マテリアル・パズルが連載再開！未完のファンタジー漫画のあらすじと感想をネタバレ

「マテリアル・パズル」は、漫画家である土塚理弘が描くバトルファンタジー漫画です。2002年～2007年の間で月間少年ガンガンにて連載していた作品です。今回、「マテリアル・パズル」の続編が始まったということで、今までの話を振り返り、それを踏まえた上で新たなストーリーのあらすじ、ネタバレを紹介していきます。

漫画「マテリアル・パズル」とは100年以上まえに行った惨劇により1つの不老不死の体に3つの魂を共有した「ティトォ」「アクア」「プリセラ」が冒険をする中で、「マテリアル・パズル」の力や仲間たちと出会い、自らの罪を償っていくストーリーとなっています。「序章：大地の片隅の3つのかけら」「第１章：大陸の魔法使い達」「第２章：眠れる城の王子様」「第３章：煌めきの少年」「０章：ゼロクロイツ」に分けられます。

ここでは簡単に「マテリアル・パズル」の漫画内の各章のあらすじや設定の説明をしていきます。連載された順番通り、序章、1章、２章、３章、０章、４章の順に紹介していきます。

序章である「大地の片隅の3つのかけら」のあらすじとネタバレです。辺境の村に住む少年ミカゼが不老不死の魔法使いを探すところから始まります。村に生えた巨大なキノコを退治する目的で伝説となっていた魔法使いを探しにいくのですが、まず「アクア」に出会います。見つけた帰りに突然「アクア」が亡くなり、「ティトォ」へと存在変換します。世界の敵である「女神」の話や不老不死になったいきさつの説明がされます。

存在変換（そんざいへんかん）とは、アクア、ティトォ、プリセラは星のたまごの力によって1人が死ぬと、他の2人の内どちらかの魂と入れ替わり、体ごとその対象に変化することを指します。原作で一番初めにこの現象がみられたのは、第1章で、ミカゼが初めて会ったのは「アクア」でしたが、存在変換により、「ティトォ」に変わりました。マテリアル・パズル内で重要なキーワードになります。

アクア・ティトォ・プリセラの不老不死の根源であり、大地と生命の力を合わせたエネルギー体です。見た目は木の実のような形をしています。これもマテリアル・パズルを知るうえで重要なキーワードになります。

「グリ・ムリ・ア」という人のことを指します。不老不死であり星のたまごを狙いティトォ達の前にたちはだかります。ティトォ達ととものドーマローラの生き残りでもあります。「女神の三十指」という魔法使いの軍隊を作り、世界征服を企んでいます。女神三十指の中でも特に戦闘力が強いものを「5本の指」と呼んでいます。

第1章である「大陸の魔法使い達」のあらすじとネタバレです。ここでは、女神との戦いに決着をつけるため、冒険を始めます。村を離れ、世界の中心である魔法王国メモリアへ向かっていきます。女神からの刺客である、女神三十指と交戦しながら、存在を司る力を守るティトォ達。無事にメモリアにつくことができるのか…という流れになっています。

第2章である「眠れる城の王子様」のあらすじとネタバレです。女神の刺客を退けつつ冒険してきた一行はついにメモリア国に到着し、国王であるバレットに約10年ぶりに再会するところから始まっていきます。伝説の禁断五大魔の１つである「命七乱月」の封印を解く儀式である、武道大会「メモリア魔法陣」の話や「五本の指」との対戦の話が主で進んでいきます。

第3章である「煌めきの少年」のあらすじとネタバレです。メモリア国での死闘を経て、女神との最後の戦いに挑むため、旅立つところから始まります…。しかしいきなり不老不死の３名および仲間たちの消息が途絶えてしまいます。眠り続けるグリン王子の夢枕に初代メモリア女王から、ティトォ達が負けたため、あなたが最終決戦に臨みなさいとのお告げがありました。はたして…。

第０章である「ゼロクロイツ」のあらすじとネタバレです。この０章はいままでと違い原作を土屋理弘、作画を吉岡公威が担当しています。2008年から2012年の間で連載していた話になります。メモリア国の王子であるグリンが世界の危機を救うヒントを得るため「ゴッド・マシン」という魔法を使って大魔王「デュデュマ」と女神（現代と違う）の伝説が生まれた時代へ魂だけを飛ばし見聞きした語り部を中心にしたものになっています。

