我らコンタクティのあらすじと感想!どこか懐かしい傑作漫画の評価は?【森田るい】

我らコンタクティとは森田瑠偉によって描かれた漫画です。2017年に「月刊アフタヌーン」で連載されており、2018年にはマンガ大賞2018にノミネート、2位という驚愕の記録を残しました。主人公の椎ノ木カナエは昔はクラスの中心的存在でしたが今ではしがない会社員をしていることに悶々としていました。そんな生活から脱却するべく大きなことを起こそうとするのが昔懐かしい気持ちにさせてくれる我らコンタクティ。今回はそんな漫画の評価や感想、あらすじをまとめていきます。

我らコンタクティのあらすじと感想!どこか懐かしい傑作漫画の評価は?【森田るい】のイメージ

目次

  1. 我らコンタクティという魅力的な漫画をご存知ですか?
  2. 我らコンタクティのあらすじを紹介
  3. 我らコンタクティはいつ頃の話?
  4. 我らコンタクティの魅力とは?作者についても紹介
  5. 我らコンタクティの漫画の評価と感想
  6. 我らコンタクティのあらすじや漫画の評価まとめ

我らコンタクティという魅力的な漫画をご存知ですか?

昔を彷彿とさせてくれる漫画、我らコンタクティ。どこか懐かしい気持ちにさせてくれたり、昔の夢を思い出させてくれるような不思議な感覚を読んだ人に与えてくれます。登場人物もかなり個性が強く、一癖も二癖もありますがそのキャラクターたちによって我らコンタクティがさらに盛り上げてくれる要素ともなっているのです。今回はそんな古き良きを思い出させてくれる我らコンタクティのあらすじや感想、評価をまとめていきます。

我らコンタクティのあらすじを紹介

ここからは我らコンタクティの簡単なあらすじをまとめていきます。主人公である椎ノ木かなえは冴えないOLをしていました常日頃会社を辞めたいと漠然と考えて生活していました。しかし、自身の生活があるため中々やめることが出来ずにいました。そんなある日、会社の飲み会に出席していたかなえ。カラオケしながらお酒を飲んでいる社長や社員。かなえは楽しくなく丸まって、早くこの時間が終わらないかと考えていました。

そしてかなえは会社の社長に絡まれてしまいます。聞きたくもないかなえに対する愚痴や文句を長々と喋りだします。いくら酒に酔っているからといってそんなに言われると誰でも嫌になると思います。かなえも社長の小言に耐え切れなくなり飲み会から逃げ出してしまいます。そこで会社を本気で辞めようか考え始め茫然と夜の道を歩いていると、かなえに声をかけていたのです。その人は小学生の同級生、中平かずきなのでした。

思わぬ再会に心躍るかなえ。小学生の頃かずきにされたいたずらの話を思い出しうきうきとそた表情で語ります。先ほどの出来事が嘘のように楽しそうなかなえ。そんな時かずきは急に帰りが遅かったねと言い出します。一瞬で危険を察知したかなえは一目散で逃げ出しますが、理由を聞けばかずきはすぐ近くの町工場で働いているというのです。かなえは何故待っていたのかかずきに聞くと、工場の方に見せたいものがあるそうです。

そして、かずきが見せたのが開発途中のロケットなのでした。かずきが今熱中して一人で組み立てているロケット、それを見せられたかなえは「おぉー」っと実感が湧かず空返事をし、ロケットに興味がないため帰ろうとします。しかし、かずきはかなえに見てもらいたかった本当の正体「燃焼実験」を今から見せてくれると言いました。興味がないながらも、かずきの熱い想いに負け燃焼実験を見学することに。そして点火しました。

かなえのあらすじとしてまとめていますが、ここでかなえも気づいていませんが自身の憶測に眠る燻ぶった想いが蘇ってきているのではないのかという感想が見受けられました。このセリフも何もない描写ですがかずきは燃焼実験は数回やってると考えられ、かずきはあんまり表情が大きく変わる描写が書かれていませんので反応が薄いのは当然です。しかし、このかなえの表情は昔に夢見ていた昂る気持ちが蘇ってきたのではないでしょうか。

悪だくみするかなえ

ここからのあらすじはかなえが会社を辞めるため、楽してお金を稼ごうと企み始めます。その前に燃焼試験を見たかなえはこのロケットをどうするのか聞くと、かずきは迷いなくロケットは宇宙に打ち上げるのだと意気込みながら断言します。当然無理だと内心で思いバカとまで決めつけるかなえ。しかし、ここである可能性に気づきます。このロケットの計画は金になりそうな匂いがする、会社を辞めるきっかけになると踏んだのです。

