学園戦記ムリョウとはどんなアニメ?あらすじ・最終回の内容や感想を紹介

学園戦記ムリョウは2001年にNHKBSで放送されたTVアニメです。学園ものにSF、能力バトルの要素が含まれたストーリーとハイレベルな作画から隠れた名作であるといわれています。近未来の世界、宇宙人の存在が明かされた中で謎めいた転校生、統原無量と友人になった主人公、村田始は世界の秘密にかかわっていくことになります。壮大なSFを背景に持ちながら、何とも懐かしい日本の町の風景を持ったビジュアルは新世代のSFと言えるでしょう。学園戦記ムリョウは知る人ぞ知る隠れた名作という感想が多いのです。その魅力とは?

学園戦記ムリョウとはどんなアニメ?あらすじ・最終回の内容や感想を紹介のイメージ

目次

  1. 学園戦記ムリョウはどんなアニメなのか徹底調査!
  2. 学園戦記ムリョウとは?
  3. 学園戦記ムリョウのアニメあらすじとは?
  4. 学園戦記ムリョウのアニメ最終回とは?
  5. 学園戦記ムリョウのアニメを観た人の感想とは?
  6. 学園戦記ムリョウのアニメについてまとめ!

学園戦記ムリョウはどんなアニメなのか徹底調査!

学園戦記ムリョウ、ノスタルジックな近未来

学園戦記ムリョウの世界観は2070年の日本にUFOがあらわれ、日本政府は宇宙人の存在を認めます。そんな中で謎めいた転校生、ムリョウが現れます。彼はその時代では珍しくなった学生服(学ラン)を着用していました。近未来であるがノスタルジックな雰囲気の地方都市を舞台に繰り広げられる学園アニメです。学園戦記ムリョウ、この作品のあらすじと感想を紹介します。

学園戦記ムリョウとは?

学園戦記ムリョウはNHKBS

学園戦記ムリョウはNHKBS第2放送で放映されました。NHKBSは安定したクオリティーのアニメ作品を放送することに定評があります。電脳コイルやカードキャプターさくらがその代表格と言えます。学園戦記ムリョウもまた練りこまれたストーリーや、高品質な作画が魅力的な作品となっています。

監督の佐藤竜雄氏はNHKで飛べイサミで監督デビューしました。その後SFロボットアニメ機動戦艦ナデシコがアニメファンからの人気をえて有名になりました。SF要素のある作品に強い監督と言えます。機動戦艦ナデシコから数年たって発表された学園戦記ムリョウは佐藤竜雄監督の持ち味が発揮された作品です。

地方都市の天網市で繰り広げられる日常の裏に宇宙人との外交や代々受け継がれてきたチカラ、儀式といったオカルト、伝奇、SFと言った複雑な世界観設定が盛り込まれているアニメそれが学園戦記ムリョウです。

学園戦記ムリョウのアニメあらすじとは?

学園戦記ムリョウあらすじ紹介

2070年の日本、東京に巨大な飛行物体が出現しました。それにより日本の都市機能はマヒしてしまいます。そして巨大ヒーローのような物体まで現れ飛行物体を倒してしまいます。神奈川県天網市の中学生で主人公の村田始は学校で、その話題で盛り上がっていると、一人の転校生がやってきます。彼は統原無量この時代では珍しい学生服を着用していました。

物珍しい格好の転校生として、統原無量は注目を集めるが、転校翌日生徒会の副会長、守口京一の校舎屋上に呼び出されてしまいます。屋上で2人は不思議なチカラで戦い始めてしまいます。チカラにおっかなびっくりしながらも始は二人の戦いに割って入ります。なぜ割って入ったか?始は「そりゃ、学級委員長だからね」と答えたことに興味を持ちムリョウと始は友達になります。

生徒会のメンバーはみな特別なチカラを持っています。代々受け継いできた物です。宇宙人と生徒会のメンバーが持つ力は関係があります。もともと天網市の人々の中には特別なチカラを持つものがいます。そのチカラとは2000年以上前に地球に封印された宇宙人の力を借りているものです。その最も強大なものが巨人、シングウです。

天網市の人々は宇宙人の持っている力を受け継ぎつつ、秘密裏に宇宙人とコンタクトをとっていました。宇宙には銀河連邦と宇宙連邦の二つの勢力があり、地球人類は銀河連邦に知的生命としての資質を監視、調査されていました。

学園戦記ムリョウの登場人物

学園戦記ムリョウにはたくさんの登場人物がおり、彼らにはみな物語の中で役割を持っています。その中で物語の中核にいるキャラクターを紹介します。

主人公、村田始

学園戦記ムリョウの主人公であるキャラクターです。ごく普通の中学2年生で、何の力も無く天才でもありません。また数年前に転校してきたという、彼の立ち位置は視聴者に近いものです。しかし、きわめて柔軟な思考と適応力を持っています。精神的な器が大きく、彼の発想は最終回では彼の発想が問題を解決に導きます。

謎めいた転校生、統原無量

学園戦記ムリョウというタイトルの通りもう一人の主人公とも言えます。宇宙人騒ぎの翌日、転校してきた少年です。あらすじにもある通り、作中では珍しい学生服を常に着用しています。温厚で常に落ち着いた雰囲気ですが、とてつもない力を秘めています。始と友人になり学園生活や町や地球に秘められたなぞにかかわっていきます。彼の正体ははっきりしていません。最終回でも気が付けばそこにいたと。ぼかされています。

