【やさしいミルク】ネタバレあらすじと感想！女性用風俗を題材にした話題の恋愛漫画

35歳となって人生の転換期を迎え、仕事でも岐路に立たされた作家の青葉よもぎ。ひょんなことから、自宅の家政夫が女性用風俗のセラピストであることを知ります。彼の優しさに触れて心が満たされるよもぎ。同時に、そんな自分に虚しさを覚えます。以下では、やさしいミルクの漫画のあらすじネタバレを紹介します。その他、優しいミルクの登場人物や感想などをまとめました。

やさしいミルクの漫画は、2022年8月から「エレガンスイブ」にて連載されている、高田ローズ先生の作品です。2023年1月からはwebコミックサイトでの配信も開始されました。

女性用風俗をテーマにした作風で注目を集めるやさしいミルクの作者・高田ローズ先生。過去作には、「よく知りもしない男」「ゆらめきの中で」等があります。

以下では、女性用風俗をテーマにした斬新な作風が話題を呼んだ、やさしいミルクから漫画1話～11話までのあらすじネタバレを紹介します。

注目の新人作家としてデビューしたものの、今では人気が低迷してしまった青葉よもぎ。35歳を迎え、年齢や仕事において転換期を迎えていました。これまで清純派小説にこだわってきたものの、担当編集の西村から大人の恋愛作品を提案されます。そこで、女性用風俗をテーマにした作品を勧められるも、風俗に対する先入観から乗り気ではありません。

提案に乗るべきか、断るべきか思い悩んだ末、元編集者で恋人でもあった東雲に相談しました。もよぎならできると背中を押され、新たな作風への創作意欲がわいてきたよもぎ。しかし、ここで東雲の結婚報告を聞き、2人の大人の関係を終わらせようと切り出されます。突然の別れに寂しさを覚え、女性用風俗に連絡を入れたよもぎ。まもなくセラピストが派遣されるも、その人物はよもぎの自宅で家政夫をする金城でした。

驚きを隠せないいよもぎをよそに、金城は源氏名の「シロ」を名乗り、自分は女用風俗店で働いていることを伝えます。仕事とはいえ、自宅の家政夫をセラピストとして呼びつけることはセクハラではと、罪悪感を覚えるよもぎ。とりあえずお金だけを払って帰ってもらおうとするも、金城は仕事と割り切っていました。彼に流されるまま施術を受けることになったものの、緊張のあまり震えが止まりません。

そんなよもぎの様子を察したのか、金城は無理強いをせず、よもぎの手を握る程度にとどめました。金城に優しく抱きしめられたよもぎ。自分が欲していたのは、優しいぬくもりだったと気付かされます。

始めての風俗利用で思わぬハプニングがあったものの、この一件がきっかけでよもぎの創作意欲が刺激されました。西村からの反応も良く、執筆も順調に進みます。一方、青葉家では休職していた家政婦の小池さんが復帰し、金城が来なくなりました。あの夜以来、顔を合わせることがなかった2人。金城とシロと過ごした時間は長い夢だったと自分に言い聞かせます。

そんな中、腰を痛めている小池さんの要望で、金城と交代しながら家政婦の仕事をやらせてほしいと要望されます。後日、金城は力仕事の担当として再び青葉家に出入りするようになります。その頃、結婚が決まった東雲から電話がかかりました。一方的に関係を断ち切ってきたにもかかわらず、なぜ連絡を入れてきたのかと心を乱されます。そして、東雲を拒絶するように、彼の電話番号を着信拒否しました。

女性用風俗をテーマにした執筆活動も順調に進み、金城との平穏な日々に幸せを感じるよもぎ。しかし、東雲の登場によって、再び心が乱されます。実は、来月からよもぎの担当編集になったことが決まり、2人の関係が再び始まろうとしていました。まだ、別れた時の傷が癒えずにたよもぎ。胸の内に溜めていたものを爆発させるように東雲を追い返しました。

セラピスト・シロとして出会った時から、金城に対して特別な感情を持ちはじめたよもぎ。しかし、相手は自宅の家政夫であり、彼に甘えてはいけないと考えます。それでも誘惑に勝てず、金城の優しさに癒されていました。2人の距離が一気に近づいたその時、もよぎのスマホに電話が入りました。相手は担当編集者であり、原稿のダメ出しを受けます。