そうと分かれば善は急げと帳簿やらの情報を聞き出そうとしますが、材料費などは兄からくすねているためほぼ0円で組み立てているとか。これでは金は得られないと分かり別の方法を考えるかなえ。あれこれ方法を探し、たどり着いたのが昨日飲み会で知り合った社長をスポンサーにしようという計画を思いつきます。金を持ってると言っていた社長。この人しかいないと考え、早速連絡をつけ、工場で見てもらうことに。

金が手に入ったら何やろうかなとよこしまな考えが多々思いつくかなえ。この計画が成功した時の資金を考えれば思いついてしまうのは仕方がないことでしょうが、かずきはこのことについて何も知りません。一応見学の許可を取るためにかずきの所を訪れ、またロケットを見せてと頼みますがかずきは即答で「ヤダ」と返事をするのでした。焦ったかなえは見せる人はお金持ちだからと正直に話し、かずきを説得します。

そして約束の時間になり工場に案内するかなえ。ロケットの全貌を見てもらえば感動しスポンサーになってくれると予想していたかなえですが、その社長の正体は高齢者用の商品を開発している社長だったのです。なので、ロケットを見てもいまいちピンとこず感動もしませんでした。確かに宇宙に興味はある社長ですが、小さい工場ともあり疑念が拭えない様子。かなえが一生懸命説明しますが社長は隅に置いてあったフィルムに目が行きます。

夢はUFOに映画を見せること!?

気になったかなえもかずきに聞きます。そして帰ってきた返答が予想の遥か上の回答だったのです。それは、フィルムと映写機を一緒に飛ばしてUFOに見てもらうというのが目的だったのです。それを聞いた社長は呆れ果て帰ります。かなえも金が得られなくて意気消沈。かずきは金はいらないと言い咄嗟にかなえは「私が欲しいんだよ!」と本音をぶつけてしまいます。しかし、そんなことを聞いてもかずきは揺るがず昔のことを語ります。

それは小学3年生の頃に体育館で見たサバンナの映画を宇宙人、UFOに見せたくてずっと計画していたのでした。そして極めつけは映画を見た次の日に公園でかなえと一緒に見たUFOがかずきの心を大きく動かしたのでした。もう色々とおかしくて、どうでもよくなってかなえは笑い転げます。ここのシーンが好きという感想も多く見受けられました。そしてかなえが燃焼実験を見せてくれた理由も合点がいき昔を懐かしむかなえ。

童心を思い出したかなえ

金や権力に時間や人生を割いている今の社会人。そんなことを切り捨てて自分がしたいこと、夢に向かって一直線に走っているかずき。目先の金に目がくらんでいたかなえはそんな自分がばかばかしくなり自身も童心に戻ってあの頃のまぶしい気持ちを取り戻すそうと決めるかなえ。そして、かずきの手伝いを無理やり始め会社も辞めてあの頃の気持ちに正直に、真っすぐに進んでいくと決めたかなえ。これが大まかなあらすじとなっています。

我らコンタクティの1話のあらすじをまとめましたが、ここから二人は凸凹ながらも一緒の目的に向かって宇宙を目指すことになります。我らコンタクティの重要な点が「UFO]と「ロケット」という二つの主軸を元に展開していきます。「宇宙人に映画を見せる」という人類が誰も試したことのないことを二人でやろうとするそのワクワク感、期待がこの作品の醍醐味となっているのです。かなえの心境の変化も見どころとなっています。

我らコンタクティを読まないで内容やあらすじを聞かせてもそんなことできるわけない、バカバカしいと一蹴されますが、そんなバカげたことに挑戦することはかなりの「ロマン」なのではないでしょうか?そんな誰も挑戦したことのない試みをする人たちをバカにできるのでしょうか?夢に向かって不可能を可能にしようとする姿は誰よりも輝いて、「青春」しているのではないでしょうか?そんな思いを教えてくれます。

我らコンタクティはいつ頃の話?

懐かしさや青臭さが売りとも言われている我らコンタクティ。このマンガは現代より少し遡った話という考察がされています。あまりハイテクすぎる描写などがなくロケットという昔で言うロマンの象徴ともいえるものが主体となって物語が進んでいくことからそういった考察がされています。しかし、現代では感じることの出来ない言い表せない気持ちと懐かしさが心地よく、もっと読みたいという感想が多々見受けられる作品です。

我らコンタクティの魅力とは?作者についても紹介

昔のワクワク感やロマンが詰まっていると評価の高い我らコンタクティ。読み終わった後の爽快感やカタルシスが得られると言われています。社会の荒波に淘汰されつつある主人公のかなえ。かずきと再会して何をしているかを知るとちょっと小馬鹿にするような態度や言動を取りますが、彼が作ったロケットの燃焼実験を見た時から燻ぶっていた思いがどんどんと火がついてきたかなえの心の変化も魅力だと言われています。

