2018年10月18日公開
2018年10月18日更新
おばけのホーリーはかわいいチョコレートのおばけ!アニメ声優や原作も紹介
アニメ「おばけのホーリー」について紹介!おばけのホーリーのアニメのあらすじや担当声優はもちろん、とっても可愛いおばけのホーリーとその仲間たちの魅力についても紹介します。また、おばけのホーリーの原作となった物語も紹介します。特にお母さん世代には、自分の子供のころのアニメという事で、懐かしく感じるかもしれません!そして、このアニメには実はあんな人も声優を務めていたのです!
おばけのホーリーのアニメや原作が気になる!
「おばけのホーリー」はかつて放映されていたアニメです。1990年代子供だった世代にとっては、懐かしいと感じる人も多いでしょう。また、このアニメの原作となった本を読んでいたという人もいるでしょう。今回は、知らない世代には懐かしいアニメの紹介として、リアルタイムの世代にはおさらいとして、おばけのホーリーについての情報やあらすじ、出演した声優の紹介から、原作の物語まで紹介していきます。
おばけのホーリーとは?
おばけのホーリーは、1991年1月から1992年4月にかけて、NHK総合テレビで放映されていたアニメです。10分間のショートアニメとして、放映されていました。本来200話放映予定でしたが、特番などの編成で放送中止が相次いだため、20話分が未放送となっていました。その後、NHK教育テレビで再放送を開始し、その中で未放送分も全て放映されました。なお、1997年12月31日を最後に、地上波では放映されていません。
なお、おばけのホーリーは1997年12月31日を最後に、地上波では放映されていません。しかし、「小さい頃見たおばけのホーリーがもう一度見たい!」「今でも大好きなアニメです」「子供と一緒に見たい」という声は、NHKのEテレのリクエスト募集のサイトに寄せられています。しかし、現段階では実現されていません。DVDの発売もなく、現在見るとすればVHSのみとなっています。
おばけのホーリー ED『おばけは大さわぎ』
— レバオン (@continental_777) December 20, 2016
小学生の頃に夕方の再放送よく観てたなぁ…(懐)
原作のホーリーはコールタールのオバケだが、NHKアニメ版はチョコレートのお化けと差違。
普遍的なキャラデザは『かいけつゾロリ』の原ゆたか氏。 pic.twitter.com/5NXvYWrT3X
おばけのホーリーの主題歌は、相原勇さんが歌う「約束するよ」で、曲に合わせておばけのホーリーたちが踊っているオープニング映像が印象的です。対して、エンディングテーマは「おばけは大さわぎ」で、4人のおばけ担当の声優が日替わりで歌っていました。
歌詞の一部におばけの名前が入るため、その部分や合いの手のように入る口癖がキャラごとに変化しますが、あとは同じ歌詞で歌っています。今でもその歌を聞くと懐かしいという声がネット上には上がっており、Youtubeにはカラオケ画像が上がっています。ちなみに、スペシャルの時はバケバケ合唱団として、4人で歌っていました。
おばけのホーリーは、そのキャラクターの可愛らしさから、おもちゃや本、ぬいぐるみなど、オリジナルグッズも様々発売されていました。現在でも一部の商品はネット上で購入可能です。
さらに、その当時にはおばけのホーリーの着ぐるみショーが、各地で行われていました。メインキャラクター5人のみで、オリジナルストーリーで構成されていました。もちろん、声はいつもの声優さんが担当しています。
おばけのホーリーのアニメあらすじ
おおまかなあらすじは?
おばけのホーリーの大まかなあらすじは、おばけのホーリーが自分たちの仕事である「人々を驚かせる」ために、仲間のおばけたちと日々奮闘するほのぼのした物語です。ホーリー、キャンディ、ピートン、トレッパーの4人と魔女のマジョリーヌを中心として、そこに様々なおばけや人々が絡んで、ストーリーは展開していきます。
さらに詳しくあらすじを紹介!