作中に登場するセラピストの人物像が薄いとの指摘を受け、どうすればよいのか頭を抱えるよもぎ。そんな彼女に対して、金城は自分を取材してはと提案します。

よもぎが女用風俗店をテーマにした作品に取り掛かっていることを知った金城は、彼女の助けになればと取材を持ちかけました。しかし、実在の人物をモデルにすることは気をつけなければならない部分も多く、よもぎは断りました。一方で、本当にこの申し出を断って良かったのか不安に駆られます。この作品は、自分の作家人生を左右するもので、ここで失敗すれば作家人生が終わることを意味します。

自分の執筆次第によって良い作品が生まれたり、悪い作品に仕上がってしまうというプレッシャーから、孤独を感じずにいられません。そんなある日、家政夫としての仕事中、シロとして過ごした時間の対価を求められたよもぎ。そこで、シロとして金城とデートすることを約束しました。

思い悩みながらも、セラピストとして働くシロ（金城）を作品のモデルにすることを決めたよもぎ。取材の許可を得たよもぎは、シロがセラピストになった経緯を聞き出します。幼少期に母親を亡くし、以降は母の妹に面倒を見てもらっていたシロ。しかし、高校生の時に父親と叔母が再婚したことで、金城家の家庭環境が大きく変わりました。また、反抗期と重なって家に居づらくなり、荒れた生活を送り始めます。

その後は、友人の勧めでセラピストとなり、女性のぬくもりを求めるように女性たちの自宅を転々としていたことを明かします。自分の行いは倫理的に間違っていると自覚しつつ、苦痛でたまらなかった家にいるよりマシだったと語るシロ。そのような生活は、自分にとって救いになったと締めくくります。一方、シロの壮絶な人生を聞いたもよぎは、あまりにも衝撃的な内容に筆が進まなくなってしまいます。

別の女性との結婚を受けてよもぎとの関係を終わらせた東雲でしたが、まだよもぎのことが諦めきれません。家政夫として来ている金城との関係を詮索するも、よもぎにかわされてしまいます。金城への取材から一週間後、今度は庭先で取材を行うことにしました。野良猫だったきなこを交えて、他愛ない話から始める2人。一方の金城は、前回の取材でよもぎに軽蔑されたのではと不安になります。

金城のインタビューに関する不安な気持ちを聞き、彼を傷つけてしまったと考えるよもぎ。彼に謝罪すると同時に、インタビューをきっかけに彼を軽蔑しないこと、全てを受け入れることを約束しました。後日、出版社のパーティーが開かれ、よもぎも参加することになりました。

作家歴30年を誇る間嶋陽子先生のお祝いパーティーに出席するよもぎでしたが、若い頃はパーティーに参加することを苦手に感じていました。しかし、今では同業者の参加者も減り、知り合いの作家がいることに安堵します。パーティーが終わり帰宅の準備をしていると、西村から二次会への参加を進められます。さらに、よもぎがスランプに陥っていることを見抜き、間嶋先生と話をする機会も設けていました。

気乗りしなかったものの、友人のすすめもあって間嶋先生と顔を合わせることにしたよもぎ。タクシーに2人きりで乗り、初めて出会った5年前の話をします。当時、2人の担当編集は東雲であり、間嶋に対してよくよもぎの話をしていました。その事が原因で東雲と間嶋はよくけんかと振り返り、よもぎはいたたまれない気持ちになります。

その後、2人の話題はよもぎのスランプに突入し、自分をモデルに作品を書くことについてどのように考えているかを聞きます。そこで間嶋は、過去のよもぎと東雲の話を始めました。

間嶋との対話を受けて、東雲との過去を思い出してしまったよもぎ。同時に寂しさもこみ上げ、金城（シロ）が勤務するお店の予約を入れました。しばらくしてシロがやってきて、手にはたくさんの食料を抱え込んでいました。シロの優しさに触れたことで、抑え込んでいた感情がこみ上げてきたよもぎ。シロに優しく受け止められ、心を癒していきます。

翌朝、一足早く目覚めたよもぎは、シロの寝顔を見ながら自分に虚しさを感じていました。シロと出会ってから、自分で寂しさを紛らわすことが出来なくなったと自覚するよもぎ。また、その寂しさをお金で買ったシロで埋めようとする自分に、嫌気を覚えます。