最初は楽して金を稼げればいいや程度に考えていたかなえもかずきの夢に対する実直さと純粋にロケット作っている楽しそうな姿に心を揺れ動かしていたのでしょう。最終的には自分からプロジェクトのことを気にしたり改良したりとロマンの心に火が付きました。見切り発車で始まった二人の壮大な計画も夢と楽しさだけで進めてきたこともあり、その心を忘れていた人たちもその思いを再度思い出し協力していきました。

しかし、プロジェクト自体は進みますが問題はかなり多く壁として立ちはだかってきます。まず、宇宙人に映画を見せるにあたって(宇宙人がいるかはさておき)映写機をどうやって動かすかが難問です。

ロケットを作る環境には恵まれていますし、技術に関してもかなり腕が立ちますが映写機の駆動問題だけはどうにもすぐ解決とはいきません。さらに打ち上げ場所などの問題等々。二人がどう乗り越えるのかも見どころとなっています。

作者 森田るい

そんな忘れかけた想いを再び呼び起こさせてくれる漫画、我らコンタクティ。ここで、この作品の作者である森田るいの基本情報をまとめていきます。森田るいは2013年に開催されたアフタヌーン四季賞春のコンテストで森田るいが描いた「マキと渡とすげぇキモチ悪い虫」で大賞を受賞し知名度が広がります。作品の内容も評価されるようになり2017年「月刊アフタヌーン」で我らコンタクティを連載し人気を博します。

我らコンタクティの作者森田るいですが、あまり情報がなくまとめることが難しいです。四季賞を受賞した「マキと渡とすげぇキモチ悪い虫」もかなり異色な雰囲気を放つ作品となっています。森田るいが描く作品は描写も特徴的で可愛すぎないところも評価できるポイントだとも言われています。我らコンタクティもそうですがかなり漫画としては短い部類ですがその短い中に内容を凝縮させ仕上げるが森田るいの魅力と言われています。

光の描写の使い方が上手い!

我らコンタクティの中で頃の背景の場面が多く見受けられます。宇宙にも焦点が当たっているので黒はかなり使われていますが、その黒い中にも「光」と呼べる書き方が上手いと読者からも評価が高いポイントとなっています。我らコンタクティの最初の場面である、かなえが面白みもない灰のような社会から逃げ出し、かずきと出会ったシーン。かなえとかずきの出会いがまるで運命化のように光り輝いて見える描写が印象的です。

小学3年生、その頃はかなえも自身で輝きを放っていた時期でした。今では社会にその光を奪われてしまっていますが、かなえの奥底では取り戻したいという思いが燻ぶっていたのです。そんな昔に未知の存在である「UFO]とも出会ってしまいます。かなえにとっては忘れられない小学生時代です。そんな思いを同級生であるかずきも持っており、しかもその輝きを無くさず突き進んでいる姿を見てかなえも気づかされるのでしょう。

そんな表現ができるのも作者である森田るいの表現力の凄さなのでしょう。描写やセリフを見ているうちに懐かしい思いがこみ上げてくる作品となっています。かなえとかずきの秘めた想いが交差するときにはこのような光、輝く表現が使われているのです。

さらにロケットを飛ばす時などもかなり光が強く描かれているのも特徴です。光の描写に注目して読むとさらにこの我らコンタクティの楽しさ、魅力に気づけると評価されています。

我らコンタクティの漫画の評価と感想

ここで、我らコンタクティを読んだ人たちの感想や評価などをまとめていきます。この作品を読んでどのような感想を持ったのか、参考までにまとめていきます。

一番多い感想として言い合わらせない気持ちが心を支配するという感想です。誰しもが夢を見てその仕事につけるわけではなく、むしろ夢をあきらめて人生を歩まなければならない人が大半だとも言われています。そんな忘れかけた心をもう一度思い出させてくれる漫画と評価をうけています。普通の漫画にはないものが詰まっている我らコンタクティ。上手く言い現せないという感想は多いですが、読んでみると瓦解するかもしれません。

1巻で完結するという点でも読みやすい我らコンタクティ。森田るいが手掛ける漫画のキャラクターは昔を彷彿させますが、現代で言う可愛さも備わっています。何より魅力的なのはかなえたちの関係をとても綺麗に、純粋に描いているという点だと言われています。

輝いていた過去を思い出しながら現実に立ち向かっていく姿に心を打たれると感想、評価が残っています。

我らコンタクティのあらすじや漫画の評価まとめ

子供心や童心を思い出させてくれる我らコンタクティ。そんな昔懐かしい雰囲気が漂う我らコンタクティの一番の面白さはかなえとかずきの実現不可能なプロジェクトをどうやって成功までもっていくのか、その努力と葛藤を我らコンタクティにはとても美しく描かれていると評判です。

あらすじを読み興味を持った人、現実で疲れた人や、刺激を求めている人は我らコンタクティをぜひ一読してみてください。

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