ENNEAD（エネアド）のネタバレあらすじ！エジプト神話を元にした韓国BL漫画？

古代エジプトを舞台に、王座を巡る戦いを通じて恋心に芽生えた神々のBLを描いた、ENNEAD（エネアド）の漫画。エジプト神話をモチーフにした幻想的な世界観や、神々によるBL展開や壮絶な愛憎劇が見どころの作品です。以下では、韓国のBL漫画として注目を集める、ENNEAD（エネアド）の漫画のあらすじネタバレや感想を紹介します。

前代未聞のBL作品として、韓国だけでなく日本でも注目を集めたENNEAD（エネアド）の漫画。日本語版はコミックシーモアで先行配信されている他、他コミックサイトでも配信されています。

神話をモチーフにした禁断のBL作品として、韓国でも大きな話題を呼んだENNEAD（エネアド）の漫画。作者は、韓国出身のMOJITO先生です。

以下では、エジプト神話の知識がなくても楽しめる、韓国発のBL漫画・ENNEAD（エネアド）の1話～10話をあらすじネタバレ紹介します。

エジプトの神代の時代、砂漠から太陽神ラーが誕生し、ラーから6柱の神々が生み出されます。6柱の中から、湿気の神テフヌトと大気の神シューが結ばれ、大地のゲブと天空の女神ヌトが誕生しました。やがてゲブとヌトは愛し合う関係になるも、やがて2柱から生まれる子供は、エジプトの支配になると予言されます。その後、太陽神ラーによって、子供を産めない呪いにかかったヌト。知識の神トトを頼りました。

そこでトトがラーとのチェスで勝利し、4日間だけラーの目をくらませることに成功した間、ゲブとヌトは4柱を生みました。ラーを祖とし、テフヌトとシュー、ゲブとヌト、彼らの子供たちを含めた9柱の神は、「エネアド」と呼ばれました。また、ラーと生み出された8柱の神々は「エチアド」と呼ばれ、古代エジプトの礎となります。時は流れ、エジプトの王にオシリスが君臨します。

また、妹のイシスと結婚し、2番目の妹・ネフティスは永遠の命を得られるようにとナイル川に魔法をかけました。オシリスの即位は人々の繁栄と長寿を与えるも、太陽神を上回るほどの影響力によって厄災がもたらされます。そして、厄災によって嫉妬に駆られたセトの手でオシリスは殺害され、遺体をバラバラにしてナイル川に捨てました。その後、エジプト王を名乗りイシスに近づくセトでしたが、拒まれてしまいます。

一方、セトによって迷宮に閉じ込められたイシスはネフティスに助けられ、ナイル川でオシリスの遺体を集めて復活させました。やが、イシスはオシリスの子を宿し、息子のホルスが誕生しました。

数百年後、エジプトは戦争の神セトの暴政によって苦しめられていました。商人によって女子供たちが捧げられ、殺人が娯楽のようになっていました。ある日、無駄な殺生を嫌う男と遭遇したセト。息子・アヌビスに男を殺すように命じるも、心優しい彼にはできません。命を軽んじる遊戯に興じる中、イシスが現れます。セトの首にナイフを突き出し、息子へ挨拶をするように言います。

実は、アヌビスと対峙した男はホルスといい、オシリスとイシスの息子と判明しました。もちろん、ホルスはオシリスの復活など知る由もなく、悪い冗談だと捉えます。戦争の神に対してイシス1人では無力であり、すぐさま捕らえられました。また、ホルスにもアヌビスの槍が向けられ、危機的状況に陥ります。

イシスの逃亡後、彼女に執着するセトはあらゆる手を尽くしてその行方を捜していました。しかし、ついにイシスを探し当てることができず、苛立ちから荒れ狂うようになりました。また、オシリスとの子供を産んだことをいまだ信じられません。ナイル川に遺体を捨てなければオシリスは復活しなかった、思慮の浅さを指摘されたセト。怒りのあまりイシスの首を絞め上げた瞬間、背後から剣を刺されます。

ホルスに刺されたことを受け、身体を砂漠化させて巨大な手を出現させたセト。ホルスを掴もうとするも、風を操りながら躱されてしまいます。神になりきっていないホルスに疑問を覚えると、ゲブとヌトの存在に気が付きます。セトから権力を奪うべく、ホルスの力添えをしました。さらに、アヌビス側にもトトとラーの子供のマアトがつき、複雑な感情を抱きながら父・セトに反旗を翻します。

