2018年09月28日公開
2018年09月28日更新
百万畳ラビリンスはどんな漫画?名作といわれるネタバレあらすじや評価まとめ
2015年に開催した俺マンガ大賞で話題となった百万畳ラビリンス。ある日、ゲーム好き女子大生礼香とルームメイト庸子の二人は不思議な木造ボロアパートへ迷い込んでしまう。どこまでも続く脱出不可能な異世界の出口目指し、二人は進み続ける。まるで脱出ゲームのような感覚で進む新感覚の漫画!購入した層のほとんどが上下巻まで揃える名作!百万畳ラビリンスのあらすじネタバレと評価をまとめました。
目次
面白いと話題の漫画「百万畳ラビリンス」を調査!
隠れた名作として名高い「百万畳ラビリンス」は、Twitterなどを中心に購入層からの評判が高い漫画です。2015年の俺マンガ大賞で話題となり6位を記録しました。さらに、2016年に開催されたマンガ大賞にもノミネートされるほど注目を浴びている作品です。特にゲーム好きに強く支持されている百万畳ラビリンスとは一体どんな漫画なのか?気になる百万畳ラビリンスのあらすじネタバレから評価まで徹底調査しました!
百万畳ラビリンスのあらすじをネタバレ紹介!
見慣れた木造アパートが迷宮に?
百万畳ラビリンスのあらすじとはどういうものなのか?気になる百万畳ラビリンスのあらすじについてネタバレ含めて紹介します!
百万畳ラビリンスは、ゲーム好きの女子大生の礼香(れいか)とルームメイト庸子(ようこ)が謎の木造アパートでさまよっているシーンから始まります。二人はゲーム制作会社でバグ探しのアルバイトをしていて、ゲーム会社の寮でルームシェアをして過ごしていました。
百万畳ラビリンスの礼香はゲーマーではありますが、少し変わっていて、ゲーム内のバグを探すことを楽しんでいます。ゲーム内に隠されたバグ探しを生き甲斐とし、その特技を生かす為に開発中のゲームからバグを探すデバッカーとして活躍しています。庸子は礼香のルームメイトであり、同じようにデバッカーを務めています。ゲームしか能がない礼香とは違い、しっかり者の常識人かつ現実主義者です。
迷い込んだ先は、見た目こそ見慣れているボロアパートではありますが、そこは進んでも進んでも出口が出てこない不思議な世界でした。無限に続く螺旋階段をはじめ、進んでも見えてくるのは畳ばかりが広がります。ここはどこなのか、もしや異世界に迷い込んでしまったのか。礼香と庸子は協力しながら謎の木造空間からの脱出を試みます。
ちゃぶ台に置かれた書置き
二人は迷宮を進めていると、ちゃぶ台に置かれた書置きを見つけます。そこには二人がアルバイトとして働いているゲーム会社、クラインソフト社のドメインが使われたメールアドレスが書かれていました。しかし、迷宮ではスマホはあっても電波が繋がりません。二人はメールを送る手段を探します。
やっとメールを送信できるPCを見つけると、早速メールを送信します。メールを返信してきたのは、なんとクラインソフトのゲームディレクター「多神大介」でした。多神大介は礼香が好きなバグ探しを楽しむ「ダンジョンテール」のファンであり、クライン社でアルバイト志願をしたのもダンジョンテールが好きだったからです。
多神はダンジョンテールはこの世界を元に作り上げたゲームだと語ります。実際、礼香も似たような雰囲気を感じており、現にゲームのバグを探すかの如く迷宮を次々と攻略してきました。二人は多神の指示に従い、迷宮を攻略しながらゲームのコントローラーを探します。
やっとの思いでゲームのコントローラーを手にすると、多神の力でコントローラーは異世界を自由に行き来する力を手に入れます。そこで礼香はあることを閃きます。迷宮内ではたくさんの怪物が潜んでいましたが、このコントローラーを上手く使えばしのげるかもしれないと考えたのです。
そしてコントローラーを手にした瞬間、礼香の反撃が始まります。今まで逃げてばっかりでしたが、礼香のアイデアによって怪物を退けることに成功し、迷宮の攻略がより一層安全なものとなります。しかし、コントローラーが与えたのは戦うための力ではありません。むしろ多神が伝えようとしたのはコントローラーを手にすることにより、行き来ができるになったもう一つの世界のことだったのです。
二人に与えられた使命
礼香と庸子は迷宮世界を攻略していくうえで、徐々に世界の秘密を知っていきます。どうしてこの迷宮に迷い込んだのか、二人の身に何が起きているのか。そして多神は二人に世界の命運を託すと同時に残酷なる選択を強要します。世界を救うために、二人のうち一人が犠牲になる必要があったのです。
しかし、礼香は多神の選択に従うつもりはありませんでした。迷宮世界を歩き渡り、礼香はあることを決心します。それは多神すらも想像することができない、大胆かつ礼香らしい攻略法を見つけ出したのです。それはほかの誰でもない、礼香の価値観があってこそ導き出した答えでした。この先のネタバレはご自身の手でご確認ください。
百万畳ラビリンスが名作漫画と言われる理由
ゲーム好きには特に面白い!