以下では、アラサー女子のリアルな心情やきれいな作画が魅力的な、やさしいミルクの漫画の見どころをネタバレ紹介します。

作家として鳴かず飛ばすの状態でありながら、これまでの清純派路線から脱却できずにいるよもぎ。この先、作家を続けていくには新たな試みも必要ですが、一歩を踏み出す勇気が出ません。殻を破ることができず、ジレンマを抱える主人公のリアルな描写が見どころのやさしいミルク。自身の作家人生をかけて路線変更を決意したものの、まだ、過去の自分を引きずったままです。

果たして、作家人生の岐路に立たされたよもぎは、このジレンマから抜け出すことができるのでしょうか。そして、自身の殻を破った先には何が待っているのか、期待が高まっています。

やさしいミルクの漫画は心理描写も丁寧に描かれており、よもぎと金城（シロ）・東雲との関係も見どころとなっています。シロとして関係を持ち、いつしか彼に安らぎを覚えるようになったよもぎ。人生の転換期を迎え、様々なことに葛藤するよもぎの姿も共感できるでしょう。

以下では、主人公・よもぎと、彼女を取り巻く2人の男性との関係が気になる、やさしいミルクの登場人物を紹介します。

やさしいミルクの主人公で、職業は作家です。15年前にデビュー作で注目を集めるも、その後はヒットに恵まれていません。清純派路線で頑張ってきたものの、作家としての再起を図るべく、女性用風俗店をテーマにした作品の執筆に挑戦します。

よもぎの自宅の家政婦の代役として来ていた男性であり、夜は「シロ」の源氏名で女性用風俗店で働いています。よもぎからの予約を受けてセラピストとして来訪し、彼女の心を癒しています。

よもぎの元彼氏であり、別れた後も男女の関係を続けていました。また、よもぎの元担当編集でもあり、営業部に異動後、再び編集部に戻りました。別の女性との結婚を機に、よもぎとの関係を一方的に断ち切った東雲。しかし、よもぎのことを諦めきれず、彼女を振り回しています。

以下では、登場人物に共感できるストーリーがファンを魅了した、やさしいミルクに関する感想や評価を紹介します。

女性漫画では珍しい女性用風俗をテーマにしたやさしいミルクの漫画。読者にも分かりやすいストーリー展開や丁寧な描写が注目され、女性ファンを中心に人気を集めています。風俗を描きながらいやらしさがなく、セラピストとしてやってきた家政夫に心が満たされる主人公の姿も、多くの共感を呼びました。よもぎと金城の関係はその後、どのように変化していくのか、続きが気になるとの感想も多く見られます。

やさしいミルクの漫画といえば、女性用風俗をテーマにした作風が目を引く一方、登場人物たちのリアルな心理描写や関係性も人気を火をつけました。人生や仕事にジレンマを抱える主人公やシロへの思いなどを丁寧に描き、ストーリーが良いとの感想も多く見られます。また、やさしいミルクが心にしみたとの声も見られ、大人だからこそ共感できる作品でしょう。

やさしいミルクの登場人物であり、よもぎの精神的な支えとなっている金城。源氏名は「シロ」であり、彼もまた、風俗の仕事を通じて満たされない心を癒していました。心に穴が空いてしまったよもぎを優しくいたわるシロ。どこまでも優しく接する姿は多くの女性を虜にし、やさしいミルクは金城を指すとも考察されています。SNSでも、金城（シロ）が好きとの感想も寄せられ、よもぎとの関係も注目されています。

登場人物たちの関係や、緩やかに進行していくストーリーが良いと評されるやさしいミルクの漫画。風俗をテーマとしつつ、いやらしさを感じさせない作風もファンを魅了しています。また、主人公のリアルな心理描写も注目され、アラサーの共感を呼ぶポイントの多さに泣きたくなったとの感想も寄せられました。一方でドラマ化を希望する声もみられ、やさしいミルクの人気の高さがうかがえるでしょう。

やさしいミルクの漫画あらすじや登場人物、感想などをネタバレ紹介しました。人生や仕事の転換期を迎え、ジレンマを抱えるアラサー女子のリアルな姿を描いたやさしいミルク。執筆活動の材料として風俗店を利用するも、いつしか寂しさをシロに求めるようになっていました。それは、よもぎのシロへの恋なのか、2人のその後の関係に注目が高まっています。