復活を遂げたオシリスとの間に子供を身ごもったイシス。しかし、オシリスは間もなく死亡し、子供を守るためにもあえて汚らわしい場所に身を隠しました。イシスを探すセトは怒り狂い、やがて神々の怒りもむけられる中、イシスはもっとも汚らわしい場所へ移ります。神が居てはいけない場所に留まり続け、息子・ホルスと共に心身がボロボロになります。その後、ゲブとヌトに助け出され、セトに立ち向かいました。

一方、ホルスとの戦闘を辞めたアヌビスは、父・セトとの幼い頃の出来事を思い出します。平和のために戦争の神になりたいと願うアヌビス。しかし、欲望に逆らえば罪のない人々の命が奪われると教えられ、母親のように優しいなってほしいと言われます。

兄・オシリスの殺害と数百年に及ぶ不正行為、エネアドの秩序を乱した罪で裁きを受けることになったセト。太陽神ラーまでも法廷に駆けつけ、セトの裁きが行われます。まず、ホルスによってセトの罪が読み上げられます。そして、オシリスの息子こそがエジプトの後継者だと訴えました。しかし、セトは悪びれる様子もなく、ホルスの父親はオシリスではないといいます。

もちろん、死者の復活は神々の間でもあり得ないことであり、オシリスの復活を信じていませんでした。その時セトの腕を掴む者が現れ、その人物はオシリスでした。

オシリスの登場に法廷が沸き、彼の死を信じて疑わなかったセトも驚きを隠せません。ラーからも復活を喜ばれたオシリスは、これまでの経緯を語り始めます。死後、ドゥアドの漆黒の闇の中で身を潜めていたオシリス。復活には何か理由があると考え、法廷にてそれらを証明に出ました。

自身の話に偽りがないことを証明するべく、自らの心臓を天秤にかけたオシリス。万が一、嘘が発覚した場合は心臓が止まる、命がけの証言となりました。まず、ホルスの出自について、オシリスは間違いなく自分の息子だと断言します。天秤に目を向けると傾いておらず、オシリスとホルスの父子関係が証明されました。次は、オシリスが殺された日の出来事やその経緯が語られます。

セトと初めて杯をかわしたことで、弟への警戒を緩めてしまったオシリス。気が付くと身体を9等分に切り離され、ドゥアド川に流されていました。しかし、エジプトの神の中で強大な力を持ちながら、セトにあっけなく殺されることは不自然なことです。オシリスはわざと殺された可能性も浮上する中、事態は混乱していきます。

イシスからエジプトを救ってほしいと懇願されたオシリスですが、今の自分にはどうすることもできないと話します。セトも暴走を見せる中、オシリスの依頼を受けてアマトが事態の収束に乗り出します。そこで、ホルスとセトに三番勝負をさせ、勝利した方をエジプトの王として認めることにしました。もちろんホルスも同意し、負けた時にはセトへの忠誠を誓うと約束します。

オシリスの思わぬ登場に怒りを覚えるセトをよそに、オシリスは変わらず落ち着いた様子を見せていました。イシスと再会を喜び合うも、彼に残された時間はわずかでした。身体が溶け始める中で、イシスにある人物を託したオシリス。溶けだした身体からアヌビスが姿を現します。

以下では、セトとホルスによる権力闘争の行方が気になる、ENNEAD（エネアド）の漫画11話～20話あらすじをネタバレ紹介します。

セトから逃れている間、全てを奪ったセトに恨みをの募らせるイシス。その母親をよそに、ホルスは自分が欲しいものは何かを言い出せずにいました。その中、ハトホルからハープの演奏をもらい、お守りとして銅鏡を授かります。一方、トトから助言を受けたイシスはラーの元へ向かい、それぞれが戦いに向けた準備に取り掛かっていました。

三番勝負は壺の中からくじを引き、それらに書かれた内容で勝負して先に2勝した者が勝利となります。くじはアマトによって引かれ、第一試合は水中息止め対決に決まります。あまりにもばかげた内容に呆れる神々。しかし、勝負はすでに始まっており、好きを突かれたホルスはセトに引きずられるまま川に入りました。

