松本さんと須藤先輩も結婚をしてみんながハッピーになりました。入江くんの弟の裕樹にも彼女ができて入江母はまた尾行しています。そして最後は琴子と入江くんと琴美の写真でエンディングを迎えハッピーエンドです。

アニメの第25話では原作にあったお話を最後に持ってきたそうです。番外編といったらよいのでしょうか。25話では新婚時代の回想と琴美が生まれたあとの幸せなストーリとなっています。

25話は少し前の回想シーンと現在のお話です。新婚当時に入江くんの母方の実家へ旅行として遊びに行きました。入江くんの親戚たちは人数も多く紹介されるのですが名前が頭に入りきらない琴子です。祖父から花嫁修業としていろいろなことをさせられ疲労困憊する琴子でした。琴子は祖父に負けじと花嫁修業をするのでした。

入江母の実家へと遊びに行った琴子達。琴子はあまり歓迎されずみんなから小さな嫌がらせを受けていました。しかし琴子は嫌がらせにもめげず必死で認めてもらおうと頑張ります。祖父の花嫁修業を大変だと思いながらも必死で食らいつきました。ある夜、琴子がトイレへと行くと祖父にそっくりな人に会います。その人が毎晩親戚たちの秘密を教えてくれて琴子は形勢逆転をしたのです。

アケビが食べたいと祖父に言われた琴子。山に取りに行くと張り切っていましたが道に迷ってしまい帰れなくなります。琴子を助けてくれたのは200年前に死んだご先祖様でした。ご先祖様が琴子の根性を認めてくれて帰り道まで案内してもらいました。無事に琴子は山から帰ってくることができました。家にあったご先祖様の写真がにっこりと笑い「今度は赤ん坊でも連れてきんしゃい」と言っていました。

そして、入江くんと琴子の間に琴美が生まれ初めての入江母の実家へ遊びに行きました。家までの道のり三人で手を繋いで歩いていると琴美が走っていき転んでしまいます。ご先祖様が見えた琴美は泣きません。入江くんには見えていないようなので琴子が教えてあげると嬉しそうに笑います。琴子と琴美だけに見えているようです。そして3人は仲良く「ただいま」と言って入江母の実家へと行きました。イタズラなKiss完結。

アニメ版最終回のED後最後にはこんなメッセージが出てきます。”多田かおる先生　とびっきりのHAPPYをありがとう”漫画版では無念の未完の完結となってしまいましたが、先生の残していたメモにより無事にイタズラなKissは完結を迎えることができました。とても素敵な作品です。漫画もアニメもどちらも楽しめる作品となっていますので興味がある方はぜひご覧ください。

イタズラなKissは王道少女漫画で今もなお国を飛び越えて人気の漫画です。作者の多田かおるさんの無念の事故死により漫画ではハッピーエンドで完結することができませんでした。しかしながら、先生が残したメモによりアニメ版で無事に完結することができました。多田かおるさんならではのコメディ恋愛漫画でまさしく日本の少女漫画の名作の漫画でこれからも世に残っていく漫画だと言われています。

この記事を読んだ方がイタズラなKissに興味を持っていただき原作やアニメなどもぜひ見てみてください。アニメだけでなく国を飛び越えた実写版も面白い作品となっておりますので是非興味を持ってみてください。そして最後に、作者の多田かおるさんに哀悼の意を込めてご冥福をお祈りいたします。素敵な作品をありがとうございました。