熱血な!守口京一

生徒会副会長で3年生、あらすじにあるようにムリョウに決闘を仕掛けます。すぐに熱くなる性格でたびたびムリョウに突っかかります。彼は螺旋のチカラと束ねるチカラを持ちシングウを呼び出す儀式では要になる立場です。彼もまた物語の中で人間的な成長を見せます。

ツンデレなヒロイン、守山那由他

生徒会副会長でツインテールと気の強そうな少女です。スポーツ万能で運動部の助っ人としても活躍しています。彼女は宇宙人の飛行物体を撃退した、巨人シングウを操る力を持っています。代々の継承者の中でも特に高い適正を持っています。最終回ではムゲンの力を暴走させかけますが始によって救い出されます。最初こそツンツンした態度ですが徐々に態度は柔らかくなっていきました。

ジルトーシュ

アロハシャツを着た陽気なおじさん、に見えますがその正体は銀河連邦のヴェルン星の第一級外交官であり、強大な力を持つ宇宙人です。不測の事態に際して最終判断を行う判定者として星一つ消し去る権限を持っています。また那由他に試練として課題を与えて追い詰めシングウに宿るムゲンの力を暴走させたのも彼の計画でした。

統原瀬津名

統原瀬津名は自称ムリョウの姉です。神出鬼没に現れます。彼女も物語のキーパーソンです。その正体はムゲンの妹でした。地球人の可能性を信じて地球人と交わり、そのチカラを天網市の人々に与えました。那由他をはじめとした天網の人々の始祖です。

このほかにも町の人やクラスメート、宇宙人などそれぞれの立場にたくさんのキャラクターがいます。最終回までのストーリーの中でみな生き生きと活躍しているのがこの作品の特徴です。また登場人物に不快な性格や悪と言える存在がいないためとても見ていて気持ちがいいという感想もあります。不思議な魅力を持つ登場人物は学園戦記ムリョウの魅力の一つです。

学園戦記ムリョウのアニメ最終回とは?

学園戦記ムリョウ、最終回、『戦記は続く』あらすじと感想

暴走するシングウの力に飲み込まれる、那由他。それはもはやシングウでも那由他でもない、ムゲンになりつつあります。このまま暴走すれば地球は破壊されるほどの力を放出してしまいます。ジルトーシュの目的は危険なチカラであるムゲンを封印するために、一度力を放出してガス抜きをしようとしていたのです。

ムゲンの力に飲み込まれた那由他を救うため、ムリョウは学校の生徒たちの力と自分の力を螺旋のように練り上げ、始は守口京一により精神だけの状態になってムリョウとともに宇宙に行きます。

暴走するムゲンの力の中から始は那由他の精神を探し出し連れ戻します。そしてムゲンの暴走も食い止められ地球は見事審判に合格したのです。地球を救ったという大きな事件はあったが彼らの日常は学園祭へと続くのでした。

最終回の感想として、この話は、みんなの物語というところが特徴です。大きな力を持った人々の中で、何も力を持たない始がみんなの力で地球の危機を救ってしまいます。登場人物たちはみな立場、役割があります。そんな人たちが何となく集まっていったら、なんとなく協力しあって大きな成果を生み出した、そのような緩い団結こそ世界をよくするチカラなのです。

学園戦記ムリョウのアニメを観た人の感想とは?

学園戦記ムリョウの評価、感想を紹介をピックアップ

学園戦記ムリョウこの作品の感想は、ほのぼのSFの傑作や隠れた名作という声が多いです。超能力や宇宙人などの劇的な要素がさらりと流されていて独特の日常的な雰囲気でなんてことのないかのように展開する面白いアニメ。

NHK衛星アニメ劇場で放映された、SFアニメ全26話。非常~に呑気な雰囲気の中で、宇宙人の侵略や外交が水面下で進んでいく…一見すると退屈なアニメなんですが、実は超エキサイティング。これぞ不朽の名作。…NHKはこういう名作をこそ、時折でいいから再放送してほしいものだ、という意見もあります。

何の変哲もない街が宇宙レベルのすごい役目を持っている。その街から見た宇宙と地球の転換期の物語。世界設定は面白いけど全体的に子供向け?その割りに、ロボットのデザインがイマイチというか、作画全体がスタイリッシュじゃないと言うか…野暮ったい。子供向けアニメ版 MIBのような印象です。

学園戦記ムリョウのアニメについてまとめ!

学園戦記ムリョウは26話の中に日常と壮大なSFが融和した大変内容の濃い作品です。あらすじだけでは語りきれない部分がたくさんあります。たくさんの登場人物は物語の中で役割を持ち、ただの背景と言えるキャラはいません。

緩い団結という展開は佐藤竜雄監督の出世作機動戦艦ナデシコにも見て取れます。ナデシコクルーはみな一癖ある人物たちですが、それぞれのプロフェッショナルです。だからこそ有事の際には団結して物事に当たります。学園戦記ムリョウの登場人物もみな役割をこなして行きます。やるべきことこなすので大人びているように見えるのです。

学園戦記ムリョウのは最終回まで世界観やキャラクターがぶれることなく進んでいった作品です。監督が全話の脚本を書いているからでしょう。また盛り込まれている情報も多く、一度見ただけだと物語の全容をつかむことは難しい作品です。細かな描写から世界観を描き出しています。是非繰り返し見て欲しい作品とも言われています。けしてメジャーではないが知る人ぞ知る名作が学園戦記ムリョウなのです。

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