イシスやハトホルが心配そうに試合を見守る中、水中では思わぬ展開が起きていました。大気の神シューの加護によって、息が出来るようになったホルス。一方、周囲には蛇の大群がおり、油断はできません。そんな中、ハトホルから贈られた銅鏡に何か仕掛けがあると考えていました。また、イシスもトトの予言を振り返り、ハトホルの銅鏡がラーから与えられる必要なものだったと推測します。

心配するヌトをよそに、大気の神のご加護を受けていること等を理由に余裕を見せるイシス。その時、川が爆発してイシスは不安になります。

水中戦を有利に進めるべく、背中からヒレを出したホルス。蛇に命じてホルスに攻撃を仕掛けるも、彼のすばやい動きに追いつくことができません。また、ホルスに息苦しさが見られないことに気が付きます。一方、地上ではイシスからナイルの神クルムへ命令が下ります。それは、ホルスとセトが戦う川をナイル川に帰属させることで、ホルスも川の流れの変化を察しました。

迫りくるセトを前に、幼い頃の記憶がよみがえったホルス。しかし、我に返ると首を絞められ、息ができることを知られてしまいます。そして、セトの口づけを受け、大気の神の仕業と見抜かれます。川の流れから、ホルスが神々の加護を受けていると見たセト。彼を選ばれし英雄だと感じつつ、ここで負けるわけにいきませんでした。

ホルスに有利になるべく、背後でイシスが手伝っていると察したセトでしたが、川の流れが変わったことで苦しい状況に見舞われます。ホルスもセトに手を伸ばすも、何を思ったのか諦めてしまいます。一方、地上では砂漠が川めがけて投げ込まれ、川を埋め立て始めました。ホルスは逃げ場を失い、第一試合はセトの勝利に終わります。

水中対決での甘さが敗北につながったと反省するホルス。しかし、部屋に戻るとセトに口づけされた時を思い出し、同時に幼い時の記憶が蘇りました。今では暴君となったものの、かつては優しい叔父だったと振り返るホルス。その頃、ハトホルはあることをするため、鏡を持ってホルスの元へ向かいます。しかし、セトに怪しまれて足止めを食らいました。

ハトホルの無礼な態度に怒り、鏡を取り上げたセト。同じ頃、ホルスも銅鏡を手に取り、鏡が光り出しました。映らない鏡にはセトの姿が映り、セトと自分の鏡を合わせるように顔をあわせます。その時、暗闇の中へ引き込まれ、調和の神ネフティスと出会います。セトの妻・ネフティスは牢に閉じ込められていると聞いていたホルス。まさか、鏡の中に閉じ込められていたことを知りました。

一方、鏡の異変にきがついたハトホルは鏡に何かが映っていなかったか心配になります。しかし、セトには鏡に映るホルスが見えなかったようでした。さらに、必死に鏡を取り返そうとするハトホルを怪しみ、鏡を割ろうと試みます。その時、ハトホルが自ら発火し、鏡を取り返すことに成功します。

ネフティスへこの場所を尋ねるホルス。しかし、ネフティス自身も分かっておらず、世間では自分が地下牢に閉じ込められているということに驚きます。ホルスの話を聞いたネフティスは、外の世界にいる自分は偽物でだと明かします。その根拠に、セトと偽物が会っている場面も目撃していました。また、鏡を使ってホルスが来たことを知ると、セトも薄々気が付いていると見ます。

自分の身に起きたことを話そうした瞬間、地下牢で目を覚ましたネフティス。駆けつけたアヌビスからオシリスの復活を聞かされます。さらに、セトがエネアド法廷に入ったことやホルスとの王座を巡る対決を知り、怒りを露わにします。また、アヌビスも現実から逃れたいとの思いからドゥアト川に入ったことを明かしました。

セトの残虐性や母親の苦しみを目の当たりにして育ったアヌビスは、両親から逃れる方法としてドゥアド行きを目指します。しかし、終わりの見えない孤独な川に身をゆだね、切り刻まれる感覚に後悔を覚えるアヌビス。そんな彼に救いの手を差し伸べたのがオシリスでした。彼に悩みをうちあけ、改めて父・セトが最高神に相応しくないと強く感じ、オシリスをエジプト王に戻ることを決意しました。

それは父親を裏切ることになるもののアヌビスの決意は固く、揺らぐことはありません。しかし、ネフティスは夫を裏切ることができずにいました。その理由は、セトを裏切った先に待っているみじめな自分や、夫への愛が冷めてしまう恐怖からでした。