新章であり第4章でもある「神無き世界の魔法使い」に関しては、「マテリアル・パズル（漫画）の感想をネタバレ紹介」のところで詳しくネタバレ・感想をお伝えします。

13歳（122歳）、ドーマローラの生き残りで不老不死。100年以上の時を過ごしています。好きなものは飴玉。魔法も飴玉にちなんだものを使いこなします。強気な描写が多いですが本当は気弱な性格。使用魔法は「スパイシードロップマーブル」という飴玉数個を円の形に吹き飛ばすものと、「ブラックブラックジャベリンズ」というより多くの飴玉を使用し強大なエネルギーを飛ばす魔法を使います。

17歳（126歳）、アクアと同じくドーマローラの生き残りで不老不死。星のたまご（大地と生命のエネルギーを集めたもので見た目は木の実に似ている）を使い、自ら不老不死になりました。性格は優しく温和の好青年ですが、切れると豹変するところも特徴です。人並み外れた記憶力の持ち主で「仙里算総眼図」という能力を持ちます。使用魔法は「ホワイトホワイトフレア」という炎の回復・強化魔法で生き物に対して効果があります。

128歳（19歳）、ドーマローラの生き残りでアクア、ティトォとともに不老不死。性格はとても豪快。さばさばしているところと優しいところの両面を持っています。魔法は一切つかえません。その代わりに体術は達人クラスであり、拳が魔法を超越しています。魔法と使えない理由として実はおなかに子供を宿しており、その子を守るための結界を張っています。ほとんどの魔力をそこにつぎ込んでいるため、魔法が使えないのです。

第１話からでている中心人物。ミルネシア大陸・ミホット村出身で年齢は１６歳。アクアとの契約により、お面を被っています。メモリア魔法陣にて外れるまで素顔が現れることがありませんでした。身体能力が高く脚力はかなりのものです。メモリア魔法陣で優勝し、禁断魔法の継承者となりました。強く生きるために、一行と一緒に旅をしています。魔法は「命七乱月（いのちななつみいだれつき）」で前述の禁断魔法の一つです。

15歳でメモリア国のバレット国王の息子で魔法使い。禁断五大魔の「ゴッドマシン」を使うことができます。そのゴッドマシンを発動させたことで約30年間眠りについていました。ゴッドマシン自体は無意識のうちに発動し、そのたびに時間や人間関係からとりのこされるため、不安に思っています。他の魔法は「穿印（うがちのいん）」といって雷属性の魔法をつかうことができます。第2章の主人公的な役割をもっています。

女神の三十指の１人。魔法は「エンゼルフェザー」で物体に羽をつけて飛ばすことができます。１度はティトォ達と敵として戦いますが、存在変換したアクアに敗れます。その後は一行とともにメモリア国を目指し旅をしていくことになります。

宝石から精霊を呼び出し、戦うことができる精霊使いです。性格は臆病で逃げ腰であるが、本気を出すと女神三十指にも引けをとらないほどの強さを持っています。「ティトォ」「アクア」「プリセラ」を師と仰いでいます。

ドーマローラの生き残りで不老不死。星のたまごのかけらの力で不老不死を維持しています。星同士の戦争により母星を失ったためドーマローラに行き着いた異星人です。ドーマローラを壊滅させた原因の人物です。魔法は使えませんが優秀な科学者であり魔法に対抗できる道具をつくれます。故郷の星を復活させるべく星のたまごを狙ってティトォ達と交戦しています。ボスの風格がありますが、実際はアダラパタの手駒です。

女神三十指の1人。女神の組織を裏で操っている実質的なボス。27歳の男性。幼少期にグリ・ムリ・アと出会い、以降2人3脚で組織づくりをしてきました。使用魔法は「極楽連鞭（ごくらくれんべん）」で魂を生物から引き出し、そのものを操作することができます。この世には善も悪も存在しないという思想をもっています。

女神の配下である、３大神器の１人。ドーマローラの生き残りで、グリ・ムリ・アに拾われた身です。星のたまごのかけらの力で不老不死になっています。絶大な魔力を持っており、魔法は「真紅虎龍牙（しんこくりゅうが）」を使います。この魔法は禁断五大魔の1つで血を操る魔法です。自分の血液から分身を無限に作りだすことが可能です。