ここからは、もう少しあらすじを掘り下げて紹介します。うらめし山に住む魔女マジョリーヌの魔法でおばけを生み出すことが出来、おばけのホーリーたちも魔法から生まれました。彼らの仕事は「人々を驚かせること」。「ばけばけばぁ~」と人々の前に現れ、日々仕事をこなしています。しかし、ホーリーだけは気が弱くて優しい性格故になかなか上手くいかず、マジョリーヌにも怒られてばかりです。それでもめげず、頑張っていました。
そんなおばけのホーリーたちの前には、様々な人やおばけも登場します。例えば、ホーリーたちよりも強くてフランス語が離せちゃうネコ、おばけの存在を否定するために4人を捕まえようとする科学者、逆におばけの秘密に取りつかれて4人を様々な発明で捕まえようとする研究者、おばけを捕まえて動物園を作ろうとするお転婆な女の子、さらに、マジョリーヌの母も登場します。
さらに、おばけのホーリーの他にも、クレヨンやソフトクリーム、風邪、ジャンケンなどの様々なおばけが登場します。マジョリーヌは時には失敗もしますが、とにかくたくさんのおばけたちを生み出してきました。そのため、たくさんのサイドストーリーが展開していきます。
ホーリーの周りでは、とにかくいろんなことが起こります。例えば、ホーリーが性格が違う二人に分裂して騒動を巻き起こしたり、ホーリーとニャンギラスの魂が入れ替わってしまったり。途中まで敵対していた相手とも、最後は仲良くなってみたりと、とにかくいつも大騒ぎです。あらすじを追うだけでは間に合わないくらい、いろんな展開が待っているアニメですが、それでもシンプルで小さな子供でも楽しみやすいお話になっています。
おばけのホーリーのアニメ声優を紹介!
ホーリー役/兼子由利子
マジョリーヌが焦がしたチョコレートから作った、チョコレートのおばけです。茶色い体に丸い頭、まん丸の目と黄色い鼻、ちょっとだけ頭に毛が生えています。また、口癖が「ほちょー」なのも特徴です。
ドジで弱虫ですが、困っている人は助けようとする心優しい面を持っています。時にはものすごい力を発揮して、大活躍することもあります。
千葉県出身。おばけのホーリーの他に、「それいけ!アンパンマン」のネコ美役(3代目)や「アリス探偵局」の松尾ノ芭蕉役などがあります。また、NHKで放映されていたドラマ「フルハウス」の吹き替えも担当していました。現在は声優業を引退しています。
キャンディ役/小林優子
キャンディから作られたおばけで、4人のおばけの中では唯一の女の子です。短期で暴力的な性格の持ち主です。語尾に「○○だわさ~」などの修飾語をつけるのが特徴的でで、とにかくおしゃべりで早口です。顔が膨らむこともあります。
東京都出身。「ポケットモンスターシリーズ」のシゲル役や、「キャプテン翼J」の岬太郎役、「魔女の宅急便」の先輩魔女役(旅立った直後のキキが初めて会った魔女)、一時期は「ONE PIECE」のニコ・ロビン役の代役も務めていました。その他、様々な映画の吹き替えや、番組のナレーションでも活躍しています。
ピートン役/滝口順平
ピーマンのおばけです。4人の中で一番力が強くて、力持ちです。さらに、自信家で行動派ゆえに、4人のボス的存在になっていますが、それが仇となって真っ先にやられてしまうこともあります。一人称は「ピートン様」です。
千葉県出身。2011年8月29日逝去、享年80歳。日本初の吹き替え放送を担った方で、テレビ番組で紹介されたこともあります。「ヤッターマン」のドクロベエ役や「マジンガーZ」のブロッケン伯爵、「それいけ!アンパンマン」、「ONE PIECE」など、本当にたくさんのアニメで声優を務めています。また、ナレーターとしても活躍されており、「ぶらり途中下車の旅」や「ぴったんこカンカン」など、その独特な声で魅了しました。
ちなみに、今でもディズニーランドの「スプラッシュマウンテン」のブレア・オウル(ふくろうどん)の声としてそのまま使われているため、その魅力的な声を楽しむことが出来ます。
トレッパー役/中尾隆聖
シルクハットをかぶった、トイレットペーパーのおばけ。ホーリーに一番近く、少々気弱でドジなところがあります。紙のため水や風には弱いのですが、体が軽いため、空を飛ぶことが出来ます。語尾に「○○でありますぞ」がついたり、「ありゃりゃ~」と叫ぶ話し方が特徴的です。
東京都出身。声優としての仕事が安定するまでは、俳優としても活動していました。声優としての代表作と言えば、「それいけ!アンパンマン」のばいきんまん役と「ドラゴンボールZ」のフリーザ役でしょう。フリーザ役に至っては、第25回日本映画批評家大賞・アニメ部門最優秀声優賞も受賞しています。
出典: https://prcm.jp
最近では、ONE PIECEのシーザー・クラウン役を務めるなど、今後も活躍から目が離せない人気声優さんの一人です。その他、その独特な声でナレーターとしても活躍しています。
マジョリーヌ役/吉田理保子
多くの魔女を生み出してきた美人魔女で、4人とともに暮らし、「マジョリーヌ様」と呼ばれています。ちょっときつい性格ですが、ナルシストでおだてに弱い所があります。たまに魔法で失敗していることもあります。一見20~30代の見た目ですが、実は1027歳です。
「アルプスの少女ハイジ」のクララ役や「魔女っ子メグちゃん」の神崎メグ役、その他「名探偵コナン」や「それいけ!アンパンマン」、「美味しんぼ」など、様々な人気アニメを担当してきました。また洋画の吹き替えで芯の強い女性の役を多く担当しています。1998年に引退し、その後はキャスティングマネージャーなどに携わっているそうです。
その他の役/現在人気のあの声優も登場!