三番勝負の第二試合に突入し、後がないイシスは何としても息子の勝利を確実にしたいと願います。しかし、手出しのしすぎは不正とみなされ、反則負けにされる可能性もありました。トトに予言をお願いする中、ホルスが幼い頃に成長が止まっていた時期があったことを思い出します。オシリスの子でありながら、何をしても神にはなれなかったと嘆くイシス。ホルスの成長が神格化を阻んでいたと推測します。

また、ホルスの成長が止まった理由について、呪いをかけられた説が浮上しました。そこで、セトが呪いをかけた犯人に浮上するも、彼はホルスの存在を知らないはずです。ホルスの呪いは彼の幼少期にみられ、矛盾が生じます。一体、誰に呪いをかけられたのか見当がつかない中、アヌビスが同じ状況だと聞かされます。

以下では、セトとホルスの第二試合の行方が気になる、人気の韓国BL漫画・ENNEAD（エネアド）の21話～30話をあらすじネタバレ紹介します。

トトのアドバイスを受け、アヌビスと2人で話しあうことに決めたイシス。彼は呪いによって成長が止められ、少年のような体つきでした。一方、ホルスは自分で呪いを解いたと思われ、アヌビスと力を合わせれば共に神になれると考えます。しかし、イシスの考えをよそに、アヌビスは自分が神になることは恐れ多いと思っていました。

共に辛い経験をし、アヌビスに寄り添うイシス。その時、オシリスから預かってきたものとして、アヌビスから種を渡されます。そして、セトとホルスの三番勝負の第二試合は石船競争に決まりました。

石船競争はナイル川の東側で行われ、砂漠の神であるセトにとって有利な勝負となりました。魔法をつかって瞬く間に石船を作り上げたセト。一方のホルスは、岩を砕くところからはじめ、船の完成までかなりの時間を要すると見られました。そんなホルスをよそに、セトは砂の巨人を出現させて船をナイル川に浮かせました。

このままではホルスの敗北が濃厚とみられる中、イシスはオシリスから渡された種を取り出します。種が芽吹き、ホルスを船に乗り込ませます。思わぬ展開に焦りを覚えるセト。つかさず、ホルスの船に乗り込みました。

ホルスの船に着地し、何か違和感を覚えたセト。オールを剣に見たてて襲い掛かり、ホルスは川に落ちそうになります。セトの弓矢に寝られそうになる中、背中から翼を出して窮地を脱します。その頃、セトの船はオシリスの種の芽に絡まれ、足止めを食らっていました。また、この時を待っていたホルスはセトを抱きかかえて上空へ飛びます。

ホルスに手を離されて落下しそうになったセトでしたが、彼の足元にしがみつくことで難を逃れます。壊れていく自分の船を眺めながら、反撃の隙を狙うセト。湖の底から巨大な手を生み出すも、泥と化した手はすぐさま崩れてしまいます。砂漠がなければ無力だと挑発され、次は砂漠で巨大な手を生み出したものの、ホルスには通用しません。砂漠に放り投げられ、その隙にホルスが先にゴールを決めました。

アマトによって第二試合はホルスの勝利が宣言されるも、船に違和感を覚えたセトは納得がいきません。ホルスの船は木造だったと訴え、反則負けに持ち込もうと目論みます。

ホルスの協力者について前回の戦いでは見逃したものの、今回ばかりはそうはいきません。木造の船についてホルスが黙秘する中、セトがそれらの証明に出ました。砂で剣を作り、ホルスの船に投げ込んだセト。しかし、船の断面は石であり、ホルスの不正疑惑は晴れました。セトが検証に出たこともあり、第ニ試合の勝者はセトに確定しました。

物語は、第ニ試合開始前までさかのぼります。実父であるセトを敵とみなし、ホルスに協力を申し出たアヌビス。自身の堀木造の船をホルスに貸し出し、船の表面へ石灰を塗ることで石船に偽装することを提案します。すぐにばれると思いつつも、水上での戦いでは木造の船が有利だと説得を受けます。また、風の神の加護をあり、ホルスに味方してくれるとみていました。