女神の配下である、三大神器の１人。実は、アクアの妹で別名、舞響大天（ぶきょうたいてん）と呼ばれています。ドーマローラの生き残りでもあります。ドーマローラの消滅の際に無意識で星のたまごのかけらを集め、自身を守りました。その際に精神崩壊が起こり、かなりあぶない思想を持っています。使用魔法は「ヘルキルデスベル」というもので、禁断五大魔の1つです。音楽によって、聴いたものを内部から破壊する魔法です。

女神の配下である三大神器の１人。マテリアル・パズル内で最強の魔法使いです。正体はグリ・ムリ・アに故郷の星の守り神的存在で、この星のデュデュマにあたるものです。ネタバレになりますが、星のたまごをティトォに渡したのはクゥでデュデュマと戦うための力を蓄えるために行った行動がこの物語の基盤になっています。使用魔法はマザーで、禁断五大魔の1つにあたります。空間を操る魔法になっています。

女神の三十指の１人。その中でも最強クラスの５本の指の１人です。その強さと風貌から「鬼神」と呼ばれています。魔法は「三獅村祭」というもので、「牛輪」「飛燕」「士熊」の３種の魔法拳を使い、合成してもっと強い魔法拳を使うこともできます。マテリアル・パズルの人気キャラの１名です。

女神三十指の1人で、5本の指の属する、犯罪者。城に関して異常なこだわりがあり、人々を惨殺し、奪ってコレクションにしています。メモリア城を100城目のコレクションにしようと企んでいます。使用魔法は「ムーンアデルバ」で光の魔力を吸収し、エネルギーに変え、攻撃や回復をする魔法です。

メモリア国の国王で前述したグリンの父親。ティトォやアクアの魔法の魔法使いでありますが、現在は魔法を使いことができません。ティトォ、アクア、プリセラの親友であり後見人的な立場の人物です。

第1章～3章まで、世界を破壊する大魔王と思われています。第０章である「ゼロクロイツ」では、大地の守護神として信仰の対象でした。魅力のある謎が多いキャラクターの1つです。

いままでのところでさまざま語ってきましたが、まとめとして、マテリアル・パズル（漫画）の見どころ3選ということで、ネタバレ・感想を含めて簡単に紹介していきます。

マテリアル・パズルを語る上で外せないのは世界観についてでしょう。まず主人公が3人、しかも1人の体で存在している漫画は他にはみたことがありません。そのため、話に広がりができますし、なおかつ敵味方はっきりしていて、何を目標に何をしているか明確で呼んだあとすっきりできます。そういった感想です。

マテリアル・パズルはとにかくキャラクターが個性的で面白いです。1人1人さまざまな背景があるため、感情移入がしやすく印象があります。感想になりますが、ストーリーも大事ですが、キャラの成長も名作漫画の大事な要素です。

マテリアル・パズルは生き死にの話が多い中で、時折交えるシュールな笑いが、緊張緩和につながっているため、息切れせずに漫画自体を楽しみやすくしています。マテリアルパズルの読者からはそのような感想が多くきかれます。

感想をネタバレ紹介！ということで、最新の4章「神無き世界の魔法使い」の話と感想をお伝えします。今年の10月時点でのネタバレになります。ネタバレしたくない方は飛ばしてください。

グリン王子が生まれる直前から始まります。町のいざこざを救うため魔法使いティトォがやってきます。修行が不十分なのか、やられてしまいます。国王バレットが登場したりティトォの代わりにアクアがでてきます。過去の回想でバレットとティトォとの出会いの話がありアクア・バレットが敵に負けたりとかなりスピーディーに話が展開していきます。最新の話ではプリセラがでてくるなど名キャラが続々。

以上があらすじ、ネタバレになります。特に第2章が好きな方は読みやすい展開になっているなと感じた、というような感想もありました。壮大なスケール展開で描かれているので、必見です。

今回はマテリアル・パズルのあらすじなどを紹介しましたがいかがだったでしょうか？再連載が始まってまもない漫画ですが、魅力たっぷりの漫画ですので、過去の作品も振り返って、これから一緒に「マテリアル・パズル」の世界を堪能していきましょう。