百万畳ラビリンス最大の特徴はゲームのような異世界設定にあります。道中に登場する何処か不思議な空間は、どこかゲームの要素を感じさせる点が非常に多いです。
上から下まで無限に続く螺旋階段。自分の姿を見ることもできるしボールを落とせば上から下に繰り返し落ち続ける。これはゲームの世界であればよくあるギミックの一つかもしれませんが、このような何処かで見たような仕掛けが続けて出てくるのが特徴的です。
同じような物質が一つでも壊れると連鎖して壊れるシーンです。二人が迷い込んだ世界はオリジナル物の複製物が世界に散りばめられている世界であるのですが、それらは礼香や庸子の手によって何らかの手が加わると複製物全てに影響を及ぼす現象のことを「バグ」と表現しています。これもゲームを感じさせる要素の一つです。
何処かで見たようなシルエットもモンスターとして登場します。百万畳ラビリンスにはこのようなゲーム好きが思わずニヤリとするような要素がたくさん隠されているのが魅力の一つです。
自己投影できない?礼香の価値観に注目!
通常、まるでゲームのような異世界が目の前に広がっていたとしたら、現実として受け入れることは難しいと思います。人間は常識とはかけ離れた何かを目の当たりにしたとき、それを夢や幻だと疑って受け入れようとはしません。百万畳ラビリンスでは、そのような心理のことが詳細に描写されています。
礼香は独特の価値観を持っており、どんな非常識が目の前に起きたとしてもすんなりを受け入れることができます。気味悪がることもなく、むしろゲームの世界が現実に繰り広げられているとはしゃいですらいます。そんな礼香の人とは違った観点を楽しむのも百万畳ラビリンスの魅力であると言い切れます。
百万畳ラビリンスの中で礼香と庸子の決定的な価値観の違いを示すシーンがあります。礼香はゲームを楽しむ感覚で迷宮の攻略をしていきますが、命知らずな行動ばかりとって庸子を心配させます。また、終盤では常に楽しんで迷宮を攻略する礼香と迷宮からの脱出に必死になって攻略している庸子と二人の違いがはっきりと描写されています。明らかに礼香の価値観が特殊であることがよく表れているシーンです。
孤独に対する一つの回答
礼香は友達が少なく、家族にもあまり恵まれませんでした。しかし、決して孤独を他人に理解してもらおうとは思っていません。庸子は礼香にとっての唯一の親友ではありますが、そんな庸子でも礼香は遠い存在に感じるほどでした。
礼香はどう孤独と向き合っていくのか、迷い込んだ百万畳ラビリンスの中でその答えを見つけていきます。礼香は寂しさを埋め合わすのではなく、違う答えを導き出す。しかし、それは他人には理解できない礼香ならではの答え。読者の多くは礼香の価値観や考え方、そして孤独に対する向き合い方に引き込まれていくのが百万畳ラビリンスが名作と言える最大の理由です。
百万畳ラビリンスの漫画を読んだ評価は?
百万畳ラビリンスの評判はとてもよく、絶賛の声がたくさん上がっています。実際に読んだ人の評価やTwitterの感想について紹介させていただきます。
しかし『百万畳ラビリンス』はご覧のとおり新規購入者が増え続けており、累計売上冊数がずっと伸びています。初版でも重版でもそれほど大きい部数が刷られていないにも関わらずです。
百万畳ラビリンスの評価を行う以外にも、売り上げ推移を分析して百万畳ラビリンスがどれだけ評価されているのかを説得力ある形で紹介しています。百万畳ラビリンスは爆発的なヒットを出しているわけではないのですが、こうしてジワジワと数が売れてきていることがグラフでよくわかります。まさに、隠れた名作として広まっている所以です。
んー……何度読んでも「百万畳ラビリンス」には唸ってしまいます。
段階を踏んでいく非日常、常識的な論理に行動と、非常識な思考に実験。二人の人生観、これからの生き方。
百万畳ラビリンスのTwitterでの生の感想です。非日常が広がる異世界、実験しながら攻略していく過程、礼香と庸子の価値観や生き方。そのどれもが評価されていることが伝わってくる感想です。
百万畳ラビリンスのあらすじをネタバレまとめ!
百万畳ラビリンスについてあらすじネタバレを含めて紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか?この漫画を手にした人の多くはこんな漫画見たことがないと評価の声が多いのは、それだけ支持されている漫画だと言えます。百万畳ラビリンスは上下巻であり、映画のような感覚ですらすらと読める点も評価されている理由の一つです。もし興味を持ったら、是非百万畳ラビリンスを読んでみてはいかがでしょうか?