おばけのホーリーに登場する様々なキャラクターの中には、現在とても人気な声優さんが担当していたキャラもいます。例えば、「ドラゴンボール」悟空役の野沢雅子さんは、マジョリーヌの母役として出演していました。また、多くの映画でトム・ハンクスの吹き替えを担当している江原正士さんは、ホーリーたちの点天敵のネコのニャンギラス役として出演しています。
また、おばけのホーリー達を捕獲を試みる少女(香織)役の高山みなみさんは「名探偵コナン」コナン役として活躍されていますし、「ONE PIECE」チョッパー役で有名な大谷育江さんや、「となりのトトロ」メイ役の坂本千夏さん、「ONE PIECE」ウソップ役の山口勝平さん等、あまりにもたくさんのおばけが少しずつ登場したため、本当にたくさんの有名な声優さんが出演しています。
おばけのホーリーの原作は?
原作は「よわむしおばけ」シリーズ
おばけのホーリーの原作は、児童文学作家のわたなべめぐみさん作の童話「よわむしおばけ」です。シリーズ化されており、1978年から2004年までで、11点刊行されています。
このシリーズが出来たいきさつは、わたなべめぐみさんの保育士専門学校時代にさかのぼります。受講していた児童文学講座の課題で、原形となる物語を作ったのがきっかけだったそうです。その物語が児童文学作家の寺村輝夫さんの目に留まり、童話の執筆を勧められ、児童文学作家となりました。そして完成したのが、「よわむしおばけ」シリーズでした。以降、保育士として働きながら、執筆活動をつづけました。
わたなべめぐみさんは「よわむしおばけ」シリーズ以外にも、「ヤマガタはかせの昆虫事件簿」や「かわうそグメル」シリーズを執筆しています。また、おばけのホーリーが放映されてからは、おばけのホーリー関連の知育本の出版にも携わっています。
「よわむしおばけ」と「おばけのホーリー」の違いは?
原作とアニメとの違いは、アニメのホーリーはチョコレートのおばけですが、原作では木材が腐るのを防ぐ塗料であるコールタールのおばけで、名前もコールタールです。コールタールは真っ黒な塗料なので、アニメのホーリーに比べて、原作の方は真っ黒なおばけとして描かれています。ただし、その姿はアニメも原作も、頭にちょこっと毛が生えた、丸い顔をしています。
コールタールとホーリーでは元となっている物も違いますが、誕生の仕方も違います。コールタールの誕生の簡単なあらすじは次の通りです。元々魔法使いは石をおばけに変えようとしていましたが、不慮の出来事で石が道路にめり込んでしまい、結果として道路に穴が開いてしまいます。その穴を埋めるのに使ったコールタールに、石にかけようとした魔法が中途半端にかかり、出来損ないのおばけとなってしまいました。
出来損ないであるがゆえに、弱虫でなにをやっても失敗ばかりなコールタール。人を驚かしに行ってもなかなか上手くいかず、いろんな出来事を巻き起こしてしまいます。よわむしおばけが、そんなコールタールの愉快な物語であるというところは、ホーリーともアニメの大まかなあらすじとも同じと言えます。
ちなみに、原作にもホーリーの仲間たちは登場しますが、その姿はもう少しおばけの怖さがありました。おばけのホーリーとしてアニメ化されるにあたって、原作をもとに、より親しみやすいキャラクターに変更されました。
おばけのホーリーについてまとめ!
今回は、おばけのホーリーの情報やあらすじ、原作について等、様々な面から紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
ホーリーのそのドジで弱虫だけど、一生懸命頑張る姿が多くの大人の記憶に残り、子供にも見せたいという想いも多くみられますが、残念ながら、現在ではおばけのホーリーを見る機会は限られています。あらすじにも記載した通り、小さな子どもでも楽しめるアニメなので、ぜひチャンスが出来ることを期待しましょう。