しかし、木造のままゴールしては、不正を疑われて失格になる可能性もあります。そこで、到着地点には本物の石船を用意させ、すり替えることを思いつきます。これら計画を成功させるためには、セトより早くゴール近くに向かうことが必要です。また、セトは水にぬれると動きが鈍くなる特性があることを襲われます。実際、水に落とされたセトは動きが遅くなり、その隙を狙ってホルスはゴールできました。

ホルスの不正を見抜いていながら、神々の前で証明できなかったセト。怒りに身を任せて暴れる中、ふと、ホルスの協力者がアヌビスではと思います。しかし、我が息子がそのようなことをするはずないと振り切ります。しかし、悪い予感は的中し、厄災の神セクメトが現れました。

セトの法廷の際に続き、今回もアヌビスが協力してくれたことを疑問に思うホルス。オシリスやイシスの命令ではと考えるも、全てアヌビスの意思で行ったことでした。そして、ホルスに協力する真の目的は、神に慣れない理由を知るためでした。自分もホルスも神の子でありながら神にはなれず、成長を止められる呪いにもかかったアヌビス。自身の成長について悩み、ドゥアド川に身を投げたこともありました。

自分の意思とはいえ、まだアヌビスのことが信じられないホルス。イシスの働きかけがあったと推測し、母親に聞き出します。セトに激しい憎悪を持ち、彼に立つためなら手段を選ばないと強気の姿勢を見せるイシス。セトの強さはホルスも自覚しており、誰かの助けがなければ勝てない現状に情けなさを感じていました。

セトとホルスの戦いは無謀だと分かっていても、イシスは最高神オシリスの息子である我が子の勝利を信じて疑いませんでした。そして、セトに勝つことができれば、オシリスを超える最高神にもなれると励まします。しかし、母親の気持ちをよそに、ホルスはそんな日は来ないだろうと苦笑しました。その頃、セトは厄災の神セクメトに怒りを露わにしていました。

セクメトに言われた通りに物事を進めてきたのに、事態は予想外の事ばかりが起き、セトの怒りが頂点に達していました。しかし、セクメトは悪びれる様子もなく、自分はアドバイスをしたにすぎないと釈明します。ここで、オシリスの遺体をナイル川に流すことを提案したのが、セクメトだったことが明かされます。その目的は、オシリスの復活といつか自滅するセトに刺激を与えるためでした。

さらにセトの胸のうちを読み取り、ホルスが現れたことを内心では嬉しく思っていたこと、彼ならばネフティスやアヌビスを逃がし、全てを収束に向かわせてくれると見ます。そして、ホルスが来てくれたことで安心したのではと核心を突かれました。

セクメトに全てを見抜かれ、図星をさされたセト。一方のセクメトは、彼が抱える負の感情は自分の糧になると話します。さらに、自分が現れたことはオシリスに復讐する時がきたとたきつけ、あることを提案します。その夜、ホルスの寝室に忍び込んだセト。屈辱を与えることで精神的なダメージを追わせようと出ました。ホルスも、意外な刺客の登場に驚きを隠せません。

セトのことは以前から変だと感じていたが、今夜はいつも以上に様子がおかしいと見たホルス。手足を拘束されて、セトの言うままになってしまいます。セクメトから忠告を受けながらも、自らの意思でオシリスへの復讐にとりかかったセト。全てが思い通りにいったと喜んだのもつかの間、鋭い痛みが走ります。そして、ホルスに押し倒され、思わぬ事態に突入しました。

以下では、セトとホルスの禁断の関係や、オシリスの知られざる過去が明かされた、ENNEAD（エネアド）の漫画30話以降のあらすじネタバレを紹介します。

オシリスへの復讐としてホルスに襲い掛かったセトでしたが、まさかホルスに犯されてしまいます。身動きが取れない状態で侮辱され、オシリスの掌で転がされていたことに気が付き、憎悪を深めていくセト。以前、イシスからオシリスについてあることを聞かされます。オシリスの興味はイシスではなくセトにあり、他の者ともただならぬ関係にあることを知ります。

怒りに我を忘れてオシリスに詰め寄るセト。しかし、オシリスはいつもように穏やかに接し、切ない気持ちになります。そして、胸の内に秘めていた弱音を吐き出しました。

息子・アヌビスのことは大切に思っていたセトでしたが、ここでオシリスとメフティスの禁断の関係を知り、アヌビスがオシリスの子だった事実を突きつけられます。同時に、弱みを握られたままオシリスに犯されました。セトを自分のものに出来たと喜ぶオシリス。一方のセトは、その後も何度も止められることに嫌悪します。そして、オシリスの執着から逃れる手段として、彼を冥界へと追いやりました。

三番勝負の最後の試合は怪獣狩りに決まり、セトへのハンディとして武器が支給されました。また、試合では戦うことも許されていたものの、セトもホルスも戦いたくありません。そんな中でも、ホルスを追い詰めるセト。あの夜以来、すっかり彼に魅了されていました。

セトと同様、ホルスにも特別な感情が芽生え始め、彼と一緒にいるためにも正気に戻ってほしくないと願います。同時に、セトにとってアヌビスの代わりでしかないことを知り、アヌビスへの憎悪をたぎらせていきます。そして、エジプトの王の座をかけた三番勝負はホルスの勝利に終わりました。敗北したセトは裁きを受けることとなり、イシスから魂も共に消滅することを命じられます。

その時、セトの妻・メフティスが法廷に現れ、夫の減刑を訴えると同時に、アヌビスの父親がオシリスだと打ち明けました。思わぬ事実に法廷が騒然とし、太陽神ラーが介入します。そして、セトの刑はアヌビスや人間たちの呪いを解くこと、太陽の船行きに決まりました。

以下では、韓国のBL漫画のENNEAD（エネアド）の完結の有無について調査しました。その他、エジプト神話の神々のBL展開を描いたENNEAD（エネアド）の漫画最終回を予想しました。

漫画73話のラストで、セトに裁きが下されたところで第一部が完結したENNEAD（エネアド）。第ニ部からは、人間界に下ったセトの生活が描かれます。神の力を失い、エジプトの地に降り立ったセト。人間との交流を通じて、己と向き合う機会を得ます。

韓国発のBL漫画として人気を集めるENNEAD（エネアド）といえば、セトとオシリス、ホルスによるBLの三角関係が見どころでしょう。弟であるセトに歪んだ感情を抱き、死後も彼に執着し続けるオシリス。また、セトとホルスもお互いへ特別な感情を抱き始め、泥沼な三角関係が予想されるでしょう。欲望のまま突き進み、3柱とも自滅しかねない危険な雰囲気も漂わせています。

一方、ENNEAD（エネアド）の漫画の最終回について、作者のMOJITO先生はハッピーエンドの結末になると宣言しています。果たして、愛憎ひしめくエジプトの神々のBLはどのような結末を迎えるのでしょうか。

以下では、エジプト神話をモチーフとした世界観と禁断のBL展開で人気を集める、エネアドに関する感想や評価を紹介します。

コミックサイトを中心に韓国漫画が数多く配信される中、韓国BL漫画として注目されるエネアドの漫画。古代エジプトをモチーフにした世界観はもちろん、神々によるBLという禁断の関係が人気に火をつけました。また、ストーリーも高く評価されており、セトとホルスによる権力闘争ものとしての楽しめる作品でしょう。84話からは第二部へ突入し、セトとホルスのBL関係も濃厚に描かれています。

韓国漫画ネエアドのBL要素といえば、最高神オシリスと弟・セト、オシリスの息子・ホルスによる三角関係があげられるでしょう。オシリスの弟への歪んだ愛情がことの発端となり、オシリスの殺害やセトとホルスの対立を招きました。同時に、セトとホルスのBL関係も生み出し、泥沼な三角関係となったでしょう。SNSでは、死んでもなお弟に執着するオシリスを警戒し、ホルスにセトを守ってほしいとの声も見られます。

緻密な作画が多い日本漫画とは対照的に、韓国漫画の作画はwebコミックでも読みやすい作画が特徴にあげられるでしょう。エジプト神話を題材にしたエネアドも作画が美しいと評され、韓国漫画としての人気を高めています。セトとホルスの禁断の関係が描かれ、オシリスを含めた3柱のBL関係が気になるエネアド。韓国はもちろん日本でもその後の展開に注目が集まっています。

ENNEAD（エネアド）の漫画あらすじネタバレや感想を紹介しました。韓国発のBL作品として注目を集め、日本でも高い人気を誇るENNEAD（エネアド）の漫画。エジプトの神々による権力闘争を描きつつ、その過程で描かれるBL展開がファンを楽しませています。セト、オシリス、ホルスという禁断の三角関係はどのように変化していくでしょうか。禁断のBL作品への期待が高まっています。